1 00:00:02,002 --> 00:00:05,005 <カロリーナ:ジョナサン大司教が 私の神聖力のことを知って➨ 2 00:00:05,005 --> 00:00:08,008 ネイサン国王陛下に 取り戻すように進言したという。 3 00:00:08,008 --> 00:00:11,345 それを防ぐために 私たちは マルコシアスにも➨ 4 00:00:11,345 --> 00:00:15,048 聖女信仰協議会という組織を 作ることにした> 5 00:00:17,684 --> 00:00:19,686 (エドワード)う~ん。 6 00:00:19,686 --> 00:00:22,356 (エドワード)リーナ このクッキー うまいぞ。 7 00:00:22,356 --> 00:00:25,359 (カロリーナ)あら? これって どこのお店で買ったの? 8 00:00:25,359 --> 00:00:28,028 この前 リーナが気に入ったと 言ってた店から➨ 9 00:00:28,028 --> 00:00:30,030 何種類か取り寄せたんだ。 10 00:00:30,030 --> 00:00:33,033 ありがとう エド。 すごく うれしいわ。 11 00:00:33,033 --> 00:00:35,035 (せきばらい) 12 00:00:35,035 --> 00:00:39,539 (テオドール)貴族会議に提出する資料は これで問題ないでしょうか? 13 00:00:39,539 --> 00:00:42,542 ええ 特に問題なさそうだけど…。 14 00:00:42,542 --> 00:00:45,212 聖火点灯は 何か国やるつもりなの? 15 00:00:45,212 --> 00:00:48,715 さすがに参加する国 全部は 難しいと思うけど…。 16 00:00:48,715 --> 00:00:52,719 そうですね。 割く時間や労働力を踏まえて➨ 17 00:00:52,719 --> 00:00:56,056 現段階では 3か国を想定しております。 18 00:00:56,056 --> 00:01:00,360 問題は 何を基準に その3か国を決めるかよね。 19 00:01:02,996 --> 00:01:06,333 いっそのこと くじ引きで決めるのは どうだ? 20 00:01:06,333 --> 00:01:10,337 あのね エド… とてもいい案だとは 思うんだけど…。 21 00:01:10,337 --> 00:01:12,673 (テオドール)いいんじゃないですか? えっ? 22 00:01:12,673 --> 00:01:16,009 3か国のうち 一枠を くじで決めたらどうでしょうか。 23 00:01:16,009 --> 00:01:19,012 運命の女神の定めた結果だ とでも言えば➨ 24 00:01:19,012 --> 00:01:21,348 文句は出ないでしょう。 25 00:01:21,348 --> 00:01:23,684 なるほど。 じゃあ 残り二枠ね。 26 00:01:23,684 --> 00:01:26,353 (テオドール)そのうち一枠は 聖女の所属国➨ 27 00:01:26,353 --> 00:01:29,356 つまり 我々 マルコシアスが もらう形になるので➨ 28 00:01:29,356 --> 00:01:31,358 実質 あと一枠です。 29 00:01:31,358 --> 00:01:36,029 残り一枠には しっかりとした 条件をつけるべきだろうな。 30 00:01:36,029 --> 00:01:38,699 《カロリーナ:私情を挟んでは いけないのは わかってる。 31 00:01:38,699 --> 00:01:40,701 でも…》 32 00:01:40,701 --> 00:01:43,036 具合でも悪いのか? ああ…。 33 00:01:43,036 --> 00:01:46,039 ちょっと考え事をしていたのよ。 34 00:01:46,039 --> 00:01:49,710 なあ 残りの一枠を 自然災害に遭って➨ 35 00:01:49,710 --> 00:01:53,380 最も困窮した国 セレスティア王国に 充てるってのは どうだ? 36 00:01:53,380 --> 00:01:55,382 えっ? 37 00:01:55,382 --> 00:01:58,719 困った人々を助けたいという 気持ちは 間違ってないだろ? 38 00:01:58,719 --> 00:02:01,321 私は 特に異論はありません。 39 00:02:01,321 --> 00:02:04,324 聖女信仰協議会は 教会の派生組織です。 40 00:02:04,324 --> 00:02:06,994 豊かな国ばかり助けていては➨ 41 00:02:06,994 --> 00:02:10,330 教会から 文句を言われてしまいます。 42 00:02:10,330 --> 00:02:14,001 二人とも… ありがとう。 43 00:02:14,001 --> 00:02:17,671 そういえば マリッサとオーウェンの姿を見ませんが…。 