1 00:00:03,320 --> 00:00:08,659 あの2人がくっつくというのは意外でしたね。 2 00:00:08,659 --> 00:00:10,661 あっ… 。あっ… 。 3 00:00:12,663 --> 00:00:15,666 《フィッツ:そういえばルディはどうなんだろう? 4 00:00:15,666 --> 00:00:18,669 女の子好きなのは間違いないらしいけど➡ 5 00:00:18,669 --> 00:00:22,005 自制しているのかな? 6 00:00:22,005 --> 00:00:26,677 違うわかっている。ルディは僕に向かってじゃなく➡ 7 00:00:26,677 --> 00:00:29,880 フィッツに向かって手を振っているんだ》 8 00:00:34,184 --> 00:00:37,020 《サイレントは女性だった。 9 00:00:37,020 --> 00:00:40,357 ルディは明らかに彼女を意識している。 10 00:00:40,357 --> 00:00:44,361 あの2人の間には何か特別な➡ 11 00:00:44,361 --> 00:00:47,030 僕の知らないつながりがある。 12 00:00:47,030 --> 00:00:53,437 その心の距離はブエナ村にいたころの僕よりも近い》 13 00:00:58,375 --> 00:01:00,811 《彼女はポッと出てきたくせに➡ 14 00:01:00,811 --> 00:01:05,315 ルディと昔から一緒にいたみたいに座った。 15 00:01:05,315 --> 00:01:08,485 とても近い位置に… 》 16 00:01:08,485 --> 00:01:10,821 はぁ… 。 17 00:01:10,821 --> 00:01:17,327 《どうしよう。足がすくんで前に進めない。 18 00:01:17,327 --> 00:01:21,665 どこに勇気を落としてしまったんだろう。 19 00:01:21,665 --> 00:01:26,370 誰か僕の勇気を返してほしい》 20 00:02:59,536 --> 00:03:02,539 《魔法大学に入ってもうすぐ1年。 21 00:03:02,539 --> 00:03:05,042 俺は16歳になった。 22 00:03:05,042 --> 00:03:08,045 一日の始まりはトレーニングから。 23 00:03:08,045 --> 00:03:09,314 それは同じなのだが… 》 24 00:03:09,314 --> 00:03:12,383 うむ! 25 00:03:12,383 --> 00:03:16,387 《正直なところ機嫌を損ねたらまずい気がする》 26 00:03:16,387 --> 00:03:18,722 貴様。あっはい。 27 00:03:18,722 --> 00:03:23,060 強くなってどうする?どうと言われましても。 28 00:03:23,060 --> 00:03:26,063 我が輩は強さと名声を追い求めすぎた男を➡ 29 00:03:26,063 --> 00:03:30,401 何人か知っておるがろくなものではなかったぞ。 30 00:03:30,401 --> 00:03:34,905 そんなものより大切なことはいくらでもあるのにな。 31 00:03:34,905 --> 00:03:39,576 大切なもの?無論女であるな。 32 00:03:39,576 --> 00:03:42,079 貴様も一人見つければわかろうものだ。 33 00:03:42,079 --> 00:03:45,916 フハハハハハハ!フハハハハハハ! 34 00:03:45,916 --> 00:03:48,585 時に魔王様… 。なんだ? 35 00:03:48,585 --> 00:03:53,390 不能の治し方を知りませんか?知らぬ。 36 00:03:56,193 --> 00:04:00,698 《トレーニングを終えると朝食を食べ授業へと向かう》 37 00:04:00,698 --> 00:04:03,701 めんどくせえな。そうだな。 38 00:04:03,701 --> 00:04:06,036 あっ… 。今日はいい天気だな。 39 00:04:06,036 --> 00:04:08,038 そ… そうだな。 40 00:04:10,040 --> 00:04:15,346 《バーディガーディとのこともあって最近俺は恐れられている》 41 00:04:17,715 --> 00:04:20,017 あっ… 。 