1 00:00:02,002 --> 00:00:04,505 《カロリーナ:私のために 聖女信仰協議会の設立に➨ 2 00:00:04,505 --> 00:00:07,174 奔走してくれる たくさんの人たち。 3 00:00:07,174 --> 00:00:10,344 マリッサとオーウェンまでもが つらい過去と向き合いながら➨ 4 00:00:10,344 --> 00:00:14,681 協力してくれたおかげで 無事に設立が可決された》 5 00:00:14,681 --> 00:00:17,017 (テオドール)ハーッ…。 6 00:00:17,017 --> 00:00:20,687 (ギルバート)すごい ため息だね テオ。 大丈夫? 7 00:00:20,687 --> 00:00:25,692 (テオドール)ギルバート殿下だけでなく 証人たちと膨大な告発資料を➨ 8 00:00:25,692 --> 00:00:28,362 セレスティア王国から転移させたんです。 9 00:00:28,362 --> 00:00:30,697 (テオドール)疲れないわけが ないでしょう。 10 00:00:30,697 --> 00:00:35,035 私だって マナ過敏性症候群の身で 君の転移魔法に耐えたんだ。 11 00:00:35,035 --> 00:00:37,337 おあいこだよ。 (ドアが開く音) 12 00:00:42,376 --> 00:00:44,378 (メルヴィン)お待たせしました。 13 00:00:44,378 --> 00:00:46,380 忙しいのに すまないね。 14 00:00:46,380 --> 00:00:49,716 ハハッ いえいえ。 それより 大事なお話があると➨ 15 00:00:49,716 --> 00:00:52,052 お伺いしましたが。 16 00:00:52,052 --> 00:00:57,057 実は ジョナサン大司教が起こした 聖女クローディアの殺人事件について➨ 17 00:00:57,057 --> 00:00:59,660 告発に参りました。 18 00:02:41,361 --> 00:02:44,698 殺人事件ですって? (ギルバート)そう。 19 00:02:44,698 --> 00:02:47,367 私は 聖女クローディアの死について➨ 20 00:02:47,367 --> 00:02:49,703 多くの不審な点が あることに気づき➨ 21 00:02:49,703 --> 00:02:53,040 当時の状況を知る神官たちを 問いただしたんだ。 22 00:02:53,040 --> 00:02:55,709 すると皆 まるで ざんげするように➨ 23 00:02:55,709 --> 00:02:58,378 彼女の死の真相を語ってくれたよ。 24 00:02:58,378 --> 00:03:00,981 (メルヴィン)その真相というのは? 25 00:03:00,981 --> 00:03:03,984 当時 ジョナサンは 権力と金を手にしようと➨ 26 00:03:03,984 --> 00:03:07,320 教会内で さまざまな改悪を行ったんだ。 27 00:03:07,320 --> 00:03:10,490 その最たるものが 慈善活動の廃止だね。 28 00:03:10,490 --> 00:03:13,660 なっ… 貧しき人々を 救うべき教会が➨ 29 00:03:13,660 --> 00:03:16,163 慈善活動の廃止ですと!? 30 00:03:16,163 --> 00:03:18,832 クローディアは もちろん反対した。 31 00:03:18,832 --> 00:03:22,002 だが 彼は金で神官たちを買収し➨ 32 00:03:22,002 --> 00:03:25,338 言うことを聞かない者たちは 地方へ飛ばされたらしい。 33 00:03:25,338 --> 00:03:28,008 まるで恐怖政治ですね。 34 00:03:28,008 --> 00:03:31,344 (ギルバート)腐敗していく教会の中で クローディアだけが➨ 35 00:03:31,344 --> 00:03:34,347 批判の声を上げ続けたけど➨ 36 00:03:34,347 --> 00:03:39,352 何をしようと状況は変わらず 彼女は ある決心をした。 37 00:03:39,352 --> 00:03:41,354 ある決心? 38 00:03:41,354 --> 00:03:44,357 ネイサン国王陛下への告発だ。 39 00:03:44,357 --> 00:03:47,027 王家に助けを求めようとしたんだ。 40 00:03:47,027 --> 00:03:51,631 それで ジョナサン大司教は 聖女クローディアを殺害したと。 41 00:03:53,700 --> 00:03:57,704 彼女の死は 教会の腐敗が生んだ 悲劇ということだ。 42 00:03:57,704 --> 00:04:00,640 なんということだ…。 43 00:04:00,640 --> 00:04:03,643 聖女クローディアの死に関する告発➨ 44 00:04:03,643 --> 00:04:06,646 しかと聞き届けました。 45 00:04:06,646 --> 00:04:10,984 至急 セレスティア王国の教会へ 調査団を派遣しなさい。 