1 00:00:17,162 --> 00:00:21,000 (エレン)ミレーユ様からです。 (エリアーナ)はっ! 2 00:00:21,000 --> 00:00:25,200 (エレン)ミレーユ様も同じお考えですよ。 クリストファー殿下。 3 00:00:27,506 --> 00:00:29,506 は…。 4 00:00:32,011 --> 00:00:34,680 (アルフレッド)トッティの 洞窟に残っているのが 5 00:00:34,680 --> 00:00:37,850 ゲル文明 最古といわれる壁画だね。 6 00:00:37,850 --> 00:00:41,020 (アンナ)カイ・アーグ帝国が 大陸制覇に乗り出し 7 00:00:41,020 --> 00:00:44,523 敗戦国は偶像崇拝を戒められ 8 00:00:44,523 --> 00:00:48,694 壁画などは すべて壊されたと 歴史書にもあります。 9 00:00:48,694 --> 00:00:52,865 もし 残っていればと思うと…。 うん…。 10 00:00:52,865 --> 00:00:56,035 んっ? エリィ どうした? 11 00:00:56,035 --> 00:00:58,037 あ… いえ…。 12 00:00:58,037 --> 00:01:01,040 (アルフレッド)エリィが 僕とココアを飲みたがるときは 13 00:01:01,040 --> 00:01:03,208 たいてい 元気がないときだよ。 14 00:01:03,208 --> 00:01:05,210 お兄様…。 15 00:01:05,210 --> 00:01:08,714 言ってごらん 何があった? 16 00:01:08,714 --> 00:01:14,153 あ…。 あっ アンナ様 大丈夫です。 17 00:01:14,153 --> 00:01:19,158 あの… 殿下にご相談しようと 思っていることなので…。 18 00:01:19,158 --> 00:01:23,662 そう… 僕にできる事があったら なんでも言うんだよ。 19 00:01:23,662 --> 00:01:27,333 私も… お力になれることがあったら。 20 00:01:27,333 --> 00:01:30,169 はい… ありがとうございます。 21 00:01:30,169 --> 00:01:33,172 アンナ様 お兄様…。 22 00:01:33,172 --> 00:01:35,841 (アレクセイ)エリアーナ嬢 こちらでしたか。 23 00:01:35,841 --> 00:01:37,843 アレクセイ様! 24 00:01:37,843 --> 00:01:44,350 (アレクセイ)お暇なら この書類を 各所に届けていただけますか。 25 00:01:44,350 --> 00:01:46,352 はい…。 26 00:01:46,352 --> 00:01:49,552 《ただいま 人手不足ですよね…》 27 00:03:31,490 --> 00:03:33,492 失礼し…。 28 00:03:33,492 --> 00:03:35,828 (役人1)ああ… すいません! いえ…。 29 00:03:35,828 --> 00:03:38,831 (役人上司)この書類 至急頼む。 (役人2)はい。 30 00:03:38,831 --> 00:03:41,333 アレクセイ様から こちらを…。 31 00:03:41,333 --> 00:03:44,837 (役人3)あ すみません。 これを執務室までお願いします。 32 00:03:44,837 --> 00:03:48,006 はい。 (役人4)すみません こちらもお願いします。 33 00:03:48,006 --> 00:03:50,175 はい。 では これも。 34 00:03:50,175 --> 00:03:53,345 は はい…。 35 00:03:53,345 --> 00:03:58,045 《この時期は 臨時で人手を 増やすべきではないかしら…》 36 00:04:00,018 --> 00:04:02,855 (マティルダ)シャロン様は グレン様の婚約者として 37 00:04:02,855 --> 00:04:06,191 みえられたのでは なかったのですか? (シャロン)はい。 38 00:04:06,191 --> 00:04:09,695 (マティルダ)では シャロン様が サウズリンドへ いらしたのは 39 00:04:09,695 --> 00:04:13,695 聖夜の祝宴に参加してみたい お気持ちからだったのかしら。 40 00:04:15,634 --> 00:04:18,137 (シャロン)ええ それから もう一つ。 