44 00:02:17,671 --> 00:02:21,008 実は 貴族会議の日程が 決まってから➨ 45 00:02:21,008 --> 00:02:23,677 すぐ休暇願を出されたの。 46 00:02:23,677 --> 00:02:27,381 大事な用事があるとかで 詳しくは聞いてないけど。 47 00:02:29,349 --> 00:02:32,653 《二人とも 今頃 何をしているのかしら?》 48 00:04:13,987 --> 00:04:21,995 ♬~ 49 00:04:21,995 --> 00:04:25,999 (マリア)そんなに見つめられると 顔に穴が開いてしまうわ。 50 00:04:25,999 --> 00:04:29,002 言いたいことがあるなら 言えばいいじゃない。 51 00:04:29,002 --> 00:04:31,338 私たちは…。 52 00:04:31,338 --> 00:04:34,341 血を分けた姉妹なんだから。 53 00:04:34,341 --> 00:04:37,677 私に何か用があって 呼び出したんでしょう? 54 00:04:37,677 --> 00:04:42,015 (マリッサ)そうですね。 マリアお姉様。 55 00:04:42,015 --> 00:04:46,019 自分を虐げた人物に 理由もなく会いにいくほど➨ 56 00:04:46,019 --> 00:04:48,688 私も暇じゃないので。 57 00:04:48,688 --> 00:04:51,358 あなたも言うようになったわね。 58 00:04:51,358 --> 00:04:55,695 お姉様 ブレイク公爵家での 結婚生活は いかがです? 59 00:04:55,695 --> 00:04:59,032 ああ えっと… 結婚生活は順調よ。 60 00:04:59,032 --> 00:05:05,305 政略結婚だったけど フィンの誠実さに引かれて その…。 61 00:05:05,305 --> 00:05:10,644 彼と結婚してから ずいぶんと価値観が変わったわ。 62 00:05:10,644 --> 00:05:14,314 こんな話 妹にするなんて 恥ずかしいわね。 63 00:05:14,314 --> 00:05:17,651 でも あなた こんな話を聞きにきたの? 64 00:05:17,651 --> 00:05:20,320 今日 お姉様に会いにきたのは➨ 65 00:05:20,320 --> 00:05:22,989 一つ お願いしたいことが あったからです。 66 00:05:22,989 --> 00:05:24,991 私に お願い? 67 00:05:24,991 --> 00:05:27,994 (マリッサ)ええ。 ブレイク公爵家の 妻となったお姉様にしか➨ 68 00:05:27,994 --> 00:05:30,330 頼めないことです。 69 00:05:30,330 --> 00:05:33,333 マリッサには昔 ひどいことをしちゃったし➨ 70 00:05:33,333 --> 00:05:36,670 できるだけ要望に応えたい とは思っているけど➨ 71 00:05:36,670 --> 00:05:39,673 絶対に かなえるとは 言い切れないわよ? 72 00:05:39,673 --> 00:05:42,676 (マリッサ)ええ わかっています。 私の願いを➨ 73 00:05:42,676 --> 00:05:45,679 聞き入れるかどうかは お姉様が判断してください。 74 00:05:45,679 --> 00:05:47,681 ただし…。 75 00:05:47,681 --> 00:05:50,684 私の願いが かなえられなかった場合➨ 76 00:05:50,684 --> 00:05:53,353 過去の出来事を すべて公爵に伝えます。 77 00:05:53,353 --> 00:05:56,022 あ… あなた 何を…。 78 00:05:56,022 --> 00:05:59,526 (マリッサ)聞くところによれば フィンレー・ブレイク公爵は➨ 79 00:05:59,526 --> 00:06:02,629 清廉潔白な人で➨ 80 00:06:02,629 --> 00:06:06,032 弱い者いじめが 何よりも嫌いだとか。 81 00:06:07,968 --> 00:06:09,970 頼みは何? 82 00:06:09,970 --> 00:06:13,473 お姉様に要求することは ただ一つ。 83 00:06:13,473 --> 00:06:16,476 次の貴族会議で出る議案に 賛成するよう➨ 84 00:06:16,476 --> 00:06:19,145 ブレイク公爵を説得してください。 85 00:06:19,145 --> 00:06:21,147 や… やってみるけど…。 86 00:06:21,147 --> 00:06:24,985 もちろん 説得を試みても 公爵が 私の思いどおりに➨ 87 00:06:24,985 --> 00:06:28,321 動かなければ 過去のことを伝えます。 88 00:06:28,321 --> 00:06:31,658 そ… そんなことをされたら 私の立場が…。 89 00:06:31,658 --> 00:06:33,994 「そんなこと」ですか。 