1 00:00:02,002 --> 00:00:10,677 ♬~ 2 00:00:10,677 --> 00:00:12,846 (ルーデウス)はぁ…。 3 00:00:12,846 --> 00:00:17,351 《学校生活は単調である。 4 00:00:17,351 --> 00:00:19,686 まず 朝起きると➡ 5 00:00:19,686 --> 00:00:23,357 日課となっている トレーニングを始める》 6 00:00:23,357 --> 00:00:26,059 ふぅ…。 んっ? 7 00:00:28,695 --> 00:00:30,697 フッ…。 8 00:00:32,699 --> 00:00:36,870 《自室に戻ってきたあとは 魔術の訓練を少々。 9 00:00:36,870 --> 00:00:40,040 ザノバが人形作りを教えてくれと うるさいので➡ 10 00:00:40,040 --> 00:00:42,542 リハビリも兼ねてのことだ。 11 00:00:42,542 --> 00:00:45,345 ただ あまり はかどっていない》 12 00:00:47,381 --> 00:00:51,218 《朝と昼は ザノバと一緒に 食事をとっている。 13 00:00:51,218 --> 00:00:55,556 ちなみに この食堂 結構 俺の舌に合う料理が多い。 14 00:00:55,556 --> 00:00:58,892 現代の日本料理には あと一歩 届かないが➡ 15 00:00:58,892 --> 00:01:01,495 しかし 似たようなものが出てくるので➡ 16 00:01:01,495 --> 00:01:03,797 個人的には満足だ》 17 00:01:06,333 --> 00:01:08,335 《エリナリーゼのあれのほうは➡ 18 00:01:08,335 --> 00:01:13,340 昼は大学 夜は町のほうで しっぽりやっているそうだ》 19 00:01:15,342 --> 00:01:18,645 《昼も夜も活動するとは タフなやつだ》 20 00:01:20,681 --> 00:01:23,850 《午後には 治癒魔術と神撃魔術➡ 21 00:01:23,850 --> 00:01:26,687 結界魔術の基礎についての 授業を受ける。 22 00:01:26,687 --> 00:01:30,691 昔 結界について ロキシーに教えてもらっていたが➡ 23 00:01:30,691 --> 00:01:35,362 当時の俺は わかった気になって 多少 聞き流していた部分がある。 24 00:01:35,362 --> 00:01:40,367 なので 最初から聞くというのは 勉強になる。 25 00:01:40,367 --> 00:01:42,369 授業がない時間は➡ 26 00:01:42,369 --> 00:01:45,872 図書館で転移のことについて 調べを進める。 27 00:01:45,872 --> 00:01:48,542 いろいろと文献を あさってはいるものの➡ 28 00:01:48,542 --> 00:01:50,544 転移術というもの自体が➡ 29 00:01:50,544 --> 00:01:52,713 禁術として 指定されているせいか➡ 30 00:01:52,713 --> 00:01:55,048 あまり詳しいことは載っていない。 31 00:01:55,048 --> 00:01:59,219 フィッツ先輩が教えてくれた 『転移の迷宮探索記』が➡ 32 00:01:59,219 --> 00:02:01,722 一番詳しく 載っているかもしれない》 33 00:02:03,657 --> 00:02:08,161 《一日の生活サイクルができ 最近は余裕も出始めた。 34 00:02:08,161 --> 00:02:11,665 しかし 夜の暴れん坊将軍は➡ 35 00:02:11,665 --> 00:02:15,836 町火消しの め組の居候なままで 回復の兆しはない》 36 00:02:15,836 --> 00:02:18,038 はぁ…。 37 00:04:03,977 --> 00:04:07,981 (フィッツ)ルーデウスくん。 あっ…。 38 00:04:07,981 --> 00:04:09,983 (フィッツ)隣 いいかな? 39 00:04:09,983 --> 00:04:13,320 そんな他人行儀な。 ささ 温めておきました。 40 00:04:13,320 --> 00:04:18,325 冷めないうちに お座りください。 フフッ 悪いね。 41 00:04:18,325 --> 00:04:22,329 《なかなかノリのいい人のようだ》 42 00:04:22,329 --> 00:04:27,334 調べもの 進んでる? どうでしょうね。 んっ? 43 00:04:27,334 --> 00:04:30,003 その本 転移の…。 44 00:04:30,003 --> 00:04:36,676 あぁ 実は僕の知り合いも あの転移で行方不明になってね。 45 00:04:36,676 --> 00:04:40,847 あっ… それはその なんと言えばいいか。 46 00:04:40,847 --> 00:04:44,184 いや 最近になって 生きてることは わかったんだ。 