1 00:00:02,002 --> 00:00:04,671 (足音) 2 00:00:04,671 --> 00:00:06,673 《ノルンが ひきこもった》 3 00:00:06,673 --> 00:00:11,011 (リニアーナ)ボ… ボス… ちょっと待つニャ。 (プルセナ)リニア やめるの。 4 00:00:11,011 --> 00:00:14,348 なんか本気で怒ってるの。 怖いの。 5 00:00:14,348 --> 00:00:17,351 《ひきこもる。 その行為は 俺にとって➡ 6 00:00:17,351 --> 00:00:19,653 非常に重い意味を持つ》 7 00:00:26,026 --> 00:00:30,364 《ノルンが もし同じ地獄を 味わっているというのなら➡ 8 00:00:30,364 --> 00:00:33,367 俺は そこから 救い出してやりたい。 9 00:00:33,367 --> 00:00:36,703 俺のことが嫌いで アイシャのことが嫌いで➡ 10 00:00:36,703 --> 00:00:40,707 そして 今の状況が全部 気に食わないと思っていても。 11 00:00:40,707 --> 00:00:42,709 俺の妹だ》 12 00:00:46,380 --> 00:00:50,050 (ルーデウス)ハァ…。 13 00:00:50,050 --> 00:00:52,052 失礼します。 14 00:00:57,057 --> 00:00:59,059 《兄貴というものは➡ 15 00:00:59,059 --> 00:01:02,663 弟や妹を守らないといけないのだ。 16 00:01:02,663 --> 00:01:05,065 見捨ててはいけないのだ》 17 00:02:39,040 --> 00:02:42,040 ル… ルーデウス… さん。 18 00:02:42,040 --> 00:02:45,710 今は授業中で。 少々 お時間を頂戴します。 19 00:02:45,710 --> 00:02:47,710 いいですね。 しかし…。 20 00:02:47,710 --> 00:02:50,980 皆さん ご存じかと思いますが➡ 21 00:02:50,980 --> 00:02:55,320 この教室の女子生徒1名が 不登校になりました。 22 00:02:55,320 --> 00:02:58,320 彼女は 僕の妹です。 23 00:02:58,320 --> 00:03:01,320 まだ妹から 事情は聴いていませんが➡ 24 00:03:01,320 --> 00:03:05,330 不登校になる理由というのは それほど多くはありません。 25 00:03:05,330 --> 00:03:09,330 そして それを作った人が この中にいると➡ 26 00:03:09,330 --> 00:03:11,330 僕は そう思っています。 27 00:03:11,330 --> 00:03:15,670 《どいつだ? どいつが ひどいことをした? 28 00:03:15,670 --> 00:03:21,010 お前か? お前か? お前か?》 29 00:03:21,010 --> 00:03:23,350 できれば 名乗り出てください。 30 00:03:23,350 --> 00:03:25,680 決して 怒ったりはしません。 31 00:03:25,680 --> 00:03:30,690 ただ妹が傷ついたことを理解し 謝罪をしてほしいのです。 32 00:03:30,690 --> 00:03:33,690 《名乗り出た瞬間に バラバラにしてやる。 33 00:03:33,690 --> 00:03:36,690 当事者か そうでないかなんて 関係ない。 34 00:03:36,690 --> 00:03:39,700 見て見ぬふりをしていたなら 同罪だ。 35 00:03:39,700 --> 00:03:42,100 絶対に許さない》 36 00:03:45,040 --> 00:03:47,370 あっ あの…。 37 00:03:47,370 --> 00:03:49,370 ひっ! 38 00:03:49,370 --> 00:03:51,310 すみません どうぞ。 39 00:03:51,310 --> 00:03:56,650 こっ この間 私 ノルンちゃんと ちょっと話してて…。 40 00:03:56,650 --> 00:03:59,980 つい ひどいことを 言ってしまった… と? 41 00:03:59,980 --> 00:04:01,990 ちっ 違います! 42 00:04:01,990 --> 00:04:05,660 その… 私 ルーデウスさんのことを知ってて➡ 43 00:04:05,660 --> 00:04:08,660 でも ノルンちゃんは普通の子で。 