1 00:00:02,002 --> 00:00:05,005 <カロリーナ:ついに エドワード殿下との 結婚式を終えた私たち。 2 00:00:05,005 --> 00:00:08,008 そんななか ハネムーンに向かった。 3 00:00:08,008 --> 00:00:10,677 マリエル嬢が マリッサに 嫌がらせをしてきたのには➨ 4 00:00:10,677 --> 00:00:14,681 ビックリしちゃったけど どうにか 無事 解決することができた。 5 00:00:14,681 --> 00:00:17,351 そして テオドール様が➨ 6 00:00:17,351 --> 00:00:20,354 私の魔力検査をすると 言い出して…> 7 00:00:35,035 --> 00:00:37,704 大変 お待たせいたしました。 8 00:00:37,704 --> 00:00:41,708 カロリーナ妃殿下の魔力検査を 行わせていただきます。 9 00:00:41,708 --> 00:00:44,711 (カロリーナ)はい。 よろしくお願いします。 10 00:00:44,711 --> 00:00:48,382 (カロリーナ)これが 魔力検査用の魔道具…。 11 00:00:48,382 --> 00:00:50,717 この本の上に手を置き➨ 12 00:00:50,717 --> 00:00:54,054 「我の真なる価値を示せ」 と唱えてください。 13 00:00:54,054 --> 00:00:57,391 魔力適性があれば 本に示されます。 14 00:00:57,391 --> 00:01:00,661 そして 魔力が まったくなければ➨ 15 00:01:00,661 --> 00:01:04,331 本のページは白紙のままです。 16 00:01:04,331 --> 00:01:07,000 (エドワード)気負う必要などはない。 17 00:01:07,000 --> 00:01:10,003 魔力の有無など ささいなことにすぎん。 18 00:01:13,674 --> 00:01:17,678 (カロリーナ)我の… 真なる価値を示せ。 19 00:01:19,680 --> 00:01:21,682 あっ… あっ…。 20 00:03:08,655 --> 00:03:12,659 神父様… これは いったい どういうことでしょうか? 21 00:03:12,659 --> 00:03:15,662 私も こんなことは初めてで…。 22 00:03:15,662 --> 00:03:19,066 (テオドール)まずは何か書かれているか 確認しましょう。 23 00:03:21,001 --> 00:03:24,004 あっ…。 24 00:03:24,004 --> 00:03:27,340 (カロリーナ)どこにも… 文字がない。 25 00:03:27,340 --> 00:03:30,343 じゃあ 私は やっぱり…。 26 00:03:30,343 --> 00:03:34,014 結果など気にするな。 カロリーナは カロリーナだ。 27 00:03:34,014 --> 00:03:36,683 魔力などなくても…。 (テオドール)ありえない!! 28 00:03:36,683 --> 00:03:38,685 そんなはずありません。 29 00:03:38,685 --> 00:03:41,354 カロリーナ妃殿下には 必ず魔力があるはずです。 30 00:03:41,354 --> 00:03:43,356 どうした? テオ。 31 00:03:43,356 --> 00:03:46,026 そんなに取り乱すなんて お前らしくもない。 32 00:03:46,026 --> 00:03:50,363 とにかく もう一度 検査を…。 (メルヴィン)その必要はありません。 33 00:03:50,363 --> 00:03:52,699 あなたは…。 34 00:03:52,699 --> 00:03:56,369 《カロリーナ:この方が メルヴィン・クラーク・ホワイト。 35 00:03:56,369 --> 00:03:59,973 またの名を 第三十九代教皇聖下》 36 00:03:59,973 --> 00:04:03,310 (メルヴィン)検査結果は 私が保証しましょう。 37 00:04:03,310 --> 00:04:06,646 カロリーナ妃殿下には 魔力はありません。 38 00:04:06,646 --> 00:04:08,648 ですが…。 39 00:04:08,648 --> 00:04:12,652 魔力とは別の 特別な力を持っておいでです。 40 00:04:12,652 --> 00:04:15,989 特別な力? あっ… 聖下…。 41 00:04:15,989 --> 00:04:18,658 お会いできて光栄です。 