42 00:04:26,390 --> 00:04:29,226 ボスそのぐらいで勘弁してやるニャ。 43 00:04:29,226 --> 00:04:31,395 ゴリアーデも悪気なかったニャ。 44 00:04:31,395 --> 00:04:35,899 同じ獣族としてここはあちしらの顔を立ててほしいニャ。 45 00:04:35,899 --> 00:04:38,736 最近はボスの舎弟が増えてきたから➡ 46 00:04:38,736 --> 00:04:40,738 ナンバーツーは大変なの。 47 00:04:40,738 --> 00:04:43,073 んっ?ナンバーツーはこのあちしニャ! 48 00:04:43,073 --> 00:04:45,576 ほら2人ともケンカしないで。 49 00:04:45,576 --> 00:04:48,078 ナンバーツーは2人いてもいいでしょ。 50 00:04:48,078 --> 00:04:51,014 はぁ… ボスはわかってないニャ。 51 00:04:51,014 --> 00:04:53,851 組織の序列はしっかりしておかニャいと。 52 00:04:53,851 --> 00:04:58,856 そうなのボスはフィッツに勝てるから学校のトップになれるの。 53 00:04:58,856 --> 00:05:01,525 僕がトップ?いやいやいや… 。 54 00:05:01,525 --> 00:05:05,329 ボスはもっと自信を持つニャ。いやいや… 。 55 00:05:10,200 --> 00:05:12,202 ルーデウス。んっ? 56 00:05:12,202 --> 00:05:14,204 呪いについて何かわかったか? 57 00:05:14,204 --> 00:05:16,540 う~ん… 。《最近毎日聞かれる》 58 00:05:16,540 --> 00:05:22,379 呪いですか… 。呪い呪い… 。 59 00:05:22,379 --> 00:05:25,549 かつてラプラスは自分の呪いを道具に移し➡ 60 00:05:25,549 --> 00:05:28,218 別の種族になすりつけたそうです。 61 00:05:28,218 --> 00:05:30,387 道具に? 62 00:05:30,387 --> 00:05:33,056 スペルド族がラプラス戦役で持っていた槍が➡ 63 00:05:33,056 --> 00:05:35,058 それに当たるそうです。 64 00:05:35,058 --> 00:05:38,062 そのせいでスペルド族の戦士たちは狂い➡ 65 00:05:38,062 --> 00:05:40,564 一族が迫害されるに至ったとか。 66 00:05:40,564 --> 00:05:44,067 スペルド族が!?本当なのかそれは。ゴホン。 67 00:05:44,067 --> 00:05:47,404 あっ… 。 68 00:05:47,404 --> 00:05:51,008 さぁ?僕も人から聞いた話なので。 69 00:05:51,008 --> 00:05:57,181 でもそうか呪いを道具に。 70 00:05:57,181 --> 00:06:01,518 ありがとうルーデウス。君のおかげで何かわかったような気がするよ。 71 00:06:01,518 --> 00:06:04,188 ゴホン。 72 00:06:04,188 --> 00:06:06,790 《授業のあとは昼食だ》 73 00:06:09,860 --> 00:06:12,529 今日はここで食べるか。ええ3階だと➡ 74 00:06:12,529 --> 00:06:15,532 ジュリが席に着けませんからな。 75 00:06:15,532 --> 00:06:18,035 お… おいルーデウスだぜ。んっ? 76 00:06:18,035 --> 00:06:22,372 すげえよな。たった一年で特別生徒全員をシメちまうなんて。 77 00:06:22,372 --> 00:06:26,877 俺魔王を倒すところ見てたんだぜ。一撃だよ一撃。 78 00:06:26,877 --> 00:06:29,046 《ああいうのは気分がよくなるが➡ 79 00:06:29,046 --> 00:06:31,882 あまり調子に乗らないようにしたいところだ》 80 00:06:31,882 --> 00:06:35,719 フハハハハ!こんな所におったか! 