44 00:04:08,660 --> 00:04:12,000 だから お兄さんとは 違うねって言ったら➡ 45 00:04:12,000 --> 00:04:14,660 すっごく怒って…。 えっ? 46 00:04:14,660 --> 00:04:19,340 《怒った? 「俺と違う」と言われて ノルンが? どういうことだ?》 47 00:04:19,340 --> 00:04:22,670 あっ…。 何か思い出しましたか? 先生。 48 00:04:22,670 --> 00:04:28,010 えっ ええ。 先日 ノルンさんに 一つの宿題を出したのですが…。 49 00:04:28,010 --> 00:04:32,020 やりきれなかったから 裸にむいて職員室に立たせたと? 50 00:04:32,020 --> 00:04:34,020 まっ まさか! 51 00:04:34,020 --> 00:04:36,020 少々 出来が悪かったので➡ 52 00:04:36,020 --> 00:04:40,020 お兄さんを見習って もう少し勉強しなさい と。 53 00:04:40,020 --> 00:04:45,700 そしたら 泣きそうな顔になって 頑張ります と。 54 00:04:45,700 --> 00:04:47,700 はぁ? 55 00:04:50,630 --> 00:04:52,640 そういえば 俺も…。 56 00:04:52,640 --> 00:04:54,970 僕も。 私も。 57 00:04:54,970 --> 00:04:59,580 (ざわめき) 58 00:05:08,990 --> 00:05:11,320 《俺のせいだった。 59 00:05:11,320 --> 00:05:13,320 さぞ嫌だっただろう。 60 00:05:13,320 --> 00:05:16,330 今まで さんざん アイシャと比較されてきたのに➡ 61 00:05:16,330 --> 00:05:19,660 今度は大嫌いな兄と だ》 62 00:05:19,660 --> 00:05:21,670 クソ…。 63 00:05:24,330 --> 00:05:28,670 (シルフィ)話は聞いたよ。 ルディは悪くないよ。 64 00:05:28,670 --> 00:05:32,340 シルフィ… ありがとう。 65 00:05:32,340 --> 00:05:35,010 そうニャ。 ボスは悪くないニャ。 66 00:05:35,010 --> 00:05:38,010 そうなの。 気にする必要ないの。 67 00:05:38,010 --> 00:05:42,020 2人も ノルンのことを 教えてくれて ありがとう。 68 00:05:42,020 --> 00:05:45,020 さっきは つきあわせて悪かったな。 69 00:05:45,020 --> 00:05:48,020 なんか俺 バカみたいだったろ。 70 00:05:48,020 --> 00:05:51,630 妹のために動くのは バカじゃニャいぞ。 71 00:05:51,630 --> 00:05:55,300 あちしにも妹がいるから ボスの気持ちは わかるニャ。 72 00:05:55,300 --> 00:05:57,300 でも ちょっと意外だったの。 73 00:05:57,300 --> 00:05:59,300 見直したの。 うんうん。 74 00:06:03,310 --> 00:06:08,310 ニャあ ボス これから どうするんだ? 放っとくのかニャ? 75 00:06:08,310 --> 00:06:10,310 どうもこうもないでしょう。 76 00:06:10,310 --> 00:06:12,980 俺のせいで ひきこもったのですから。 77 00:06:12,980 --> 00:06:16,990 《ひきこもった。 そう ひきこもったのだ》 78 00:06:16,990 --> 00:06:19,320 無理やりにでも 授業を受けさせるの。 79 00:06:19,320 --> 00:06:22,990 そうニャ。 部屋から出てこないとアホになるの。 80 00:06:22,990 --> 00:06:26,000 そうニャ そうニャ。 リニアみたいなアホになるの。 81 00:06:26,000 --> 00:06:29,670 プルセナの言うとおりニャ… ニャ? 82 00:06:29,670 --> 00:06:32,340 どういう意味ニャ! 言葉のままなの。 83 00:06:32,340 --> 00:06:36,340 (ルーデウス)誰も好き好んで 部屋から 出てこないわけじゃないですよ。 