42 00:04:18,658 --> 00:04:22,562 (メルヴィン)神のいとし子よ…。 えっ? 43 00:04:26,666 --> 00:04:30,003 《フローラ:一次試験は なんなく突破できた。 44 00:04:30,003 --> 00:04:33,673 でも 問題は ここから》 45 00:04:33,673 --> 00:04:35,675 (ジョナサン)よく来られた。 46 00:04:35,675 --> 00:04:39,513 完璧令嬢と呼ばれた サンチェス公爵家の娘よ。 47 00:04:39,513 --> 00:04:45,018 《ジョナサン・ミルズ。 セレスティア ただ一人の大司教。 48 00:04:45,018 --> 00:04:50,690 実態は 金儲けと保身にしか 興味のないクズ野郎》 49 00:04:50,690 --> 00:04:54,094 (ジョナサン)さて 早速 試験を始めよう。 50 00:04:57,364 --> 00:05:01,968 さあ この泥水を浄化し 真水に変えてくれ。 51 00:05:01,968 --> 00:05:06,973 次期聖女とうたわれる君なら この程度 楽勝だろう? 52 00:05:06,973 --> 00:05:09,976 《大丈夫。 53 00:05:09,976 --> 00:05:14,648 生まれたときから 成功を約束された私に➨ 54 00:05:14,648 --> 00:05:17,651 失敗なんて あってはならないの》 55 00:05:21,321 --> 00:05:23,323 フフッ…。 56 00:05:25,992 --> 00:05:27,994 うん? 57 00:05:27,994 --> 00:05:31,331 《フローラ:もう… ダメ…》 58 00:05:31,331 --> 00:05:34,000 ハーッ… どうして? 59 00:05:34,000 --> 00:05:37,671 いつものように 魔法を発動させたはずなのに…。 60 00:05:37,671 --> 00:05:40,674 やっぱり あの仮説が正しいの? 61 00:05:40,674 --> 00:05:43,376 仮説? 仮説とは なんだ? 62 00:05:45,679 --> 00:05:50,016 《フローラ:私の魔力の低下 そして➨ 63 00:05:50,016 --> 00:05:54,354 今 セレスティアで起こっている さまざまな災厄。 64 00:05:54,354 --> 00:05:58,024 それらの説明がつく唯一の仮説。 65 00:05:58,024 --> 00:06:01,294 それは カロリーナに…》 66 00:06:01,294 --> 00:06:03,964 神聖力…。 67 00:06:03,964 --> 00:06:07,968 私に教皇聖下と 同じ力があるというのですか? 68 00:06:07,968 --> 00:06:12,639 はい。 とはいえ カロリーナ妃殿下の神聖力に比べれば➨ 69 00:06:12,639 --> 00:06:16,309 私の力など 取るに足らないものです。 70 00:06:16,309 --> 00:06:18,979 《そんな力が 私に…》 71 00:06:18,979 --> 00:06:21,982 (メルヴィン)カロリーナ妃殿下の神聖力は➨ 72 00:06:21,982 --> 00:06:26,319 滝のような量と勢いで 常に あふれ出している状態です。 73 00:06:26,319 --> 00:06:29,656 力を垂れ流している とでも言いましょうか。 74 00:06:29,656 --> 00:06:31,992 それは すごいな…。 75 00:06:31,992 --> 00:06:34,995 (メルヴィン)神聖力の効果は 主に 3つあります。 76 00:06:34,995 --> 00:06:37,998 病や怪我を治す治癒能力。 77 00:06:37,998 --> 00:06:42,669 荒れた大地を豊かにし 汚染されたものを清める浄化能力。 78 00:06:42,669 --> 00:06:46,006 つまり 今まで セレスティアが繁栄してきたのは➨ 79 00:06:46,006 --> 00:06:50,010 カロリーナ妃殿下の神聖力によるもの だったということですね。 80 00:06:50,010 --> 00:06:52,679 ええ。 これだけの神聖力です。 81 00:06:52,679 --> 00:06:55,682 影響は国じゅうに及ぶでしょう。 82 00:06:55,682 --> 00:06:57,684 わぁ…。 83 00:06:57,684 --> 00:07:00,620 そして 3つ目の力。 