46 00:04:10,984 --> 00:04:13,987 (メルヴィン)ジョナサン大司教の捕縛が 最優先です。 47 00:04:13,987 --> 00:04:17,657 彼を神問裁判に かけねばなりません。 48 00:04:17,657 --> 00:04:21,661 (カロリーナ)えっ? ジョナサン大司教が行方不明? 49 00:04:21,661 --> 00:04:24,998 はい。 教会が必死で 捜しているのですが…。 50 00:04:24,998 --> 00:04:27,667 (カロリーナ)いったい どこに…。 51 00:04:27,667 --> 00:04:31,004 明日の選定試験に 影響しないとよいのですが。 52 00:04:31,004 --> 00:04:35,609 大丈夫さ。 カロリーナの神聖力は絶大だからね。 53 00:04:37,677 --> 00:04:40,680 《テオドール:その絶大さが 困りものなんですよ…》 54 00:04:40,680 --> 00:04:44,351 (エドワード)もし 何かあれば 俺が リーナの元に飛んでいく。 55 00:04:44,351 --> 00:04:47,020 だから 安心して 試験に臨んでくれ。 56 00:04:47,020 --> 00:04:49,322 ありがとう エド。 57 00:04:56,530 --> 00:04:58,532 あっ…。 58 00:05:01,968 --> 00:05:06,306 (モニカ)モニカ・アーレントが エドワード殿下 ならびに カロリーナ妃殿下に➨ 59 00:05:06,306 --> 00:05:08,608 ご挨拶 申し上げます。 60 00:05:10,644 --> 00:05:13,647 ごきげんよう モニカ嬢。 あの…。 61 00:05:13,647 --> 00:05:16,316 余計な心配かとは思いますが➨ 62 00:05:16,316 --> 00:05:18,985 今日の試験に参加されて 大丈夫ですか? 63 00:05:18,985 --> 00:05:20,987 えっ? 64 00:05:20,987 --> 00:05:23,990 カロリーナ妃殿下は 魔力なしと お聞きしております。 65 00:05:23,990 --> 00:05:27,327 私 心配で心配で…。 66 00:05:27,327 --> 00:05:30,997 《カロリーナ:まただわ。 モニカ嬢を見ていると➨ 67 00:05:30,997 --> 00:05:34,668 どうしても フローラお姉様を思い出してしまう》 68 00:05:34,668 --> 00:05:37,337 (エドワード)リーナの実力については➨ 69 00:05:37,337 --> 00:05:42,008 試験で明らかになるだろう。 お前が心配する必要はない。 70 00:05:42,008 --> 00:05:44,010 《エド…》 71 00:05:44,010 --> 00:05:47,681 早く道を開けろ。 いつまで 皇族の行く手を阻むつもりだ? 72 00:05:47,681 --> 00:05:50,350 あっ… えっと…。 73 00:05:50,350 --> 00:05:53,653 行くぞ リーナ。 あっ… はい…。 74 00:05:57,691 --> 00:06:00,093 くっ…。 75 00:06:03,964 --> 00:06:07,267 《き… 緊張してきたわ…》 76 00:06:11,638 --> 00:06:15,308 が ん ば れ。 77 00:06:15,308 --> 00:06:18,645 🎙どうぞ 皆様。 静粛に願います。 78 00:06:18,645 --> 00:06:22,649 これより 聖女候補の 選定試験を行います。 79 00:06:22,649 --> 00:06:26,653 まずは エリック皇帝陛下の 代理人としてお越しいただいた➨ 80 00:06:26,653 --> 00:06:30,991 ギルバート皇子殿下に 挨拶を頂戴します。 81 00:06:30,991 --> 00:06:35,328 本日 皇帝陛下の代理を 務めさせていただく➨ 82 00:06:35,328 --> 00:06:38,331 ギルバート・ルビー・マルティネスだ。 83 00:06:38,331 --> 00:06:41,001 (ギルバート)まずは 急な開催にもかかわらず➨ 84 00:06:41,001 --> 00:06:46,006 会場に足を運んでくれたこと 主催代理として礼を言う。 85 00:06:46,006 --> 00:06:49,009 そして 今回の試験に 参加するレディたち。 86 00:06:49,009 --> 00:06:52,679 精いっぱい頑張ってくれたまえ。 期待しているよ。 87 00:06:52,679 --> 00:06:58,351 (歓声) 88 00:06:58,351 --> 00:07:02,455 🎙え~ それでは 選定試験の 参加者の紹介に移ります。 89 00:07:02,455 --> 00:07:06,293 🎙1人目は モニカ・アーレント公爵令嬢です。 