1 00:00:34,134 --> 00:00:37,137 (カロリーナ)メルヴィン教皇聖下によれば 私には 神聖力があるとのこと。 2 00:00:37,137 --> 00:00:39,806 この力を どう使うか考えた私は➡ 3 00:00:39,806 --> 00:00:43,810 エドワード殿下の兄である ギルバート殿下の 治療をすることにした。 4 00:00:43,810 --> 00:00:47,814 神聖力での ギルバート殿下の治療は うまくいったんだけど…。 5 00:00:47,814 --> 00:00:50,217 (扉を開ける音) 6 00:00:53,153 --> 00:00:55,155 (ノック) 7 00:00:55,155 --> 00:00:58,158 (ギルバート)どうぞ。 (カロリーナ)失礼します。 8 00:00:58,158 --> 00:01:01,495 (ギルバート)おはよう 師匠! また来てくれて うれしいよ! 9 00:01:01,495 --> 00:01:05,165 その… たいへん 申し上げにくいのですが…。 10 00:01:05,165 --> 00:01:07,834 んっ? 師匠という呼び方は➡ 11 00:01:07,834 --> 00:01:10,170 変えていただけませんか? どうしてだい? 12 00:01:10,170 --> 00:01:12,673 師匠は 師匠じゃないか。 13 00:01:12,673 --> 00:01:15,175 はぁ~。 14 00:01:15,175 --> 00:01:19,179 《ずいぶんと きれいになってる…》 15 00:01:19,179 --> 00:01:21,181 お茶を 用意してあるんだ。 16 00:01:21,181 --> 00:01:24,685 早速 優雅な ティータイムを…。 ちょっと待ってください! 17 00:01:24,685 --> 00:01:26,853 私は 治療に来たのであって➡ 18 00:01:26,853 --> 00:01:29,523 紅茶を 飲みに来たわけでは ありません! 19 00:01:29,523 --> 00:01:32,960 (ギルバート)その必要はないよ。 20 00:01:32,960 --> 00:01:35,462 《おもちゃ… かしら?》 21 00:01:35,462 --> 00:01:38,298 これは 常時発動型の魔道具でね➡ 22 00:01:38,298 --> 00:01:41,301 これを 目にしても マナを 感知できないってことは➡ 23 00:01:41,301 --> 00:01:45,639 まだ 僕の中に 師匠の 神聖力が残っている証拠だよ。 24 00:01:45,639 --> 00:01:48,642 いきなり 治療の効果が切れたら どうするんですか!? 25 00:01:48,642 --> 00:01:50,644 心配しなくていい。 26 00:01:50,644 --> 00:01:52,646 僕の体調に 影響のない➡ 27 00:01:52,646 --> 00:01:55,482 極々 わずかなマナしか 含まれていないから…。 28 00:01:55,482 --> 00:01:58,151 それでも やっぱり不安です…。 29 00:01:58,151 --> 00:02:00,153 ああ じゃあ こうしよう。 30 00:02:00,153 --> 00:02:02,823 私との ティータイムに 付き合ってくれたら➡ 31 00:02:02,823 --> 00:02:05,158 この魔道具は 師匠にあげる。 32 00:02:05,158 --> 00:02:07,160 もちろん 他の魔道具も 用意したりしない。 33 00:02:07,160 --> 00:02:09,162 これで どうだい? 34 00:03:53,133 --> 00:03:56,803 《カロリーナ:結局… あのあとは 治療も そこそこに➡ 35 00:03:56,803 --> 00:04:00,974 お互いの失敗談や 幼少期の エピソードなんかを話しながら➡ 36 00:04:00,974 --> 00:04:03,477 ずっと お茶の時間に なってしまった…。 37 00:04:03,477 --> 00:04:07,647 この蝶は どこか ギルバート殿下に似ている…》 38 00:04:07,647 --> 00:04:10,150 つかみどころが ないわ…。 39 00:04:10,150 --> 00:04:12,152 (マリッサ)んっ? 40 00:04:12,152 --> 00:04:14,154 (扉を開ける音) 41 00:04:14,154 --> 00:04:16,323 やぁ 師匠 昨日ぶり! 42 00:04:16,323 --> 00:04:19,826 あっ おはようございます ギルバート殿下。 43 00:04:19,826 --> 00:04:21,828 なんだか 元気がないね。 44 00:04:21,828 --> 00:04:24,164 私でよければ 相談に乗るよ。 45 00:04:24,164 --> 00:04:26,833 《あなたが言いますか…》 46 00:04:26,833 --> 00:04:29,836 お気持ちだけ ありがたく 受け取っておきます。 47 00:04:29,836 --> 00:04:31,838 つれないなぁ。 48 00:04:31,838 --> 00:04:34,941 まぁ そこが 師匠の いいところなんだけどね。 49 00:04:34,941 --> 00:04:38,945 で… では 早速 検査から始めましょう。 