それは…。 84 00:07:00,620 --> 00:07:04,624 《他人の魔力を増幅させる力。 85 00:07:04,624 --> 00:07:10,463 今まで私が自分の才能だと 思って使っていた聖魔法は➨ 86 00:07:10,463 --> 00:07:14,634 カロリーナによって 強化された まがい物…。 87 00:07:14,634 --> 00:07:17,304 なんという屈辱…》 88 00:07:17,304 --> 00:07:21,141 (ジョナサン)仮説とは なんだ! 答えろ! 89 00:07:21,141 --> 00:07:24,644 うっ… ならば 貴様が思い描く筋書きで➨ 90 00:07:24,644 --> 00:07:27,314 試験に落ちたことにしてやる。 91 00:07:27,314 --> 00:07:29,983 それで貴様のイメージも 維持できるだろう。 92 00:07:29,983 --> 00:07:33,320 だから その仮説とやらを 私に教えろ! 93 00:07:33,320 --> 00:07:38,658 《今 大切なのは 私のイメージを保つこと…》 94 00:07:38,658 --> 00:07:41,328 わかりました。 95 00:07:41,328 --> 00:07:44,998 私が立てた仮説について お話しします。 96 00:07:44,998 --> 00:07:49,002 それほどの力 なぜ カロリーナ妃殿下は➨ 97 00:07:49,002 --> 00:07:51,671 今まで 気づけなかったのでしょうか? 98 00:07:51,671 --> 00:07:56,009 それは おそらく無自覚に 力を行使していたせいでしょう。 99 00:07:56,009 --> 00:07:58,011 はあ…。 100 00:07:58,011 --> 00:08:00,613 (メルヴィン)魔物は 神聖力を嫌いますし➨ 101 00:08:00,613 --> 00:08:05,285 浄化の力は意識せずとも 作物や水に影響を与えます。 102 00:08:05,285 --> 00:08:09,622 では 治癒と増幅の力は どうやったら発動するのですか? 103 00:08:09,622 --> 00:08:14,127 強いていうならば… 気持ちでしょうか。 104 00:08:14,127 --> 00:08:16,463 気持ち… ですか。 105 00:08:16,463 --> 00:08:20,633 (メルヴィン)「助けたい」や 「死にたくない」など➨ 106 00:08:20,633 --> 00:08:25,305 神聖力は使用者の気持ちに応じて 力を発揮しますから。 107 00:08:25,305 --> 00:08:27,974 (テオドール)それで 魔力を暴走させてしまった➨ 108 00:08:27,974 --> 00:08:30,643 団員たちの説明がつきます。 109 00:08:30,643 --> 00:08:33,313 カロリーナ妃殿下の お力だったのですね。 110 00:08:33,313 --> 00:08:35,982 教皇聖下 感謝する。 111 00:08:35,982 --> 00:08:38,985 おかげで カロリーナの力を 正しく理解できた。 112 00:08:38,985 --> 00:08:43,990 いえいえ。 テオドール様から事前に 連絡を受けていたとはいえ…。 113 00:08:43,990 --> 00:08:45,992 《カロリーナ:いつの間に…》 114 00:08:45,992 --> 00:08:49,329 私も これほどまでの 神聖力の持ち主に➨ 115 00:08:49,329 --> 00:08:52,332 お会いできるとは 思ってもいませんでした。 116 00:08:52,332 --> 00:08:56,336 カロリーナ様は 神に愛されていらっしゃる。 117 00:08:56,336 --> 00:09:00,640 これほどの力なら ギルバート殿下のご病気も…。 118 00:09:02,609 --> 00:09:05,278 カロリーナ妃殿下の神聖力については➨ 119 00:09:05,278 --> 00:09:07,947 まだ発表しないほうが よいと思います。 120 00:09:07,947 --> 00:09:10,617 せっかくの力なのに どうしてだ? 121 00:09:10,617 --> 00:09:13,953 神聖力の持ち主は 希少価値が高い上➨ 122 00:09:13,953 --> 00:09:16,623 強力な能力を秘めています。 123 00:09:16,623 --> 00:09:19,626 そんな力を 他国が 放っておくとは思えません。 