84 00:06:36,340 --> 00:06:38,340 出てこないのは➡ 85 00:06:38,340 --> 00:06:41,010 出てこないなりの 理由があるからです。 86 00:06:41,010 --> 00:06:44,680 無理に外に連れ出しても なんの解決にもなりません。 87 00:06:44,680 --> 00:06:49,020 けど… かといって このまま ひきこもらせたままなんて➡ 88 00:06:49,020 --> 00:06:50,950 絶対にダメだ。 89 00:06:50,950 --> 00:06:53,960 きっと 確実に後悔する。 90 00:06:53,960 --> 00:06:56,560 ルディ? 91 00:06:59,300 --> 00:07:01,600 あっ ルディ! 92 00:07:05,970 --> 00:07:10,270 《俺が… 俺が なんとかしないと》 93 00:07:12,640 --> 00:07:16,350 俺が… 何をするって? 94 00:07:18,320 --> 00:07:21,320 (シルフィ)ルディ! 95 00:07:21,320 --> 00:07:24,650 妹さんのこと 私たちも協力させてほしいの。 96 00:07:24,650 --> 00:07:27,660 ボスには いつも お世話になってるからニャ。 97 00:07:27,660 --> 00:07:31,660 ありがとうございます。 でも どうしたら…。 98 00:07:31,660 --> 00:07:35,670 いい案があるニャ。 あちしらに任せるニャ。 99 00:07:35,670 --> 00:07:38,000 えっ 何? 何? どうしたの? 100 00:07:38,000 --> 00:07:41,000 食堂で アリエル様が 演説するんだって。 101 00:07:41,000 --> 00:07:44,010 えっ それ本当? でも なんで 急に? 102 00:07:44,010 --> 00:07:48,680 ほら早く。 もう始まっちゃうわ。 103 00:07:48,680 --> 00:07:51,280 ルディ。 状況は? 104 00:07:51,280 --> 00:07:54,280 問題なし。 みんな 食堂に行ってる。 105 00:07:54,280 --> 00:07:58,620 《アリエルの演説で 女子寮の生徒の気を引いてもらう。 106 00:07:58,620 --> 00:08:03,290 その間に俺が侵入し ノルンに会うという作戦だ》 107 00:08:03,290 --> 00:08:05,960 アリエル様に感謝しないとな。 108 00:08:05,960 --> 00:08:09,630 リニアとプルセナは? 準備できてるよ。 109 00:08:09,630 --> 00:08:12,970 ごめんね 力になれなくて。 えっ? 110 00:08:12,970 --> 00:08:16,310 さっき 僕もノルンちゃんの部屋に 行ってみたんだけど➡ 111 00:08:16,310 --> 00:08:18,980 話を聞いてもらえなくて。 112 00:08:18,980 --> 00:08:21,980 シルフィは 何も悪くないさ。 113 00:08:21,980 --> 00:08:25,980 大丈夫 ノルンは 俺が なんとかしてみせる。 114 00:08:40,000 --> 00:08:43,600 ご苦労さまです。 ようこそニャ。 115 00:08:49,940 --> 00:08:52,280 もう 気をつけてよね。 116 00:08:52,280 --> 00:08:54,580 ごめんなさいなの。 117 00:08:59,280 --> 00:09:03,950 《ノルン… 俺は お前に 何かできるだろうか》 118 00:09:03,950 --> 00:09:07,290 着いたニャ。 119 00:09:07,290 --> 00:09:10,290 そこの突き当たりが 妹さんの部屋ニャ。 120 00:09:10,290 --> 00:09:12,300 うん。 121 00:09:20,640 --> 00:09:22,640 (ノック) 122 00:09:22,640 --> 00:09:27,980 ノルン いるか? 俺だ。 ルーデウスだ。 123 00:09:27,980 --> 00:09:29,980 (ノック) 124 00:09:29,980 --> 00:09:31,980 ノルン? 125 00:09:35,990 --> 00:09:37,990 ⦅来んな!⦆ 126 00:09:52,340 --> 00:10:13,020 ♬~ 127 00:10:13,020 --> 00:10:15,020 ノルン。 