1 00:00:10,010 --> 00:00:13,013 (ルーデウス)あぁ…。 2 00:00:13,013 --> 00:00:15,182 (ロキシー)ルディ? (ギース)なんだ? 3 00:00:15,182 --> 00:00:19,353 (ギース)そんなに 奥さんに会いたいかね。 4 00:00:19,353 --> 00:00:24,024 《なんで… なんで もっと早く気付かなかったんだ》 5 00:00:24,024 --> 00:00:26,026 (ルーデウス)クソ! 6 00:00:26,026 --> 00:00:28,362 ⦅ヒトガミ:君は ベガリット大陸に行けば後悔する⦆ 7 00:00:28,362 --> 00:00:30,364 《確かに パウロは死んだ。 8 00:00:30,364 --> 00:00:33,367 だが それは 後悔ではなく悲しみだ》 9 00:00:33,367 --> 00:00:36,370 あっ! ぐっ…。 10 00:00:36,370 --> 00:00:39,039 ⦅ヒトガミ:ベガリット大陸に行って 帰ってくる。 11 00:00:39,039 --> 00:00:43,043 その間 君は 自分の奥さんを 一人にするのかい?⦆ 12 00:00:45,045 --> 00:00:47,047 シルフィ…。 13 00:00:55,000 --> 00:00:57,000 シルフィ! 14 00:01:04,010 --> 00:01:08,350 シルフィ! アイシャ! ノルン! 15 00:01:08,350 --> 00:01:10,350 誰かいないのか!? 16 00:01:23,030 --> 00:01:27,700 ハァ ハァ ハァ…。 17 00:01:27,700 --> 00:01:30,700 まさか… そんな…。 18 00:01:30,700 --> 00:01:34,400 (扉の開閉音) 19 00:01:37,040 --> 00:01:39,040 (アイシャ)えっ? お兄ちゃん? 20 00:01:39,040 --> 00:01:41,380 アイシャ…。 21 00:01:41,380 --> 00:01:43,380 お前は無事なんだな!? 22 00:01:43,380 --> 00:01:45,720 無事って 何が? 23 00:01:45,720 --> 00:01:48,390 えっ! お兄ちゃん 手 どうしたの!? 24 00:01:48,390 --> 00:01:50,320 ノルンは? シルフィは? 25 00:01:50,320 --> 00:01:54,320 えっと… ノルン姉は たぶん学校だと思うけど➡ 26 00:01:54,320 --> 00:01:56,630 シルフィ姉は…。 (シルフィ)ルディ? 27 00:02:02,100 --> 00:02:06,000 (シルフィ)ルディ… ど… どうしたの? 28 00:02:06,000 --> 00:02:10,010 シルフィ 大丈夫? 何もなかった? 29 00:02:10,010 --> 00:02:13,680 えっ? うん。 みんな よくしてくれたし➡ 30 00:02:13,680 --> 00:02:16,010 アイシャちゃんも頑張ってくれたから。 31 00:02:16,010 --> 00:02:21,350 他は? ノルンは? リニアやザノバ クリフたちは無事か? 32 00:02:21,350 --> 00:02:24,020 えっ? 無事って… 何もないよ? 33 00:02:24,020 --> 00:02:26,690 誰も病気とか けがはしてないんだな? 34 00:02:26,690 --> 00:02:29,360 う… うん。 特には…。 35 00:02:29,360 --> 00:02:32,700 ハァ… そっか~。 36 00:02:32,700 --> 00:02:35,370 ルディ!? お兄ちゃん!? 37 00:02:35,370 --> 00:02:38,070 よかった…。 38 00:02:40,040 --> 00:02:43,640 ルディ おかえりなさい。 39 00:02:45,710 --> 00:02:47,710 ただいま。 40 00:03:03,660 --> 00:03:06,000 (扉の開閉音) 41 00:03:06,000 --> 00:03:08,670 お兄ちゃん ノルン姉 連れてきたよ! 42 00:03:08,670 --> 00:03:10,670 (ノルン)兄さん! 43 00:03:12,670 --> 00:03:15,010 長旅 お疲れさまです。 44 00:03:15,010 --> 00:03:18,010 ああ。 ただいま ノルン。 45 00:03:30,020 --> 00:03:33,690 全員 そろったので 話をしよう。 46 00:03:33,690 --> 00:03:38,400 あの… 兄さん お父さんは? 47 00:03:41,360 --> 00:03:46,370 父さんは… パウロ・グレイラットは…。 48 00:03:49,040 --> 00:03:51,640 死亡した。 