1 00:00:06,006 --> 00:00:08,008 (ルーデウス)んっ? 2 00:00:17,017 --> 00:00:19,019 フフフ…。 3 00:00:21,355 --> 00:00:25,025 (ノルン)そういえば ルイジェルドさんの槍の話って➡ 4 00:00:25,025 --> 00:00:30,030 兄さん 聞きました? あれか… 語るも涙な話だよな。 5 00:00:30,030 --> 00:00:32,032 そうですね…。 6 00:00:32,032 --> 00:00:35,369 なんとかできないんでしょうか? ああ。 7 00:00:35,369 --> 00:00:40,374 《俺は最近 例の計画にとりかかった。 8 00:00:40,374 --> 00:00:44,378 スペルド族の過去を 赤裸々に語った本を執筆し➡ 9 00:00:44,378 --> 00:00:46,713 真実を世に知らしめるのだ。 10 00:00:46,713 --> 00:00:49,383 だが 書き方に悩んでいた。 11 00:00:49,383 --> 00:00:53,053 ドキュメンタリー風か 日記風か…。 12 00:00:53,053 --> 00:00:55,722 最初から 大作って感じじゃなくて➡ 13 00:00:55,722 --> 00:01:01,995 10ページぐらいのコピー誌っぽくして フィギュアを付けて配布するとか…》 14 00:01:01,995 --> 00:01:03,997 う~ん…。 15 00:01:03,997 --> 00:01:07,334 兄さん 何をしているんですか? 16 00:01:07,334 --> 00:01:10,337 実は ルイジェルドさんの偉業を たたえた本を➡ 17 00:01:10,337 --> 00:01:13,674 書こうと思ってな。 へ~! 18 00:01:13,674 --> 00:01:18,679 それだけなんですか? うむ… まだな。 これからだ。 19 00:01:18,679 --> 00:01:22,683 わ… 私にも 手伝わせてもらっていいですか? 20 00:01:22,683 --> 00:01:25,018 えっ? ルイジェルドさんには➡ 21 00:01:25,018 --> 00:01:27,354 昔話をたくさん 聞かせてもらったので➡ 22 00:01:27,354 --> 00:01:31,692 私にも何か書けると思います。 おおっ! 助かるよ。 23 00:01:31,692 --> 00:01:34,695 でも 勉強は おろそかにしないようにな。 24 00:01:34,695 --> 00:01:37,097 うっ… はい。 25 00:03:28,008 --> 00:03:31,344 アイシャ。 何か言いたいことがあったら➡ 26 00:03:31,344 --> 00:03:35,348 言っていいんだからな? (アイシャ)言いたいこと… ですか? 27 00:03:35,348 --> 00:03:40,020 ああ。 俺がノルンを構いすぎてるから 自分にもっと構ってほしいとか。 28 00:03:40,020 --> 00:03:45,025 仕事がつらいから休みたいとか。 う~ん…。 29 00:03:45,025 --> 00:03:47,027 じゃあ 一つだけ。 30 00:03:47,027 --> 00:03:50,030 お給料を下さい。 31 00:03:52,365 --> 00:03:55,702 毎度あり~。 どうするんだ? それ。 32 00:03:55,702 --> 00:03:58,371 旅の途中で お花の種を集めたので➡ 33 00:03:58,371 --> 00:04:01,641 育てようと思ったんですけど…。 34 00:04:01,641 --> 00:04:05,312 変ですか? 変じゃないさ。 35 00:04:05,312 --> 00:04:08,315 なら 土とかも 買ったほうがいいんじゃないか? 36 00:04:08,315 --> 00:04:10,650 この辺の土って 結構 痩せてるから。 37 00:04:10,650 --> 00:04:12,652 それは お兄ちゃんに➡ 38 00:04:12,652 --> 00:04:15,989 魔術で出してもらおうかなと 思ってるんですけど➡ 39 00:04:15,989 --> 00:04:18,658 ダメですか? ダメじゃないさ。 40 00:04:18,658 --> 00:04:20,660 よかった。 41 00:04:27,334 --> 00:04:30,337 それ シルフィ姉への お土産ですか? 42 00:04:30,337 --> 00:04:34,007 うむ。 俺は 嫁を大事にする男なのだ。 43 00:04:34,007 --> 00:04:36,676 シルフィ姉は 幸せ者ですね。 44 00:04:36,676 --> 00:04:41,681 お兄様 暇があれば 私にも ごちょう愛を下さいませ。 