1 00:00:09,010 --> 00:00:11,180 ⚟グレイラットさん。 2 00:00:11,180 --> 00:00:14,850 よかった。 ちょうど お宅へ伺おうとしていたんですよ。 3 00:00:14,850 --> 00:00:17,180 こちら お手紙になります。 4 00:00:17,180 --> 00:00:20,350 (ルーデウス)ありがとうございます。 5 00:00:20,350 --> 00:00:22,360 《誰からだ?》 6 00:00:24,690 --> 00:00:27,690 はっ! パウロからだ! 7 00:00:29,860 --> 00:00:34,030 (パウロ)「ルーデウスへ。 魔法大学に入学するんだってな。 8 00:00:34,030 --> 00:00:36,200 おめでとう。 いろいろあったが➡ 9 00:00:36,200 --> 00:00:39,870 お前が お前の道を 歩いてくれるのを うれしく思う。 10 00:00:39,870 --> 00:00:45,210 エリナリーゼから聞いたと思うが ゼニスのことは なんとかなりそうだ。 11 00:00:45,210 --> 00:00:47,710 あいつにも よろしく言っといてくれ。 12 00:00:47,710 --> 00:00:50,720 俺たちは今 イーストポートにいる。 13 00:00:50,720 --> 00:00:53,890 これから ベガリット大陸へ向かうところだ。 14 00:00:53,890 --> 00:00:57,720 ベガリット大陸は 魔大陸の次に過酷な土地だ。 15 00:00:57,720 --> 00:01:00,730 子連れで渡るには ちと はばかられる。 16 00:01:00,730 --> 00:01:05,670 そこで アイシャとノルンだけ お前の所に送るって案が出た。 17 00:01:05,670 --> 00:01:09,840 もちろん 子どもだけで 旅をさせるのも危険な話だ。 18 00:01:09,840 --> 00:01:12,510 また離れて やきもきするくらいなら➡ 19 00:01:12,510 --> 00:01:16,180 連れていったほうがいい。 そう思ってたときに➡ 20 00:01:16,180 --> 00:01:20,510 ある人物と再会した。 お前も知ってる人だ。 21 00:01:20,510 --> 00:01:23,680 その人が子どもたちの護衛を 引き受けてくれるっていうんで➡ 22 00:01:23,680 --> 00:01:27,520 お願いした。 お前も会ったら驚くと思う。 23 00:01:27,520 --> 00:01:32,190 アイシャは お前に似て器用な子だ。 頭もいい。 24 00:01:32,190 --> 00:01:35,360 ノルンは お前やアイシャとは少々違う。 25 00:01:35,360 --> 00:01:40,030 お前のことも嫌ってるし アイシャとも あまり仲がよくない。 26 00:01:40,030 --> 00:01:44,200 兄貴として嫌がらずに 面倒を見てやってほしい。 27 00:01:44,200 --> 00:01:46,540 とりあえず そんな感じだ。 28 00:01:46,540 --> 00:01:49,380 なんでもかんでも お前に任せることになって➡ 29 00:01:49,380 --> 00:01:52,710 申し訳なく思っている。 よろしく頼む。 30 00:01:52,710 --> 00:01:54,710 パウロ・グレイラットより」。 31 00:01:56,720 --> 00:01:59,390 《申し訳なさのあふれた手紙だ。 32 00:01:59,390 --> 00:02:02,320 だが 俺に対する信頼も感じる。 33 00:02:02,320 --> 00:02:05,990 信頼には応えねばならんな。 長男だし! 34 00:02:05,990 --> 00:02:08,660 それにしても 護衛を引き受けてくれた➡ 35 00:02:08,660 --> 00:02:11,660 ある人物って誰だろう?》 36 00:02:11,660 --> 00:02:13,670 まぁいっか…。 37 00:03:45,700 --> 00:03:48,200 シ~ルフィ。 38 00:03:48,200 --> 00:03:50,710 フフフ…。 (シルフィ)どうしたの? 39 00:03:50,710 --> 00:03:53,310 ルディが浮かれるなんて珍しいね。 40 00:03:53,310 --> 00:03:56,310 ああ 父さんから手紙が届いたんだ。 41 00:03:56,310 --> 00:03:58,650 えっ! パウロさんから? うん! 42 00:03:58,650 --> 00:04:02,490 みんな無事みたいだ。 