50 00:04:41,948 --> 00:04:43,950 ギルバート殿下の 体内には➡ 51 00:04:43,950 --> 00:04:48,288 もう 神聖力は 残ってないようです。 52 00:04:48,288 --> 00:04:53,126 注入してもらってから もう 数日は たっているからね。 53 00:04:53,126 --> 00:04:55,962 では 2つ目の検査に移ります。 54 00:04:55,962 --> 00:04:57,964 この魔道具を見て➡ 55 00:04:57,964 --> 00:05:01,301 どのくらい マナを感じるか 試していただきます。 56 00:05:01,301 --> 00:05:04,471 へぇ~ まだ 持っていてくれたのかい? 57 00:05:04,471 --> 00:05:08,775 それで 症状のほうは いかがでしょうか? 58 00:05:12,646 --> 00:05:15,982 心なしか 以前より マナが薄く見える➡ 59 00:05:15,982 --> 00:05:17,984 ような気がするくらい。 60 00:05:17,984 --> 00:05:19,986 あまり 変化はないね。 61 00:05:19,986 --> 00:05:24,157 そうですか…。 まだ 始めたばかりだよ。 62 00:05:24,157 --> 00:05:26,493 成果がなくて 当たり前だよ。 63 00:05:26,493 --> 00:05:30,497 《いちばん つらいのは 殿下ご本人なのに…》 64 00:05:30,497 --> 00:05:34,100 そうですね まずは 治療に専念しましょう! 65 00:05:34,100 --> 00:05:40,607 ♬~ 66 00:05:40,607 --> 00:05:43,944 <カロリーナ:そして あっという間に➡ 67 00:05:43,944 --> 00:05:47,948 数週間の時が過ぎた…> 68 00:05:47,948 --> 00:05:50,450 症状は どうでしょうか? 69 00:05:53,119 --> 00:05:55,121 ギルバート殿下? 70 00:05:55,121 --> 00:05:58,792 どうやら 症状が 軽くなっているみたいだ。 71 00:05:58,792 --> 00:06:00,961 そ… それは 本当ですか!? 72 00:06:00,961 --> 00:06:04,297 (ギルバート)以前まで ハッキリ見えていた マナの流れが➡ 73 00:06:04,297 --> 00:06:08,301 うっすらとしか 見えなくなっている。 よかった…。 74 00:06:08,301 --> 00:06:11,137 これも すべて 師匠のおかげだよ。 75 00:06:11,137 --> 00:06:13,306 改めて お礼を言わせてほしい。 76 00:06:13,306 --> 00:06:16,643 あっ いえ そう 何度も お礼を言われると➡ 77 00:06:16,643 --> 00:06:19,980 私のほうが 申し訳なくなってしまいます。 78 00:06:19,980 --> 00:06:24,818 私は 師匠のことを 心から 尊敬している。 79 00:06:24,818 --> 00:06:29,222 こんな力が あるというのに こんなにも 謙虚だなんて…。 80 00:06:33,093 --> 00:06:37,097 《あんな顔を なさるなんて ビックリしてしまったわ…》 81 00:06:37,097 --> 00:06:39,099 (扉を開ける音) 82 00:06:39,099 --> 00:06:42,435 (エドワード)んっ? エドワード殿下!? 83 00:06:42,435 --> 00:06:45,272 勝手に 部屋に入ってしまって すまない。 84 00:06:45,272 --> 00:06:47,274 特に 用は ないんだが➡ 85 00:06:47,274 --> 00:06:50,610 なんだか カロリーナと 話がしたくなってな。 86 00:06:50,610 --> 00:06:55,115 《お忙しいのに 一緒にいる時間を 作ってくださったんだ…》 87 00:06:55,115 --> 00:06:57,784 少し 私と話さないか? 88 00:06:57,784 --> 00:07:00,120 もちろんです! 89 00:07:00,120 --> 00:07:03,623 ところで 兄上の治療は 順調なのか? 90 00:07:03,623 --> 00:07:06,793 あっ ええ…。 それは よかった。 91 00:07:06,793 --> 00:07:11,965 この調子で 兄上の病が 完治してくれるといいのだが…。 92 00:07:11,965 --> 00:07:15,635 どうした? 兄上と 何か 問題でもあったのか? 93 00:07:15,635 --> 00:07:17,971 いえ… そのようなことは…。 94 00:07:17,971 --> 00:07:20,140 では なぜ そんな顔をしている? 95 00:07:20,140 --> 00:07:22,142 前にも言っただろう? 96 00:07:22,142 --> 00:07:24,978 私は お前の いちばんの理解者でいたいんだ。 97 00:07:24,978 --> 00:07:27,480 教えてくれ。 