1 00:00:05,463 --> 00:00:08,883 ‪(前世の男)久しぶりに目覚めた‬ ‪相棒のことが気がかりで‬ 2 00:00:08,967 --> 00:00:10,885 ‪あまり眠れなかった‬ 3 00:00:10,969 --> 00:00:12,220 ‪俺の脳内は‬ 4 00:00:12,303 --> 00:00:14,931 ‪すでにフィッツ先輩のことで‬ ‪いっぱいだったが‬ 5 00:00:15,015 --> 00:00:16,433 ‪相棒は知らん顔だ‬ 6 00:00:17,934 --> 00:00:22,689 ‪しかし これ… どうやって‬ ‪治療に入ればいいんだろうか‬ 7 00:00:28,319 --> 00:00:31,156 ‪(ルーデウス)おはようございます‬ ‪ルーク先輩‬ 8 00:00:31,239 --> 00:00:33,199 ‪珍しいですね こんな時間に‬ 9 00:00:34,242 --> 00:00:36,327 ‪(ルーク)‬ ‪フィッツのことで話がある‬ 10 00:00:37,287 --> 00:00:39,205 ‪(ルーデウス)僕は何も知りません‬ 11 00:00:39,289 --> 00:00:41,833 ‪ほう 何を知らない?‬ 12 00:00:42,917 --> 00:00:45,462 ‪(男)探りを入れているのかね‬ 13 00:00:49,674 --> 00:00:53,219 ‪改めて言っておきますが‬ ‪ルーク先輩‬ 14 00:00:53,303 --> 00:00:56,931 ‪僕は あなた方と‬ ‪敵対するつもりはありません‬ 15 00:00:57,515 --> 00:01:00,018 ‪フィッツ先輩の正体も知らない‬ 16 00:01:00,602 --> 00:01:02,353 ‪僕は何も知らないのです‬ 17 00:01:03,480 --> 00:01:05,857 ‪(ルーク)‬ ‪知らないフリをしてくれると?‬ 18 00:01:06,357 --> 00:01:07,317 ‪なぜ?‬ 19 00:01:07,817 --> 00:01:12,113 ‪(ルーデウス)僕はボレアスとも‬ ‪ノトスとも縁は切れていますし‬ 20 00:01:12,197 --> 00:01:15,950 ‪何より あなた方と‬ ‪敵対するのが怖いので‬ 21 00:01:16,451 --> 00:01:18,661 ‪では そういうことで‬ 22 00:01:22,916 --> 00:01:23,875 ‪(ルーク)ハァ…‬ 23 00:01:26,002 --> 00:01:29,339 ‪(男)フィッツ先輩の‬ ‪邪魔にならないようにと決めたけど‬ 24 00:01:30,340 --> 00:01:33,384 ‪やはり少し つらい‬ 25 00:01:35,011 --> 00:01:40,016 ‪♪~‬ 26 00:02:59,888 --> 00:03:04,893 ~♪ 27 00:03:07,270 --> 00:03:08,646 ‪(フィッツ)あのう…‬ 28 00:03:12,442 --> 00:03:15,403 ‪(フィッツ)それで‬ ‪話とは何でしょうか?‬ 29 00:03:16,404 --> 00:03:19,199 ‪(アリエル)先日‬ ‪買い物に出ている時に‬ 30 00:03:19,282 --> 00:03:21,284 ‪ルーデウスが来ました‬ 31 00:03:21,367 --> 00:03:23,870 ‪フィッツの行動を怪しんでいました‬ 32 00:03:23,953 --> 00:03:25,163 ‪あ…‬ 33 00:03:28,416 --> 00:03:31,753 ‪(アリエル)フィッツが図書館で‬ ‪ルーデウスに押し倒され‬ 34 00:03:31,836 --> 00:03:34,631 ‪自分は男だと大声で宣言した‬ 35 00:03:34,714 --> 00:03:37,926 ‪という うわさも‬ ‪耳に入ってきました‬ 36 00:03:39,427 --> 00:03:42,430 ‪さすがに確信したでしょうね‬ 37 00:03:42,513 --> 00:03:44,557 ‪体まで触られたのなら‬ 38 00:03:45,975 --> 00:03:48,728 ‪でも ルーデウスは‬ ‪フィッツの秘密を‬ 39 00:03:48,811 --> 00:03:51,272 ‪喧伝(けんでん)‪するつもりはないようですね‬‬ 40 00:03:51,356 --> 00:03:55,360 ‪きっと あなたに対して‬ ‪義理を通そうとしているのでしょう‬ 41 00:03:55,443 --> 00:03:58,154 ‪なかなか いい心構えです‬ 42 00:03:59,489 --> 00:04:00,323 ‪それで…‬ 43 00:04:01,824 --> 00:04:04,244 ‪あなたは どうするのですか?