1 00:00:12,965 --> 00:00:30,983 ~ 2 00:00:30,983 --> 00:00:34,319 (笑い声) 3 00:00:34,319 --> 00:00:36,321 (エリアーナ)あぁ…。 4 00:00:36,321 --> 00:00:43,996 ~ 5 00:00:43,996 --> 00:00:47,666 《ああ とうとう 6 00:00:47,666 --> 00:00:50,666 その時が来たのね…》 7 00:02:32,137 --> 00:02:44,483 ~ 8 00:02:44,483 --> 00:02:49,154 <私は名を エリアーナ・ベルンシュタインと申します。 9 00:02:49,154 --> 00:02:51,323 サウンズリンド王国で 10 00:02:51,323 --> 00:02:54,493 侯爵の位を賜った 貴族の娘で 11 00:02:54,493 --> 00:02:58,497 父も兄も 王宮勤めをしております。 12 00:02:58,497 --> 00:03:01,667 ベルンシュタイン家の人間は代々 13 00:03:01,667 --> 00:03:04,836 「三度の飯より 本が好き」という 14 00:03:04,836 --> 00:03:07,839 変わり者ばかりで有名です。 15 00:03:07,839 --> 00:03:10,676 かくいう私も 例にもれず 16 00:03:10,676 --> 00:03:15,447 幼いころから ドレスや宝石よりも 未知の本を好み 17 00:03:15,447 --> 00:03:19,117 ついた あだ名が「本の虫」ならぬ 18 00:03:19,117 --> 00:03:21,286 「虫かぶり姫」。 19 00:03:21,286 --> 00:03:25,586 普通の女性なら 不名誉に嘆いて しかるべきものです> 20 00:03:28,627 --> 00:03:30,629 < そんな私ですが 21 00:03:30,629 --> 00:03:32,629 4年前の あの日…> 22 00:03:35,801 --> 00:03:38,804 < この方は 第一王位継承者の 23 00:03:38,804 --> 00:03:40,806 クリストファー殿下。 24 00:03:40,806 --> 00:03:43,642 聡明で 国中からその将来を 25 00:03:43,642 --> 00:03:46,645 嘱望された 王太子とお聞きしています> 26 00:03:46,645 --> 00:03:49,481 《まっ まぶしい…》 27 00:03:49,481 --> 00:03:51,483 (クリストファー)エリアーナ嬢。 28 00:03:51,483 --> 00:03:55,153 あなたは私の隣で 本を読んでいるだけでいいよ。 29 00:03:55,153 --> 00:03:58,853 《んん? 殿下の朗読係に選ばれた?》 30 00:04:01,326 --> 00:04:03,662 私と 婚約してほしいんだ。 31 00:04:03,662 --> 00:04:05,662 あっ…!? 32 00:04:09,001 --> 00:04:13,105 私は 今日初めて 殿下にお会いしたばかりです。 33 00:04:13,105 --> 00:04:17,109 それに ベルンシュタイン家は 侯爵家ではありますが 34 00:04:17,109 --> 00:04:21,613 末席中の末席で…。 そこは むしろ利点だよ。 35 00:04:21,613 --> 00:04:26,451 宮廷内は派閥問題や 権力抗争と騒がしいからね。 36 00:04:26,451 --> 00:04:30,789 <我が家は 宮廷内のどの派閥にも属さず 37 00:04:30,789 --> 00:04:34,960 父も兄も 権力には 興味を持たない人たちです> 38 00:04:34,960 --> 00:04:36,962 正直なところ。 39 00:04:36,962 --> 00:04:39,965 私も 母上や周りから 40 00:04:39,965 --> 00:04:43,065 早く婚約者をと うるさく言われていてね。 41 00:04:45,637 --> 00:04:48,307 どうだろう エリアーナ嬢。 42 00:04:48,307 --> 00:04:52,978 あなたも 社交界デビューした 年頃の ご令嬢である限り 43 00:04:52,978 --> 00:04:55,647 貴族の義務からは 逃れられない。 44 00:04:55,647 --> 00:04:58,150 私の婚約者になれば 45 00:04:58,150 --> 00:05:01,486 伴侶探しの茶会や 舞踏会を断れるし 46 00:05:01,486 --> 00:05:04,656 その分を 読書の時間に充てられるよ。 47 00:05:04,656 --> 00:05:06,658 はぁ…。 