1 00:00:02,002 --> 00:00:04,505 <カロリーナ:ギルバート殿下の マナ過敏性症候群の治療を終えた私。 2 00:00:04,505 --> 00:00:07,007 告白には 驚いてしまったけど➨ 3 00:00:07,007 --> 00:00:10,177 私が愛するのは エドただ1人…。 4 00:00:10,177 --> 00:00:13,847 そんななか セレスティア王国の ジョナサン大司教が➨ 5 00:00:13,847 --> 00:00:16,049 何か 企んでいるようで…> 6 00:00:18,352 --> 00:00:22,189 まぁ いい香りね。 本当に。 7 00:00:22,189 --> 00:00:27,527 《私は 今 ハーバート伯爵夫人の お茶会に 参加している…》 8 00:00:27,527 --> 00:00:29,529 カロリーナ妃殿下のために➨ 9 00:00:29,529 --> 00:00:32,032 特別に ご用意させていただいた 茶葉ですの。 10 00:00:32,032 --> 00:00:34,368 どうぞ お召し上がりになって。 11 00:00:34,368 --> 00:00:36,370 ありがとうございます。 12 00:00:36,370 --> 00:00:39,706 《ハーバート伯爵家は 第一皇子派➨ 13 00:00:39,706 --> 00:00:44,044 第二皇子派の どちらにも属さない 中立派。 14 00:00:44,044 --> 00:00:48,715 そのためか 今日は両派閥の方々が 招かれているので➨ 15 00:00:48,715 --> 00:00:51,385 微妙に 緊張感が漂っている…。 16 00:00:51,385 --> 00:00:55,556 第一皇子派の アーレント公爵家の モニカ嬢。 17 00:00:55,556 --> 00:00:59,726 アーレント公爵家は 紅玉の竜王団を 率いていて➨ 18 00:00:59,726 --> 00:01:03,997 エドが率いる 烈火の不死鳥団とは ライバル関係にある。 19 00:01:03,997 --> 00:01:05,999 何事もなければいいけど…》 20 00:01:05,999 --> 00:01:08,001 (モニカ)フフッ…。 21 00:02:51,038 --> 00:02:53,040 なんて美しい 結婚指輪でしょう。 22 00:02:53,040 --> 00:02:55,542 もしや ピジョンブラッドですか? 23 00:02:55,542 --> 00:02:57,544 ええ そのようです。 24 00:02:57,544 --> 00:03:01,148 やはり! 輝きが違いますもの! 25 00:03:01,148 --> 00:03:03,150 そういえば➨ 26 00:03:03,150 --> 00:03:06,486 エドワード殿下との 結婚生活は いかがですか? 27 00:03:06,486 --> 00:03:10,657 やっぱり 夫婦仲は 冷え切っていらっしゃるのかしら。 28 00:03:10,657 --> 00:03:13,827 えっ? (モニカ)だって エドワード殿下は➨ 29 00:03:13,827 --> 00:03:17,998 戦好きの 第二皇子と言われるほど 冷酷な方でしょう? 30 00:03:17,998 --> 00:03:20,834 私たち 心配で心配で…。 31 00:03:20,834 --> 00:03:23,503 ねぇ? (2人)フフフフ…。 32 00:03:23,503 --> 00:03:25,605 《あっ この感じ…》 33 00:03:29,509 --> 00:03:32,012 ご心配ありがとうございます。 34 00:03:32,012 --> 00:03:34,014 でも ご安心ください。 35 00:03:34,014 --> 00:03:38,351 私とエドは 順調に 親睦を深めていますから。 36 00:03:38,351 --> 00:03:40,353 まぁ すてきですわ。 37 00:03:40,353 --> 00:03:43,523 エドワード殿下を 愛称で お呼びになっていらっしゃるの? 38 00:03:43,523 --> 00:03:46,359 えぇ。 それにしても➨ 39 00:03:46,359 --> 00:03:50,530 新婚夫婦の状況を聞くなんて はしたないですわね。 40 00:03:50,530 --> 00:03:53,700 本当 あり得ませんわ。 うっ…。 41 00:03:53,700 --> 00:03:55,702 ちなみに エドワード殿下は➨ 42 00:03:55,702 --> 00:03:59,206 カロリーナ妃殿下を なんと お呼びになっていますの? 43 00:03:59,206 --> 00:04:02,809 (カロリーナ)そうですね エドは 私を…。 44 00:04:02,809 --> 00:04:06,646 (マリッサ)先ほど エリック皇帝陛下から 連絡がありました。 45 00:04:06,646 --> 00:04:09,316 今すぐ 皇城に来てほしいとのことです。 46 00:04:09,316 --> 00:04:11,985 《皇帝陛下からの呼び出し!?》 47 00:04:11,985 --> 00:04:13,987 (カロリーナ)カロリーナです。 48 00:04:13,987 --> 00:04:17,324 エリック皇帝陛下の命により はせ参じました。 49 00:04:17,324 --> 00:04:20,026 (エリック)入りたまえ。 (扉の開閉音) 50 00:04:22,329 --> 00:04:25,999 (エリック)お茶会の途中だったのに 悪かったな カロリーナ。 51 00:04:25,999 --> 00:04:29,002 (エドワード)こちらに 座るといい。 (カロリーナ)あっ… はい。 