1 00:00:05,966 --> 00:00:07,968 んっ? 2 00:00:16,977 --> 00:00:18,979 フフフ… 。 3 00:00:21,315 --> 00:00:24,985 そういえばルイジェルドさんの槍の話って➡ 4 00:00:24,985 --> 00:00:29,990 兄さん聞きました?あれか… 語るも涙な話だよな。 5 00:00:29,990 --> 00:00:31,992 そうですね… 。 6 00:00:31,992 --> 00:00:35,329 なんとかできないんでしょうか?ああ。 7 00:00:35,329 --> 00:00:40,334 《俺は最近例の計画にとりかかった。 8 00:00:40,334 --> 00:00:44,338 スペルド族の過去を赤裸々に語った本を執筆し➡ 9 00:00:44,338 --> 00:00:46,673 真実を世に知らしめるのだ。 10 00:00:46,673 --> 00:00:49,343 だが書き方に悩んでいた。 11 00:00:49,343 --> 00:00:53,013 ドキュメンタリー風か日記風か… 。 12 00:00:53,013 --> 00:00:55,682 最初から大作って感じじゃなくて➡ 13 00:00:55,682 --> 00:01:01,955 10ページぐらいのコピー誌っぽくしてフィギュアを付けて配布するとか… 》 14 00:01:01,955 --> 00:01:03,957 う~ん… 。 15 00:01:03,957 --> 00:01:07,294 兄さん何をしているんですか? 16 00:01:07,294 --> 00:01:10,297 実はルイジェルドさんの偉業をたたえた本を➡ 17 00:01:10,297 --> 00:01:13,634 書こうと思ってな。へ~! 18 00:01:13,634 --> 00:01:18,639 それだけなんですか?うむ… まだな。これからだ。 19 00:01:18,639 --> 00:01:22,643 わ… 私にも手伝わせてもらっていいですか? 20 00:01:22,643 --> 00:01:24,978 えっ?ルイジェルドさんには➡ 21 00:01:24,978 --> 00:01:27,314 昔話をたくさん聞かせてもらったので➡ 22 00:01:27,314 --> 00:01:31,652 私にも何か書けると思います。おおっ!助かるよ。 23 00:01:31,652 --> 00:01:34,655 でも勉強はおろそかにしないようにな。 24 00:01:34,655 --> 00:01:37,057 うっ… はい。 25 00:03:17,970 --> 00:03:21,300 アイシャ。何か言いたいことがあったら➡ 26 00:03:21,300 --> 00:03:25,310 言っていいんだからな?言いたいこと… ですか? 27 00:03:25,310 --> 00:03:29,980 ああ。俺がノルンを構いすぎてるから自分にもっと構ってほしいとか。 28 00:03:29,980 --> 00:03:34,990 仕事がつらいから休みたいとか。う~ん… 。 29 00:03:34,990 --> 00:03:36,990 じゃあ一つだけ。 30 00:03:36,990 --> 00:03:39,990 お給料を下さい。 31 00:03:42,330 --> 00:03:45,660 毎度あり~。どうするんだ?それ。 32 00:03:45,660 --> 00:03:48,330 旅の途中でお花の種を集めたので➡ 33 00:03:48,330 --> 00:03:51,600 育てようと思ったんですけど… 。 34 00:03:51,600 --> 00:03:55,270 変ですか?変じゃないさ。 35 00:03:55,270 --> 00:03:58,280 なら土とかも買ったほうがいいんじゃないか? 36 00:03:58,280 --> 00:04:00,610 この辺の土って結構痩せてるから。 37 00:04:00,610 --> 00:04:02,610 それはお兄ちゃんに➡ 38 00:04:02,610 --> 00:04:05,950 魔術で出してもらおうかなと思ってるんですけど➡ 39 00:04:05,950 --> 00:04:08,620 ダメですか?ダメじゃないさ。 40 00:04:08,620 --> 00:04:10,620 よかった。 41 00:04:17,290 --> 00:04:20,300 それシルフィ姉へのお土産ですか? 42 00:04:20,300 --> 00:04:23,970 うむ。俺は嫁を大事にする男なのだ。 43 00:04:23,970 --> 00:04:26,640 シルフィ姉は幸せ者ですね。 