そう! よかった。 43 00:04:02,490 --> 00:04:06,490 それで 突然だけど 妹が2人 来るらしい。 44 00:04:06,490 --> 00:04:10,330 この家に住まわせてあげようと 思ってるんだけど大丈夫かな? 45 00:04:10,330 --> 00:04:14,630 もちろん! にぎやかになるね。 うん! 46 00:04:17,670 --> 00:04:20,500 《こうして結婚して 家を構えたのも➡ 47 00:04:20,500 --> 00:04:23,010 家族のためだったのかも しれないな。 48 00:04:23,010 --> 00:04:25,840 いずれは パウロたちと一緒に暮らしてもいい。 49 00:04:25,840 --> 00:04:30,350 それにしても 元ニートが両親を養うか。 50 00:04:30,350 --> 00:04:32,350 なんとも感慨深い》 51 00:04:32,350 --> 00:04:34,650 (ルーデウス/シルフィ)いただきま~す! 52 00:04:39,360 --> 00:04:43,860 《ああ 幸せだ。 こうやって帰る場所があって➡ 53 00:04:43,860 --> 00:04:47,360 毎日 好きな人と一緒に ごはんを食べられるなんて。 54 00:04:47,360 --> 00:04:49,530 シルフィには感謝だな》 55 00:04:49,530 --> 00:04:51,470 は~。 56 00:04:51,470 --> 00:04:55,470 なぁ シルフィ 何か俺にしてほしいことないの? 57 00:04:55,470 --> 00:04:59,980 えっ? う~ん…。 じゃあ あれ 教えてよ。 58 00:04:59,980 --> 00:05:02,810 ルディが 入学試験のときに使った あれ。 59 00:05:02,810 --> 00:05:06,480 あ~ ディスタブ・マジックか。 お安いご用です。 60 00:05:06,480 --> 00:05:08,980 手取り腰取り 教えてあげましょう。 61 00:05:08,980 --> 00:05:12,150 代わりに 僕 治癒魔術を教えてあげる。 62 00:05:12,150 --> 00:05:16,830 一応 上級までなら使えるしね。 うん ありがとう。 63 00:05:16,830 --> 00:05:19,500 《というわけで夕食後は➡ 64 00:05:19,500 --> 00:05:22,000 お互い 魔術を教え合うことになった》 65 00:05:22,000 --> 00:05:25,330 う~ん…。 えっと…。 66 00:05:25,330 --> 00:05:29,510 治癒魔術も他の無詠唱と 変わらないと思うんだけど。 67 00:05:29,510 --> 00:05:32,680 う~ん…。 もしかして➡ 68 00:05:32,680 --> 00:05:36,080 術を受けている側の感覚が わからないんじゃない? 69 00:05:38,180 --> 00:05:43,020 《確かに俺には 魔力で干渉される側の感覚がない。 70 00:05:43,020 --> 00:05:47,360 攻撃魔術なら血流のように 感じることができるのだが》 71 00:05:47,360 --> 00:05:51,460 はぁ…。 なんか ちょっと安心した。 72 00:05:51,460 --> 00:05:54,630 ルディにも できないことってあるんだね。 73 00:05:54,630 --> 00:05:57,470 悔しいけど そうみたいだね。 74 00:05:57,470 --> 00:05:59,970 じゃあ 次はシルフィの番だ。 75 00:06:02,470 --> 00:06:07,810 う~ん! 76 00:06:07,810 --> 00:06:09,980 う~ん…。 77 00:06:09,980 --> 00:06:14,820 そういえば シルフィ。 なっ 何? 今 集中してるから。 78 00:06:14,820 --> 00:06:19,320 俺たちの子どもってさ やっぱり 魔術の才能があるのかな? 79 00:06:19,320 --> 00:06:22,320 ふぁっ!? 80 00:06:22,320 --> 00:06:27,000 そっ それは… 生まれてみないと わからないよ。 81 00:06:27,000 --> 00:06:29,830 だよね。 あっ でも➡ 82 00:06:29,830 --> 00:06:34,840 僕は エルフの血が濃いから できにくいというか…。 83 00:06:34,840 --> 00:06:38,670 その… 僕に子どもができなかったら➡ 84 00:06:38,670 --> 00:06:42,850 お妾さんを迎えてもいいからね。 