1 00:00:05,973 --> 00:00:08,809 ⦅葵:これで契約成立だ。 2 00:00:08,809 --> 00:00:12,312 これから ずっとよろしくね 伊勢⦆ 3 00:00:12,312 --> 00:00:17,150 《伊勢:最初は しかたねえ 成り行きの契約だった…。 4 00:00:17,150 --> 00:00:19,553 それでも…》 5 00:01:57,684 --> 00:01:59,686 また封印が。 6 00:01:59,686 --> 00:02:02,789 (紫)今のところ 大きな問題は 起こっていませんが➡ 7 00:02:02,789 --> 00:02:05,125 今日で すでに3件目。 8 00:02:05,125 --> 00:02:07,794 異常です。 これも アイツを➡ 9 00:02:07,794 --> 00:02:11,631 火車を百千家に招き入れたからか。 10 00:02:11,631 --> 00:02:14,134 火車…。 11 00:02:17,637 --> 00:02:20,641 すぐに再封印の準備だ! (2人)御意! 12 00:02:20,641 --> 00:02:23,643 危険の芽は 全部潰しておかないと…。 13 00:02:23,643 --> 00:02:28,315 ひまりは 僕が守らないといけないんだ。 14 00:02:28,315 --> 00:02:31,518 (ひまり)ただいま。 うん!? 15 00:02:34,488 --> 00:02:37,991 う~ん なんか落ち着かないなあ。 16 00:02:37,991 --> 00:02:40,160 (小妖怪たち)ひえ~。 17 00:02:40,160 --> 00:02:44,498 ただいま。 あれ? どうしたの アンタたち? 18 00:02:44,498 --> 00:02:47,667 (小妖怪たち)ひまり~! (大根)ヤバい臭いがプンプンするぅ~! 19 00:02:47,667 --> 00:02:51,004 (なまず)おっかねぇ おっかねぇ。 アンタたちも感じる? 20 00:02:51,004 --> 00:02:53,673 家の中 やっぱ変だよね。 21 00:02:53,673 --> 00:02:56,343 (厨子)情けない。 あの おか… あっ➡ 22 00:02:56,343 --> 00:02:59,346 あやつの残り香ごときに 取り乱すとは。 23 00:02:59,346 --> 00:03:01,648 「あやつ」って…。 24 00:03:04,618 --> 00:03:07,454 火車のこと? (小妖怪たち)ひえ~! 25 00:03:07,454 --> 00:03:10,123 (太鼓)そ… そのお名前を みだりに口にしては➡ 26 00:03:10,123 --> 00:03:12,793 いかんのじゃ! あやかしの世界には➡ 27 00:03:12,793 --> 00:03:14,795 厳粛な位があるのじゃ! 28 00:03:14,795 --> 00:03:17,631 人間ごときには わからんじゃろうがな。 29 00:03:17,631 --> 00:03:21,134 高貴な血筋のあやかしや 長く生きた古妖は➡ 30 00:03:21,134 --> 00:03:26,473 その妖力も果てしなく強い。 中でも あ… あやつは別格よ。 31 00:03:26,473 --> 00:03:29,476 火車様ほど 比類なき存在となると➡ 32 00:03:29,476 --> 00:03:34,648 我ら小妖など 名を口にするだけで 震えが走るのじゃ。 33 00:03:34,648 --> 00:03:37,150 火車 「様」… なんだ。 34 00:03:37,150 --> 00:03:42,322 わ… 我は鵺様の式神! そのお力は絶対であるからして➡ 35 00:03:42,322 --> 00:03:45,659 か… か… 火車など… こ… 怖くはないぞ…。 36 00:03:45,659 --> 00:03:48,328 無理してるね。 しておらん! 37 00:03:48,328 --> 00:03:51,164 《アイツ そんな偉かったんだ…》 38 00:03:51,164 --> 00:03:54,668 あれ? でも 紫さんも伊勢も 火車に対して➡ 39 00:03:54,668 --> 00:03:57,337 そんな ビビッてなかった気がするけど。 40 00:03:57,337 --> 00:04:01,441 か~ これだから無知は恐ろしい! 何よ それ。 