81 00:06:35,719 --> 00:06:39,723 端で縮こまりおって。ハハハハハ! 82 00:06:41,892 --> 00:06:44,895 プハー! 83 00:06:44,895 --> 00:06:48,799 ますたまおー様の飲んでるのとてもおいしそう。 84 00:06:50,667 --> 00:06:53,837 フハハハハ!さすがドワーフであるな。 85 00:06:53,837 --> 00:06:56,840 一目見ただけでこのよさがわかるとは。 86 00:06:56,840 --> 00:07:00,844 ふむバーディ様少しいただいてもよろしいですか? 87 00:07:00,844 --> 00:07:04,848 無論である。一人で飲んでいてもつまらんからな。 88 00:07:04,848 --> 00:07:10,187 少しなどと言わずガバガバいくがよい。ハハハハハ! 89 00:07:10,187 --> 00:07:12,689 さてでは余も一杯。 90 00:07:12,689 --> 00:07:16,026 お前は授業があるからやめとけよ。 91 00:07:16,026 --> 00:07:18,362 プハー!プハー! 92 00:07:18,362 --> 00:07:21,198 あぁ… 。プハー! 93 00:07:21,198 --> 00:07:23,200 師匠がそう言うのでしたら。 94 00:07:23,200 --> 00:07:28,372 ハハハハハ!学生とは大変であるな! 95 00:07:28,372 --> 00:07:32,209 《お次はこの耐魔レンガで覆われた実験室で➡ 96 00:07:32,209 --> 00:07:36,046 召喚魔術に関する実験を行う。 97 00:07:36,046 --> 00:07:40,717 といっても俺がやるのはナナホシが独自に描いた魔法陣に➡ 98 00:07:40,717 --> 00:07:43,387 魔力を注ぐという単純作業だ。 99 00:07:43,387 --> 00:07:46,890 既存の魔法陣はほとんど失われているそうだが➡ 100 00:07:46,890 --> 00:07:51,662 彼女はその法則性について調べ大量の魔法陣を描き➡ 101 00:07:51,662 --> 00:07:53,664 実験を繰り返すことで➡ 102 00:07:53,664 --> 00:07:57,334 いくつかの独自魔術の開発に成功したのだという。 103 00:07:57,334 --> 00:07:59,503 すごいことだ》 104 00:07:59,503 --> 00:08:01,705 あっ… 。 105 00:08:05,842 --> 00:08:10,013 成功したんですか?いいえ失敗よ。 106 00:08:10,013 --> 00:08:13,517 《彼女は何千万とおりの魔法陣のパターンから➡ 107 00:08:13,517 --> 00:08:17,854 総当たりで正解を見つけようとしている》 108 00:08:17,854 --> 00:08:21,692 具体的にこれはなんの実験をしているんですか? 109 00:08:21,692 --> 00:08:25,362 私たちの世界から人間を召喚するための➡ 110 00:08:25,362 --> 00:08:29,366 前の前の前の前段階の理論のための実験ね。 111 00:08:29,366 --> 00:08:31,368 《本来は不可能だが➡ 112 00:08:31,368 --> 00:08:34,371 人間を召喚する魔法陣が完成すれば➡ 113 00:08:34,371 --> 00:08:41,211 逆に送り返す魔法陣も作れる… かもしれないんだそうだ》 114 00:08:41,211 --> 00:08:46,049 それはいいですが人間を召喚って同じことをしたら➡ 115 00:08:46,049 --> 00:08:48,719 またあの災害が起きるんじゃないですか? 116 00:08:48,719 --> 00:08:51,989 もちろん災害を引き起こすつもりはないわ。 117 00:08:51,989 --> 00:08:55,492 けどこのあと2つの理論が実証できれば➡ 118 00:08:55,492 --> 00:08:58,829 あの災害が起きた理由の仮説が立てられるわ。 