‬ 44 00:04:05,036 --> 00:04:07,622 ‪ルーデウスを‬ ‪配下にする件については‬ 45 00:04:07,705 --> 00:04:10,208 ‪ゆっくりでもいいと思っています‬ 46 00:04:10,291 --> 00:04:14,420 ‪ですが 半年もの間‬ ‪何ら進展がないとなると‬ 47 00:04:14,504 --> 00:04:18,507 ‪私としても ひと言ぐらいは‬ ‪言いたくなりますよ?‬ 48 00:04:18,591 --> 00:04:19,801 ‪(フィッツ)うう…‬ 49 00:04:21,177 --> 00:04:22,595 ‪私も いい加減‬ 50 00:04:22,679 --> 00:04:25,306 ‪あなたがウジウジと‬ ‪悩んでいるところを見るのは‬ 51 00:04:25,390 --> 00:04:26,557 ‪飽きてきました‬ 52 00:04:27,725 --> 00:04:30,561 ‪ですから そろそろ勇気を出して‬ 53 00:04:30,645 --> 00:04:34,524 ‪彼に正体を明かしたらどうですか?‬ ‪シルフィ‬ 54 00:04:37,235 --> 00:04:38,695 ‪ボクは…‬ 55 00:04:43,533 --> 00:04:44,659 ‪(アリエル)あなた‬ 56 00:04:44,742 --> 00:04:47,203 ‪何かしたいことが‬ ‪あるのではないですか?‬ 57 00:04:51,207 --> 00:04:55,378 ‪私は あなたに‬ ‪何度も助けられました‬ 58 00:04:55,461 --> 00:04:58,464 ‪初めて会った時から 今までずっと‬ 59 00:04:58,548 --> 00:05:02,593 ‪それは友達だから‬ ‪助けようって思っただけだよ‬ 60 00:05:02,677 --> 00:05:04,470 ‪(アリエル)あなたのことですから‬ 61 00:05:04,554 --> 00:05:06,681 ‪私に遠慮をしているのでしょう?‬ 62 00:05:08,766 --> 00:05:13,730 ‪でも あなたは私の配下ではなく‬ ‪友人なのですから‬ 63 00:05:13,813 --> 00:05:17,317 ‪したいことができたのなら‬ ‪私の元から離れ‬ 64 00:05:17,400 --> 00:05:18,943 ‪そちらを優先なさい‬ 65 00:05:20,236 --> 00:05:22,697 ‪でも それは裏切りだよ‬ 66 00:05:25,658 --> 00:05:28,036 ‪勇気を出して言ってごらんなさい‬ 67 00:05:28,619 --> 00:05:31,706 ‪今 あなたは何をしたいのか‬ 68 00:05:34,709 --> 00:05:36,085 ‪ボクは…‬ 69 00:05:38,713 --> 00:05:40,006 ‪ボクは…‬ 70 00:05:48,306 --> 00:05:51,351 ‪ルディと添い遂げたい‬ 71 00:05:52,727 --> 00:05:54,353 ‪よく言えました‬ 72 00:05:56,814 --> 00:05:59,233 ‪(フィッツ)でも‬ ‪もし ルディがボクのことを‬ 73 00:05:59,317 --> 00:06:01,402 ‪思い出してくれなかったら‬ 74 00:06:01,486 --> 00:06:03,613 ‪きっと立ち直れないと思う‬ 75 00:06:04,739 --> 00:06:07,367 ‪(アリエル)‬ ‪それは今から考えましょう‬ 76 00:06:12,622 --> 00:06:14,499 ‪(アリエル)やはり 正面から‬ 77 00:06:14,582 --> 00:06:17,460 ‪“ブエナ村で一緒に育った‬ ‪シルフィエットです”‬ 78 00:06:17,543 --> 00:06:20,046 ‪と言うのが‬ ‪いいのではないでしょうか‬ 79 00:06:20,129 --> 00:06:21,672 ‪(ルーク)無理ですね‬ 80 00:06:21,756 --> 00:06:25,760 ‪思い出せないのですから‬ ‪完全に忘れているでしょう‬ 81 00:06:25,843 --> 00:06:27,470 ‪(アリエル)うーん‬ 82 00:06:28,346 --> 00:06:30,932 ‪何か彼との思い出はありませんか?