1 00:00:01,969 --> 00:00:08,642 (葵)ひまり。 僕は 君に伝えなきゃ いけないことがあるんだ…。 2 00:00:08,642 --> 00:00:10,844 (ひまり)んっ…。 3 00:01:50,010 --> 00:01:53,013 (ひまり)ひゃ~ 暑いね~。 4 00:01:53,013 --> 00:01:55,349 (妹尾)ねえ~ 日焼けしちゃいますよ~。 5 00:01:55,349 --> 00:01:57,517 (斑目)そういうの 気にするんだ? 6 00:01:57,517 --> 00:02:01,621 (飯塚)夏の本番は これから。 きっと もっと暑くなるよ。 7 00:02:01,621 --> 00:02:04,458 (日高)そういや 那智先生…。 (一同)うん? 8 00:02:04,458 --> 00:02:06,460 急に転勤って…。 9 00:02:06,460 --> 00:02:10,130 普通 夏休みまで 待ちそうなもんだけどな…。 10 00:02:10,130 --> 00:02:12,632 あっ…。 (飯塚)驚いたよね~。 11 00:02:12,632 --> 00:02:17,804 (妹尾)我が心の師がぁ~。 (班目)うるさい! 12 00:02:17,804 --> 00:02:20,307 ところで ひまり。 んっ…。 13 00:02:20,307 --> 00:02:22,976 今夜 うちの地域 お祭りがあるんだけど…。 14 00:02:22,976 --> 00:02:25,812 お祭り? ひまり 初めてだよね。 15 00:02:25,812 --> 00:02:29,816 結構気合い入ってるんだ。 よかったら 一緒に行かない? 16 00:02:29,816 --> 00:02:31,818 今年は晴れてよかったね。 17 00:02:31,818 --> 00:02:36,156 焼きそばに かき氷 ベビーカステラも捨てがたいですね。 18 00:02:36,156 --> 00:02:39,159 祭りなんて 久しぶりだな。 19 00:02:39,159 --> 00:02:41,828 ううう みんなとお祭り➡ 20 00:02:41,828 --> 00:02:44,665 行きたい… ホント行きたいんだけど…。 21 00:02:44,665 --> 00:02:48,835 ごめん! 今夜は どうしても 外せない大事な用があって! 22 00:02:48,835 --> 00:02:51,171 えっ? なんと!? 23 00:02:51,171 --> 00:02:53,340 しようがねえな。 24 00:02:53,340 --> 00:02:56,510 じゃあ 来年は一緒に行こう。 約束ね。 25 00:02:56,510 --> 00:02:59,513 うん 約束。 それじゃあ! 26 00:03:01,448 --> 00:03:03,617 (ひまり)ただいま! 27 00:03:03,617 --> 00:03:14,461 (セミの鳴き声) 28 00:03:14,461 --> 00:03:17,130 あっ!? 29 00:03:17,130 --> 00:03:20,534 あっ… あ~…。 30 00:03:22,469 --> 00:03:25,138 お帰り。 あっ…。 31 00:03:25,138 --> 00:03:27,140 葵…。 32 00:03:27,140 --> 00:03:31,044 もう ビックリさせないでよ。 ごめん ごめん。 33 00:03:32,979 --> 00:03:36,483 みんなは? もう準備 始めてるよ。 34 00:03:36,483 --> 00:03:40,153 えっ!? じゃあ 早く手伝わなきゃ~! 35 00:03:40,153 --> 00:03:42,489 (逗子)早く早く 支度せねば! 36 00:03:42,489 --> 00:03:44,991 (玉萌)うたげじゃ うたげじゃ! 急げ 急げ! 37 00:03:44,991 --> 00:03:47,327 (紫)あ~ 玉萌 足元には気をつけて。 38 00:03:47,327 --> 00:03:51,498 伊勢 幕が曲がっていますよ。 (伊勢)いちいち細けえなぁ。 39 00:03:51,498 --> 00:03:53,834 ただいま~。 (紫)お帰りなさい。 40 00:03:53,834 --> 00:03:56,336 おう! よいしょ よいしょ! 41 00:03:56,336 --> 00:03:58,338 (小妖怪たち)お帰り ひまり! 42 00:03:58,338 --> 00:04:00,440 だいぶ できたね。 43 00:04:00,440 --> 00:04:03,777 あと もう少し 飾りつけが欲しいところですが。 44 00:04:03,777 --> 00:04:07,280 そうだね。 何か お花とか あるといいんだけど…。 