1 00:00:04,276 --> 00:00:07,779 《久しぶりに目覚めた相棒のことが気がかりで➡ 2 00:00:07,779 --> 00:00:11,116 あまり眠れなかった。俺の脳内は➡ 3 00:00:11,116 --> 00:00:13,785 すでにフィッツ先輩のことでいっぱいだったが➡ 4 00:00:13,785 --> 00:00:16,955 相棒は知らん顔だ。 5 00:00:16,955 --> 00:00:22,160 しかしこれどうやって治療に入ればいいんだろうか》 6 00:00:27,132 --> 00:00:30,135 おはようございますルーク先輩。 7 00:00:30,135 --> 00:00:33,138 珍しいですねこんな時間に。 8 00:00:33,138 --> 00:00:35,974 フィッツのことで話がある。 9 00:00:35,974 --> 00:00:38,310 僕は何も知りません。 10 00:00:38,310 --> 00:00:41,646 ほう何を知らない? 11 00:00:41,646 --> 00:00:44,850 《探りを入れているのかね》 12 00:00:48,486 --> 00:00:50,822 改めて言っておきますが➡ 13 00:00:50,822 --> 00:00:56,328 ルーク先輩僕はあなた方と敵対するつもりはありません。 14 00:00:56,328 --> 00:01:02,267 フィッツ先輩の正体も知らない。僕は何も知らないのです。 15 00:01:02,267 --> 00:01:06,771 知らないふりをしてくれると?なぜ? 16 00:01:06,771 --> 00:01:11,109 僕はボレアスともノトスとも縁は切れていますし➡ 17 00:01:11,109 --> 00:01:15,113 何よりあなた方と敵対するのが怖いので。 18 00:01:15,113 --> 00:01:18,316 では… そういうことで。 19 00:01:21,620 --> 00:01:24,456 はぁ… 。 20 00:01:24,456 --> 00:01:28,960 《フィッツ先輩の邪魔にならないようにと決めたけど➡ 21 00:01:28,960 --> 00:01:32,664 やはり少し… つらい》 22 00:03:05,817 --> 00:03:08,120 あの… 。 23 00:03:10,656 --> 00:03:14,826 それで話とはなんでしょうか? 24 00:03:14,826 --> 00:03:17,829 先日買い物に出ているときに➡ 25 00:03:17,829 --> 00:03:19,831 ルーデウスが来ました。 26 00:03:19,831 --> 00:03:24,136 フィッツの行動を怪しんでいました。うぅ… 。 27 00:03:26,838 --> 00:03:30,342 フィッツが図書館でルーデウスに押し倒され➡ 28 00:03:30,342 --> 00:03:34,680 自分は男だと大声で宣言したといううわさも➡ 29 00:03:34,680 --> 00:03:37,849 耳に入ってきました。 30 00:03:37,849 --> 00:03:44,690 さすがに確信したでしょうね。体まで触られたのなら。 31 00:03:44,690 --> 00:03:47,359 でもルーデウスはフィッツの秘密を➡ 32 00:03:47,359 --> 00:03:49,795 けんでんするつもりはないようですね。 33 00:03:49,795 --> 00:03:54,132 きっとあなたに対して義理を通そうとしているのでしょう。 34 00:03:54,132 --> 00:03:58,136 なかなかいい心構えです。 35 00:03:58,136 --> 00:04:03,308 それで?あなたはどうするのですか? 36 00:04:03,308 --> 00:04:06,144 ルーデウスを配下にする件については➡ 37 00:04:06,144 --> 00:04:08,814 ゆっくりでもいいと思っています。 38 00:04:08,814 --> 00:04:13,318 ですが半年もの間なんら進展がないとなると➡ 39 00:04:13,318 --> 00:04:16,989 私としてもひと言ぐらいは言いたくなりますよ。 40 00:04:16,989 --> 00:04:19,491 うぅ… 。 41 00:04:19,491 --> 00:04:22,494 私もいいかげんあなたがウジウジと➡ 42 00:04:22,494 --> 00:04:25,998 悩んでいるところを見るのは飽きてきました。 43 00:04:25,998 --> 00:04:29,167 ですからそろそろ勇気を出して➡ 44 00:04:29,167 --> 00:04:33,472 彼に正体を明かしたらどうですか?