48 00:05:06,658 --> 00:05:09,995 《つまり 「恋愛感情」抜きの取引き…》 49 00:05:09,995 --> 00:05:13,932 それに 私の婚約者という肩書があれば 50 00:05:13,932 --> 00:05:16,435 王宮書庫室への 出入りはもちろん。 51 00:05:16,435 --> 00:05:18,437 あっ…。 閲覧 52 00:05:18,437 --> 00:05:20,772 貸出も自由だよ。 53 00:05:20,772 --> 00:05:22,772 《王宮書庫室!?》 54 00:05:25,944 --> 00:05:28,780 《限られた者しか 出入りを許されない…。 55 00:05:28,780 --> 00:05:32,284 王家の秘蔵書が収められている。 56 00:05:32,284 --> 00:05:34,786 あの…。 57 00:05:34,786 --> 00:05:37,086 あの王宮書庫室に…!》 58 00:05:42,294 --> 00:05:44,796 エリアーナ嬢 あっ? 59 00:05:44,796 --> 00:05:47,299 んん…! 60 00:05:47,299 --> 00:05:50,499 フッ では 交渉成立だね。 61 00:05:52,971 --> 00:05:56,141 私の婚約者という 責務を負う代わりに 62 00:05:56,141 --> 00:06:00,145 私は あなたの 自由の時間を守ってみせよう。 63 00:06:00,145 --> 00:06:02,147 必ず。 64 00:06:02,147 --> 00:06:04,149 あぁ…。 65 00:06:04,149 --> 00:06:12,257 ~ 66 00:06:12,257 --> 00:06:14,259 あぁ…。 67 00:06:14,259 --> 00:06:28,273 ~ 68 00:06:28,273 --> 00:06:30,275 あっ…! 69 00:06:30,275 --> 00:06:32,277 あぁ…。 70 00:06:32,277 --> 00:06:34,279 はっ…! 71 00:06:34,279 --> 00:06:57,135 ~ 72 00:06:57,135 --> 00:07:00,305 ここが 私の執務室だ。 73 00:07:00,305 --> 00:07:04,309 ここなら 誰にも邪魔されずに 本が読めるはずだよ。 74 00:07:04,309 --> 00:07:06,311 えっ? 75 00:07:06,311 --> 00:07:10,148 遠慮はいらない 君は私の婚約者だ。 76 00:07:10,148 --> 00:07:12,751 《見せかけの婚約者なのに 77 00:07:12,751 --> 00:07:15,251 もったいない お心遣いです》 78 00:07:18,757 --> 00:07:33,438 ~ 79 00:07:33,438 --> 00:07:37,108 おととい借りて来た本は もう読み終えたのかい? 80 00:07:37,108 --> 00:07:39,108 んっ…。 81 00:07:45,617 --> 00:07:47,953 (アレクセイ)ワイマールの税収問題ですが 82 00:07:47,953 --> 00:07:50,455 近年は 不漁が続いているようです。 83 00:07:50,455 --> 00:07:52,457 やはり 引き下げるか。 84 00:07:52,457 --> 00:08:04,135 ~ 85 00:08:04,135 --> 00:08:06,835 《これほどの 本を読めるなんて》 86 00:08:09,307 --> 00:08:12,807 《今のうちに 読めるだけ 読んでおきませんと…》 87 00:08:16,915 --> 00:08:20,252 今年 小麦は豊作で 値崩れが心配だな。 88 00:08:20,252 --> 00:08:24,552 (アレクセイ)南方への取引材料として 対策を検討しています。 89 00:08:26,925 --> 00:08:29,094 ツェルガが見つかったんだ! 90 00:08:29,094 --> 00:08:32,097 これが 王家の秘宝と言われる…。 91 00:08:32,097 --> 00:08:34,099 そうだよ。 92 00:08:34,099 --> 00:08:36,768 あぁ… お? 93 00:08:36,768 --> 00:08:48,268 ~ 94 00:08:50,448 --> 00:08:52,784 随分と 年代物だ…。 95 00:08:52,784 --> 00:08:55,120 これも 旧帝国史だね。 96 00:08:55,120 --> 00:08:58,623 はい 書庫室にある旧帝国史は 97 00:08:58,623 --> 00:09:00,959 これで すべて読んでしまいます。 98 00:09:00,959 --> 00:09:05,630 全部? はい。 