1 00:00:02,002 --> 00:00:05,806 (ひまり)ふあ~! 今日の一限 なんだっけ…? 2 00:00:10,844 --> 00:00:12,846 んっ…!? 3 00:00:17,184 --> 00:00:20,687 あっ! あっ あの~。 4 00:00:24,358 --> 00:00:26,693 (日高)俺に近づくな。 5 00:00:26,693 --> 00:00:29,696 呪われるぜ? んっ…。 6 00:00:35,035 --> 00:00:37,337 あっ…。 7 00:02:14,167 --> 00:02:17,337 今日いるんだ。 やっぱ ちょっと怖いかも。 8 00:02:17,337 --> 00:02:19,639 呪われ日高…。 呪われ? 9 00:02:21,675 --> 00:02:24,678 (斑目)おはよう ひまり。 琉生 おはよう。 10 00:02:24,678 --> 00:02:27,180 ねぇ あの子って…。 (一同)うん? 11 00:02:27,180 --> 00:02:31,518 (斑目)ああ 日高隼。 そっか ひまり初めてだっけ…。 12 00:02:31,518 --> 00:02:33,687 (ひまり)日高くん…。 13 00:02:33,687 --> 00:02:35,689 (飯塚)あんまり学校来ないし➡ 14 00:02:35,689 --> 00:02:38,692 なんていうか ちょっと 近づきにくいっていうか…。 15 00:02:38,692 --> 00:02:41,194 「一人にしてくれ」オーラ 全開だからね。 16 00:02:41,194 --> 00:02:43,864 うん… それに変なうわさもあって。 17 00:02:43,864 --> 00:02:46,533 うわさ? 日高くんに近づくと➡ 18 00:02:46,533 --> 00:02:49,536 病気になったり ケガをしたりするって…。 19 00:02:49,536 --> 00:02:54,207 そうなんだ。 うん でも ただのうわさだけどね。 20 00:02:54,207 --> 00:02:59,046 (妹尾)日高氏 昔は とても明るい 性格だったらしいのですが➡ 21 00:02:59,046 --> 00:03:02,983 急に性格が変わり 消えた幼なじみがどうとか➡ 22 00:03:02,983 --> 00:03:05,819 おかしなことを 言うようになったようですよ。 23 00:03:05,819 --> 00:03:07,821 消えた幼なじみ…? 24 00:03:07,821 --> 00:03:10,490 だから 「日高くんは呪われてる」って…。 25 00:03:10,490 --> 00:03:12,993 バカバカしい風評被害だけどね。 26 00:03:12,993 --> 00:03:14,995 日高氏の家は➡ 27 00:03:14,995 --> 00:03:18,498 「憑き物筋」といわれてたりする せいかもしれません。 28 00:03:18,498 --> 00:03:20,834 憑き物筋? 何それ? 29 00:03:20,834 --> 00:03:25,338 そういうことは 那智先生に ご相談してみてはいかがですか? 30 00:03:25,338 --> 00:03:28,341 えっ? 那智先生は 古文担当ですが➡ 31 00:03:28,341 --> 00:03:32,679 地元の郷土史や民間伝承などにも 大変詳しいのですよ。 32 00:03:32,679 --> 00:03:35,182 僕も 時々 教えを受けに行ってます。 33 00:03:35,182 --> 00:03:37,184 へえ そうなんだ。 34 00:03:37,184 --> 00:03:39,853 あくまで 悪いうわさだと思うけど。 35 00:03:39,853 --> 00:03:44,191 ひまりちゃん 気をつけてね。 うん ありがとう。 36 00:03:44,191 --> 00:03:47,027 (那智)日高くんね…。 37 00:03:47,027 --> 00:03:52,532 彼 あまり学校に来てくれなくて 僕も心配してたんだよ。 38 00:03:52,532 --> 00:03:55,869 だから 百千さんが 日高くんを怖がらずに➡ 39 00:03:55,869 --> 00:03:58,205 興味を持ってくれたのは うれしいな。 40 00:03:58,205 --> 00:04:02,209 そもそも 憑き物筋って なんなんですか? 41 00:04:04,644 --> 00:04:07,481 憑き物筋っていうのはね➡ 42 00:04:07,481 --> 00:04:11,985 ざっくり言うと 代々あやかしを 使役する家系のことなんだ。 