119 00:08:58,829 --> 00:09:02,833 実験に失敗はつきものなんて言葉もありますので➡ 120 00:09:02,833 --> 00:09:05,335 あまり軽く考えないでくださいよ。 121 00:09:05,335 --> 00:09:09,539 だからこうして足場固めからやっているんでしょう。 122 00:09:11,508 --> 00:09:15,512 僕も召喚魔術について学びたいのですが… 。 123 00:09:15,512 --> 00:09:20,183 召喚術は私の生命線よ。おいそれと教えられないわ。 124 00:09:20,183 --> 00:09:23,353 なんでも教えてくれるって言ったじゃないですか。 125 00:09:23,353 --> 00:09:28,358 じゃあ今の実験が終わったら一つ質問に答えてあげるわ。 126 00:09:28,358 --> 00:09:31,528 一つ?割に合わないんじゃないですかね。 127 00:09:31,528 --> 00:09:35,699 どの道すべての実験が終わって私が帰るときには➡ 128 00:09:35,699 --> 00:09:37,701 実験結果をあなたにあげるんだから➡ 129 00:09:37,701 --> 00:09:41,038 今は少し我慢しなさいよ。 130 00:09:41,038 --> 00:09:44,374 《まぁまだ何も成果が出てないうちからの➡ 131 00:09:44,374 --> 00:09:46,376 クレクレはみっともないか》 132 00:09:46,376 --> 00:09:48,378 だっ… 。そんなに知りたければ➡ 133 00:09:48,378 --> 00:09:53,083 自分で調べなさい。ありがとうございます。 134 00:09:55,052 --> 00:09:58,555 《夕食後はジュリに魔術の授業を行う》 135 00:10:01,892 --> 00:10:04,227 《そのあとは人形作りだ。 136 00:10:04,227 --> 00:10:06,730 とはいえジュリはまだ1年目。 137 00:10:06,730 --> 00:10:09,566 絶対的に魔力総量が足りないし➡ 138 00:10:09,566 --> 00:10:11,902 精密性も全然だ。 139 00:10:11,902 --> 00:10:14,738 手先は器用といっても彫り物用の道具は➡ 140 00:10:14,738 --> 00:10:18,075 使い始めたばかりでぎこちなさが残っている。 141 00:10:18,075 --> 00:10:21,278 長い目で見ていく必要があるだろう》 142 00:10:27,918 --> 00:10:29,920 《ナナホシに会って以来➡ 143 00:10:29,920 --> 00:10:33,423 図書館に行くことは少なくなった》 144 00:10:35,425 --> 00:10:38,929 《こうして俺の一日は過ぎていく。 145 00:10:38,929 --> 00:10:44,101 病を治す手立ては見つからない。 146 00:10:44,101 --> 00:10:48,305 フィッツ先輩とはあまり会わなくなっちゃったな》 147 00:10:50,707 --> 00:10:54,010 《ある日一通の手紙が届いた》 148 00:10:57,047 --> 00:10:59,716 んっ?ゾルダートからだ。 149 00:10:59,716 --> 00:11:04,821 《ゾルダート・ヘッケラー。懐かしきステップトリーダーのリーダーだ》 150 00:11:06,890 --> 00:11:11,228 《なになに… クランの集会でシャリーアに来てるのか。 151 00:11:11,228 --> 00:11:15,031 そこで久しぶりに飯でも食おうと手紙をくれたらしい》 152 00:11:21,238 --> 00:11:24,407 《中高時代の友達と久しぶりに遊ぶ感覚って➡ 153 00:11:24,407 --> 00:11:26,410 こんな感じなんだろうか。 154 00:11:26,410 --> 00:11:28,745 結構いいもんじゃないか》 155 00:11:28,745 --> 00:11:33,250 それにしても泥沼本当に久しぶりだよな! 156 00:11:33,250 --> 00:11:35,419 ええ。いつぶりですかね。 