90 00:07:06,293 --> 00:07:09,629 🎙モニカ嬢は 優れた魔法の才能を持ち➨ 91 00:07:09,629 --> 00:07:13,633 帝国一の聖魔法の使い手だと うわさされています。 92 00:07:13,633 --> 00:07:16,636 🎙特に治癒魔法の扱いに たけており➨ 93 00:07:16,636 --> 00:07:19,306 優勝の最有力候補と いえるでしょう。 94 00:07:19,306 --> 00:07:22,976 いや~ 久しぶりの公式の場で 緊張したよ。 95 00:07:22,976 --> 00:07:26,313 あれだけ堂々とした態度で 挨拶を行っておいて➨ 96 00:07:26,313 --> 00:07:28,982 何を言ってるんですか。 97 00:07:28,982 --> 00:07:32,319 今だって 女性陣の視線を集めても 平然としているし。 98 00:07:32,319 --> 00:07:35,655 まるで 獲物を狙う 狩人のような目で➨ 99 00:07:35,655 --> 00:07:39,659 兄上を見ているな。 アハハ それは怖いね。 100 00:07:41,661 --> 00:07:44,664 《ギルバート殿下…》 101 00:07:44,664 --> 00:07:46,666 アハハ…。 102 00:07:46,666 --> 00:07:50,003 🎙では 4人目。 最後の参加者は なんと➨ 103 00:07:50,003 --> 00:07:53,340 カロリーナ・ルビー・マルティネス妃殿下です。 104 00:07:53,340 --> 00:07:55,675 (カロリーナ)ハーッ… フッ。 105 00:07:55,675 --> 00:07:59,346 🎙妃殿下は 代々 優秀な人材を輩出してきた➨ 106 00:07:59,346 --> 00:08:02,282 サンチェス公爵家のご息女です。 107 00:08:02,282 --> 00:08:05,618 🎙試験に さまざまな影響を 与えてくれるでしょう。 108 00:08:05,618 --> 00:08:09,622 🎙選定試験の参加者は 以上 4名となります。 109 00:08:09,622 --> 00:08:14,461 それでは これより第一試験を 始めさせていただきます。 110 00:08:14,461 --> 00:08:17,797 🎙第一試験は ケガ人の治療になります。 111 00:08:17,797 --> 00:08:21,968 🎙そちらの方々は皆 事故などで 腕や足を骨折しており➨ 112 00:08:21,968 --> 00:08:24,637 本人たちも了承した上で➨ 113 00:08:24,637 --> 00:08:27,307 この試験に協力してくれています。 114 00:08:27,307 --> 00:08:31,644 🎙彼らのケガを 今から 30分以内に治してください。 115 00:08:31,644 --> 00:08:34,481 《骨折以外にも いろいろと傷がある。 116 00:08:34,481 --> 00:08:39,652 きっと より多く そして 完璧に 治療した方が合格になるのね》 117 00:08:39,652 --> 00:08:41,654 それでは 始め! 118 00:08:45,658 --> 00:08:50,330 《フフッ 治癒魔法で 私が負けるはずがないわ。 119 00:08:50,330 --> 00:08:52,999 あらあら かわいそうに。 120 00:08:52,999 --> 00:08:55,668 ぼうぜんとして 何もできないみたいね。 121 00:08:55,668 --> 00:08:59,005 神聖力があるだなんて デマだったんだわ》 122 00:08:59,005 --> 00:09:01,274 えっ? 123 00:09:01,274 --> 00:09:03,943 《ま… まさか神頼みか?》 124 00:09:03,943 --> 00:09:07,280 神よ どうか彼の傷を癒やし➨ 125 00:09:07,280 --> 00:09:09,983 安らぎをお与えください。 126 00:09:15,622 --> 00:09:17,624 うわっ! 127 00:09:23,630 --> 00:09:26,299 (カロリーナ)ケガの具合は どうかしら? 128 00:09:26,299 --> 00:09:29,636 たぶん もう完治していると 思うのだけれど。 129 00:09:29,636 --> 00:09:33,640 えっ… 傷がない。 ま… まさか 骨折も? 130 00:09:33,640 --> 00:09:35,642 痛くない…。 131 00:09:35,642 --> 00:09:37,977 まったく痛くないぞ! アハハハハ! 132 00:09:37,977 --> 00:09:39,979 ハハハハハ! 133 00:09:39,979 --> 00:09:41,981 ありがとうございます。 134 00:09:41,981 --> 00:09:46,319 これなら仕事を再開できるし 妻と娘を路頭に迷わせずに済む…。 135 00:09:46,319 --> 00:09:49,322 ああ… 心より感謝いたします! 