52 00:04:34,674 --> 00:04:39,012 (ギルバート)いや~ やけちゃうねぇ… こうも 見せつけられると。 53 00:04:39,012 --> 00:04:42,682 なら 兄上も 早く 結婚すれば よいのではないですか? 54 00:04:42,682 --> 00:04:46,853 フフフ エドワードも 生意気 言うようになったね? 55 00:04:46,853 --> 00:04:49,356 昔は あんなに かわいかったのに。 56 00:04:49,356 --> 00:04:52,526 今も昔も かわいくありませんよ。 フフッ。 57 00:04:52,526 --> 00:04:55,195 (テオドール) お二人とも 軽口は そこまでに。 58 00:04:55,195 --> 00:04:57,364 (ヴァネッサ)早く 本題に入りましょう。 59 00:04:57,364 --> 00:05:00,467 (エリック)そうだな。 だが その前に 1人➨ 60 00:05:00,467 --> 00:05:03,803 紹介したい人物がいる。 入ってきたまえ。 61 00:05:03,803 --> 00:05:05,805 (扉を開ける音) 62 00:05:05,805 --> 00:05:07,808 お… お父様!? 63 00:05:07,808 --> 00:05:11,311 えっ? (エリック)ああ ギルバートは 初めてだな。 64 00:05:11,311 --> 00:05:14,481 彼は セレスティア王国の宰相を務める➨ 65 00:05:14,481 --> 00:05:16,817 レイモンド・サンチェス公爵だ。 66 00:05:16,817 --> 00:05:18,985 (レイモンド)先触れを 出さなかったご無礼を➨ 67 00:05:18,985 --> 00:05:20,987 どうぞ お許しください。 68 00:05:20,987 --> 00:05:24,658 本日は 皆さんに 大至急 ご報告したいことがあり➨ 69 00:05:24,658 --> 00:05:27,827 はせ参じました。 仔細を頼む。 70 00:05:27,827 --> 00:05:30,830 はい せんえつながら 私のほうから➨ 71 00:05:30,830 --> 00:05:33,667 ご報告と ご説明を させていただきます。 72 00:05:33,667 --> 00:05:37,671 まずは カロリーナ妃殿下の 神聖力についてですが…。 73 00:05:37,671 --> 00:05:41,007 えっ!? カロリーナ妃殿下が➨ 74 00:05:41,007 --> 00:05:43,343 神聖力の持ち主だということを➨ 75 00:05:43,343 --> 00:05:46,680 我々 セレスティア王国の 上層部が知ったのは➨ 76 00:05:46,680 --> 00:05:50,684 いえ 教えられたのは つい 先日のことです。 77 00:05:50,684 --> 00:05:52,686 教えられた? 78 00:05:52,686 --> 00:05:55,689 (レイモンド)はい その情報を もたらしたのは➨ 79 00:05:55,689 --> 00:05:59,025 セレスティア王国の 教会全体を取り仕切る➨ 80 00:05:59,025 --> 00:06:01,628 ジョナサン大司教です。 81 00:06:01,628 --> 00:06:03,630 《ジョナサン大司教って➨ 82 00:06:03,630 --> 00:06:06,967 教会の権力を 利用しているという うわさの?》 83 00:06:06,967 --> 00:06:09,970 彼は こんな提案を 持ちかけてきました。 84 00:06:09,970 --> 00:06:12,138 我々 教会と 手を組み➨ 85 00:06:12,138 --> 00:06:15,141 カロリーナ妃殿下を 取り戻さないか? と…。 86 00:06:15,141 --> 00:06:19,145 ハッ! へぇ… それで 君たちは➨ 87 00:06:19,145 --> 00:06:21,648 その提案に 乗ったりしていないだろうね? 88 00:06:21,648 --> 00:06:25,652 もちろんです。 でも どうして ジョナサン大司教は➨ 89 00:06:25,652 --> 00:06:28,488 そんな 無謀な提案を 持ちかけてきたんだい? 90 00:06:28,488 --> 00:06:30,824 はなから 勝ち目なんて ないだろう? 91 00:06:30,824 --> 00:06:33,159 《ギルバート殿下の言うとおりだ。 92 00:06:33,159 --> 00:06:36,329 魔法文化の進歩が 著しい帝国に➨ 93 00:06:36,329 --> 00:06:39,100 小国の セレスティア王国が かなうはずがない》 94 00:06:39,100 --> 00:06:45,005 ジョナサン大司教は 神託と聖女の歴史を使って➨ 95 00:06:45,005 --> 00:06:47,507 カロリーナ妃殿下を 取り戻すつもりです。 96 00:06:47,507 --> 00:06:50,010 神託と聖女の歴史? 97 00:06:50,010 --> 00:06:54,514 はい まずは カロリーナこそ 真の聖女。 98 00:06:54,514 --> 00:06:57,517 それに ふさわしい場所を 用意しろ という➨ 99 00:06:57,517 --> 00:07:00,120 神託が 下りたと発表します。 100 00:07:00,120 --> 00:07:04,291 そして セレスティア王国の 聖女の歴史を 交渉材料に出せば➨ 101 00:07:04,291 --> 00:07:09,129 ふさわしい場所は 我が国の教会であると主張できる。 