シルフィ。 45 00:04:35,674 --> 00:04:37,876 僕は… 。 46 00:04:42,014 --> 00:04:46,518 あなた何かしたいことがあるのではないですか? 47 00:04:49,688 --> 00:04:53,792 私はあなたに何度も助けられました。 48 00:04:53,792 --> 00:04:56,795 初めて会ったときから今までずっと。 49 00:04:56,795 --> 00:05:01,133 それは友達だから助けようって思っただけだよ。 50 00:05:01,133 --> 00:05:06,972 あなたのことですから私に遠慮をしているのでしょう? 51 00:05:06,972 --> 00:05:12,310 でもあなたは私の配下ではなく友人なのですから➡ 52 00:05:12,310 --> 00:05:15,814 したいことができたのなら私のもとから離れ➡ 53 00:05:15,814 --> 00:05:18,650 そちらを優先なさい。 54 00:05:18,650 --> 00:05:22,154 でも… それは裏切りだよ。 55 00:05:24,156 --> 00:05:30,862 勇気を出して言ってごらんなさい。今あなたは何をしたいのか。 56 00:05:32,998 --> 00:05:35,200 僕は… 。 57 00:05:37,169 --> 00:05:40,172 僕は… 。 58 00:05:46,511 --> 00:05:51,116 ルディと添い遂げたい。 59 00:05:51,116 --> 00:05:53,118 よく言えました。 60 00:05:55,120 --> 00:05:59,958 でももしルディが僕のことを思い出してくれなかったら➡ 61 00:05:59,958 --> 00:06:03,128 きっと立ち直れないと思う。 62 00:06:03,128 --> 00:06:06,431 それは今から考えましょう。 63 00:06:10,802 --> 00:06:13,138 やはり正面から➡ 64 00:06:13,138 --> 00:06:16,475 「ブエナ村で一緒に育ったシルフィエットです」と言うのが➡ 65 00:06:16,475 --> 00:06:18,477 いいのではないでしょうか。 66 00:06:18,477 --> 00:06:21,980 無理ですね。思い出せないのですから➡ 67 00:06:21,980 --> 00:06:25,150 完全に忘れているでしょう。 68 00:06:25,150 --> 00:06:27,152 う~ん… 。 69 00:06:27,152 --> 00:06:29,821 何か彼との思い出はありませんか? 70 00:06:29,821 --> 00:06:31,823 思い出… 。 71 00:06:31,823 --> 00:06:35,994 えっと前にいじめられてたって話はしたよね。 72 00:06:35,994 --> 00:06:39,664 ええ髪の色でいじめられていたと聞きました。 73 00:06:39,664 --> 00:06:43,502 そのときに助けてもらったのがルディとの出会いで➡ 74 00:06:43,502 --> 00:06:46,905 僕にとっては一番の思い出だよ。 75 00:06:50,275 --> 00:06:55,113 他に何か思い出はないのか?えっと… 。 76 00:06:55,113 --> 00:06:57,949 あっもう一つあるよ。 77 00:06:57,949 --> 00:07:02,454 最初ルディは僕のことを男の子だと思ってたんだけど➡ 78 00:07:02,454 --> 00:07:05,957 魔術の練習をしてたら雨が降ってきてね。 79 00:07:05,957 --> 00:07:08,960 ルディのおうちでお風呂に入ることになって➡ 80 00:07:08,960 --> 00:07:13,799 そのときその… 無理やり脱がそうとして。 81 00:07:13,799 --> 00:07:17,969 そっその… パンツを引きずり下ろされて。 82 00:07:17,969 --> 00:07:21,640 そっそれでその… 。 83 00:07:21,640 --> 00:07:25,644 それは… すてきな話ですね。 84 00:07:25,644 --> 00:07:27,813 エヘヘ… 。 85 00:07:27,813 --> 00:07:29,815 わかりました。 86 00:07:31,918 --> 00:07:35,620 これから作戦を話します。 87 00:07:38,490 --> 00:07:42,494 その前に改めて一つ確認しておきます。 88 00:07:42,494 --> 00:07:44,496 はっはい。 