44 00:04:26,640 --> 00:04:31,640 お兄様暇があれば私にもごちょう愛を下さいませ。 45 00:04:31,640 --> 00:04:36,310 嫌だよ。おやじに殴られる。ちぇ… 。 46 00:04:36,310 --> 00:04:41,320 これ以上はまけられないよ。もう一声お願いします。 47 00:04:41,320 --> 00:04:46,660 私はかの有名な魔術師ルーデウス・グレイラットの妹でございます。 48 00:04:46,660 --> 00:04:49,660 えっ?兄はあのアスラ王国の王女➡ 49 00:04:49,660 --> 00:04:52,930 アリエル様からも認められた人物でして… 。 50 00:04:52,930 --> 00:04:57,930 グレイラット… アリエル様… なるほど。 51 00:04:57,930 --> 00:05:00,940 よしいいだろう。やった! 52 00:05:00,940 --> 00:05:03,940 足りないなら俺が少し出してやろうか? 53 00:05:03,940 --> 00:05:08,610 ううん大丈夫。ぴったりだから。 54 00:05:08,610 --> 00:05:11,280 ねっ?アハハ… 。 55 00:05:11,280 --> 00:05:16,290 《商売上手というか何か恐ろしいものを感じる》 56 00:05:16,290 --> 00:05:19,620 こういうかわいいの欲しかったんですよ。 57 00:05:19,620 --> 00:05:22,290 リーリャさんには買ってもらえなかったのか? 58 00:05:22,290 --> 00:05:24,290 お母さんはダメって言ってました。 59 00:05:24,290 --> 00:05:28,300 メイドは趣味で家具を買っちゃいけないんだって… 。 60 00:05:30,970 --> 00:05:33,970 ダメですか? 61 00:05:33,970 --> 00:05:35,970 ダメじゃないさ。 62 00:05:37,970 --> 00:05:39,980 フフッ。 63 00:05:43,310 --> 00:05:46,980 次は前の世界から有機物を召喚するわ。 64 00:05:46,980 --> 00:05:51,290 有機物?そう食べ物がいいわね。 65 00:05:53,920 --> 00:05:57,590 その「条件付け」というのは必要なんですか? 66 00:05:57,590 --> 00:06:01,600 ええ向こうに戻ったときにいきなり外国に飛ばされたら➡ 67 00:06:01,600 --> 00:06:04,270 面倒でしょう?なるほど。 68 00:06:04,270 --> 00:06:06,270 《つまり召喚するものを➡ 69 00:06:06,270 --> 00:06:08,610 だんだんと人間に近づけていって➡ 70 00:06:08,610 --> 00:06:12,610 最終的にはピンポイントで日本に帰るということか》 71 00:06:12,610 --> 00:06:14,950 この条件付けを研究するのに➡ 72 00:06:14,950 --> 00:06:17,610 またあの人に会わなきゃいけないわね。 73 00:06:17,610 --> 00:06:20,620 例の召喚術の権威という人ですか? 74 00:06:20,620 --> 00:06:24,290 ええ。で話は少し変わるけど➡ 75 00:06:24,290 --> 00:06:28,290 これ前に言っていた報酬よ。これは? 76 00:06:28,290 --> 00:06:31,630 灯の精霊の召喚魔法陣よ。 77 00:06:31,630 --> 00:06:35,300 明るい光を発しながら術者についてくるの。 78 00:06:35,300 --> 00:06:37,970 まぁ時間がたつと消えちゃうんだけどね。 79 00:06:37,970 --> 00:06:40,300 ふ~ん。その魔法陣➡ 80 00:06:40,300 --> 00:06:42,310 魔術ギルドですら知らない➡ 81 00:06:42,310 --> 00:06:45,310 さっき言ってた人のオリジナルよ。えっ! 82 00:06:45,310 --> 00:06:48,650 《限定品と言われて心が躍るジャパニーズ》 83 00:06:48,650 --> 00:06:51,580 エヘヘヘ… 。次の実験に成功したら➡ 84 00:06:51,580 --> 00:06:55,250 今度はもっとすごいのをあげるわ。 85 00:06:55,250 --> 00:06:58,260 だから引き続きお願い! 86 00:06:58,260 --> 00:07:02,930 ほ~!ほ~!ほ~!! 