43 00:04:11,985 --> 00:04:14,321 狐や犬 蛇など➡ 44 00:04:14,321 --> 00:04:16,990 さまざまな憑き物筋がいると いわれている。 45 00:04:16,990 --> 00:04:22,996 あと 憑き物筋は裕福な家が多く また 周囲から忌み嫌われ➡ 46 00:04:22,996 --> 00:04:26,166 差別される場合も多い という話だね。 47 00:04:26,166 --> 00:04:28,668 嫌われる? なんでですか? 48 00:04:28,668 --> 00:04:32,839 いろいろ理由はあるんだけど いちばんは人間の嫉妬だね。 49 00:04:32,839 --> 00:04:36,843 あとは 未知なるものへの恐怖かな? 50 00:04:36,843 --> 00:04:40,013 突出した才というのは 必ずしも➡ 51 00:04:40,013 --> 00:04:43,517 周囲から理解されるとは 限らないからね。 52 00:04:43,517 --> 00:04:48,688 幸い 日高家が差別の対象になった という話は残っていない。 53 00:04:48,688 --> 00:04:53,193 彼らには 百千家という 優秀なアドバイザーがいたからだ。 54 00:04:53,193 --> 00:04:55,195 えっ! う… うちですか!? 55 00:04:55,195 --> 00:04:59,966 百千家は この辺りで いわゆる 「拝み屋」的な役割を担って➡ 56 00:04:59,966 --> 00:05:04,471 日高家と周囲の人々の つなぎ役になっていたらしいよ。 57 00:05:04,471 --> 00:05:06,973 先代百千家のご当主夫妻も➡ 58 00:05:06,973 --> 00:05:10,477 非常に 優しい人たちだったようだし➡ 59 00:05:10,477 --> 00:05:13,313 日高家も きっと 頼っていたんじゃないかな? 60 00:05:13,313 --> 00:05:16,483 先代当主… それって私の…。 61 00:05:16,483 --> 00:05:19,319 《もしかして 日高くんの家に行けば➡ 62 00:05:19,319 --> 00:05:21,655 お父さんやお母さんのことが…》 63 00:05:21,655 --> 00:05:25,158 僕が知っている情報は こんなところかな? 64 00:05:27,160 --> 00:05:29,162 ありがとうございます! 65 00:05:29,162 --> 00:05:31,865 私 日高くんの家に 行ってみようと思います。 66 00:05:34,000 --> 00:05:39,005 ここが… 日高くんのおうち…。 67 00:05:41,007 --> 00:05:43,009 はっ! 68 00:05:43,009 --> 00:05:53,019 ♬~ 69 00:05:53,019 --> 00:05:55,021 あっ…。 70 00:05:55,021 --> 00:06:05,799 ♬~ 71 00:06:05,799 --> 00:06:08,468 (日高)誰だ! あっ! 72 00:06:08,468 --> 00:06:11,304 お前 朝の…。 73 00:06:11,304 --> 00:06:15,308 百千… 百千ひまりだよ。 うちで何してやがる。 74 00:06:15,308 --> 00:06:20,647 日高くんの家と うちが 関係あったって聞いたんだ。 75 00:06:20,647 --> 00:06:24,651 百千家の先代の当主… 私の両親のこと➡ 76 00:06:24,651 --> 00:06:28,154 何か知らないかな? 知らねえな。 77 00:06:28,154 --> 00:06:30,156 んっ…。 78 00:06:30,156 --> 00:06:33,493 そっか… じゃあ 日高くんのその黒い…。 79 00:06:33,493 --> 00:06:35,829 俺に関わると 呪われるっつっただろ。 80 00:06:35,829 --> 00:06:38,131 さっさと帰れ。 あっ…。 81 00:06:47,173 --> 00:06:49,509 《お父さんとお母さんのこと➡ 82 00:06:49,509 --> 00:06:52,679 何も聞けなかったのは 残念だけど➡ 83 00:06:52,679 --> 00:06:55,181 日高くんの呪いって…》 84 00:06:55,181 --> 00:06:57,684 (玉萌)近づくな。 