1 00:00:34,935 --> 00:00:37,938 <カロリーナ:ついに エドワード殿下との 結婚式を終えた私たち。 2 00:00:37,938 --> 00:00:40,941 そんななか ハネムーンに向かった。 3 00:00:40,941 --> 00:00:43,610 マリエル嬢が マリッサに 嫌がらせをしてきたのには➡ 4 00:00:43,610 --> 00:00:47,614 ビックリしちゃったけど どうにか 無事 解決することができた。 5 00:00:47,614 --> 00:00:50,284 そして テオドール様が➡ 6 00:00:50,284 --> 00:00:53,287 私の魔力検査をすると 言い出して…> 7 00:01:07,968 --> 00:01:10,637 大変 お待たせいたしました。 8 00:01:10,637 --> 00:01:14,641 カロリーナ妃殿下の魔力検査を 行わせていただきます。 9 00:01:14,641 --> 00:01:17,644 (カロリーナ)はい。 よろしくお願いします。 10 00:01:17,644 --> 00:01:21,315 (カロリーナ)これが 魔力検査用の魔道具…。 11 00:01:21,315 --> 00:01:23,650 この本の上に手を置き➡ 12 00:01:23,650 --> 00:01:26,987 「我の真なる価値を示せ」 と唱えてください。 13 00:01:26,987 --> 00:01:30,324 魔力適性があれば 本に示されます。 14 00:01:30,324 --> 00:01:33,594 そして 魔力が まったくなければ➡ 15 00:01:33,594 --> 00:01:37,264 本のページは白紙のままです。 16 00:01:37,264 --> 00:01:39,933 (エドワード)気負う必要などはない。 17 00:01:39,933 --> 00:01:42,936 魔力の有無など ささいなことにすぎん。 18 00:01:46,606 --> 00:01:50,611 (カロリーナ)我の… 真なる価値を示せ。 19 00:01:52,612 --> 00:01:54,615 あっ… あっ…。 20 00:03:41,588 --> 00:03:45,592 神父様… これは いったい どういうことでしょうか? 21 00:03:45,592 --> 00:03:48,595 私も こんなことは初めてで…。 22 00:03:48,595 --> 00:03:51,998 (テオドール)まずは何か書かれているか 確認しましょう。 23 00:03:53,934 --> 00:03:56,937 あっ…。 24 00:03:56,937 --> 00:04:00,273 (カロリーナ)どこにも… 文字がない。 25 00:04:00,273 --> 00:04:03,276 じゃあ 私は やっぱり…。 26 00:04:03,276 --> 00:04:06,947 結果など気にするな。 カロリーナは カロリーナだ。 27 00:04:06,947 --> 00:04:09,616 魔力などなくても…。 (テオドール)ありえない!! 28 00:04:09,616 --> 00:04:11,618 そんなはずありません。 29 00:04:11,618 --> 00:04:14,287 カロリーナ妃殿下には 必ず魔力があるはずです。 30 00:04:14,287 --> 00:04:16,289 どうした? テオ。 31 00:04:16,289 --> 00:04:18,959 そんなに取り乱すなんて お前らしくもない。 32 00:04:18,959 --> 00:04:23,296 とにかく もう一度 検査を…。 (メルヴィン)その必要はありません。 33 00:04:23,296 --> 00:04:25,632 あなたは…。 34 00:04:25,632 --> 00:04:29,302 《カロリーナ:この方が メルヴィン・クラーク・ホワイト。 35 00:04:29,302 --> 00:04:32,906 またの名を 第三十九代教皇聖下》 36 00:04:32,906 --> 00:04:36,243 (メルヴィン)検査結果は 私が保証しましょう。 37 00:04:36,243 --> 00:04:39,579 カロリーナ妃殿下には 魔力はありません。 38 00:04:39,579 --> 00:04:41,581 ですが…。 39 00:04:41,581 --> 00:04:45,585 魔力とは別の 特別な力を持っておいでです。 40 00:04:45,585 --> 00:04:48,922 特別な力? あっ… 聖下…。 41 00:04:48,922 --> 00:04:51,591 お会いできて光栄です。 