47 00:04:44,184 --> 00:04:47,354 えっ あっ そうなんですか? 48 00:04:47,354 --> 00:04:50,190 うん… でも 結局➡ 49 00:04:50,190 --> 00:04:53,393 僕は 捜しには 行けなかったわけだしね。 50 00:04:57,197 --> 00:05:01,968 それで… その… ルーデウスくん。 51 00:05:01,968 --> 00:05:06,139 物は相談なんだけど…。 なんでしょうか? 52 00:05:06,139 --> 00:05:11,144 転移事件の調査を 僕にも手伝わせてほしいんだ。 53 00:05:11,144 --> 00:05:13,980 あっ…。 君は嫌かな。 54 00:05:13,980 --> 00:05:17,651 たまに来るだけの相手に 口出しされたりするのは。 55 00:05:17,651 --> 00:05:21,321 いえいえ 嫌じゃありません。 56 00:05:21,321 --> 00:05:23,523 よろしくお願いします。 57 00:05:25,492 --> 00:05:29,329 あっ フフッ。 58 00:05:29,329 --> 00:05:32,332 うん よろしく。 59 00:05:32,332 --> 00:05:34,668 フフッ。 あっ…。 60 00:05:34,668 --> 00:05:36,670 じゃあ 早速だけど➡ 61 00:05:36,670 --> 00:05:40,340 この文献で転移の出現先の 傾向とかが わかれば➡ 62 00:05:40,340 --> 00:05:42,342 何か役に立つかもと思ってさ。 63 00:05:42,342 --> 00:05:45,178 《男相手に…》 例えば このページの事例だと…。 64 00:05:45,178 --> 00:05:48,682 《いや まさかな。 気の迷いだろう》 65 00:05:55,856 --> 00:05:59,526 《フィッツ先輩とは 仲よくなってきていると思う。 66 00:05:59,526 --> 00:06:03,797 もっとも 彼は謎が多い》 んっ? 67 00:06:03,797 --> 00:06:07,133 先輩は どうして サングラスをつけているですか? 68 00:06:07,133 --> 00:06:11,471 サングラス? あぁ これのこと? 69 00:06:11,471 --> 00:06:16,476 う~ん ちょっと理由があって 言えないんだ。 ごめんね。 70 00:06:16,476 --> 00:06:21,481 いえ。 先輩って 寮の何階に住んでるんですか? 71 00:06:21,481 --> 00:06:23,984 えっと 一応 その➡ 72 00:06:23,984 --> 00:06:26,820 女子寮のほうに 寝泊まりしてるんだ。 73 00:06:26,820 --> 00:06:31,992 アリエル様の護衛だし。 それは 問題は起きないんですか? 74 00:06:31,992 --> 00:06:35,328 大丈夫 許可は取ってるし。 75 00:06:35,328 --> 00:06:40,667 僕も アリエル様のご迷惑になることは やらないよ。 76 00:06:40,667 --> 00:06:43,503 《一応 寮では許可を取れば➡ 77 00:06:43,503 --> 00:06:47,007 従者や奴隷と 生活することが可能だ。 78 00:06:47,007 --> 00:06:49,676 男子生徒という例外が 許されているのは➡ 79 00:06:49,676 --> 00:06:54,514 アリエル王女とフィッツ先輩個人が 信頼されているのだろう》 80 00:06:54,514 --> 00:06:58,184 先輩って 僕とは 普通に話していますよね。 81 00:06:58,184 --> 00:07:00,453 んっ? どゆこと? 82 00:07:00,453 --> 00:07:03,123 無口な方って聞いてましたけど。 83 00:07:03,123 --> 00:07:08,128 僕 その… 結構 人見知りするんだよ。 84 00:07:08,128 --> 00:07:10,630 《そのわりには 俺には➡ 85 00:07:10,630 --> 00:07:13,533 自分から話しかけてきたように 思ったが…》 86 00:07:16,136 --> 00:07:18,638 フィッツ先輩は 小さなころから➡ 87 00:07:18,638 --> 00:07:21,308 無詠唱魔術を 使っているんですか? 88 00:07:21,308 --> 00:07:25,145 フフッ 今日は やけに質問してくるね。 89 00:07:25,145 --> 00:07:29,149 うん。 昔 師匠に助けてもらって➡ 90 00:07:29,149 --> 00:07:32,652 そのときに頼んで 習いだしたんだ。 91 00:07:32,652 --> 00:07:36,489 すごい人でね 今でも尊敬してるんだ。 