41 00:04:01,441 --> 00:04:04,111 あのなあ 紫様も伊勢様も➡ 42 00:04:04,111 --> 00:04:08,448 本来であれば 言葉を交わすのも ためらわれる お方たちなのだぞ。 43 00:04:08,448 --> 00:04:10,951 えっ? 紫様は水蛇として➡ 44 00:04:10,951 --> 00:04:13,120 悠久のときを生ける大妖怪。 45 00:04:13,120 --> 00:04:15,122 伊勢様は まだお若いが➡ 46 00:04:15,122 --> 00:04:18,959 あやかしの名門 猩々の一族の 御曹司であらせられる。 47 00:04:18,959 --> 00:04:22,629 紫さんが大妖怪てのは なんとなく納得できるけど➡ 48 00:04:22,629 --> 00:04:25,132 伊勢が いいところのお坊ちゃまって➡ 49 00:04:25,132 --> 00:04:28,468 ぶっちゃけ信じられない…。 なんと無礼な! 50 00:04:28,468 --> 00:04:32,139 猩々はな その姿は 紅に燃え➡ 51 00:04:32,139 --> 00:04:34,307 ほうこうは 万理にとどろくといわれる➡ 52 00:04:34,307 --> 00:04:38,478 伝説の大妖怪と 畏れ敬われているのだぞ! 53 00:04:38,478 --> 00:04:42,649 ふ~ん 伝説の大妖怪かぁ…。 54 00:04:42,649 --> 00:04:46,319 《私 まだまだ 知らないことだらけだな。 55 00:04:46,319 --> 00:04:51,491 亡くなった両親のこともそうだし 紫さんや伊勢… 葵のことも…。 56 00:04:51,491 --> 00:04:53,660 でも 今は》 57 00:04:53,660 --> 00:04:55,662 よし! 58 00:05:01,434 --> 00:05:04,104 はあ…。 お疲れさまでした。 59 00:05:04,104 --> 00:05:07,941 体は平気か? うん 一つ一つのほころびは➡ 60 00:05:07,941 --> 00:05:10,777 大したことないから…。 でも…。 61 00:05:10,777 --> 00:05:12,946 だからこそ不可解だ。 62 00:05:12,946 --> 00:05:16,783 なんで アイツは 次々と 封印が壊れるような細工を…。 63 00:05:16,783 --> 00:05:20,954 それに どうやって…。 (伊勢)フン! ただの嫌がらせだろ。 64 00:05:20,954 --> 00:05:24,124 歯がゆいですが… 今は地道に➡ 65 00:05:24,124 --> 00:05:27,294 一つ一つ封印の様子を 見るしかありませんね。 66 00:05:27,294 --> 00:05:30,797 火車… いったい何がしたいんだ アイツは…。 67 00:05:30,797 --> 00:05:33,800 葵! うん? やっと見つけた! 68 00:05:33,800 --> 00:05:36,136 どうしたの こんな奥まで? 69 00:05:36,136 --> 00:05:38,638 火車のことを聞きたいの。 70 00:05:38,638 --> 00:05:40,640 火車? フン! 71 00:05:40,640 --> 00:05:44,477 葵にも事情があるのは わかるよ。 でも…。 72 00:05:44,477 --> 00:05:46,813 う~ん…。 73 00:05:46,813 --> 00:05:48,815 うっ! じゃあ教えたら➡ 74 00:05:48,815 --> 00:05:51,818 ひまりが何か ご褒美をくれる? うっ! 75 00:05:51,818 --> 00:05:53,820 きょ… 今日は ごまかされないから! 76 00:05:53,820 --> 00:05:56,323 もう… 葵が しゃべる気がないなら➡ 77 00:05:56,323 --> 00:05:58,325 伊勢! はあ? 78 00:05:58,325 --> 00:06:01,761 伊勢も炎を使うあやかしでしょ? アイツと同じじゃない? 79 00:06:01,761 --> 00:06:04,097 なら 何か知ってるんじゃ…。 ああん!? んっ…。 80 00:06:04,097 --> 00:06:06,266 あんな野郎と 一緒にすんじゃねえよ! 