‬ 83 00:06:31,432 --> 00:06:33,309 ‪思い出…‬ 84 00:06:33,392 --> 00:06:37,271 ‪えっと 前に‬ ‪いじめられてたって話はしたよね‬ 85 00:06:37,355 --> 00:06:41,150 ‪(アリエル)ええ 髪の色で‬ ‪いじめられていたと聞きました‬ 86 00:06:41,234 --> 00:06:45,154 ‪その時に助けてもらったのが‬ ‪ルディとの出会いで‬ 87 00:06:45,238 --> 00:06:47,365 ‪ボクにとっては一番の思い出だよ‬ 88 00:06:48,533 --> 00:06:49,742 ‪エヘヘ‬ 89 00:06:52,161 --> 00:06:54,664 ‪(ルーク)‬ ‪他に何か思い出はないのか?‬ 90 00:06:54,747 --> 00:06:56,165 ‪(フィッツ)ええと…‬ 91 00:06:56,791 --> 00:06:59,001 ‪あ… もうひとつあるよ‬ 92 00:06:59,085 --> 00:07:04,048 ‪最初 ルディはボクのことを‬ ‪男の子だと思ってたんだけど‬ 93 00:07:04,132 --> 00:07:07,427 ‪魔術の練習をしてたら‬ ‪雨が降ってきてね‬ 94 00:07:07,510 --> 00:07:10,430 ‪ルディのおうちで‬ ‪お風呂に入ることになって‬ 95 00:07:10,513 --> 00:07:13,057 ‪その時 その…‬ 96 00:07:13,141 --> 00:07:15,435 ‪無理やり脱がそうとして‬ 97 00:07:15,518 --> 00:07:19,522 ‪そ… その…‬ ‪パンツを引きずり下ろされて…‬ 98 00:07:19,605 --> 00:07:21,899 ‪そ… それで その…‬ 99 00:07:23,025 --> 00:07:26,988 ‪(アリエル)それは…‬ ‪すてきな話ですね‬ 100 00:07:27,071 --> 00:07:28,406 ‪(フィッツ)エヘヘ‬ 101 00:07:29,407 --> 00:07:30,741 ‪分かりました‬ 102 00:07:34,120 --> 00:07:36,539 ‪これから作戦を話します‬ 103 00:07:37,165 --> 00:07:38,207 ‪うん‬ 104 00:07:39,876 --> 00:07:43,671 ‪その前に‬ ‪改めて ひとつ確認しておきます‬ 105 00:07:44,213 --> 00:07:45,923 ‪は… はい‬ 106 00:07:46,007 --> 00:07:49,302 ‪(アリエル)シルフィ‬ ‪先日は添い遂げると言いましたが‬ 107 00:07:49,385 --> 00:07:52,638 ‪ルーデウスと‬ ‪具体的に どうなりたいのですか?‬ 108 00:07:53,556 --> 00:07:56,267 ‪(フィッツ)ルディと具体的に…‬ 109 00:08:02,732 --> 00:08:04,400 ‪ベッドは一緒で‬ 110 00:08:05,234 --> 00:08:07,487 ‪ルディは たまに下品になるから‬ 111 00:08:07,570 --> 00:08:09,238 ‪“子供の数は何人がいい?”‬ 112 00:08:09,322 --> 00:08:12,200 ‪なんて聞いてくるかもしれない‬ 113 00:08:12,283 --> 00:08:14,327 ‪そしたら ボクも下品になって‬ 114 00:08:14,410 --> 00:08:17,079 ‪“ルディったら‬ ‪ボクに何人 産ませたいの?”