90 00:06:33,994 --> 00:06:38,331 マリアお姉様は昔 これより ひどいことをなさっていたのに。 91 00:06:38,331 --> 00:06:41,001 もし 私の願いが かなえられたなら➨ 92 00:06:41,001 --> 00:06:44,004 私は マリアお姉様を許します。 93 00:06:44,004 --> 00:06:47,674 過去の出来事を 公爵に話すこともありません。 94 00:06:47,674 --> 00:06:50,677 一生 心の中にしまって生きます。 95 00:06:50,677 --> 00:06:53,346 それは… 本当なの? 96 00:06:53,346 --> 00:06:55,682 ええ もちろんです。 97 00:06:55,682 --> 00:06:58,018 不安なら 誓約書でも書きましょうか? 98 00:06:58,018 --> 00:07:01,955 いらないわ。 あなたは昔から 何を考えているか➨ 99 00:07:01,955 --> 00:07:04,291 わからない子だったけど➨ 100 00:07:04,291 --> 00:07:07,294 約束を破る人間じゃないのは 知っているわ。 101 00:07:09,296 --> 00:07:11,965 そうですか…。 102 00:07:11,965 --> 00:07:14,968 マリアお姉様が それでいいなら かまいません。 103 00:07:14,968 --> 00:07:18,271 お話も終わりましたし 私は これで失礼します。 104 00:07:20,307 --> 00:07:22,309 ごめんなさい…。 105 00:07:24,311 --> 00:07:26,313 (マリア)私が間違っていたわ。 106 00:07:26,313 --> 00:07:29,649 嫉妬心にかられて 妹を傷つけるなんて…。 107 00:07:29,649 --> 00:07:32,652 謝って 許されることではないけど➨ 108 00:07:32,652 --> 00:07:36,156 どうか謝らせて。 本当に ごめんなさい。 109 00:07:38,325 --> 00:07:40,994 その謝罪は受け入れます。 110 00:07:40,994 --> 00:07:44,297 だから 私の願いを かなえてください。 111 00:07:54,674 --> 00:07:58,378 (ドレイクの声)「明日の昼 レストラン ラディーズで待つ」。 112 00:08:02,949 --> 00:08:06,453 いらっしゃいませ。 ご予約のお客様ですか? 113 00:08:06,453 --> 00:08:09,456 (オーウェン)連れが すでに 入ってると思うんだが…。 114 00:08:09,456 --> 00:08:11,958 ドレイク・クラインを知っているか? あっ…。 115 00:08:11,958 --> 00:08:14,961 まさか あなたが…。 116 00:08:14,961 --> 00:08:18,965 ついに クライン男爵の待ち人が いらっしゃったのですね。 117 00:08:18,965 --> 00:08:21,301 どういうことだ? 118 00:08:21,301 --> 00:08:26,306 クライン男爵様は 毎年 2回ほど 当店へお越しになるのです。 119 00:08:26,306 --> 00:08:29,309 いつも2人分の料理を注文し➨ 120 00:08:29,309 --> 00:08:32,312 じっと閉店時間まで 待っていらっしゃるのです。 121 00:08:32,312 --> 00:08:35,982 ですが いつも待ち人は現れず…。 122 00:08:35,982 --> 00:08:38,585 案内してくれ。 はい。 123 00:08:44,324 --> 00:08:46,993 待ち合わせのお客様です。 (ドレイク)あっ… ああ。 124 00:08:46,993 --> 00:08:48,995 (ノック) 125 00:08:48,995 --> 00:08:51,331 入るぞ。 126 00:08:51,331 --> 00:08:56,002 (ドレイク)久しぶり… だな オーウェン。 127 00:08:56,002 --> 00:09:00,006 (ドレイク)招待に応じてくれて ありがとう。 128 00:09:14,287 --> 00:09:16,990 好物は昔と変わらないようだな。 129 00:09:18,958 --> 00:09:21,628 どうして 俺の好物を知ってんだ? 130 00:09:21,628 --> 00:09:24,631 知っているさ。 ずっと お前を見ていたんだから。 131 00:09:24,631 --> 00:09:26,633 えっ…。 132 00:09:26,633 --> 00:09:30,303 (ドレイク)お前にはあの頃 辛い思いを たくさん させてしまった。 133 00:09:30,303 --> 00:09:33,807 ああ… 昔は 虐待されている俺を見ても➨ 134 00:09:33,807 --> 00:09:36,976 知らんふりしてたよな。 