81 00:06:06,266 --> 00:06:09,269 第一 色が全然ちげえだろうが! そういえば。 82 00:06:09,269 --> 00:06:13,607 ヤツの炎は なんでもかんでも 吸い込んじまう闇の炎だ。 83 00:06:13,607 --> 00:06:18,445 それに比べて 俺の炎は すべてを 燃やし尽くす地獄の業火! 84 00:06:18,445 --> 00:06:20,447 なめるな 人間! 85 00:06:20,447 --> 00:06:23,950 じゃあ 伊勢のほうが強いの!? ったりめえだろ! 86 00:06:23,950 --> 00:06:26,119 まあ もっとも➡ 87 00:06:26,119 --> 00:06:29,289 俺は そういう あやかしの しがらみみてぇなもん➡ 88 00:06:29,289 --> 00:06:32,125 全部捨てて 葵の式神になったんだ。 89 00:06:32,125 --> 00:06:37,297 今更 火車の野郎なんざには 関わりたくもねえけどな。 90 00:06:37,297 --> 00:06:39,499 そうなんだ…。 91 00:06:41,468 --> 00:06:44,638 だけど 伊勢 火車のこれ 焼いてくれない? 92 00:06:44,638 --> 00:06:47,140 おまっ! 人の話 聞いてたか!? 93 00:06:47,140 --> 00:06:49,809 いったい どういうことですか? ひまり。 94 00:06:49,809 --> 00:06:52,812 えっ だって気持ち悪いし 腹立たない? 95 00:06:52,812 --> 00:06:57,651 家の中 あちこちに 火車のマーク? みたいな落書きされてるなんて。 96 00:06:57,651 --> 00:07:01,421 (3人)マーク!? 消そうとしても消えないし➡ 97 00:07:01,421 --> 00:07:04,257 これ ただの落書きじゃないでしょ。 98 00:07:04,257 --> 00:07:06,926 もしかして ひまり 何か見えているの!? 99 00:07:06,926 --> 00:07:09,763 えっ? 葵たちには見えてないの? 100 00:07:09,763 --> 00:07:13,767 家のそこら中に描かれてる 黒い車輪のマーク➡ 101 00:07:13,767 --> 00:07:17,604 明らかに 「火車だぞ!」って 自己主張激しめの…。 102 00:07:17,604 --> 00:07:20,607 あっ…。 ほら そこにも…。 103 00:07:20,607 --> 00:07:30,617 ♬~ 104 00:07:30,617 --> 00:07:33,019 危ない! きゃっ! 105 00:07:35,789 --> 00:07:37,791 これは! 106 00:07:37,791 --> 00:07:40,627 牛頭! 火車め! 仕掛けていったな! 107 00:07:40,627 --> 00:07:50,971 ♬~ 108 00:07:50,971 --> 00:07:54,307 (火車)フフフ… かかったな 鵺…。 109 00:07:54,307 --> 00:07:56,309 葵! (2人)鵺様! 110 00:07:58,311 --> 00:08:02,248 (鵺)近寄るな! 近寄っては… ならん。 111 00:08:02,248 --> 00:08:05,418 (伊勢)この縄! 鵺様を無力化してやがる!? 112 00:08:05,418 --> 00:08:07,921 (紫)鵺様を狙った 呪か! 113 00:08:07,921 --> 00:08:10,090 ぐっ…! (ひまり)葵! 114 00:08:10,090 --> 00:08:12,092 くっ! 115 00:08:14,094 --> 00:08:16,262 鵺様! 待ちなさい! 116 00:08:16,262 --> 00:08:18,598 止めんな! このままじゃ 鵺様が…。 117 00:08:18,598 --> 00:08:22,936 火車の炎は妖力を吸ってしまう! なまはんかな攻撃は逆効果です! 118 00:08:22,936 --> 00:08:26,272 だったら アイツよりも強い炎で 焼き尽くしてやる! 119 00:08:26,272 --> 00:08:29,609 待ちなさい! 伊勢! オオオ~! 120 00:08:29,609 --> 00:08:32,946 お前は アイツを抑えてろ! 