128 00:10:15,020 --> 00:10:28,040 ♬~ 129 00:10:28,040 --> 00:10:33,040 《俺が ひきこもったとき 兄貴が俺の部屋に来た。 130 00:10:33,040 --> 00:10:38,720 あのとき 兄貴は俺に向かい あれこれと正論をぶつけた。 131 00:10:38,720 --> 00:10:42,390 お前より もっと つらい目に遭っている人もいる。 132 00:10:42,390 --> 00:10:44,720 今は つらいかもしれないが➡ 133 00:10:44,720 --> 00:10:47,720 逃げれば ずっと逃げ続けることになる。 134 00:10:47,720 --> 00:10:49,990 それは もっとつらい。 135 00:10:49,990 --> 00:10:53,000 しばらく 学校に行かなくてもいいから➡ 136 00:10:53,000 --> 00:10:56,330 とりあえず 俺と一緒に飯でも食いに行こう。 137 00:10:56,330 --> 00:10:59,000 そんな感じのことを。 138 00:10:59,000 --> 00:11:03,670 俺は それに心の中で唾を吐いた。 139 00:11:03,670 --> 00:11:08,680 何も言い返すことなく 徹底的に無視した。 140 00:11:08,680 --> 00:11:11,680 こんなやつに 俺の気持ちは わからないと➡ 141 00:11:11,680 --> 00:11:14,080 そう決めつけて》 142 00:11:26,030 --> 00:11:30,700 《これが あのときの兄貴の気持ちか。 143 00:11:30,700 --> 00:11:35,710 あのとき以降 兄貴が俺に 接触してくることはなかった。 144 00:11:35,710 --> 00:11:38,710 兄貴が何を考えたかは わからない。 145 00:11:38,710 --> 00:11:43,380 だけど たぶん ここで引いたら 俺も戻ってこられないだろう。 146 00:11:43,380 --> 00:11:46,380 ノルンも ひきこもったままに なってしまう。 147 00:11:46,380 --> 00:11:50,390 立ち去ってはダメだ。 けど…》 148 00:11:52,320 --> 00:11:55,330 (鳥の羽ばたく音) 149 00:11:58,660 --> 00:12:01,060 (ルーデウス)兄貴…。 150 00:12:13,010 --> 00:12:15,010 《ノルン:いつからだろう…。 151 00:12:15,010 --> 00:12:18,680 この人を恐ろしいと 思うようになったのは。 152 00:12:18,680 --> 00:12:23,690 初めて会ったとき この人は お父さんを殴っていた。 153 00:12:23,690 --> 00:12:27,690 それまで ずっと私を 守ってくれていた お父さんを。 154 00:12:27,690 --> 00:12:30,030 誰よりも 私を大切にしてくれていた➡ 155 00:12:30,030 --> 00:12:32,030 お父さんを》 156 00:12:32,030 --> 00:12:34,360 ⦅やめて! 157 00:12:34,360 --> 00:12:36,370 もうやめて!⦆ 158 00:12:36,370 --> 00:12:42,040 《ノルン:こんな人が家族だなんて 認められるはずなかった。 159 00:12:42,040 --> 00:12:47,040 私は この人を嫌いになった。 160 00:12:47,040 --> 00:12:50,310 ついこの間 久しぶりに会ったときは➡ 161 00:12:50,310 --> 00:12:53,650 酔っぱらって 女の人と一緒にいた。 162 00:12:53,650 --> 00:12:59,320 今も きっと お父さんは必死に お母さんを捜しているはずなのに。 163 00:12:59,320 --> 00:13:03,990 それなのに この人は とても幸せそうだった。 164 00:13:03,990 --> 00:13:07,000 とにかく 怒られないようにしなきゃ。 165 00:13:07,000 --> 00:13:11,000 ここに 私を大切にしてくれる人は いないんだ。 166 00:13:11,000 --> 00:13:14,000 外に追い出されるのが怖い。 167 00:13:14,000 --> 00:13:18,010 ここは とても寒いから…》 168 00:13:21,340 --> 00:13:25,050 ⦅私 寮で暮らしてみたい。 