135 00:09:36,976 --> 00:09:40,313 どうして今更 俺に 会おうなんてするんだ。 136 00:09:40,313 --> 00:09:43,650 毎年 こんなところに 独りで待ってよ。 137 00:09:43,650 --> 00:09:46,986 お前に一言だけ 言いたいことがあるんだ。 138 00:09:46,986 --> 00:09:48,988 はあ? 139 00:09:48,988 --> 00:09:50,990 すまなかった。 140 00:09:50,990 --> 00:09:54,994 私は 母上の虐待を傍観してしまった。 141 00:09:54,994 --> 00:09:58,498 兄として お前を助けるべきだったのにだ。 142 00:09:58,498 --> 00:10:02,335 あのときの私に お前を 守るだけの力がなかったんだ…。 143 00:10:02,335 --> 00:10:05,338 こんなこと 今更 言っても➨ 144 00:10:05,338 --> 00:10:08,675 言い訳にしか聞こえんだろうがな。 145 00:10:08,675 --> 00:10:12,679 だが お前のことは心の中で ずっと気にしていたんだ。 146 00:10:14,681 --> 00:10:17,016 知っていたよ。 あんたが ずっと➨ 147 00:10:17,016 --> 00:10:19,686 俺のことを 気にしていてくれたことは…。 148 00:10:19,686 --> 00:10:21,688 本当か? 149 00:10:21,688 --> 00:10:24,691 (オーウェン)ああ。 昔のあんたは 読み終わった教科書を➨ 150 00:10:24,691 --> 00:10:27,694 俺にくれたり 早めに授業を切り上げて➨ 151 00:10:27,694 --> 00:10:32,031 俺が あんたの家庭教師に 質問する時間をくれていた。 152 00:10:32,031 --> 00:10:34,701 そんときには 気づけなかったけどよ。 153 00:10:34,701 --> 00:10:38,371 生きるのに必死で それどころじゃなかったからな。 154 00:10:38,371 --> 00:10:41,374 でも どうして 俺のことを 気にかけてくれたんだ? 155 00:10:41,374 --> 00:10:45,378 あんたからすれば 俺は目障りな存在だろう? 156 00:10:45,378 --> 00:10:49,048 お前が目障りだなどと 思ったことは 一度たりともない。 157 00:10:49,048 --> 00:10:52,051 勉強なんて 適当にやっていればいいのに➨ 158 00:10:52,051 --> 00:10:56,723 お前は プライドも何もかも捨てて 勉学に打ち込んでいた。 159 00:10:56,723 --> 00:11:01,995 私の講義に参加したいと 言い出したときは心底 驚いたよ。 160 00:11:01,995 --> 00:11:04,998 ひたすら努力に励む お前を見ていて➨ 161 00:11:04,998 --> 00:11:08,001 私も自分を 高めることができたんだ。 162 00:11:08,001 --> 00:11:11,604 今の外交官という地位があるのも お前のおかげだ。 163 00:11:13,673 --> 00:11:16,009 あんた… いや…。 164 00:11:16,009 --> 00:11:19,012 兄上には いろいろと よくしてもらった。 165 00:11:19,012 --> 00:11:21,681 だから どうか 自分を責めないでくれ。 166 00:11:21,681 --> 00:11:25,351 私のことを 兄と呼んでくれるのか…。 167 00:11:25,351 --> 00:11:28,354 なんだか妙な感じだけどな。 168 00:11:28,354 --> 00:11:32,025 ありがとう… 本当に ありがとう…。 169 00:11:32,025 --> 00:11:48,541 ♬~ 170 00:11:48,541 --> 00:11:52,045 で 毎年 会うのを 拒んでいたお前が➨ 171 00:11:52,045 --> 00:11:55,048 今回にかぎって 俺に会いにきてくれた。 172 00:11:55,048 --> 00:11:57,717 (ドレイク)何か理由があるんだろう? 173 00:11:57,717 --> 00:11:59,719 それは…。 174 00:11:59,719 --> 00:12:02,655 気にするな。 言ってみろ。 175 00:12:02,655 --> 00:12:05,658 近いうちに 貴族会議が開かれるだろう? 176 00:12:05,658 --> 00:12:07,660 ああ。 177 00:12:07,660 --> 00:12:10,663 そこで発案される議案に 賛成してほしいんだ。 178 00:12:10,663 --> 00:12:12,999 詳しいことは言えねえが➨ 179 00:12:12,999 --> 00:12:15,668 俺にとって すごく重要なことなんだ。 