92 00:07:36,489 --> 00:07:38,491 そうなんですか。 93 00:07:38,491 --> 00:07:41,328 それは 僕も会ってみたいものですね。 94 00:07:41,328 --> 00:07:45,498 フッ…。 えっと それは無理じゃないかな。 95 00:07:45,498 --> 00:07:49,502 えっ なんでですか? フフッ…。 96 00:07:54,341 --> 00:07:56,343 フフッ。 97 00:07:59,846 --> 00:08:04,784 《なぜ この笑顔を見ると 胸が高鳴るのだろうか。 98 00:08:04,784 --> 00:08:09,789 俺は 決して そういう趣味では ないはずなのだが…》 99 00:08:09,789 --> 00:08:12,792 (フィッツ)僕は アリエル様に用事があるから。 100 00:08:12,792 --> 00:08:16,496 はい また今度 よろしくお願いします。 101 00:08:18,465 --> 00:08:22,135 《謎の多い男 フィッツ先輩。 102 00:08:22,135 --> 00:08:25,972 彼が俺に協力的なのも やっぱり謎だった。 103 00:08:25,972 --> 00:08:30,643 ただ ヒトガミの助言に従って動き 出会った彼と接することで➡ 104 00:08:30,643 --> 00:08:34,647 いつか病の治療に関する 手がかりが つかめるはずだ》 105 00:08:36,983 --> 00:08:42,489 (ザノバ)師匠! 余に 人形の作り方を教えてください! 106 00:08:42,489 --> 00:08:44,491 《彼は変態である。 107 00:08:44,491 --> 00:08:47,794 いきすぎたフィギュアオタクとでも いうのだろうか》 108 00:08:52,332 --> 00:08:57,337 ((ザノバ:はぁ… 伝わってきます。 伝わってきておりますとも)) 109 00:08:57,337 --> 00:08:59,839 《彼は人形を愛している。 110 00:08:59,839 --> 00:09:02,108 偏愛している。 111 00:09:02,108 --> 00:09:05,445 だが 理解できないというほどではない。 112 00:09:05,445 --> 00:09:10,617 俺だって生前は フィギュアを 使用したことがあるのだから》 113 00:09:10,617 --> 00:09:12,786 (ザノバ)約束したではないですか。 114 00:09:12,786 --> 00:09:16,122 なぜ いまだに授業を 始めてくださらないのですか!? 115 00:09:16,122 --> 00:09:20,960 《俺は そんなザノバに対し もう少し待てと言い続けていた。 116 00:09:20,960 --> 00:09:24,130 本来の目的とは かけ離れていたのもあり➡ 117 00:09:24,130 --> 00:09:26,633 きっかけが つかめなかったのだ》 118 00:09:26,633 --> 00:09:31,304 ザノバよ 我が修業は厳しいぞ。 119 00:09:31,304 --> 00:09:34,641 はっ! 無論です 師匠。 120 00:09:34,641 --> 00:09:37,310 うむ その意気やよし。 121 00:09:37,310 --> 00:09:41,815 では 奥義を伝授しよう。 はい! 師匠! 122 00:09:41,815 --> 00:09:45,618 《俺たちの人形制作は 始まったばかりだ》 123 00:09:48,988 --> 00:09:51,157 ぐっ ぬぬぬぬ…。 124 00:09:51,157 --> 00:09:54,494 ぐっ きっ…。 125 00:09:54,494 --> 00:09:58,331 ぐっ ぬっ ぬっ あぁん…。 126 00:09:58,331 --> 00:10:00,333 はっ! 127 00:10:00,333 --> 00:10:02,669 フン! ぐぐぐ…。 128 00:10:02,669 --> 00:10:06,072 ハァ ハァ…。 129 00:10:11,177 --> 00:10:13,179 あぁ…。 130 00:10:13,179 --> 00:10:18,518 すまん。 いえ 余がもっと優秀であれば…。 131 00:10:18,518 --> 00:10:22,856 よし 方法を変えよう! 別のやり方があるのですか!? 132 00:10:22,856 --> 00:10:27,160 ええ 極力 魔力を使わない方向で いきましょう。 133 00:10:30,363 --> 00:10:35,368 それを どうするのですか? 削り出します。 134 00:10:35,368 --> 00:10:38,872 《それは最も原初的で 最も確実な➡ 135 00:10:38,872 --> 00:10:41,374 しかし 難しい方法だ。 136 00:10:41,374 --> 00:10:44,878 それなら 魔力のない者でも 可能なはずだ》 137 00:10:44,878 --> 00:10:50,383 なるほど! 