‬ 115 00:08:17,163 --> 00:08:19,457 ‪なんて聞き返して‬ 116 00:08:19,540 --> 00:08:21,292 ‪ルディはクスリと笑って‬ 117 00:08:21,375 --> 00:08:25,796 ‪“たくさんかな”なんて言って‬ ‪ボクの衣服を脱がせて…‬ 118 00:08:25,880 --> 00:08:28,466 ‪そしたら ボクも クスッて笑って‬ 119 00:08:28,549 --> 00:08:30,593 ‪“じゃあ たくさんしてね”‬ 120 00:08:30,676 --> 00:08:33,679 ‪なーんて言っちゃって!‬ ‪ヘヘヘ‬ 121 00:08:33,763 --> 00:08:35,097 ‪(アリエル)コホン‬ ‪(フィッツ)ハッ!‬ 122 00:08:35,722 --> 00:08:40,186 ‪(アリエル)シルフィ‬ ‪この作戦は あなたの努力次第です‬ 123 00:08:40,269 --> 00:08:41,645 ‪は… はい!‬ 124 00:08:41,729 --> 00:08:44,232 ‪ヘタレた失敗は許しません‬ 125 00:08:44,315 --> 00:08:48,611 ‪もし土壇場で‬ ‪勇気がなくて言えなかった‬ 126 00:08:48,694 --> 00:08:50,571 ‪なんてことになったら‬ 127 00:08:51,322 --> 00:08:54,492 ‪アスラ王国‬ ‪第二王女の名において‬ 128 00:08:54,575 --> 00:08:59,121 ‪以後 ルーデウス・グレイラットとの‬ ‪一切の接触を禁止します‬ 129 00:09:00,081 --> 00:09:02,625 ‪本気でいきなさい‬ 130 00:09:05,127 --> 00:09:06,879 ‪は… はい‬ 131 00:09:06,963 --> 00:09:09,799 ‪よろしい では…‬ 132 00:09:12,176 --> 00:09:14,262 ‪作戦内容を話します‬ 133 00:09:14,345 --> 00:09:15,471 ‪うん‬ 134 00:09:35,866 --> 00:09:36,993 ‪ルーデウス君‬ 135 00:09:37,076 --> 00:09:40,621 ‪(ルーデウス)あっ フィッツ先輩‬ ‪どうしました?‬ 136 00:09:40,705 --> 00:09:43,791 ‪えっと… うーん…‬ 137 00:09:43,874 --> 00:09:45,710 ‪ここじゃ ちょっと…‬ 138 00:09:45,793 --> 00:09:47,420 ‪場所を変えよう‬ 139 00:09:47,503 --> 00:09:49,005 ‪分かりました‬ 140 00:09:49,088 --> 00:09:52,550 ‪では ザノバ‬ ‪話を進めておいてください‬ 141 00:09:52,633 --> 00:09:56,429 ‪(ザノバ)はっ‬ ‪のちの細かい部分は余にお任せを‬ 142 00:09:58,931 --> 00:10:00,975 ‪(ルーデウス)で 何ですか?‬ 143 00:10:01,058 --> 00:10:05,313 ‪(フィッツ)えっと 実はね‬ ‪折り入って頼みがあるんだ‬ 144 00:10:05,396 --> 00:10:07,064 ‪分かりました‬ 145 00:10:07,148 --> 00:10:09,567 ‪赤竜(せきりゅう)‪に乗ったつもりで‬‬ ‪任せてください‬ 146 00:10:09,650 --> 00:10:13,112 ‪ちょっと待ってよ‬ ‪まだ内容を言ってないよ‬ 147 00:10:13,195 --> 00:10:15,239 ‪フィッツ先輩の頼みなら‬ 148 00:10:15,323 --> 00:10:17,616 ‪空飛ぶ城だって‬ ‪落としてみせますよ‬ 149 00:10:19,994 --> 00:10:24,290 ‪実はね アリエル様‬ ‪この間 知り合いの貴族に‬ 150 00:10:24,373 --> 00:10:28,628 ‪雇っている用心棒のことで‬ ‪自慢されて 悔しかったんだって‬ 151 00:10:28,711 --> 00:10:31,088 ‪ほう それで?