157 00:11:35,419 --> 00:11:40,090 お前がこんな格好してるとそこらのルーキーにしか見えないぜ。 158 00:11:42,092 --> 00:11:45,429 じゃあルーキーらしく荷物持ちでもしてあげましょうか。 159 00:11:45,429 --> 00:11:50,534 お前が荷物を持つ?バカか!持つのは俺たちだろ! 160 00:11:50,534 --> 00:11:56,206 はぐれ竜のときもそうでしたね。ありゃ稼がせてもらったなぁ。 161 00:11:56,206 --> 00:12:00,043 しかしエリナリーゼよ。お前みたいなビッチが➡ 162 00:12:00,043 --> 00:12:02,546 恋人とかなんの冗談だ? 163 00:12:02,546 --> 00:12:05,215 今までわたくしを本気で射止めた男が➡ 164 00:12:05,215 --> 00:12:07,551 現れなかっただけですわ。 165 00:12:07,551 --> 00:12:10,387 でも… 。 166 00:12:10,387 --> 00:12:14,558 ついに現れたんですのすてきな殿方が。 167 00:12:14,558 --> 00:12:17,894 わたくしこう見えていちずですのよ。 168 00:12:17,894 --> 00:12:19,896 ハッハッハッハッ! 169 00:12:23,233 --> 00:12:25,235 おいゾルもう一度集合だ。 170 00:12:25,235 --> 00:12:28,738 またかよ。午前中にやったじゃねえか。 171 00:12:28,738 --> 00:12:31,575 しかたねえよ。今回はクランのやつらも➡ 172 00:12:31,575 --> 00:12:34,578 張り切ってるしな。はぁ… 。 173 00:12:34,578 --> 00:12:37,747 今日は一日遊ぼうと思ってたんだが… 。 174 00:12:37,747 --> 00:12:41,751 泥沼悪かったな。また今度頼むわ。 175 00:12:41,751 --> 00:12:44,421 ええまた誘ってください。 176 00:12:44,421 --> 00:12:46,423 うん。 177 00:12:51,862 --> 00:12:56,032 どうします?皆さんはこのあとどこかへ行くんですか? 178 00:12:56,032 --> 00:12:59,202 そうですわねこれからクリフに➡ 179 00:12:59,202 --> 00:13:02,205 冒険者のイロハを教えてあげようと思いますの。 180 00:13:02,205 --> 00:13:05,542 ご一緒にいかが?あぁ… 。 181 00:13:05,542 --> 00:13:10,046 ルーデウスお前の助けを借りる気はない。 182 00:13:10,046 --> 00:13:12,883 それなら僕は学校に戻ります。 183 00:13:12,883 --> 00:13:16,553 では他の方にはよろしく言っといてくださいまし。 184 00:13:16,553 --> 00:13:19,556 エリナリーゼさんたちも初心者が一緒なら➡ 185 00:13:19,556 --> 00:13:21,892 あんまり厳しい所には行かないよう➡ 186 00:13:21,892 --> 00:13:24,227 気をつけてくださいよ。おう。 187 00:13:24,227 --> 00:13:26,730 ルーデウス!んっ… 。 188 00:13:26,730 --> 00:13:32,235 あなたじゃありませんし竜や魔王になんて挑みませんわよ。 189 00:13:32,235 --> 00:13:34,738 あぁ… 。 190 00:13:38,575 --> 00:13:40,577 んっ… 。 191 00:13:51,688 --> 00:13:53,790 んっ? 192 00:13:56,693 --> 00:13:59,529 《2人でここにいていいんだろうか? 193 00:13:59,529 --> 00:14:02,032 王女様の護衛はどうしたんだ? 194 00:14:02,032 --> 00:14:05,702 まっ挨拶だけはしておくとしようか》 195 00:14:05,702 --> 00:14:09,205 こんにちは。奇遇ですねこんな所で。 196 00:14:09,205 --> 00:14:12,042 お前ルーデウス… 。 