87 00:07:02,930 --> 00:07:05,600 《ザノバはついに自分なりの方法で➡ 88 00:07:05,600 --> 00:07:07,600 フィギュアを1個作り終えた。 89 00:07:07,600 --> 00:07:10,270 しかもジュリへのプレゼントだとか》 90 00:07:10,270 --> 00:07:14,600 マスタ!グランドマスタ!ありがとうございます! 91 00:07:14,600 --> 00:07:17,940 うむ。これからもよく働くのだぞ。 92 00:07:17,940 --> 00:07:20,940 はい!《フィギュアをプレゼント… 。 93 00:07:20,940 --> 00:07:22,950 あのザノバがねぇ》 94 00:07:22,950 --> 00:07:26,620 よかったですねジュリ。大切にするように。 95 00:07:26,620 --> 00:07:30,620 《ルイジェルドとともに妹たちを送り届けてくれたジンジャーは➡ 96 00:07:30,620 --> 00:07:34,620 その後再びザノバに仕えることにしたのだそうだ。 97 00:07:34,620 --> 00:07:38,300 しかもジュリに礼儀作法を教えてくれている。 98 00:07:38,300 --> 00:07:41,630 おかげでジュリの人間語もかなり上手になってきた。 99 00:07:41,630 --> 00:07:44,630 学校の近くに部屋も借りたそうだ。 100 00:07:44,630 --> 00:07:47,970 騎士というより通い妻のようだ》 101 00:07:47,970 --> 00:07:51,240 何か?いや… ジンジャーさんは➡ 102 00:07:51,240 --> 00:07:54,580 どうしてザノバに忠誠を誓っているのかと思って。 103 00:07:54,580 --> 00:07:58,250 フッ… 。ザノバ様の母君よりじきじきに➡ 104 00:07:58,250 --> 00:08:00,920 ザノバ様のことを頼まれたからです。 105 00:08:00,920 --> 00:08:05,920 そのとき私は誓ったのです。粉骨砕身ザノバ様に仕えると。 106 00:08:05,920 --> 00:08:11,260 ほうそれは美しい話ですね。それで? 107 00:08:11,260 --> 00:08:14,260 それだけですが? 108 00:08:14,260 --> 00:08:16,600 ⦅余に配下はおりません。 109 00:08:16,600 --> 00:08:19,940 最後の一人はロキシーの人形と交換いたしましたゆえ。 110 00:08:19,940 --> 00:08:22,610 いや~いい取引でした⦆ 111 00:08:22,610 --> 00:08:26,940 《あんな扱いをされても忠誠を誓い続けられるのか… 。 112 00:08:26,940 --> 00:08:31,950 まぁこれもまた家族の在り方なんだろうな》 113 00:08:31,950 --> 00:08:36,950 外部から魔力を送って体内の魔力を相殺するんだ。 114 00:08:36,950 --> 00:08:39,620 完璧に抑え込むまでには至らないが➡ 115 00:08:39,620 --> 00:08:42,290 リミットを数倍に伸ばすことができる。 116 00:08:42,290 --> 00:08:46,630 《つまりはエリナリーゼの呪いの症状を緩和できるらしい》 117 00:08:46,630 --> 00:08:48,630 けど2つ問題がある。 118 00:08:48,630 --> 00:08:51,900 なるほど。問題点の1つは… 。 119 00:08:51,900 --> 00:08:55,240 ダサいことですね。そうだ。 120 00:08:55,240 --> 00:08:59,240 でも一応ザノバとサイレントに協力してもらったおかげで➡ 121 00:08:59,240 --> 00:09:01,240 小型化のめどは立っているんだ。 122 00:09:01,240 --> 00:09:03,250 もう一つの問題は? 123 00:09:03,250 --> 00:09:07,580 この魔道具消費する魔力が多すぎる。 124 00:09:07,580 --> 00:09:09,920 今はリーゼどころか➡ 125 00:09:09,920 --> 00:09:12,590 僕の魔力でも1時間起動できない。 126 00:09:12,590 --> 00:09:16,260 それじゃあ1日に実験できる回数が限られるから➡ 127 00:09:16,260 --> 00:09:19,260 君の魔力でテストさせてほしいんだ。 