1 00:00:03,500 --> 00:00:12,180 ♬~ 2 00:00:12,180 --> 00:00:14,350 (ルーデウス)はぁ…。 3 00:00:14,350 --> 00:00:18,850 《学校生活は単調である。 4 00:00:18,850 --> 00:00:21,190 まず 朝起きると➡ 5 00:00:21,190 --> 00:00:24,860 日課となっている トレーニングを始める》 6 00:00:24,860 --> 00:00:27,560 ふぅ…。 んっ? 7 00:00:30,200 --> 00:00:32,200 フッ…。 8 00:00:34,200 --> 00:00:38,370 《自室に戻ってきたあとは 魔術の訓練を少々。 9 00:00:38,370 --> 00:00:41,540 ザノバが人形作りを教えてくれと うるさいので➡ 10 00:00:41,540 --> 00:00:44,040 リハビリも兼ねてのことだ。 11 00:00:44,040 --> 00:00:46,850 ただ あまり はかどっていない》 12 00:00:48,880 --> 00:00:52,720 《朝と昼は ザノバと一緒に 食事をとっている。 13 00:00:52,720 --> 00:00:57,060 ちなみに この食堂 結構 俺の舌に合う料理が多い。 14 00:00:57,060 --> 00:01:00,390 現代の日本料理には あと一歩 届かないが➡ 15 00:01:00,390 --> 00:01:03,000 しかし 似たようなものが出てくるので➡ 16 00:01:03,000 --> 00:01:05,300 個人的には満足だ》 17 00:01:07,830 --> 00:01:09,840 《エリナリーゼのあれのほうは➡ 18 00:01:09,840 --> 00:01:14,840 昼は大学 夜は町のほうで しっぽりやっているそうだ》 19 00:01:16,840 --> 00:01:20,150 《昼も夜も活動するとは タフなやつだ》 20 00:01:22,180 --> 00:01:25,350 《午後には 治癒魔術と神撃魔術➡ 21 00:01:25,350 --> 00:01:28,190 結界魔術の基礎についての 授業を受ける。 22 00:01:28,190 --> 00:01:32,190 昔 結界について ロキシーに教えてもらっていたが➡ 23 00:01:32,190 --> 00:01:36,860 当時の俺は わかった気になって 多少 聞き流していた部分がある。 24 00:01:36,860 --> 00:01:41,870 なので 最初から聞くというのは 勉強になる。 25 00:01:41,870 --> 00:01:43,870 授業がない時間は➡ 26 00:01:43,870 --> 00:01:47,370 図書館で転移のことについて 調べを進める。 27 00:01:47,370 --> 00:01:50,040 いろいろと文献を あさってはいるものの➡ 28 00:01:50,040 --> 00:01:52,040 転移術というもの自体が➡ 29 00:01:52,040 --> 00:01:54,210 禁術として 指定されているせいか➡ 30 00:01:54,210 --> 00:01:56,550 あまり詳しいことは載っていない。 31 00:01:56,550 --> 00:02:00,720 フィッツ先輩が教えてくれた 『転移の迷宮探索記』が➡ 32 00:02:00,720 --> 00:02:03,220 一番詳しく 載っているかもしれない》 33 00:02:05,160 --> 00:02:09,660 《一日の生活サイクルができ 最近は余裕も出始めた。 34 00:02:09,660 --> 00:02:13,170 しかし 夜の暴れん坊将軍は➡ 35 00:02:13,170 --> 00:02:17,340 町火消しの め組の居候なままで 回復の兆しはない》 36 00:02:17,340 --> 00:02:19,540 はぁ…。 37 00:03:55,480 --> 00:03:59,480 (フィッツ)ルーデウスくん。 あっ…。 38 00:03:59,480 --> 00:04:01,480 (フィッツ)隣 いいかな? 39 00:04:01,480 --> 00:04:04,820 そんな他人行儀な。 ささ 温めておきました。 40 00:04:04,820 --> 00:04:09,830 冷めないうちに お座りください。 フフッ 悪いね。 41 00:04:09,830 --> 00:04:13,830 《なかなかノリのいい人のようだ》 42 00:04:13,830 --> 00:04:18,830 調べもの 進んでる? どうでしょうね。 んっ? 43 00:04:18,830 --> 00:04:21,500 その本 転移の…。 44 00:04:21,500 --> 00:04:28,180 あぁ 実は僕の知り合いも あの転移で行方不明になってね。 45 00:04:28,180 --> 00:04:32,350 あっ… それはその なんと言えばいいか。 46 00:04:32,350 --> 00:04:35,680 いや 最近になって 生きてることは わかったんだ。 