あっ!? 85 00:06:57,684 --> 00:07:02,289 (玉萌)日高に これ以上近づくな。 日高は逃がさない…。 86 00:07:02,289 --> 00:07:04,291 えっ!? 87 00:07:08,461 --> 00:07:12,465 あ… あなたは…。 きゃっ! はあ…。 88 00:07:12,465 --> 00:07:14,968 あっ…。 89 00:07:14,968 --> 00:07:16,970 あっ…。 90 00:07:16,970 --> 00:07:20,140 (葵)ひまり どうしたの? 91 00:07:20,140 --> 00:07:22,142 えっ!? (葵)さっきから➡ 92 00:07:22,142 --> 00:07:24,644 ぼんやりしているよ。 (紫)苦手なものでも➡ 93 00:07:24,644 --> 00:07:27,647 ありましたか? あっ ううん ごめん…。 94 00:07:27,647 --> 00:07:33,486 ちょっと気になることがあって。 今日ね➡ 95 00:07:33,486 --> 00:07:36,656 狐のお面をつけた 不思議な子と会ったの。 96 00:07:36,656 --> 00:07:38,658 あやかし? その子➡ 97 00:07:38,658 --> 00:07:41,328 クラスメートと 関係あるみたいなんだよね。 98 00:07:41,328 --> 00:07:46,100 日高くんっていうんだけど。 あっ!? 日高… 隼? 99 00:07:46,100 --> 00:07:49,002 はっ…。 100 00:07:49,002 --> 00:07:51,838 葵 日高くんのこと知ってるの!? 101 00:07:51,838 --> 00:07:54,140 ああ… うん。 102 00:07:56,176 --> 00:07:58,178 幼なじみだったよ。 103 00:07:58,178 --> 00:08:01,948 あっ… じゃあ 消えた 日高くんの幼なじみって…。 104 00:08:01,948 --> 00:08:04,951 うん 僕のことだと思うよ。 105 00:08:04,951 --> 00:08:08,755 向こうは覚えてないと思うけど…。 あっ…。 106 00:08:10,957 --> 00:08:14,961 《そうだ。 御守様になった葵のことは➡ 107 00:08:14,961 --> 00:08:18,798 誰も覚えていないんだ…。 葵は覚えているのに…》 108 00:08:18,798 --> 00:08:23,303 もし 葵の記憶がある人がいたら… 会いたいって思う? 109 00:08:23,303 --> 00:08:29,309 そういうのは もういいんだよ。 住む世界が違うんだから…。 110 00:08:34,981 --> 00:08:40,820 ひまり? どうしたの? なんだか寂しそうだよ。 111 00:08:40,820 --> 00:08:44,824 えっ…? ううん なんでもない…。 112 00:08:47,327 --> 00:08:50,130 うう…。 113 00:08:52,165 --> 00:08:54,501 ううう…。 114 00:08:54,501 --> 00:08:58,004 ハッ!? ハァ ハァ ハァ…。 115 00:08:58,004 --> 00:09:04,010 どうしても思い出せない…。 お前は いったい誰なんだ…? 116 00:09:10,950 --> 00:09:13,620 うん!? おはよ! 日高くん! 117 00:09:13,620 --> 00:09:17,624 お前! お前じゃないよ 百千ひまり。 118 00:09:17,624 --> 00:09:23,530 俺に関わるなって言ってんだろ? 呪われるから? 119 00:09:25,799 --> 00:09:29,302 大丈夫! 私 そういうの 耐性あるし。 120 00:09:29,302 --> 00:09:31,471 笑いごとじゃねえんだよ。 121 00:09:31,471 --> 00:09:35,642 日高くんは 他の人に呪いで 悪いことが起きないように➡ 122 00:09:35,642 --> 00:09:38,978 わざと避けてるんでしょ? 優しいね。 123 00:09:38,978 --> 00:09:41,648 えっ!? 実は 昨日➡ 124 00:09:41,648 --> 00:09:43,650 日高くんの家に行ったあとに➡ 125 00:09:43,650 --> 00:09:45,819 狐のお面をつけた子に 会ったんだ。 126 00:09:45,819 --> 00:09:48,154 はっ! お前 見えたのか!? 