124 00:09:19,626 --> 00:09:22,629 私からもお願い申し上げます。 125 00:09:22,629 --> 00:09:26,633 そうだな。 セレスティアの 国内問題が落ち着くまでは➨ 126 00:09:26,633 --> 00:09:29,969 発表を待ったほうが いいかもしれん。 127 00:09:29,969 --> 00:09:32,305 《カロリーナ:お父様…》 128 00:09:32,305 --> 00:09:35,308 (テオドール)まあ その間に 勘の鋭いやからが➨ 129 00:09:35,308 --> 00:09:38,011 出てきたら面倒ですが…。 130 00:09:42,315 --> 00:09:44,984 エドワード殿下 カロリーナ妃殿下。 131 00:09:44,984 --> 00:09:47,320 お待ち申しておりました。 132 00:09:47,320 --> 00:09:49,656 (エドワード)この者は? (キッシンジャー)はあ。 133 00:09:49,656 --> 00:09:52,659 街一番の宝石商の者です。 134 00:09:52,659 --> 00:09:55,662 殿下が いらっしゃると聞いて ぜひにもと。 135 00:09:55,662 --> 00:09:59,365 せっかくですから 見せていただきましょう。 136 00:10:02,001 --> 00:10:06,005 王家の方々に ふさわしい石を 選ばせていただきました。 137 00:10:06,005 --> 00:10:08,007 あっ…。 138 00:10:08,007 --> 00:10:11,010 お姉様の瞳と同じ色…。 139 00:10:11,010 --> 00:10:15,348 タンザナイトとパライバトルマリンを頂けると。 140 00:10:15,348 --> 00:10:18,351 (カロリーナ)パパラチアサファイアは 下げてください。 141 00:10:18,351 --> 00:10:20,353 かしこまりました。 142 00:10:31,364 --> 00:10:33,366 殿下。 143 00:10:33,366 --> 00:10:37,370 もし 気分を害したら すまない。 144 00:10:37,370 --> 00:10:41,074 お前は 姉のことが嫌いなのか? 145 00:10:43,042 --> 00:10:46,379 パパラチアサファイアを見たとき カロリーナは➨ 146 00:10:46,379 --> 00:10:50,049 「お姉様の瞳と同じ色」と つぶやいていた。 147 00:10:50,049 --> 00:10:53,720 そして それだけ買わなかった。 148 00:10:53,720 --> 00:10:57,056 いつも うれしそうに 父親の話をするのに➨ 149 00:10:57,056 --> 00:10:59,993 姉の話は あまりしない。 150 00:10:59,993 --> 00:11:04,330 私は お前が理由もなく誰かを 嫌う人間だとは思っていない。 151 00:11:04,330 --> 00:11:08,334 きっと深い事情があるんだろう。 152 00:11:08,334 --> 00:11:11,671 よかったら 私に話してくれないか? 153 00:11:11,671 --> 00:11:14,340 (カロリーナ)知って… どうするんですか? 154 00:11:14,340 --> 00:11:18,678 どうすることもできない。 ただ 私は知りたいんだ。 155 00:11:18,678 --> 00:11:24,350 私は カロリーナの 一番の理解者でありたい。 156 00:11:24,350 --> 00:11:29,022 だから 教えてほしい。 カロリーナのすべてを。 157 00:11:29,022 --> 00:11:34,360 (カロリーナ)私は… 姉のフローラが 嫌いです。 158 00:11:34,360 --> 00:11:36,696 大嫌いです! 159 00:11:36,696 --> 00:11:38,698 ああ。 160 00:11:38,698 --> 00:11:43,369 表では いい姉を演じつつ 裏では いつも私をバカにして➨ 161 00:11:43,369 --> 00:11:46,372 出来損ない 公爵家の汚点って…。 162 00:11:46,372 --> 00:11:49,042 ああ。 私は 姉が➨ 163 00:11:49,042 --> 00:11:51,711 世界で いちばん大嫌いです! 164 00:11:51,711 --> 00:11:56,382 つらかったな。 