169 00:13:28,690 --> 00:13:32,020 寮暮らし… か。 (アイシャ)ダメだよ! 170 00:13:32,020 --> 00:13:36,030 お父さんは お兄ちゃんと一緒に 暮らせって言ってたもん。 171 00:13:38,030 --> 00:13:42,030 わかった じゃあ ノルンは 寮で暮らすといい。 172 00:13:42,030 --> 00:13:45,370 (アイシャ)なんで! 《えっ? なんで怒らないの? 173 00:13:45,370 --> 00:13:48,710 わがまま言うなって どなるんじゃないの? 174 00:13:48,710 --> 00:13:52,640 この人は 私に興味がないのかもしれない。 175 00:13:52,640 --> 00:13:56,980 いや きっと私が邪魔なんだ。 176 00:13:56,980 --> 00:14:01,280 そう考えると なぜか少し悲しくなった》 177 00:14:03,320 --> 00:14:06,990 ノルン・グレイラットです。 よろしくお願いします。 178 00:14:06,990 --> 00:14:11,330 グレイラット? もしかして あの? 179 00:14:11,330 --> 00:14:16,330 ひょっとして ルーデウス・グレイラットさんの ご家族ですか? 180 00:14:16,330 --> 00:14:18,330 はい…。 181 00:14:18,330 --> 00:14:21,340 あのルーデウスさんの? 学園最強の…。 182 00:14:21,340 --> 00:14:23,340 すごい! 183 00:14:26,010 --> 00:14:28,340 すっげえ! 妹ってことは➡ 184 00:14:28,340 --> 00:14:30,350 魔術とか お兄さんに習ってるのか? 185 00:14:30,350 --> 00:14:33,680 えっ 何それ! じゃ あなたも魔術の天才なの? 186 00:14:33,680 --> 00:14:36,690 お兄さん すごいよね! とっても強いし! 187 00:14:36,690 --> 00:14:40,020 いいな~ 俺も あんな兄ちゃんが欲しいぜ。 188 00:14:40,020 --> 00:14:43,030 えっと…。 189 00:14:43,030 --> 00:14:45,700 ノルンです…。 190 00:14:45,700 --> 00:14:51,300 あの! ルーデウス先輩の妹さんですよね? 191 00:14:51,300 --> 00:14:53,970 はい。 ノルン・グレイ…。 192 00:14:53,970 --> 00:14:56,310 実は私たち 前にルーデウスさんに➡ 193 00:14:56,310 --> 00:14:58,640 魔術を 教えてもらったことがあって➡ 194 00:14:58,640 --> 00:15:01,310 そのお礼を伝えてほしいんです。 195 00:15:01,310 --> 00:15:03,650 すみません…。 196 00:15:03,650 --> 00:15:07,980 編入して すぐですからね。 大丈夫です。 197 00:15:07,980 --> 00:15:11,320 きっと お兄さんのようになれますよ。 198 00:15:11,320 --> 00:15:13,620 《なりたくない》 199 00:15:16,660 --> 00:15:18,660 ねぇ。 はい。 200 00:15:18,660 --> 00:15:21,000 君のお兄さんってさ…。 201 00:15:21,000 --> 00:15:23,300 《わからない》 202 00:15:29,340 --> 00:15:33,010 (ルーク)アリエル様と お兄さんの関係が 気になるのかい? 203 00:15:33,010 --> 00:15:36,350 安心したまえ。 君のお兄さんは ああ見えて…。 204 00:15:36,350 --> 00:15:38,680 《知りたくない》 205 00:15:38,680 --> 00:15:46,690 ♬~ 206 00:15:46,690 --> 00:15:49,030 まったく! お前たちのせいで➡ 207 00:15:49,030 --> 00:15:51,290 ぬれぎぬを 着せられるところだった。 208 00:15:51,290 --> 00:15:54,960 わ~ ルーデウスさんだ。 俺 話したことあるんだぜ。 