85 00:06:42,850 --> 00:06:45,680 そんなことするつもりはないよ。 86 00:06:45,680 --> 00:06:50,850 俺が欲しいのは子どもじゃなくて 好きな相手との愛の結晶さ。 87 00:06:50,850 --> 00:06:53,790 愛してるよ シルフィ。 88 00:06:53,790 --> 00:06:56,790 うん 僕も愛してるよ。 89 00:06:59,460 --> 00:07:03,630 (ナナホシ)この魔法陣が成功すれば 次の段階に進めるわ。 90 00:07:03,630 --> 00:07:07,470 《ここ1か月 根を詰めて描いていた力作。 91 00:07:07,470 --> 00:07:10,970 ナナホシにとっては 2年間の集大成だ》 92 00:07:10,970 --> 00:07:15,480 一応 この魔法陣が何をするものか 聞いてみても? 93 00:07:15,480 --> 00:07:18,310 (ナナホシ)異世界の物品を召喚するわ。 94 00:07:18,310 --> 00:07:21,150 また転移災害とか 起きないだろうな? 95 00:07:21,150 --> 00:07:23,990 大丈夫よ。 理論上はね。 96 00:07:23,990 --> 00:07:27,820 その理論を聞いてみても? 97 00:07:27,820 --> 00:07:32,490 は~ 大きく かつ複雑なものを 召喚しようとすれば➡ 98 00:07:32,490 --> 00:07:36,830 より多くの魔力が必要だと 今までの実験で判明したわ。 99 00:07:36,830 --> 00:07:41,170 つまり この世界の魔術には エネルギー保存の法則が…。 100 00:07:41,170 --> 00:07:44,510 あっ…。 101 00:07:44,510 --> 00:07:46,510 この世界で おかしいことは➡ 102 00:07:46,510 --> 00:07:50,350 大抵 魔力が 肩代わりしているということ。 103 00:07:50,350 --> 00:07:52,280 なるほど…。 104 00:07:52,280 --> 00:07:55,120 《土魔術で 中空に岩が出現するのは➡ 105 00:07:55,120 --> 00:07:58,450 辺りの魔力を 岩に変化させているのか》 106 00:07:58,450 --> 00:08:00,460 じゃあ 説明は終わり。 107 00:08:00,460 --> 00:08:03,260 始めましょうか。 はい。 108 00:08:12,130 --> 00:08:15,140 《んっ!? 何か おかしい。 109 00:08:15,140 --> 00:08:18,340 魔法陣の光り方に 滞りがあるような…》 110 00:08:31,150 --> 00:08:35,990 《回路がショートしたのか? ともあれ これは…》 111 00:08:35,990 --> 00:08:38,090 失敗ね。 112 00:08:45,330 --> 00:08:47,540 ふぅ…。 113 00:08:55,610 --> 00:08:59,780 ご苦労さま。 今日は もう 帰ってもいいわ。 114 00:08:59,780 --> 00:09:03,090 まっ まぁ… こういうこともあるさ。 115 00:09:06,460 --> 00:09:08,760 では 失礼します。 116 00:09:14,460 --> 00:09:18,970 《ナナホシは ここ最近 ずいぶんと張り詰めてた。 117 00:09:18,970 --> 00:09:23,140 この失敗は かなり 響いているんじゃないだろうか。 118 00:09:23,140 --> 00:09:26,640 いや ナナホシは あれでいて 結構 強そうだ。 119 00:09:26,640 --> 00:09:30,150 失敗を失敗と受け止めるだけの 度量はあるだろう》 120 00:09:30,150 --> 00:09:34,150 (ナナホシ)ああ~!! うわっ… あっ…。 121 00:09:34,150 --> 00:09:40,820 ああ~!! 122 00:09:40,820 --> 00:09:49,160 ううっ… あぁ!! ああ… あ~!! 123 00:09:49,160 --> 00:09:51,830 帰れない~!! ちょっと落ち着けよ! 124 00:09:51,830 --> 00:09:55,500 帰れない! 帰れない! 帰れない! 125 00:09:55,500 --> 00:09:58,010 帰れない!! 126 00:10:00,340 --> 00:10:04,050 おい… 大丈夫か? あっ…。 