98 00:07:27,480 --> 00:07:31,484 実は ギルバート殿下が 私を➡ 99 00:07:31,484 --> 00:07:33,420 師匠と…。 100 00:07:33,420 --> 00:07:35,755 し 師匠? 101 00:07:35,755 --> 00:07:38,925 その 信頼というか 好意が➡ 102 00:07:38,925 --> 00:07:41,261 あまりにも 行き過ぎていまして…。 103 00:07:41,261 --> 00:07:43,263 理解が 追いつかない…。 104 00:07:43,263 --> 00:07:48,101 あの兄上が カロリーナを 師匠と…。 105 00:07:48,101 --> 00:07:51,938 《やっぱり 言わないほうが よかったかしら…》 106 00:07:51,938 --> 00:07:54,107 カロリーナ…。 はい? 107 00:07:54,107 --> 00:07:56,443 兄上は あくまで師として➡ 108 00:07:56,443 --> 00:07:58,611 カロリーナを 慕っているんだよな? 109 00:07:58,611 --> 00:08:02,449 それ以上の感情は ない よな? 110 00:08:02,449 --> 00:08:07,120 えっ!? そう… だと思います。 111 00:08:07,120 --> 00:08:09,789 カロリーナ 確認させてくれ。 112 00:08:09,789 --> 00:08:12,459 お前は 誰の妻だ? 113 00:08:12,459 --> 00:08:14,794 私は➡ 114 00:08:14,794 --> 00:08:19,132 エドワード・ルビー・マルティネス 第二皇子の妻ですわ。 115 00:08:19,132 --> 00:08:22,235 そうか… それならいい…。 116 00:08:25,972 --> 00:08:30,143 《どうして あんなこと おっしゃったのですか? 117 00:08:30,143 --> 00:08:32,078 言葉で 伝えてくれないと➡ 118 00:08:32,078 --> 00:08:36,383 あなたの気持ちを 理解することができませんわ…》 119 00:08:39,586 --> 00:08:41,755 (エドワード)カロリーナが 最近➡ 120 00:08:41,755 --> 00:08:44,758 毎日 兄上の所に 通っているらしいが…。 121 00:08:44,758 --> 00:08:49,095 (テオドール)えぇ ギルバート殿下の治療に 励んでいただいております。 122 00:08:49,095 --> 00:08:51,431 2人は どうなんだ? 123 00:08:51,431 --> 00:08:53,433 どうとは? 124 00:08:53,433 --> 00:08:55,435 あっ いや なんでもない。 125 00:08:55,435 --> 00:08:57,771 はぁ~。 126 00:08:57,771 --> 00:09:00,440 (テオドール) 突然 お呼び立てしてしまって➡ 127 00:09:00,440 --> 00:09:04,110 申し訳ありません。 いえ 気にしないでください。 128 00:09:04,110 --> 00:09:07,447 早速ですが 本題に 入らせていただきます。 129 00:09:07,447 --> 00:09:11,951 派閥問題の報告ですが 結論から 申し上げますと➡ 130 00:09:11,951 --> 00:09:14,120 解決へ 向かっております。 131 00:09:14,120 --> 00:09:17,290 ギルバート殿下が 社交界へ 復帰したことで➡ 132 00:09:17,290 --> 00:09:19,292 過激派も 落ち着いたようです。 133 00:09:19,292 --> 00:09:21,294 ですが…。 あっ…。 134 00:09:21,294 --> 00:09:25,298 どこから 情報が漏れたのか カロリーナ妃殿下が➡ 135 00:09:25,298 --> 00:09:28,301 毎日 ダイヤモンド宮殿に 通っていることが➡ 136 00:09:28,301 --> 00:09:30,970 貴族たちに 知られてしまいました…。 137 00:09:30,970 --> 00:09:34,073 一部では よくない うわさが 広がっています。 138 00:09:34,073 --> 00:09:37,243 そんなことが…。 私が うかつでした。 139 00:09:37,243 --> 00:09:40,747 本当に 申し訳ありません。 謝らないでください! 140 00:09:40,747 --> 00:09:42,916 埋め合わせとはなりませんが➡ 141 00:09:42,916 --> 00:09:46,920 情報の発信源については すでに 目星がついているので➡ 142 00:09:46,920 --> 00:09:49,255 すぐに 見つかると思います。 えっ? 143 00:09:49,255 --> 00:09:52,592 うわさのほうは こちらで 処理しておきましょう。 144 00:09:52,592 --> 00:09:54,594 わ わかりました。 145 00:09:54,594 --> 00:09:56,763 お伝えしたいことは もう1点。 146 00:09:56,763 --> 00:10:00,600 ギルバート殿下の 検査方法を 変更したいと思います。 