102 00:07:09,129 --> 00:07:11,131 (エリック)神聖国と うたわれる➨ 103 00:07:11,131 --> 00:07:14,801 セレスティア王国だからこそ できる主張か…。 104 00:07:14,801 --> 00:07:17,470 偽装した神託ですけどね。 105 00:07:17,470 --> 00:07:19,806 考えは 浅はかだけど➨ 106 00:07:19,806 --> 00:07:23,476 なかなか 無視できない作戦だ。 なぜですか? 107 00:07:23,476 --> 00:07:27,647 (ギルバート)神託を 無視すれば 信心深い民から 不満が集まるし➨ 108 00:07:27,647 --> 00:07:29,649 主張を 突っぱねれば➨ 109 00:07:29,649 --> 00:07:32,986 我が国に これ以上 力をつけさせたくない他国が➨ 110 00:07:32,986 --> 00:07:34,988 介入してくるかもしれない。 111 00:07:34,988 --> 00:07:38,291 放置すれば 確実に 面倒なことになる。 112 00:07:41,328 --> 00:07:44,664 レイモンド公爵 報告 感謝する。 113 00:07:44,664 --> 00:07:49,669 いえ 私は ネイサン国王陛下の命令に 従っただけですので。 114 00:07:49,669 --> 00:07:52,672 ハハハハ! そういう 遠慮がちなところは➨ 115 00:07:52,672 --> 00:07:54,674 カロリーナに そっくりだ。 116 00:07:54,674 --> 00:07:56,676 さすがは 親子だな。 117 00:07:56,676 --> 00:07:59,012 《お父様…》 118 00:07:59,012 --> 00:08:02,816 では 私は これにて失礼します。 119 00:08:10,290 --> 00:08:13,126 (エリック)さて ここからが本題だ。 120 00:08:13,126 --> 00:08:17,297 いかにして 遺恨を残さず 穏便に カロリーナを守るか…。 121 00:08:17,297 --> 00:08:21,301 せんえつながら 私に考えが。 申してみよ。 122 00:08:21,301 --> 00:08:24,304 ジョナサン大司教を 調査して 不正を暴き➨ 123 00:08:24,304 --> 00:08:27,807 審問裁判にかけて 無力化させてはどうかと。 124 00:08:27,807 --> 00:08:31,644 そうすれば カロリーナ妃殿下の奪還も 未然に防げます。 125 00:08:31,644 --> 00:08:33,646 一理あるな。 126 00:08:33,646 --> 00:08:37,984 だが それには 具体的な 証拠集めが 必要になるが…。 127 00:08:37,984 --> 00:08:42,322 父上 その役目 私に お任せいただけませんか? 128 00:08:42,322 --> 00:08:46,493 そうだな… 次期皇帝の座を 望むなら➨ 129 00:08:46,493 --> 00:08:49,829 それに ふさわしい 実力と成果を 見せてみなさい。 130 00:08:49,829 --> 00:08:51,831 ありがとうございます。 131 00:08:51,831 --> 00:08:56,503 次は 他国の権力者への 対抗策についてだが…。 132 00:08:56,503 --> 00:09:00,607 こう言っては なんだけど 皇族との 結婚以上に➨ 133 00:09:00,607 --> 00:09:04,110 カロリーナを守る 強力なカードなど ないんじゃないかしら? 134 00:09:04,110 --> 00:09:08,448 でも 最悪の場合 聖女は 神聖な存在で➨ 135 00:09:08,448 --> 00:09:11,284 人の手に 渡るべきでない とか言って➨ 136 00:09:11,284 --> 00:09:13,453 離婚させようとしてくるかもね。 137 00:09:13,453 --> 00:09:15,955 り 離婚!? 兄上! 138 00:09:15,955 --> 00:09:18,124 それにしても 困ったね。 139 00:09:18,124 --> 00:09:21,327 皇族以上に 強力な地位なんて ないし…。 140 00:09:23,963 --> 00:09:26,132 あっ! そうだわ➨ 141 00:09:26,132 --> 00:09:28,635 帝国にも セレスティア王国みたいに➨ 142 00:09:28,635 --> 00:09:30,804 聖女制度を 作ってはどうでしょう? 143 00:09:30,804 --> 00:09:35,308 そうすれば それなりの 地位と権力が 付与されるのでは? 144 00:09:35,308 --> 00:09:39,312 ふむ… 箔付けには 有効かもしれませんね。 145 00:09:39,312 --> 00:09:42,816 そうなると セレスティア王国に対抗するような➨ 146 00:09:42,816 --> 00:09:45,151 聖女制度の確立が 必要だな。 147 00:09:45,151 --> 00:09:49,322 だったら 聖女試験を開くのは どうかしら? 148 00:09:49,322 --> 00:09:52,158 (一同)聖女試験? えぇ…。 149 00:09:52,158 --> 00:09:54,828 (ヴァネッサ)各国から 1人ずつ 代表者を決めて➨ 150 00:09:54,828 --> 00:09:56,996 教会本部で 行うの。 151 00:09:56,996 --> 00:10:00,500 いきなり カロリーナを 聖女の座に 就かせるより➨ 152 00:10:00,500 --> 00:10:04,170 そちらのほうが 周囲も 納得するでしょうし➨ 153 00:10:04,170 --> 00:10:08,341 何より カロリーナの力の すごさを 知らしめることができるわ。 