41 00:04:18,137 --> 00:04:23,976 (シャロン)私がこの国に来たのは… 害虫退治のためですの。 42 00:04:23,976 --> 00:04:27,980 (シャロン)ミレーユ姉様も きっと喜んでくださるわ。 43 00:04:27,980 --> 00:04:32,985 (マティルダ)ウフフ シャロン様 私たち仲良くできそうですわね。 44 00:04:32,985 --> 00:04:38,323 《ミレーユ様… 現ラモンド夫人と呼ばれるお方が 45 00:04:38,323 --> 00:04:43,723 昔 殿下と婚約寸前だったのは 私も存じ上げておりました》 46 00:04:45,664 --> 00:04:49,001 令嬢:殿下はなぜ ミゼラルの真珠姫ではなく 47 00:04:49,001 --> 00:04:52,004 虫かぶり姫を選ばれたのかしら。 48 00:04:52,004 --> 00:04:56,341 殿下のお考えが あるのだと思います 49 00:04:56,341 --> 00:04:58,510 《あのころの私は 50 00:04:58,510 --> 00:05:01,847 見せかけの婚約者であると 思い込んでいたので 51 00:05:01,847 --> 00:05:06,685 心を騒がせることもなく 答えることができました。 52 00:05:06,685 --> 00:05:09,021 でも今は…》 53 00:05:09,021 --> 00:05:11,957 エレン:ミレーユ様からです 54 00:05:11,957 --> 00:05:14,459 はあ…。 55 00:05:14,459 --> 00:05:18,630 (アラン)重たそうですね。 お手伝いしますよ エリアーナ様! 56 00:05:18,630 --> 00:05:22,467 いえ 大丈夫です…。 (アラン)遠慮なさらずに! 57 00:05:22,467 --> 00:05:24,469 いえ…。 58 00:05:24,469 --> 00:05:26,972 (アラン)ああ…。 59 00:05:26,972 --> 00:05:28,974 本職の格好をしても 60 00:05:28,974 --> 00:05:31,143 気づかれない僕の存在感って いったい…。 61 00:05:31,143 --> 00:05:33,143 アラン デス…。 62 00:05:35,314 --> 00:05:37,482 えっ? まあ アラン様! 63 00:05:37,482 --> 00:05:42,782 申し訳ありません 考え事をしていたので。 ハハハ…。 64 00:05:44,823 --> 00:05:47,492 (アラン)考えごとって クリス様のこと? 65 00:05:47,492 --> 00:05:49,661 あの…。 んっ? 66 00:05:49,661 --> 00:05:53,165 殿下には お伝えしないでもらえませんか。 67 00:05:53,165 --> 00:05:59,171 え~っと エリアーナ様が クリス様に知られたくないのは 68 00:05:59,171 --> 00:06:01,173 困ったご令嬢方のこと? 69 00:06:01,173 --> 00:06:04,473 (アラン)それとも もっと別の何か? あ…。 70 00:06:06,511 --> 00:06:10,015 んっ? 別の…。 71 00:06:10,015 --> 00:06:14,620 ダウナー伯爵は 発言を 強められたりしていますか? 72 00:06:14,620 --> 00:06:16,788 う~ん…。 73 00:06:16,788 --> 00:06:18,988 やはり そうなのですね…。 74 00:06:21,293 --> 00:06:25,964 《私は 自分の発想が 国を豊かにするものならば 75 00:06:25,964 --> 00:06:29,468 誰がそれを広め 自分の功績にしようと 76 00:06:29,468 --> 00:06:33,972 かまわないと そう思っていました。 77 00:06:33,972 --> 00:06:37,142 けれど 軍部の強硬派である 78 00:06:37,142 --> 00:06:41,146 ダウナー伯爵家に連なる方に 利用されてしまうと 79 00:06:41,146 --> 00:06:46,318 サウズリンドが 北東の紛争地帯へ 軍事介入する向きがあるのかと 80 00:06:46,318 --> 00:06:50,989 他国の方々に 思われてしまいます》 81 00:06:50,989 --> 00:06:53,158 私の不用意な発言で 82 00:06:53,158 --> 00:06:57,329 殿下の政策の 邪魔をしてしまったと思うと…。 