49 00:03:57,980 --> 00:04:00,280 (かばんの落ちる音) 50 00:04:02,990 --> 00:04:04,990 えっ? 51 00:04:15,000 --> 00:04:17,000 これが遺品だ。 52 00:04:17,000 --> 00:04:20,000 そして これが…。 53 00:04:26,340 --> 00:04:29,010 なんで! 兄さんが行ったのに! 54 00:04:29,010 --> 00:04:32,680 なんで お父さんが死んじゃうんですか!? 55 00:04:32,680 --> 00:04:36,020 ごめん。 俺の力不足だ。 56 00:04:36,020 --> 00:04:38,320 だって 兄さんは…。 57 00:04:40,690 --> 00:04:43,690 兄さん… なら…。 58 00:04:43,690 --> 00:04:46,700 (泣き声) 59 00:04:46,700 --> 00:04:49,970 これから 詳しく説明するから。 60 00:04:49,970 --> 00:04:52,300 (泣き声) 61 00:04:52,300 --> 00:04:54,300 うっ… はい。 62 00:05:01,980 --> 00:05:05,580 (ルーデウス)以上が これまでの てんまつだ。 63 00:05:09,320 --> 00:05:15,990 じゃあ お父さんは助からず お母さんも記憶が…。 64 00:05:15,990 --> 00:05:17,990 そうだ。 65 00:05:22,000 --> 00:05:25,340 兄さんも 頑張ったんですよね? 66 00:05:25,340 --> 00:05:28,340 全力を尽くしたつもりだ。 67 00:05:28,340 --> 00:05:33,010 なら 兄さんが頑張っても ダメだったんなら➡ 68 00:05:33,010 --> 00:05:36,350 誰が行っても…。 69 00:05:36,350 --> 00:05:38,680 (泣き声) 70 00:05:38,680 --> 00:05:42,020 きっと どうしてもダメで…。 71 00:05:42,020 --> 00:05:45,020 お父さん 死んじゃ…。 72 00:05:45,020 --> 00:06:07,640 (泣き声) 73 00:06:14,650 --> 00:06:20,660 兄さん… その剣 私が持っていてもいいですか? 74 00:06:22,660 --> 00:06:28,000 ああ そうだな。 ノルンが持っていろ。 75 00:06:28,000 --> 00:06:31,000 でも むやみに使おうとするなよ。 76 00:06:31,000 --> 00:06:33,000 剣を持つということは➡ 77 00:06:33,000 --> 00:06:37,340 心の中にも 一本の剣を 持っておく必要があるんだ。 78 00:06:37,340 --> 00:06:42,350 大切なものを守るには 心構えが必要ってことだ。 79 00:06:45,020 --> 00:06:48,020 その剣を 持っているからといって➡ 80 00:06:48,020 --> 00:06:52,120 自分が強くなったと 勘違いしちゃいけないからな。 81 00:06:52,120 --> 00:06:54,960 わかりました。 82 00:06:54,960 --> 00:06:57,560 んっ… ぐっ…。 83 00:07:02,300 --> 00:07:05,970 あっ… 母さん? 84 00:07:05,970 --> 00:07:07,970 (アイシャ/ノルン)あっ…。 85 00:07:13,640 --> 00:07:16,350 (リーリャ)奥様…。 86 00:07:25,990 --> 00:07:28,660 治らないの? 87 00:07:28,660 --> 00:07:30,660 わからない。 88 00:07:30,660 --> 00:07:36,330 母さんには この家で 一緒に暮らしてもらおうと思う。 89 00:07:36,330 --> 00:07:41,000 身の回りの世話なんかについては リーリャさんに一任するつもりだ。 90 00:07:41,000 --> 00:07:45,010 けど みんなには 細かいところで 迷惑をかけると思う。 91 00:07:45,010 --> 00:07:47,680 わかった。 僕も頑張るよ。 92 00:07:47,680 --> 00:07:52,280 あの… ということは お母様も ここで暮らすんですか? 93 00:07:52,280 --> 00:07:56,620 はい。 ルーデウス様の お世話になるつもりです。 94 00:07:56,620 --> 00:08:00,620 仕事の分担とかは するんでしょうか? 95 00:08:00,620 --> 00:08:04,960 それは あとで話しましょう。 はい…。 96 00:08:04,960 --> 00:08:10,570 ねぇ アイシャ。 