45 00:04:07,280 --> 00:04:09,282 (玉萌)花が必要なのか? 46 00:04:09,282 --> 00:04:11,284 (唐傘)だったら とっておきがあるわよ。 47 00:04:11,284 --> 00:04:13,453 えっ? こっちじゃ! 48 00:04:13,453 --> 00:04:15,455 オープン! フフッ。 49 00:04:15,455 --> 00:04:17,624 あっ… うわぁ! 50 00:04:17,624 --> 00:04:20,794 おお! これは見事ですね。 51 00:04:20,794 --> 00:04:24,631 百千家自慢のひまわり畑じゃ。 (唐傘)うふん。 52 00:04:24,631 --> 00:04:29,336 まさか… こんなところに つながってるなんて…。 53 00:04:31,304 --> 00:04:34,975 私 ひまわり 大好きなんだ。 (葵)そうなの? 54 00:04:34,975 --> 00:04:38,311 だって もう見るからに 「夏! 元気!」って感じ。 55 00:04:38,311 --> 00:04:42,983 (伊勢)ハハハ… テメエは バカ元気だな。 (ひまり)バカは余計よ バカは! 56 00:04:42,983 --> 00:04:47,487 私ね 小さい頃から この花みたいになりたいって➡ 57 00:04:47,487 --> 00:04:50,323 思ってたんだ。 ひまりらしいね。 58 00:04:50,323 --> 00:04:54,327 ひまわりは 「太陽に向かう花」ですからね。 59 00:04:54,327 --> 00:05:00,267 私の名前 ひまわりから 両親が付けてくれたのかな➡ 60 00:05:00,267 --> 00:05:02,769 なんて思ってるんだ。 61 00:05:02,769 --> 00:05:06,606 フーン まっ バカ元気なんだから らしいんじゃねぇの? 62 00:05:06,606 --> 00:05:09,943 だから! バカは余計だってば! 63 00:05:09,943 --> 00:05:11,945 フッフフ。 64 00:05:11,945 --> 00:05:14,281 (紫)さっ 早くひまわりを摘んで➡ 65 00:05:14,281 --> 00:05:16,783 パーティーの飾りつけを 再開させましょう。 66 00:05:16,783 --> 00:05:19,452 (伊勢/ひまり)は~い。 フッ…。 67 00:05:19,452 --> 00:05:24,624 パーティーにふさわしいもの… パーティーにふさわしいもの…。 68 00:05:24,624 --> 00:05:28,128 う~ん なかなか…。 飾りつけもできたし➡ 69 00:05:28,128 --> 00:05:30,630 あとは みんなで パーッと明るく➡ 70 00:05:30,630 --> 00:05:33,967 盛り上がれるものがあればって 思ったんだけど…。 71 00:05:33,967 --> 00:05:37,637 この家でパーティーグッズを探すのは 難しいかもね。 72 00:05:37,637 --> 00:05:40,307 パーッと明るく…。 73 00:05:40,307 --> 00:05:44,477 ロウソクなど いかがでしょう。 うわぁ~! 74 00:05:44,477 --> 00:05:47,480 アッハハハ 百物語? 75 00:05:47,480 --> 00:05:51,651 ああ 三姉妹のときの衣装は ここにしまったのでした。 76 00:05:51,651 --> 00:05:54,654 フフフ また着てみません? 77 00:05:54,654 --> 00:05:58,158 嫌だよ。 っと… いけない いけない。 78 00:05:58,158 --> 00:06:01,428 私は そろそろ台所に戻らないと。 (2人)あっ? 79 00:06:01,428 --> 00:06:04,931 すみません あとは お願いできますか? 80 00:06:04,931 --> 00:06:07,100 うん。 わかったよ。 81 00:06:07,100 --> 00:06:10,770 ありがとうございます。 では。 82 00:06:10,770 --> 00:06:14,274 ここ 本当に いろんなものがあるね。 83 00:06:14,274 --> 00:06:16,776 百千家の蔵だからね。 84 00:06:16,776 --> 00:06:21,281 僕にもわからない いわくつきのものがゴロゴロしてるよ。 85 00:06:21,281 --> 00:06:27,454 そうなんだ。 でも 古いものの 匂いって嫌いじゃないな。 86 00:06:27,454 --> 00:06:31,958 なんか 懐かしい気持ちになる。 