154 00:10:08,341 --> 00:10:12,512 帝国主導で 聖女制度を 世界規模に広げるってわけか…。 155 00:10:12,512 --> 00:10:15,014 《せ 世界規模?》 156 00:10:15,014 --> 00:10:18,184 だが そうなると 聖女の定義や内容も➨ 157 00:10:18,184 --> 00:10:20,186 新たに 決めなくてはな。 158 00:10:20,186 --> 00:10:24,524 聖夜祭の 聖火点火の役割を 聖女にするのはどう? 159 00:10:24,524 --> 00:10:26,526 民を まとめるうえで➨ 160 00:10:26,526 --> 00:10:29,696 カロリーナの存在は 大きな助けになるはずよ。 161 00:10:29,696 --> 00:10:32,532 しかも 儀式で 象徴的に 聖女を扱えば➨ 162 00:10:32,532 --> 00:10:35,702 更に 箔が付く… すばらしい案です。 163 00:10:35,702 --> 00:10:38,538 だが 少し 心配が出てくるな…。 164 00:10:38,538 --> 00:10:41,207 (エリック)なんだ? 聖女試験で➨ 165 00:10:41,207 --> 00:10:43,209 リーナの 圧倒的な神聖力が➨ 166 00:10:43,209 --> 00:10:46,112 他国に 気付かれてしまう危険性が…。 167 00:10:48,047 --> 00:10:50,717 別に いいんじゃないかな? (2人)えっ? 168 00:10:50,717 --> 00:10:56,556 どうせ いつかは バレることだし いい機会だよ。 フフッ。 169 00:10:56,556 --> 00:10:58,558 うむ そうだな。 170 00:10:58,558 --> 00:11:02,829 それで エドワードたちには 教皇聖下との交渉を 任せたい。 171 00:11:02,829 --> 00:11:05,498 かしこまりました 父上。 172 00:11:05,498 --> 00:11:09,669 では 今回の話し合いは ここまでとする。 173 00:11:09,669 --> 00:11:15,008 聖下 お約束をされていた お客様が お見えになりました。 174 00:11:15,008 --> 00:11:17,677 (メルヴィン)お通しして。 失礼する。 175 00:11:17,677 --> 00:11:21,181 (メルヴィン)皆様 お久しぶりです。 さぁ どうぞ。 176 00:11:21,181 --> 00:11:23,183 ありがとうございます。 177 00:11:25,184 --> 00:11:27,854 事の詳細は わかりました。 178 00:11:27,854 --> 00:11:30,023 ジョナサン大司教の件については➨ 179 00:11:30,023 --> 00:11:33,693 きちんと 証拠を集めてくだされば こちらで 対処します。 180 00:11:33,693 --> 00:11:35,695 感謝いたします。 181 00:11:35,695 --> 00:11:40,700 ただ 聖女信仰協議会の設立と 協力については➨ 182 00:11:40,700 --> 00:11:42,702 まだ なんとも言えません。 183 00:11:42,702 --> 00:11:45,705 他の神官たちに 相談しないといけないので。 184 00:11:45,705 --> 00:11:48,041 どうか ご安心ください 聖下。 185 00:11:48,041 --> 00:11:50,877 たとえ 他の神官たちが 猛反対しても➨ 186 00:11:50,877 --> 00:11:53,546 私のほうで なんとかしますので。 187 00:11:53,546 --> 00:11:57,216 きっと 彼らも 私と ちょっと お話しすれば➨ 188 00:11:57,216 --> 00:11:59,218 納得していただけると思います。 189 00:11:59,218 --> 00:12:02,322 話し合いという名の おどしね。 ああ…。 190 00:12:02,322 --> 00:12:04,324 (せきばらい) 191 00:12:04,324 --> 00:12:08,161 とにかく 今日は 教皇聖下の ご協力を仰ぐことができて➨ 192 00:12:08,161 --> 00:12:10,330 たいへん 心強いです。 193 00:12:10,330 --> 00:12:14,834 神の いとし子たるカロリーナ妃殿下を お守りするためならば➨ 194 00:12:14,834 --> 00:12:17,036 喜んで 協力します。 195 00:12:19,005 --> 00:12:21,341 (ノック) 196 00:12:21,341 --> 00:12:23,676 (カロリーナ)どうぞ。 (テオドール)失礼します。 197 00:12:23,676 --> 00:12:27,013 (扉の開閉音) 198 00:12:27,013 --> 00:12:30,683 こんな遅くにいらして どうかされたのですか? 199 00:12:30,683 --> 00:12:33,853 ああ もう 敬語じゃなくても結構ですよ。 200 00:12:33,853 --> 00:12:38,358 実は カロリーナ妃殿下に 大至急 お伝えしたいことがありまして。 201 00:12:38,358 --> 00:12:41,361 何かしら? 実は➨ 202 00:12:41,361 --> 00:12:43,363 数日前に ジョナサン大司教が➨ 203 00:12:43,363 --> 00:12:45,865 セレスティア王国を 出国しました。 