121 00:08:32,946 --> 00:08:35,115 はっ! 122 00:08:35,115 --> 00:08:37,951 こっちは 俺がなんとかする! いけません 伊勢! 123 00:08:37,951 --> 00:08:40,620 今 力を開放しては…。 124 00:08:40,620 --> 00:08:42,622 くっ! 125 00:08:45,458 --> 00:08:47,460 くっ! 126 00:08:47,460 --> 00:08:51,965 うお~っ! 127 00:08:51,965 --> 00:08:55,969 あれが伊勢の本来の姿… 猩々…。 128 00:08:55,969 --> 00:08:58,071 うお~っ! 129 00:09:00,573 --> 00:09:05,578 やった! これなら! ぐお~っ! うっ! 130 00:09:05,578 --> 00:09:09,249 伊勢!? どうしたの!? まずい…。 131 00:09:09,249 --> 00:09:12,252 暴走です。 暴走!? 132 00:09:12,252 --> 00:09:18,091 我々の妖力は 式神の契約のもと 鵺様に預けています。 ですが➡ 133 00:09:18,091 --> 00:09:20,593 鵺様が無力化されている今➡ 134 00:09:20,593 --> 00:09:23,263 式神とのつながりは 断たれたも同然…。 135 00:09:23,263 --> 00:09:25,765 じゃあ 伊勢はどうなっちゃうの!? 136 00:09:25,765 --> 00:09:28,435 (紫)このままでは 伊勢は自分の炎で➡ 137 00:09:28,435 --> 00:09:30,603 その身すら 焼いてしまうでしょう。 138 00:09:30,603 --> 00:09:32,605 (ひまり)そんな…。 139 00:09:32,605 --> 00:09:39,779 うお~っ! 140 00:09:39,779 --> 00:09:42,082 伊勢~! 141 00:09:44,117 --> 00:09:49,122 うお~っ! 142 00:09:49,122 --> 00:09:52,625 《くっ… 負けるわけにはいかねえんだ! 143 00:09:52,625 --> 00:09:59,632 俺はダチを守る! 今度こそ! だから…》 144 00:10:13,146 --> 00:10:15,148 ⦅おお~…! 145 00:10:15,148 --> 00:10:17,150 フン! 146 00:10:17,150 --> 00:10:19,652 あわわ! 伊勢殿~! 147 00:10:19,652 --> 00:10:23,490 お前なぁ また悪妖に追われてたのかよ。 148 00:10:23,490 --> 00:10:26,826 はい 面目ありません。 助かりました。 149 00:10:26,826 --> 00:10:29,829 しかし さすがは伊勢殿! 炎いっせん! 150 00:10:29,829 --> 00:10:32,499 簡単に 悪妖を追い払ってしまうとは! 151 00:10:32,499 --> 00:10:34,667 お… おう…。 152 00:10:34,667 --> 00:10:38,505 あやかしの名門 猩々一族の若武者は➡ 153 00:10:38,505 --> 00:10:40,507 かくも お強いのですな。 154 00:10:40,507 --> 00:10:43,510 まあ 俺は 一族を追い出された身だけどな。 155 00:10:43,510 --> 00:10:47,013 こんな大層な手土産まで 渡されてよ。 156 00:10:47,013 --> 00:10:50,183 それは…? 呪がかかってんのさ。 157 00:10:50,183 --> 00:10:54,521 俺が人間界で力を使うと 全身が腐れ落ちるんだと。 158 00:10:54,521 --> 00:10:56,689 そ… そんな むごい! 159 00:10:56,689 --> 00:11:00,793 俺は 一族の中でも 鼻つまみもんだったからな…。 160 00:11:00,793 --> 00:11:04,297 「誇り高き一族のおきてを わきまえない しれ者」。 161 00:11:04,297 --> 00:11:06,966 「恥さらしの末の子」なんて 言われてよ。 162 00:11:06,966 --> 00:11:09,135 あっ…。 