42 00:04:51,591 --> 00:04:55,495 (メルヴィン)神のいとし子よ…。 えっ? 43 00:04:59,599 --> 00:05:02,936 《フローラ:一次試験は なんなく突破できた。 44 00:05:02,936 --> 00:05:06,606 でも 問題は ここから》 45 00:05:06,606 --> 00:05:08,608 (ジョナサン)よく来られた。 46 00:05:08,608 --> 00:05:12,445 完璧令嬢と呼ばれた サンチェス公爵家の娘よ。 47 00:05:12,445 --> 00:05:17,951 《ジョナサン・ミルズ。 セレスティア ただ一人の大司教。 48 00:05:17,951 --> 00:05:23,623 実態は 金儲けと保身にしか 興味のないクズ野郎》 49 00:05:23,623 --> 00:05:27,027 (ジョナサン)さて 早速 試験を始めよう。 50 00:05:30,297 --> 00:05:34,901 さあ この泥水を浄化し 真水に変えてくれ。 51 00:05:34,901 --> 00:05:39,906 次期聖女とうたわれる君なら この程度 楽勝だろう? 52 00:05:39,906 --> 00:05:42,909 《大丈夫。 53 00:05:42,909 --> 00:05:47,581 生まれたときから 成功を約束された私に➡ 54 00:05:47,581 --> 00:05:50,584 失敗なんて あってはならないの》 55 00:05:54,254 --> 00:05:56,256 フフッ…。 56 00:05:58,925 --> 00:06:00,927 うん? 57 00:06:00,927 --> 00:06:04,264 《フローラ:もう… ダメ…》 58 00:06:04,264 --> 00:06:06,933 ハーッ… どうして? 59 00:06:06,933 --> 00:06:10,604 いつものように 魔法を発動させたはずなのに…。 60 00:06:10,604 --> 00:06:13,607 やっぱり あの仮説が正しいの? 61 00:06:13,607 --> 00:06:16,309 仮説? 仮説とは なんだ? 62 00:06:18,612 --> 00:06:22,949 《フローラ:私の魔力の低下 そして➡ 63 00:06:22,949 --> 00:06:27,287 今 セレスティアで起こっている さまざまな災厄。 64 00:06:27,287 --> 00:06:30,957 それらの説明がつく唯一の仮説。 65 00:06:30,957 --> 00:06:34,227 それは カロリーナに…》 66 00:06:34,227 --> 00:06:36,897 神聖力…。 67 00:06:36,897 --> 00:06:40,901 私に教皇聖下と 同じ力があるというのですか? 68 00:06:40,901 --> 00:06:45,572 はい。 とはいえ カロリーナ妃殿下の神聖力に比べれば➡ 69 00:06:45,572 --> 00:06:49,242 私の力など 取るに足らないものです。 70 00:06:49,242 --> 00:06:51,911 《そんな力が 私に…》 71 00:06:51,911 --> 00:06:54,914 (メルヴィン)カロリーナ妃殿下の神聖力は➡ 72 00:06:54,914 --> 00:06:59,252 滝のような量と勢いで 常に あふれ出している状態です。 73 00:06:59,252 --> 00:07:02,589 力を垂れ流している とでも言いましょうか。 74 00:07:02,589 --> 00:07:04,925 それは すごいな…。 75 00:07:04,925 --> 00:07:07,928 (メルヴィン)神聖力の効果は 主に 3つあります。 76 00:07:07,928 --> 00:07:10,930 病や怪我を治す治癒能力。 77 00:07:10,930 --> 00:07:15,602 荒れた大地を豊かにし 汚染されたものを清める浄化能力。 78 00:07:15,602 --> 00:07:18,938 つまり 今まで セレスティアが繁栄してきたのは➡ 79 00:07:18,938 --> 00:07:22,942 カロリーナ妃殿下の神聖力によるもの だったということですね。 80 00:07:22,942 --> 00:07:25,612 ええ。 これだけの神聖力です。 81 00:07:25,612 --> 00:07:28,615 影響は国じゅうに及ぶでしょう。 82 00:07:28,615 --> 00:07:30,617 わぁ…。 83 00:07:30,617 --> 00:07:33,553 そして 3つ目の力。 