師匠 これなら余にもできそうですぞ! 138 00:10:50,383 --> 00:10:52,719 あぁ…。 139 00:10:52,719 --> 00:10:56,723 《が 希望は いとも簡単に打ち砕かれた。 140 00:10:56,723 --> 00:10:59,726 ザノバは 手先が器用ではなかったのだ。 141 00:10:59,726 --> 00:11:01,995 彼の怪力が邪魔をし➡ 142 00:11:01,995 --> 00:11:05,665 繊細な作業を行うのは 難しかった》 143 00:11:05,665 --> 00:11:08,668 できません。 余には…。 144 00:11:08,668 --> 00:11:13,506 余には 師匠のようにはできませ~ん! 145 00:11:13,506 --> 00:11:17,177 (ルーデウス)ということが 昨日 ザノバとあったのです。 146 00:11:17,177 --> 00:11:22,348 人形を作るの? 魔術で? はい。 147 00:11:22,348 --> 00:11:27,854 こんな感じです。 えっ 何それ すごい。 148 00:11:32,358 --> 00:11:35,028 ふぅ… できないや。 149 00:11:35,028 --> 00:11:38,031 これは 普通の人には まねできないよ。 150 00:11:38,031 --> 00:11:41,367 そうですね。 別の方法としては➡ 151 00:11:41,367 --> 00:11:44,704 土の塊から削り出すというものも ありますが…。 152 00:11:44,704 --> 00:11:48,541 手先が不器用だからできない と。 153 00:11:48,541 --> 00:11:50,543 う~ん そうだね。 154 00:11:50,543 --> 00:11:52,879 参考になるかどうか わからないけど➡ 155 00:11:52,879 --> 00:11:55,715 アスラの王都にも 似たような人がいたよ。 156 00:11:55,715 --> 00:12:00,820 似たような人ですか? うん 自分でやりたいんだけど➡ 157 00:12:00,820 --> 00:12:03,656 能力も技能もないって人がね。 158 00:12:03,656 --> 00:12:06,326 その人は どうしていたんですか? 159 00:12:06,326 --> 00:12:11,164 えっと その… 奴隷にやらせていたんだ。 160 00:12:11,164 --> 00:12:13,833 ほう その手がありましたか。 161 00:12:13,833 --> 00:12:16,169 一度 ザノバに聞いてみてから➡ 162 00:12:16,169 --> 00:12:19,339 次の月休みに 奴隷市場に行ってみますよ。 163 00:12:19,339 --> 00:12:22,342 うん。 いい子が見つかるといいね。 164 00:12:27,513 --> 00:12:30,183 どうしましたか? 165 00:12:30,183 --> 00:12:33,353 そういえば… 僕も暇なんだよね。 166 00:12:33,353 --> 00:12:37,657 次のお休み。 そうなんですか…。 167 00:12:42,195 --> 00:12:44,197 はっ…。 168 00:12:44,197 --> 00:12:47,533 えっと 先輩も一緒に行きますか? 169 00:12:47,533 --> 00:12:50,370 いいの? 邪魔にならないかな? 170 00:12:50,370 --> 00:12:55,541 いえいえ アドバイスをもらったお礼に 食事でもおごりますよ。 171 00:12:55,541 --> 00:12:59,045 そう? じゃあ ごちそうになります。 172 00:12:59,045 --> 00:13:01,047 フフッ。 173 00:13:04,651 --> 00:13:08,354 はじめまして フィッツ… です。 174 00:13:10,323 --> 00:13:14,494 シーローン王国第三王子 ザノバ・シーローン… あっ! 175 00:13:14,494 --> 00:13:17,830 ザノバ 今回の一件を 提案してくださったのは➡ 176 00:13:17,830 --> 00:13:21,334 フィッツ先輩だ。 相応の敬意を払え。 177 00:13:21,334 --> 00:13:23,836 わかりました 師匠。 178 00:13:23,836 --> 00:13:25,838 お初にお目にかかります。 179 00:13:25,838 --> 00:13:29,676 シーローン王国第三王子 ザノバ・シーローンと申します。 180 00:13:29,676 --> 00:13:31,678 以後 お見知りおきを。 181 00:13:31,678 --> 00:13:34,514 い… いや いいんだよ です。 182 00:13:34,514 --> 00:13:38,851 王族の方が そんな やめてください。 