128 00:09:19,260 --> 00:09:22,930 なるほど。任されました。よろしく頼む。 129 00:09:22,930 --> 00:09:26,270 《クリフ先輩も少しずつだけど➡ 130 00:09:26,270 --> 00:09:30,570 着実に目的に向かって進んでいる。いいことだ》 131 00:09:32,940 --> 00:09:35,280 ハッハッハッ… 。 132 00:09:35,280 --> 00:09:38,620 《最近いい生活をしていると思う。 133 00:09:38,620 --> 00:09:42,290 トレーニングをして朝飯を食って➡ 134 00:09:42,290 --> 00:09:47,290 学校に行ってみんなに会ってそれぞれの研究の進捗を聞いて➡ 135 00:09:47,290 --> 00:09:52,630 ノルンに勉強を教えて家に帰って家族と過ごす。 136 00:09:52,630 --> 00:09:54,630 似たような毎日の中で➡ 137 00:09:54,630 --> 00:09:57,970 一歩一歩前に進みながら生きていく。 138 00:09:57,970 --> 00:10:00,970 生前で俺が得られなかったものだ。 139 00:10:00,970 --> 00:10:05,280 こういう生活を幸せというのだろう》 140 00:10:07,640 --> 00:10:10,050 ハッハッ… 。 141 00:10:11,980 --> 00:10:15,590 ハァ… ただいま~。んっ? 142 00:10:18,990 --> 00:10:21,660 こんな早朝に何かあった? 143 00:10:21,660 --> 00:10:24,330 えっと… アハハ。 144 00:10:24,330 --> 00:10:27,000 いざとなるとなんかちょっと怖いね。 145 00:10:27,000 --> 00:10:31,670 怖がることはありません。ほらシルフィ姉勇気を出して。 146 00:10:31,670 --> 00:10:33,670 うん。 147 00:10:37,010 --> 00:10:39,340 えっとルディ。 148 00:10:39,340 --> 00:10:43,680 僕ここ2か月きてないんだ。 149 00:10:43,680 --> 00:10:51,290 それでねちょっと体調も悪くてもしかして… とは思ってたんだ。 150 00:10:51,290 --> 00:10:53,290 昨日アイシャちゃんと➡ 151 00:10:53,290 --> 00:10:56,630 近くのお医者さんの所に行ったんだけど… 。 152 00:10:56,630 --> 00:11:02,330 その… たぶんおめでたです… って。 153 00:11:06,640 --> 00:11:10,640 えっと… ルディどうかな? 154 00:11:10,640 --> 00:11:13,310 さ… 触ってみてもいいか? 155 00:11:13,310 --> 00:11:17,310 えっ?あっはいどうぞ。 156 00:11:23,650 --> 00:11:29,660 お兄様。奥様にひと言言うべきことがあるのでは? 157 00:11:29,660 --> 00:11:48,340 ♬~ 158 00:11:48,340 --> 00:11:52,620 シルフィありがとう。えっ?ありがとう? 159 00:11:52,620 --> 00:11:57,290 ごめんなんか… なんかさうまく言えない。 160 00:11:57,290 --> 00:11:59,960 わっ… あぁ… 。 161 00:11:59,960 --> 00:12:04,560 フフッ。ルディいっつも子ども欲しがってたもんね。 162 00:12:21,640 --> 00:12:23,650 コホン。 163 00:12:23,650 --> 00:12:27,320 お兄様。奥様の体に差し障りがあるので➡ 164 00:12:27,320 --> 00:12:29,320 しばらくは… 。 165 00:12:29,320 --> 00:12:31,620 は~い。 166 00:12:33,660 --> 00:12:36,990 お… おめでとうございますシルフィさん。 167 00:12:36,990 --> 00:12:39,000 うんありがとう。 168 00:12:39,000 --> 00:12:44,330 アリエル様より奥様に最低でも2年は休むようにとのお達しです。 169 00:12:44,330 --> 00:12:46,340 エリナリーゼ大おば様が➡ 170 00:12:46,340 --> 00:12:49,010 その間責任を持って護衛を引き受けると➡ 171 00:12:49,010 --> 00:12:50,940 申し出てくださいました。 