87 00:06:35,462 --> 00:06:38,965 ひまり。 うん? 何? 88 00:06:38,965 --> 00:06:43,303 「思ほゆの棚」のことなんだけど…。 うん…。 89 00:06:43,303 --> 00:06:47,974 君が僕の棚を選んでくれたから みんなが助かった。 90 00:06:47,974 --> 00:06:53,647 でも 本当は自分の棚… ご両親のことも知りたかったよね。 91 00:06:53,647 --> 00:06:55,649 君は この家に来てから➡ 92 00:06:55,649 --> 00:06:59,319 ずっと両親の手がかりを 探していたのに。 93 00:06:59,319 --> 00:07:02,255 うん。 でも後悔はしてないよ。 94 00:07:02,255 --> 00:07:04,925 ひまり。 あっ…。 95 00:07:04,925 --> 00:07:10,930 僕は君に 伝えなきゃ いけないことがあるんだ。 96 00:07:10,930 --> 00:07:12,933 あっ…。 97 00:07:14,935 --> 00:07:20,774 僕は昔 この蔵で 君のご両親の 日記を見つけたんだ。 98 00:07:20,774 --> 00:07:22,942 えっ? 99 00:07:22,942 --> 00:07:28,448 僕が 百千家にやってきて 数年たった頃のことだ。 100 00:07:30,450 --> 00:07:32,619 そのころの百千家は➡ 101 00:07:32,619 --> 00:07:35,955 あるじ不在の間に ため込んだ 不浄のせいで➡ 102 00:07:35,955 --> 00:07:38,758 魑魅魍魎が跋扈していた。 103 00:07:42,295 --> 00:07:47,133 僕は 来る日も来る日も あやかし退治に明け暮れた。 104 00:07:47,133 --> 00:07:51,338 自分が 鵺の器に選ばれた意味も わからずに…。 105 00:07:53,306 --> 00:07:59,145 ⦅ハァ ハァ… 紫 これでいいんだよね? 106 00:07:59,145 --> 00:08:02,082 ええ。 お見事でしたよ。 107 00:08:02,082 --> 00:08:04,918 あなたが御守様で いてくださるおかげで➡ 108 00:08:04,918 --> 00:08:07,921 現世の安寧が 守られているのです。 109 00:08:07,921 --> 00:08:12,092 ハァ…⦆ 紫は そう言ってくれたけど➡ 110 00:08:12,092 --> 00:08:16,596 あのころの僕には ただ つらいだけだった。 111 00:08:16,596 --> 00:08:20,100 どうして自分が こんなことを しなければいけないのか? 112 00:08:20,100 --> 00:08:23,436 いつまで 続けなければいけないのか…? 113 00:08:23,436 --> 00:08:29,943 未来は 無限に続く闇のようで 僕は 光を失っていた…。 114 00:08:29,943 --> 00:08:31,945 そんなある日…。 115 00:08:33,947 --> 00:08:36,616 ⦅あっ! 116 00:08:36,616 --> 00:08:39,953 これは… 日記? 117 00:08:39,953 --> 00:08:45,959 「百千の名を背負って生まれたのに 私には大した妖力もなく➡ 118 00:08:45,959 --> 00:08:48,962 お役目を果たせそうにない…」。 119 00:08:48,962 --> 00:08:53,299 《これって この家の… 百千家の人の日記…?》 120 00:08:53,299 --> 00:08:56,970 《ひまりの母:「私は 御守様にはなれない。 121 00:08:56,970 --> 00:09:01,574 少しばかり あやかしが 見えるだけの ただの人間だ。 122 00:09:01,574 --> 00:09:05,078 百千の名は重すぎる。 123 00:09:05,078 --> 00:09:08,248 そんな私にも 愛する人が➡ 124 00:09:08,248 --> 00:09:12,085 共に支え合うことができる人が 現れた。 125 00:09:12,085 --> 00:09:14,421 彼には あやかしは見えないが➡ 126 00:09:14,421 --> 00:09:18,258 私の力 百千家の 事情を知ってもなお➡ 127 00:09:18,258 --> 00:09:22,095 “それでいい” “私と生きたい” と言ってくれた」》 128 00:09:22,095 --> 00:09:26,433 あっ… そんな人がいるんだ。 ホントに…?