183 00:13:38,851 --> 00:13:42,522 では 顔合わせも済んだところで 行きましょうか。 184 00:13:42,522 --> 00:14:01,140 ♬~ 185 00:14:01,140 --> 00:14:04,477 ふぅ 売り場が多いですな。 186 00:14:04,477 --> 00:14:07,313 師匠 どうするのですか? 187 00:14:07,313 --> 00:14:12,318 僕も買うのは初めてですので まずは 適当に見て回りましょう。 188 00:14:19,992 --> 00:14:24,997 う… うわ~ ホントに みんな裸になるんだ。 189 00:14:24,997 --> 00:14:29,335 お… おっきいな。 あんなふうになってるんだ。 190 00:14:29,335 --> 00:14:32,171 《実にDTらしい反応だ。 191 00:14:32,171 --> 00:14:34,507 俺にも ああいうころがあった。 192 00:14:34,507 --> 00:14:39,178 今? 今は ほら ちょっと別の理由でさ》 193 00:14:39,178 --> 00:14:43,349 ルーデウスくんは こういうの慣れてるんだね。 194 00:14:43,349 --> 00:14:47,186 先輩も経験を積めば 多少は慣れるかと思いますよ。 195 00:14:47,186 --> 00:14:49,522 そ… そうかな。 196 00:14:49,522 --> 00:14:52,859 っていうか ルーデウスくん 経験あるんだ。 197 00:14:52,859 --> 00:14:56,195 んっ? 師匠 戦士には用はないでしょう。 198 00:14:56,195 --> 00:15:01,467 我々が探すのは 魔術の使える 手先の器用な種族ですよね。 199 00:15:01,467 --> 00:15:06,472 手先の器用な種族というと やっぱり ドワーフですかね。 200 00:15:06,472 --> 00:15:10,309 えっと ルーデウスくんが 魔術を教えるなら➡ 201 00:15:10,309 --> 00:15:13,312 魔術の使えない 幼い子のほうがいいと思うよ。 202 00:15:13,312 --> 00:15:16,649 なぜですか? 無詠唱魔術って➡ 203 00:15:16,649 --> 00:15:18,985 小さいころのほうが 覚えやすいんだ。 204 00:15:18,985 --> 00:15:21,320 あっ そうなんですか。 205 00:15:21,320 --> 00:15:24,824 あと 5歳ぐらいから 魔術を使い始めると➡ 206 00:15:24,824 --> 00:15:27,660 魔力総量が爆発的に増えるんだ。 207 00:15:27,660 --> 00:15:32,331 一般的には 生まれつき魔力総量は 決まっていると聞いていますが。 208 00:15:32,331 --> 00:15:35,168 確かに 教本には そう書いてあるけど➡ 209 00:15:35,168 --> 00:15:40,006 師匠と僕の実体験からすると それは間違いだよ。 210 00:15:40,006 --> 00:15:42,008 《やはり。 そう聞くと➡ 211 00:15:42,008 --> 00:15:44,677 2~3歳のころから 魔術を使ってきた俺の➡ 212 00:15:44,677 --> 00:15:47,680 魔力総量が多いのも うなずける》 213 00:15:47,680 --> 00:15:52,852 条件も決まったことですし 商人の方に聞いてみましょう。 214 00:15:52,852 --> 00:15:57,857 う~ん… ドワーフ自体 この辺には少ないからな。 215 00:15:57,857 --> 00:15:59,859 しかも 5歳となると。 216 00:15:59,859 --> 00:16:02,128 手先が器用な種族なら➡ 217 00:16:02,128 --> 00:16:05,298 別にドワーフでなくても 問題ありません。 218 00:16:05,298 --> 00:16:09,302 いっそ若ければ 種族に関しても とやかくは言いませんが…。 219 00:16:09,302 --> 00:16:12,138 おっ いた。 1人いたぞ。 220 00:16:12,138 --> 00:16:15,141 ドワーフ 6歳の女児だ。 221 00:16:15,141 --> 00:16:18,811 親の借金で 一家そろって奴隷落ちだとさ。 222 00:16:18,811 --> 00:16:21,147 健康状態は ちと悪いな。 223 00:16:21,147 --> 00:16:23,316 栄養失調か。 224 00:16:23,316 --> 00:16:26,319 まぁ 食わせりゃ すぐ元どおりになるだろう。 225 00:16:26,319 --> 00:16:28,321 人間語は しゃべれねえ。 226 00:16:28,321 --> 00:16:31,624 6歳じゃ当然だが 文字も読めねえ。 