45 00:04:41,681 --> 00:04:46,353 嫌だよ。 おやじに殴られる。 ちぇ…。 46 00:04:46,353 --> 00:04:51,358 これ以上は まけられないよ。 もう一声 お願いします。 47 00:04:51,358 --> 00:04:56,696 私は かの有名な魔術師 ルーデウス・グレイラットの妹でございます。 48 00:04:56,696 --> 00:04:59,699 えっ? 兄は あのアスラ王国の王女➡ 49 00:04:59,699 --> 00:05:02,969 アリエル様からも 認められた人物でして…。 50 00:05:02,969 --> 00:05:07,974 グレイラット… アリエル様… なるほど。 51 00:05:07,974 --> 00:05:10,977 よし いいだろう。 やった! 52 00:05:10,977 --> 00:05:13,980 足りないなら 俺が少し出してやろうか? 53 00:05:13,980 --> 00:05:18,652 ううん 大丈夫。 ぴったりだから。 54 00:05:18,652 --> 00:05:21,321 ねっ? アハハ…。 55 00:05:21,321 --> 00:05:26,326 《商売上手というか 何か恐ろしいものを感じる》 56 00:05:26,326 --> 00:05:29,663 こういう かわいいの 欲しかったんですよ。 57 00:05:29,663 --> 00:05:32,332 リーリャさんには 買ってもらえなかったのか? 58 00:05:32,332 --> 00:05:34,334 お母さんは ダメって言ってました。 59 00:05:34,334 --> 00:05:38,338 メイドは趣味で家具を買っちゃ いけないんだって…。 60 00:05:41,007 --> 00:05:44,010 ダメですか? 61 00:05:44,010 --> 00:05:46,012 ダメじゃないさ。 62 00:05:48,014 --> 00:05:50,016 フフッ。 63 00:05:53,353 --> 00:05:57,023 (ナナホシ)次は 前の世界から 有機物を召喚するわ。 64 00:05:57,023 --> 00:06:01,328 有機物? (ナナホシ)そう 食べ物がいいわね。 65 00:06:03,964 --> 00:06:07,634 その 「条件付け」というのは 必要なんですか? 66 00:06:07,634 --> 00:06:11,638 (ナナホシ)ええ 向こうに戻ったときに いきなり外国に飛ばされたら➡ 67 00:06:11,638 --> 00:06:14,307 面倒でしょう? なるほど。 68 00:06:14,307 --> 00:06:16,309 《つまり 召喚するものを➡ 69 00:06:16,309 --> 00:06:18,645 だんだんと 人間に近づけていって➡ 70 00:06:18,645 --> 00:06:22,649 最終的には ピンポイントで 日本に帰るということか》 71 00:06:22,649 --> 00:06:24,985 (ナナホシ) この条件付けを研究するのに➡ 72 00:06:24,985 --> 00:06:27,654 また あの人に 会わなきゃいけないわね。 73 00:06:27,654 --> 00:06:30,657 例の 召喚術の権威という人ですか? 74 00:06:30,657 --> 00:06:34,327 (ナナホシ)ええ。 で 話は少し変わるけど➡ 75 00:06:34,327 --> 00:06:38,331 これ 前に言っていた報酬よ。 これは? 76 00:06:38,331 --> 00:06:41,668 灯の精霊の召喚魔法陣よ。 77 00:06:41,668 --> 00:06:45,338 明るい光を発しながら 術者についてくるの。 78 00:06:45,338 --> 00:06:48,008 まぁ 時間がたつと 消えちゃうんだけどね。 79 00:06:48,008 --> 00:06:50,343 ふ~ん。 その魔法陣➡ 80 00:06:50,343 --> 00:06:52,345 魔術ギルドですら知らない➡ 81 00:06:52,345 --> 00:06:55,348 さっき言ってた人のオリジナルよ。 えっ! 82 00:06:55,348 --> 00:06:58,685 《限定品と言われて 心が躍るジャパニーズ》 83 00:06:58,685 --> 00:07:01,621 エヘヘヘ…。 次の実験に成功したら➡ 84 00:07:01,621 --> 00:07:05,292 今度は もっとすごいのをあげるわ。 85 00:07:05,292 --> 00:07:08,295 だから 引き続き お願い! 86 00:07:08,295 --> 00:07:12,966 (ジュリエット)ほ~! ほ~! ほ~!! 