127 00:09:48,154 --> 00:09:50,657 うん あの子 あやかしだと思う。 128 00:09:50,657 --> 00:09:52,992 ちょっと危ない雰囲気だったかも。 129 00:09:52,992 --> 00:09:56,996 なら わかっただろ。 俺のことは もう放っておいてくれ。 130 00:09:56,996 --> 00:10:01,101 でも もう見ちゃったし。 今更 見ないふりはできないよ。 131 00:10:03,336 --> 00:10:07,040 一緒に解決しよう? 一人にならないで。 132 00:10:10,510 --> 00:10:12,846 俺のじいさんの代までは➡ 133 00:10:12,846 --> 00:10:15,682 「そういうもん」が 見えてたらしいけど➡ 134 00:10:15,682 --> 00:10:18,351 もう誰にも見えないんだ…。 135 00:10:18,351 --> 00:10:22,689 でも やっぱり 俺には何かついているんだな。 136 00:10:22,689 --> 00:10:24,858 何か心当たりある? 137 00:10:24,858 --> 00:10:28,361 取り引きしたんだ。 取り引き? 138 00:10:34,868 --> 00:10:38,204 これ。 四つ葉のクローバー? かわいいね。 139 00:10:38,204 --> 00:10:40,540 お守りだって もらったんだ。 140 00:10:40,540 --> 00:10:44,544 俺には 昔 すごく仲のいいヤツがいて…。 141 00:10:44,544 --> 00:10:49,549 いや いたはずなんだ。 顔も名前も思い出せないけど…。 142 00:10:49,549 --> 00:10:54,053 アイツは すごく頭がよくて 俺とはタイプが全然違ったけど➡ 143 00:10:54,053 --> 00:10:58,725 朝から晩まで一緒だった…。 でも…。 144 00:10:58,725 --> 00:11:01,661 アイツは 俺を急に避けるようになった…。 145 00:11:01,661 --> 00:11:04,163 ケンカでもしたの? いや…。 146 00:11:04,163 --> 00:11:09,002 だけど 明確に避けられてたと思う…。 147 00:11:09,002 --> 00:11:12,839 俺なんかいらないって思われた… そう悩んだ…。 148 00:11:12,839 --> 00:11:15,341 それで あの日 これと同じ➡ 149 00:11:15,341 --> 00:11:18,144 四つ葉のクローバーをプレゼントしようと 思いついたんだ。 150 00:11:20,179 --> 00:11:22,849 でも 全然見つからなくて…。 151 00:11:22,849 --> 00:11:26,853 そのときだ 俺があの声を聞いたのは…。 152 00:11:26,853 --> 00:11:30,189 ⦅玉萌:お前の願いを かなえてやろうか? 153 00:11:30,189 --> 00:11:33,026 あっ!? お前が いちばん大事なものを➡ 154 00:11:33,026 --> 00:11:36,196 くれれば 願いをかなえてやる。 155 00:11:36,196 --> 00:11:38,197 ああ…。 156 00:11:41,534 --> 00:11:45,872 うん…。 (玉萌)いいぞ 契約成立だ! 157 00:11:45,872 --> 00:11:48,374 わあ~っ! 158 00:11:48,374 --> 00:11:50,376 うっ!⦆ 159 00:11:54,714 --> 00:11:59,218 俺は 「これで また アイツと仲よくできる」って喜んだ。 160 00:11:59,218 --> 00:12:02,488 でも… アイツは消えちまった! 161 00:12:02,488 --> 00:12:04,991 まるで 最初から いなかったみたいに。 162 00:12:04,991 --> 00:12:08,661 誰も アイツの顔も 名前も 覚えていないんだ! 163 00:12:08,661 --> 00:12:10,663 俺でさえ…! 164 00:12:10,663 --> 00:12:13,166 俺は とんでもないことを しちまったんだ! 165 00:12:13,166 --> 00:12:15,835 ばかげた ちっぽけな願いを かなえるために➡ 166 00:12:15,835 --> 00:12:19,672 いちばん大事なアイツを 引き換えにしちまった! 