83 00:06:57,329 --> 00:06:59,331 あ…。 84 00:06:59,331 --> 00:07:01,500 あ~ エリアーナ様。 85 00:07:01,500 --> 00:07:05,504 僕らも ちょ~っと後手に 回っちゃった面があるんだけどさ。 86 00:07:05,504 --> 00:07:08,507 大丈夫だよ。 僕らがまおう…。 87 00:07:08,507 --> 00:07:12,778 あ~ え~っと… クリス様がエリアーナ様のことで 88 00:07:12,778 --> 00:07:16,281 やられっぱなしに なるわけがないから! フフッ。 89 00:07:16,281 --> 00:07:20,118 それでは 私は殿下に守られてばかりです。 90 00:07:20,118 --> 00:07:23,455 いつものように…。 (アラン)えっ? 91 00:07:23,455 --> 00:07:27,292 エリアーナ様は生真面目だからなあ…。 92 00:07:27,292 --> 00:07:31,129 クリス様が今 忙しくしてるのは 自業自得だしさ 93 00:07:31,129 --> 00:07:34,929 気にせず 押しかけてやって。 遠慮することなんてないよ! 94 00:07:36,968 --> 00:07:38,970 はい…。 95 00:07:38,970 --> 00:07:41,139 じゃっ! こっちは届けておくから 96 00:07:41,139 --> 00:07:44,643 そっちはご自分で クリス様に届けてくださいね~! 97 00:07:44,643 --> 00:07:47,943 ありがとうございます アラン様。 98 00:07:50,649 --> 00:07:56,321 《殿下にお逢いするのが怖くて 朝から執務室を避けていました。 99 00:07:56,321 --> 00:07:59,321 きちんとご相談しなければ…》 100 00:08:01,993 --> 00:08:04,663 (扉の開閉音) 101 00:08:04,663 --> 00:08:06,663 《今日もいらっしゃらない…》 102 00:08:10,435 --> 00:08:12,437 あ…。 103 00:08:12,437 --> 00:08:16,942 エレン:ミレーユ様も同じお考えですよ クリストファー殿下 104 00:08:16,942 --> 00:08:24,442 ~ 105 00:08:29,955 --> 00:08:32,655 (アグネス)聖夜の祝宴の手順は 以上になりますが…。 106 00:08:34,960 --> 00:08:38,296 (アグネス)気が散っているようですね エリアーナ様。 107 00:08:38,296 --> 00:08:40,632 も 申し訳ありません…。 108 00:08:40,632 --> 00:08:42,801 王妃様が示唆された 109 00:08:42,801 --> 00:08:46,471 殿下の側室問題を 気にされているのですか? 110 00:08:46,471 --> 00:08:48,640 あ…。 111 00:08:48,640 --> 00:08:51,643 王妃様は お話しされないと思いますので 112 00:08:51,643 --> 00:08:53,812 お教えしておきますが。 113 00:08:53,812 --> 00:08:58,650 ダウナー子爵夫人が ご息女の マティルダ様を売り込んでいるのは 114 00:08:58,650 --> 00:09:03,488 ご自分が果たせなかった夢を 娘に託しているのだと思います。 115 00:09:03,488 --> 00:09:06,158 えっ? 子爵夫人は 116 00:09:06,158 --> 00:09:10,262 元は陛下の 婚約者候補でもありましたから。 117 00:09:10,262 --> 00:09:12,597 あ…。 (アグネス)そして今回ですが 118 00:09:12,597 --> 00:09:16,601 エリアーナ様のお父君 ベルンシュタイン侯爵は 119 00:09:16,601 --> 00:09:19,771 毎年 軍事予算を 抑えられていますので 120 00:09:19,771 --> 00:09:22,441 軍関係者から よく思われていません。 