それは…。 84 00:07:33,553 --> 00:07:37,557 《他人の魔力を増幅させる力。 85 00:07:37,557 --> 00:07:43,396 今まで私が自分の才能だと 思って使っていた聖魔法は➡ 86 00:07:43,396 --> 00:07:47,567 カロリーナによって 強化された まがい物…。 87 00:07:47,567 --> 00:07:50,236 なんという屈辱…》 88 00:07:50,236 --> 00:07:54,074 (ジョナサン)仮説とは なんだ! 答えろ! 89 00:07:54,074 --> 00:07:57,577 うっ… ならば 貴様が思い描く筋書きで➡ 90 00:07:57,577 --> 00:08:00,246 試験に落ちたことにしてやる。 91 00:08:00,246 --> 00:08:02,916 それで貴様のイメージも 維持できるだろう。 92 00:08:02,916 --> 00:08:06,252 だから その仮説とやらを 私に教えろ! 93 00:08:06,252 --> 00:08:11,591 《今 大切なのは 私のイメージを保つこと…》 94 00:08:11,591 --> 00:08:14,260 わかりました。 95 00:08:14,260 --> 00:08:17,931 私が立てた仮説について お話しします。 96 00:08:17,931 --> 00:08:21,935 それほどの力 なぜ カロリーナ妃殿下は➡ 97 00:08:21,935 --> 00:08:24,604 今まで 気づけなかったのでしょうか? 98 00:08:24,604 --> 00:08:28,942 それは おそらく無自覚に 力を行使していたせいでしょう。 99 00:08:28,942 --> 00:08:30,944 はあ…。 100 00:08:30,944 --> 00:08:33,546 (メルヴィン)魔物は 神聖力を嫌いますし➡ 101 00:08:33,546 --> 00:08:38,218 浄化の力は意識せずとも 作物や水に影響を与えます。 102 00:08:38,218 --> 00:08:42,555 では 治癒と増幅の力は どうやったら発動するのですか? 103 00:08:42,555 --> 00:08:47,060 強いていうならば… 気持ちでしょうか。 104 00:08:47,060 --> 00:08:49,396 気持ち… ですか。 105 00:08:49,396 --> 00:08:53,566 (メルヴィン)「助けたい」や 「死にたくない」など➡ 106 00:08:53,566 --> 00:08:58,238 神聖力は使用者の気持ちに応じて 力を発揮しますから。 107 00:08:58,238 --> 00:09:00,907 (テオドール)それで 魔力を暴走させてしまった➡ 108 00:09:00,907 --> 00:09:03,576 団員たちの説明がつきます。 109 00:09:03,576 --> 00:09:06,246 カロリーナ妃殿下の お力だったのですね。 110 00:09:06,246 --> 00:09:08,915 教皇聖下 感謝する。 111 00:09:08,915 --> 00:09:11,918 おかげで カロリーナの力を 正しく理解できた。 112 00:09:11,918 --> 00:09:16,923 いえいえ。 テオドール様から事前に 連絡を受けていたとはいえ…。 113 00:09:16,923 --> 00:09:18,925 《カロリーナ:いつの間に…》 114 00:09:18,925 --> 00:09:22,262 私も これほどまでの 神聖力の持ち主に➡ 115 00:09:22,262 --> 00:09:25,265 お会いできるとは 思ってもいませんでした。 116 00:09:25,265 --> 00:09:29,269 カロリーナ様は 神に愛されていらっしゃる。 117 00:09:29,269 --> 00:09:33,573 これほどの力なら ギルバート殿下のご病気も…。 118 00:09:35,542 --> 00:09:38,211 カロリーナ妃殿下の神聖力については➡ 119 00:09:38,211 --> 00:09:40,880 まだ発表しないほうが よいと思います。 120 00:09:40,880 --> 00:09:43,550 せっかくの力なのに どうしてだ? 121 00:09:43,550 --> 00:09:46,886 神聖力の持ち主は 希少価値が高い上➡ 122 00:09:46,886 --> 00:09:49,556 強力な能力を秘めています。 123 00:09:49,556 --> 00:09:52,559 そんな力を 他国が 放っておくとは思えません。 