127 00:10:07,520 --> 00:10:11,020 お前 ちょっと頑張りすぎたんだよ。 128 00:10:11,020 --> 00:10:15,360 今日は休もう。 なっ? 129 00:10:15,360 --> 00:10:17,860 何? あれ…。 どうしたの? 130 00:10:17,860 --> 00:10:20,360 大丈夫…。 (ザノバ)んっ? 131 00:10:20,360 --> 00:10:23,030 はっ! 師匠! ザノバ。 132 00:10:23,030 --> 00:10:27,200 いかがなされましたか? ナナホシがヤバい。 助けてくれ。 133 00:10:27,200 --> 00:10:30,710 病気ですか? 似たようなもんだ。 134 00:10:30,710 --> 00:10:33,710 ならば まずは医務室へ運びましょう。 135 00:10:33,710 --> 00:10:36,210 師匠 余が運びます。 136 00:10:36,210 --> 00:10:41,720 丁寧にな。 無論です。 さぁ サイレント殿。 137 00:10:41,720 --> 00:10:44,420 道をあけろ!! 138 00:10:51,490 --> 00:10:54,160 なるほど。 彼女は好きで➡ 139 00:10:54,160 --> 00:10:57,670 研究をしていたわけでは なかったのですな。 140 00:10:57,670 --> 00:10:59,670 そうだな。 141 00:11:02,500 --> 00:11:06,510 (ジュリエット)ぐらんどますた 顔 ひどい。 142 00:11:08,840 --> 00:11:13,680 ああ 俺は ブサイクだからな。 143 00:11:13,680 --> 00:11:19,190 シルフィに相談して しばらくはナナホシを 俺の家で世話しようと思う。 144 00:11:19,190 --> 00:11:21,690 こういうときに 1人にするのは危険だ。 145 00:11:21,690 --> 00:11:23,690 (ザノバ)それが よろしいでしょうな。 146 00:11:23,690 --> 00:11:27,030 ザノバ 家まで運ぶのを 手伝ってくれるか? 147 00:11:27,030 --> 00:11:29,030 (ザノバ)喜んで。 148 00:11:38,370 --> 00:11:41,880 ひゃっ! ぐらんどますた なんですか? 149 00:11:41,880 --> 00:11:46,880 なんでもない。 ジュリ ザノバによくしてもらってるか? 150 00:11:46,880 --> 00:11:51,320 はい。 マスタには ごはん たくさん食べさせてくれます。 151 00:11:51,320 --> 00:11:53,320 そうか そうか。 152 00:11:53,320 --> 00:11:58,330 マスターは ごはんを たくさん 食べさせてくれます だな。 153 00:11:58,330 --> 00:12:03,500 うん。 マスタは ごはんを たくさん食べさせてくれます。 154 00:12:03,500 --> 00:12:07,170 よし よし。 155 00:12:07,170 --> 00:12:10,840 《ナナホシは ちゃんと ごはんを食べていたのだろうか? 156 00:12:10,840 --> 00:12:14,010 好きなものを 誰かと一緒に食べるだけで➡ 157 00:12:14,010 --> 00:12:17,010 立派な精神安定剤になる。 158 00:12:17,010 --> 00:12:19,510 彼女は どうだったのだろうか。 159 00:12:19,510 --> 00:12:22,520 俺は彼女のことを ほとんど知らない。 160 00:12:22,520 --> 00:12:26,820 同じ日本人で 秘密を共有してるのに》 161 00:12:36,700 --> 00:12:41,370 まだ眠ってる。 相当 疲れていたみたいだね。 162 00:12:41,370 --> 00:12:43,870 一応 治癒魔術をかけておいたけど。 163 00:12:43,870 --> 00:12:48,210 ありがとう。 護衛中に ごめんな。 ううん。 164 00:12:48,210 --> 00:12:51,410 そうだ。 着替えさせたときに…。 165 00:12:56,650 --> 00:12:59,990 作業用のかもしれないけど。 166 00:12:59,990 --> 00:13:02,990 一応 預かっておくよ。 167 00:13:02,990 --> 00:13:07,660 大丈夫ですか!? サイレント殿は。 さてな…。 