史跡家や 作家が書いた以外の 99 00:09:05,630 --> 00:09:08,466 古い記録もあるらしいのですが 100 00:09:08,466 --> 00:09:10,902 入手が困難らしくて。 101 00:09:10,902 --> 00:09:14,502 はぁ~ 読んでみたい…。 102 00:09:19,077 --> 00:09:21,777 (鳥のさえずり) 103 00:09:24,749 --> 00:09:27,049 ふぅ~ んっ? (ドアの開く音) 104 00:09:29,087 --> 00:09:31,756 (アレクセイ)エリアーナ嬢 殿下は? 105 00:09:31,756 --> 00:09:33,758 アレクセイ様。 106 00:09:33,758 --> 00:09:35,927 午後はまだ こちらには。 107 00:09:35,927 --> 00:09:38,930 はぁ まったく殿下ときたら 108 00:09:38,930 --> 00:09:41,266 本は読み終わりましね? 109 00:09:41,266 --> 00:09:43,268 はい 今しがた。 110 00:09:43,268 --> 00:09:45,270 それでは この書類を 111 00:09:45,270 --> 00:09:47,570 テオドール様に 届けてもらえますでしょうか? 112 00:09:51,276 --> 00:09:53,278 (グレン)エリアーナ嬢! 113 00:09:53,278 --> 00:09:56,114 グレン様。 114 00:09:56,114 --> 00:09:58,116 (グレン)近衛もつけず どちらへ? 115 00:09:58,116 --> 00:10:00,118 書庫室へ…。 116 00:10:00,118 --> 00:10:02,287 テオドール様へ 書類を届けに。 117 00:10:02,287 --> 00:10:04,789 ならば お手伝いいたしましょう。 118 00:10:04,789 --> 00:10:07,792 いえ そんな。 遠慮は ご無用。 119 00:10:07,792 --> 00:10:10,629 今日は何時頃 お帰りに? 120 00:10:10,629 --> 00:10:12,797 15時頃かと。 121 00:10:12,797 --> 00:10:15,133 では その頃にお迎えにあがります。 122 00:10:15,133 --> 00:10:18,470 申し訳ありません。 また そんな。 123 00:10:18,470 --> 00:10:20,639 いつも言ってるじゃないですか。 124 00:10:20,639 --> 00:10:24,142 殿下の婚約者をお送りするのは 俺の役目です。 125 00:10:24,142 --> 00:10:28,313 《4年間も 見せかけの 婚約者の私のために 126 00:10:28,313 --> 00:10:30,613 心苦しいです》 127 00:10:33,485 --> 00:10:36,321 テオドール様。 128 00:10:36,321 --> 00:10:38,323 (テオドール)エリアーナ嬢。 129 00:10:38,323 --> 00:10:40,325 アレクセイ様から これを。 130 00:10:40,325 --> 00:10:43,328 氷の貴公子にも困ったものだ。 131 00:10:43,328 --> 00:10:46,331 殿下の婚約者に 使いをさせるとはな。 132 00:10:46,331 --> 00:10:48,333 重かっただろう。 133 00:10:48,333 --> 00:10:51,336 グレン様が 手伝ってくださいましたので。 134 00:10:51,336 --> 00:10:55,340 それに日頃から本を持って 鍛えておりますから。 135 00:10:55,340 --> 00:10:58,009 たのもしい…。 136 00:10:58,009 --> 00:11:01,513 そういえば 先日 頼んでいた本が届いたぞ。 137 00:11:01,513 --> 00:11:05,183 まぁ 今日お借りしていいですか? 138 00:11:05,183 --> 00:11:09,020 「東方見聞書」など 君が読んで楽しいのか? 139 00:11:09,020 --> 00:11:11,623 もちろんです。 フフッ…。 140 00:11:11,623 --> 00:11:14,123 エリアーナ やっぱりここにいた。 141 00:11:16,127 --> 00:11:19,464 私よりも 叔父上と 話している方が 楽しそうだ。 142 00:11:19,464 --> 00:11:22,634 堅苦しい執務をする殿下より 143 00:11:22,634 --> 00:11:25,637 ここの管理責任者である 私と話す方が 144 00:11:25,637 --> 00:11:28,807 楽しいに決まってるさ。 はぁ…。 