121 00:09:22,441 --> 00:09:26,278 (アグネス)ダウナー伯爵が 宮廷内のバランスをとるように 122 00:09:26,278 --> 00:09:29,448 ご自分の孫を 側室として上げるよう 123 00:09:29,448 --> 00:09:32,617 殿下に迫られているみたいですね。 124 00:09:32,617 --> 00:09:36,288 それで エリアーナ様はどうされますか。 125 00:09:36,288 --> 00:09:38,457 どう とは…。 126 00:09:38,457 --> 00:09:42,127 (アグネス)歴代の王に 側室問題は不可欠です。 127 00:09:42,127 --> 00:09:45,964 あなた様は 殿下の側室を 受け容れられるのですか。 128 00:09:45,964 --> 00:09:50,135 私は…。 もうひとつ エリアーナ様。 129 00:09:50,135 --> 00:09:53,805 あなた様の 情報がもれた件ですが 130 00:09:53,805 --> 00:09:56,705 後宮勤めの侍女を疑われますか? 131 00:09:58,977 --> 00:10:03,815 いいえ。 王家の方を 裏切るような行為を 132 00:10:03,815 --> 00:10:06,515 彼女たちがするとは思えません。 133 00:10:08,487 --> 00:10:13,325 エリアーナ様 あなた様には あなた様の強みがある。 134 00:10:13,325 --> 00:10:16,161 常にそれを忘れられないことです。 135 00:10:16,161 --> 00:10:18,830 え…。 では 続いて 136 00:10:18,830 --> 00:10:21,830 祝宴の招待客について ご説明いたします。 137 00:10:23,835 --> 00:10:25,835 はい…。 138 00:10:27,839 --> 00:10:31,239 《結局 昨日も 殿下とは逢えませんでした…》 139 00:10:33,178 --> 00:10:36,478 おはよう サラ。 (サラ)おはようございます。 140 00:10:39,184 --> 00:10:43,021 《これ以上 先延ばしはできません。 141 00:10:43,021 --> 00:10:45,023 私の失言のことや 142 00:10:45,023 --> 00:10:47,723 宮廷内の動きなどを ご相談しなければ…》 143 00:10:49,694 --> 00:10:51,794 《でも それ以上に…》 144 00:10:53,865 --> 00:10:57,365 《殿下にお逢いして きちんと話をしなければ》 145 00:11:02,707 --> 00:11:04,709 ふぅ…。 146 00:11:04,709 --> 00:11:07,546 (クリストファー)テッセン川の 工事現場で事故? 147 00:11:07,546 --> 00:11:10,982 (アレクセイ)橋げたの足場が崩れ 負傷者が出ています。 148 00:11:10,982 --> 00:11:14,319 現場責任者は 経験の浅い若手。 149 00:11:14,319 --> 00:11:17,656 現場の統率が とれていない可能性もあります。 150 00:11:17,656 --> 00:11:21,159 (クリストファー)いや… 彼はアズール地方の出身だ。 151 00:11:21,159 --> 00:11:25,664 土地の者にも顔が利くし 古株の補佐をつけたはずだ。 152 00:11:25,664 --> 00:11:28,664 現場のそごは考えにくい。 (グレン)うん。 153 00:11:31,169 --> 00:11:35,507 現場の環境を見たい アレク 私の予定を調整しろ。 154 00:11:35,507 --> 00:11:37,509 グレン 馬の準備。 155 00:11:37,509 --> 00:11:40,679 はあ? 今から アズール地方に行く気かよ。 156 00:11:40,679 --> 00:11:42,681 聖夜の祝宴はどうすんだ。 157 00:11:42,681 --> 00:11:46,518 祝宴には往復しても間に合う。 つべこべ言わず 準備しろ。 158 00:11:46,518 --> 00:11:49,020 また 強行軍…。 159 00:11:49,020 --> 00:11:52,020 殿下がわざわざ赴かれなくとも… んっ? 160 00:11:54,025 --> 00:11:56,027 エリィ! 161 00:11:56,027 --> 00:12:00,031 あ… あっ。 