204 00:12:45,865 --> 00:12:47,867 えっ!? ど どうして? 205 00:12:47,867 --> 00:12:51,704 まだ 詳しいことは わかりません。 ですが 妃殿下と➨ 206 00:12:51,704 --> 00:12:54,207 接触するためではないかと にらんでいます。 207 00:12:54,207 --> 00:12:57,877 もしかして 私を 奪還するため? 208 00:12:57,877 --> 00:12:59,879 ええ おそらく…。 209 00:12:59,879 --> 00:13:03,983 それで? 彼は いつ こちらに? そうですねぇ➨ 210 00:13:03,983 --> 00:13:07,487 早ければ 明日にでも 来るのではないでしょうか? 211 00:13:07,487 --> 00:13:09,489 あ 明日!? 212 00:13:14,327 --> 00:13:17,330 (ジョナサン) これは これは カロリーナ妃殿下。 213 00:13:17,330 --> 00:13:20,166 (ジョナサン)本日は このような場を 設けていただき➨ 214 00:13:20,166 --> 00:13:23,002 誠に ありがとうございます。 215 00:13:23,002 --> 00:13:27,006 あの 私のことは 覚えておいでですか? 216 00:13:27,006 --> 00:13:30,510 ええ もちろんですわ ジョナサン大司教。 217 00:13:30,510 --> 00:13:33,513 どうぞ おかけになってください。 218 00:13:33,513 --> 00:13:36,015 こちらの暮らしは いかがですか? 219 00:13:36,015 --> 00:13:39,852 失礼ですが お顔の色が 優れないような…。 220 00:13:39,852 --> 00:13:42,355 相当 ご苦労をされたのでは? 221 00:13:42,355 --> 00:13:45,525 ええ… 歴史も文化も 異なりますから➨ 222 00:13:45,525 --> 00:13:48,027 なにかと 苦労しています。 223 00:13:48,027 --> 00:13:51,030 でも 皇族の皆さんは とても優しくて➨ 224 00:13:51,030 --> 00:13:54,200 充実した日々を 送っていますわ。 225 00:13:54,200 --> 00:13:56,869 おお それなら よかったです。 226 00:13:56,869 --> 00:14:00,306 ですが 祖国に帰りたいと思ったことも➨ 227 00:14:00,306 --> 00:14:02,642 少しは おありなのでは? えっ? 228 00:14:02,642 --> 00:14:06,479 妃殿下 今 セレスティア王国が➨ 229 00:14:06,479 --> 00:14:09,148 危機に陥っているのは ご存じですよね? 230 00:14:09,148 --> 00:14:12,151 え… ええ 存じてます。 231 00:14:12,151 --> 00:14:14,320 その危機を乗り越えるためには➨ 232 00:14:14,320 --> 00:14:17,490 カロリーナ妃殿下の力が 必要なんです。 233 00:14:17,490 --> 00:14:19,826 ここでは 詳しいことは言えませんが➨ 234 00:14:19,826 --> 00:14:22,495 妃殿下には 特別な力があります。 235 00:14:22,495 --> 00:14:26,499 それを使えば セレスティア王国に 平和が戻るでしょう。 236 00:14:26,499 --> 00:14:29,001 ええっ!? 私が 祖国を? 237 00:14:29,001 --> 00:14:32,004 それに 特別な力って…。 238 00:14:32,004 --> 00:14:35,675 セレスティア王国を救い 守る力です。 239 00:14:35,675 --> 00:14:38,678 皇族の一員になってしまわれた 妃殿下は➨ 240 00:14:38,678 --> 00:14:40,680 もう 帝国から動けない。 241 00:14:40,680 --> 00:14:44,851 ですが もしものために 立ち上がってくださるなら➨ 242 00:14:44,851 --> 00:14:48,688 私たち教会が 全力で サポートいたします。 243 00:14:48,688 --> 00:14:52,859 カロリーナ妃殿下 どうか ご決断を! 244 00:14:52,859 --> 00:14:55,862 あ あの 申し訳ございません。 245 00:14:55,862 --> 00:15:00,299 いきなりで 混乱してしまって すぐには 決断できません。 246 00:15:00,299 --> 00:15:02,802 考える時間を いただけませんか? 247 00:15:02,802 --> 00:15:05,471 わかりました。 248 00:15:05,471 --> 00:15:08,975 では 決心がついたら 私に 手紙を送ってください。 249 00:15:08,975 --> 00:15:11,978 色よい お返事を お待ちしております。 250 00:15:19,986 --> 00:15:21,988 ふぅ~。 251 00:15:21,988 --> 00:15:23,990 お疲れさま リーナ。 252 00:15:23,990 --> 00:15:25,992 よくやってくれた。 253 00:15:25,992 --> 00:15:29,162 ぶっつけ本番にしては なかなか 良い演技でしたよ。 