124 00:09:52,559 --> 00:09:55,562 私からもお願い申し上げます。 125 00:09:55,562 --> 00:09:59,566 そうだな。 セレスティアの 国内問題が落ち着くまでは➡ 126 00:09:59,566 --> 00:10:02,902 発表を待ったほうが いいかもしれん。 127 00:10:02,902 --> 00:10:05,238 《カロリーナ:お父様…》 128 00:10:05,238 --> 00:10:08,241 (テオドール)まあ その間に 勘の鋭いやからが➡ 129 00:10:08,241 --> 00:10:10,944 出てきたら面倒ですが…。 130 00:10:15,248 --> 00:10:17,917 エドワード殿下 カロリーナ妃殿下。 131 00:10:17,917 --> 00:10:20,253 お待ち申しておりました。 132 00:10:20,253 --> 00:10:22,589 (エドワード)この者は? (キッシンジャー)はあ。 133 00:10:22,589 --> 00:10:25,592 街一番の宝石商の者です。 134 00:10:25,592 --> 00:10:28,595 殿下が いらっしゃると聞いて ぜひにもと。 135 00:10:28,595 --> 00:10:32,298 せっかくですから 見せていただきましょう。 136 00:10:34,934 --> 00:10:38,938 王家の方々に ふさわしい石を 選ばせていただきました。 137 00:10:38,938 --> 00:10:40,940 あっ…。 138 00:10:40,940 --> 00:10:43,943 お姉様の瞳と同じ色…。 139 00:10:43,943 --> 00:10:48,281 タンザナイトとパライバトルマリンを頂けると。 140 00:10:48,281 --> 00:10:51,284 (カロリーナ)パパラチアサファイアは 下げてください。 141 00:10:51,284 --> 00:10:53,286 かしこまりました。 142 00:11:04,297 --> 00:11:06,299 殿下。 143 00:11:06,299 --> 00:11:10,303 もし 気分を害したら すまない。 144 00:11:10,303 --> 00:11:14,007 お前は 姉のことが嫌いなのか? 145 00:11:15,975 --> 00:11:19,312 パパラチアサファイアを見たとき カロリーナは➡ 146 00:11:19,312 --> 00:11:22,982 「お姉様の瞳と同じ色」と つぶやいていた。 147 00:11:22,982 --> 00:11:26,653 そして それだけ買わなかった。 148 00:11:26,653 --> 00:11:29,989 いつも うれしそうに 父親の話をするのに➡ 149 00:11:29,989 --> 00:11:32,926 姉の話は あまりしない。 150 00:11:32,926 --> 00:11:37,263 私は お前が理由もなく誰かを 嫌う人間だとは思っていない。 151 00:11:37,263 --> 00:11:41,267 きっと深い事情があるんだろう。 152 00:11:41,267 --> 00:11:44,604 よかったら 私に話してくれないか? 153 00:11:44,604 --> 00:11:47,273 (カロリーナ)知って… どうするんですか? 154 00:11:47,273 --> 00:11:51,611 どうすることもできない。 ただ 私は知りたいんだ。 155 00:11:51,611 --> 00:11:57,283 私は カロリーナの 一番の理解者でありたい。 156 00:11:57,283 --> 00:12:01,955 だから 教えてほしい。 カロリーナのすべてを。 157 00:12:01,955 --> 00:12:07,293 (カロリーナ)私は… 姉のフローラが 嫌いです。 158 00:12:07,293 --> 00:12:09,629 大嫌いです! 159 00:12:09,629 --> 00:12:11,631 ああ。 160 00:12:11,631 --> 00:12:16,302 表では いい姉を演じつつ 裏では いつも私をバカにして➡ 161 00:12:16,302 --> 00:12:19,305 出来損ない 公爵家の汚点って…。 162 00:12:19,305 --> 00:12:21,975 ああ。 私は 姉が➡ 163 00:12:21,975 --> 00:12:24,644 世界で いちばん大嫌いです! 164 00:12:24,644 --> 00:12:29,315 つらかったな。 