で 殿下…。 162 00:12:00,031 --> 00:12:02,831 エリィが 足りない…。 163 00:12:06,204 --> 00:12:08,206 同じ王宮内にいるのに 164 00:12:08,206 --> 00:12:10,475 なんでこんなに エリィに逢えないんだ! 165 00:12:10,475 --> 00:12:13,812 誰かの陰謀か 何かの作為か。 166 00:12:13,812 --> 00:12:15,981 危うく もう少しでグレンに 167 00:12:15,981 --> 00:12:18,316 夜這いの作法を 教わるところだった…。 168 00:12:18,316 --> 00:12:20,318 《はい?》 169 00:12:20,318 --> 00:12:25,657 人聞きの悪いことを言うな! 何が陰謀ですか そもそも 殿下…。 170 00:12:25,657 --> 00:12:30,662 恋人たちの逢瀬を邪魔するなんて 本当に無粋なヤツらだ。 171 00:12:30,662 --> 00:12:33,665 全然 時間がとれなくて ごめんね エリィ。 172 00:12:33,665 --> 00:12:38,003 年明けの休みまでには 必ず時間を作るからね。 173 00:12:38,003 --> 00:12:40,803 あ…。 フフッ。 174 00:12:43,008 --> 00:12:46,678 はい わかりました。 うん! 175 00:12:46,678 --> 00:12:48,978 あ… あっ! 176 00:12:52,017 --> 00:12:54,352 あ あの…。 177 00:12:54,352 --> 00:12:56,855 あっ…。 さみしかったの? エリィ。 178 00:12:56,855 --> 00:12:58,857 ふ…。 あっ。 179 00:12:58,857 --> 00:13:03,862 ~ 180 00:13:03,862 --> 00:13:06,698 (グレン)行くなら行くで さっさと向かうぞ! 181 00:13:06,698 --> 00:13:09,534 そうですね イチャつく暇があったら 182 00:13:09,534 --> 00:13:11,803 さっさと行って 片づけてきてください。 183 00:13:11,803 --> 00:13:16,641 チッ… なんだか季節外れの やぶ蚊が飛んでいるけど 184 00:13:16,641 --> 00:13:19,811 害虫駆除は私の役目だ。 185 00:13:19,811 --> 00:13:22,480 手は打ってあるから 心配しないで。 186 00:13:22,480 --> 00:13:25,650 ありがとうございます 殿下。 187 00:13:25,650 --> 00:13:29,320 お気をつけて 行ってらっしゃいませ。 188 00:13:29,320 --> 00:13:32,323 うん。 あわただしくてごめんね エリィ。 189 00:13:32,323 --> 00:13:34,323 すぐに戻るからね。 190 00:13:36,327 --> 00:13:39,330 《やっと 殿下にお逢いできたのに…。 191 00:13:39,330 --> 00:13:41,332 逢う前よりも 192 00:13:41,332 --> 00:13:44,335 胸がつかえたような思いに なりました…》 193 00:13:44,335 --> 00:13:46,671 (風の音) 194 00:13:46,671 --> 00:13:48,971 (鳥のさえずり) 195 00:13:51,176 --> 00:13:55,180 (侍女1)エリアーナ様。 シャロン様が お待ちになられております。 196 00:13:55,180 --> 00:13:57,180 シャロン様が? 197 00:14:00,185 --> 00:14:02,285 (エレン)ん…。 198 00:14:08,026 --> 00:14:10,628 んっ エリアーナ様! 199 00:14:10,628 --> 00:14:12,797 ご相談したいことがあるの! 200 00:14:12,797 --> 00:14:15,133 相談? 201 00:14:15,133 --> 00:14:19,637 はい! できれば 2人でお話できませんか? フフッ。 202 00:14:19,637 --> 00:14:22,437 シャロン様…。 エレンも下がって。 203 00:14:25,143 --> 00:14:27,979 (シャロン)私 まどろっこしいのは嫌いなの。 