254 00:15:29,162 --> 00:15:31,664 《昨日 提案を受けたときは➨ 255 00:15:31,664 --> 00:15:33,100 かなり 慌ててしまったけれどね》 256 00:15:33,100 --> 00:15:36,169 ⸨あ 明日!? 257 00:15:36,169 --> 00:15:38,504 そう慌てる必要はありません。 258 00:15:38,504 --> 00:15:41,174 対処方法は 考えてありますから。 259 00:15:41,174 --> 00:15:44,177 ふぅ~。 まず ジョナサン大司教が➨ 260 00:15:44,177 --> 00:15:46,345 謁見を 申し込んできたときは➨ 261 00:15:46,345 --> 00:15:49,015 断らずに そのまま 受け入れてください。 262 00:15:49,015 --> 00:15:51,851 えっ? それで もし 彼が➨ 263 00:15:51,851 --> 00:15:55,688 私の味方にならないか? などと 誘ってきたときは➨ 264 00:15:55,688 --> 00:16:00,293 考える時間をください とだけ言っておけば大丈夫です。 265 00:16:00,293 --> 00:16:03,796 簡単でしょう? 《簡単じゃないわよ!》 266 00:16:03,796 --> 00:16:06,966 できれば 情報収集も お願いしたいのですが➨ 267 00:16:06,966 --> 00:16:09,802 そこまで 高望みはしません。 268 00:16:09,802 --> 00:16:13,806 テ テオドール 他に 作戦はないの? 269 00:16:13,806 --> 00:16:17,977 私1人で 対応に当たるのは 難しい気がするのだけど…。 270 00:16:17,977 --> 00:16:21,147 難しい? 大司教と会い 彼の話を聞き➨ 271 00:16:21,147 --> 00:16:23,316 彼の仲間にならないかと 誘われたとき➨ 272 00:16:23,316 --> 00:16:25,818 考える時間をください と言うだけの作業が? 273 00:16:25,818 --> 00:16:28,321 たった それだけが難しいと!? 274 00:16:28,321 --> 00:16:30,656 《 ひ ひぇ~!》⸩ 275 00:16:30,656 --> 00:16:33,326 あれは 完全に脅迫よね…。 276 00:16:33,326 --> 00:16:35,328 何か おっしゃいましたか? 277 00:16:35,328 --> 00:16:37,663 う ううん なんでも…。 278 00:16:37,663 --> 00:16:40,166 (マリッサ)お取り込み中 失礼します。 279 00:16:40,166 --> 00:16:42,335 カロリーナ妃殿下宛てに➨ 280 00:16:42,335 --> 00:16:45,338 教皇聖下から お手紙が 届いております。 281 00:16:45,338 --> 00:16:47,340 教皇聖下から? 282 00:16:47,340 --> 00:16:49,542 (エドワード)確認してみてくれ。 283 00:16:55,348 --> 00:16:59,018 教会側は 聖女信仰協議会の発足と運営に➨ 284 00:16:59,018 --> 00:17:01,954 全面的に 協力してくれるみたい。 285 00:17:01,954 --> 00:17:04,123 第一関門 突破だな。 286 00:17:04,123 --> 00:17:07,126 これで 父上から 与えられた役割は果たせた。 287 00:17:07,126 --> 00:17:09,795 安心している暇は ありませんよ。 288 00:17:09,795 --> 00:17:12,298 1週間後に開かれる 貴族会議で➨ 289 00:17:12,298 --> 00:17:16,469 聖女信仰協議会の設立案を 通さなければなりません。 290 00:17:16,469 --> 00:17:19,138 これも 難関になりそうだが➨ 291 00:17:19,138 --> 00:17:23,976 リーナの地位を 固めるためには 必須だしな。 292 00:17:23,976 --> 00:17:29,148 あっ そういえば ジョナサン大司教の 調査のほうは 順調なのかしら? 293 00:17:29,148 --> 00:17:31,984 つい先日 私の 転移魔法で➨ 294 00:17:31,984 --> 00:17:35,655 ギルバート殿下を セレスティア王国に 不正入国させたところです。 295 00:17:35,655 --> 00:17:37,657 殿下のことですから➨ 296 00:17:37,657 --> 00:17:39,992 きっと うまくやってくれることでしょう。 297 00:17:39,992 --> 00:17:43,162 えっ ちょっと待って? 不正入国!? 298 00:17:43,162 --> 00:17:48,167 ジョナサン大司教に 警戒されないよう 秘密裏に 入国しただけで➨ 299 00:17:48,167 --> 00:17:51,337 ネイサン国王陛下には ちゃんと 許可を取ってありますので➨ 300 00:17:51,337 --> 00:17:53,639 ご安心を。 ふぅ~。 301 00:17:58,010 --> 00:18:02,448 《んっ? 聖女クローディアの事故死? 変だな。 302 00:18:02,448 --> 00:18:06,285 セレスティア王国の聖女といえば かなり 大切に扱われ➨ 303 00:18:06,285 --> 00:18:09,589 事故が起こる環境など あり得ないはずだが?》 304 00:18:11,624 --> 00:18:14,293 《2階のテラス席から 夜に落下? 305 00:18:14,293 --> 00:18:16,295 どういうことだ? 