よく頑張った。 だが もう大丈夫だ。 165 00:12:29,315 --> 00:12:32,318 必ず カロリーナを守ると誓おう。 166 00:12:34,587 --> 00:12:37,924 だから もう我慢しないでいい。 167 00:12:37,924 --> 00:12:40,593 思い切り泣け。 168 00:12:40,593 --> 00:12:44,931 エドワード殿下と もっと早く出会いたかった…。 169 00:12:44,931 --> 00:12:49,936 俺も同じだ。 カロリーナと もっと早く出会いたかった…。 170 00:12:49,936 --> 00:12:57,944 (カロリーナの泣き声) 171 00:12:57,944 --> 00:13:01,447 (エリック)かわいい娘が 神聖力の持ち主だなんて➡ 172 00:13:01,447 --> 00:13:03,950 我々も鼻が高い。 173 00:13:03,950 --> 00:13:08,288 (ヴァネッサ)もちろん神聖力がなくても かわいい娘に変わりはないけど。 174 00:13:08,288 --> 00:13:11,290 エドワード しっかり カロリーナを守るのよ。 175 00:13:11,290 --> 00:13:13,960 もちろんです。 176 00:13:13,960 --> 00:13:19,298 カロリーナ妃殿下の神聖力については 以上 お話ししたとおりです。 177 00:13:19,298 --> 00:13:22,635 あの… よろしいでしょうか? はい。 178 00:13:22,635 --> 00:13:27,974 私の神聖力で ギルバート殿下の病を 治療することはできませんか? 179 00:13:27,974 --> 00:13:30,643 カロリーナが兄上を? 180 00:13:30,643 --> 00:13:33,913 ギルバート殿下の病は 教皇聖下が神聖力で➡ 181 00:13:33,913 --> 00:13:36,916 治療を行っていると聞きました。 182 00:13:36,916 --> 00:13:39,919 私にも手助けが できるかもしれません。 183 00:13:39,919 --> 00:13:42,588 (エリック)なるほど。 その手があったか。 184 00:13:42,588 --> 00:13:45,591 名案ですが マナ過敏性症候群の治療には➡ 185 00:13:45,591 --> 00:13:48,261 繊細な技術が必要となります。 186 00:13:48,261 --> 00:13:50,930 《じゃあ 魔法の心得がない私には…》 187 00:13:50,930 --> 00:13:53,266 覚悟は よろしいですか? 188 00:13:53,266 --> 00:13:55,268 えっ? 189 00:13:55,268 --> 00:13:57,937 (テオドール)特訓です。 190 00:13:57,937 --> 00:14:01,607 自分の神聖力を感じ取って 手のひらに集めてください。 191 00:14:01,607 --> 00:14:04,277 大変なのは承知しております。 192 00:14:04,277 --> 00:14:07,947 ですが 教皇聖下によれば 神聖力注入が➡ 193 00:14:07,947 --> 00:14:11,284 マナ過敏性症候群の唯一の治療法。 194 00:14:11,284 --> 00:14:15,988 カロリーナ妃殿下には 神聖力の扱いに 慣れてもらわなくてはなりません。 195 00:14:19,625 --> 00:14:22,462 神聖力が… 集まってきました。 196 00:14:22,462 --> 00:14:26,065 集めた神聖力を 植木に与えてください。 197 00:14:34,240 --> 00:14:37,577 わ~っ… あっ…。 198 00:14:37,577 --> 00:14:40,246 まだ数日の練習にしては よいペースです。 199 00:14:40,246 --> 00:14:42,915 今日は ここまでにしましょう。 200 00:14:42,915 --> 00:14:46,586 もし ギルバート殿下の病が治れば➡ 201 00:14:46,586 --> 00:14:51,591 エドワード殿下も派閥問題で 悩む必要がなくなるんですよね。 202 00:14:51,591 --> 00:14:55,294 ええ。 そのためにも 頑張りましょう。 