204 00:14:27,979 --> 00:14:30,648 エリアーナ様。 はい…。 205 00:14:30,648 --> 00:14:32,650 率直に申し上げますね。 206 00:14:32,650 --> 00:14:36,321 聖夜の祝宴で クリストファー殿下のパートナーを 207 00:14:36,321 --> 00:14:38,323 私に代わってほしいの。 208 00:14:38,323 --> 00:14:40,325 はい? 209 00:14:40,325 --> 00:14:44,329 (シャロン)ミゼラル公国の人間である私が パートナーとして出れば 210 00:14:44,329 --> 00:14:48,166 殿下はやはり ミレーユ姉様を尊重しているのだと 211 00:14:48,166 --> 00:14:50,502 みんなにも わかるでしょう? 212 00:14:50,502 --> 00:14:55,006 今後の流れとして やっぱりそれが最善だと思うの。 213 00:14:55,006 --> 00:14:58,176 今後の流れ… とは? 214 00:14:58,176 --> 00:15:02,180 ご正妃がエリアーナ様なのは もう しかたがないわ。 215 00:15:02,180 --> 00:15:04,349 お触れも出てしまったし。 216 00:15:04,349 --> 00:15:07,018 ミレーユ姉様は 白い結婚だったとはいえ 217 00:15:07,018 --> 00:15:10,121 一度は嫁がれた身だから。 218 00:15:10,121 --> 00:15:14,959 でも クリストファー殿下とミレーユ姉様が 元のさやにおさまれば 219 00:15:14,959 --> 00:15:17,295 すべては元どおりなのよ! 220 00:15:17,295 --> 00:15:21,132 わかるでしょう? 「ユールの恋人」よ。 221 00:15:21,132 --> 00:15:23,134 ユールの恋人? 222 00:15:23,134 --> 00:15:25,637 もう! 見かけどおり鈍い方ね。 223 00:15:25,637 --> 00:15:29,974 クリストファー殿下とミレーユ姉様の恋物語! 224 00:15:29,974 --> 00:15:32,977 (シャロン)幼いころから 想い合っていた姫君と 225 00:15:32,977 --> 00:15:34,979 隣国の王子。 226 00:15:34,979 --> 00:15:37,148 将来を約束していたのに 227 00:15:37,148 --> 00:15:41,486 王子には2人の仲を邪魔する 婚約者があてがわれ 228 00:15:41,486 --> 00:15:45,323 姫君は年老いた男に 無理やり嫁がされるの! 229 00:15:45,323 --> 00:15:48,023 二人の仲は 絶望的かと思われた そのとき! 230 00:15:49,994 --> 00:15:53,998 (シャロン)姫君が女神に愛された ユールの乙女だとわかって 231 00:15:53,998 --> 00:15:57,001 女神の加護で貞潔は守られ 232 00:15:57,001 --> 00:16:00,505 年老いた男も 邪魔な婚約者も退治されて 233 00:16:00,505 --> 00:16:04,843 2人はいつまでも 幸せに暮らすの~! 234 00:16:04,843 --> 00:16:07,178 はあ~! あ…。 235 00:16:07,178 --> 00:16:09,848 はっ! ん んん! 236 00:16:09,848 --> 00:16:12,951 ミゼラルでは 誰もがこの本のモデルは 237 00:16:12,951 --> 00:16:16,621 クリストファー殿下とミレーユ姉様だと 承知しているわ。 238 00:16:16,621 --> 00:16:18,623 そうですか…。 239 00:16:18,623 --> 00:16:21,125 (シャロン)だからね エリアーナ様。 240 00:16:21,125 --> 00:16:23,962 いびつな関係は正されるべきだわ。 241 00:16:23,962 --> 00:16:27,966 あなたでは 殿下のお荷物になるだけ。 は…。 242 00:16:27,966 --> 00:16:31,469 だからもう 殿下を解放してほしいの。 243 00:16:31,469 --> 00:16:35,473 殿下を解放ですか? 