167 00:12:19,672 --> 00:12:22,675 こんなの 一生 許されねえよ! 168 00:12:22,675 --> 00:12:25,678 謝りたくても 罪を償いたくても➡ 169 00:12:25,678 --> 00:12:29,015 アイツは もう…! どうしようもないんだ! 170 00:12:29,015 --> 00:12:32,685 日高くん…。 だから 今の俺は自業自得。 171 00:12:32,685 --> 00:12:35,521 きっと アイツが俺のことを呪って…。 172 00:12:35,521 --> 00:12:37,523 違うよ! えっ!? 173 00:12:37,523 --> 00:12:41,194 日高くんに呪いをかけているのは 幼なじみじゃない。 174 00:12:41,194 --> 00:12:45,531 日高くんの幼なじみは消えてない。 ちゃんといる…。 175 00:12:45,531 --> 00:12:49,035 私は信じるよ。 百千…。 176 00:12:49,035 --> 00:12:52,538 呪いを解こう 日高くん… 一緒に。 177 00:12:52,538 --> 00:12:56,042 ああ…。 178 00:12:56,042 --> 00:12:59,545 そう 隼は僕の存在を…。 179 00:12:59,545 --> 00:13:03,483 うん… 顔も名前も おぼろげみたいだけど➡ 180 00:13:03,483 --> 00:13:06,653 でも 完全に 忘れたわけじゃないんだよ。 181 00:13:06,653 --> 00:13:11,324 しかたないね。 なんとかしようか。 ありがとう! 182 00:13:11,324 --> 00:13:13,826 まず 隼が誤解してるのは➡ 183 00:13:13,826 --> 00:13:17,497 僕が消えたのを 自分のせいだと思っていること。 184 00:13:17,497 --> 00:13:21,000 おそらく 僕が百千家に迷い込んだ日と➡ 185 00:13:21,000 --> 00:13:25,505 隼が ほこらに願かけした日が 運悪く 一致してしまったんだ。 186 00:13:25,505 --> 00:13:29,342 それで ややこしい状況に なってしまったんだと思う。 187 00:13:29,342 --> 00:13:34,681 でも 日高くんの周りでは 実際に 呪いのトラブルが続いている。 188 00:13:34,681 --> 00:13:38,184 それは ひまりが見たという 狐面のあやかし➡ 189 00:13:38,184 --> 00:13:42,689 あのほこらの主… 日高家を見守ってきた管狐が➡ 190 00:13:42,689 --> 00:13:45,191 原因だろうね。 えっ なんで➡ 191 00:13:45,191 --> 00:13:49,862 その管狐が日高くんを呪うの? 守ってくれるんじゃ…。 192 00:13:49,862 --> 00:13:56,035 おそらく 今の日高家の人たちは 管狐のことを何も知らないんだ。 193 00:13:56,035 --> 00:14:00,139 憑き物筋は あやかしと契約し 使役する家系。 194 00:14:00,139 --> 00:14:02,975 だけど その扱いは非常に難しい。 195 00:14:02,975 --> 00:14:07,480 正しく祀らなければ かえって 災いをもたらすこともある。 196 00:14:07,480 --> 00:14:09,982 でも 日高くんの家の人たちは➡ 197 00:14:09,982 --> 00:14:12,151 もう あやかしが 見えないみたいで…。 198 00:14:12,151 --> 00:14:15,988 そんなことは関係ない。 あやかしにはね➡ 199 00:14:15,988 --> 00:14:19,325 人間の勝手な都合や思いなんて 通じないんだよ。 200 00:14:19,325 --> 00:14:21,828 それで 日高くんに呪いを…。 201 00:14:21,828 --> 00:14:25,665 いちばん大事なものと 引き換えに か…。 202 00:14:25,665 --> 00:14:28,668 えっ…? 隼の呪いを解くには➡ 203 00:14:28,668 --> 00:14:33,339 管狐と日高家の関係を 正しく 終わらせなければならない。 204 00:14:33,339 --> 00:14:37,343 そのために… ひまりに やってほしいことがあるんだ。 205 00:14:37,343 --> 00:14:39,345 うん…? 