‬ 152 00:10:31,172 --> 00:10:35,176 ‪相手の貴族が‬ ‪“うちの用心棒は4人パーティで”‬ 153 00:10:35,259 --> 00:10:37,136 ‪“雹(ひょう)の森の奥まで行って”‬ 154 00:10:37,219 --> 00:10:39,597 ‪“そこにしか生えてない花を‬ ‪取ってきた”‬ 155 00:10:39,680 --> 00:10:41,140 ‪って言ったんだけど‬ 156 00:10:41,223 --> 00:10:44,101 ‪雹の森の奥地に生える花というと‬ 157 00:10:44,185 --> 00:10:48,230 ‪冬の間にしか咲かない‬ ‪フリーズフリンジドですね‬ 158 00:10:48,314 --> 00:10:50,441 ‪えっと それでね‬ 159 00:10:50,524 --> 00:10:53,402 ‪アリエル様も‬ ‪引っ込みがつかなくなって‬ 160 00:10:53,486 --> 00:10:56,405 ‪“フィッツなら‬ ‪もっと少ない人数で取ってこれる”‬ 161 00:10:56,489 --> 00:10:57,740 ‪って言っちゃったんだ‬ 162 00:10:58,783 --> 00:11:01,619 ‪なるほど そういうことですか‬ 163 00:11:01,702 --> 00:11:05,748 ‪知り合いの冒険者に言って‬ ‪格安で譲ってもらいましょう‬ 164 00:11:05,831 --> 00:11:09,126 ‪(フィッツ)ちょっ!‬ ‪ルーデウス君 それはよくないよ‬ 165 00:11:09,210 --> 00:11:11,962 ‪ボクの力を‬ ‪見せなきゃいけない場面なんだよ‬ 166 00:11:12,046 --> 00:11:14,799 ‪力といっても‬ ‪いろいろあるでしょう‬ 167 00:11:14,882 --> 00:11:17,218 ‪人と人とのつながりも力です‬ 168 00:11:17,301 --> 00:11:19,095 ‪それじゃ ダメだよ‬ 169 00:11:19,178 --> 00:11:21,722 ‪バレたら アリエル様が‬ ‪恥をかいちゃうし‬ 170 00:11:21,806 --> 00:11:23,682 ‪そうですか‬ 171 00:11:23,766 --> 00:11:26,227 ‪では“ステップトリーダー”の‬ ‪面々を集めて…‬ 172 00:11:26,310 --> 00:11:28,396 ‪(フィッツ)いや いや いや‬ ‪ルーデウス君!‬ 173 00:11:28,479 --> 00:11:30,398 ‪安心してください‬ 174 00:11:30,481 --> 00:11:34,610 ‪そいつらは“偶然にも‬ ‪僕らと同時期に森に入るだけ”です‬ 175 00:11:34,693 --> 00:11:37,154 ‪そ… そんな人たち いなくても‬ 176 00:11:37,238 --> 00:11:40,074 ‪ボクとルーデウス君がいれば‬ ‪余裕でしょ?‬ 177 00:11:40,616 --> 00:11:41,951 ‪分かりました‬ 178 00:11:42,034 --> 00:11:45,037 ‪その依頼‬ ‪謹んで受けさせていただきます‬ 179 00:11:45,746 --> 00:11:48,499 ‪あ… ありがとう ルーデウス君‬ 180 00:11:48,582 --> 00:11:51,669 ‪1人で森に入るのは‬ ‪不安だったんだ‬ 181 00:11:55,756 --> 00:11:59,635 ‪(フィッツ)ごめんね‬ ‪用意を全部 任せちゃったみたいで‬ 182 00:11:59,719 --> 00:12:04,682 ‪いえいえ 護衛の依頼と考えれば‬ ‪当然のことでしょう‬ 183 00:12:14,150 --> 00:12:15,609 ‪(フィッツ)えっと‬ 184 00:12:15,693 --> 00:12:19,613 ‪依頼料とか そういうの‬ ‪払ったほうがいいのかな?‬ 185 00:12:19,697 --> 00:12:20,865 ‪(ルーデウス)まさか‬ 186 00:12:20,948 --> 00:12:23,492 ‪これは僕が‬ ‪善意でやっていることですので‬ 187 00:12:23,576 --> 00:12:24,744 ‪気にしないでください‬ 188 00:12:24,827 --> 00:12:27,913 ‪別に ボクだって ルーデウス君に‬ 189 00:12:27,997 --> 00:12:31,000 ‪依頼料を払うことぐらい‬ ‪できるんだからね‬ 190 00:12:31,083 --> 00:12:33,502 ‪フッ 僕は高いですよ‬ 191 00:12:33,586 --> 00:12:35,963 ‪(フィッツ)た… 高いって‬ 192 00:12:36,046 --> 00:12:39,091 ‪そりゃあ そうかもしれないけど…‬ 193 00:12:41,302 --> 00:12:44,513 ‪ルディを お金で買う…‬ 194 00:12:44,597 --> 00:12:45,556 ‪うっ…‬ 195 00:12:45,639 --> 00:12:46,557 ‪(ルーデウス)ん?