89 00:07:44,496 --> 00:07:47,999 シルフィ先日は添い遂げると言いましたが➡ 90 00:07:47,999 --> 00:07:51,937 ルーデウスと具体的にどうなりたいのですか? 91 00:07:51,937 --> 00:07:55,140 ルディと具体的に… 。 92 00:08:00,946 --> 00:08:03,448 ベッドは一緒で… 。 93 00:08:03,448 --> 00:08:06,117 ルディはたまに下品になるから➡ 94 00:08:06,117 --> 00:08:10,622 「子どもの数は何人がいい?」なんて聞いてくるかもしれない。 95 00:08:10,622 --> 00:08:13,959 そしたら僕も下品になって「ルディったら➡ 96 00:08:13,959 --> 00:08:17,963 僕に何人生ませたいの?」なんて聞き返して➡ 97 00:08:17,963 --> 00:08:21,967 ルディはクスリと笑って「たくさんかな」なんて言って➡ 98 00:08:21,967 --> 00:08:24,302 僕の衣服を脱がせて… 。 99 00:08:24,302 --> 00:08:26,972 そしたら僕もクスッて笑って➡ 100 00:08:26,972 --> 00:08:32,143 「じゃあたくさんしてね」な~んて言っちゃって! 101 00:08:32,143 --> 00:08:34,312 コホン… 。はっ! 102 00:08:34,312 --> 00:08:38,650 シルフィこの作戦はあなたの努力しだいです。 103 00:08:38,650 --> 00:08:40,652 はっはい! 104 00:08:40,652 --> 00:08:43,154 ヘタレた失敗は許しません。 105 00:08:43,154 --> 00:08:45,657 もし土壇場で勇気がなくて➡ 106 00:08:45,657 --> 00:08:50,262 言えなかったなんてことになったら➡ 107 00:08:50,262 --> 00:08:52,931 アスラ王国第二王女の名において➡ 108 00:08:52,931 --> 00:08:58,603 以後ルーデウス・グレイラットとの一切の接触を禁止します。 109 00:08:58,603 --> 00:09:01,606 本気でいきなさい。 110 00:09:03,775 --> 00:09:05,777 は… はい! 111 00:09:05,777 --> 00:09:08,580 よろしい。では… 。 112 00:09:10,615 --> 00:09:13,318 作戦内容を話します。 113 00:09:33,972 --> 00:09:39,144 ルーデウスくん。あっフィッツ先輩。どうしました? 114 00:09:39,144 --> 00:09:42,314 えっとう~ん… 。 115 00:09:42,314 --> 00:09:45,817 ここじゃちょっと… 場所を変えよう。 116 00:09:45,817 --> 00:09:47,819 わかりました。 117 00:09:47,819 --> 00:09:50,822 ではザノバ話を進めておいてください。 118 00:09:50,822 --> 00:09:55,327 はっ後の細かい部分は余にお任せを。 119 00:09:57,329 --> 00:10:02,000 でなんですか?えっと実はね➡ 120 00:10:02,000 --> 00:10:04,002 折り入って頼みがあるんだ。 121 00:10:04,002 --> 00:10:06,004 わかりました。 122 00:10:06,004 --> 00:10:08,340 赤竜に乗ったつもりで任せてください。 123 00:10:08,340 --> 00:10:11,676 ちょっと待ってよ。まだ内容を言ってないよ。 124 00:10:11,676 --> 00:10:13,845 フィッツ先輩の頼みなら➡ 125 00:10:13,845 --> 00:10:16,648 空飛ぶ城だって落としてみせますよ。 126 00:10:18,683 --> 00:10:22,854 実はねアリエル様この間知り合いの貴族に➡ 127 00:10:22,854 --> 00:10:27,525 雇っている用心棒のことで自慢されて悔しかったんだって。 128 00:10:27,525 --> 00:10:29,527 ほうそれで? 129 00:10:29,527 --> 00:10:33,865 相手の貴族がうちの用心棒は4人パーティーで➡ 130 00:10:33,865 --> 00:10:37,369 雹の森の奥まで行ってそこにしか生えてない花を➡ 131 00:10:37,369 --> 00:10:39,704 とってきたって言ったんだけど… 。 