私たちに遠慮することないよ? 97 00:08:23,310 --> 00:08:26,980 (泣き声) 98 00:08:26,980 --> 00:08:29,650 お… お母さん…。 99 00:08:29,650 --> 00:08:33,660 お母さんが無事で よかった…。 100 00:08:33,660 --> 00:08:36,660 ただいま アイシャ。 101 00:08:36,660 --> 00:08:42,670 (泣き声) 102 00:08:42,670 --> 00:08:47,340 (ギース)さて。 んじゃ 俺らは宿でも探すとすっか。 103 00:08:47,340 --> 00:08:50,610 今夜くらい うちに泊まっていただいても…。 104 00:08:50,610 --> 00:08:53,940 へっ 先輩 バカ言ってんじゃねえよ。 105 00:08:53,940 --> 00:08:58,280 家族水入らずを邪魔するほど 俺らぁ やぼじゃねえんだよ。 106 00:08:58,280 --> 00:09:00,620 皆さん…。 107 00:09:00,620 --> 00:09:05,290 長い間 父さんを手伝っていただき ありがとうございました。 108 00:09:05,290 --> 00:09:09,290 (ヴェラ)私たちこそ あまり役立てず 申し訳ありません。 109 00:09:09,290 --> 00:09:11,290 (シェラ)まだ 町にはいるので➡ 110 00:09:11,290 --> 00:09:14,630 団長のお墓ができたら 場所だけでも教えてください。 111 00:09:14,630 --> 00:09:17,300 ヴェラさん シェラさん…。 112 00:09:17,300 --> 00:09:20,970 そんな辛気臭え顔すんなよ 先輩。 113 00:09:20,970 --> 00:09:24,970 (タルハンド)うむ お主に 礼を言われる筋合いはない。 114 00:09:24,970 --> 00:09:27,640 言われるなら パウロからじゃな。 115 00:09:27,640 --> 00:09:30,650 ギースさん タルハンドさん…。 116 00:09:30,650 --> 00:09:32,980 おいおい らしくねえぜ? 117 00:09:32,980 --> 00:09:36,650 いつもどおり 「おい 新入り」 とでも言ってくれよ。 118 00:09:36,650 --> 00:09:39,990 なんで そこまで 新入りに こだわるんですか。 119 00:09:39,990 --> 00:09:42,660 ジンクスだよ。 (エリナリーゼ)まったく➡ 120 00:09:42,660 --> 00:09:46,330 男どもは すぐに かっこつけたがりますわ。 121 00:09:46,330 --> 00:09:49,670 さて わたくしは クリフの所に行きますわ。 122 00:09:49,670 --> 00:09:53,000 エリナリーゼさんも お世話になりました。 123 00:09:53,000 --> 00:09:56,670 パウロのこと すみませんでしたわ。 124 00:09:56,670 --> 00:10:00,010 いえ… あれは 俺の…。 あのパーティーの わたくしの役割は➡ 125 00:10:00,010 --> 00:10:03,010 ああならないように 立ち回ることでしたのよ。 126 00:10:03,010 --> 00:10:07,020 パウロが死んだのは わたくしのミスでもありますわ。 127 00:10:07,020 --> 00:10:10,690 俺は責めませんよ 誰もね。 128 00:10:10,690 --> 00:10:16,090 なら 自分も責めたらダメですわよ。 はい。 129 00:10:19,360 --> 00:10:21,360 (エリナリーゼ)シルフィ。 130 00:10:21,360 --> 00:10:26,040 ルーデウスは あなたのことを愛していますわ。 131 00:10:26,040 --> 00:10:28,040 はい。 132 00:10:31,370 --> 00:10:34,380 じゃあ またな 先輩。 133 00:10:41,050 --> 00:10:43,050 シルフィ。 うん? 134 00:10:43,050 --> 00:10:45,360 大事な話がある。 135 00:10:55,000 --> 00:10:58,000 うん。 聞くよ。 136 00:11:15,020 --> 00:11:17,690 俺は ここにいるロキシーを➡ 137 00:11:17,690 --> 00:11:20,390 2人目の妻として 迎えようと思っている。 138 00:11:22,360 --> 00:11:26,360 えっ? ど… どういうこと? 139 00:11:26,360 --> 00:11:31,030 父さんが死んで 悲しくて つらくて…。 140 00:11:31,030 --> 00:11:34,370 もう生きることさえ どうでもよくなって。 