163 00:11:09,135 --> 00:11:12,639 俺は あんな窮屈な一族を 抜けられて➡ 164 00:11:12,639 --> 00:11:14,641 せいせいしてるけどな。 165 00:11:14,641 --> 00:11:16,809 未練なんて これっぽっちもねえし➡ 166 00:11:16,809 --> 00:11:19,646 別れを惜しむ相手も いねえしよ! 167 00:11:19,646 --> 00:11:21,981 ハハハハ…。 伊勢殿…。 168 00:11:21,981 --> 00:11:24,484 それより お前 どうせ また➡ 169 00:11:24,484 --> 00:11:27,654 人間界をのぞける泉に 行くつもりだったんだろ? 170 00:11:27,654 --> 00:11:30,490 散歩のついでだ。 ついてってやるよ。 171 00:11:30,490 --> 00:11:34,994 はい! ったく 何が おもしれえんだか。 172 00:11:34,994 --> 00:11:40,500 《弱っちいくせに 俺なんかに つきまとって ホント 変なヤツ…。 173 00:11:40,500 --> 00:11:44,837 でも このまま コイツと一緒に 特に変化はねえけど➡ 174 00:11:44,837 --> 00:11:50,843 のんびりした毎日を過ごすのも 悪くねえかもな…》 175 00:11:50,843 --> 00:11:53,513 伊勢殿 我を人間界に➡ 176 00:11:53,513 --> 00:11:55,515 連れていっては いただけませんか? 177 00:11:55,515 --> 00:11:57,850 なんで また? もっと近くで➡ 178 00:11:57,850 --> 00:12:01,287 人間を見てみたいのです。 人間はおもしろい。 179 00:12:01,287 --> 00:12:04,457 家族や友達というつながりを 見ていると➡ 180 00:12:04,457 --> 00:12:07,961 なんだか胸が温まるのです。 うれしいのです。 181 00:12:07,961 --> 00:12:10,630 伊勢殿にも ぜひ感じてほしい。 182 00:12:10,630 --> 00:12:15,468 家族 友達ねぇ…。 んなもん あやかしに必要か? 183 00:12:15,468 --> 00:12:17,971 理解できねえけど…。 184 00:12:17,971 --> 00:12:27,146 ♬~ 185 00:12:27,146 --> 00:12:30,550 わかったよ。 ありがとうございます! 186 00:12:38,658 --> 00:12:41,327 ここは…? 俺たちの住む幽世と➡ 187 00:12:41,327 --> 00:12:44,831 人間の世界のはざまに立っている 家なんだと…。 188 00:12:44,831 --> 00:12:49,168 ここを通り抜けて山を下りれば すぐに人間が住む街に出れる。 189 00:12:49,168 --> 00:12:52,338 おお それは楽しみだ。 190 00:12:52,338 --> 00:12:55,008 んっ! ぐぉ~っ! 191 00:12:55,008 --> 00:12:57,010 ひい~! 192 00:12:59,178 --> 00:13:02,382 コイツには手は出させねえ…。 193 00:13:11,290 --> 00:13:14,494 ぐお~っ! そのまま燃え尽きろ! 194 00:13:23,636 --> 00:13:26,839 あっ! い… 伊勢殿!? 195 00:13:28,808 --> 00:13:31,477 ケガはねえか? 196 00:13:31,477 --> 00:13:34,781 伊勢殿~! 197 00:13:40,486 --> 00:13:43,322 んっ…。 ここは? 198 00:13:43,322 --> 00:13:46,993 ぐっ!? 体が動かねえ…。 199 00:13:46,993 --> 00:13:52,332 そうか 禁を破ったから 呪が…。 200 00:13:52,332 --> 00:13:54,333 うん? 201 00:13:56,502 --> 00:14:00,106 人間? 誰だ テメエ。 202 00:14:00,106 --> 00:14:03,943 葵。 「御守様」って 言われたりもする。 203 00:14:03,943 --> 00:14:06,279 御守様だと…? 