145 00:11:28,807 --> 00:11:31,643 エリアーナに 渡したいものがあってね。 146 00:11:31,643 --> 00:11:33,812 今日は 私が送ろう。 147 00:11:33,812 --> 00:11:36,147 はい…。 148 00:11:36,147 --> 00:11:38,547 (アレクセイ)見つけましたよ 殿下。 149 00:11:41,653 --> 00:11:44,155 出た 氷の魔神。 150 00:11:44,155 --> 00:11:47,325 ご決済いただく 稟議書類が溜まっております。 151 00:11:47,325 --> 00:11:49,661 すぐ 執務室へおいでください。 152 00:11:49,661 --> 00:11:51,663 アレク 今日は用が…。 153 00:11:51,663 --> 00:11:53,665 今すぐ おいでください。 154 00:11:53,665 --> 00:11:56,000 んっ 仕事人間め。 155 00:11:56,000 --> 00:11:59,504 エリアーナ 少し待っていてくれるかい? 156 00:11:59,504 --> 00:12:03,174 はい お待ちしております。 157 00:12:03,174 --> 00:12:05,176 (アレクセイ)こちらは 待てません お急ぎを。 158 00:12:05,176 --> 00:12:07,176 はいはい。 159 00:12:09,180 --> 00:12:11,950 楽しそうだな エリアーナ嬢。 160 00:12:11,950 --> 00:12:13,952 えっ? 161 00:12:13,952 --> 00:12:17,455 そう… でしょうか? 162 00:12:17,455 --> 00:12:20,625 (馬車の音) 163 00:12:20,625 --> 00:12:22,961 これを私に? 164 00:12:22,961 --> 00:12:25,797 私に 似合うでしょうか? 165 00:12:25,797 --> 00:12:29,467 うん 宝石の方が 見劣りするかもね。 166 00:12:29,467 --> 00:12:31,467 はっ! 167 00:12:37,809 --> 00:12:41,646 《お世辞を うっかり 信じそうになりました》 168 00:12:41,646 --> 00:12:45,150 (アニー)お帰りなさいませ。 (兄)おかえり エリィ。 169 00:12:45,150 --> 00:12:47,485 (兄)殿下からかい? 170 00:12:47,485 --> 00:12:49,988 はい お兄様 171 00:12:49,988 --> 00:12:53,658 これも含め 殿下から お借りした装飾品は 172 00:12:53,658 --> 00:12:56,494 いつ お返ししたら いいでしょうか? 173 00:12:56,494 --> 00:13:00,165 えっ 返す必要は ないんじゃないのかな? 174 00:13:00,165 --> 00:13:03,835 ですが 私は見せかけだけの婚約者です。 175 00:13:03,835 --> 00:13:06,504 そのために 国庫を消費するなど…。 176 00:13:06,504 --> 00:13:08,804 おっ う~ん…。 177 00:13:10,842 --> 00:13:14,612 (アニー)少し前 後宮へ 行儀見習いに上がったという 178 00:13:14,612 --> 00:13:16,948 子爵家のご令嬢をご存じですか? 179 00:13:16,948 --> 00:13:20,285 アイリーン・パルカス様のことかしら? 180 00:13:20,285 --> 00:13:25,456 とても社交的で 私とは正反対の方のようですね。 181 00:13:25,456 --> 00:13:28,126 でも あまりいいウワサは聞きません。 182 00:13:28,126 --> 00:13:30,962 お気をつけくださいませ。 183 00:13:30,962 --> 00:13:35,133 (アニー)それにしてもお嬢様の御髪は 本当に美しいですわ。 184 00:13:35,133 --> 00:13:37,135 そうかしら。 185 00:13:37,135 --> 00:13:39,137 こんなに美しいお嬢様を 186 00:13:39,137 --> 00:13:42,307 どうして殿下が放っておくのか 理解できません。 187 00:13:42,307 --> 00:13:44,309 放っておく…。 188 00:13:44,309 --> 00:13:46,811 婚約者になられて もう4年ですよ? 189 00:13:46,811 --> 00:13:48,980 お嬢様も18歳。 190 00:13:48,980 --> 00:13:51,482 立派にご成人されたというのに 191 00:13:51,482 --> 00:13:53,982 ご成婚を先延ばしにされて…。 