197 00:14:12,042 --> 00:14:15,378 《相変わらず俺のことが好きではないらしい。 198 00:14:15,378 --> 00:14:19,549 俺はフィッツ先輩と仲よくできればそれでいいんだが… 》 199 00:14:19,549 --> 00:14:25,055 おや?フィッツ先輩今日はちょっとイメージ違いますね。 200 00:14:25,055 --> 00:14:30,226 《何が違うんだろう?なんというか物腰?》 201 00:14:30,226 --> 00:14:33,730 どうした?こんな所でなんの用だ? 202 00:14:33,730 --> 00:14:36,566 《何かまずいところに出くわしたのだろうか。 203 00:14:36,566 --> 00:14:39,402 まさか2人はデート中とか? 204 00:14:39,402 --> 00:14:43,740 ルークは実は男もいける口でフィッツ先輩とはナウい息子で➡ 205 00:14:43,740 --> 00:14:45,742 レスリングな仲とか》 206 00:14:45,742 --> 00:14:50,080 いえ見かけたので声だけでもかけておこうと思いまして。 207 00:14:50,080 --> 00:14:54,017 えっと… フィッツ先輩? 208 00:14:54,017 --> 00:14:58,355 あぁ… 。そうか挨拶に感謝する。 209 00:14:58,355 --> 00:15:02,692 フィッツは王女の護衛中はひと言もしゃべらないことになっている。 210 00:15:02,692 --> 00:15:05,195 悪いが察してくれないか? 211 00:15:05,195 --> 00:15:09,032 《やはり何かまずいタイミングで来てしまったのだろうか。 212 00:15:09,032 --> 00:15:11,701 でもひと言も口きいてもらえないって➡ 213 00:15:11,701 --> 00:15:14,871 どうなのよ》 214 00:15:14,871 --> 00:15:18,375 あっ… 。どうした? 215 00:15:18,375 --> 00:15:22,278 いえ… なんでもありません。失礼します。 216 00:15:26,883 --> 00:15:30,387 《外面だけは平静を装えたと思うが➡ 217 00:15:30,387 --> 00:15:33,223 内心ではガツンときていた。 218 00:15:33,223 --> 00:15:35,725 フィッツ先輩に避けられた➡ 219 00:15:35,725 --> 00:15:38,828 何も考えられないぐらいのダメージだ》 220 00:15:46,569 --> 00:15:49,072 《あれこれと考えたが➡ 221 00:15:49,072 --> 00:15:51,341 どうしてフィッツ先輩に避けられたのか➡ 222 00:15:51,341 --> 00:15:53,843 考えてもわからない。 223 00:15:53,843 --> 00:15:56,680 嫌われるようなことはした覚えがない。 224 00:15:56,680 --> 00:16:01,685 誰かに今の気持ちを相談… いや愚痴りたい気分だった。 225 00:16:01,685 --> 00:16:04,687 ザノバはたしか神子の研究とやらで➡ 226 00:16:04,687 --> 00:16:07,190 魔術ギルドのほうに出向いているはずだ。 227 00:16:07,190 --> 00:16:09,693 ジュリも連れて行ってるだろう。 228 00:16:09,693 --> 00:16:14,531 リニアとプルセナは… なんか真面目に聞いてくれなさそうだな。 229 00:16:14,531 --> 00:16:16,700 変なやゆとかされそうだ。 230 00:16:16,700 --> 00:16:20,203 ナナホシはわりといっぱいいっぱいだから➡ 231 00:16:20,203 --> 00:16:23,006 俺の愚痴なんて聞いてくれないかもしれない》 232 00:16:25,875 --> 00:16:28,378 はぁ… 。 233 00:16:31,548 --> 00:16:36,252 こういうときは本でも読んで気を紛らわせよ。 234 00:16:42,225 --> 00:16:44,227 んっ… あれ?