47 00:04:35,680 --> 00:04:38,850 えっ あっ そうなんですか? 48 00:04:38,850 --> 00:04:41,690 うん… でも 結局➡ 49 00:04:41,690 --> 00:04:44,890 僕は 捜しには 行けなかったわけだしね。 50 00:04:48,700 --> 00:04:53,470 それで… その… ルーデウスくん。 51 00:04:53,470 --> 00:04:57,640 物は相談なんだけど…。 なんでしょうか? 52 00:04:57,640 --> 00:05:02,640 転移事件の調査を 僕にも手伝わせてほしいんだ。 53 00:05:02,640 --> 00:05:05,480 あっ…。 君は嫌かな。 54 00:05:05,480 --> 00:05:09,150 たまに来るだけの相手に 口出しされたりするのは。 55 00:05:09,150 --> 00:05:12,820 いえいえ 嫌じゃありません。 56 00:05:12,820 --> 00:05:15,020 よろしくお願いします。 57 00:05:16,990 --> 00:05:20,830 あっ フフッ。 58 00:05:20,830 --> 00:05:23,830 うん よろしく。 59 00:05:23,830 --> 00:05:26,170 フフッ。 あっ…。 60 00:05:26,170 --> 00:05:28,170 じゃあ 早速だけど➡ 61 00:05:28,170 --> 00:05:31,840 この文献で転移の出現先の 傾向とかが わかれば➡ 62 00:05:31,840 --> 00:05:33,840 何か役に立つかもと思ってさ。 63 00:05:33,840 --> 00:05:36,680 《男相手に…》 例えば このページの事例だと…。 64 00:05:36,680 --> 00:05:40,180 《いや まさかな。 気の迷いだろう》 65 00:05:47,360 --> 00:05:51,030 《フィッツ先輩とは 仲よくなってきていると思う。 66 00:05:51,030 --> 00:05:55,300 もっとも 彼は謎が多い》 んっ? 67 00:05:55,300 --> 00:05:58,630 先輩は どうして サングラスをつけているですか? 68 00:05:58,630 --> 00:06:02,970 サングラス? あぁ これのこと? 69 00:06:02,970 --> 00:06:07,980 う~ん ちょっと理由があって 言えないんだ。 ごめんね。 70 00:06:07,980 --> 00:06:12,980 いえ。 先輩って 寮の何階に住んでるんですか? 71 00:06:12,980 --> 00:06:15,480 えっと 一応 その➡ 72 00:06:15,480 --> 00:06:18,320 女子寮のほうに 寝泊まりしてるんだ。 73 00:06:18,320 --> 00:06:23,490 アリエル様の護衛だし。 それは 問題は起きないんですか? 74 00:06:23,490 --> 00:06:26,830 大丈夫 許可は取ってるし。 75 00:06:26,830 --> 00:06:32,170 僕も アリエル様のご迷惑になることは やらないよ。 76 00:06:32,170 --> 00:06:35,000 《一応 寮では許可を取れば➡ 77 00:06:35,000 --> 00:06:38,510 従者や奴隷と 生活することが可能だ。 78 00:06:38,510 --> 00:06:41,180 男子生徒という例外が 許されているのは➡ 79 00:06:41,180 --> 00:06:46,010 アリエル王女とフィッツ先輩個人が 信頼されているのだろう》 80 00:06:46,010 --> 00:06:49,680 先輩って 僕とは 普通に話していますよね。 81 00:06:49,680 --> 00:06:51,950 んっ? どゆこと? 82 00:06:51,950 --> 00:06:54,620 無口な方って聞いてましたけど。 83 00:06:54,620 --> 00:06:59,630 僕 その… 結構 人見知りするんだよ。 84 00:06:59,630 --> 00:07:02,130 《そのわりには 俺には➡ 85 00:07:02,130 --> 00:07:05,030 自分から話しかけてきたように 思ったが…》 86 00:07:07,640 --> 00:07:10,140 フィッツ先輩は 小さなころから➡ 87 00:07:10,140 --> 00:07:12,810 無詠唱魔術を 使っているんですか? 88 00:07:12,810 --> 00:07:16,650 フフッ 今日は やけに質問してくるね。 89 00:07:16,650 --> 00:07:20,650 うん。 昔 師匠に助けてもらって➡ 90 00:07:20,650 --> 00:07:24,150 そのときに頼んで 習いだしたんだ。 91 00:07:24,150 --> 00:07:27,990 すごい人でね 今でも尊敬してるんだ。 