87 00:07:12,966 --> 00:07:15,635 《ザノバは ついに 自分なりの方法で➡ 88 00:07:15,635 --> 00:07:17,637 フィギュアを1個 作り終えた。 89 00:07:17,637 --> 00:07:20,307 しかも ジュリへのプレゼントだとか》 90 00:07:20,307 --> 00:07:24,644 マスタ! グランドマスタ! ありがとうございます! 91 00:07:24,644 --> 00:07:27,981 (ザノバ)うむ。 これからも よく働くのだぞ。 92 00:07:27,981 --> 00:07:30,984 はい! 《フィギュアをプレゼント…。 93 00:07:30,984 --> 00:07:32,986 あのザノバがねぇ》 (扉の開閉音) 94 00:07:32,986 --> 00:07:36,656 (ジンジャー)よかったですね ジュリ。 大切にするように。 95 00:07:36,656 --> 00:07:40,660 《ルイジェルドとともに 妹たちを 送り届けてくれたジンジャーは➡ 96 00:07:40,660 --> 00:07:44,664 その後 再び ザノバに 仕えることにしたのだそうだ。 97 00:07:44,664 --> 00:07:48,335 しかも ジュリに 礼儀作法を教えてくれている。 98 00:07:48,335 --> 00:07:51,671 おかげで ジュリの人間語も かなり上手になってきた。 99 00:07:51,671 --> 00:07:54,674 学校の近くに部屋も借りたそうだ。 100 00:07:54,674 --> 00:07:58,011 騎士というより通い妻のようだ》 101 00:07:58,011 --> 00:08:01,281 何か? いや… ジンジャーさんは➡ 102 00:08:01,281 --> 00:08:04,617 どうして ザノバに 忠誠を誓っているのかと思って。 103 00:08:04,617 --> 00:08:08,288 フッ…。 ザノバ様の母君より じきじきに➡ 104 00:08:08,288 --> 00:08:10,957 ザノバ様のことを頼まれたからです。 105 00:08:10,957 --> 00:08:15,962 そのとき 私は誓ったのです。 粉骨砕身 ザノバ様に仕えると。 106 00:08:15,962 --> 00:08:21,301 ほう それは美しい話ですね。 それで? 107 00:08:21,301 --> 00:08:24,304 それだけですが? 108 00:08:24,304 --> 00:08:26,639 ⦅余に配下はおりません。 109 00:08:26,639 --> 00:08:29,976 最後の一人は ロキシーの人形と 交換いたしましたゆえ。 110 00:08:29,976 --> 00:08:32,645 いや~ いい取引でした⦆ 111 00:08:32,645 --> 00:08:36,983 《あんな扱いをされても 忠誠を誓い続けられるのか…。 112 00:08:36,983 --> 00:08:41,988 まぁ これもまた 家族の在り方なんだろうな》 113 00:08:41,988 --> 00:08:46,993 (クリフ)外部から魔力を送って 体内の魔力を相殺するんだ。 114 00:08:46,993 --> 00:08:49,662 完璧に抑え込むまでには 至らないが➡ 115 00:08:49,662 --> 00:08:52,332 リミットを数倍に伸ばすことができる。 116 00:08:52,332 --> 00:08:56,669 《つまりは エリナリーゼの呪いの症状を 緩和できるらしい》 117 00:08:56,669 --> 00:08:58,671 けど 2つ問題がある。 118 00:08:58,671 --> 00:09:01,941 なるほど。 問題点の1つは…。 119 00:09:01,941 --> 00:09:05,278 ダサいことですね。 そうだ。 120 00:09:05,278 --> 00:09:09,282 でも一応 ザノバとサイレントに 協力してもらったおかげで➡ 121 00:09:09,282 --> 00:09:11,284 小型化のめどは立っているんだ。 122 00:09:11,284 --> 00:09:13,286 もう一つの問題は? 123 00:09:13,286 --> 00:09:17,624 この魔道具 消費する魔力が多すぎる。 124 00:09:17,624 --> 00:09:19,959 今は リーゼどころか➡ 125 00:09:19,959 --> 00:09:22,629 僕の魔力でも 1時間 起動できない。 126 00:09:22,629 --> 00:09:26,299 それじゃあ 1日に実験できる 回数が限られるから➡ 127 00:09:26,299 --> 00:09:29,302 君の魔力で テストさせてほしいんだ。 