204 00:14:06,279 --> 00:14:09,449 君 このままだと 死んじゃうんだって。 205 00:14:09,449 --> 00:14:13,619 でも 僕の式神になれば助かるって 紫が…。 206 00:14:13,619 --> 00:14:19,459 なんで 人間のガキが妖怪を助ける? 俺の力が目的か? 207 00:14:19,459 --> 00:14:23,129 ううん 君の友達に頼まれたから。 208 00:14:23,129 --> 00:14:25,131 友達…。 209 00:14:25,131 --> 00:14:27,133 伊勢殿…。 あっ! 210 00:14:29,135 --> 00:14:31,804 お前! その姿…。 211 00:14:31,804 --> 00:14:35,475 君を守ろうとして 力を使い果たしちゃったんだ。 212 00:14:35,475 --> 00:14:42,482 ハハハ… いやはや 最後まで情けない 姿をさらしてしまいました…。 213 00:14:42,482 --> 00:14:46,819 ですが 伊勢殿に もう一度会えてよかった。 214 00:14:46,819 --> 00:14:51,657 御守様 どうか この方をお救いください。 215 00:14:51,657 --> 00:14:58,164 伊勢殿は 誰よりも強く優しい 我の大事な方なのです。 216 00:14:58,164 --> 00:15:01,434 ああ よかった…。 217 00:15:01,434 --> 00:15:07,940 伊勢殿 今までありがとう。 やっと気がつきました。 218 00:15:07,940 --> 00:15:11,277 我にとって あなたと過ごした日々は➡ 219 00:15:11,277 --> 00:15:17,283 まるで暖かな ひなたの夢。 掛けがえのない宝物だった。 220 00:15:17,283 --> 00:15:21,788 お前…。 どうか 生きてくだされ。 221 00:15:21,788 --> 00:15:27,093 そして 末永く幸せに…。 222 00:15:31,964 --> 00:15:34,967 我が友よ…⦆ 223 00:15:41,474 --> 00:15:46,312 《この日 俺は 初めてできたダチを失った。 224 00:15:46,312 --> 00:15:48,815 そして 俺は誓った。 225 00:15:48,815 --> 00:15:52,985 もう二度と 仲間を ダチを 失うようなことはしない。 226 00:15:52,985 --> 00:15:56,489 何がなんでも守ってみせる! 227 00:15:56,489 --> 00:16:00,426 たとえ この身が 滅ぶことになったとしても…》 228 00:16:00,426 --> 00:16:03,429 うお~っ! 229 00:16:03,429 --> 00:16:08,100 伊勢! もうやめて! それ以上は体がもたないよ! 230 00:16:08,100 --> 00:16:12,772 伊勢は完全に己を失っています。 こちらの声は届かない…。 231 00:16:12,772 --> 00:16:15,107 そんな…。 何か方法はないの!? 232 00:16:15,107 --> 00:16:19,612 鵺様が お力を取り戻し 伊勢に命じてくだされば…。 233 00:16:19,612 --> 00:16:22,448 あの縄が それを邪魔してるんだよね? 234 00:16:22,448 --> 00:16:26,118 はい…。 火車の炎が 一瞬でも途絶えれば➡ 235 00:16:26,118 --> 00:16:28,120 私の力も届くのですが…。 236 00:16:28,120 --> 00:16:31,791 一瞬でいいんだね? わかった! 237 00:16:31,791 --> 00:16:36,295 紫さん お願いがあるの! ひまり? 238 00:16:38,464 --> 00:16:40,466 ぐっ…。 239 00:16:40,466 --> 00:16:45,805 よい声だ。 苦しみもだえる姿も 美しいな 鵺よ。 240 00:16:45,805 --> 00:16:49,642 火車…。 なあ 鵺。 241 00:16:49,642 --> 00:16:53,312 お前は 俺の仕掛けた紋が 見えなかったのだろう? 242 00:16:53,312 --> 00:16:56,482 それは なぜだと思う? 243 00:16:56,482 --> 00:17:02,755 ククク… それはな お前が 我々の同胞という証し…。 