92 00:07:27,990 --> 00:07:29,990 そうなんですか。 93 00:07:29,990 --> 00:07:32,830 それは 僕も会ってみたいものですね。 94 00:07:32,830 --> 00:07:37,000 フッ…。 えっと それは無理じゃないかな。 95 00:07:37,000 --> 00:07:41,000 えっ なんでですか? フフッ…。 96 00:07:45,840 --> 00:07:47,840 フフッ。 97 00:07:51,350 --> 00:07:56,280 《なぜ この笑顔を見ると 胸が高鳴るのだろうか。 98 00:07:56,280 --> 00:08:01,290 俺は 決して そういう趣味では ないはずなのだが…》 99 00:08:01,290 --> 00:08:04,290 (フィッツ)僕は アリエル様に用事があるから。 100 00:08:04,290 --> 00:08:08,000 はい また今度 よろしくお願いします。 101 00:08:09,970 --> 00:08:13,640 《謎の多い男 フィッツ先輩。 102 00:08:13,640 --> 00:08:17,470 彼が俺に協力的なのも やっぱり謎だった。 103 00:08:17,470 --> 00:08:22,140 ただ ヒトガミの助言に従って動き 出会った彼と接することで➡ 104 00:08:22,140 --> 00:08:26,150 いつか病の治療に関する 手がかりが つかめるはずだ》 105 00:08:28,480 --> 00:08:33,990 (ザノバ)師匠! 余に 人形の作り方を教えてください! 106 00:08:33,990 --> 00:08:35,990 《彼は変態である。 107 00:08:35,990 --> 00:08:39,290 いきすぎたフィギュアオタクとでも いうのだろうか》 108 00:08:43,830 --> 00:08:48,840 ((ザノバ:はぁ… 伝わってきます。 伝わってきておりますとも)) 109 00:08:48,840 --> 00:08:51,340 《彼は人形を愛している。 110 00:08:51,340 --> 00:08:53,610 偏愛している。 111 00:08:53,610 --> 00:08:56,950 だが 理解できないというほどではない。 112 00:08:56,950 --> 00:09:02,120 俺だって生前は フィギュアを 使用したことがあるのだから》 113 00:09:02,120 --> 00:09:04,290 (ザノバ)約束したではないですか。 114 00:09:04,290 --> 00:09:07,620 なぜ いまだに授業を 始めてくださらないのですか!? 115 00:09:07,620 --> 00:09:12,460 《俺は そんなザノバに対し もう少し待てと言い続けていた。 116 00:09:12,460 --> 00:09:15,630 本来の目的とは かけ離れていたのもあり➡ 117 00:09:15,630 --> 00:09:18,130 きっかけが つかめなかったのだ》 118 00:09:18,130 --> 00:09:22,800 ザノバよ 我が修業は厳しいぞ。 119 00:09:22,800 --> 00:09:26,140 はっ! 無論です 師匠。 120 00:09:26,140 --> 00:09:28,810 うむ その意気やよし。 121 00:09:28,810 --> 00:09:33,320 では 奥義を伝授しよう。 はい! 師匠! 122 00:09:33,320 --> 00:09:37,120 《俺たちの人形制作は 始まったばかりだ》 123 00:09:40,490 --> 00:09:42,660 ぐっ ぬぬぬぬ…。 124 00:09:42,660 --> 00:09:45,990 ぐっ きっ…。 125 00:09:45,990 --> 00:09:49,830 ぐっ ぬっ ぬっ あぁん…。 126 00:09:49,830 --> 00:09:51,830 はっ! 127 00:09:51,830 --> 00:09:54,170 フン! ぐぐぐ…。 128 00:09:54,170 --> 00:09:57,570 ハァ ハァ…。 129 00:10:02,680 --> 00:10:04,680 あぁ…。 130 00:10:04,680 --> 00:10:10,020 すまん。 いえ 余がもっと優秀であれば…。 131 00:10:10,020 --> 00:10:14,360 よし 方法を変えよう! 別のやり方があるのですか!? 132 00:10:14,360 --> 00:10:18,660 ええ 極力 魔力を使わない方向で いきましょう。 133 00:10:21,860 --> 00:10:26,870 それを どうするのですか? 削り出します。 134 00:10:26,870 --> 00:10:30,370 《それは最も原初的で 最も確実な➡ 135 00:10:30,370 --> 00:10:32,870 しかし 難しい方法だ。 136 00:10:32,870 --> 00:10:36,380 それなら 魔力のない者でも 可能なはずだ》 137 00:10:36,380 --> 00:10:41,880 なるほど! 