147 00:10:00,600 --> 00:10:04,104 今のように 私が 検査するのではなくてですか? 148 00:10:04,104 --> 00:10:08,441 えぇ ギルバート殿下には マナの見える範囲を調べるために➡ 149 00:10:08,441 --> 00:10:11,945 神聖力ゼロの状態で ダイヤモンド宮殿から➡ 150 00:10:11,945 --> 00:10:14,447 外出していただこうと 考えております。 151 00:10:14,447 --> 00:10:16,449 大丈夫なのですか? 152 00:10:16,449 --> 00:10:20,453 教皇聖下とも 何度か 書面で話し合いました。 153 00:10:20,453 --> 00:10:24,791 不安は わかりますが 避けては通れない道です。 154 00:10:24,791 --> 00:10:30,130 わかりました ギルバート殿下は 私が しっかりサポートします。 155 00:10:30,130 --> 00:10:32,131 お話は 以上です。 156 00:10:32,131 --> 00:10:35,635 長々と 申し訳ありませんでした。 いえ…。 157 00:10:37,804 --> 00:10:41,474 出過ぎたまねかとは 存じますが…。 158 00:10:41,474 --> 00:10:43,476 ギルバート殿下と➡ 159 00:10:43,476 --> 00:10:46,145 あまり 仲よくされないほうが よろしいかと…。 160 00:10:46,145 --> 00:10:48,648 それで 傷つく方もいますから…。 161 00:10:48,648 --> 00:10:51,484 傷つく? それは どういう…。 162 00:10:51,484 --> 00:10:53,987 私が言えるのは ここまでです。 163 00:10:53,987 --> 00:10:56,689 あとは ご自分で お考えください。 164 00:11:02,162 --> 00:11:04,831 (メルヴィン) さすがは カロリーナ妃殿下です。 165 00:11:04,831 --> 00:11:09,002 たった数週間で 早くも 症状に変化が現れるとは。 166 00:11:09,002 --> 00:11:12,672 あっ いえ そんな! 私なんて まだまだですわ。 167 00:11:12,672 --> 00:11:15,341 師匠は 自分に厳しいからね。 168 00:11:15,341 --> 00:11:18,344 そんなところも すてきだよ。 169 00:11:18,344 --> 00:11:21,181 いかがでしたか? 教皇聖下。 170 00:11:21,181 --> 00:11:23,683 この調子で 治療を進めていけば➡ 171 00:11:23,683 --> 00:11:26,019 完治も 夢ではないでしょう。 172 00:11:26,019 --> 00:11:29,355 まぁ! (メルヴィン)ただ➡ 173 00:11:29,355 --> 00:11:31,524 再発する恐れがあります。 174 00:11:31,524 --> 00:11:35,128 そんな…。 その理由を 聞いてもいいかい? 175 00:11:35,128 --> 00:11:37,630 ギルバート殿下の 病の原因は➡ 176 00:11:37,630 --> 00:11:39,966 殿下の目が よすぎることにあると➡ 177 00:11:39,966 --> 00:11:43,469 私は 考えております。 本来は 見えないはずのマナが➡ 178 00:11:43,469 --> 00:11:47,473 視覚神経が 過敏すぎるせいで なんらかの きっかけで➡ 179 00:11:47,473 --> 00:11:50,643 見えるようになってしまう だったっけ? 180 00:11:50,643 --> 00:11:54,981 えぇ 病が 完治しても それは 変わりませんから➡ 181 00:11:54,981 --> 00:11:58,151 何かの拍子に 再発する恐れがあります。 182 00:11:58,151 --> 00:12:01,988 そうか いまいましい病だ。 183 00:12:01,988 --> 00:12:03,990 検査のためとはいえ➡ 184 00:12:03,990 --> 00:12:07,160 ギルバート殿下の体に 神聖力が ない状態で➡ 185 00:12:07,160 --> 00:12:10,163 ダイヤモンド宮殿から 外出されるというのは➡ 186 00:12:10,163 --> 00:12:12,165 やはり 難しいでしょうか? 187 00:12:12,165 --> 00:12:16,836 いや 症状自体は 完治に向かっております。 ホッ…。 188 00:12:16,836 --> 00:12:20,173 皇帝を 目指す以上 いつまでも ここに➡ 189 00:12:20,173 --> 00:12:22,775 引きこもっているわけには いかないからね…。 190 00:12:27,180 --> 00:12:30,516 明日は ギルバート殿下が➡ 191 00:12:30,516 --> 00:12:33,453 神聖力ゼロの状態で 外出されますので➡ 192 00:12:33,453 --> 00:12:37,123 烈火の 不死鳥団の団員が 護衛として付きます。 193 00:12:37,123 --> 00:12:41,794 魔力なしの 剣術に優れた方々が 付いてくれるんですよね? 