132 00:10:39,704 --> 00:10:43,375 雹の森の奥地に生える花というと➡ 133 00:10:43,375 --> 00:10:46,711 冬の間にしか咲かないフリーズフリンジドですね。 134 00:10:46,711 --> 00:10:51,816 えっとそれでねアリエル様も引っ込みがつかなくなって➡ 135 00:10:51,816 --> 00:10:55,320 フィッツならもっと少ない人数でとってこれるって➡ 136 00:10:55,320 --> 00:10:57,322 言っちゃったんだ。 137 00:10:57,322 --> 00:11:00,492 なるほどそういうことですか。 138 00:11:00,492 --> 00:11:04,329 知り合いの冒険者に言って格安で譲ってもらいましょう。 139 00:11:04,329 --> 00:11:07,832 ちょっ… ルーデウスくんそれはよくないよ! 140 00:11:07,832 --> 00:11:10,835 僕の力を見せなきゃいけない場面なんだよ? 141 00:11:10,835 --> 00:11:13,338 力といってもいろいろあるでしょう。 142 00:11:13,338 --> 00:11:15,840 人と人とのつながりも力です。 143 00:11:15,840 --> 00:11:20,678 それじゃダメだよ。バレたらアリエル様が恥をかいちゃうし。 144 00:11:20,678 --> 00:11:22,680 そうですか… 。 145 00:11:22,680 --> 00:11:25,183 ではステップトリーダーの面々を集めて… 。 146 00:11:25,183 --> 00:11:28,853 いやいやいやルーデウスくん!安心してください。 147 00:11:28,853 --> 00:11:33,024 そいつらは偶然にも僕らと同時期に森に入るだけです。 148 00:11:33,024 --> 00:11:35,860 そっそんな人たちいなくても➡ 149 00:11:35,860 --> 00:11:38,696 僕とルーデウスくんがいれば余裕でしょ? 150 00:11:38,696 --> 00:11:43,868 わかりましたその依頼謹んで受けさせていただきます。 151 00:11:43,868 --> 00:11:47,038 あ… ありがとうルーデウスくん。 152 00:11:47,038 --> 00:11:50,742 一人で森に入るのは不安だったんだ。 153 00:11:54,479 --> 00:11:58,316 ごめんね用意を全部任せちゃったみたいで。 154 00:11:58,316 --> 00:12:03,421 いえいえ護衛の依頼と考えれば当然のことでしょう。 155 00:12:12,664 --> 00:12:15,500 えっと依頼料とか➡ 156 00:12:15,500 --> 00:12:18,169 そういうの払ったほうがいいのかな? 157 00:12:18,169 --> 00:12:21,840 まさか!これは僕が善意でやっていることですので➡ 158 00:12:21,840 --> 00:12:23,842 気にしないでください。 159 00:12:23,842 --> 00:12:26,511 別に僕だってルーデウスくんに➡ 160 00:12:26,511 --> 00:12:29,681 依頼料を払うことぐらいできるんだからね。 161 00:12:29,681 --> 00:12:32,183 フッ… 僕は高いですよ。 162 00:12:32,183 --> 00:12:37,989 た… 高いってそりゃあそうかもしれないけど… 。 163 00:12:40,024 --> 00:12:42,861 《ルディをお金で買う… 》 164 00:12:42,861 --> 00:12:46,030 わっ… 。んっ? 165 00:12:46,030 --> 00:12:50,735 あっ!と… とにかく先を急ごう! 166 00:12:57,642 --> 00:13:00,478 花は崖に咲いています。 167 00:13:00,478 --> 00:13:04,315 そこまで雪をとかしながら直線で移動しますので➡ 168 00:13:04,315 --> 00:13:07,819 周囲を警戒しつつついてきてください。 169 00:13:19,164 --> 00:13:22,500 その杖この間持たせてもらったけど➡ 170 00:13:22,500 --> 00:13:25,503 すごいよね。全部オーダーメイドで➡ 171 00:13:25,503 --> 00:13:28,006 色付きの魔石までついてるなんて➡ 172 00:13:28,006 --> 00:13:30,675 王宮でしか見たことないよ。 