244 00:17:02,755 --> 00:17:06,759 お前は とうに あやかし側にいるのだよ。 245 00:17:06,759 --> 00:17:11,430 さあ連れていこうか。 かわいらしい俺のおもちゃ。 246 00:17:11,430 --> 00:17:15,935 暗く美しい闇の世界へ ようこそ。 247 00:17:17,937 --> 00:17:19,939 (ひまり)葵! あっ! 248 00:17:28,447 --> 00:17:30,950 きゃ~! ひまり…。 249 00:17:30,950 --> 00:17:36,789 私は大丈夫。 紫さんの結界に 守られてるから。 それより…。 250 00:17:36,789 --> 00:17:40,793 しっかりして! あなたの式神が… 家族が呼んでる! 251 00:17:40,793 --> 00:17:43,462 聞こえるでしょ!? 伊勢のなく声が! 252 00:17:43,462 --> 00:17:45,631 ぐお~っ! 253 00:17:45,631 --> 00:17:47,967 伊勢…。 うっ…。 254 00:17:47,967 --> 00:17:51,304 こんなもの! ぐっ! 255 00:17:51,304 --> 00:17:55,107 紫さん! 今! はあっ! 256 00:17:57,143 --> 00:18:01,914 さあ 目を覚まして。 こっちだよ 葵。 257 00:18:01,914 --> 00:18:04,216 ひまり…。 258 00:18:06,252 --> 00:18:09,589 世話を… かけたな…。 259 00:18:09,589 --> 00:18:11,591 葵! 260 00:18:11,591 --> 00:18:14,927 聞け 我が式神よ。 261 00:18:14,927 --> 00:18:17,263 この声は… 俺の…。 262 00:18:17,263 --> 00:18:21,434 御守の命により とく己が名を取り戻せ! 263 00:18:21,434 --> 00:18:23,436 伊勢よ! 264 00:18:23,436 --> 00:18:26,105 うっ! う~っ! 265 00:18:26,105 --> 00:18:28,608 (鵺)ずいぶんと待たせたな…。 すまぬ。 266 00:18:28,608 --> 00:18:30,776 鵺様…! 267 00:18:30,776 --> 00:18:33,946 オオオ~! 268 00:18:33,946 --> 00:18:37,116 さあ 伊勢! 真の炎で焼き尽くせ! 269 00:18:37,116 --> 00:18:40,519 はっ! オオオ~! 270 00:18:42,455 --> 00:18:44,557 きゃっ! お~っ! 271 00:18:52,798 --> 00:18:58,137 あ~ 私の家が…。 しかたねえだろ。 272 00:18:58,137 --> 00:19:00,740 久しぶりに 全力でやっちまったんだから…。 273 00:19:00,740 --> 00:19:03,743 家が~。 ったく うっせえな~! 274 00:19:03,743 --> 00:19:05,745 直しゃいいんだろ 直しゃ。 275 00:19:05,745 --> 00:19:08,080 そうそう そうこなくっちゃ! 276 00:19:08,080 --> 00:19:11,250 でも 大丈夫。 私も手伝ってあげるから。 277 00:19:11,250 --> 00:19:16,589 同じ家に住む… 友達? 家族? みたいなもんだしね。 278 00:19:16,589 --> 00:19:19,592 フッ… うっせ。 279 00:19:19,592 --> 00:19:24,764 まさか ひまりに隠し紋が 見えているとは思いませんでした。 280 00:19:24,764 --> 00:19:29,101 それに 人の身でありながら 恐れず火車の炎に飛び込み➡ 281 00:19:29,101 --> 00:19:33,272 葵を救う勇気… 正直驚きました。 282 00:19:33,272 --> 00:19:36,776 うん。 ひまりは 僕が思っていたよりも➡ 283 00:19:36,776 --> 00:19:39,278 ずっとずっと強い人だった。 284 00:19:39,278 --> 00:19:42,615 ひまりは 何にも縛られない大事なことを➡ 285 00:19:42,615 --> 00:19:44,784 ありのままに教えてくれる。 