172 00:12:50,940 --> 00:12:54,610 おばあちゃん大丈夫かな?呪いのこととか… 。 173 00:12:54,610 --> 00:12:56,950 なんとかするとおっしゃっていましたので➡ 174 00:12:56,950 --> 00:12:58,950 問題ないのでしょう。 175 00:12:58,950 --> 00:13:01,620 他の方々にも報告いたしました。 176 00:13:01,620 --> 00:13:04,950 それぞれ様子を見てご挨拶にお越しくださるようです。 177 00:13:04,950 --> 00:13:09,290 そうか。ご苦労さまアイシャ。はいお兄様。 178 00:13:09,290 --> 00:13:12,000 フフン。む~。 179 00:13:13,960 --> 00:13:15,970 いただきます。 180 00:13:15,970 --> 00:13:19,300 それにしても子どもが生まれるって言ったら➡ 181 00:13:19,300 --> 00:13:21,300 父さんたちビックリするだろうな。 182 00:13:21,300 --> 00:13:24,640 お父さんの驚く顔見たいですね。 183 00:13:24,640 --> 00:13:27,980 ああ。孫に対しては相当甘いタイプだから➡ 184 00:13:27,980 --> 00:13:29,980 きっと喜ぶぞ。 185 00:13:29,980 --> 00:13:33,320 ノルンとアイシャが生まれたときもデレッデレだったからな。 186 00:13:33,320 --> 00:13:36,020 楽しみですね兄さん。 187 00:13:40,990 --> 00:13:45,660 《俺とシルフィが結婚して家族もみんないる。 188 00:13:45,660 --> 00:13:48,670 ブエナ村にいたころに夢想してた理想が➡ 189 00:13:48,670 --> 00:13:50,670 すぐそこにある》 190 00:13:53,270 --> 00:13:55,970 あぁ… 。 191 00:13:58,940 --> 00:14:00,940 あぁ… 。 192 00:14:04,610 --> 00:14:10,020 ゼニス救出困難。救援を求む。 193 00:14:16,960 --> 00:14:20,300 やぁ。おいどういうことだ? 194 00:14:20,300 --> 00:14:23,970 何がだい?あの手紙だ。ギースからの。 195 00:14:23,970 --> 00:14:26,640 ゼニスが救出困難だって。 196 00:14:26,640 --> 00:14:29,640 なんだか大変なんだろうね。 197 00:14:29,640 --> 00:14:31,640 お前は!言ったじゃねえか! 198 00:14:31,640 --> 00:14:33,980 ベガリット大陸に行ったら後悔するって! 199 00:14:33,980 --> 00:14:37,650 俺をだましたのか!?だましてなんていないよ。 200 00:14:37,650 --> 00:14:40,650 君はベガリット大陸に行けば後悔する。 201 00:14:40,650 --> 00:14:42,650 それは今でも変わらない。 202 00:14:42,650 --> 00:14:45,320 ああそうか。わかった。 203 00:14:45,320 --> 00:14:48,660 つまりあれだな。お前はこう言いたいわけだ。 204 00:14:48,660 --> 00:14:51,260 ベガリット大陸に行けば後悔する。 205 00:14:51,260 --> 00:14:54,260 けど行かなくても後悔するってな。 206 00:14:54,260 --> 00:14:56,270 そんなことはないさ。 207 00:14:56,270 --> 00:14:59,600 現に君昨日までの時点で後悔したかい? 208 00:14:59,600 --> 00:15:01,940 友達もたくさんできた。 209 00:15:01,940 --> 00:15:05,610 いろんな人物に会えて君自身も少し成長した。 210 00:15:05,610 --> 00:15:07,610 体の不調も治った。 211 00:15:07,610 --> 00:15:10,610 妹とも仲よくなった。それに… 。 212 00:15:10,610 --> 00:15:14,620 結婚して子どもだってできた。 213 00:15:14,620 --> 00:15:17,950 確かに悪くはない。悪くはない… 。 214 00:15:17,950 --> 00:15:20,620 けどな!