⦆ 129 00:09:26,433 --> 00:09:29,269 最初は ただの興味だった。 130 00:09:29,269 --> 00:09:33,940 自分と同じくあやかしが見え 百千家で暮らした女性が➡ 131 00:09:33,940 --> 00:09:36,943 どんな生活を送っていたのか…。 132 00:09:36,943 --> 00:09:41,614 だけど 僕は だんだんと 引き付けられていったんだ。 133 00:09:41,614 --> 00:09:45,318 彼女と 彼女の家族の物語に…。 134 00:09:47,287 --> 00:09:49,456 ⦅葵。 んっ? 135 00:09:49,456 --> 00:09:52,959 今日も蔵に行くのですか? うん。 136 00:09:52,959 --> 00:09:56,296 《ひまりの母:「娘のひまりは とにかく よく笑う。 137 00:09:56,296 --> 00:10:01,468 それに ごはんをたくさん食べる。 少し心配になるくらいだ…」》 138 00:10:01,468 --> 00:10:03,470 フフフ…。 139 00:10:03,470 --> 00:10:05,805 《「ゆうべのひまりは 夜泣きがひどくて➡ 140 00:10:05,805 --> 00:10:07,807 彼と何度も起こされた。 141 00:10:07,807 --> 00:10:11,811 きっと たくさん泣くのは 元気な証拠。 142 00:10:11,811 --> 00:10:15,815 どんなに手がかかっても かわいくてしかたない…。 143 00:10:15,815 --> 00:10:19,319 だけど ひまりが泣くのは もしかして➡ 144 00:10:19,319 --> 00:10:22,655 あやかしが 見えてるからかもしれない。 145 00:10:22,655 --> 00:10:27,494 だって この子にも 百千の血が 流れているのだから…。 146 00:10:27,494 --> 00:10:32,665 だとしたら あまりにも重い業を 背負わせることになる…。 147 00:10:32,665 --> 00:10:34,667 心配だ…。 148 00:10:34,667 --> 00:10:38,671 でも どんなときでも 私たちは ひまりの味方だ。 149 00:10:38,671 --> 00:10:44,677 たとえ 力はなくても 何があっても最後まで守る」》⦆ 150 00:10:44,677 --> 00:10:48,348 日記を読むうちに 僕のいてついた心は➡ 151 00:10:48,348 --> 00:10:51,017 いつの間にか 動き始めていた。 152 00:10:51,017 --> 00:10:56,523 見たことも会ったこともない 家族の日記なのにね。 153 00:10:56,523 --> 00:10:59,859 それから 何度か 読み返していたんだけど…。 154 00:10:59,859 --> 00:11:03,963 あるとき 変化に気付いた。 155 00:11:03,963 --> 00:11:06,799 ⦅《「私も逃げられない…。 156 00:11:06,799 --> 00:11:10,803 この家は やはり… 私には…」》 157 00:11:10,803 --> 00:11:12,972 こ… これって…? 158 00:11:12,972 --> 00:11:15,475 うわっ! 159 00:11:15,475 --> 00:11:17,977 下がって! 160 00:11:17,977 --> 00:11:21,147 ああ…! 葵 無事ですか? 161 00:11:21,147 --> 00:11:23,149 う… うん。 162 00:11:25,818 --> 00:11:28,655 あっ… でも 日記が…。 163 00:11:28,655 --> 00:11:33,159 その日記 だいぶ不浄に 食われていたようですね。 164 00:11:33,159 --> 00:11:35,161 不浄…? 165 00:11:38,831 --> 00:11:41,834 こ… これは…? ひまり…? 166 00:11:41,834 --> 00:11:45,672 あっ…。 私たちはもう そばにいられない。 167 00:11:45,672 --> 00:11:50,510 ごめんなさい。 でも これも運命…。 168 00:11:50,510 --> 00:11:55,515 あなたと出会えて 私たちは幸せだった。 169 00:11:55,515 --> 00:12:00,119 おそらく この日記のあるじと その夫でしょうね…。 170 00:12:00,119 --> 00:12:04,457 きっと日記に 僅かばかりの 妖力を込めたのでしょう。 