141 00:11:34,370 --> 00:11:38,370 そんなときに助けてくれたのが ロキシーなんだ。 142 00:11:44,710 --> 00:11:49,050 ごめん シルフィ。 操を立てるって言ったのに…。 143 00:11:49,050 --> 00:11:51,320 約束 守れなかった。 144 00:11:51,320 --> 00:11:53,320 お兄ちゃん…。 145 00:11:53,320 --> 00:11:55,630 シルフィ 許してほしい。 146 00:11:57,660 --> 00:12:00,330 許せるわけないでしょ。 147 00:12:00,330 --> 00:12:03,100 シルフィ姉さんが どんな気持ちで 兄さんを待っていたか➡ 148 00:12:03,100 --> 00:12:07,340 知ってて言ってるんですか? 149 00:12:07,340 --> 00:12:11,340 毎日 ルディは大丈夫かな ルディに会いたいね➡ 150 00:12:11,340 --> 00:12:14,010 ルディも今頃 ごはん食べてるかなって。 151 00:12:14,010 --> 00:12:17,010 寂しそうにしてた シルフィ姉さんの顔と声を➡ 152 00:12:17,010 --> 00:12:20,520 知ってて言ってるんですか!? 153 00:12:20,520 --> 00:12:24,350 父さんを助けられなかったのは しょうがないって思いました。 154 00:12:24,350 --> 00:12:26,360 左手も失って➡ 155 00:12:26,360 --> 00:12:29,030 それぐらい厳しかったんだから しょうがないって。 156 00:12:29,030 --> 00:12:32,330 兄さんを責めることなんて できないって! 157 00:12:34,700 --> 00:12:37,030 それなのに 女の人を抱いて➡ 158 00:12:37,030 --> 00:12:40,700 自分のものにする余裕は あったってことですか!? 159 00:12:40,700 --> 00:12:43,710 違う。 そんな余裕はなかった。 160 00:12:43,710 --> 00:12:45,710 ロキシーは そんな俺を➡ 161 00:12:45,710 --> 00:12:47,710 自分の気持ちを捨てて 助けてくれたんだ。 162 00:12:47,710 --> 00:12:52,980 シルフィ姉さんだって その場にいれば 兄さんを助けたに決まってます! 163 00:12:52,980 --> 00:12:56,320 お前だって わかるだろ? 部屋に閉じ籠もって➡ 164 00:12:56,320 --> 00:12:59,990 自分じゃ どうしようもないと 思ったときの気持ちは。 165 00:12:59,990 --> 00:13:01,990 そこで助けてくれた人を➡ 166 00:13:01,990 --> 00:13:03,990 どうして ないがしろにできるんだ? 167 00:13:03,990 --> 00:13:07,330 わかるけど! 兄さんには感謝してますけど! 168 00:13:07,330 --> 00:13:10,000 それとこれとは関係ありません! 169 00:13:10,000 --> 00:13:14,340 2人も妻をめとるなんて ミリス様は お許しになりません! 170 00:13:14,340 --> 00:13:17,670 それに なんで こんな小さい子なんですか。 171 00:13:17,670 --> 00:13:21,010 私と そんな 変わらないぐらいじゃないですか。 172 00:13:21,010 --> 00:13:25,350 (ロキシー)小さいかもしれませんが これでも成人です。 173 00:13:25,350 --> 00:13:28,350 成人なら ずうずうしいとか 思わないんですか? 174 00:13:28,350 --> 00:13:32,020 ずかずかと入り込んできて 悪いと思わないんですか!? 175 00:13:32,020 --> 00:13:34,020 ノルン 言いすぎだ。 176 00:13:34,020 --> 00:13:36,690 ロキシーを妻に迎えるって 言いだしたのは 俺なんだ。 177 00:13:36,690 --> 00:13:39,030 悪いのは俺で ロキシーは悪くない。 178 00:13:39,030 --> 00:13:41,360 彼女は 身を引こうとしてくれたんだ。 179 00:13:41,360 --> 00:13:44,030 兄さんは黙っていてください。 180 00:13:44,030 --> 00:13:46,040 だいたい 身を引こうとしたのなら➡ 181 00:13:46,040 --> 00:13:49,040 なんで 最後まで そうしようとしないんですか? 182 00:13:49,040 --> 00:13:52,340 結局 兄さんの言葉に 甘えただけでしょう? 