206 00:14:39,345 --> 00:14:42,014 今 楽にしてあげるからね~。 207 00:14:42,014 --> 00:14:45,184 待っててね~。 百千 何を…? 208 00:14:45,184 --> 00:14:48,020 まず ほこらをきれいにしてって 言われたの。 209 00:14:48,020 --> 00:14:50,857 それに 今までの感謝を 伝えなくっちゃね。 210 00:14:50,857 --> 00:14:52,859 はあ…。 211 00:14:52,859 --> 00:14:55,528 ふう… さてと ここからが本番。 212 00:14:55,528 --> 00:14:57,864 いくよ! きゃっ! うわっ!? 213 00:14:57,864 --> 00:15:02,869 (管狐の弟たち)おおお…。 214 00:15:04,804 --> 00:15:10,309 《これが管狐…。 すごい数…》 なんだ この風…! 215 00:15:10,309 --> 00:15:13,980 日高! 日高… 我らを閉じ込めたのに➡ 216 00:15:13,980 --> 00:15:16,482 祀りもせんとは… 許せん…。 217 00:15:16,482 --> 00:15:20,486 管狐! 話を聞いてほしいの! 百千? 218 00:15:20,486 --> 00:15:24,157 なんだ お前は…。 私は 百千ひまり。 219 00:15:24,157 --> 00:15:27,493 百千… あの百千の者か…。 220 00:15:27,493 --> 00:15:29,495 今まで ごめんなさい。 221 00:15:29,495 --> 00:15:31,497 ずっと こんなところで 閉じ込めて➡ 222 00:15:31,497 --> 00:15:34,500 放っておいてしまって…。 はあ…。 223 00:15:34,500 --> 00:15:39,338 そうだ。 日高の者は 急に我らと会話をしなくなった。 224 00:15:39,338 --> 00:15:42,508 なぜだ? それは➡ 225 00:15:42,508 --> 00:15:46,679 もう この家には あなたたちの ことを見ることができる人が➡ 226 00:15:46,679 --> 00:15:51,350 いなくなってしまったの…。 だから… 私と一緒に行こう! 227 00:15:51,350 --> 00:15:54,020 あっ…!? うちなら あなたたちの仲間も➡ 228 00:15:54,020 --> 00:15:56,856 たくさんいる! きっと 毎日楽しいよ。 229 00:15:56,856 --> 00:16:02,295 もう日高は… 我らを見えないのか…。 230 00:16:02,295 --> 00:16:06,799 もう… お前しか見えないのか…。 231 00:16:06,799 --> 00:16:08,801 うん…。 232 00:16:10,970 --> 00:16:15,308 わかった。 我らはお前と共に行く。 よかった。 233 00:16:15,308 --> 00:16:19,145 だが 兄者は。 兄者…? あの子! 234 00:16:19,145 --> 00:16:21,647 (玉萌)日高 我は認めんぞ。 235 00:16:21,647 --> 00:16:24,317 (ひまり/日高)あっ! (玉萌)我が見えないだと? 236 00:16:24,317 --> 00:16:28,321 ならば 百千の娘を食らい 大妖になり➡ 237 00:16:28,321 --> 00:16:31,157 我の力を思い知らせてやる! 238 00:16:31,157 --> 00:16:33,326 ハーッ! 239 00:16:33,326 --> 00:16:35,661 きゃ~っ! だめだ 兄者! 240 00:16:35,661 --> 00:16:37,663 お前たち 何を…! 241 00:16:37,663 --> 00:16:41,334 もう我らのよりどころは この娘しかないのだ! 242 00:16:41,334 --> 00:16:44,170 だから! 邪魔をするなぁ! 243 00:16:44,170 --> 00:16:46,172 うお~っ! 244 00:16:46,172 --> 00:16:50,176 くっ! 逃げよ 百千の娘! だけど…。 245 00:16:50,176 --> 00:16:52,178 長くはもたん! 行け! 246 00:16:52,178 --> 00:16:56,349 わかった! 行こう! あ… ああ…。 247 00:16:56,349 --> 00:17:00,786 逃がさん! 決して逃がさんぞ! 日高~! 