171 00:12:04,457 --> 00:12:07,961 大した妖力もなく生まれた 百千の血筋は➡ 172 00:12:07,961 --> 00:12:14,467 鵺の器にも選ばれず この家に たまった不浄の餌食になります。 173 00:12:14,467 --> 00:12:17,303 この2人も 逃げられなかったのでしょう。 174 00:12:17,303 --> 00:12:20,473 そんな…。 でも せめて➡ 175 00:12:20,473 --> 00:12:26,813 最後に あなたの心を照らしたい。 そう思って この日記を残したの。 176 00:12:26,813 --> 00:12:32,151 これから先 あなたの人生に どんな困難が訪れようと➡ 177 00:12:32,151 --> 00:12:36,055 最後には 安寧がありますように。 178 00:12:41,661 --> 00:12:44,564 愛してるわ…。 179 00:12:53,673 --> 00:12:58,511 この2人の子どもが いつか この家に来たら どうなるの? 180 00:12:58,511 --> 00:13:02,949 この人たちみたいに やっぱり 妖力がなかったら…。 181 00:13:02,949 --> 00:13:06,285 彼らと同じ末路を たどるかもしれません。 182 00:13:06,285 --> 00:13:12,125 ですが 今は あなたが 御守様に 鵺に選ばれています。 183 00:13:12,125 --> 00:13:16,629 そう… じゃあ…。 184 00:13:16,629 --> 00:13:21,634 僕は 今日から ひまりを守るために生きるよ…⦆ 185 00:13:28,808 --> 00:13:32,979 これで 僕の話は終わりだ…。 186 00:13:32,979 --> 00:13:36,316 じゃあ あのときの言葉…。 187 00:13:36,316 --> 00:13:39,152 ⦅ひまりを助けられなかったら➡ 188 00:13:39,152 --> 00:13:42,655 僕が今まで生きてきた意味が ないんだ!⦆ 189 00:13:42,655 --> 00:13:45,825 そういう意味だったの…。 190 00:13:45,825 --> 00:13:50,163 僕は ひまりのご両親に 救ってもらった。 191 00:13:50,163 --> 00:13:56,002 でも 彼らが最後 君に残した愛を 僕は奪ってしまったんだ…。 192 00:13:56,002 --> 00:13:59,672 くっ…。 本当にごめん。 193 00:13:59,672 --> 00:14:02,108 謝っても 許されることじゃないけど…。 194 00:14:02,108 --> 00:14:04,610 違うの! えっ!? 195 00:14:04,610 --> 00:14:08,114 うれしいの… 私…。 196 00:14:08,114 --> 00:14:12,452 《思ほゆの棚で すべて 終わってしまったと思っていた。 197 00:14:12,452 --> 00:14:15,054 でも…》 198 00:14:19,125 --> 00:14:25,298 お父さんとお母さんは ここにいたんだね…。 199 00:14:25,298 --> 00:14:28,801 葵… ありがとう。 200 00:14:31,137 --> 00:14:34,974 思いをつないでくれて…。 201 00:14:34,974 --> 00:14:37,810 ひまり…。 202 00:14:37,810 --> 00:14:42,482 でも そうなら すぐに 教えてくれればよかったのに…。 203 00:14:42,482 --> 00:14:46,486 いつも変にごまかすんだから。 ごめん…。 204 00:14:46,486 --> 00:14:50,490 ありがとう ひまり。 205 00:14:50,490 --> 00:14:55,495 あっ…。 フッ…。 206 00:15:00,933 --> 00:15:04,437 それでは これより お疲れさまパーティーを始めます。 207 00:15:04,437 --> 00:15:07,273 (小妖怪たち)イェーイ! 208 00:15:07,273 --> 00:15:09,976 葵はここ! 主役席! あっ…。 209 00:15:13,112 --> 00:15:16,282 紫のごちそう 気合い入ってるなぁ! 210 00:15:16,282 --> 00:15:18,618 早速 皆さんでいただこうと…。 お待ちを! 211 00:15:18,618 --> 00:15:20,953 それらのお皿はすべて この➡ 212 00:15:20,953 --> 00:15:25,958 おしるこファウンテン用です。 (小妖怪たち)おお~! 213 00:15:25,958 --> 00:15:31,297 ハハハ 斬新なスタイルだね。 