136 00:09:49,322 --> 00:09:51,324 そんな 感謝だなんて…。 137 00:09:51,324 --> 00:09:55,662 どうか たくさん働いて 奥さんや娘さんを養ってあげて。 138 00:09:55,662 --> 00:09:57,997 家族を大切にね。 139 00:09:57,997 --> 00:10:01,668 カロリーナ妃殿下… うっ… ううっ…。 140 00:10:01,668 --> 00:10:05,572 《しまった… テオドール 怒ってるかしら?》 141 00:10:08,341 --> 00:10:11,010 《すごい怒ってる!》 142 00:10:11,010 --> 00:10:15,014 🎙それでは 結果を発表します。 まずは モニカ嬢。 143 00:10:15,014 --> 00:10:17,684 🎙骨折は完璧に治っており➨ 144 00:10:17,684 --> 00:10:21,020 協力者は つえがなくても 歩けるようになりました。 145 00:10:21,020 --> 00:10:25,692 🎙よって 第一試験は 合格となります。 146 00:10:25,692 --> 00:10:29,696 🎙次に ヴァイオレット嬢と リリアン嬢ですが➨ 147 00:10:29,696 --> 00:10:33,366 骨折の治療が 合格ラインに 達していませんでした。 148 00:10:33,366 --> 00:10:36,703 🎙残念ながら お二人とも不合格です。 149 00:10:36,703 --> 00:10:41,708 🎙最後に カロリーナ妃殿下。 150 00:10:41,708 --> 00:10:44,711 🎙文句なしの合格です! 151 00:10:44,711 --> 00:10:48,047 🎙骨折は もちろん 腕の擦り傷や 見えないところにあった➨ 152 00:10:48,047 --> 00:10:51,718 足の打撲まで 完璧に治っていました! 153 00:10:51,718 --> 00:10:53,720 《よかった…》 154 00:10:53,720 --> 00:10:57,390 🎙では 第二試験は 休憩を挟んだあとに行います。 155 00:10:57,390 --> 00:10:59,993 🎙しばらく お待ちください。 156 00:10:59,993 --> 00:11:02,996 《次は絶対に負けない。 157 00:11:02,996 --> 00:11:06,666 あの女なんかに 負けるもんですか!》 158 00:11:06,666 --> 00:11:11,671 🎙お待たせいたしました。 それでは第二試験を始めます。 159 00:11:11,671 --> 00:11:15,341 🎙第二試験の内容は 泥水の浄化になります。 160 00:11:15,341 --> 00:11:18,011 🎙30分以内に どれだけ多く➨ 161 00:11:18,011 --> 00:11:20,680 浄化できるかを 競っていただきます。 162 00:11:20,680 --> 00:11:25,018 《浄化か… 今度こそ ちゃんと コントロールしないと》 163 00:11:25,018 --> 00:11:27,620 🎙それでは 始め! 164 00:11:34,360 --> 00:11:38,031 神よ 水槽の中にある泥水を お清めください。 165 00:11:38,031 --> 00:11:41,034 《まずは表面部分だけ お願いします》 166 00:11:44,704 --> 00:11:48,408 《こんな感じで 少しずつ…》 167 00:11:50,710 --> 00:11:53,713 《その調子で お願いしますよ》 168 00:11:53,713 --> 00:11:56,049 (みんな)わ~っ! 169 00:11:56,049 --> 00:11:59,052 ハア… ハア… ハア…。 170 00:12:01,321 --> 00:12:05,525 《モニカ嬢の進み具合に合わせて 浄化してもよさそうね》 171 00:12:09,495 --> 00:12:11,497 (みんな)うわ~っ! 172 00:12:13,499 --> 00:12:17,003 《平然と浄化している… 認めたくなかったけど➨ 173 00:12:17,003 --> 00:12:20,673 ジョナサン大司教が言ってたことは 正しかったようね。 174 00:12:20,673 --> 00:12:25,678 この女は 間違いなく 神聖力の持ち主だわ。 175 00:12:25,678 --> 00:12:30,016 負けたくない… この女に敗北するくらいなら…》 176 00:12:30,016 --> 00:12:34,687 ⸨ジョナサン:これは 魔力を増幅させる薬です⸩ 177 00:12:34,687 --> 00:12:38,524 《モニカ:田舎者の分際で 調子に乗らないでちょうだい! 178 00:12:38,524 --> 00:12:42,362 私のほうが上だって 証明してやるわ!》 179 00:12:42,362 --> 00:12:44,697 あっ…。 