192 00:13:56,487 --> 00:13:59,157 《私と殿下が交わしたのは 193 00:13:59,157 --> 00:14:03,995 あくまで婚約することで得る 双方の利点の一致。 194 00:14:03,995 --> 00:14:09,095 私たちの間に恋愛感情は… ないのだから》 195 00:14:11,269 --> 00:14:13,969 (鳥のさえずり) 196 00:14:17,442 --> 00:14:19,442 あっ。 197 00:14:21,613 --> 00:14:25,450 (アイリーン)きゃあ! はっ! (割れる音) 198 00:14:25,450 --> 00:14:28,119 (アイリーン)申し訳ありません テオドール様! 199 00:14:28,119 --> 00:14:30,121 いや 大事ない。 200 00:14:30,121 --> 00:14:32,290 それより あなたにケガはなかったかな? 201 00:14:32,290 --> 00:14:34,792 アイリーン嬢。 はい。 202 00:14:34,792 --> 00:14:36,794 は…。 203 00:14:36,794 --> 00:14:42,300 《あの方が アイリーン嬢…》 204 00:14:42,300 --> 00:14:44,302 (アイリーン)でも どうしましょう。 205 00:14:44,302 --> 00:14:46,804 どなたかのご本を 汚してしまいました。 206 00:14:46,804 --> 00:14:51,142 これって 下町の女性の間で今 人気の本…。 207 00:14:51,142 --> 00:14:55,647 このようなものを好まれる方が 王宮内にいるのですか? 208 00:14:55,647 --> 00:14:57,815 あ あの…。 (2人)んっ? 209 00:14:57,815 --> 00:14:59,817 私の本です。 210 00:14:59,817 --> 00:15:02,987 あっ! まあ エリアーナ様の…。 211 00:15:02,987 --> 00:15:06,824 あっ! 申し訳ありません! 212 00:15:06,824 --> 00:15:10,929 私の不注意で エリアーナ様の 私物を汚してしまいました。 213 00:15:10,929 --> 00:15:13,431 あ…。 (テオドール)いや 214 00:15:13,431 --> 00:15:17,101 私物を放置したエリアーナ嬢の落ち度。 215 00:15:17,101 --> 00:15:21,105 あなたがそこまで わびる必要はない アイリーン嬢。 216 00:15:21,105 --> 00:15:23,107 《ごもっともです…》 217 00:15:23,107 --> 00:15:27,445 片づけはこちらでするから 君は早く退室しなさい。 218 00:15:27,445 --> 00:15:29,445 はい それでは。 219 00:15:32,617 --> 00:15:35,954 (テオドール)エリアーナ嬢 君も気をつけるように。 220 00:15:35,954 --> 00:15:39,123 申し訳ありませんでした。 221 00:15:39,123 --> 00:15:42,794 それから あの… 奥の書棚のハシゴに 222 00:15:42,794 --> 00:15:45,630 ヒビが入ってまして…。 223 00:15:45,630 --> 00:15:48,800 わかった くれぐれも 高いところにある本は 224 00:15:48,800 --> 00:15:51,100 自分で取らないように。 225 00:15:53,972 --> 00:15:56,307 はい…。 226 00:15:56,307 --> 00:16:03,481 ~ 227 00:16:03,481 --> 00:16:07,652 《本当に 社交的な方だわ…》 228 00:16:07,652 --> 00:16:09,852 (走る息遣い) 229 00:16:11,756 --> 00:16:13,758 はっ? 230 00:16:13,758 --> 00:16:17,261 (ざわめき) 231 00:16:17,261 --> 00:16:20,932 ハァ ハァ…。 (アイリーン)まあ エリアーナ様! 232 00:16:20,932 --> 00:16:23,267 どちらに いらっしゃったのですか? 233 00:16:23,267 --> 00:16:25,937 皆さま お待ちだったのですが! 234 00:16:25,937 --> 00:16:31,776 少々 所用ができてしまいまして 申し訳ありません…。 235 00:16:31,776 --> 00:16:33,778 あの 何があったのですか? 236 00:16:33,778 --> 00:16:36,781 あ…。 