一度は止めたんだけどね。 214 00:15:31,297 --> 00:15:35,802 まず 何からいきますか? えび天? それともギョーザ? 215 00:15:35,802 --> 00:15:40,473 フン! うっ…。 あ~ん…。 216 00:15:40,473 --> 00:15:43,476 おっ まぐろ 結構いける! ホントに? 217 00:15:43,476 --> 00:15:46,479 はい あ~んしてください 葵。 218 00:15:46,479 --> 00:15:51,484 や… 闇鍋を思い出すなぁ…。 あ~ん…。 219 00:15:51,484 --> 00:15:55,321 よ~し 伝説の 『百千フラれ音頭』いくぜ~! 220 00:15:55,321 --> 00:15:58,491 それは もういいから! 221 00:15:58,491 --> 00:16:03,095 代わりに 私の盆ダンスを 見せてあげようじゃないの! 222 00:16:03,095 --> 00:16:06,766 『フラれ音頭』と変わんねえだろ! 全然違うから! 223 00:16:06,766 --> 00:16:10,603 おや 踊りなら 私も負けませんよ。 224 00:16:10,603 --> 00:16:12,605 (小妖怪たち)お~! 225 00:16:12,605 --> 00:16:18,611 よっ! どうだ すげえだろ! (唐傘)いや~ん。 226 00:16:18,611 --> 00:16:26,118 ♬~ 227 00:16:26,118 --> 00:16:30,122 (伊勢)いや~ 騒いだ 騒いだ。 (玉萌)もう食べられないぞ。 228 00:16:30,122 --> 00:16:33,292 (葵)どれもみんな おいしかったね ありがとう 紫…。 229 00:16:33,292 --> 00:16:35,294 (紫)おそまつさまでした。 230 00:16:35,294 --> 00:16:39,966 宴もたけなわではございますが 私からのサプライズがあります。 231 00:16:39,966 --> 00:16:41,968 (伊勢)な… なんだ? 232 00:16:41,968 --> 00:16:44,136 夏といえば 花火でしょう! 233 00:16:44,136 --> 00:16:47,306 うわ! こんなにたくさん。 どうしたの? 234 00:16:47,306 --> 00:16:51,644 エヘヘ 今日のために 前もって紫さんと用意したの。 235 00:16:51,644 --> 00:16:56,148 蔵にあったものですが 悪い気配は感じなかったので➡ 236 00:16:56,148 --> 00:16:58,150 大丈夫かなと。 237 00:16:58,150 --> 00:17:00,152 よ~し 点火! 238 00:17:03,089 --> 00:17:05,258 あれ…? 239 00:17:05,258 --> 00:17:09,095 こっちもつかないぞ。 こっちもじゃ。 240 00:17:09,095 --> 00:17:12,098 え~ そんな~! 241 00:17:12,098 --> 00:17:14,600 パーティーのメインだったのに…。 242 00:17:14,600 --> 00:17:18,004 大丈夫だよ ひまり。 えっ? 243 00:17:20,940 --> 00:17:24,043 あっ…。 フン… ハッ! 244 00:17:36,455 --> 00:17:38,624 (花火の音) 245 00:17:38,624 --> 00:17:40,626 あっ…。 246 00:17:40,626 --> 00:17:42,628 (花火の音) 247 00:17:45,464 --> 00:17:49,802 光の… 龍…。 あっ…。 248 00:17:49,802 --> 00:17:53,806 妖怪花火だったんだね やっぱり。 葵! 249 00:17:53,806 --> 00:17:56,642 よかった。 ほら。 うん? 250 00:17:56,642 --> 00:18:00,146 みんな 楽しそう。 (小妖怪たち)わ~! 251 00:18:03,249 --> 00:18:07,086 すてきなサプライズ ありがとう ひまり。 252 00:18:07,086 --> 00:18:09,922 フフ…。 うん? 253 00:18:09,922 --> 00:18:12,258 (小妖怪たち)わ~! 254 00:18:12,258 --> 00:18:19,599 何あれ? あの光の龍 乗れるの? えっ まあ 妖怪花火だから…。 255 00:18:19,599 --> 00:18:21,934 早く言ってよ! ああっ…。 256 00:18:21,934 --> 00:18:26,439 あっちにあるの! いちばんおっきいの! 