180 00:12:15,668 --> 00:12:17,670 わかった。 181 00:12:17,670 --> 00:12:20,340 えっ… だって 貴族会議だぞ? 182 00:12:20,340 --> 00:12:23,343 国の今後を 決めかねない議案なんだぞ? 183 00:12:23,343 --> 00:12:28,047 お前が言うんだ。 きっと 本当に重要な議案なんだろう。 184 00:12:30,350 --> 00:12:33,686 俺は お前のことを信じている。 185 00:12:33,686 --> 00:12:37,090 ありがとう 兄上…。 186 00:12:41,361 --> 00:12:44,030 今日は 会えて本当によかった。 187 00:12:44,030 --> 00:12:47,033 ああ またな。 ああ。 188 00:12:47,033 --> 00:12:49,369 また。 189 00:12:49,369 --> 00:12:53,039 カロリーナ妃殿下には 感謝しなくちゃいけないな。 190 00:12:53,039 --> 00:12:56,042 (マリッサ)ずいぶんと 大きな独り言ですね。 191 00:12:56,042 --> 00:12:59,712 うおっ! まさか こんなところで お前と出くわすとはな。 192 00:12:59,712 --> 00:13:02,315 それは こちらのセリフです。 193 00:13:02,315 --> 00:13:06,319 (オーウェン)伯爵令嬢が護衛もつけずに 一人で出歩いていいのか? 194 00:13:06,319 --> 00:13:09,989 たまには一人で街を 歩きたいときもあるんです。 195 00:13:09,989 --> 00:13:14,994 それより そちらは男爵様の説得に 成功されたのですか? 196 00:13:14,994 --> 00:13:18,998 フッ… どうやら お互い同じ理由で 休暇を取ってたみたいだな。 197 00:13:18,998 --> 00:13:21,000 ええ。 198 00:13:21,000 --> 00:13:26,005 兄上への説得は大成功だったぜ。 思わぬ収穫もあったしな。 199 00:13:26,005 --> 00:13:29,342 で そっちは? そうですね…。 200 00:13:29,342 --> 00:13:33,012 父は わざわざ説得しなくても 協力してくれるでしょう。 201 00:13:33,012 --> 00:13:38,685 マリアお姉様のほうは うまく公爵を 説得できるといいのですが…。 202 00:13:38,685 --> 00:13:41,020 やれるだけのことは やったんだ。 203 00:13:41,020 --> 00:13:43,690 今は それでいいだろ。 ええ。 204 00:13:43,690 --> 00:13:45,692 城に帰るんだろ? 205 00:13:45,692 --> 00:13:48,528 行き先は同じなんだし 一緒に帰ろうぜ。 206 00:13:48,528 --> 00:13:52,532 伯爵令嬢を一人で 帰らせるわけにはいかねえからな。 207 00:13:55,702 --> 00:13:58,371 お気遣い ありがとうございます。 208 00:13:58,371 --> 00:14:01,574 うん? フフッ。 209 00:14:07,980 --> 00:14:09,982 う~ん…。 210 00:14:16,322 --> 00:14:20,660 貴族会議 うまくいっていると いいのだけど…。 211 00:14:20,660 --> 00:14:24,664 カロリーナ妃殿下 少し よろしいですか? 212 00:14:24,664 --> 00:14:26,666 どうしたの? 213 00:14:26,666 --> 00:14:30,002 実は 私とマリッサは それぞれの 兄や姉と会ってきました。 214 00:14:30,002 --> 00:14:32,004 えっ? 215 00:14:32,004 --> 00:14:34,674 そこで次の貴族会議に 出てくる議案に➨ 216 00:14:34,674 --> 00:14:37,009 賛成してほしいと説得したんです。 217 00:14:37,009 --> 00:14:41,013 そんな… だって あなたたちは 二人とも家族に会うのを…。 218 00:14:41,013 --> 00:14:44,016 そんな顔すんなって。 カロリーナ妃殿下が➨ 219 00:14:44,016 --> 00:14:47,019 兄上と和解するための きっかけをくれたんだ。 220 00:14:47,019 --> 00:14:49,021 オーウェン…。 221 00:14:49,021 --> 00:14:52,692 私も マリアお姉様に会いに いったことに後悔はありません。 222 00:14:52,692 --> 00:14:57,697 ただ 「会えてよかった」とは どうしても思えませんでした。 