128 00:09:29,302 --> 00:09:32,972 なるほど。 任されました。 よろしく頼む。 129 00:09:32,972 --> 00:09:36,309 《クリフ先輩も 少しずつだけど➡ 130 00:09:36,309 --> 00:09:40,613 着実に目的に向かって進んでいる。 いいことだ》 131 00:09:42,982 --> 00:09:45,318 ハッ ハッ ハッ…。 132 00:09:45,318 --> 00:09:48,655 《最近 いい生活をしていると思う。 133 00:09:48,655 --> 00:09:52,325 トレーニングをして 朝飯を食って➡ 134 00:09:52,325 --> 00:09:57,330 学校に行って みんなに会って それぞれの研究の進捗を聞いて➡ 135 00:09:57,330 --> 00:10:02,669 ノルンに勉強を教えて 家に帰って家族と過ごす。 136 00:10:02,669 --> 00:10:04,671 似たような毎日の中で➡ 137 00:10:04,671 --> 00:10:08,007 一歩一歩 前に進みながら 生きていく。 138 00:10:08,007 --> 00:10:11,010 生前で俺が得られなかったものだ。 139 00:10:11,010 --> 00:10:15,315 こういう生活を 幸せというのだろう》 140 00:10:17,684 --> 00:10:20,086 ハッ ハッ…。 141 00:10:22,021 --> 00:10:25,625 ハァ… ただいま~。 んっ? 142 00:10:29,028 --> 00:10:31,698 こんな早朝に何かあった? 143 00:10:31,698 --> 00:10:34,367 えっと… アハハ。 144 00:10:34,367 --> 00:10:37,036 いざとなると なんか ちょっと怖いね。 145 00:10:37,036 --> 00:10:41,708 怖がることはありません。 ほら シルフィ姉 勇気を出して。 146 00:10:41,708 --> 00:10:43,710 うん。 147 00:10:47,046 --> 00:10:49,382 えっと ルディ。 148 00:10:49,382 --> 00:10:53,720 僕 ここ2か月 きてないんだ。 149 00:10:53,720 --> 00:11:01,327 それでね ちょっと体調も悪くて もしかして… とは思ってたんだ。 150 00:11:01,327 --> 00:11:03,329 昨日 アイシャちゃんと➡ 151 00:11:03,329 --> 00:11:06,666 近くのお医者さんの所に 行ったんだけど…。 152 00:11:06,666 --> 00:11:12,372 その… たぶん おめでたです… って。 153 00:11:16,676 --> 00:11:20,680 えっと… ルディ どうかな? 154 00:11:20,680 --> 00:11:23,349 さ… 触ってみてもいいか? 155 00:11:23,349 --> 00:11:27,353 えっ? あっ はい どうぞ。 156 00:11:33,693 --> 00:11:39,699 お兄様。 奥様に ひと言 言うべきことがあるのでは? 157 00:11:39,699 --> 00:11:58,384 ♬~ 158 00:11:58,384 --> 00:12:02,655 シルフィ ありがとう。 えっ? ありがとう? 159 00:12:02,655 --> 00:12:07,327 ごめん なんか… なんかさ うまく言えない。 160 00:12:07,327 --> 00:12:09,996 わっ… あぁ…。 161 00:12:09,996 --> 00:12:14,601 フフッ。 ルディ いっつも 子ども 欲しがってたもんね。 162 00:12:17,003 --> 00:12:23,009 (泣き声) 163 00:12:31,684 --> 00:12:33,686 (アイシャ)コホン。 164 00:12:33,686 --> 00:12:37,357 お兄様。 奥様の体に 差し障りがあるので➡ 165 00:12:37,357 --> 00:12:39,359 しばらくは…。 166 00:12:39,359 --> 00:12:41,661 (2人)は~い。 167 00:12:43,696 --> 00:12:47,033 お… おめでとうございます シルフィさん。 168 00:12:47,033 --> 00:12:49,035 うん ありがとう。 169 00:12:49,035 --> 00:12:54,374 アリエル様より 奥様に最低でも 2年は休むようにとのお達しです。 