306 00:18:16,295 --> 00:18:20,967 しかも 朝まで 聖女の遺体に 誰も 気がつかなかった…。 307 00:18:20,967 --> 00:18:24,470 建物内外には 聖騎士が 配置されていて➨ 308 00:18:24,470 --> 00:18:27,974 警備も 万全だったにもかかわらず か…。 309 00:18:27,974 --> 00:18:31,644 これは 何かあるな》 310 00:18:31,644 --> 00:18:35,348 (ネイサン) 急に 私を訪ねてくるなんて…。 311 00:18:38,651 --> 00:18:41,654 (ネイサン)いったい どうしたんだい? 何か 問題でも? 312 00:18:41,654 --> 00:18:43,656 聖女クローディアが➨ 313 00:18:43,656 --> 00:18:46,993 死亡した 当時の状況について 聞きたくて来たんだ。 314 00:18:46,993 --> 00:18:49,662 なぜ… 彼女のことを? 315 00:18:49,662 --> 00:18:51,664 (ギルバート)ネイサン国王陛下は➨ 316 00:18:51,664 --> 00:18:54,667 聖女の死について どのくらい 知ってるんだい? 317 00:18:54,667 --> 00:18:57,837 残念ながら ほとんど 何も知らない。 318 00:18:57,837 --> 00:18:59,839 まぁ 強いて言えば➨ 319 00:18:59,839 --> 00:19:02,775 聖女クローディアと ジョナサン大司教の仲が➨ 320 00:19:02,775 --> 00:19:05,111 あまり よくなかったことくらいかな。 321 00:19:05,111 --> 00:19:08,948 その話 もっと詳しく 聞かせてくれるかい? 322 00:19:08,948 --> 00:19:11,450 大司教に 悪いうわさが立っていたのは➨ 323 00:19:11,450 --> 00:19:13,452 君も 知っているだろう? 324 00:19:13,452 --> 00:19:16,122 (ネイサン)対して 聖女は 自分の利益より➨ 325 00:19:16,122 --> 00:19:19,125 他人の幸せを 優先する人だった。 326 00:19:19,125 --> 00:19:21,460 だから 反りが合わなかった。 327 00:19:21,460 --> 00:19:24,296 彼女は 大司教を 毛嫌いしていたよ。 328 00:19:24,296 --> 00:19:26,298 ジョナサン大司教は➨ 329 00:19:26,298 --> 00:19:29,635 昔から 不正行為をしていた? おそらくね。 330 00:19:29,635 --> 00:19:33,639 《仮に 彼女が 大司教の 不正行為を知っていたとすれば➨ 331 00:19:33,639 --> 00:19:35,808 見逃すとは思えない。 332 00:19:35,808 --> 00:19:38,978 そして もし 告発しようとしていたのなら➨ 333 00:19:38,978 --> 00:19:42,481 殺害するには 十分な動機になるだろう》 334 00:19:42,481 --> 00:19:44,483 1つ 聞きたいんだが➨ 335 00:19:44,483 --> 00:19:49,822 君は なぜ 彼女の死について 調べなかったんだい? 336 00:19:49,822 --> 00:19:53,826 聖女クローディアの死は どう見ても 不審な点が多い。 337 00:19:53,826 --> 00:19:56,328 君だって 疑問に思ったんじゃないかな? 338 00:19:56,328 --> 00:20:00,100 ふぅ~ 君は 本当に 痛いところを 突いてくるね。 339 00:20:00,100 --> 00:20:03,002 彼女が 死亡したとき➨ 340 00:20:03,002 --> 00:20:07,339 私は 王位を継承したばかりで 地盤が とても不安定だった。 341 00:20:07,339 --> 00:20:10,176 そんな状態で 教会に 手を出せば…。 342 00:20:10,176 --> 00:20:13,846 かなり 反感を買うだろうね。 ああ。 343 00:20:13,846 --> 00:20:15,848 それに 調査の結果➨ 344 00:20:15,848 --> 00:20:18,684 殺人に つながるような証拠が 出なければ➨ 345 00:20:18,684 --> 00:20:22,521 私は 教会を 本格的に 敵に回したあげく➨ 346 00:20:22,521 --> 00:20:25,691 生前退位を 強いられることになるだろう。 347 00:20:25,691 --> 00:20:29,695 最悪の場合 内乱だって 起こり得たんだ。 348 00:20:29,695 --> 00:20:31,864 事情は よく理解したよ。 349 00:20:31,864 --> 00:20:34,867 嫌なことを 思い出させて すまなかった。 350 00:20:34,867 --> 00:20:39,205 いや…。 さて 有益な情報も聞けたし➨ 351 00:20:39,205 --> 00:20:41,373 そろそろ 失礼するよ。 352 00:20:41,373 --> 00:20:45,044 あっ 待ってくれ! なんだい? 353 00:20:45,044 --> 00:20:47,546 ギルバート皇子に 1つ お願いがある。 354 00:20:47,546 --> 00:20:50,549 ほぉ? 私に お願いね…。 355 00:20:50,549 --> 00:20:52,718 いいよ 言ってみて。 