師匠 これなら余にもできそうですぞ! 138 00:10:41,880 --> 00:10:44,220 あぁ…。 139 00:10:44,220 --> 00:10:48,220 《が 希望は いとも簡単に打ち砕かれた。 140 00:10:48,220 --> 00:10:51,230 ザノバは 手先が器用ではなかったのだ。 141 00:10:51,230 --> 00:10:53,500 彼の怪力が邪魔をし➡ 142 00:10:53,500 --> 00:10:57,170 繊細な作業を行うのは 難しかった》 143 00:10:57,170 --> 00:11:00,170 できません。 余には…。 144 00:11:00,170 --> 00:11:05,010 余には 師匠のようにはできませ~ん! 145 00:11:05,010 --> 00:11:08,680 (ルーデウス)ということが 昨日 ザノバとあったのです。 146 00:11:08,680 --> 00:11:13,850 人形を作るの? 魔術で? はい。 147 00:11:13,850 --> 00:11:19,350 こんな感じです。 えっ 何それ すごい。 148 00:11:23,860 --> 00:11:26,530 ふぅ… できないや。 149 00:11:26,530 --> 00:11:29,530 これは 普通の人には まねできないよ。 150 00:11:29,530 --> 00:11:32,870 そうですね。 別の方法としては➡ 151 00:11:32,870 --> 00:11:36,200 土の塊から削り出すというものも ありますが…。 152 00:11:36,200 --> 00:11:40,040 手先が不器用だからできない と。 153 00:11:40,040 --> 00:11:42,040 う~ん そうだね。 154 00:11:42,040 --> 00:11:44,380 参考になるかどうか わからないけど➡ 155 00:11:44,380 --> 00:11:47,220 アスラの王都にも 似たような人がいたよ。 156 00:11:47,220 --> 00:11:52,320 似たような人ですか? うん 自分でやりたいんだけど➡ 157 00:11:52,320 --> 00:11:55,160 能力も技能もないって人がね。 158 00:11:55,160 --> 00:11:57,830 その人は どうしていたんですか? 159 00:11:57,830 --> 00:12:02,660 えっと その… 奴隷にやらせていたんだ。 160 00:12:02,660 --> 00:12:05,330 ほう その手がありましたか。 161 00:12:05,330 --> 00:12:07,670 一度 ザノバに聞いてみてから➡ 162 00:12:07,670 --> 00:12:10,840 次の月休みに 奴隷市場に行ってみますよ。 163 00:12:10,840 --> 00:12:13,840 うん。 いい子が見つかるといいね。 164 00:12:19,010 --> 00:12:21,680 どうしましたか? 165 00:12:21,680 --> 00:12:24,850 そういえば… 僕も暇なんだよね。 166 00:12:24,850 --> 00:12:29,160 次のお休み。 そうなんですか…。 167 00:12:33,700 --> 00:12:35,700 はっ…。 168 00:12:35,700 --> 00:12:39,030 えっと 先輩も一緒に行きますか? 169 00:12:39,030 --> 00:12:41,870 いいの? 邪魔にならないかな? 170 00:12:41,870 --> 00:12:47,040 いえいえ アドバイスをもらったお礼に 食事でもおごりますよ。 171 00:12:47,040 --> 00:12:50,550 そう? じゃあ ごちそうになります。 172 00:12:50,550 --> 00:12:52,550 フフッ。 173 00:12:56,150 --> 00:12:59,850 はじめまして フィッツ… です。 174 00:13:01,820 --> 00:13:05,990 シーローン王国第三王子 ザノバ・シーローン… あっ! 175 00:13:05,990 --> 00:13:09,330 ザノバ 今回の一件を 提案してくださったのは➡ 176 00:13:09,330 --> 00:13:12,830 フィッツ先輩だ。 相応の敬意を払え。 177 00:13:12,830 --> 00:13:15,340 わかりました 師匠。 178 00:13:15,340 --> 00:13:17,340 お初にお目にかかります。 179 00:13:17,340 --> 00:13:21,180 シーローン王国第三王子 ザノバ・シーローンと申します。 180 00:13:21,180 --> 00:13:23,180 以後 お見知りおきを。 181 00:13:23,180 --> 00:13:26,010 い… いや いいんだよ です。 182 00:13:26,010 --> 00:13:30,350 王族の方が そんな やめてください。 