209 00:15:54,960 --> 00:15:57,970 え~ いいな! 210 00:15:57,970 --> 00:16:01,300 《どうして みんな こんな人のことを…》 211 00:16:01,300 --> 00:16:03,310 あっ…。 212 00:16:11,650 --> 00:16:14,980 うっ…。 213 00:16:14,980 --> 00:16:20,660 ハァ ハァ ハァ…。 214 00:16:20,660 --> 00:16:23,990 うぅ… うぐっ…。 215 00:16:23,990 --> 00:16:28,300 ハァ ハァ ハァ…⦆ 216 00:16:36,340 --> 00:16:39,340 《この人のことが わからない》 217 00:16:39,340 --> 00:16:41,340 ⦅心配だから⦆ 218 00:16:44,350 --> 00:16:48,020 ⦅パウロ:勘弁してやってくれよ。 私 あの人 嫌い! 219 00:16:48,020 --> 00:16:51,290 ルディもな つらかったんだよ⦆ 220 00:16:51,290 --> 00:16:54,290 《父に よく言われた言葉だ。 221 00:16:54,290 --> 00:16:57,960 当時 幼かった私には 理解できなかった。 222 00:16:57,960 --> 00:17:01,960 けど 今なら少しわかる気がする。 223 00:17:01,960 --> 00:17:03,970 もしかしたら あの人は➡ 224 00:17:03,970 --> 00:17:07,300 私が思っているような人では ないのかもしれない。 225 00:17:07,300 --> 00:17:09,970 じゃあ 私は どうすればいいんだろう。 226 00:17:09,970 --> 00:17:12,640 あの人は 私に どうしてほしいんだろう。 227 00:17:12,640 --> 00:17:15,310 父は どうやって 仲直りしたんだろう。 228 00:17:15,310 --> 00:17:17,310 わからない。 229 00:17:17,310 --> 00:17:21,650 ここには 助けてくれる人は誰もいない。 230 00:17:21,650 --> 00:17:23,650 わからない…》 231 00:17:26,990 --> 00:17:28,990 ⦅ルイジェルド:どうした? 232 00:17:28,990 --> 00:17:30,990 (すすり泣く声) 233 00:17:33,660 --> 00:17:36,670 お父さんのとこに帰りたい。 234 00:17:36,670 --> 00:17:40,000 そんなにルーデウスが嫌か? 235 00:17:40,000 --> 00:17:42,340 うん…。 236 00:17:42,340 --> 00:17:44,340 お前の兄は➡ 237 00:17:44,340 --> 00:17:47,010 お前が思っているような 人間ではない。 238 00:17:47,010 --> 00:17:51,950 強く 賢く そして尊敬すべき戦士だ。 239 00:17:51,950 --> 00:17:54,280 わからないよ。 240 00:17:54,280 --> 00:17:57,290 お前にも わかるときがくる。 241 00:17:57,290 --> 00:18:01,290 次に会ったときは 逃げずに やつと向き合え。 242 00:18:01,290 --> 00:18:07,630 お前たちは 家族なのだから。 きっと仲直りできる。 それに…。 243 00:18:07,630 --> 00:18:10,330 お前の父は 逃げなかったぞ⦆ 244 00:18:13,970 --> 00:18:16,640 (足音) 245 00:18:16,640 --> 00:18:18,640 あっ…。 246 00:18:21,980 --> 00:18:24,650 兄さ…。 ノルン。 247 00:18:24,650 --> 00:18:26,650 ごめんな。 248 00:18:26,650 --> 00:18:31,320 お前 こっちに来てから つらいだろ。 249 00:18:31,320 --> 00:18:37,990 せっかく新しい環境なのに 俺のせいで こんなことになって。 250 00:18:37,990 --> 00:18:41,000 なんて言えばいいか…。 251 00:18:41,000 --> 00:18:46,340 俺さ お前のこと よくわかんなくてさ。 252 00:18:46,340 --> 00:18:48,670 こんなことになっても➡ 253 00:18:48,670 --> 00:18:52,070 どうすればいいのか わからないんだ。 