227 00:16:34,494 --> 00:16:37,496 とりあえず 会ってみましょうか。 228 00:16:37,496 --> 00:16:41,500 (扉の閉まる音) 229 00:16:58,518 --> 00:17:00,620 こいつだな。 230 00:17:07,960 --> 00:17:09,962 おい 出ろ。 231 00:17:12,798 --> 00:17:17,303 あっ ケホッ ケホッ…。 232 00:17:26,479 --> 00:17:30,149 あまりオススメの商品とは言えねえが。 233 00:17:30,149 --> 00:17:32,351 ルーデウスくん。 234 00:18:02,615 --> 00:18:04,951 師匠 どうしました? 235 00:18:04,951 --> 00:18:07,286 かなり絶望してますね。 236 00:18:07,286 --> 00:18:10,957 希望も なんにもなくて 死にたいやつの顔です。 237 00:18:10,957 --> 00:18:15,628 はぁ… 師匠は そんな者を見たことがあると。 238 00:18:15,628 --> 00:18:18,130 昔 何度もね。 239 00:18:21,300 --> 00:18:23,469 《懐かしい目だ。 240 00:18:23,469 --> 00:18:25,638 俺も こんな目をしていた。 241 00:18:25,638 --> 00:18:30,843 現状を絶望し 何もかもを 投げ出したいと思っていた》 242 00:18:59,338 --> 00:19:02,775 《俺に彼女の人生を 救ってやることはできない。 243 00:19:02,775 --> 00:19:08,447 そりゃ ここで彼女を購入し 仕事を与えてやることはできる。 244 00:19:08,447 --> 00:19:13,786 けど それが救いではないことを 俺は よく知っているつもりだ。 245 00:19:13,786 --> 00:19:16,455 やりたくないものを 無理やり やらされても➡ 246 00:19:16,455 --> 00:19:19,291 決して 救いではない。 247 00:19:19,291 --> 00:19:22,628 むしろ それなら…。 248 00:19:22,628 --> 00:19:25,131 終わらせてやったほうがいい》 249 00:19:44,984 --> 00:19:46,986 はぁ…。 250 00:20:05,671 --> 00:20:08,507 《いいだろう そんなもんだ。 251 00:20:08,507 --> 00:20:11,677 それでいい。 「生きたい」じゃなくていい。 252 00:20:11,677 --> 00:20:15,381 「死にたくない」で とりあえずいい》 253 00:20:27,693 --> 00:20:31,697 ところで ルーデウスくん この子の名前は なんていうの? 254 00:20:47,713 --> 00:20:51,050 聖鉄のバザルと美しき? 255 00:20:51,050 --> 00:20:54,553 あぁ そうか。 ドワーフは7歳になるまで➡ 256 00:20:54,553 --> 00:20:56,889 正式な名前を 付けてもらえないんだ。 257 00:20:56,889 --> 00:20:59,725 名前がないと不便ですね。 258 00:20:59,725 --> 00:21:02,328 僕らで付けてあげるしかないね。 259 00:21:02,328 --> 00:21:06,165 女の子だし かわいい名前にしてあげよう。 260 00:21:06,165 --> 00:21:10,002 ザノバ 君の意見を聞こう。 261 00:21:10,002 --> 00:21:12,505 では ジュリアスと。 262 00:21:12,505 --> 00:21:15,341 それ 男の名前ですよね。 263 00:21:15,341 --> 00:21:19,678 はい。 かつて余が力加減を誤って 殺してしまった➡ 264 00:21:19,678 --> 00:21:22,848 かわいそうな弟の名前です。 265 00:21:22,848 --> 00:21:27,019 せめて 女の子だし ジュリエットぐらいにしときましょうよ。 266 00:21:27,019 --> 00:21:31,323 余は それでかまいません。 フフッ いい名前だね。 267 00:21:46,539 --> 00:21:51,377 ♬~ 268 00:21:51,377 --> 00:21:54,547 《ザノバと一緒に 生活することになったジュリは➡ 269 00:21:54,547 --> 00:21:57,383 ふだんは ザノバの世話をし➡ 270 00:21:57,383 --> 00:22:03,656 昼には 俺から語学と無詠唱魔術を 習うことになった。 271 00:22:03,656 --> 00:22:06,992 こうして 俺とザノバの人形計画は➡ 272 00:22:06,992 --> 00:22:10,996 ここから少しずつ 前進していくこととなる》