170 00:12:54,374 --> 00:12:56,376 エリナリーゼ大おば様が➡ 171 00:12:56,376 --> 00:12:59,045 その間 責任を持って 護衛を引き受けると➡ 172 00:12:59,045 --> 00:13:00,980 申し出てくださいました。 173 00:13:00,980 --> 00:13:04,651 おばあちゃん 大丈夫かな? 呪いのこととか…。 174 00:13:04,651 --> 00:13:06,986 なんとかすると おっしゃっていましたので➡ 175 00:13:06,986 --> 00:13:08,988 問題ないのでしょう。 176 00:13:08,988 --> 00:13:11,658 他の方々にも報告いたしました。 177 00:13:11,658 --> 00:13:14,994 それぞれ様子を見て ご挨拶に お越しくださるようです。 178 00:13:14,994 --> 00:13:19,332 そうか。 ご苦労さま アイシャ。 はい お兄様。 179 00:13:19,332 --> 00:13:22,035 フフン。 む~。 180 00:13:24,003 --> 00:13:26,005 (一同)いただきます。 181 00:13:26,005 --> 00:13:29,342 それにしても 子どもが生まれるって言ったら➡ 182 00:13:29,342 --> 00:13:31,344 父さんたち ビックリするだろうな。 183 00:13:31,344 --> 00:13:34,681 お父さんの驚く顔 見たいですね。 184 00:13:34,681 --> 00:13:38,017 ああ。 孫に対しては 相当 甘いタイプだから➡ 185 00:13:38,017 --> 00:13:40,019 きっと喜ぶぞ。 186 00:13:40,019 --> 00:13:43,356 ノルンとアイシャが生まれたときも デレッデレだったからな。 187 00:13:43,356 --> 00:13:46,059 楽しみですね 兄さん。 188 00:13:51,030 --> 00:13:55,702 《俺とシルフィが結婚して 家族も みんないる。 189 00:13:55,702 --> 00:13:58,705 ブエナ村にいたころに 夢想してた理想が➡ 190 00:13:58,705 --> 00:14:00,707 すぐそこにある》 191 00:14:03,309 --> 00:14:06,012 あぁ…。 192 00:14:08,981 --> 00:14:10,983 あぁ…。 193 00:14:14,654 --> 00:14:20,059 ゼニス救出困難。 救援を求む。 194 00:14:26,999 --> 00:14:30,336 (ヒトガミ)やぁ。 おい どういうことだ? 195 00:14:30,336 --> 00:14:34,006 何がだい? あの手紙だ。 ギースからの。 196 00:14:34,006 --> 00:14:36,676 ゼニスが救出困難だって。 197 00:14:36,676 --> 00:14:39,679 なんだか 大変なんだろうね。 198 00:14:39,679 --> 00:14:41,681 お前は! 言ったじゃねえか! 199 00:14:41,681 --> 00:14:44,016 ベガリット大陸に行ったら 後悔するって! 200 00:14:44,016 --> 00:14:47,687 俺をだましたのか!? だましてなんていないよ。 201 00:14:47,687 --> 00:14:50,690 君は ベガリット大陸に行けば後悔する。 202 00:14:50,690 --> 00:14:52,692 それは 今でも変わらない。 203 00:14:52,692 --> 00:14:55,361 ああ そうか。 わかった。 204 00:14:55,361 --> 00:14:58,698 つまり あれだな。 お前は こう言いたいわけだ。 205 00:14:58,698 --> 00:15:01,300 ベガリット大陸に行けば後悔する。 206 00:15:01,300 --> 00:15:04,303 けど 行かなくても後悔するってな。 207 00:15:04,303 --> 00:15:06,305 そんなことはないさ。 208 00:15:06,305 --> 00:15:09,642 現に君 昨日までの時点で後悔したかい? 209 00:15:09,642 --> 00:15:11,978 友達も たくさんできた。 210 00:15:11,978 --> 00:15:15,648 いろんな人物に会えて 君自身も少し成長した。 211 00:15:15,648 --> 00:15:17,650 体の不調も治った。 212 00:15:17,650 --> 00:15:20,653 妹とも仲よくなった。 それに…。 213 00:15:20,653 --> 00:15:24,657 結婚して 子どもだってできた。 214 00:15:24,657 --> 00:15:27,994 確かに悪くはない。 悪くはない…。 