183 00:13:57,980 --> 00:14:01,320 そうですね。 ずうずうしいです。 184 00:14:01,320 --> 00:14:03,320 申し訳ありませんでした。 185 00:14:05,320 --> 00:14:07,320 あっ…。 186 00:14:07,320 --> 00:14:09,990 《反対されることは わかっていた。 187 00:14:09,990 --> 00:14:12,660 だが ロキシーに 嫌な思いをさせたまま➡ 188 00:14:12,660 --> 00:14:15,330 ここを 去られるわけにはいかない。 189 00:14:15,330 --> 00:14:18,670 彼女を幸せにするって決めたのに。 190 00:14:18,670 --> 00:14:22,670 どうすればいい? どうすれば…》 191 00:14:22,670 --> 00:14:24,670 待っ…。 (シルフィ)待って。 192 00:14:33,020 --> 00:14:36,020 ロキシーさん 待ってください。 193 00:14:40,360 --> 00:14:43,360 な… なんで 引き止めるんですか? シルフィ姉。 194 00:14:43,360 --> 00:14:45,700 行かせればいいじゃないですか! 195 00:14:45,700 --> 00:14:49,370 ごめんね ノルンちゃん 僕のために。 196 00:14:49,370 --> 00:14:53,300 でも 大丈夫だから。 ありがとう。 197 00:14:53,300 --> 00:14:55,640 ちょっと混乱してたけど➡ 198 00:14:55,640 --> 00:14:59,640 ロキシーさんは ルディを助けてくれたんだよね? 199 00:14:59,640 --> 00:15:02,980 はい。 でも 下心もありましたので➡ 200 00:15:02,980 --> 00:15:05,650 言い訳に使うつもりはありません。 201 00:15:05,650 --> 00:15:09,990 下心なしでって言われても 逆に信じられないよ。 202 00:15:09,990 --> 00:15:12,320 僕が ロキシーさんの立場でも➡ 203 00:15:12,320 --> 00:15:14,660 やっぱり 同じことをしちゃうと思う。 204 00:15:14,660 --> 00:15:19,000 正直ね 僕は時間の問題だと 思ってたんだ。 205 00:15:19,000 --> 00:15:21,660 ルディが別の女の人を連れてくるの。 206 00:15:21,660 --> 00:15:23,670 えっ? えっ? 207 00:15:23,670 --> 00:15:26,340 ほら ルディって エッチでしょ? 208 00:15:26,340 --> 00:15:28,340 僕とできないと きっと 誰かと➡ 209 00:15:28,340 --> 00:15:31,010 しちゃうだろうなって 思ってたんだ。 210 00:15:31,010 --> 00:15:34,680 それに ルディを見る顔で すぐにわかったよ。 211 00:15:34,680 --> 00:15:39,350 そっか~。 僕も あんな顔だったのかな…。 212 00:15:39,350 --> 00:15:43,350 すみません 不快なものを見せてしまって。 213 00:15:43,350 --> 00:15:46,690 不快じゃなかったよ。 えっ? 214 00:15:46,690 --> 00:15:50,630 なんて言えばいいかな…。 215 00:15:50,630 --> 00:15:55,300 あのね ロキシーさんのことは ルディから いつも聞いてたんだ。 216 00:15:55,300 --> 00:15:58,630 なんと? 217 00:15:58,630 --> 00:16:03,310 俺の尊敬する魔術師は あの人だけだって。 218 00:16:03,310 --> 00:16:06,980 それは なんというか 恐縮です。 219 00:16:06,980 --> 00:16:10,650 だから ちょっと 嫉妬してるところもあったんだ。 220 00:16:10,650 --> 00:16:13,320 本当に すごい人なんだろうなって。 221 00:16:13,320 --> 00:16:15,990 でも 実際に見て ルディが好きなだけの➡ 222 00:16:15,990 --> 00:16:20,660 普通の女の子なんだって思ったら 嫉妬なんて消えちゃったんだ。 223 00:16:20,660 --> 00:16:23,360 だって 僕と一緒だもん。 224 00:16:25,330 --> 00:16:27,660 ノルンちゃんは ああ言ったけど➡ 225 00:16:27,660 --> 00:16:30,070 僕は歓迎します。 226 00:16:34,670 --> 00:16:38,370 一緒に ルディを支えていこう。 