お前は言ったんだよ! 215 00:15:20,620 --> 00:15:23,290 ベガリット大陸には行かないほうがいいって! 216 00:15:23,290 --> 00:15:25,630 だましたんだよ!どうどうどう。 217 00:15:25,630 --> 00:15:29,630 だましてないよ。現に僕は今でも同じことを言う。 218 00:15:29,630 --> 00:15:32,640 ベガリット大陸には行かないほうがいい。 219 00:15:32,640 --> 00:15:34,640 後悔することになる。 220 00:15:34,640 --> 00:15:37,640 でもだって家族のピンチだぞ。 221 00:15:37,640 --> 00:15:40,980 せめて理由を教えてくれよ。それは言えない。 222 00:15:40,980 --> 00:15:42,980 クソ! 223 00:15:42,980 --> 00:15:45,980 そういえばお前はそういうやつだった。 224 00:15:45,980 --> 00:15:47,980 ひどい言いぐさだね。 225 00:15:47,980 --> 00:15:50,590 僕の助言でいつも助かっているのに。 226 00:15:50,590 --> 00:15:54,260 助かっているのとだまされるのじゃ話は別だ! 227 00:15:54,260 --> 00:15:57,590 なぁせめてせめて何か教えてくれよ。 228 00:15:57,590 --> 00:15:59,600 俺は何を後悔するんだ? 229 00:15:59,600 --> 00:16:02,270 これじゃ物事をてんびんにかけることすら➡ 230 00:16:02,270 --> 00:16:05,270 できやしない。普通の人はてんびんになんて➡ 231 00:16:05,270 --> 00:16:08,940 かけられないんだけどね。君はぜいたくだな。 232 00:16:08,940 --> 00:16:11,270 ぜいたくでもなんでもいいんだよ。 233 00:16:11,270 --> 00:16:14,610 俺は後悔したくないんだ! 234 00:16:14,610 --> 00:16:17,280 ちょっと考えてみればわかるだろう。 235 00:16:17,280 --> 00:16:20,620 君は1年半学校生活を送った。 236 00:16:20,620 --> 00:16:23,620 妹たちは1年かけてここまで来た。 237 00:16:23,620 --> 00:16:26,290 間違いなく行き違いになっただろう。 238 00:16:26,290 --> 00:16:30,290 いや。妹は俺の手紙を見てここまで来たんだ。 239 00:16:30,290 --> 00:16:32,300 もし手紙がなければ➡ 240 00:16:32,300 --> 00:16:35,630 ミリスに残るか港町に残るかしていたはずだ。 241 00:16:35,630 --> 00:16:40,640 いいや手紙がなくてもパウロは娘をアスラ王国まで送ったよ。 242 00:16:40,640 --> 00:16:43,640 あの国にはリーリャの家族がいるからね。 243 00:16:43,640 --> 00:16:46,980 なるほど。言われてみるとそうか。 244 00:16:46,980 --> 00:16:49,910 今だってそうさ。これから旅に出て➡ 245 00:16:49,910 --> 00:16:52,580 シルフィとの子どもはどうするんだい? 246 00:16:52,580 --> 00:16:55,250 ベガリット大陸に行って帰ってくる。 247 00:16:55,250 --> 00:17:00,260 その間君は自分の奥さんを一人にするのかい? 248 00:17:00,260 --> 00:17:04,260 結局どう動いても後悔するってことかよ。 249 00:17:04,260 --> 00:17:07,930 そう。後悔は避けようと思っても避けられない。 250 00:17:07,930 --> 00:17:12,940 ベガリット大陸に行けば君は大きな機運を逃すことになる。 251 00:17:12,940 --> 00:17:14,940 だから行かないほうがいい。 252 00:17:14,940 --> 00:17:18,610 ちっ… まぁお前がそこまで言うのなら➡ 253 00:17:18,610 --> 00:17:21,940 確かに俺は後悔するんだろう。わかったよ。 254 00:17:21,940 --> 00:17:25,280 そうかい。で助言は聞くかい? 255 00:17:25,280 --> 00:17:28,620 ああ。一応教えてくれ。 