215 00:15:27,994 --> 00:15:30,663 けどな! お前は言ったんだよ! 216 00:15:30,663 --> 00:15:33,332 ベガリット大陸には 行かないほうがいいって! 217 00:15:33,332 --> 00:15:35,668 だましたんだよ! どうどうどう。 218 00:15:35,668 --> 00:15:39,672 だましてないよ。 現に僕は 今でも同じことを言う。 219 00:15:39,672 --> 00:15:42,675 ベガリット大陸には 行かないほうがいい。 220 00:15:42,675 --> 00:15:44,677 後悔することになる。 221 00:15:44,677 --> 00:15:47,680 でも だって 家族のピンチだぞ。 222 00:15:47,680 --> 00:15:51,017 せめて 理由を教えてくれよ。 それは言えない。 223 00:15:51,017 --> 00:15:53,019 クソ! 224 00:15:53,019 --> 00:15:56,022 そういえば お前は そういうやつだった。 225 00:15:56,022 --> 00:15:58,024 ひどい言いぐさだね。 226 00:15:58,024 --> 00:16:00,626 僕の助言で いつも助かっているのに。 227 00:16:00,626 --> 00:16:04,297 助かっているのと だまされるのじゃ 話は別だ! 228 00:16:04,297 --> 00:16:07,633 なぁ せめて せめて何か教えてくれよ。 229 00:16:07,633 --> 00:16:09,635 俺は何を後悔するんだ? 230 00:16:09,635 --> 00:16:12,305 これじゃ 物事を てんびんにかけることすら➡ 231 00:16:12,305 --> 00:16:15,308 できやしない。 普通の人は てんびんになんて➡ 232 00:16:15,308 --> 00:16:18,978 かけられないんだけどね。 君は ぜいたくだな。 233 00:16:18,978 --> 00:16:21,314 ぜいたくでも なんでもいいんだよ。 234 00:16:21,314 --> 00:16:24,650 俺は後悔したくないんだ! 235 00:16:24,650 --> 00:16:27,320 ちょっと考えてみれば わかるだろう。 236 00:16:27,320 --> 00:16:30,656 君は1年半 学校生活を送った。 237 00:16:30,656 --> 00:16:33,659 妹たちは1年かけて ここまで来た。 238 00:16:33,659 --> 00:16:36,329 間違いなく 行き違いになっただろう。 239 00:16:36,329 --> 00:16:40,333 いや。 妹は俺の手紙を見て ここまで来たんだ。 240 00:16:40,333 --> 00:16:42,335 もし手紙がなければ➡ 241 00:16:42,335 --> 00:16:45,671 ミリスに残るか 港町に残るかしていたはずだ。 242 00:16:45,671 --> 00:16:50,676 いいや 手紙がなくても パウロは娘をアスラ王国まで送ったよ。 243 00:16:50,676 --> 00:16:53,679 あの国には リーリャの家族がいるからね。 244 00:16:53,679 --> 00:16:57,016 なるほど。 言われてみると そうか。 245 00:16:57,016 --> 00:16:59,952 今だって そうさ。 これから旅に出て➡ 246 00:16:59,952 --> 00:17:02,622 シルフィとの子どもは どうするんだい? 247 00:17:02,622 --> 00:17:05,291 ベガリット大陸に行って帰ってくる。 248 00:17:05,291 --> 00:17:10,296 その間 君は 自分の奥さんを 一人にするのかい? 249 00:17:10,296 --> 00:17:14,300 結局 どう動いても 後悔するってことかよ。 250 00:17:14,300 --> 00:17:17,970 そう。 後悔は避けようと思っても 避けられない。 251 00:17:17,970 --> 00:17:22,975 ベガリット大陸に行けば 君は大きな機運を逃すことになる。 252 00:17:22,975 --> 00:17:24,977 だから 行かないほうがいい。 253 00:17:24,977 --> 00:17:28,648 ちっ… まぁ お前が そこまで言うのなら➡ 254 00:17:28,648 --> 00:17:31,984 確かに俺は後悔するんだろう。 わかったよ。 255 00:17:31,984 --> 00:17:35,321 そうかい。 で 助言は聞くかい? 256 00:17:35,321 --> 00:17:38,658 ああ。 