180 00:12:44,697 --> 00:12:48,701 《体が熱い… でも 魔力が体から➨ 181 00:12:48,701 --> 00:12:51,371 あふれそうなくらい高まっている。 182 00:12:51,371 --> 00:12:54,040 勝負をかけるなら ここだわ! 183 00:12:54,040 --> 00:12:56,643 最後に勝つのは 私よ!!》 184 00:13:00,980 --> 00:13:03,316 ハア… ハア… ハア…。 185 00:13:03,316 --> 00:13:07,320 ハア… ハア…。 186 00:13:07,320 --> 00:13:09,322 やったわ! 187 00:13:11,658 --> 00:13:15,995 《カロリーナ:このままじゃ ダメだわ… エドの期待に応えなきゃ。 188 00:13:15,995 --> 00:13:19,298 神よ どうぞお清めください》 189 00:13:26,005 --> 00:13:28,007 《はあ? 190 00:13:28,007 --> 00:13:33,012 私ですら半分が限界なのに それを いとも たやすく…》 191 00:13:33,012 --> 00:13:35,515 時間です。 そこまで! 192 00:13:35,515 --> 00:13:39,352 🎙これは 文句のつけようが ないでしょう。 193 00:13:39,352 --> 00:13:43,356 🎙皆様 ご覧のとおり 選定試験の優勝者は➨ 194 00:13:43,356 --> 00:13:47,360 カロリーナ・ルビー・マルティネス妃殿下です! 195 00:13:47,360 --> 00:13:49,662 さすがだ リーナ。 196 00:13:51,698 --> 00:13:54,701 🎙カロリーナ妃殿下 優勝 おめでとうございます。 197 00:13:54,701 --> 00:13:59,038 妃殿下が 我が国の代表として 聖女試験を見事 突破し➨ 198 00:13:59,038 --> 00:14:02,642 聖女になることを 心からお祈りしております。 199 00:14:02,642 --> 00:14:06,979 ありがとうございます。 精いっぱい頑張ります。 200 00:14:06,979 --> 00:14:09,982 《モニカ:こんなの絶対におかしいわ。 201 00:14:09,982 --> 00:14:13,653 私は 由緒正しい家柄の 名門貴族なのよ? 202 00:14:13,653 --> 00:14:16,989 他の人とは違う特別な存在なの。 203 00:14:16,989 --> 00:14:21,661 本来なら その賛辞をもらうのは 私のはずだった…。 204 00:14:21,661 --> 00:14:24,330 神聖力の持ち主とはいえ➨ 205 00:14:24,330 --> 00:14:28,000 あの女が 私より 優れているなんて ありえない…。 206 00:14:28,000 --> 00:14:32,672 いえ そんなこと あってはならない》 207 00:14:32,672 --> 00:14:34,674 わっ!! 208 00:14:36,676 --> 00:14:41,347 うっ… ううっ… モ… モニカ嬢 いったい何を…。 209 00:14:41,347 --> 00:14:43,349 あっ…。 210 00:14:43,349 --> 00:14:46,018 どんな汚い手を使ったのかは わからないけど➨ 211 00:14:46,018 --> 00:14:48,354 私は だまされないわよ! 212 00:14:48,354 --> 00:14:51,691 帝国随一の 聖魔法の使い手である私に➨ 213 00:14:51,691 --> 00:14:54,360 勝つなんて あるはずがないわ! 214 00:14:54,360 --> 00:14:56,662 (爆発音) 215 00:15:00,299 --> 00:15:10,309 ♬~ 216 00:15:10,309 --> 00:15:12,311 どけ!! 217 00:15:12,311 --> 00:15:14,313 (モニカ)キャーッ! 218 00:15:14,313 --> 00:15:17,316 (カロリーナ)ゴホッ… ゴホッ…。 219 00:15:17,316 --> 00:15:19,986 リーナ 大丈夫か? 220 00:15:19,986 --> 00:15:23,990 大丈夫よ エド… 少し ボーッとしてるだけ…。 221 00:15:25,992 --> 00:15:30,997 そんなに心配しないで… ただ とても疲れてる… だけ…。 222 00:15:30,997 --> 00:15:32,999 だから…。 223 00:15:40,339 --> 00:15:42,341 あっ…。 224 00:15:42,341 --> 00:15:45,344 (モニカ)離しなさい! 私を誰だと思っているの? 225 00:15:45,344 --> 00:15:48,014 アーレント公爵家の長女なのよ!? 226 00:15:48,014 --> 00:15:50,349 こんなことをして ただで済むと思っ…。 