248 00:17:00,786 --> 00:17:04,290 ハァハァハァ… もうすぐだから。 ああ…。 249 00:17:04,290 --> 00:17:07,627 あの子 私を食べて 日高くんに自分の力を➡ 250 00:17:07,627 --> 00:17:10,129 思い知らせてやるんだ って言ってた。 えっ!? 251 00:17:10,129 --> 00:17:13,132 そうすれば 日高くんに 自分の存在が➡ 252 00:17:13,132 --> 00:17:16,636 わかるようになるって 思ってるんだと思う。 253 00:17:16,636 --> 00:17:19,305 あの子の狙いは とりあえず私だから。 254 00:17:19,305 --> 00:17:21,974 日高くんは危ないから 一緒に来なくても…。 255 00:17:21,974 --> 00:17:26,312 もとは俺の問題だ。 百千ひとりに 背負わせるわけにはいかない。 256 00:17:26,312 --> 00:17:30,816 それに…。 俺は これ以上 友達を 失うわけにはいかないんだ! 257 00:17:30,816 --> 00:17:34,987 日高くん…。 見つけたぞ! 258 00:17:34,987 --> 00:17:37,657 あっ…。 いるんだな? 狐面が! 259 00:17:37,657 --> 00:17:41,494 百千の娘と日高… 逃がさんぞ! 260 00:17:41,494 --> 00:17:43,496 急いで~! 261 00:17:43,496 --> 00:17:48,334 我は お前を食らい 力を得る! そうすれば 日高も…。 262 00:17:48,334 --> 00:17:51,837 お願い! もう日高くんを解放してあげて! 263 00:17:51,837 --> 00:17:54,173 彼は あなたのそばにいられないの! 264 00:17:54,173 --> 00:17:59,946 うるさい! うるさい! お前に何がわかるか~っ! 265 00:17:59,946 --> 00:18:01,948 くっ! うっ! 266 00:18:04,951 --> 00:18:08,788 (鵺)私の神域に入ったな…。 なっ…!? 267 00:18:08,788 --> 00:18:13,626 あれが 管狐…。 日高くん 見えるの? 268 00:18:13,626 --> 00:18:17,129 ああ…。 そうか 百千家の中だから…。 269 00:18:17,129 --> 00:18:20,132 お… お前…。 「お前」? 270 00:18:20,132 --> 00:18:23,135 百千家のあるじに向かって その無礼…。 271 00:18:23,135 --> 00:18:25,638 おしおきだ…。 272 00:18:25,638 --> 00:18:28,140 うわぁ~っ! 273 00:18:28,140 --> 00:18:30,810 えっ…? アイツ…。 274 00:18:30,810 --> 00:18:34,814 (ひまり)葵? くっ…! くく… まだだ。 275 00:18:34,814 --> 00:18:37,483 わ… 我はまた 日高を…。 276 00:18:37,483 --> 00:18:41,654 ほう 気概だけは 一人前のようだな。 子狐…。 277 00:18:41,654 --> 00:18:44,323 もう少し頭を冷やして…。 278 00:18:44,323 --> 00:18:46,659 待ってくれ! あっ!? 279 00:18:46,659 --> 00:18:50,363 頼む コイツと話をさせてくれ。 280 00:18:53,165 --> 00:18:57,336 ごめんな 管狐。 今まで お前のこと 気付けなくて…。 281 00:18:57,336 --> 00:18:59,338 ひ… 日高…。 282 00:18:59,338 --> 00:19:02,942 お前は あのとき 俺の願いをかなえてくれた…。 283 00:19:02,942 --> 00:19:06,278 それは 俺に お前の存在を➡ 284 00:19:06,278 --> 00:19:08,447 認めさせるため だったんじゃないか? 285 00:19:08,447 --> 00:19:11,117 ああ…。 うう…。 286 00:19:11,117 --> 00:19:15,621 (日高)俺には お前の気持ち なんとなく わかる… と思う。 287 00:19:15,621 --> 00:19:20,459 自分は お前にとって必要なんだ って伝えたかったんだよな…。 