237 00:16:36,781 --> 00:16:40,118 私のようなものが 失礼を申しました…。 238 00:16:40,118 --> 00:16:42,787 それに このようなお目汚しを…。 239 00:16:42,787 --> 00:16:45,456 えっ? それよりも服を…。 240 00:16:45,456 --> 00:16:48,292 (グレン)エリアーナ嬢! はっ!? 241 00:16:48,292 --> 00:16:50,962 グレン様? (荒い息遣い) 242 00:16:50,962 --> 00:16:54,132 はっ…。 243 00:16:54,132 --> 00:16:56,134 それならそうと…。 244 00:16:56,134 --> 00:16:58,136 今までどちらに? 245 00:16:58,136 --> 00:17:00,138 あの それは…。 246 00:17:00,138 --> 00:17:02,974 グレン様 おケガはありませんか? 247 00:17:02,974 --> 00:17:05,810 えっ? 自分は問題ありません。 248 00:17:05,810 --> 00:17:07,812 水をかぶられましたね。 249 00:17:07,812 --> 00:17:11,416 え… ええ。 (グレン)お話を伺いたく思います。 250 00:17:11,416 --> 00:17:13,751 お部屋までお送りしましょう。 251 00:17:13,751 --> 00:17:15,753 (アイリーン)はい。 252 00:17:15,753 --> 00:17:17,755 グレン様 私…。 253 00:17:17,755 --> 00:17:19,757 茶会は中止になりました。 254 00:17:19,757 --> 00:17:23,761 今 場内が騒がしいので ご自宅へお戻りください。 255 00:17:23,761 --> 00:17:26,597 でも 遅れたおわびを皆さまに…。 256 00:17:26,597 --> 00:17:28,766 エリアーナ嬢! はっ…。 257 00:17:28,766 --> 00:17:32,103 近衛に送らせます。 258 00:17:32,103 --> 00:17:34,103 あ…。 259 00:17:36,107 --> 00:17:39,944 《バラ園の配管に 故障が起きたらしいと 260 00:17:39,944 --> 00:17:44,115 送っていただいた近衛の方が 話してくださいました》 261 00:17:44,115 --> 00:17:46,951 (アニー)おかえりなさいませ。 262 00:17:46,951 --> 00:17:50,955 お嬢様 今日 場内で何かございましたか? 263 00:17:50,955 --> 00:17:54,625 えっ? 今日は グレン様がお送りではなかったので。 264 00:17:54,625 --> 00:17:58,129 こんなこと 初めてですね。 265 00:17:58,129 --> 00:18:00,129 ん…。 266 00:18:02,300 --> 00:18:06,804 《この数日 殿下がこちらに いらっしゃらない…》 267 00:18:06,804 --> 00:18:10,641 入れない…。 申し訳ありません。 268 00:18:10,641 --> 00:18:12,743 ただいま書庫室が 立て込んでおりまして。 269 00:18:12,743 --> 00:18:15,079 (忙しそうな声) 270 00:18:15,079 --> 00:18:18,749 あ… では せめてこちらを返却して…。 271 00:18:18,749 --> 00:18:21,752 はっ…。 私がお預かりします。 272 00:18:21,752 --> 00:18:23,921 あ…。 (テオドール)エリアーナ嬢。 273 00:18:23,921 --> 00:18:26,424 あっ。 274 00:18:26,424 --> 00:18:28,426 テオドール様。 275 00:18:28,426 --> 00:18:30,595 は… すまないが 276 00:18:30,595 --> 00:18:33,264 しばらくはここへ来るのを 遠慮してくれないか。 277 00:18:33,264 --> 00:18:35,266 えっ。 278 00:18:35,266 --> 00:18:45,109 ~ 279 00:18:45,109 --> 00:18:47,612 グレン様 アレクセイ様。 280 00:18:47,612 --> 00:18:52,450 もしお忙しいなら 何かお手伝いいたしましょうか? 281 00:18:52,450 --> 00:18:54,619 今日は大丈夫です。 282 00:18:54,619 --> 00:18:56,621 そう ですか…。 283 00:18:56,621 --> 00:18:58,789 (グレン)エリアーナ嬢。 はい。 