一応 教えてくれ。 257 00:17:38,658 --> 00:17:43,329 コホン。 ルーデウスよ 次の発情期を待ちなさい。 258 00:17:43,329 --> 00:17:47,333 そこで リニアとプルセナが あなたに迫ってくるでしょう。 259 00:17:47,333 --> 00:17:50,336 この2人のどちらかと 関係を持ちなさい。 260 00:17:50,336 --> 00:17:54,340 そうすれば あなたは 更に幸せになることでしょう。 261 00:17:54,340 --> 00:17:58,010 でしょう でしょう…。 おい! いきなり 浮気の話かよ。 262 00:17:58,010 --> 00:18:00,613 俺は シルフィに操を立てるって 決めたんだぞ! 263 00:18:00,613 --> 00:18:04,317 それに第一 あいつらとは そういう関係じゃない! 264 00:18:10,957 --> 00:18:14,627 ハッ! ルディ 大丈夫? 265 00:18:14,627 --> 00:18:16,629 うなされてたよ。 266 00:18:16,629 --> 00:18:19,298 あぁ…。 267 00:18:19,298 --> 00:18:22,301 《リニアとプルセナのことは 置いておいて➡ 268 00:18:22,301 --> 00:18:24,971 ヒトガミの言葉には一理ある。 269 00:18:24,971 --> 00:18:29,642 俺が どれだけ考えても 確証のある答えは出せない。 270 00:18:29,642 --> 00:18:32,979 確実に言えるのは ベガリット大陸まで➡ 271 00:18:32,979 --> 00:18:35,982 早くても片道1年は かかるってことだ》 272 00:18:35,982 --> 00:18:39,986 やっぱり あの手紙のことだよね。 273 00:18:39,986 --> 00:18:42,655 ねぇ ルディ。 274 00:18:42,655 --> 00:18:45,992 僕のことは あまり気にしなくてもいいよ? 275 00:18:45,992 --> 00:18:49,595 2人も手紙のこと心配してるしね。 276 00:18:54,333 --> 00:18:58,337 俺は行かない。 シルフィといるよ。 277 00:19:03,609 --> 00:19:07,279 《救援を求む。 何かが起きたんだ。 278 00:19:07,279 --> 00:19:10,616 でも差出人は パウロじゃなくギースだ。 279 00:19:10,616 --> 00:19:15,955 あいつがパウロと合流する前に 独断で出したのかもしれない。 280 00:19:15,955 --> 00:19:18,958 仮に行ったとしても すでに救出していて➡ 281 00:19:18,958 --> 00:19:21,627 行き違いになる可能性もある。 282 00:19:21,627 --> 00:19:24,330 いや でも…》 283 00:19:28,300 --> 00:19:30,302 (エリナリーゼ)そうですわね。 284 00:19:30,302 --> 00:19:32,304 あなたは残ったほうがいいですわ。 285 00:19:32,304 --> 00:19:36,308 エリナリーゼさん もしかして行くんですか? 286 00:19:36,308 --> 00:19:38,644 (エリナリーゼ)孫夫婦のために 一肌脱ぐぐらいは➡ 287 00:19:38,644 --> 00:19:40,646 させてくださいまし。 288 00:19:40,646 --> 00:19:42,982 クリフ先輩は どうするんですか? 289 00:19:42,982 --> 00:19:46,652 別れますわ。 しかたありませんわね。 290 00:19:46,652 --> 00:19:49,321 説明すれば待ってくれますよ。 291 00:19:49,321 --> 00:19:52,992 クリフは将来 教皇になるかもしれない器。 292 00:19:52,992 --> 00:19:55,995 邪魔になるようなことは したくないんですの。 293 00:19:55,995 --> 00:19:59,331 わたくしに対する愛は 若いころの気の迷い…。 294 00:19:59,331 --> 00:20:03,035 ということにしておくのが 一番いいんですわ。 295 00:20:07,006 --> 00:20:09,008 さようですか。 296 00:20:09,008 --> 00:20:12,678 師匠ならば すぐに解決して 戻ってこられるでしょうな。 297 00:20:12,678 --> 00:20:16,015 余は ここで研究を続けて 待っていますので➡ 298 00:20:16,015 --> 00:20:18,350 お早い帰還を願っております。 