173 00:13:30,675 --> 00:13:32,677 10歳の誕生日に➡ 174 00:13:32,677 --> 00:13:36,180 家庭教師をしていたお嬢様が贈ってくれたんですよ。 175 00:13:36,180 --> 00:13:39,851 その杖ちょっと持ってみてもいいかな? 176 00:13:39,851 --> 00:13:43,021 僕初心者用の杖しか持ってないから➡ 177 00:13:43,021 --> 00:13:45,690 そういうのに憧れてたんだ。 178 00:13:45,690 --> 00:13:48,493 どうぞ握ってみてください。 179 00:13:52,964 --> 00:13:55,466 どうですか?太さのほうは。 180 00:13:55,466 --> 00:14:00,171 太いね… 両手で持つことを想定してたのかな。 181 00:14:02,473 --> 00:14:06,477 僕が成長したあとのことを想定していたのでしょう。 182 00:14:06,477 --> 00:14:08,479 ふ~ん… 。 183 00:14:08,479 --> 00:14:11,983 《よしとりあえず作戦続行だ。 184 00:14:11,983 --> 00:14:14,385 次は… と》 185 00:14:20,658 --> 00:14:22,994 赤の塔。 186 00:14:22,994 --> 00:14:25,396 《大丈夫かな… 》 187 00:14:32,337 --> 00:14:35,340 《よしうまくいってる》 188 00:14:35,340 --> 00:14:41,346 んっ… 雨雲か。フィッツ先輩雨が降りそうです。 189 00:14:41,346 --> 00:14:43,514 そうだねこの先に… 。 190 00:14:43,514 --> 00:14:46,184 いえすぐに散らしますので。 191 00:14:46,184 --> 00:14:49,020 《ヤバい! 192 00:14:49,020 --> 00:14:51,122 ルディに教わったように。 193 00:14:51,122 --> 00:14:55,426 水分を雲に。それを冷やして落とす!》 194 00:14:59,464 --> 00:15:01,866 うん? 195 00:15:04,302 --> 00:15:07,138 ハァハァ… 。申し訳ありませんフィッツ先輩。 196 00:15:07,138 --> 00:15:09,641 今日はちょっと調子が悪いようです。 197 00:15:09,641 --> 00:15:11,643 い… いいんだよ。 198 00:15:11,643 --> 00:15:15,647 僕が杖を返してなかったせいだねたぶん… 。 199 00:15:15,647 --> 00:15:19,651 《ルディに本気を出させないために杖を借りたけど➡ 200 00:15:19,651 --> 00:15:22,987 逆に僕の役に立ってよかった》 201 00:15:22,987 --> 00:15:26,324 まぁ降ってきたものはしょうがありません。 202 00:15:26,324 --> 00:15:29,494 たしかこの先に洞窟があったはずです。 203 00:15:29,494 --> 00:15:31,829 そこで雨宿りしましょう。 204 00:15:31,829 --> 00:15:34,132 そっそうだね。 205 00:15:43,675 --> 00:15:45,877 あそこですね。 206 00:16:06,130 --> 00:16:10,301 《俺を雇ったフィッツ先輩の様子はおかしかった。 207 00:16:10,301 --> 00:16:13,304 異変もあった。雨が降るにしても➡ 208 00:16:13,304 --> 00:16:16,307 雲の動きが速すぎた気がする。 209 00:16:16,307 --> 00:16:19,811 誰かが魔術を使っていた可能性がある。 210 00:16:19,811 --> 00:16:24,482 フィッツ先輩はこれに気付いているのだろうか。 211 00:16:24,482 --> 00:16:29,320 顔には緊張がうかがえる… となれば気付いているな。 212 00:16:29,320 --> 00:16:33,124 これぐらいの妨害は想定内ということだろうか》 213 00:16:38,830 --> 00:16:42,333 《さてひとまずこれでオーケーだな。 214 00:16:42,333 --> 00:16:44,335 パンツはどうしようか。 215 00:16:44,335 --> 00:16:48,439 さすがにフィッツ先輩の前で脱ぎ去るわけにもいくまいが》 216 00:16:57,115 --> 00:16:59,817 乾かした… 。 