183 00:13:30,350 --> 00:13:34,020 では 顔合わせも済んだところで 行きましょうか。 184 00:13:34,020 --> 00:13:52,640 ♬~ 185 00:13:52,640 --> 00:13:55,980 ふぅ 売り場が多いですな。 186 00:13:55,980 --> 00:13:58,810 師匠 どうするのですか? 187 00:13:58,810 --> 00:14:03,820 僕も買うのは初めてですので まずは 適当に見て回りましょう。 188 00:14:11,490 --> 00:14:16,500 う… うわ~ ホントに みんな裸になるんだ。 189 00:14:16,500 --> 00:14:20,840 お… おっきいな。 あんなふうになってるんだ。 190 00:14:20,840 --> 00:14:23,670 《実にDTらしい反応だ。 191 00:14:23,670 --> 00:14:26,010 俺にも ああいうころがあった。 192 00:14:26,010 --> 00:14:30,680 今? 今は ほら ちょっと別の理由でさ》 193 00:14:30,680 --> 00:14:34,850 ルーデウスくんは こういうの慣れてるんだね。 194 00:14:34,850 --> 00:14:38,690 先輩も経験を積めば 多少は慣れるかと思いますよ。 195 00:14:38,690 --> 00:14:41,020 そ… そうかな。 196 00:14:41,020 --> 00:14:44,360 っていうか ルーデウスくん 経験あるんだ。 197 00:14:44,360 --> 00:14:47,700 んっ? 師匠 戦士には用はないでしょう。 198 00:14:47,700 --> 00:14:52,970 我々が探すのは 魔術の使える 手先の器用な種族ですよね。 199 00:14:52,970 --> 00:14:57,970 手先の器用な種族というと やっぱり ドワーフですかね。 200 00:14:57,970 --> 00:15:01,810 えっと ルーデウスくんが 魔術を教えるなら➡ 201 00:15:01,810 --> 00:15:04,810 魔術の使えない 幼い子のほうがいいと思うよ。 202 00:15:04,810 --> 00:15:08,150 なぜですか? 無詠唱魔術って➡ 203 00:15:08,150 --> 00:15:10,490 小さいころのほうが 覚えやすいんだ。 204 00:15:10,490 --> 00:15:12,820 あっ そうなんですか。 205 00:15:12,820 --> 00:15:16,320 あと 5歳ぐらいから 魔術を使い始めると➡ 206 00:15:16,320 --> 00:15:19,160 魔力総量が爆発的に増えるんだ。 207 00:15:19,160 --> 00:15:23,830 一般的には 生まれつき魔力総量は 決まっていると聞いていますが。 208 00:15:23,830 --> 00:15:26,670 確かに 教本には そう書いてあるけど➡ 209 00:15:26,670 --> 00:15:31,510 師匠と僕の実体験からすると それは間違いだよ。 210 00:15:31,510 --> 00:15:33,510 《やはり。 そう聞くと➡ 211 00:15:33,510 --> 00:15:36,180 2~3歳のころから 魔術を使ってきた俺の➡ 212 00:15:36,180 --> 00:15:39,180 魔力総量が多いのも うなずける》 213 00:15:39,180 --> 00:15:44,350 条件も決まったことですし 商人の方に聞いてみましょう。 214 00:15:44,350 --> 00:15:49,360 う~ん… ドワーフ自体 この辺には少ないからな。 215 00:15:49,360 --> 00:15:51,360 しかも 5歳となると。 216 00:15:51,360 --> 00:15:53,630 手先が器用な種族なら➡ 217 00:15:53,630 --> 00:15:56,800 別にドワーフでなくても 問題ありません。 218 00:15:56,800 --> 00:16:00,800 いっそ若ければ 種族に関しても とやかくは言いませんが…。 219 00:16:00,800 --> 00:16:03,640 おっ いた。 1人いたぞ。 220 00:16:03,640 --> 00:16:06,640 ドワーフ 6歳の女児だ。 221 00:16:06,640 --> 00:16:10,310 親の借金で 一家そろって奴隷落ちだとさ。 222 00:16:10,310 --> 00:16:12,650 健康状態は ちと悪いな。 223 00:16:12,650 --> 00:16:14,820 栄養失調か。 224 00:16:14,820 --> 00:16:17,820 まぁ 食わせりゃ すぐ元どおりになるだろう。 225 00:16:17,820 --> 00:16:19,820 人間語は しゃべれねえ。 226 00:16:19,820 --> 00:16:23,120 6歳じゃ当然だが 文字も読めねえ。 