223 00:14:57,697 --> 00:15:00,633 でも 変わろうとしている お姉様を➨ 224 00:15:00,633 --> 00:15:02,969 この目で見られてよかったです。 225 00:15:02,969 --> 00:15:05,972 マリッサもオーウェンも本当に ありがとう。 226 00:15:05,972 --> 00:15:08,641 あなたたちが 私の護衛騎士と専属侍女で➨ 227 00:15:08,641 --> 00:15:10,643 本当によかったわ。 228 00:15:10,643 --> 00:15:14,313 これくらい おやすい御用だぜ。 じゃなくて… です。 229 00:15:14,313 --> 00:15:17,984 お礼といっては なんだけど オーウェンには以前 渡した➨ 230 00:15:17,984 --> 00:15:21,320 作りかけのハンカチを 完成させて渡すわ。 231 00:15:21,320 --> 00:15:23,990 マリッサには マフラーでも編もうかしら。 232 00:15:23,990 --> 00:15:25,992 ありがとうございます! ありがとうございます。 233 00:15:25,992 --> 00:15:28,327 あ… こんなことで お礼になればいいのだけど…。 234 00:15:28,327 --> 00:15:30,329 (ノック) 235 00:15:30,329 --> 00:15:32,665 (カロリーナ)どうぞ。 (テオドール)失礼します。 236 00:15:32,665 --> 00:15:35,668 思ったよりも長引いてしまい 申し訳ありませんでした。 237 00:15:35,668 --> 00:15:38,004 待たせて悪かったな。 238 00:15:38,004 --> 00:15:41,674 二人とも お疲れさま。 それで会議のほうは? 239 00:15:41,674 --> 00:15:46,379 結論から申し上げますと 聖女信仰協議会の設立案は…。 240 00:15:49,015 --> 00:15:51,684 (テオドール)可決されました。 ハハハハハ。 241 00:15:51,684 --> 00:15:54,520 (テオドール)ただ 設立案自体は通ったのですが➨ 242 00:15:54,520 --> 00:15:58,024 一部 貴族たちからの 反発が激しく➨ 243 00:15:58,024 --> 00:16:00,960 一点だけ大きく 変更されることになりました。 244 00:16:00,960 --> 00:16:03,963 話し合いの結果 聖女候補の選定試験を➨ 245 00:16:03,963 --> 00:16:06,299 開催することになりました。 246 00:16:06,299 --> 00:16:09,969 聖女試験じゃなくて 聖女候補の選定試験? 247 00:16:09,969 --> 00:16:12,972 ということは 試験が一つ増えるということ? 248 00:16:12,972 --> 00:16:15,975 ええ。 きちんと試験を行い➨ 249 00:16:15,975 --> 00:16:18,978 公正な判断で 代表者を決めることになりました。 250 00:16:18,978 --> 00:16:22,982 《試験が もう一つ… なんだか緊張するわね》 251 00:16:22,982 --> 00:16:26,319 心配するな。 リーナの実力なら問題ないはずだ。 252 00:16:26,319 --> 00:16:28,321 エド…。 253 00:16:28,321 --> 00:16:30,823 (テオドール)私は むしろ カロリーナ妃殿下が➨ 254 00:16:30,823 --> 00:16:33,993 やりすぎないか心配です。 発表前に神聖力のことを➨ 255 00:16:33,993 --> 00:16:36,662 悟られては まずいですからね。 256 00:16:36,662 --> 00:16:39,665 なので 選定試験では 手加減をお願いします。 257 00:16:39,665 --> 00:16:42,335 て… 手加減? そんなこと言われても…。 258 00:16:42,335 --> 00:16:46,005 私は カロリーナ妃殿下のことを 信じていますからね。 259 00:16:46,005 --> 00:16:49,675 わかったわ… それで➨ 260 00:16:49,675 --> 00:16:53,012 その選定試験は いつ頃 行われるの? 261 00:16:53,012 --> 00:16:56,682 5日後だ。 そう 5日後に… って…。 262 00:16:56,682 --> 00:16:59,185 5日後!? 263 00:16:59,185 --> 00:17:01,454 (ジョナサン)なに!? 帝国側が➨ 264 00:17:01,454 --> 00:17:04,790 聖女信仰協議会なるものを 設立しただと? 265 00:17:04,790 --> 00:17:07,460 はい 間違いない情報です。 266 00:17:07,460 --> 00:17:11,464 (ジョナサン)その選定試験とやらには カロリーナ妃殿下も参加するのか? 