217 00:17:08,126 --> 00:17:11,963 フィッツ先輩。なっ… 何かな。 218 00:17:11,963 --> 00:17:14,799 昔知り合いの少女から➡ 219 00:17:14,799 --> 00:17:17,635 エルフは別の種族に肌を見られることを➡ 220 00:17:17,635 --> 00:17:21,305 禁忌とするという話を聞き及んでいます。 221 00:17:21,305 --> 00:17:23,307 えっ? 222 00:17:23,307 --> 00:17:25,643 僕は後ろを向いて目をつむりますので➡ 223 00:17:25,643 --> 00:17:29,947 その間に魔術を使って服を乾かしてください。 224 00:17:47,665 --> 00:17:49,667 フィッツ先輩!? 225 00:17:53,271 --> 00:17:55,606 せめて着替えてください。 226 00:17:55,606 --> 00:17:58,442 なんでしたら個室でも作りましょうか? 227 00:17:58,442 --> 00:18:01,779 あっいや俺が… 俺が洞窟から出ていく。 228 00:18:01,779 --> 00:18:04,448 そうしましょうそれがいい。 229 00:18:04,448 --> 00:18:06,450 待ってよ。 230 00:18:14,292 --> 00:18:17,595 風邪ひきますよ… 。 231 00:18:19,797 --> 00:18:23,634 うん… そうだね。 232 00:18:23,634 --> 00:18:28,306 服脱がないと危ないですよ。 233 00:18:28,306 --> 00:18:33,144 体温が下がると人は死ぬんですから… 。 234 00:18:33,144 --> 00:18:38,449 うん死んじゃうねこのままだと… 。 235 00:18:40,651 --> 00:18:43,821 自分じゃ脱げないんだ。 236 00:18:43,821 --> 00:18:46,824 脱がせてよ。 237 00:18:57,101 --> 00:19:02,306 自分で脱げないんなら僕が脱がせるしかありませんね。 238 00:19:07,778 --> 00:19:10,448 じ… 実はですね➡ 239 00:19:10,448 --> 00:19:15,286 僕はフィッツ先輩が女だと知ってるんですよ。 240 00:19:15,286 --> 00:19:19,790 うん。でも脱がせてくれないと➡ 241 00:19:19,790 --> 00:19:22,894 僕死んじゃうかもしれないね。 242 00:19:43,314 --> 00:19:45,816 《この赤く染まる耳➡ 243 00:19:45,816 --> 00:19:48,819 どこかで見たことはなかったか… 》 244 00:19:54,158 --> 00:19:57,495 《昔こんなことがあった。 245 00:19:57,495 --> 00:20:02,500 5歳か6歳のころだったか… 確かにあった》 246 00:20:27,024 --> 00:20:30,728 まだ一つ残ってるよ。 247 00:20:47,378 --> 00:20:50,815 あの… フィッツ先輩。 248 00:20:50,815 --> 00:20:54,652 何?ルディ。 249 00:20:54,652 --> 00:20:59,490 もしかしてフィッツ先輩の本名は➡ 250 00:20:59,490 --> 00:21:02,994 シルフィエットというのではないでしょうか。 251 00:21:02,994 --> 00:21:05,329 うん… 。 252 00:21:13,170 --> 00:21:16,841 そう僕はシルフィエット… 。 253 00:21:16,841 --> 00:21:21,178 ブエナ村のシルフィエットです。 254 00:21:21,178 --> 00:21:24,181 やっと言えた… 。 255 00:21:26,183 --> 00:21:32,356 《あのときと似ていた。彼女は相変わらず泣き虫だ》 256 00:21:32,356 --> 00:21:37,028 僕ずっとずっと待ってたんだよ。 257 00:21:37,028 --> 00:21:43,734 ブエナ村でずっと頑張ってたんだよ。うんうん。 258 00:21:48,539 --> 00:21:52,977 昔から… 昔からずっと➡ 259 00:21:52,977 --> 00:21:55,980 ルディが好きでした。 260 00:21:55,980 --> 00:22:00,484 今はもっと好きです。もう離れないでください。 261 00:22:00,484 --> 00:22:03,888 ずっと一緒にいたいです。