356 00:20:52,718 --> 00:20:56,222 聖女クローディアの 死の真相を 解明してくれ! 357 00:20:56,222 --> 00:20:59,058 そして 彼女の無念を 晴らしてほしい。 358 00:20:59,058 --> 00:21:00,993 これは 国王としてではなく➨ 359 00:21:00,993 --> 00:21:05,998 ただのネイサン… いや 1人の男としての頼みだ。 360 00:21:09,168 --> 00:21:11,670 教会と聖女の 資料の中に➨ 361 00:21:11,670 --> 00:21:15,674 聖女クローディアは 王族との結婚を蹴ってまで➨ 362 00:21:15,674 --> 00:21:20,012 教会入りした 信心深い人 との記述があったけど➨ 363 00:21:20,012 --> 00:21:22,014 その王族って…。 364 00:21:22,014 --> 00:21:25,684 ああ 私だ…。 365 00:21:25,684 --> 00:21:29,522 聖女となったクローディアに 初めて会ったとき➨ 366 00:21:29,522 --> 00:21:32,191 ひとめぼれして 結婚を申し込んだが➨ 367 00:21:32,191 --> 00:21:35,861 彼女は 私に振り向くことなく 教会へ…。 368 00:21:35,861 --> 00:21:38,531 完全に 諦めるしかなかったよ…。 369 00:21:38,531 --> 00:21:42,701 《諦めるしかなかった… か…》 370 00:21:42,701 --> 00:21:46,539 わかった 聖女クローディアの 死の真相は➨ 371 00:21:46,539 --> 00:21:49,875 必ず 解き明かすよ。 372 00:21:49,875 --> 00:21:52,878 (扉の開閉音) 373 00:21:59,051 --> 00:22:01,153 《フローラ:なんて 滑稽なの…。 374 00:22:01,153 --> 00:22:05,324 カロリーナの 神聖力を 大司教に話し その代償に➨ 375 00:22:05,324 --> 00:22:09,328 今までの力が 私のものでは なかったと 知られてしまった…》 376 00:22:09,328 --> 00:22:14,333 私は このまま 聖女になれずに 終わるのかしら…。 377 00:22:14,333 --> 00:22:16,669 (イリス)そんなことはありません! 378 00:22:16,669 --> 00:22:19,004 フローラ様は 完璧でいらっしゃいます。 379 00:22:19,004 --> 00:22:22,341 必ずや 聖女に…。 もういいわ 下がって。 380 00:22:22,341 --> 00:22:25,177 はい…。 381 00:22:25,177 --> 00:22:28,848 《そう… 私は いつだって完璧だった。 382 00:22:28,848 --> 00:22:30,850 小さいころから 常に。 383 00:22:30,850 --> 00:22:33,686 自分の本心も 弱点も 全部 覆い隠して➨ 384 00:22:33,686 --> 00:22:37,022 完璧を 演じ続けていた。 だけど…》 385 00:22:37,022 --> 00:22:39,692 ⸨カレン:フローラったら どうしたの? 386 00:22:39,692 --> 00:22:42,361 (カレン)今日は ずいぶんと 元気がないわね。 387 00:22:42,361 --> 00:22:44,530 何かあった? お母様➨ 388 00:22:44,530 --> 00:22:47,366 ご心配いただき ありがとうございます。 389 00:22:47,366 --> 00:22:49,368 でも なんでもありませんわ。 390 00:22:49,368 --> 00:22:53,706 あのね フローラ 我慢することも 確かに大事よ。 391 00:22:53,706 --> 00:22:55,708 でも それに慣れては駄目。 392 00:22:55,708 --> 00:22:58,711 たまには 大声を上げて 泣いてもいいの。 393 00:22:58,711 --> 00:23:00,713 ほら~! 394 00:23:05,317 --> 00:23:07,987 (泣き声) 395 00:23:07,987 --> 00:23:10,990 いい子ね フローラ⸩ 396 00:23:10,990 --> 00:23:13,826 《フローラ:だけど お母様の前でだけは➨ 397 00:23:13,826 --> 00:23:16,996 完璧令嬢の仮面を はがすことができた。 398 00:23:16,996 --> 00:23:20,332 あのころの私は 本当に 幸せだった》 399 00:23:20,332 --> 00:23:22,334 クッ…。 400 00:23:22,334 --> 00:23:26,505 《でも カロリーナを産んだせいで お母様は 死んでしまった…。 401 00:23:26,505 --> 00:23:30,676 あの女のせいで 幸せな時間は もう二度と 帰ってこない。 402 00:23:30,676 --> 00:23:34,513 それなのに なぜ あの女は 幸せをつかんでるの!? 403 00:23:34,513 --> 00:23:36,515 私から お母様を奪い➨ 404 00:23:36,515 --> 00:23:39,852 私のプライドを ズタズタにした あの女が! 405 00:23:39,852 --> 00:23:43,689 私は お母様を殺したカロリーナを 許さない! 406 00:23:43,689 --> 00:23:46,025 幸せになんて させないわ。 407 00:23:46,025 --> 00:23:49,028 絶対に!》