227 00:15:50,349 --> 00:15:52,685 (ギルバート)ぶざまだね モニカ嬢。 228 00:15:52,685 --> 00:15:55,021 (モニカ)ギ… ギルバート殿下…。 229 00:15:55,021 --> 00:15:58,357 相手の不正を疑うなんて みじめだね。 230 00:15:58,357 --> 00:16:01,961 必死すぎて こっちまで恥ずかしくなるよ。 231 00:16:01,961 --> 00:16:04,297 そ… そんな… だって 妃殿下は…。 232 00:16:04,297 --> 00:16:09,001 まだ何か言うつもり? 負け惜しみなんて見苦しいよ? 233 00:16:11,637 --> 00:16:16,642 《嫌われた… 未来の夫と なるはずだった人に…》 234 00:16:23,649 --> 00:16:25,651 (カロリーナ)エド…。 235 00:16:25,651 --> 00:16:27,653 目が覚めたのか? 236 00:16:27,653 --> 00:16:29,655 お加減は どうですか? 237 00:16:29,655 --> 00:16:32,658 (テオドール)一応 治癒魔法を 施しておいたのですが。 238 00:16:32,658 --> 00:16:35,328 ありがとう… 大丈夫よ。 239 00:16:35,328 --> 00:16:38,664 痛みは もちろんだけど 息苦しさもないわ。 240 00:16:38,664 --> 00:16:40,666 よかった…。 241 00:16:40,666 --> 00:16:43,669 そういえば モニカ嬢は どうなったの? 242 00:16:43,669 --> 00:16:47,506 彼女に首を絞められた辺りから 記憶が曖昧で…。 243 00:16:47,506 --> 00:16:51,010 連行されて 皇城の地下牢に 閉じ込められている。 244 00:16:51,010 --> 00:16:54,514 処分内容が決まるまで 出られないだろう。 245 00:16:54,514 --> 00:16:59,018 (テオドール)今 父親のリカルド公爵が モニカ嬢の命を助けようと➨ 246 00:16:59,018 --> 00:17:01,621 必死で動いているようです。 247 00:17:01,621 --> 00:17:04,957 それが どのように影響するか なかなか見ものですね。 248 00:17:04,957 --> 00:17:06,959 フフッ。 249 00:17:10,630 --> 00:17:12,632 ふむ…。 250 00:17:12,632 --> 00:17:15,635 な… なんだ!? 251 00:17:15,635 --> 00:17:17,637 ジョナサン・ミルズ。 252 00:17:17,637 --> 00:17:20,640 教皇聖下の命により 貴様を拘束する。 253 00:17:20,640 --> 00:17:23,309 教会本部まで来てもらおう。 254 00:17:23,309 --> 00:17:26,312 (ジョナサン)教皇聖下が? いったい なぜ!? 255 00:17:26,312 --> 00:17:29,315 罪人 ジョナサン・ミルズを 連れてまいりました。 256 00:17:29,315 --> 00:17:31,317 (メルヴィン)うむ。 257 00:17:31,317 --> 00:17:35,321 それでは これより 神問裁判を執り行います。 258 00:17:35,321 --> 00:17:39,659 哀れな子羊に 神のご慈悲があらんことを。 259 00:17:39,659 --> 00:17:42,995 し… 神問裁判だって!? どういうことだ? 260 00:17:42,995 --> 00:17:45,998 まずは事実確認から始めます。 261 00:17:45,998 --> 00:17:48,334 罪人 ジョナサン・ミルズ。 262 00:17:48,334 --> 00:17:51,337 あなたは 聖女クローディアの死に 関与していますか? 263 00:17:51,337 --> 00:17:54,507 い… いいえ。 聖女の件は事故ですので➨ 264 00:17:54,507 --> 00:17:57,510 関与のしようがないかと…。 (メルヴィン)では 証人。 前へ。 265 00:17:59,512 --> 00:18:02,281 《ジョナサン:な… なぜ こいつらが ここに…》 266 00:18:02,281 --> 00:18:04,951 一人ずつ 証言をお願いします。 267 00:18:04,951 --> 00:18:09,956 (バネッサ)セレスティア王国の教会で 働いていたバネッサ・ディゴリーです。 268 00:18:09,956 --> 00:18:14,627 私は以前 ジョナサン大司教の指示で クローディア様を➨ 269 00:18:14,627 --> 00:18:17,630 テラスから… 突き落としました。 270 00:18:17,630 --> 00:18:19,632 くっ…。 