203 00:15:02,935 --> 00:15:05,938 <ギルバート:私は 物心がつく前から➡ 204 00:15:05,938 --> 00:15:08,941 次期皇帝として育てられてきた> 205 00:15:08,941 --> 00:15:10,943 ((ギルバート:ゴホッ ゴホッ…)) 206 00:15:10,943 --> 00:15:15,281 < だが 子どもの頃には 治るはずのマナ過敏性症候群は➡ 207 00:15:15,281 --> 00:15:18,284 年を重ねるごとに ひどくなり➡ 208 00:15:18,284 --> 00:15:23,289 後継者を誰にするか 貴族たちの意見は分かれ➡ 209 00:15:23,289 --> 00:15:27,627 父上は難しい決断を 迫られるようになった。 210 00:15:27,627 --> 00:15:30,630 そんななかで エドワードからの手紙は➡ 211 00:15:30,630 --> 00:15:34,233 私の唯一の救いだった。 212 00:15:34,233 --> 00:15:39,572 そして 唯一 安全なダイヤモンド宮殿に 閉じ込められたまま➡ 213 00:15:39,572 --> 00:15:42,575 私は大人になっていった> 214 00:15:44,577 --> 00:15:48,581 (ギルバート)お久しぶりです 母上。 お変わりないようですね。 215 00:15:48,581 --> 00:15:52,919 (ヴァネッサ)今日は あなたに 大事な報告があって来たの。 216 00:15:52,919 --> 00:15:55,588 エリックが… 半年後に➡ 217 00:15:55,588 --> 00:15:58,925 次期皇帝を決める宣言をしたわ。 218 00:15:58,925 --> 00:16:01,928 (ギルバート)半年という 時間を設けたのは➡ 219 00:16:01,928 --> 00:16:04,597 私への最後の温情でしょうか? 220 00:16:04,597 --> 00:16:08,601 (ヴァネッサ)違うわ。 ただ エリックは あなたにもチャンスをあげようと…。 221 00:16:08,601 --> 00:16:13,606 チャンス? 病を治す方法も 見つかってない この状況で? 222 00:16:13,606 --> 00:16:15,608 ごめんなさい…。 223 00:16:15,608 --> 00:16:18,945 あっ… 泣かないでください 母上。 224 00:16:18,945 --> 00:16:22,548 私は… 大丈夫ですから。 225 00:16:25,785 --> 00:16:29,956 <皇帝になるべく 育てられた私は➡ 226 00:16:29,956 --> 00:16:34,894 こうして皇帝への道を 諦めることになった> 227 00:16:34,894 --> 00:16:36,896 (カロリーナ)えっ!? 228 00:16:36,896 --> 00:16:39,232 あまりにも急じゃありませんか? 229 00:16:39,232 --> 00:16:42,235 今日から ギルバート殿下の 治療にあたるなんて…。 230 00:16:42,235 --> 00:16:47,573 私も先ほど聞いたばかりでして… エリック陛下から伝達がありました。 231 00:16:47,573 --> 00:16:50,243 ギルバート殿下の治療を行い➡ 232 00:16:50,243 --> 00:16:53,246 転移魔法で サン国へ送り届けるようにと。 233 00:16:53,246 --> 00:16:55,915 いきなり… 他国へですか? 234 00:16:55,915 --> 00:16:58,918 ギルバート殿下を 社交界へ復帰させるには➡ 235 00:16:58,918 --> 00:17:03,923 大きなパーティー それも他国のものに 出席させるのが一番ですからね。 236 00:17:03,923 --> 00:17:05,925 あっ…。 237 00:17:05,925 --> 00:17:09,929 派閥問題の解決も 今回のパーティーに かかっていると言えるでしょう。 238 00:17:09,929 --> 00:17:12,932 あなたは 教皇聖下でも難しい技術を➡ 239 00:17:12,932 --> 00:17:17,603 短期間で身につけました。 これは 誇るべきことです。 240 00:17:17,603 --> 00:17:20,273 もし それでも不安なら➡ 241 00:17:20,273 --> 00:17:23,442 自分自身ではなく 私を信じてください。 242 00:17:23,442 --> 00:17:25,444 はい。 243 00:17:36,889 --> 00:17:41,193 《ここが ギルバート殿下のダイヤモンド宮殿》 244 00:17:43,229 --> 00:17:46,232 魔力持ちの私が同行できるのは ここまでです。 