257 00:18:26,439 --> 00:18:28,774 葵 行くよ! えっ! 258 00:18:28,774 --> 00:18:31,978 ま… まさか… さすがに それは…。 259 00:18:36,782 --> 00:18:41,287 (花火の音) 260 00:18:43,289 --> 00:18:48,127 飛んでる…。 信じられない…。 261 00:18:48,127 --> 00:18:51,464 私も! でも うまくいってよかった! 262 00:18:51,464 --> 00:18:54,133 ほら見て。 うん? 263 00:18:54,133 --> 00:18:59,639 あれが 葵が守ってる街の灯りだよ。 264 00:19:03,075 --> 00:19:05,911 ああ…。 265 00:19:05,911 --> 00:19:11,917 きれい。 葵が ずっと 百千家で頑張ってきたから➡ 266 00:19:11,917 --> 00:19:15,254 あの灯りは きれいなんだね。 267 00:19:15,254 --> 00:19:21,060 あっ…。 ありがとう… 葵。 268 00:19:25,431 --> 00:19:27,433 うん? 269 00:19:27,433 --> 00:19:35,941 (花火の音) 270 00:19:35,941 --> 00:19:45,951 ♬~ 271 00:19:56,796 --> 00:20:02,301 (紫)まさか 葵が空に行けるとは 考えもしませんでした。 272 00:20:02,301 --> 00:20:07,306 まあ あそこも 一応 百千家の中ってことなんだろう。 273 00:20:07,306 --> 00:20:13,979 ええ でも… ああやって いつか 葵を外の世界に連れ出すのは➡ 274 00:20:13,979 --> 00:20:16,982 あの子なのかもしれませんね。 275 00:20:16,982 --> 00:20:23,656 ねえ 伊勢 「ひまわり」って 漢字でどう書くか知ってますか? 276 00:20:23,656 --> 00:20:29,328 知ってらぁ。 「日と葵に向かう」花…。 277 00:20:29,328 --> 00:20:34,333 ひまわりのようになりたいなんて あの子は言っていましたが➡ 278 00:20:34,333 --> 00:20:38,170 こういうのを 運命というのかもしれませんね。 279 00:20:38,170 --> 00:20:40,840 あっ! うん? 280 00:20:40,840 --> 00:20:43,843 フッ…。 281 00:20:43,843 --> 00:20:48,013 あら また 人間くさいことを言いました? 282 00:20:48,013 --> 00:20:51,016 その前に話がくせえ! 283 00:20:53,018 --> 00:20:57,690 (葵)「遠く 万里まで その灯火が渡るように」。 284 00:20:57,690 --> 00:21:03,295 (ひまり)えっ? (葵)君の両親が 日記に残していた言葉。 285 00:21:03,295 --> 00:21:10,302 ひまり 君の名前の意味だ。 私の… 名前…? 286 00:21:10,302 --> 00:21:17,309 「灯火に万里」で 「灯万里」。 ようやくわかったよ。 287 00:21:17,309 --> 00:21:23,482 僕は 君の名のもとになった この灯りを守っているんだね。 288 00:21:23,482 --> 00:21:31,323 そうして僕のことは ずっとずっと 君が守ってくれていたんだ…。 289 00:21:31,323 --> 00:21:35,828 ありがとう ひまり。 葵…。 290 00:21:35,828 --> 00:21:41,333 僕は ずっと自分の運命に向き合う 勇気がなかった…。 291 00:21:41,333 --> 00:21:45,671 だから 君のまっすぐな 気持ちからも逃げていた…。 292 00:21:45,671 --> 00:21:47,673 フフッ いいよ。 293 00:21:47,673 --> 00:21:51,177 私 葵が ウソつきだって知ってるから。 294 00:21:51,177 --> 00:21:53,179 でも ひまり。 うん? 295 00:21:53,179 --> 00:22:00,119 今なら 迷わず言える。 僕はね 本当は…。 296 00:22:00,119 --> 00:22:03,122 あっ… あっ…。 297 00:22:05,624 --> 00:22:11,630 (花火の音) 298 00:22:11,630 --> 00:22:14,333 君のことが好きだよ。 299 00:22:21,974 --> 00:22:29,982 (花火の音)