271 00:18:19,632 --> 00:18:24,303 (ニルス)聖騎士として教会に 勤めていた ニルス・アランソンです。 272 00:18:24,303 --> 00:18:28,808 僕は クローディア様の殺害に伴う さまざまな準備をし➨ 273 00:18:28,808 --> 00:18:31,978 その現場を見届ける役目を…。 274 00:18:31,978 --> 00:18:36,315 ですが 落下した クローディア様の姿を見て 怖くなり➨ 275 00:18:36,315 --> 00:18:38,651 告発しようとしました。 276 00:18:38,651 --> 00:18:41,320 《告発? そういえば たしか➨ 277 00:18:41,320 --> 00:18:43,990 口止めの誓約書を 書かせた記憶が…》 278 00:18:43,990 --> 00:18:47,660 しかし それを ジョナサン大司教に知られてしまい➨ 279 00:18:47,660 --> 00:18:50,663 言えば殺すと脅されて…。 うっ…。 280 00:18:50,663 --> 00:18:53,332 (ニルス)更には 誓約書を書かされました。 281 00:18:53,332 --> 00:18:56,502 クローディア様を 殺害した事実について➨ 282 00:18:56,502 --> 00:18:59,505 一切他言をしないという内容で…。 283 00:18:59,505 --> 00:19:03,609 その誓約書を 作成したのは誰です? 284 00:19:03,609 --> 00:19:07,279 ジョナサン大司教です。 (ジョナサン)そ… それは偽物です! 285 00:19:07,279 --> 00:19:11,951 きっと誰かが私を陥れるために 筆跡をまねて作ったのでしょう。 286 00:19:11,951 --> 00:19:16,288 筆跡鑑定は すでに済んでいます。 言い逃れは できません。 287 00:19:16,288 --> 00:19:18,290 えっ…。 288 00:19:18,290 --> 00:19:21,293 あなたの罪は すでに証明されているのです。 289 00:19:21,293 --> 00:19:24,296 (メルヴィン)これ以上の 悪あがきは やめなさい。 290 00:19:24,296 --> 00:19:26,966 さあ 罪を認めますか? 291 00:19:26,966 --> 00:19:30,469 うっ… 認め… ます。 292 00:19:30,469 --> 00:19:33,139 (メルヴィン)判決を言い渡します。 293 00:19:33,139 --> 00:19:37,476 ジョナサン・ミルズは有罪。 よって 終身刑に処す。 294 00:19:37,476 --> 00:19:41,981 死の瞬間まで神にざんげし 罪を償いなさい。 295 00:19:43,983 --> 00:19:46,652 (イリス)それにしても残念です。 296 00:19:46,652 --> 00:19:50,322 セレスティア王国の聖女制度が 廃止になるなんて…。 297 00:19:50,322 --> 00:19:53,325 フローラ様が 聖女になるはずだったのに。 298 00:19:53,325 --> 00:19:57,997 (フローラ)聖女信仰協議会の設立 ジョナサン大司教の断罪…。 299 00:19:57,997 --> 00:20:00,499 状況的に しかたないわ。 300 00:20:00,499 --> 00:20:04,670 《ジョナサン大司教が 失脚したタイミングで設立された➨ 301 00:20:04,670 --> 00:20:08,007 聖女信仰協議会という組織。 302 00:20:08,007 --> 00:20:12,344 そして 帝国の代表者として 選ばれたカロリーナ。 303 00:20:12,344 --> 00:20:15,347 少なくとも 帝国の上層部は➨ 304 00:20:15,347 --> 00:20:18,017 神聖力のことを 知っているのでしょうね。 305 00:20:18,017 --> 00:20:22,021 きっと お父様も… 私の力だと思われていた現象が➨ 306 00:20:22,021 --> 00:20:24,690 カロリーナの力だと バレてしまった…》 307 00:20:24,690 --> 00:20:26,692 (ノック) 308 00:20:26,692 --> 00:20:28,694 (レイモンド)フローラ いるか? ちょっと話がある。 309 00:20:28,694 --> 00:20:30,696 ど… どうぞ。 310 00:20:30,696 --> 00:20:34,100 (レイモンド)失礼する。 席を外してくれ。 311 00:20:36,368 --> 00:20:38,370 (ドアが閉まる音) 312 00:20:38,370 --> 00:20:42,374 フローラ。 時間がないため 単刀直入に言わせてもらう。 313 00:20:42,374 --> 00:20:46,045 我々は 聖女信仰協議会の 聖女試験に➨ 314 00:20:46,045 --> 00:20:50,382 お前を我が国の代表者として 出場させようと思っている。 