194 00:12:41,794 --> 00:12:44,130 えぇ。 念のため➡ 195 00:12:44,130 --> 00:12:47,634 カロリーナ妃殿下にも 付いてきていただきます。 196 00:12:47,634 --> 00:12:50,803 もちろんですわ。 すべては 明日。 197 00:12:50,803 --> 00:12:53,473 もろもろ うまくいくといいのですが…。 198 00:12:53,473 --> 00:12:55,675 もろもろって? 199 00:12:58,811 --> 00:13:01,147 (ギルバート)どうぞ。 (ノック) 200 00:13:01,147 --> 00:13:03,149 (扉が開く音) 201 00:13:03,149 --> 00:13:05,151 おはようございます ギルバート殿下。 202 00:13:05,151 --> 00:13:07,987 (カロリーナ)お迎えにまいりました。 (扉が閉まる音) 203 00:13:07,987 --> 00:13:09,989 ありがとう。 204 00:13:12,825 --> 00:13:15,995 なぁ テオ カロリーナは どうしている? 205 00:13:15,995 --> 00:13:18,164 私に聞かれましても。 206 00:13:18,164 --> 00:13:21,167 そのくらい 本人に 聞いたらどうですか? 207 00:13:21,167 --> 00:13:25,171 今は 少し 気まずいというか…。 ん~っ。 208 00:13:25,171 --> 00:13:28,174 カロリーナを 傷つけたくないんだ。 209 00:13:32,111 --> 00:13:36,115 大切だから 傷つけたくないという 気持ちは わかる。 210 00:13:36,115 --> 00:13:39,285 でも その気持ちは 時に➡ 211 00:13:39,285 --> 00:13:42,288 相手を 深く 傷つけることになるぞ! 212 00:13:42,288 --> 00:13:46,292 大切だからこそ ぶつからなきゃいけない時がある。 213 00:13:46,292 --> 00:13:51,297 たとえ 相手を 傷つけることになったとしてもだ。 214 00:13:51,297 --> 00:13:54,634 コホン。 カロリーナ妃殿下は 今日➡ 215 00:13:54,634 --> 00:14:00,139 ギルバート殿下の検査で ダイヤモンド宮殿に いらっしゃるご予定です。 216 00:14:00,139 --> 00:14:02,442 ありがとう テオ! 217 00:14:06,646 --> 00:14:08,648 いってらっしゃいませ…。 218 00:14:11,651 --> 00:14:13,653 (コレット)ギルバート殿下は➡ 219 00:14:13,653 --> 00:14:16,155 我々が 命に代えても お守りいたします! 220 00:14:16,155 --> 00:14:18,491 頼りにしていますよ。 221 00:14:18,491 --> 00:14:22,662 (3人)ハッ! それでは 門を開けてください。 222 00:14:22,662 --> 00:14:27,500 (門を開ける音) 223 00:14:27,500 --> 00:14:31,504 《私にとっては なんの変哲もない光景だけど➡ 224 00:14:31,504 --> 00:14:35,808 ギルバート殿下の目には どう 映っているのかしら…》 225 00:14:40,780 --> 00:14:43,116 うっ… うぅ…。 大丈夫ですか!? 226 00:14:43,116 --> 00:14:46,119 ああ… 大丈夫だよ…。 227 00:14:46,119 --> 00:14:49,122 ちょっと 苦しいだけで…。 ハッ!? 228 00:14:49,122 --> 00:14:51,124 それは 大丈夫とは言いません! 229 00:14:51,124 --> 00:14:53,126 すぐに 宮殿に戻りましょう! 230 00:14:53,126 --> 00:14:58,131 いや! ここで 諦めるなんて 私には できない…。 231 00:14:58,131 --> 00:15:00,133 検査は また できます! 232 00:15:00,133 --> 00:15:02,802 ご自分の体を もっと 大切にしてください! 233 00:15:02,802 --> 00:15:06,139 ハハッ… 師匠は 心配性だね。 234 00:15:06,139 --> 00:15:08,975 久々に 大量のマナを見たせいで➡ 235 00:15:08,975 --> 00:15:12,145 体が 少し ビックリしているだけだよ…。 236 00:15:12,145 --> 00:15:15,314 やはり 中止に! 30分だけで! 237 00:15:15,314 --> 00:15:19,819 決して 無理はしないと誓うよ。 238 00:15:19,819 --> 00:15:21,821 うっ! 殿下! 239 00:15:23,823 --> 00:15:26,826 んっ? 240 00:15:26,826 --> 00:15:30,663 あっ… 兄上とカロリーナが!? 241 00:15:30,663 --> 00:15:40,273 ♬~ 242 00:15:40,273 --> 00:15:44,177 《カロリーナは もらっていくね》 243 00:15:46,112 --> 00:15:48,447 大丈夫ですか? やはり ご無理は なさらないほうが…。 