256 00:17:28,620 --> 00:17:33,290 コホン。ルーデウスよ次の発情期を待ちなさい。 257 00:17:33,290 --> 00:17:37,290 そこでリニアとプルセナがあなたに迫ってくるでしょう。 258 00:17:37,290 --> 00:17:40,300 この2人のどちらかと関係を持ちなさい。 259 00:17:40,300 --> 00:17:44,300 そうすればあなたは更に幸せになることでしょう。 260 00:17:44,300 --> 00:17:47,970 でしょうでしょう… 。おい!いきなり浮気の話かよ。 261 00:17:47,970 --> 00:17:50,570 俺はシルフィに操を立てるって決めたんだぞ! 262 00:17:50,570 --> 00:17:54,280 それに第一あいつらとはそういう関係じゃない! 263 00:18:00,920 --> 00:18:04,590 ハッ!ルディ大丈夫? 264 00:18:04,590 --> 00:18:06,590 うなされてたよ。 265 00:18:06,590 --> 00:18:09,260 あぁ… 。 266 00:18:09,260 --> 00:18:12,260 《リニアとプルセナのことは置いておいて➡ 267 00:18:12,260 --> 00:18:14,930 ヒトガミの言葉には一理ある。 268 00:18:14,930 --> 00:18:19,600 俺がどれだけ考えても確証のある答えは出せない。 269 00:18:19,600 --> 00:18:22,940 確実に言えるのはベガリット大陸まで➡ 270 00:18:22,940 --> 00:18:25,940 早くても片道1年はかかるってことだ》 271 00:18:25,940 --> 00:18:29,950 やっぱりあの手紙のことだよね。 272 00:18:29,950 --> 00:18:32,620 ねぇルディ。 273 00:18:32,620 --> 00:18:35,950 僕のことはあまり気にしなくてもいいよ? 274 00:18:35,950 --> 00:18:39,560 2人も手紙のこと心配してるしね。 275 00:18:44,290 --> 00:18:48,300 俺は行かない。シルフィといるよ。 276 00:18:53,570 --> 00:18:57,240 《救援を求む。何かが起きたんだ。 277 00:18:57,240 --> 00:19:00,580 でも差出人はパウロじゃなくギースだ。 278 00:19:00,580 --> 00:19:05,920 あいつがパウロと合流する前に独断で出したのかもしれない。 279 00:19:05,920 --> 00:19:08,920 仮に行ったとしてもすでに救出していて➡ 280 00:19:08,920 --> 00:19:11,590 行き違いになる可能性もある。 281 00:19:11,590 --> 00:19:14,290 いやでも… 》 282 00:19:18,260 --> 00:19:20,260 そうですわね。 283 00:19:20,260 --> 00:19:22,260 あなたは残ったほうがいいですわ。 284 00:19:22,260 --> 00:19:26,270 エリナリーゼさんもしかして行くんですか? 285 00:19:26,270 --> 00:19:28,600 孫夫婦のために一肌脱ぐぐらいは➡ 286 00:19:28,600 --> 00:19:30,610 させてくださいまし。 287 00:19:30,610 --> 00:19:32,940 クリフ先輩はどうするんですか? 288 00:19:32,940 --> 00:19:36,610 別れますわ。しかたありませんわね。 289 00:19:36,610 --> 00:19:39,280 説明すれば待ってくれますよ。 290 00:19:39,280 --> 00:19:42,950 クリフは将来教皇になるかもしれない器。 291 00:19:42,950 --> 00:19:45,960 邪魔になるようなことはしたくないんですの。 292 00:19:45,960 --> 00:19:49,290 わたくしに対する愛は若いころの気の迷い… 。 293 00:19:49,290 --> 00:19:53,000 ということにしておくのが一番いいんですわ。 294 00:19:56,970 --> 00:19:58,970 さようですか。 295 00:19:58,970 --> 00:20:02,640 師匠ならばすぐに解決して戻ってこられるでしょうな。 296 00:20:02,640 --> 00:20:05,980 余はここで研究を続けて待っていますので➡ 297 00:20:05,980 --> 00:20:08,310 お早い帰還を願っております。 