244 00:16:35,473 --> 00:16:37,642 ええ! ミレーユ姉様なら 245 00:16:37,642 --> 00:16:41,479 殿下の側室候補も 王宮内の貴族たちだって 246 00:16:41,479 --> 00:16:43,648 きれいに押さえてみせるわ。 247 00:16:43,648 --> 00:16:48,820 (シャロン)エリアーナ様は本だけ読んでいる お飾りのご正妃様でいいわ。 248 00:16:48,820 --> 00:16:53,324 実質的な務めは ミレーユ姉様がこなすから。 249 00:16:53,324 --> 00:16:55,326 おわかりになるでしょう? 250 00:16:55,326 --> 00:16:59,998 物語のお邪魔虫であるあなたから 殿下を解き放って 251 00:16:59,998 --> 00:17:03,501 ミレーユ姉様にあるべき座を 明け渡すの! 252 00:17:03,501 --> 00:17:07,505 それが 物語として ふさわしい姿だわ。 253 00:17:07,505 --> 00:17:12,110 ~ 254 00:17:12,110 --> 00:17:14,410 《お邪魔虫…》 255 00:17:18,616 --> 00:17:20,785 《いつもなら 語りかけてくるような 256 00:17:20,785 --> 00:17:24,485 書物の息吹が 何も感じられない…》 257 00:17:26,457 --> 00:17:30,295 《殿下が側室を迎え入れられる 気があるのかどうか 258 00:17:30,295 --> 00:17:34,799 それは 殿下にお聞きして みなければわからないこと…。 259 00:17:34,799 --> 00:17:36,801 けれど…。 260 00:17:36,801 --> 00:17:41,973 クリストファー殿下とミレーユ様が 幼いころから想い合っていて 261 00:17:41,973 --> 00:17:45,173 それを私が 邪魔したのだとしたら…》 262 00:17:48,313 --> 00:17:51,649 《きちんと殿下に 聞いてみなければ…。 263 00:17:51,649 --> 00:17:56,149 でも それでもし… うなずかれてしまったら?》 264 00:17:58,489 --> 00:18:00,992 《殿下のおそばにいたい。 265 00:18:00,992 --> 00:18:03,828 想いが通じ合ってから 266 00:18:03,828 --> 00:18:08,499 その気持ちだけを胸に 殿下の隣にふさわしくあろうと 267 00:18:08,499 --> 00:18:11,999 必死にやってきました でも…》 268 00:18:19,944 --> 00:18:22,244 《少し疲れました…》 269 00:18:30,955 --> 00:18:32,955 (アルフレッド)もう一度言います。 270 00:18:34,959 --> 00:18:39,297 お兄様? (アルフレッド)アンナ・ヘイドン辺境伯令嬢。 271 00:18:39,297 --> 00:18:44,302 聖夜の祝宴に 僕のパートナーとして 出席していただけませんか? 272 00:18:44,302 --> 00:18:46,471 アルフレッド様…。 273 00:18:46,471 --> 00:18:49,140 僕は本気です アンナ嬢。 274 00:18:49,140 --> 00:18:53,644 僕は 一人の男として あなたに惹かれています。 275 00:18:53,644 --> 00:18:56,814 パートナーになっていただけませんか? 276 00:18:56,814 --> 00:18:59,014 あ…。 277 00:19:05,490 --> 00:19:07,658 (役人1)殿下が戻られたそうだ。 278 00:19:07,658 --> 00:19:09,827 (役人2)祝宴に 間に合ってよかった。 279 00:19:09,827 --> 00:19:12,227 (役人1)ああ。 280 00:19:14,599 --> 00:19:18,102 (アラン)だ~か~ら~ 無茶言わないでよ クリス様~! 281 00:19:18,102 --> 00:19:21,439 他国のことなんだから 調べるのに時間がかかるのは 282 00:19:21,439 --> 00:19:23,441 しかたないでしょ~。 283 00:19:23,441 --> 00:19:27,945 無駄口叩いている暇があったら 諜報部と連携を密にしろ。 