244 00:15:48,447 --> 00:15:50,449 (馬のいななき) 245 00:15:54,787 --> 00:15:56,789 エ エドワード殿下!? 246 00:15:56,789 --> 00:15:58,791 (カロリーナ)あっ! あっ! あっ! 247 00:15:58,791 --> 00:16:00,793 (エドワード)カロリーナ こっちに来い! 248 00:16:00,793 --> 00:16:03,129 あっ でも まだ 検査の続きが…。 249 00:16:03,129 --> 00:16:05,798 そんなことは 今 どうでもいい! 250 00:16:05,798 --> 00:16:08,301 痛っ! 251 00:16:08,301 --> 00:16:10,636 ハァ… ハァ… ハァ…。 252 00:16:10,636 --> 00:16:13,639 いったい どうなされたのですか!? 253 00:16:13,639 --> 00:16:15,641 《俺は 何をしているんだ…》 254 00:16:15,641 --> 00:16:18,644 何を そんなに 怒っていらっしゃるのですか!? 255 00:16:18,644 --> 00:16:21,147 《本当は 優しくしたいのに…》 256 00:16:21,147 --> 00:16:23,816 私に 悪いところがあったのなら 謝ります。 257 00:16:23,816 --> 00:16:25,818 ですから お話を…。 258 00:16:25,818 --> 00:16:27,820 《俺が やりたかったのは➡ 259 00:16:27,820 --> 00:16:30,323 こんなことじゃ なかったはずなのに…》 260 00:16:30,323 --> 00:16:33,259 カロリーナは! 261 00:16:33,259 --> 00:16:36,262 兄上のことが 好きなのか! えっ!? 262 00:16:36,262 --> 00:16:38,764 誰からも好かれる兄上と違って➡ 263 00:16:38,764 --> 00:16:42,101 俺は 荒っぽくて 無愛想な人間だ。 264 00:16:42,101 --> 00:16:45,271 カロリーナが 兄上を選ぶのも しかたない。 265 00:16:45,271 --> 00:16:49,108 私が ギルバート殿下となんて… そんなわけがありません! 266 00:16:49,108 --> 00:16:51,777 ならば どうして 抱き合っていたんだ! 267 00:16:51,777 --> 00:16:55,114 あ… あれは…。 もし カロリーナが➡ 268 00:16:55,114 --> 00:16:57,783 兄上と 一緒になりたいなら 俺は➡ 269 00:16:57,783 --> 00:17:00,786 離婚にだって応じよう。 270 00:17:00,786 --> 00:17:04,790 だが その前に 1つだけ 伝えさせてくれ。 271 00:17:04,790 --> 00:17:08,628 俺は カロリーナのことが➡ 272 00:17:08,628 --> 00:17:10,730 好きだ! あっ! 273 00:17:14,634 --> 00:17:18,304 兄上より… いや 世界中の誰よりも➡ 274 00:17:18,304 --> 00:17:20,640 カロリーナのことを 愛している。 275 00:17:20,640 --> 00:17:24,644 カロリーナのことが 大好きなんだ! 276 00:17:24,644 --> 00:17:28,648 だから お前が 俺以外の男と 一緒にいるのを見ると➡ 277 00:17:28,648 --> 00:17:31,150 不安と嫉妬で おかしくなってしまうんだ! 278 00:17:31,150 --> 00:17:35,588 騎士団の団長などと言いながら 情けない男だ…。 279 00:17:35,588 --> 00:17:39,592 私も エドワード殿下に 伝えたいことがあります。 280 00:17:39,592 --> 00:17:44,096 私も エドワード殿下のことが 大好きです! 281 00:17:44,096 --> 00:17:47,266 誰よりも 私の気持ちを受け止めてくれた➡ 282 00:17:47,266 --> 00:17:50,937 優しい エドワード殿下のことを➡ 283 00:17:50,937 --> 00:17:53,606 愛しています! 284 00:17:53,606 --> 00:17:55,608 それは 本当か? 285 00:17:55,608 --> 00:17:57,610 本当です。 286 00:17:57,610 --> 00:18:00,413 冗談で こんなこと言いません。 287 00:18:03,449 --> 00:18:08,120 なぁ カロリーナ 俺のことは その➡ 288 00:18:08,120 --> 00:18:11,290 エドと 呼んでくれないか? えっ!? 289 00:18:11,290 --> 00:18:13,292 敬語も やめてほしい。 290 00:18:13,292 --> 00:18:16,629 俺は カロリーナと 本当の夫婦になりたいんだ。 291 00:18:16,629 --> 00:18:19,465 わかりました… いえ わかったわ。 292 00:18:19,465 --> 00:18:22,168 私のことも リーナと呼んでちょうだい。 