267 00:17:11,464 --> 00:17:13,799 ええ その予定だと。 268 00:17:13,799 --> 00:17:17,970 《やつら カロリーナ妃殿下の権力と 地位を確立することで➨ 269 00:17:17,970 --> 00:17:20,973 我々から保護するつもりか。 270 00:17:20,973 --> 00:17:25,978 だが あまりにも対応が早すぎる。 誰か内通者が…。 271 00:17:25,978 --> 00:17:27,980 ネイサン!? 272 00:17:27,980 --> 00:17:32,485 自国の衰退理由すら わからなかった無能のくせに…》 273 00:17:32,485 --> 00:17:35,988 このままでは カロリーナ妃殿下が 聖女に認定されるのは➨ 274 00:17:35,988 --> 00:17:39,659 間違いないかと。 そうなれば もう手が出せません。 275 00:17:39,659 --> 00:17:41,661 わかっている! 276 00:17:41,661 --> 00:17:44,997 カロリーナ妃殿下の認定は なんとしてでも阻止する。 277 00:17:44,997 --> 00:17:47,667 おい 「あれ」は持ってきているか? 278 00:17:47,667 --> 00:17:49,669 ハッ。 279 00:17:53,339 --> 00:17:56,509 (ジョナサン)せっかく こいつを使うんだ。 280 00:17:56,509 --> 00:18:01,280 カロリーナ妃殿下に勝てる可能性の あるやつに渡さなくては。 281 00:18:01,280 --> 00:18:06,585 魔法の才能があり かつ 秘密を守れそうな人物。 282 00:18:12,291 --> 00:18:14,293 モニカお嬢様。 283 00:18:16,295 --> 00:18:18,598 (モニカ)ジョナサン大司教が? 284 00:18:20,633 --> 00:18:23,970 アーレント公爵家へ ようこそ。 会えて うれしいわ。 285 00:18:23,970 --> 00:18:26,973 《ジョナサン:チッ… 小娘が》 286 00:18:26,973 --> 00:18:29,308 突然の申し出にもかかわらず➨ 287 00:18:29,308 --> 00:18:31,978 お会いしていただき ありがとうございます。 288 00:18:31,978 --> 00:18:34,647 それで用件は なんなの? 289 00:18:34,647 --> 00:18:37,316 私も暇じゃないから 手短にお願いね。 290 00:18:37,316 --> 00:18:40,653 わかりました。 実は…。 291 00:18:40,653 --> 00:18:45,324 教皇聖下と同じ 神聖力の持ち主? あの女が…。 292 00:18:45,324 --> 00:18:47,326 ええ。 293 00:18:47,326 --> 00:18:50,329 それで 仮に その話が本当だとして➨ 294 00:18:50,329 --> 00:18:52,999 あなたは私に どうしてほしいの? 295 00:18:52,999 --> 00:18:55,668 モニカ嬢には 聖女候補の選定試験で➨ 296 00:18:55,668 --> 00:18:59,672 カロリーナ妃殿下に勝ち 帝国の代表になってほしいのです。 297 00:18:59,672 --> 00:19:03,609 だけど あの女の神聖力が 本当だとしたら➨ 298 00:19:03,609 --> 00:19:07,446 本気を出されたら なかなか 勝つのは難しいんじゃない? 299 00:19:07,446 --> 00:19:11,951 《神聖力が本当だとしたら 心底 いまいましい話ね》 300 00:19:11,951 --> 00:19:16,122 確かに このまま挑んでも 我々に勝機はありません。 301 00:19:16,122 --> 00:19:19,458 ですので こちらをどうぞ。 302 00:19:19,458 --> 00:19:21,460 これは いったい? 303 00:19:21,460 --> 00:19:24,130 (ジョナサン)これは 魔力を増幅させる薬です。 304 00:19:24,130 --> 00:19:26,298 ふ~ん。 305 00:19:26,298 --> 00:19:30,302 使用者の魔力を倍以上に はね上げる力があります。 306 00:19:30,302 --> 00:19:33,639 へ~っ… で 副作用は? 307 00:19:33,639 --> 00:19:36,642 数日ほどは 発熱に悩まされますが➨ 308 00:19:36,642 --> 00:19:38,978 それ以外には ありません。 309 00:19:38,978 --> 00:19:41,313 《お前に死なれては困るからな。 310 00:19:41,313 --> 00:19:45,985 より効果とリスクの少ない 灰色にしてやった。 