284 00:19:27,945 --> 00:19:31,115 聖夜の祝宴の準備の 合間を縫ってるんだから 285 00:19:31,115 --> 00:19:34,452 多少 後手に回るのは 多めに見てほしいよ! 286 00:19:34,452 --> 00:19:36,954 過重労働で訴えるからね! 287 00:19:36,954 --> 00:19:38,956 ハッ やってみろ。 288 00:19:38,956 --> 00:19:43,294 どうせ上がってくるのは 私の所だ。 握りつぶしてやる。 289 00:19:43,294 --> 00:19:45,630 う~わ! 横暴君主! 290 00:19:45,630 --> 00:19:50,635 権力乱用! 黒色職場! 守れ 労働者の基本的人権! 291 00:19:50,635 --> 00:19:53,935 打倒 不当残業! クリス様の耳は ロバの耳~! 292 00:19:55,973 --> 00:19:58,810 ハハッ… あっ。 ああ! 293 00:19:58,810 --> 00:20:02,313 殿下… あの…。 んっ? 294 00:20:02,313 --> 00:20:07,985 成婚の儀を 延期していただけませんか? 295 00:20:07,985 --> 00:20:10,685 な…。 (アラン/グラン)あ…。 296 00:20:13,658 --> 00:20:15,993 へ… あっ。 297 00:20:15,993 --> 00:20:19,163 ~ 298 00:20:19,163 --> 00:20:21,163 申し訳ありません…。 299 00:20:25,002 --> 00:20:31,342 (走る息遣い) 300 00:20:31,342 --> 00:20:39,684 ~ 301 00:20:39,684 --> 00:20:41,684 きゃっ! 302 00:20:43,688 --> 00:20:47,358 んん~ ハァハァ…。 303 00:20:47,358 --> 00:20:49,758 ふぅ… ふっ。 304 00:20:52,029 --> 00:20:54,699 (エレン)エリアーナ嬢! はっ! 305 00:20:54,699 --> 00:20:58,202 走っていかれるのを お見かけしたので…。 306 00:20:58,202 --> 00:21:00,204 ん ぐっ…。 307 00:21:00,204 --> 00:21:02,204 あ 動かないで。 308 00:21:06,210 --> 00:21:08,546 いたずらな ヒイラギですね。 309 00:21:08,546 --> 00:21:11,983 こんなに愛らしい髪を 傷つけようとするなんて…。 310 00:21:11,983 --> 00:21:14,183 ふ…。 311 00:21:17,155 --> 00:21:20,825 もう大丈夫ですよ。 (静かに泣く声) 312 00:21:20,825 --> 00:21:22,825 エリアーナ。 はっ! 313 00:21:26,497 --> 00:21:28,499 は…。 314 00:21:28,499 --> 00:21:30,668 んっ。 315 00:21:30,668 --> 00:21:33,171 エリィ ちゃんと話をしよう。 316 00:21:33,171 --> 00:21:36,507 クリストファー殿下。 317 00:21:36,507 --> 00:21:39,177 少し落ち着かれては いかがでしょうか。 318 00:21:39,177 --> 00:21:42,847 あなたには関係がない。 下がってもらおう。 319 00:21:42,847 --> 00:21:45,349 たしかに 私は無関係ですが 320 00:21:45,349 --> 00:21:48,519 おびえている女性を 見過ごすことはできません。 321 00:21:48,519 --> 00:21:50,688 私と彼女の問題だ。 322 00:21:50,688 --> 00:21:54,688 口を挟まないでもらいたい。 おいで エリィ。 323 00:21:57,361 --> 00:22:01,866 はあ…。 申し訳ありません 殿下。 324 00:22:01,866 --> 00:22:05,870 少し お時間を いただけないでしょうか。 325 00:22:05,870 --> 00:22:08,870 今日だけ 家に帰りたいのです。 326 00:22:12,476 --> 00:22:14,976 そう わかった。 327 00:22:16,981 --> 00:22:18,981 は…。