245 00:17:46,232 --> 00:17:49,235 ギルバート殿下をお願いいたします。 246 00:17:49,235 --> 00:17:51,537 わかりました。 247 00:17:56,575 --> 00:17:58,578 (ノック) 248 00:17:58,578 --> 00:18:00,580 (ギルバート)どうぞ。 249 00:18:00,580 --> 00:18:02,582 (カロリーナ)失礼します。 250 00:18:04,583 --> 00:18:07,253 ギルバート殿下 お久しぶりです。 251 00:18:07,253 --> 00:18:10,256 久しぶり。 建国パーティー以来かな? 252 00:18:10,256 --> 00:18:12,925 エドワードとの新婚生活は どうだい? 253 00:18:12,925 --> 00:18:17,597 エドワード殿下のおかげで 毎日 快適に過ごせています。 254 00:18:17,597 --> 00:18:21,934 それは よかった。 たしか今日は 私の治療に来たんだってね。 255 00:18:21,934 --> 00:18:25,938 はい。 早速 治療を始めても よろしいでしょうか? 256 00:18:25,938 --> 00:18:29,609 ああ かまわないよ。 私は どうすればいいかな? 257 00:18:29,609 --> 00:18:34,213 少し準備に時間がかかりますので そのままお願いします。 258 00:18:34,213 --> 00:18:38,551 治療の最後に 確認のために 魔道具を使っていただきます。 259 00:18:38,551 --> 00:18:41,887 魔道具を使っても 体調に問題がないようでしたら➡ 260 00:18:41,887 --> 00:18:44,557 治療は成功したということです。 261 00:18:44,557 --> 00:18:47,226 了解。 262 00:18:47,226 --> 00:18:52,932 《大丈夫。 まずは落ち着いて 神聖力の流れを感じ取るの》 263 00:18:55,568 --> 00:18:58,971 《よし 次は神聖力の操作ね》 264 00:19:02,408 --> 00:19:04,910 あっ… へ~っ。 265 00:19:07,246 --> 00:19:10,916 《教皇聖下によれば 注入する神聖力の量は➡ 266 00:19:10,916 --> 00:19:13,919 あまり多くなくていいらしい。 267 00:19:13,919 --> 00:19:17,590 量が多いと むしろ 体に毒になってしまう》 268 00:19:17,590 --> 00:19:21,594 ギルバート殿下 準備が整いましたので➡ 269 00:19:21,594 --> 00:19:24,263 こちらまで来ていただけますか。 270 00:19:24,263 --> 00:19:27,266 君の前まで行けばいいのかな? はい。 271 00:19:27,266 --> 00:19:31,270 これでいいかい? それとも もっと近づいたほうがいい? 272 00:19:31,270 --> 00:19:35,374 いいえ… そこで大丈夫です。 ご協力 ありがとうございます。 273 00:19:35,374 --> 00:19:38,044 私の治療なのに 「協力」だなんて…。 274 00:19:38,044 --> 00:19:40,880 フフフッ 君は おかしな子だね。 275 00:19:40,880 --> 00:19:43,549 御身に触れても よろしいでしょうか? 276 00:19:43,549 --> 00:19:45,951 ああ かまわないよ。 277 00:19:47,887 --> 00:19:51,557 《大丈夫。 きっと できる》 278 00:19:51,557 --> 00:19:54,560 神聖力の注入を開始します。 279 00:19:54,560 --> 00:19:56,962 よろしく頼むよ。 280 00:20:01,901 --> 00:20:06,906 《想像していた以上に 神聖力をコントロールするのが難しい…。 281 00:20:06,906 --> 00:20:09,508 集中力が もたない…》 282 00:20:11,577 --> 00:20:15,915 《いや 大丈夫… 私ならできる!》 283 00:20:15,915 --> 00:20:17,917 うっ…。 284 00:20:24,924 --> 00:20:27,593 うっ…。 