168 00:13:07,660 --> 00:13:10,000 なんにせよ 助かったよ ザノバ。 169 00:13:10,000 --> 00:13:14,000 いえ 師匠には いつも お世話になっておりますからな。 170 00:13:14,000 --> 00:13:17,840 師匠のほうこそ大丈夫ですか? なんでだ? 171 00:13:17,840 --> 00:13:21,540 今のサイレント殿のような 顔色をしております。 172 00:13:23,850 --> 00:13:28,520 少しな 昔の つらいことを 思い出したんだ。 173 00:13:28,520 --> 00:13:31,690 聞いてもよろしいですか? 174 00:13:31,690 --> 00:13:37,190 俺も ああやって無気力になって 閉じこもったことがあっただけさ。 175 00:13:37,190 --> 00:13:41,700 余には わからん感覚ですな。 176 00:13:41,700 --> 00:13:43,870 《でも 俺は わかる。 177 00:13:43,870 --> 00:13:46,870 少し境遇が違えば ああなっていたのは➡ 178 00:13:46,870 --> 00:13:48,870 俺だったかもしれない》 179 00:13:53,140 --> 00:13:57,650 とにかく また助けが必要であれば 余におっしゃってください。 180 00:13:57,650 --> 00:14:00,650 力だけは 有り余っておりますので。 181 00:14:00,650 --> 00:14:03,050 ああ 頼むよ。 182 00:14:06,320 --> 00:14:09,990 腹 減ってないか? なんか食いたいもんがあれば➡ 183 00:14:09,990 --> 00:14:13,500 シルフィに頼んでおくけど。 184 00:14:13,500 --> 00:14:20,000 そうだ! ポテトチップス 食べるか? うまそうに食ってただろ。 185 00:14:20,000 --> 00:14:23,810 風呂も沸かすぞ? 心の洗濯っていうし。 186 00:14:25,840 --> 00:14:29,180 あっ…。 187 00:14:29,180 --> 00:14:32,850 なんかあったら呼んでくれ。 188 00:14:32,850 --> 00:14:36,180 全部 塞いだと思ったのよ。 189 00:14:36,180 --> 00:14:39,020 魔法陣は基板みたいなもの。 190 00:14:39,020 --> 00:14:42,360 いくつもの パターン回路を組み合わせることで➡ 191 00:14:42,360 --> 00:14:45,030 一つの機能を作り出す。 192 00:14:45,030 --> 00:14:51,470 けれど どうしても あの一点 回路が つながらなかった。 193 00:14:51,470 --> 00:14:54,640 物理的に無理なのよ。 194 00:14:54,640 --> 00:14:59,340 つまり 私は家に帰れないってこと。 195 00:15:07,320 --> 00:15:09,480 さて これを見てほしい。 196 00:15:09,480 --> 00:15:13,660 (クリフ)魔法陣か。 師匠 これは どういう種類の? 197 00:15:13,660 --> 00:15:17,490 サイレントが研究している 召喚魔法陣の図面だ。 198 00:15:17,490 --> 00:15:21,000 ちょっと行き詰まったから みんなの知恵を借りたい。 199 00:15:21,000 --> 00:15:25,330 しかし 師匠 我々は 召喚魔術は専門外ですが…。 200 00:15:25,330 --> 00:15:27,670 まぁ 解決できなくてもいいさ。 201 00:15:27,670 --> 00:15:31,670 逆に分野が違えば 出てくるアイデアも違うだろうし。 202 00:15:31,670 --> 00:15:34,340 とりあえず この部分を見てくれ。 203 00:15:34,340 --> 00:15:37,680 ここで魔力が 途切れるらしいんだが わかるか? 204 00:15:37,680 --> 00:15:40,350 ああ ここで切れてるのか。 205 00:15:40,350 --> 00:15:43,850 えっと これに つながるのは そこか…。 206 00:15:43,850 --> 00:15:47,860 ここに魔力を流すのに 何かアイデアはありませんか? 207 00:15:47,860 --> 00:15:53,800 う~ん… あっちとこっちが こうなってるから…。 208 00:15:53,800 --> 00:15:57,970 これは難題だな。 一から描き直せば…。 