298 00:20:08,310 --> 00:20:11,650 お前は止めるかついてくるって言うと思ったよ。 299 00:20:11,650 --> 00:20:15,990 師匠が供をお望みでしたら余とて断りませんが… 。 300 00:20:15,990 --> 00:20:20,990 余は旅慣れてはおりませぬゆえ足手まといになりましょう。 301 00:20:20,990 --> 00:20:27,330 それに… ジュリを長旅に連れ歩くわけにもいきますまい。 302 00:20:27,330 --> 00:20:31,330 ザノバ… 俺さ行くべきかな? 303 00:20:31,330 --> 00:20:34,670 それは師匠の決めることです。 304 00:20:34,670 --> 00:20:39,080 ですが師匠一つだけ言わせていただくと… 。 305 00:20:41,010 --> 00:20:44,680 父親が見ていなくとも子は生まれます。 306 00:20:44,680 --> 00:20:47,350 不安ならば行くべきかと。 307 00:20:47,350 --> 00:20:51,950 その間余が責任を持って奥方様をお守りいたしましょう。 308 00:20:51,950 --> 00:20:56,960 無論余としては常に師匠のおそばにいたいのですがな。 309 00:20:56,960 --> 00:21:00,560 ありがとうザノバ。ん… 。 310 00:21:15,640 --> 00:21:17,650 《シルフィは一人じゃない。 311 00:21:17,650 --> 00:21:19,650 妹たちもいるし➡ 312 00:21:19,650 --> 00:21:22,050 俺がいなくてもきっと大丈夫だろう》 313 00:21:27,320 --> 00:21:32,330 《でも俺は今やこの家の大黒柱だ。 314 00:21:32,330 --> 00:21:35,330 家族と一緒にいて守ってやるのが➡ 315 00:21:35,330 --> 00:21:39,000 夫としての父としての役目だ。 316 00:21:39,000 --> 00:21:41,600 やっぱり置いてなんていけない》 317 00:21:48,010 --> 00:21:50,010 あっ… 。 318 00:21:57,290 --> 00:21:59,290 どこに行くんだ? 319 00:22:01,620 --> 00:22:03,630 ノルン。 320 00:22:06,630 --> 00:22:09,630 だ… 大丈夫か? 321 00:22:09,630 --> 00:22:14,970 兄さんが行かないなら私が行こうと思ったんです。 322 00:22:14,970 --> 00:22:17,640 ノルンお前じゃ無理だ。 323 00:22:17,640 --> 00:22:20,310 でもだって兄さん… 。 324 00:22:20,310 --> 00:22:24,650 お父さんとお母さんが大変なんですよ? 325 00:22:24,650 --> 00:22:29,650 なんで… なんで兄さんは助けに行かないんですか!? 326 00:22:29,650 --> 00:22:34,320 兄さんとっても強いのに旅だってできるのに! 327 00:22:34,320 --> 00:22:37,660 なんで… なんで… 。 328 00:22:37,660 --> 00:22:39,660 うっうぅ… 。 329 00:22:39,660 --> 00:22:42,670 《そうだ。俺にはできるんだ。 330 00:22:42,670 --> 00:22:47,070 ノルンのように行きたくても行けないというわけじゃない》 331 00:22:49,000 --> 00:22:53,610 《俺は… 俺は… 》 332 00:22:59,950 --> 00:23:02,950 ノルン。えっ? 333 00:23:04,950 --> 00:23:09,260 俺が行く。家のことを任せてもいいか? 334 00:23:11,960 --> 00:23:13,960 はい。 335 00:23:13,960 --> 00:23:18,630 アイシャとケンカしないでシルフィのことを助けてやってくれ。 336 00:23:18,630 --> 00:23:20,640 はい。 337 00:23:20,640 --> 00:23:22,970 よしいい子だ。 338 00:23:22,970 --> 00:23:26,640 お願いします。兄さん。 339 00:23:26,640 --> 00:23:28,640 《俺は… 》 340 00:23:28,640 --> 00:23:32,050 俺は家族を助けに行く。