あっ! 235 00:16:44,227 --> 00:16:48,565 あっ!ルーデウスくん!なんだか久しぶりだね。 236 00:16:48,565 --> 00:16:51,501 《いつもどおりだ。いつもどおりの先輩》 237 00:16:51,501 --> 00:16:55,839 どうしたの?顔に何かついてる? 238 00:16:55,839 --> 00:17:00,343 さっきはどうして無視したんですか? 239 00:17:00,343 --> 00:17:02,679 実は護衛中の僕は➡ 240 00:17:02,679 --> 00:17:05,014 声を出しちゃいけないことになっているんだ。 241 00:17:05,014 --> 00:17:07,183 無言のフィッツだからね。 242 00:17:07,183 --> 00:17:10,186 僕の声は子どもっぽいからなめられるし➡ 243 00:17:10,186 --> 00:17:14,023 人前では特にアリエル様の護衛中は➡ 244 00:17:14,023 --> 00:17:16,693 声を出さないことになっているんだよ。 245 00:17:16,693 --> 00:17:20,697 それにしてはアリエル王女の姿は見えませんでしたが… 。 246 00:17:20,697 --> 00:17:25,368 近くのお店にいたんだよ。護衛は僕らだけじゃないからね。 247 00:17:25,368 --> 00:17:28,538 あっ… 。 248 00:17:28,538 --> 00:17:32,542 そんなときに話しかけてしまい申し訳ありませんでした。 249 00:17:32,542 --> 00:17:35,879 ううんいいんだよ。僕のほうこそ➡ 250 00:17:35,879 --> 00:17:38,715 相手できなくてごめんね。 251 00:17:38,715 --> 00:17:41,718 《少しばかり察しがついてしまった。 252 00:17:41,718 --> 00:17:45,388 おそらくおそらくだがなんらかの方法で➡ 253 00:17:45,388 --> 00:17:48,725 アリエル王女がフィッツ先輩に化けていたのだ。 254 00:17:48,725 --> 00:17:51,828 さっき避けられたのは不用意に接触すると➡ 255 00:17:51,828 --> 00:17:53,830 それがバレるから。 256 00:17:53,830 --> 00:17:57,167 決してフィッツ先輩に嫌われたからではないはずだ。 257 00:17:57,167 --> 00:17:59,669 そうだそうに違いない。 258 00:17:59,669 --> 00:18:02,839 俺嫌われるようなこと何もしてないもんな。 259 00:18:02,839 --> 00:18:05,008 そういうことにしよう》 260 00:18:05,008 --> 00:18:08,845 そうなんですか。フィッツ先輩に嫌われたかと思って➡ 261 00:18:08,845 --> 00:18:11,848 ヒヤヒヤしましたよ。アハハ。 262 00:18:11,848 --> 00:18:15,185 僕が君を嫌いになるわけないじゃないか。 263 00:18:15,185 --> 00:18:17,187 あっ… 。 264 00:18:24,027 --> 00:18:26,529 あっあぁ… 。 265 00:18:30,700 --> 00:18:33,536 《彼の何気ないしぐさが気になる。 266 00:18:33,536 --> 00:18:36,372 耳の裏をポリポリとかく動作とか。 267 00:18:36,372 --> 00:18:40,210 一仕事終えたときのグッと背伸びする動作とか。 268 00:18:40,210 --> 00:18:43,880 ふと目の前を通ったときに香ってくる匂いとか。 269 00:18:43,880 --> 00:18:46,549 そうあの笑顔だ。 270 00:18:46,549 --> 00:18:51,654 あのはにかんだ笑顔がどうにも頭に残る》 271 00:18:54,824 --> 00:18:57,026 アリエル様だ。 272 00:19:01,831 --> 00:19:05,668 《この症状がなんなのか知っている》 273 00:19:05,668 --> 00:19:07,670 あっ… 。 