よく頑張った。 だが もう大丈夫だ。 165 00:11:56,382 --> 00:11:59,385 必ず カロリーナを守ると誓おう。 166 00:12:01,654 --> 00:12:04,991 だから もう我慢しないでいい。 167 00:12:04,991 --> 00:12:07,660 思い切り泣け。 168 00:12:07,660 --> 00:12:11,998 エドワード殿下と もっと早く出会いたかった…。 169 00:12:11,998 --> 00:12:17,003 俺も同じだ。 カロリーナと もっと早く出会いたかった…。 170 00:12:17,003 --> 00:12:25,011 (カロリーナの泣き声) 171 00:12:25,011 --> 00:12:28,514 (エリック)かわいい娘が 神聖力の持ち主だなんて➨ 172 00:12:28,514 --> 00:12:31,017 我々も鼻が高い。 173 00:12:31,017 --> 00:12:35,355 (ヴァネッサ)もちろん神聖力がなくても かわいい娘に変わりはないけど。 174 00:12:35,355 --> 00:12:38,358 エドワード しっかり カロリーナを守るのよ。 175 00:12:38,358 --> 00:12:41,027 もちろんです。 176 00:12:41,027 --> 00:12:46,366 カロリーナ妃殿下の神聖力については 以上 お話ししたとおりです。 177 00:12:46,366 --> 00:12:49,702 あの… よろしいでしょうか? はい。 178 00:12:49,702 --> 00:12:55,041 私の神聖力で ギルバート殿下の病を 治療することはできませんか? 179 00:12:55,041 --> 00:12:57,710 カロリーナが兄上を? 180 00:12:57,710 --> 00:13:00,980 ギルバート殿下の病は 教皇聖下が神聖力で➨ 181 00:13:00,980 --> 00:13:03,983 治療を行っていると聞きました。 182 00:13:03,983 --> 00:13:06,986 私にも手助けが できるかもしれません。 183 00:13:06,986 --> 00:13:09,656 (エリック)なるほど。 その手があったか。 184 00:13:09,656 --> 00:13:12,659 名案ですが マナ過敏性症候群の治療には➨ 185 00:13:12,659 --> 00:13:15,328 繊細な技術が必要となります。 186 00:13:15,328 --> 00:13:17,997 《じゃあ 魔法の心得がない私には…》 187 00:13:17,997 --> 00:13:20,333 覚悟は よろしいですか? 188 00:13:20,333 --> 00:13:22,335 えっ? 189 00:13:22,335 --> 00:13:25,004 (テオドール)特訓です。 190 00:13:25,004 --> 00:13:28,675 自分の神聖力を感じ取って 手のひらに集めてください。 191 00:13:28,675 --> 00:13:31,344 大変なのは承知しております。 192 00:13:31,344 --> 00:13:35,014 ですが 教皇聖下によれば 神聖力注入が➨ 193 00:13:35,014 --> 00:13:38,351 マナ過敏性症候群の唯一の治療法。 194 00:13:38,351 --> 00:13:43,056 カロリーナ妃殿下には 神聖力の扱いに 慣れてもらわなくてはなりません。 195 00:13:46,693 --> 00:13:49,529 神聖力が… 集まってきました。 196 00:13:49,529 --> 00:13:53,132 集めた神聖力を 植木に与えてください。 197 00:14:01,307 --> 00:14:04,644 わ~っ… あっ…。 198 00:14:04,644 --> 00:14:07,313 まだ数日の練習にしては よいペースです。 199 00:14:07,313 --> 00:14:09,982 今日は ここまでにしましょう。 200 00:14:09,982 --> 00:14:13,653 もし ギルバート殿下の病が治れば➨ 201 00:14:13,653 --> 00:14:18,658 エドワード殿下も派閥問題で 悩む必要がなくなるんですよね。 202 00:14:18,658 --> 00:14:22,361 ええ。 そのためにも 頑張りましょう。 