227 00:16:41,340 --> 00:16:44,050 ありがとうございます。 228 00:16:49,020 --> 00:16:52,620 (ノルン)フン! フン! フン! 229 00:16:52,620 --> 00:16:57,630 なんか! 納得! いかないんですけど! 230 00:16:57,630 --> 00:17:00,630 ノ… ノルン! 稽古なんだから そんな乱暴に…。 231 00:17:00,630 --> 00:17:03,970 兄さんが悪いんでしょ! 232 00:17:03,970 --> 00:17:05,970 ノルンちゃん。 233 00:17:05,970 --> 00:17:09,310 ルディは ミリス教徒じゃないんだから 許してあげて。 234 00:17:09,310 --> 00:17:12,640 うぅ… でも…。 235 00:17:12,640 --> 00:17:15,650 パウロさんだって 奥さんが2人いたんだよ? 236 00:17:15,650 --> 00:17:18,980 確かに そうですけど…。 237 00:17:18,980 --> 00:17:22,590 ノルンちゃん リーリャさんにも そう言うの? 238 00:17:26,660 --> 00:17:30,330 (ノルン)あっ… ごめん アイシャ。 いいよ 別に。 239 00:17:30,330 --> 00:17:33,660 ノルン姉が よく考えずに もの言ってるの 知ってるから。 240 00:17:33,660 --> 00:17:37,330 何 その言い方! ノルン姉が怒った~。 241 00:17:37,330 --> 00:17:40,000 待ちなさい! 人が謝ってるのに! 242 00:17:40,000 --> 00:17:44,670 それにしても まさか ノルンが剣術を習いたいなんてね。 243 00:17:44,670 --> 00:17:47,010 うん… でも➡ 244 00:17:47,010 --> 00:17:49,680 気持ちは ちょっと わかるかな。 えっ? 245 00:17:49,680 --> 00:17:52,620 大切な人が 遠くで戦っているのに➡ 246 00:17:52,620 --> 00:17:56,950 自分は待っているだけなんて つらいからさ。 247 00:17:56,950 --> 00:18:01,290 シルフィ。 予定日は いつなんですか? 248 00:18:01,290 --> 00:18:03,960 あと1か月ちょっとかな。 249 00:18:03,960 --> 00:18:06,630 でも ロキシー 本当にいいの? 250 00:18:06,630 --> 00:18:09,970 結婚するの それまで待つ必要なんてないよ? 251 00:18:09,970 --> 00:18:14,640 いえ 正直 シルフィには 申し訳ない気持ちが大きいので➡ 252 00:18:14,640 --> 00:18:17,310 出産まで待たせてください。 253 00:18:17,310 --> 00:18:19,980 正式な妻になるのは そのあとで。 254 00:18:19,980 --> 00:18:23,980 そっか。 ロキシーが そう言うなら…。 255 00:18:23,980 --> 00:18:27,320 うん わかった。 256 00:18:27,320 --> 00:18:29,990 赤ちゃん 楽しみですね。 257 00:18:29,990 --> 00:18:32,590 うん。 早く会いたいな~。 258 00:18:44,330 --> 00:18:46,340 (産声) 259 00:18:46,340 --> 00:18:49,010 あっ! う… 産まれた! 260 00:18:49,010 --> 00:18:52,940 産まれました。 ハァ ハァ…。 261 00:18:52,940 --> 00:18:57,280 シルフィ お疲れさま。 262 00:18:57,280 --> 00:19:01,280 おめでとうございます シルフィエット様。 263 00:19:01,280 --> 00:19:07,590 あっ よかった… 髪 緑じゃなくて。 264 00:19:10,630 --> 00:19:12,630 ルディも抱いてあげて。 265 00:19:12,630 --> 00:19:17,300 えっ? あっ ああ…。 266 00:19:17,300 --> 00:19:20,300 さぁ 旦那様。 267 00:19:22,970 --> 00:19:25,640 ルディの子だよ。 268 00:19:25,640 --> 00:19:27,640 俺の? 269 00:19:29,650 --> 00:19:36,050 この子が シルフィが産んでくれた 俺の子ども。 270 00:19:40,320 --> 00:19:51,030 (泣き声) 271 00:20:06,020 --> 00:20:10,320 パウロ… 父さん 久しぶり。 272 00:20:12,350 --> 00:20:15,360 俺 父親になったよ。 