274 00:19:07,670 --> 00:19:10,773 あっ… 。《恋ってやつだ》 275 00:19:14,344 --> 00:19:16,346 んっ? 276 00:19:19,682 --> 00:19:22,018 《俺は男に恋しているのだ。 277 00:19:22,018 --> 00:19:27,357 いや本当に彼は男なのだろうか?》 278 00:19:27,357 --> 00:19:29,692 ジーナス先生。んっ? 279 00:19:29,692 --> 00:19:33,696 これはルーデウスさん。本日はどうしましたか? 280 00:19:33,696 --> 00:19:38,201 はい実はフィッツ先輩のことを聞きたくて… 。 281 00:19:42,538 --> 00:19:46,209 申し訳ありませんが彼らのことに関しては➡ 282 00:19:46,209 --> 00:19:48,711 上から圧力がかかってまして… 。 283 00:19:48,711 --> 00:19:50,314 そうなんですか。 284 00:19:50,314 --> 00:19:54,550 せめて性別だけでも教えてもらえませんか? 285 00:19:54,550 --> 00:19:59,055 性別ですか… 。う~む… 。 286 00:20:01,557 --> 00:20:04,560 彼は男性です。 287 00:20:07,063 --> 00:20:09,399 《結局わからなかった。 288 00:20:09,399 --> 00:20:13,403 ジーナス教頭には圧力がかかっているみたいだし》 289 00:20:17,407 --> 00:20:20,410 はぁ… 。《仮に女だったとして➡ 290 00:20:20,410 --> 00:20:23,913 どうするのだ。告白でもするのだろうか?》 291 00:20:23,913 --> 00:20:27,250 せめて自家発電がしたい。 292 00:20:27,250 --> 00:20:29,252 おっ… はっ! 293 00:20:29,252 --> 00:20:31,921 何をしたいって?うわ~! 294 00:20:31,921 --> 00:20:34,090 危ない!うわ~! 295 00:20:51,541 --> 00:20:54,877 あっ… 。あっご… ごめん。 296 00:20:54,877 --> 00:20:58,881 フィッツ先輩やっぱり女だったんですね。 297 00:20:58,881 --> 00:21:02,218 あっ! 298 00:21:02,218 --> 00:21:07,724 ちっ違う!ぼ… 僕は男の子だよ! 299 00:21:07,724 --> 00:21:12,061 《フィッツ先輩は女だった。重要なことだ。 300 00:21:12,061 --> 00:21:15,064 しかしそんなことより… 》 301 00:21:15,064 --> 00:21:17,567 立った… 。 302 00:21:17,567 --> 00:21:19,902 そうか。《なるほど。 303 00:21:19,902 --> 00:21:23,239 魔法大学で転移事件について調べれば… 。 304 00:21:23,239 --> 00:21:25,241 あぁヒトガミ様》 305 00:21:25,241 --> 00:21:29,078 でもフィッツ先輩は隠しておきたいのか。 306 00:21:29,078 --> 00:21:33,583 《そうだ彼には… いや彼女には何度も助けられた。 307 00:21:33,583 --> 00:21:36,085 彼女が望むなら今までどおり➡ 308 00:21:36,085 --> 00:21:38,588 できるかぎり男として扱おう。 309 00:21:38,588 --> 00:21:43,092 ED回復の鍵を握るのは間違いなくフィッツ先輩だけど➡ 310 00:21:43,092 --> 00:21:47,764 今はこれ以上関係を深めることはできない》 311 00:21:47,764 --> 00:21:49,766 あれ? 312 00:21:52,535 --> 00:21:56,372 《どうやらまだ完治には程遠いらしい。 313 00:21:56,372 --> 00:21:59,542 まぁいい。兆しは見えたのだ。 314 00:21:59,542 --> 00:22:01,744 焦らずにいこうじゃないか》