感謝しろ》 311 00:19:45,985 --> 00:19:50,656 そうだわ。 プレゼントのお礼に 一つ いいことを教えてあげる。 312 00:19:50,656 --> 00:19:53,659 あなた 皇室に 目を付けられているわよ。 313 00:19:53,659 --> 00:19:55,661 なんですと!? 314 00:19:55,661 --> 00:19:57,997 《まさか こんなに 対応が早いとは…》 315 00:19:57,997 --> 00:20:00,100 これについて もっと詳しく教えてくれたら➨ 316 00:20:00,100 --> 00:20:03,335 かくまってあげてもいいわよ。 317 00:20:03,335 --> 00:20:07,339 うっ… わかりました。 モニカ嬢の言うとおりにしましょう。 318 00:20:07,339 --> 00:20:10,009 《ジョナサン:フン… 渡したのは 灰色の玉だけ。 319 00:20:10,009 --> 00:20:12,344 いくらでも ごまかせる》 320 00:20:12,344 --> 00:20:16,015 交渉成立ね。 お父様に相談して➨ 321 00:20:16,015 --> 00:20:19,018 潜伏先を いくつかリストアップしてくるわ。 322 00:20:21,687 --> 00:20:25,691 《モニカ嬢が失敗したときのために より リスクの高い➨ 323 00:20:25,691 --> 00:20:30,029 この黒の玉は誰に渡すか…》 324 00:20:30,029 --> 00:20:34,033 (リカルド)隠れ家って… お前 そんなものを どうするつもりだ? 325 00:20:34,033 --> 00:20:37,369 別に。 ちょっと 使う用事があるだけよ。 326 00:20:37,369 --> 00:20:40,372 そんなことより 選定試験もあることだし➨ 327 00:20:40,372 --> 00:20:42,708 少しくらい練習したらどうだ? 328 00:20:42,708 --> 00:20:46,879 あら お父様 私が 選定試験ごときで落ちるとでも? 329 00:20:46,879 --> 00:20:50,883 確かに お前は 帝国一の聖魔法の使い手だ。 330 00:20:50,883 --> 00:20:55,054 《ふん 当然よ。 この機会に 聖女の座をいただいたら➨ 331 00:20:55,054 --> 00:20:58,057 その地位を利用して私が➨ 332 00:20:58,057 --> 00:21:01,994 ギルバート様と結ばれるんだから》 333 00:21:01,994 --> 00:21:06,332 だが 今回の試験には カロリーナ妃殿下も参加するらしい。 334 00:21:06,332 --> 00:21:08,667 大丈夫よ。 335 00:21:08,667 --> 00:21:12,071 あの女じゃ 私には勝てないもの。 336 00:21:17,009 --> 00:21:19,011 あっ…。 337 00:21:19,011 --> 00:21:22,681 ハーッ… 1枚だけでいいと 言っているのに…。 338 00:21:22,681 --> 00:21:26,685 手加減するというのも 難しいものね…。 339 00:21:26,685 --> 00:21:29,688 落ち込んでいる暇はありませんよ。 340 00:21:29,688 --> 00:21:32,358 選定試験まで もう時間がないのですから。 341 00:21:32,358 --> 00:21:36,362 ギルバート皇子殿下は そろそろ こっちに帰ってこられそうなの? 342 00:21:36,362 --> 00:21:39,698 たしか 選定試験の 見届け役として➨ 343 00:21:39,698 --> 00:21:42,368 当日は 会場に来ると聞いたけれど。 344 00:21:42,368 --> 00:21:45,371 今のところ 帰還報告は きていませんね。 345 00:21:45,371 --> 00:21:49,375 やっぱり ジョナサン大司教の調査と 選定試験の準備を➨ 346 00:21:49,375 --> 00:21:52,545 同時に行うのは 難しかったかしら…。 347 00:21:52,545 --> 00:21:55,714 (ノック) 348 00:21:55,714 --> 00:21:58,717 (カロリーナ)どうぞ。 (コレット)失礼します。 349 00:21:58,717 --> 00:22:01,320 副団長に 報告があり はせ参じました。 350 00:22:01,320 --> 00:22:04,657 カロリーナ妃殿下と一緒に聞きます。 話しなさい。 351 00:22:04,657 --> 00:22:07,660 (コレット)ハッ では このまま 報告に入ります。 352 00:22:07,660 --> 00:22:10,996 ギルバート殿下から連絡がありました。 353 00:22:10,996 --> 00:22:15,501 ジョナサン大司教を告発する準備が 整ったとのことです。