284 00:18:58,789 --> 00:19:02,627 しばらくは 私がご自宅へ お送りすることはできません。 285 00:19:02,627 --> 00:19:04,629 ほかの者が送ります。 286 00:19:04,629 --> 00:19:07,465 くれぐれも 一人での行動は控えてください。 287 00:19:07,465 --> 00:19:09,467 あ… はい…。 288 00:19:09,467 --> 00:19:11,402 (グレン)では 失礼します。 289 00:19:11,402 --> 00:19:23,202 ~ 290 00:19:28,920 --> 00:19:32,256 そろそろご帰宅のお時間です。 291 00:19:32,256 --> 00:19:34,258 わかりました。 292 00:19:34,258 --> 00:19:36,258 馬車を用意してまいります。 293 00:19:38,429 --> 00:19:43,768 《せめて 殿下にお会いしたかった…》 294 00:19:43,768 --> 00:19:46,771 (足音) 295 00:19:46,771 --> 00:19:48,773 あっ。 296 00:19:48,773 --> 00:19:55,279 ~ 297 00:19:55,279 --> 00:19:57,279 は…。 298 00:19:59,283 --> 00:20:02,787 エリアーナ 君に贈り物があるんだ。 299 00:20:02,787 --> 00:20:05,289 え…。 300 00:20:05,289 --> 00:20:10,461 「カイ・アーグ帝国衰亡の記録」… 「星導師版」! 301 00:20:10,461 --> 00:20:13,965 作家が書いたものではない 旧帝国史。 302 00:20:13,965 --> 00:20:16,133 読みたがっていただろう? 303 00:20:16,133 --> 00:20:18,469 ほとんど世に 出回らなかったものだから 304 00:20:18,469 --> 00:20:21,305 少し苦労したけど やっと見つけたから。 305 00:20:21,305 --> 00:20:24,642 一刻も早く渡したくて。 306 00:20:24,642 --> 00:20:27,042 君が喜ぶかと思って。 307 00:20:29,480 --> 00:20:33,484 《殿下が私のために…。 308 00:20:33,484 --> 00:20:35,486 うれしい…》 309 00:20:35,486 --> 00:20:39,490 ~ 310 00:20:39,490 --> 00:20:41,492 んっ。 311 00:20:41,492 --> 00:20:45,496 ありがとうございます クリストファー殿下。 312 00:20:45,496 --> 00:20:47,496 はっ…。 313 00:20:51,002 --> 00:20:54,171 明日から叔母上のところに 行くと聞いたけど。 314 00:20:54,171 --> 00:20:59,510 はい 腰を痛めたらしく 看病に一週間ほど。 315 00:20:59,510 --> 00:21:02,013 会えないのは寂しいが…。 316 00:21:02,013 --> 00:21:05,016 気をつけて行っておいで。 317 00:21:05,016 --> 00:21:07,016 はい。 318 00:21:15,793 --> 00:21:19,130 ごきげんよう…。 319 00:21:19,130 --> 00:21:23,467 <看病という名の 退屈しのぎの話し相手…。 320 00:21:23,467 --> 00:21:27,638 その苦行から抜け出し 王宮書庫室に来たのは 321 00:21:27,638 --> 00:21:29,638 5日後のことです> 322 00:21:37,315 --> 00:21:40,151 (笑い声) 323 00:21:40,151 --> 00:21:42,351 は…。 324 00:21:47,992 --> 00:21:50,328 《ああ とうとう…。 325 00:21:50,328 --> 00:21:54,332 その時がきたのね》 326 00:21:54,332 --> 00:21:56,332 (風の音) 327 00:21:59,337 --> 00:22:03,174 《私は見せかけの婚約者。 328 00:22:03,174 --> 00:22:05,343 いずれ終わりが来る》 329 00:22:05,343 --> 00:22:12,950 ~ 330 00:22:12,950 --> 00:22:16,950 《終わりが… わかっていたこと…》 331 00:22:19,457 --> 00:22:22,626 君が喜ぶかと思って 332 00:22:22,626 --> 00:22:25,796 あ…。 333 00:22:25,796 --> 00:22:28,296 は…。