285 00:20:27,593 --> 00:20:30,262 あっ! 286 00:20:30,262 --> 00:20:32,264 大丈夫か! 287 00:20:32,264 --> 00:20:35,601 あっ… ああ… 殿下…。 288 00:20:35,601 --> 00:20:37,603 ああ…。 289 00:20:37,603 --> 00:20:41,941 疲れてしまっただけです… それより ギルバート殿下のほうは…。 290 00:20:41,941 --> 00:20:45,945 問題ない。 いや それどころじゃないな。 291 00:20:45,945 --> 00:20:48,280 驚くくらいに気分がいいんだ。 292 00:20:48,280 --> 00:20:50,950 こんなの 子どもの頃以来だよ。 293 00:20:50,950 --> 00:20:54,286 最後に 魔道具を使ってみてください。 294 00:20:54,286 --> 00:20:56,956 じゃあ いくよ。 295 00:20:56,956 --> 00:20:58,958 はい。 296 00:21:04,630 --> 00:21:07,299 (カロリーナ)体調は いかがですか? 297 00:21:07,299 --> 00:21:09,301 (カロリーナ)あっ…。 298 00:21:09,301 --> 00:21:11,303 こんなことは初めてだ! 299 00:21:11,303 --> 00:21:13,973 マナの存在すら感じられないなんて 信じられないよ! 300 00:21:13,973 --> 00:21:16,642 えっ… あの…。 あの教皇聖下ですら➡ 301 00:21:16,642 --> 00:21:19,979 ここまで症状を改善することは できなかったんだ! 302 00:21:19,979 --> 00:21:21,981 殿下 いったん落ち着いて…。 303 00:21:21,981 --> 00:21:24,984 君のことを 師匠と 呼んでも かまわないかい? 304 00:21:24,984 --> 00:21:26,986 えっ!? し… 師匠!? 305 00:21:26,986 --> 00:21:29,655 師匠は私の救世主だよ! 306 00:21:29,655 --> 00:21:32,658 わ… わかりましたから… いったん離れてください。 307 00:21:32,658 --> 00:21:35,594 おっと… すまない。 私としたことが。 308 00:21:35,594 --> 00:21:39,932 でも… さっき言ったことは 全部 本当だよ。 309 00:21:39,932 --> 00:21:43,936 ここだけの話 私は…。 310 00:21:43,936 --> 00:21:48,274 皇帝になるのは もう無理だと諦めていたんだ。 311 00:21:48,274 --> 00:21:50,276 ハハッ…。 312 00:21:55,614 --> 00:21:58,617 《治療が終わったあとは 元気そうだったけど➡ 313 00:21:58,617 --> 00:22:00,953 本当に うまくいったのかしら?》 314 00:22:00,953 --> 00:22:02,955 (ノック) 315 00:22:02,955 --> 00:22:04,957 (カロリーナ)どうぞ。 316 00:22:04,957 --> 00:22:07,960 失礼します。 報告にまいりました。 317 00:22:07,960 --> 00:22:10,963 先ほど無事 ギルバート殿下を➡ 318 00:22:10,963 --> 00:22:13,966 サン王国へ転移魔法で 送り届けてきました。 319 00:22:13,966 --> 00:22:15,968 よかった…。 320 00:22:15,968 --> 00:22:19,305 パーティーには問題なく 出席していただけるでしょう。 321 00:22:19,305 --> 00:22:23,642 これで やっと派閥問題解決の スタートラインに立てました。 322 00:22:23,642 --> 00:22:26,312 カロリーナ妃殿下のおかげです。 323 00:22:26,312 --> 00:22:29,982 私の力で解決できるかどうかは わかりませんが➡ 324 00:22:29,982 --> 00:22:32,918 精いっぱい 頑張らせていただきますわ。 325 00:22:32,918 --> 00:22:35,588 エドワード殿下のためにも。 326 00:22:35,588 --> 00:22:46,599 ♬~ 327 00:22:46,599 --> 00:22:49,301 カロリーナ…。