293 00:18:24,136 --> 00:18:26,305 愛している リーナ! 294 00:18:26,305 --> 00:18:29,308 私も愛してるわ エド! 295 00:18:37,416 --> 00:18:40,086 連れていかれちゃったか…。 296 00:18:40,086 --> 00:18:42,088 あっ…。 297 00:18:42,088 --> 00:18:45,257 《絶対に 手に入らないと わかっていたからこそ➡ 298 00:18:45,257 --> 00:18:48,594 少し 意地悪 してみたくなってしまった…。 299 00:18:48,594 --> 00:18:50,596 私も 幼稚だな》 300 00:18:50,596 --> 00:18:52,765 あっ。 301 00:18:52,765 --> 00:18:55,267 少々 お遊びが 過ぎるんじゃないですか? 302 00:18:55,267 --> 00:18:57,269 ギルバート殿下。 303 00:18:57,269 --> 00:19:01,774 テオ 私は 一応 マナ過敏性症候群の患者なのだが。 304 00:19:01,774 --> 00:19:03,776 存じ上げております。 305 00:19:03,776 --> 00:19:06,445 なら どうして 転移魔法で来たんだい? 306 00:19:06,445 --> 00:19:08,781 マナ過敏性症候群なんて➡ 307 00:19:08,781 --> 00:19:11,951 もう ほとんど 治っているんでしょう? 308 00:19:11,951 --> 00:19:14,620 私の目は 欺けませんよ。 309 00:19:14,620 --> 00:19:16,622 いったい なんのことだい? 310 00:19:16,622 --> 00:19:18,624 とぼけても 無駄です。 311 00:19:18,624 --> 00:19:21,961 転移魔法を使っても めまい1つ 覚えなかった時点で➡ 312 00:19:21,961 --> 00:19:24,163 演技なのは バレバレです。 313 00:19:26,132 --> 00:19:29,468 フッ 私も 詰めが甘いね。 314 00:19:29,468 --> 00:19:31,804 ちなみに いつから 気付いていたんだい? 315 00:19:31,804 --> 00:19:33,739 教皇聖下の診断書には➡ 316 00:19:33,739 --> 00:19:37,243 視覚神経は だいぶ 落ち着いているとありました。 317 00:19:37,243 --> 00:19:42,248 それにしては 殿下の回復は あまりにも遅すぎます。 318 00:19:42,248 --> 00:19:45,251 感心していただいたついでに もう1つ➡ 319 00:19:45,251 --> 00:19:48,587 カロリーナ妃殿下が ダイヤモンド宮殿に通っていることを➡ 320 00:19:48,587 --> 00:19:52,258 周りに流したのも あなたですね? 321 00:19:52,258 --> 00:19:54,927 どうして こんなに早く わかったんだい? 322 00:19:54,927 --> 00:19:58,097 (テオドール)仮に 他の者が この話を知ったとしても➡ 323 00:19:58,097 --> 00:20:01,600 言いふらそうとは 考えないでしょうから。 324 00:20:01,600 --> 00:20:03,936 第一皇子派にも 第二皇子派にも➡ 325 00:20:03,936 --> 00:20:07,106 デメリットしかない うわさですからね。 326 00:20:07,106 --> 00:20:09,775 なんでも お見通しってわけだ。 327 00:20:09,775 --> 00:20:12,945 いえ わからないことが 1つだけ。 んっ? 328 00:20:12,945 --> 00:20:16,115 どうして こんなうわさを流したのですか? 329 00:20:16,115 --> 00:20:20,786 一連の行動は カロリーナ妃殿下と エドワード殿下の仲を➡ 330 00:20:20,786 --> 00:20:22,955 引き裂くためと見えますが➡ 331 00:20:22,955 --> 00:20:29,295 同時に 奥手なエドワード殿下を たきつけるためとも思えます。 332 00:20:29,295 --> 00:20:34,500 まぁ 何は ともあれ 結果オーライということで。 333 00:20:46,645 --> 00:20:49,815 (エドワード)用件は なんですか? 334 00:20:49,815 --> 00:20:53,652 ああっ…。 まずは 謝罪させてほしい。 335 00:20:53,652 --> 00:20:55,821 マナ過敏性症候群の治療で➡ 336 00:20:55,821 --> 00:20:58,991 ウソの報告をしていた。 (2人)えっ! 337 00:20:58,991 --> 00:21:02,661 師匠の神聖力は 本当に 大したものだ。 338 00:21:02,661 --> 00:21:07,166 私の病は とっくに 治っていたんだよ。 339 00:21:07,166 --> 00:21:12,004 それと 師匠の前で エドワードを あおって怒らせたのも…。 340 00:21:12,004 --> 00:21:15,174 2人とも 本当に すまなかった。 