203 00:14:30,002 --> 00:14:33,005 <ギルバート:私は 物心がつく前から➨ 204 00:14:33,005 --> 00:14:36,008 次期皇帝として育てられてきた> 205 00:14:36,008 --> 00:14:38,010 ⸨ギルバート:ゴホッ ゴホッ…⸩ 206 00:14:38,010 --> 00:14:42,348 < だが 子どもの頃には 治るはずのマナ過敏性症候群は➨ 207 00:14:42,348 --> 00:14:45,351 年を重ねるごとに ひどくなり➨ 208 00:14:45,351 --> 00:14:50,356 後継者を誰にするか 貴族たちの意見は分かれ➨ 209 00:14:50,356 --> 00:14:54,694 父上は難しい決断を 迫られるようになった。 210 00:14:54,694 --> 00:14:57,697 そんななかで エドワードからの手紙は➨ 211 00:14:57,697 --> 00:15:01,300 私の唯一の救いだった。 212 00:15:01,300 --> 00:15:06,639 そして 唯一 安全なダイヤモンド宮殿に 閉じ込められたまま➨ 213 00:15:06,639 --> 00:15:09,642 私は大人になっていった> 214 00:15:11,644 --> 00:15:15,648 (ギルバート)お久しぶりです 母上。 お変わりないようですね。 215 00:15:15,648 --> 00:15:19,986 (ヴァネッサ)今日は あなたに 大事な報告があって来たの。 216 00:15:19,986 --> 00:15:22,655 エリックが… 半年後に➨ 217 00:15:22,655 --> 00:15:25,992 次期皇帝を決める宣言をしたわ。 218 00:15:25,992 --> 00:15:28,995 (ギルバート)半年という 時間を設けたのは➨ 219 00:15:28,995 --> 00:15:31,664 私への最後の温情でしょうか? 220 00:15:31,664 --> 00:15:35,668 (ヴァネッサ)違うわ。 ただ エリックは あなたにもチャンスをあげようと…。 221 00:15:35,668 --> 00:15:40,673 チャンス? 病を治す方法も 見つかってない この状況で? 222 00:15:40,673 --> 00:15:42,675 ごめんなさい…。 223 00:15:42,675 --> 00:15:46,012 あっ… 泣かないでください 母上。 224 00:15:46,012 --> 00:15:49,615 私は… 大丈夫ですから。 225 00:15:52,852 --> 00:15:57,023 <皇帝になるべく 育てられた私は➨ 226 00:15:57,023 --> 00:16:01,961 こうして皇帝への道を 諦めることになった> 227 00:16:01,961 --> 00:16:03,963 (カロリーナ)えっ!? 228 00:16:03,963 --> 00:16:06,299 あまりにも急じゃありませんか? 229 00:16:06,299 --> 00:16:09,302 今日から ギルバート殿下の 治療にあたるなんて…。 230 00:16:09,302 --> 00:16:14,640 私も先ほど聞いたばかりでして… エリック陛下から伝達がありました。 231 00:16:14,640 --> 00:16:17,310 ギルバート殿下の治療を行い➨ 232 00:16:17,310 --> 00:16:20,313 転移魔法で サン国へ送り届けるようにと。 233 00:16:20,313 --> 00:16:22,982 いきなり… 他国へですか? 234 00:16:22,982 --> 00:16:25,985 ギルバート殿下を 社交界へ復帰させるには➨ 235 00:16:25,985 --> 00:16:30,990 大きなパーティー それも他国のものに 出席させるのが一番ですからね。 236 00:16:30,990 --> 00:16:32,992 あっ…。 237 00:16:32,992 --> 00:16:36,996 派閥問題の解決も 今回のパーティーに かかっていると言えるでしょう。 238 00:16:36,996 --> 00:16:39,999 あなたは 教皇聖下でも難しい技術を➨ 239 00:16:39,999 --> 00:16:44,670 短期間で身につけました。 これは 誇るべきことです。 240 00:16:44,670 --> 00:16:47,340 もし それでも不安なら➨ 241 00:16:47,340 --> 00:16:50,510 自分自身ではなく 私を信じてください。 242 00:16:50,510 --> 00:16:52,511 はい。 243 00:17:03,956 --> 00:17:08,261 《ここが ギルバート殿下のダイヤモンド宮殿》 244 00:17:10,296 --> 00:17:13,299 魔力持ちの私が同行できるのは ここまでです。 