254 00:19:03,950 --> 00:19:19,640 ♬~ 255 00:19:19,640 --> 00:19:22,640 俺 いるから。 256 00:19:22,640 --> 00:19:25,310 いなくならないから。 257 00:19:25,310 --> 00:19:28,640 お前のこと ちゃんと見てるから。 258 00:19:28,640 --> 00:19:33,650 だから… ここにいて いいか? 259 00:19:33,650 --> 00:19:37,320 ハッ… うっ…。 260 00:19:37,320 --> 00:19:41,320 《兄は きっと 絶対に私を殴らない。 261 00:19:41,320 --> 00:19:45,330 きっと 父のことも もう絶対に殴らない。 262 00:19:45,330 --> 00:19:49,330 父は逃げなかった。 兄も逃げなかった。 263 00:19:49,330 --> 00:19:52,030 なら 私は…》 264 00:19:58,010 --> 00:20:00,340 うっ…。 265 00:20:00,340 --> 00:20:11,050 (泣き声) 266 00:20:18,690 --> 00:20:22,360 兄さん。 おはようございます。 267 00:20:22,360 --> 00:20:25,370 あっ… ああ おはよう ノルン。 268 00:20:25,370 --> 00:20:29,370 シルフィさんも その… おはようございます。 269 00:20:29,370 --> 00:20:32,370 うん おはよう ノルンちゃん。 270 00:20:34,710 --> 00:20:40,380 ノルンちゃん なんだか あの夜から 少し明るくなったみたい。 271 00:20:40,380 --> 00:20:44,390 《結局 俺は何もできなかった。 272 00:20:44,390 --> 00:20:47,720 あのあと ノルンは 何も話してはくれなかったし➡ 273 00:20:47,720 --> 00:20:50,990 何が不満で 何が わだかまっていたか➡ 274 00:20:50,990 --> 00:20:54,660 その本心は わからずじまいだった。 けど…》 275 00:20:54,660 --> 00:20:57,670 (ルーデウス)きっと もう大丈夫だな。 276 00:20:57,670 --> 00:21:02,340 《おそらく 自分で自分の気持ちに 整理をつけたのだろう。 277 00:21:02,340 --> 00:21:04,340 すごい子だ。 278 00:21:04,340 --> 00:21:08,010 彼女は 生前の俺に できなかったことをやったのだ。 279 00:21:08,010 --> 00:21:13,020 俺も あのとき ノルンのようにできていれば…》 280 00:21:13,020 --> 00:21:15,350 ルディ? 281 00:21:15,350 --> 00:21:18,690 わっ! どうしたの? ハハッ ちょっとね。 282 00:21:18,690 --> 00:21:20,690 《過去は変わらない。 283 00:21:20,690 --> 00:21:23,360 こじれてしまった 家族との仲は戻らない。 284 00:21:23,360 --> 00:21:27,360 兄貴の真意も 何もかもが闇の中だ。 285 00:21:27,360 --> 00:21:31,030 ただ 長い間 奥歯に挟まっていたものが➡ 286 00:21:31,030 --> 00:21:33,040 取れたような気がした》 287 00:21:33,040 --> 00:21:36,710 フフッ。 ルディも もう大丈夫そうだね。 えっ? 288 00:21:36,710 --> 00:21:39,040 さぁ 僕たちも行こう。 289 00:21:39,040 --> 00:21:42,040 アリエル様に今回のお礼と 報告をしないと。 290 00:21:42,040 --> 00:21:45,050 ああ。 リニアとプルセナにもな。 291 00:21:47,380 --> 00:21:51,650 《もし ナナホシが 元の世界に帰るときが来たら➡ 292 00:21:51,650 --> 00:21:55,990 そのときは 兄貴に一つ 伝言を頼もう。 293 00:21:55,990 --> 00:21:58,330 あのときは ごめんなさい。 294 00:21:58,330 --> 00:22:02,030 そして ありがとう… と》