341 00:21:15,174 --> 00:21:18,010 謝罪したばかりで 申し訳ないけど➡ 342 00:21:18,010 --> 00:21:23,182 最後に もう一度だけ 私の わがままを聞いてほしい。 343 00:21:23,182 --> 00:21:29,355 師匠 私は… 君のことを 愛している。 344 00:21:29,355 --> 00:21:31,690 真面目で 優しくて➡ 345 00:21:31,690 --> 00:21:34,627 お人よしな師匠が 私は大好きだ。 346 00:21:34,627 --> 00:21:37,129 心配したと 怒る君も➡ 347 00:21:37,129 --> 00:21:40,800 花が きれいだと笑う君も 全部…。 348 00:21:40,800 --> 00:21:43,135 もし かなうのならば➡ 349 00:21:43,135 --> 00:21:49,141 君の笑顔を 私だけに 向けてほしい。 350 00:21:49,141 --> 00:21:51,477 単刀直入に 申し上げます。 351 00:21:51,477 --> 00:21:55,147 ギルバート殿下の お気持ちには 応えられません。 352 00:21:55,147 --> 00:21:57,316 私が 愛しているのは➡ 353 00:21:57,316 --> 00:22:01,220 エドワード・ルビー・マルティネス ただ 1人ですから…。 354 00:22:03,656 --> 00:22:09,662 彼以外の男性を 愛することは 一生ありません。 フーッ。 355 00:22:09,662 --> 00:22:14,667 《この恋を 終わらせてくれて ありがとう》 356 00:22:14,667 --> 00:22:18,671 悪かったね カロリーナ。 話は もう 済んだから。 357 00:22:18,671 --> 00:22:22,675 それでは 失礼いたします。 358 00:22:22,675 --> 00:22:24,677 頼んだよ…。 359 00:22:29,014 --> 00:22:31,016 どうかした? 360 00:22:31,016 --> 00:22:34,453 いいや なんでもない。 361 00:22:34,453 --> 00:22:37,456 お前は よくできた弟だよ…。 362 00:22:37,456 --> 00:22:43,462 《悔しいけど カロリーナを 幸せにできるのは お前だけだ》 363 00:22:46,632 --> 00:22:50,636 (ネイサン)フローラ嬢の 聖女試験は 残念だったね。 364 00:22:50,636 --> 00:22:52,972 (レイモンド) 最近は 不調続きでしたし➡ 365 00:22:52,972 --> 00:22:55,474 満足に 力を 発揮できなかったようです。 366 00:22:55,474 --> 00:22:57,977 んっ? (ノック) 367 00:22:57,977 --> 00:23:01,981 ジョナサン大司教が 陛下に 面会を求めています。 368 00:23:01,981 --> 00:23:05,150 こんな時間にか? まぁいい 入れろ。 369 00:23:05,150 --> 00:23:07,152 (扉が開く音) 370 00:23:07,152 --> 00:23:10,823 (ジョナサン) お久しぶりです ネイサン国王陛下。 371 00:23:10,823 --> 00:23:13,158 それに レイモンド公爵も。 372 00:23:13,158 --> 00:23:16,996 突然の訪問に 応じてくださり 感謝いたします。 373 00:23:16,996 --> 00:23:21,166 礼はいい。 本題に入ってくれ。 かしこまりました。 374 00:23:21,166 --> 00:23:23,502 本日 こちらへ参った理由は➡ 375 00:23:23,502 --> 00:23:28,173 我が国に はびこる問題の原因を お伝えするためです。 376 00:23:28,173 --> 00:23:31,510 それは フローラ嬢の 不調のせいではないのか? 377 00:23:31,510 --> 00:23:33,946 いいえ フローラ様ではなく➡ 378 00:23:33,946 --> 00:23:37,449 すべては 妹の カロリーナ様が いなくなったことが➡ 379 00:23:37,449 --> 00:23:40,452 原因なのです。 (レイモンド)カロリーナが? 380 00:23:40,452 --> 00:23:42,955 カロリーナ様は 神聖力➡ 381 00:23:42,955 --> 00:23:45,624 それも 国全体に 影響を及ぼすような➡ 382 00:23:45,624 --> 00:23:49,461 強力な力の持ち主です。 (ネイサン)なんだと!? 383 00:23:49,461 --> 00:23:52,798 にわかには 信じられないかもしれませんが➡ 384 00:23:52,798 --> 00:23:55,968 多くの資料が それを 示しております。 385 00:23:55,968 --> 00:23:59,638 (ジョナサン) そこで ご提案がございます。 386 00:23:59,638 --> 00:24:02,808 なんだ? (ジョナサン)カロリーナ様を➡ 387 00:24:02,808 --> 00:24:06,211 我が国へ取り戻しませんか? フフッ。