245 00:17:13,299 --> 00:17:16,302 ギルバート殿下をお願いいたします。 246 00:17:16,302 --> 00:17:18,604 わかりました。 247 00:17:23,643 --> 00:17:25,645 (ノック) 248 00:17:25,645 --> 00:17:27,647 (ギルバート)どうぞ。 249 00:17:27,647 --> 00:17:29,649 (カロリーナ)失礼します。 250 00:17:31,651 --> 00:17:34,320 ギルバート殿下 お久しぶりです。 251 00:17:34,320 --> 00:17:37,323 久しぶり。 建国パーティー以来かな? 252 00:17:37,323 --> 00:17:39,992 エドワードとの新婚生活は どうだい? 253 00:17:39,992 --> 00:17:44,664 エドワード殿下のおかげで 毎日 快適に過ごせています。 254 00:17:44,664 --> 00:17:49,001 それは よかった。 たしか今日は 私の治療に来たんだってね。 255 00:17:49,001 --> 00:17:53,005 はい。 早速 治療を始めても よろしいでしょうか? 256 00:17:53,005 --> 00:17:56,676 ああ かまわないよ。 私は どうすればいいかな? 257 00:17:56,676 --> 00:18:01,280 少し準備に時間がかかりますので そのままお願いします。 258 00:18:01,280 --> 00:18:05,618 治療の最後に 確認のために 魔道具を使っていただきます。 259 00:18:05,618 --> 00:18:08,955 魔道具を使っても 体調に問題がないようでしたら➨ 260 00:18:08,955 --> 00:18:11,624 治療は成功したということです。 261 00:18:11,624 --> 00:18:14,293 了解。 262 00:18:14,293 --> 00:18:19,999 《大丈夫。 まずは落ち着いて 神聖力の流れを感じ取るの》 263 00:18:22,635 --> 00:18:26,038 《よし 次は神聖力の操作ね》 264 00:18:29,475 --> 00:18:31,978 あっ… へ~っ。 265 00:18:34,313 --> 00:18:37,984 《教皇聖下によれば 注入する神聖力の量は➨ 266 00:18:37,984 --> 00:18:40,987 あまり多くなくていいらしい。 267 00:18:40,987 --> 00:18:44,657 量が多いと むしろ 体に毒になってしまう》 268 00:18:44,657 --> 00:18:48,661 ギルバート殿下 準備が整いましたので➨ 269 00:18:48,661 --> 00:18:51,330 こちらまで来ていただけますか。 270 00:18:51,330 --> 00:18:54,333 君の前まで行けばいいのかな? はい。 271 00:18:54,333 --> 00:18:58,337 これでいいかい? それとも もっと近づいたほうがいい? 272 00:18:58,337 --> 00:19:02,441 いいえ… そこで大丈夫です。 ご協力 ありがとうございます。 273 00:19:02,441 --> 00:19:05,111 私の治療なのに 「協力」だなんて…。 274 00:19:05,111 --> 00:19:07,947 フフフッ 君は おかしな子だね。 275 00:19:07,947 --> 00:19:10,616 御身に触れても よろしいでしょうか? 276 00:19:10,616 --> 00:19:13,019 ああ かまわないよ。 277 00:19:14,954 --> 00:19:18,624 《大丈夫。 きっと できる》 278 00:19:18,624 --> 00:19:21,627 神聖力の注入を開始します。 279 00:19:21,627 --> 00:19:24,030 よろしく頼むよ。 280 00:19:28,968 --> 00:19:33,973 《想像していた以上に 神聖力をコントロールするのが難しい…。 281 00:19:33,973 --> 00:19:36,575 集中力が もたない…》 282 00:19:38,644 --> 00:19:42,982 《いや 大丈夫… 私ならできる!》 283 00:19:42,982 --> 00:19:44,984 うっ…。 284 00:19:51,991 --> 00:19:54,660 うっ…。 