286 00:19:44,784 --> 00:19:48,287 僕にはないものを 彼女は持っているよ。 287 00:19:48,287 --> 00:19:51,957 火車の紋が見えなかったことを 気にしているのですか? 288 00:19:51,957 --> 00:19:53,959 あれは 葵には見えないように➡ 289 00:19:53,959 --> 00:19:56,962 わざとヤツが…。 違うよ。 290 00:19:56,962 --> 00:20:00,299 伊勢も言ってただろう? 嫌がらせさ。 291 00:20:00,299 --> 00:20:02,968 僕の弱さにつけ込むためのね。 292 00:20:02,968 --> 00:20:06,472 ⦅お前が我々の同胞という証し…。 293 00:20:06,472 --> 00:20:09,809 お前は とうに あやかし側にいるのだ…⦆ 294 00:20:09,809 --> 00:20:12,144 本当に アイツは いつも➡ 295 00:20:12,144 --> 00:20:14,313 僕の嫌なところばかり ついてくる。 296 00:20:14,313 --> 00:20:16,315 葵…。 297 00:20:21,153 --> 00:20:23,155 ウフ… ウフフ。 298 00:20:25,991 --> 00:20:29,995 わっ ど… どうしたの 葵? 299 00:20:29,995 --> 00:20:31,997 なんでもないよ。 300 00:20:36,335 --> 00:20:38,838 葵! ごめん つい。 301 00:20:38,838 --> 00:20:41,340 ついって 何よ! アハハ。 302 00:20:41,340 --> 00:20:44,677 つい願ってしまったんだ。 だから 何? 303 00:20:44,677 --> 00:20:49,849 もう少し 「こちら側」にいたいかなって…。 304 00:20:49,849 --> 00:20:54,186 んっ…。 もう 何言ってんの。 訳わかんない。 305 00:20:54,186 --> 00:20:56,188 アッハハ。 306 00:20:56,188 --> 00:21:00,793 私たちは いつまで こうしていられるのでしょうね。 307 00:21:00,793 --> 00:21:03,596 さあな…。 308 00:21:09,802 --> 00:21:12,638 ⦅これで契約成立だ。 309 00:21:12,638 --> 00:21:15,975 これから ずっとよろしくね 伊勢⦆ 310 00:21:15,975 --> 00:21:18,477 《最初は しかたねえ➡ 311 00:21:18,477 --> 00:21:21,981 成り行きの契約だった…。 それでも…》 312 00:21:21,981 --> 00:21:25,484 ⦅ずっとって どんだけの契約なんだよ。 313 00:21:25,484 --> 00:21:29,288 さあ 僕が死ぬまで… かな? 314 00:21:31,323 --> 00:21:35,327 な~んだ じゃあ そう大した時間じゃねえな。 315 00:21:35,327 --> 00:21:37,630 人間は すぐ死ぬ。 316 00:21:39,665 --> 00:21:41,667 そうだね。 んっ…⦆ 317 00:21:41,667 --> 00:21:46,172 《それでも つないだこの絆は離さねえ…。 318 00:21:46,172 --> 00:21:49,175 そう誓ったんだ》 319 00:21:51,510 --> 00:21:55,347 いつまでとか そんなん気にしてらんねえよ。 320 00:21:55,347 --> 00:21:58,350 俺は ずっと葵のそばにいる。 321 00:21:58,350 --> 00:22:02,655 お前も そうだろ? そうですね。 322 00:22:04,623 --> 00:22:09,461 《かつて俺を生かしてくれたダチよ 見てるか? 323 00:22:09,461 --> 00:22:16,769 俺は 今日も最高のダチたちと一緒に おもしろおかしく笑ってるぜ》 324 00:23:46,825 --> 00:23:49,828 (日高)ハッ!? ハア…。 325 00:23:49,828 --> 00:23:54,833 どうしても思い出せない…。 お前は いったい誰なんだ…?