288 00:19:20,459 --> 00:19:23,462 離れたくなかっただけなんだよな。 289 00:19:23,462 --> 00:19:26,632 ホントに ごめん…。 290 00:19:26,632 --> 00:19:31,637 どれだけ 日高に語りかけても 何も返してくれなくて…。 291 00:19:31,637 --> 00:19:36,642 寂しかったんだ。 だから もっと力を示さなきゃって…。 292 00:19:36,642 --> 00:19:38,978 うん…。 でも もういい。 293 00:19:38,978 --> 00:19:43,315 本当は わかってたんだ。 もう終わりにしないとって…。 294 00:19:43,315 --> 00:19:49,321 我も ごめん…。 日高の大事なもの 返すよ。 295 00:19:49,321 --> 00:19:54,160 はっ… あっ…。 うん…。 296 00:19:54,160 --> 00:19:59,999 ああ そうだ… 俺の友達の名前は… 葵だ。 297 00:19:59,999 --> 00:20:03,169 な… なんで!? (鵺)それは面影だ。 298 00:20:03,169 --> 00:20:05,171 面影…? 299 00:20:05,171 --> 00:20:10,009 管狐が お前の願いと引き換えに 奪っていったのは 友ではない。 300 00:20:10,009 --> 00:20:12,344 彼の面影だったのだ。 301 00:20:12,344 --> 00:20:17,850 そもそも子狐ごときに 人をさらい 記憶を奪う力なぞない…。 302 00:20:17,850 --> 00:20:21,520 だから 友が消えたのは お前のせいではない。 303 00:20:21,520 --> 00:20:24,190 じゃあ 葵はどこに…。 304 00:20:24,190 --> 00:20:26,358 もはや 人の世にはいない…。 305 00:20:26,358 --> 00:20:28,360 あっ…。 306 00:20:30,362 --> 00:20:34,366 じゃあ 俺もそっちへ行くよ。 307 00:20:34,366 --> 00:20:39,705 もう嫌なんだ。 失ったものの 重みに耐えて生きるのは…。 308 00:20:39,705 --> 00:20:44,877 なあ頼む! 俺をアイツのそばに 連れていってくれ! 309 00:20:44,877 --> 00:20:46,879 ああ…。 310 00:20:50,382 --> 00:20:53,886 それは できないな…。 311 00:20:56,722 --> 00:20:58,891 あっ… 日高くん! 312 00:20:58,891 --> 00:21:01,160 眠らせただけだよ。 313 00:21:01,160 --> 00:21:05,831 ああ… 日高くん 大丈夫かな? 314 00:21:05,831 --> 00:21:08,834 もう問題ないよ。 315 00:21:08,834 --> 00:21:16,142 ホント 体ばっか大きくなったな…。 隼…。 316 00:21:20,513 --> 00:21:22,515 おっ…。 おはよう 日高くん。 317 00:21:22,515 --> 00:21:25,017 フッ… おはよう 百千。 318 00:21:25,017 --> 00:21:28,187 ねぇ 大丈夫? ああ すっかり。 319 00:21:28,187 --> 00:21:31,023 そっか。 よかった…。 320 00:21:31,023 --> 00:21:35,694 管狐の件 ホントに助かった。 ありがとな。 321 00:21:35,694 --> 00:21:40,533 これで日高くん 呪いや葵のことで 悩む必要なくなるね。 322 00:21:40,533 --> 00:21:44,370 えっ? 葵って誰? はっ! 323 00:21:44,370 --> 00:21:48,040 ⦅もう問題ないよ…。 324 00:21:48,040 --> 00:21:52,545 今度こそ すべてを 忘れてしまえるから…⦆ 325 00:21:56,715 --> 00:21:58,717 百千。 あっ! 326 00:21:58,717 --> 00:22:02,988 どうかしたか? ううん なんでもない…。 327 00:22:02,988 --> 00:22:07,159 《日高くんの気持ちも 葵の気持ちもわかる。 328 00:22:07,159 --> 00:22:10,830 これが どうしようもない 結果だっていうことも…。 329 00:22:10,830 --> 00:22:15,134 でも 葵… 本当にそれで…》