209 00:15:57,970 --> 00:16:00,470 いや でも 無理だな~。 210 00:16:00,470 --> 00:16:03,970 多重構造にすれば いけるのではないですか? 211 00:16:03,970 --> 00:16:08,980 多重構造? なんの話だ? 余の研究をしている人形は➡ 212 00:16:08,980 --> 00:16:11,650 いくつもの魔法陣を 重ね合わせることで➡ 213 00:16:11,650 --> 00:16:14,150 一つの効果を生んでいる。 214 00:16:14,150 --> 00:16:16,820 とはいえ 余も研究を始めたばかりで➡ 215 00:16:16,820 --> 00:16:20,490 まともに魔法陣など 描いたことはないのだが…。 216 00:16:20,490 --> 00:16:23,990 待て 人形って そこにある この間のやつか? 217 00:16:23,990 --> 00:16:25,990 ちょっと見せてくれ。 218 00:16:34,670 --> 00:16:38,010 これを作ったやつは天才だな。 お~! 219 00:16:38,010 --> 00:16:40,840 こんな魔法陣は見たことがない。 220 00:16:40,840 --> 00:16:46,350 く~ 全然 理論がわからん! 2つの魔法陣を重ねているのか? 221 00:16:46,350 --> 00:16:48,520 いや 違う もっと多重なんだ。 222 00:16:48,520 --> 00:16:51,120 全部そろってないと うまく動かない。 223 00:16:51,120 --> 00:16:53,960 でも 折れているのに動いていたし…。 224 00:16:53,960 --> 00:16:55,960 なんなんだ!? この魔法陣は! 225 00:16:55,960 --> 00:16:59,130 余も まだ詳しくは わからんのだが➡ 226 00:16:59,130 --> 00:17:02,130 本によると 肘の動きを制御するための➡ 227 00:17:02,130 --> 00:17:04,130 魔法陣であるらしい。 うぐっ…。 228 00:17:04,130 --> 00:17:06,640 (エリナリーゼ)はいはい 天才の あなたにも➡ 229 00:17:06,640 --> 00:17:09,800 すぐ理解できますよ。 わかっている! 230 00:17:09,800 --> 00:17:13,980 クリフ先輩 この人形に使われている 技術を使えば➡ 231 00:17:13,980 --> 00:17:17,480 サイレントの魔法陣の問題は 解決すると思いますか? 232 00:17:17,480 --> 00:17:21,280 わからない。 けど 可能性はあると思う。 233 00:17:30,160 --> 00:17:32,660 皆さん 例のものを。 234 00:17:53,950 --> 00:17:55,950 あっ…。 235 00:17:55,950 --> 00:17:57,950 できるかも…。 236 00:17:57,950 --> 00:18:00,460 そうか… そうか そうか。 237 00:18:00,460 --> 00:18:02,790 何も 平面にこだわる必要はなかった。 238 00:18:02,790 --> 00:18:06,800 そうね そうよ。 紙に描いたって厚みは出るのよ。 239 00:18:06,800 --> 00:18:10,470 積層させれば どれだけでも 大きな魔法陣は描けるんだわ! 240 00:18:10,470 --> 00:18:14,070 どうして そんな簡単なことを 思いつかなかったのかしら! 241 00:18:17,970 --> 00:18:20,640 あ~ 違う! こうじゃない! 242 00:18:20,640 --> 00:18:24,650 おい こうじゃないのか? 243 00:18:24,650 --> 00:18:31,150 あっ そっか… あなた賢いわね。 当然だ。 僕は天才だからな。 244 00:18:31,150 --> 00:18:34,990 じゃあ これは どうすればいい? ちょっと待て。 ここは…。 245 00:18:34,990 --> 00:18:37,160 あっ この式が使えるな。 246 00:18:37,160 --> 00:18:39,160 (ナナホシ)あっ じゃあ ここは これで いけそう。 247 00:18:39,160 --> 00:18:42,160 (クリフ)なるほど。 斬新だが可能か…。 248 00:18:42,160 --> 00:19:05,190 ♬~ 249 00:19:08,620 --> 00:19:11,030 では 起動します。 