227 00:16:25,990 --> 00:16:29,000 とりあえず 会ってみましょうか。 228 00:16:29,000 --> 00:16:33,000 (扉の閉まる音) 229 00:16:50,020 --> 00:16:52,120 こいつだな。 230 00:16:59,460 --> 00:17:01,460 おい 出ろ。 231 00:17:04,300 --> 00:17:08,800 あっ ケホッ ケホッ…。 232 00:17:17,980 --> 00:17:21,650 あまりオススメの商品とは言えねえが。 233 00:17:21,650 --> 00:17:23,850 ルーデウスくん。 234 00:17:54,120 --> 00:17:56,450 師匠 どうしました? 235 00:17:56,450 --> 00:17:58,790 かなり絶望してますね。 236 00:17:58,790 --> 00:18:02,460 希望も なんにもなくて 死にたいやつの顔です。 237 00:18:02,460 --> 00:18:07,130 はぁ… 師匠は そんな者を見たことがあると。 238 00:18:07,130 --> 00:18:09,630 昔 何度もね。 239 00:18:12,800 --> 00:18:14,970 《懐かしい目だ。 240 00:18:14,970 --> 00:18:17,140 俺も こんな目をしていた。 241 00:18:17,140 --> 00:18:22,340 現状を絶望し 何もかもを 投げ出したいと思っていた》 242 00:18:50,840 --> 00:18:54,280 《俺に彼女の人生を 救ってやることはできない。 243 00:18:54,280 --> 00:18:59,950 そりゃ ここで彼女を購入し 仕事を与えてやることはできる。 244 00:18:59,950 --> 00:19:05,290 けど それが救いではないことを 俺は よく知っているつもりだ。 245 00:19:05,290 --> 00:19:07,960 やりたくないものを 無理やり やらされても➡ 246 00:19:07,960 --> 00:19:10,790 決して 救いではない。 247 00:19:10,790 --> 00:19:14,130 むしろ それなら…。 248 00:19:14,130 --> 00:19:16,630 終わらせてやったほうがいい》 249 00:19:36,480 --> 00:19:38,490 はぁ…。 250 00:19:57,170 --> 00:20:00,010 《いいだろう そんなもんだ。 251 00:20:00,010 --> 00:20:03,180 それでいい。 「生きたい」じゃなくていい。 252 00:20:03,180 --> 00:20:06,880 「死にたくない」で とりあえずいい》 253 00:20:19,190 --> 00:20:23,200 ところで ルーデウスくん この子の名前は なんていうの? 254 00:20:39,210 --> 00:20:42,550 聖鉄のバザルと美しき? 255 00:20:42,550 --> 00:20:46,050 あぁ そうか。 ドワーフは7歳になるまで➡ 256 00:20:46,050 --> 00:20:48,390 正式な名前を 付けてもらえないんだ。 257 00:20:48,390 --> 00:20:51,230 名前がないと不便ですね。 258 00:20:51,230 --> 00:20:53,830 僕らで付けてあげるしかないね。 259 00:20:53,830 --> 00:20:57,670 女の子だし かわいい名前にしてあげよう。 260 00:20:57,670 --> 00:21:01,500 ザノバ 君の意見を聞こう。 261 00:21:01,500 --> 00:21:04,010 では ジュリアスと。 262 00:21:04,010 --> 00:21:06,840 それ 男の名前ですよね。 263 00:21:06,840 --> 00:21:11,180 はい。 かつて余が力加減を誤って 殺してしまった➡ 264 00:21:11,180 --> 00:21:14,350 かわいそうな弟の名前です。 265 00:21:14,350 --> 00:21:18,520 せめて 女の子だし ジュリエットぐらいにしときましょうよ。 266 00:21:18,520 --> 00:21:22,820 余は それでかまいません。 フフッ いい名前だね。 267 00:21:38,040 --> 00:21:42,880 ♬~ 268 00:21:42,880 --> 00:21:46,050 《ザノバと一緒に 生活することになったジュリは➡ 269 00:21:46,050 --> 00:21:48,880 ふだんは ザノバの世話をし➡ 270 00:21:48,880 --> 00:21:55,160 昼には 俺から語学と無詠唱魔術を 習うことになった。 271 00:21:55,160 --> 00:21:58,490 こうして 俺とザノバの人形計画は➡ 272 00:21:58,490 --> 00:22:02,500 ここから少しずつ 前進していくこととなる》