273 00:20:15,360 --> 00:20:17,690 女の子だ。 274 00:20:17,690 --> 00:20:21,700 シルフィの子どもだし きっと美人になるよ。 275 00:20:21,700 --> 00:20:24,370 父さんにも見せたかったな。 276 00:20:24,370 --> 00:20:29,040 父さんは死んじゃったけど 子どもは生まれたよ。 277 00:20:29,040 --> 00:20:31,710 あのとき 俺を生かしてくれたから➡ 278 00:20:31,710 --> 00:20:35,040 俺は今 子どもを抱くことができるんだ。 279 00:20:35,040 --> 00:20:39,350 父さんがいなかったら 俺は…。 280 00:20:43,050 --> 00:20:45,390 名前は ルーシーに決めた。 281 00:20:45,390 --> 00:20:49,990 ルーシー・グレイラット。 俺とシルフィの頭文字を取ったんだ。 282 00:20:49,990 --> 00:20:53,330 それから ロキシー師匠を妻にしたんだ。 283 00:20:53,330 --> 00:20:56,670 妻が2人。 父さんと一緒だな。 284 00:20:56,670 --> 00:21:00,670 こういうときの心構えとか 教えてほしかったよ。 285 00:21:00,670 --> 00:21:04,010 父さんは ギレーヌとかエリナリーゼと➡ 286 00:21:04,010 --> 00:21:06,340 結婚しようって 考えたりしたのかな? 287 00:21:06,340 --> 00:21:09,680 あぁ… でも 父さんだからな…。 288 00:21:09,680 --> 00:21:12,520 あんまり考えてなさそう。 289 00:21:12,520 --> 00:21:16,620 俺も あんまり難しく 考えないほうがいいのかな? 290 00:21:18,690 --> 00:21:22,690 父さん。 俺 ダメな息子だったよ。 291 00:21:22,690 --> 00:21:25,360 前世の記憶とか持っててさ。 292 00:21:25,360 --> 00:21:29,370 ちゃんと息子として 父さんと向き合えていなかった。 293 00:21:31,700 --> 00:21:36,410 けど 今はもう パウロ・グレイラットの息子のつもりだから。 294 00:21:39,710 --> 00:21:42,040 俺 ようやく わかったよ。 295 00:21:42,040 --> 00:21:44,710 自分が まだまだ 子どもだったって。 296 00:21:44,710 --> 00:21:48,380 前世の記憶で 大人ぶってただけのガキだって。 297 00:21:48,380 --> 00:21:51,320 子どもも生まれて 親にもなったし➡ 298 00:21:51,320 --> 00:21:54,620 すぐに大人にならなくちゃ とは思うけど…。 299 00:21:56,990 --> 00:21:59,660 きっと もっとたくさん失敗して➡ 300 00:21:59,660 --> 00:22:02,670 いっぱい悩みながら 少しずつ➡ 301 00:22:02,670 --> 00:22:05,000 ゆっくり 変わっていかなきゃ➡ 302 00:22:05,000 --> 00:22:08,670 大人には なれないんだろうな。 303 00:22:08,670 --> 00:22:11,370 父さんも そうだったんだろう? 304 00:22:18,680 --> 00:22:21,020 俺 頑張るよ。 305 00:22:21,020 --> 00:22:23,350 父さんが そうしてくれたみたいに➡ 306 00:22:23,350 --> 00:22:25,350 父さんが 残してくれたものを➡ 307 00:22:25,350 --> 00:22:27,860 守るよ。 308 00:22:27,860 --> 00:22:30,190 じゃ また来る。 309 00:22:30,190 --> 00:22:33,100 今度は みんなを連れて。 310 00:22:37,030 --> 00:22:39,030 なっ…。 311 00:22:54,320 --> 00:22:57,990 《いろんなことに ひと段落がついた。 312 00:22:57,990 --> 00:23:02,320 つらいこともあったし うれしいこともあった。 313 00:23:02,320 --> 00:23:06,330 大きな失敗も繰り返してしまった。 314 00:23:06,330 --> 00:23:09,000 けれど 終わりじゃない。 315 00:23:09,000 --> 00:23:13,340 俺は まだまだ この世界で生きていく。 316 00:23:13,340 --> 00:23:16,640 いつ死んでも 後悔しないように》 317 00:23:18,670 --> 00:23:21,080 《本気で…》