299 00:20:18,350 --> 00:20:21,687 お前は 止めるか ついてくるって言うと思ったよ。 300 00:20:21,687 --> 00:20:26,025 師匠が供をお望みでしたら 余とて断りませんが…。 301 00:20:26,025 --> 00:20:31,030 余は旅慣れてはおりませぬゆえ 足手まといになりましょう。 302 00:20:31,030 --> 00:20:37,369 それに… ジュリを長旅に 連れ歩くわけにもいきますまい。 303 00:20:37,369 --> 00:20:41,373 ザノバ… 俺さ 行くべきかな? 304 00:20:41,373 --> 00:20:44,710 それは師匠の決めることです。 305 00:20:44,710 --> 00:20:49,115 ですが師匠 一つだけ 言わせていただくと…。 306 00:20:51,050 --> 00:20:54,720 父親が見ていなくとも 子は生まれます。 307 00:20:54,720 --> 00:20:57,389 不安ならば行くべきかと。 308 00:20:57,389 --> 00:21:01,994 その間 余が責任を持って 奥方様をお守りいたしましょう。 309 00:21:01,994 --> 00:21:06,999 無論 余としては常に 師匠のおそばにいたいのですがな。 310 00:21:06,999 --> 00:21:10,603 ありがとう ザノバ。 ん…。 311 00:21:25,684 --> 00:21:27,686 《シルフィは一人じゃない。 312 00:21:27,686 --> 00:21:29,688 妹たちも いるし➡ 313 00:21:29,688 --> 00:21:32,091 俺がいなくても きっと大丈夫だろう》 314 00:21:37,363 --> 00:21:42,368 《でも 俺は今や この家の大黒柱だ。 315 00:21:42,368 --> 00:21:45,371 家族と一緒にいて 守ってやるのが➡ 316 00:21:45,371 --> 00:21:49,041 夫としての 父としての役目だ。 317 00:21:49,041 --> 00:21:51,644 やっぱり 置いてなんていけない》 318 00:21:58,050 --> 00:22:00,052 (ノルン)あっ…。 319 00:22:07,326 --> 00:22:09,328 どこに行くんだ? 320 00:22:11,664 --> 00:22:13,666 ノルン。 321 00:22:13,666 --> 00:22:16,669 (転ぶ音) 322 00:22:16,669 --> 00:22:19,672 だ… 大丈夫か? 323 00:22:19,672 --> 00:22:25,010 兄さんが行かないなら 私が行こうと思ったんです。 324 00:22:25,010 --> 00:22:27,680 ノルン お前じゃ無理だ。 325 00:22:27,680 --> 00:22:30,349 (ノルン)でも だって 兄さん…。 326 00:22:30,349 --> 00:22:34,687 お父さんと お母さんが 大変なんですよ? 327 00:22:34,687 --> 00:22:39,692 なんで… なんで 兄さんは 助けに行かないんですか!? 328 00:22:39,692 --> 00:22:44,363 兄さん とっても強いのに 旅だって できるのに! 329 00:22:44,363 --> 00:22:47,700 なんで… なんで…。 330 00:22:47,700 --> 00:22:49,702 うっ うぅ…。 331 00:22:49,702 --> 00:22:52,705 《そうだ。 俺には できるんだ。 332 00:22:52,705 --> 00:22:57,109 ノルンのように 行きたくても 行けないというわけじゃない》 333 00:22:59,044 --> 00:23:03,649 《俺は… 俺は…》 334 00:23:09,989 --> 00:23:12,992 ノルン。 えっ? 335 00:23:14,994 --> 00:23:19,298 俺が行く。 家のことを任せてもいいか? 336 00:23:22,001 --> 00:23:24,003 はい。 337 00:23:24,003 --> 00:23:28,674 アイシャとケンカしないで シルフィのことを助けてやってくれ。 338 00:23:28,674 --> 00:23:30,676 はい。 339 00:23:30,676 --> 00:23:33,012 よし いい子だ。 340 00:23:33,012 --> 00:23:36,682 お願いします。 兄さん。 341 00:23:36,682 --> 00:23:38,684 《俺は…》 342 00:23:38,684 --> 00:23:42,087 俺は家族を助けに行く。