285 00:19:54,660 --> 00:19:57,329 あっ! 286 00:19:57,329 --> 00:19:59,331 大丈夫か! 287 00:19:59,331 --> 00:20:02,668 あっ… ああ… 殿下…。 288 00:20:02,668 --> 00:20:04,670 ああ…。 289 00:20:04,670 --> 00:20:09,008 疲れてしまっただけです… それより ギルバート殿下のほうは…。 290 00:20:09,008 --> 00:20:13,012 問題ない。 いや それどころじゃないな。 291 00:20:13,012 --> 00:20:15,347 驚くくらいに気分がいいんだ。 292 00:20:15,347 --> 00:20:18,017 こんなの 子どもの頃以来だよ。 293 00:20:18,017 --> 00:20:21,353 最後に 魔道具を使ってみてください。 294 00:20:21,353 --> 00:20:24,023 じゃあ いくよ。 295 00:20:24,023 --> 00:20:26,025 はい。 296 00:20:31,697 --> 00:20:34,366 (カロリーナ)体調は いかがですか? 297 00:20:34,366 --> 00:20:36,368 (カロリーナ)あっ…。 298 00:20:36,368 --> 00:20:38,370 こんなことは初めてだ! 299 00:20:38,370 --> 00:20:41,040 マナの存在すら感じられないなんて 信じられないよ! 300 00:20:41,040 --> 00:20:43,709 えっ… あの…。 あの教皇聖下ですら➨ 301 00:20:43,709 --> 00:20:47,046 ここまで症状を改善することは できなかったんだ! 302 00:20:47,046 --> 00:20:49,048 殿下 いったん落ち着いて…。 303 00:20:49,048 --> 00:20:52,051 君のことを 師匠と 呼んでも かまわないかい? 304 00:20:52,051 --> 00:20:54,053 えっ!? し… 師匠!? 305 00:20:54,053 --> 00:20:56,722 師匠は私の救世主だよ! 306 00:20:56,722 --> 00:20:59,725 わ… わかりましたから… いったん離れてください。 307 00:20:59,725 --> 00:21:02,661 おっと… すまない。 私としたことが。 308 00:21:02,661 --> 00:21:06,999 でも… さっき言ったことは 全部 本当だよ。 309 00:21:06,999 --> 00:21:11,003 ここだけの話 私は…。 310 00:21:11,003 --> 00:21:15,341 皇帝になるのは もう無理だと諦めていたんだ。 311 00:21:15,341 --> 00:21:17,343 ハハッ…。 312 00:21:22,681 --> 00:21:25,684 《治療が終わったあとは 元気そうだったけど➨ 313 00:21:25,684 --> 00:21:28,020 本当に うまくいったのかしら?》 314 00:21:28,020 --> 00:21:30,022 (ノック) 315 00:21:30,022 --> 00:21:32,024 (カロリーナ)どうぞ。 316 00:21:32,024 --> 00:21:35,027 失礼します。 報告にまいりました。 317 00:21:35,027 --> 00:21:38,030 先ほど無事 ギルバート殿下を➨ 318 00:21:38,030 --> 00:21:41,033 サン王国へ転移魔法で 送り届けてきました。 319 00:21:41,033 --> 00:21:43,035 よかった…。 320 00:21:43,035 --> 00:21:46,372 パーティーには問題なく 出席していただけるでしょう。 321 00:21:46,372 --> 00:21:50,709 これで やっと派閥問題解決の スタートラインに立てました。 322 00:21:50,709 --> 00:21:53,379 カロリーナ妃殿下のおかげです。 323 00:21:53,379 --> 00:21:57,049 私の力で解決できるかどうかは わかりませんが➨ 324 00:21:57,049 --> 00:21:59,985 精いっぱい 頑張らせていただきますわ。 325 00:21:59,985 --> 00:22:02,655 エドワード殿下のためにも。 326 00:22:02,655 --> 00:22:13,666 ♬~ 327 00:22:13,666 --> 00:22:16,368 カロリーナ…。