250 00:19:33,820 --> 00:19:37,490 (一同)お~! これは すごいですな! 251 00:19:37,490 --> 00:19:41,660 なんだ? これは。 ガラスか? 違うな。 252 00:19:41,660 --> 00:19:43,660 もっと やわらかい。 253 00:19:43,660 --> 00:19:45,660 《たかがペットボトル》 254 00:19:45,660 --> 00:19:47,660 よし… よし! 255 00:19:47,660 --> 00:19:49,660 《されどペットボトルだ》 256 00:19:49,660 --> 00:19:52,330 成功ですね。 257 00:19:52,330 --> 00:19:55,840 これで ようやく次の段階に進めるわ! 258 00:19:55,840 --> 00:19:59,170 積層構造の魔法陣。 これを突き詰めていけば➡ 259 00:19:59,170 --> 00:20:04,850 おそらく どんなものだって 召喚できるはず! あっ…。 260 00:20:04,850 --> 00:20:09,520 せ… 世話をかけたわね。 ギブアンドテイクでしょ? 261 00:20:09,520 --> 00:20:12,520 今度 僕が困ったときに 助けてくださいよ。 262 00:20:12,520 --> 00:20:14,690 もっ… もちろんよ。 263 00:20:14,690 --> 00:20:17,030 今日は パーッと祝いましょう! 264 00:20:17,030 --> 00:20:21,860 もちろん あなたの おごりで。 しょうがないわね。 265 00:20:21,860 --> 00:20:25,870 でも それで あなたたちへの 貸し借りは なしよ? 266 00:20:25,870 --> 00:20:28,370 (一同)乾杯!! 267 00:20:33,040 --> 00:20:35,540 (一同)は~! 268 00:20:35,540 --> 00:20:39,210 ふぅ…。 (拍手) 269 00:20:39,210 --> 00:20:41,880 (指笛) 270 00:20:41,880 --> 00:20:46,220 (拍手) 271 00:20:46,220 --> 00:20:50,730 今日は ありがとうございました。 272 00:20:50,730 --> 00:20:52,830 (一同)イエーイ! 273 00:20:52,830 --> 00:20:56,160 (クリフ)まっ 僕も手伝ったしな。 (拍手) 274 00:20:56,160 --> 00:20:59,000 《この手の集まりは 好きじゃないので➡ 275 00:20:59,000 --> 00:21:01,840 前世では 一度もしたことがなかった。 276 00:21:01,840 --> 00:21:06,340 でも つらいことがあったとき 周りのやつらに助けられたら➡ 277 00:21:06,340 --> 00:21:09,510 きっと うれしくて 喜びを分かち合うために➡ 278 00:21:09,510 --> 00:21:11,680 騒ぎたくなるんだろう。 279 00:21:11,680 --> 00:21:17,350 たまには すべてを忘れないと 到底 生きてはいけないのだ。 280 00:21:17,350 --> 00:21:21,060 人生は つらいことばかりだからな》 281 00:22:57,820 --> 00:23:00,820 (アイシャ)誰かいませんか? (ドアをたたく音) 282 00:23:00,820 --> 00:23:02,820 もしも~し! 283 00:23:02,820 --> 00:23:05,660 お~い! お兄ちゃ~ん! 284 00:23:05,660 --> 00:23:07,660 (アイシャ)ノルン姉が道 間違えるから➡ 285 00:23:07,660 --> 00:23:09,660 こんな時間になっちゃったじゃん。 286 00:23:09,660 --> 00:23:12,830 (ノルン)アイシャだって あっちで 間違いないって言ってたし! 287 00:23:12,830 --> 00:23:14,840 (ノルン/アイシャ)う~ん! あっ…。 288 00:23:14,840 --> 00:23:21,680 あっ お兄ちゃん! お兄ちゃん 会いたかった! 289 00:23:21,680 --> 00:23:23,680 ルーデウス。 290 00:23:26,510 --> 00:23:28,520 久しぶりだな。 291 00:23:28,520 --> 00:23:32,520 はっ… はい! お久しぶりです! 292 00:23:32,520 --> 00:23:34,520 ルイジェルドさん!