315 00:20:50,382 --> 00:20:52,718 《どういうこと? 316 00:20:52,718 --> 00:20:56,388 もしかして お父様は カロリーナの 神聖力のことは知っていても➨ 317 00:20:56,388 --> 00:20:59,058 それによって 私の魔法の力が➨ 318 00:20:59,058 --> 00:21:01,994 増幅されていたことにまでは 気づいていない…》 319 00:21:01,994 --> 00:21:04,663 どうだ? 出てくれるか? 320 00:21:04,663 --> 00:21:08,667 わかりました。 その話 喜んで お引き受けいたしますわ。 321 00:21:08,667 --> 00:21:13,005 そうか。 では すぐに 承諾の旨を城に伝えてこよう。 322 00:21:13,005 --> 00:21:15,007 (ドアの開閉音) 323 00:21:15,007 --> 00:21:18,010 《こうなったら聖女試験までに➨ 324 00:21:18,010 --> 00:21:21,013 魔法の実力を どうにかしないと…。 325 00:21:21,013 --> 00:21:25,017 たとえ 禁忌に 触れることになるとしても》 326 00:21:25,017 --> 00:21:29,021 (エドワード)ところで あの女… モニカ・アーレントの処分が決まった。 327 00:21:29,021 --> 00:21:32,358 本来であれば 即刻 死刑になるところだが➨ 328 00:21:32,358 --> 00:21:35,027 助命を願う父親の公爵から➨ 329 00:21:35,027 --> 00:21:39,031 ジョナサン大司教の居場所と 過激派の情報を提示されてな。 330 00:21:39,031 --> 00:21:42,034 過激派の情報? ああ。 331 00:21:42,034 --> 00:21:45,037 公爵自身 直接 関わりはなかったんだが➨ 332 00:21:45,037 --> 00:21:48,040 いろいろと情報を つかんでいたらしい。 333 00:21:48,040 --> 00:21:50,376 おかげで 過激派を一掃できる。 334 00:21:50,376 --> 00:21:55,381 それらの情報と引き替えに モニカ嬢は終身刑で済んだわけです。 335 00:21:55,381 --> 00:21:59,051 まあ 爵位の降格と 領地の一部没収も➨ 336 00:21:59,051 --> 00:22:01,654 併せての処分となりましたが…。 337 00:22:01,654 --> 00:22:05,991 (ギルバート)ただ モニカ嬢の貴族位は 剥奪することができたから➨ 338 00:22:05,991 --> 00:22:09,995 ろう屋での扱いは 平民と同じになるよ。 339 00:22:09,995 --> 00:22:13,999 彼女にとって ある意味 死ぬより つらいことかもね。 340 00:22:13,999 --> 00:22:17,002 とにかく これで もう あの女も過激派たちも➨ 341 00:22:17,002 --> 00:22:19,338 リーナに手出しできないってことだ。 342 00:22:19,338 --> 00:22:23,042 みんな… いろいろと ありがとう。 343 00:22:25,010 --> 00:22:29,014 そして これは つい先ほど 上がってきた報告なのですが➨ 344 00:22:29,014 --> 00:22:31,684 セレスティア王国の聖女候補は➨ 345 00:22:31,684 --> 00:22:35,688 フローラ・サンチェス公爵令嬢に 決まったようです。 346 00:22:35,688 --> 00:22:40,693 リーナ 大丈夫だ。 お前は神聖力の持ち主なんだから。 347 00:22:40,693 --> 00:22:45,364 そうそう。 なんたって カロリーナは 神の いとし子だしね。 348 00:22:45,364 --> 00:22:48,367 まあ 今まで さんざん バカにしてきた憎き姉を➨ 349 00:22:48,367 --> 00:22:50,703 見返すチャンスかと。 350 00:22:50,703 --> 00:22:54,707 そうよね。 お姉様を見返す またとないチャンスだもの。 351 00:22:54,707 --> 00:22:58,711 完膚なきまでに たたきのめす… というくらいの気構えがないと。 352 00:22:58,711 --> 00:23:01,714 それでこそ 俺の妻だ。 353 00:23:04,483 --> 00:23:07,987 (カロリーナ)エ… エド!? カロリーナ妃殿下。 354 00:23:07,987 --> 00:23:11,323 聖女試験で 手加減する必要はありません。 355 00:23:11,323 --> 00:23:15,327 (テオドール)思い切り 神聖力を使って いただいて かまいませんよ。 356 00:23:15,327 --> 00:23:19,031 ええ。 全力で取り組ませてもらうわ。