‬ 196 00:12:46,640 --> 00:12:49,226 ‪(フィッツ)う… あっ‬ 197 00:12:49,310 --> 00:12:51,645 ‪と… とにかく先を急ごう!‬ 198 00:12:59,361 --> 00:13:01,697 ‪(ルーデウス)‬ ‪花は崖に咲いています‬ 199 00:13:01,780 --> 00:13:05,951 ‪そこまで雪を溶かしながら‬ ‪直線で移動しますので‬ 200 00:13:06,035 --> 00:13:08,829 ‪周囲を警戒しつつ‬ ‪ついてきてください‬ 201 00:13:20,883 --> 00:13:22,218 ‪(フィッツ)その杖(つえ)‬ 202 00:13:22,301 --> 00:13:25,429 ‪この間 持たせてもらったけど‬ ‪すごいよね‬ 203 00:13:25,513 --> 00:13:29,517 ‪全部 オーダーメイドで‬ ‪色つきの魔石まで ついてるなんて‬ 204 00:13:29,600 --> 00:13:32,102 ‪王宮でしか見たことないよ‬ 205 00:13:32,186 --> 00:13:34,063 ‪(ルーデウス)10歳の誕生日に‬ 206 00:13:34,146 --> 00:13:37,525 ‪家庭教師をしていた お嬢様が‬ ‪贈ってくれたんですよ‬ 207 00:13:37,608 --> 00:13:41,070 ‪その杖‬ ‪ちょっと持ってみてもいいかな?‬ 208 00:13:41,570 --> 00:13:44,490 ‪ボク 初心者用の杖しか‬ ‪持ってないから‬ 209 00:13:44,573 --> 00:13:46,784 ‪そういうのに憧れてたんだ‬ 210 00:13:47,284 --> 00:13:49,286 ‪どうぞ 握ってみてください‬ 211 00:13:54,124 --> 00:13:56,877 ‪どうですか? 太さのほうは‬ 212 00:13:56,961 --> 00:14:00,881 ‪太いね 両手で持つことを‬ ‪想定してたのかな‬ 213 00:14:00,965 --> 00:14:02,800 ‪フッ…‬ 214 00:14:03,842 --> 00:14:07,596 ‪僕が成長した後のことを‬ ‪想定していたのでしょう‬ 215 00:14:07,680 --> 00:14:09,390 ‪ふうん‬ 216 00:14:09,932 --> 00:14:12,851 ‪よし とりあえず作戦続行だ‬ 217 00:14:12,935 --> 00:14:15,354 ‪次はと…‬ 218 00:14:22,486 --> 00:14:23,654 ‪“赤の塔”‬ 219 00:14:24,613 --> 00:14:26,365 ‪大丈夫かな‬ 220 00:14:34,081 --> 00:14:36,875 ‪よし うまくいってる‬ 221 00:14:36,959 --> 00:14:39,461 ‪(ルーデウス)ん? 雨雲か‬ 222 00:14:39,962 --> 00:14:42,798 ‪フィッツ先輩 雨が降りそうです‬ 223 00:14:42,881 --> 00:14:44,633 ‪(フィッツ)そうだね この先に…‬ 224 00:14:44,717 --> 00:14:47,845 ‪いえ すぐに散らしますので‬ 225 00:14:47,928 --> 00:14:48,762 ‪(フィッツ)やばい!‬ 226 00:14:50,556 --> 00:14:52,266 ‪ルディに教わったように‬ 227 00:14:52,349 --> 00:14:55,978 ‪水分を雲に!‬ ‪それを冷やして落とす‬ 228 00:14:58,647 --> 00:14:59,815 ‪(ルーデウス)んむ…‬ 229 00:15:01,150 --> 00:15:02,234 ‪ん?‬ 230 00:15:04,111 --> 00:15:04,987 ‪あっ‬ 231 00:15:05,571 --> 00:15:07,364 ‪(フィッツ)ハァ ハァ…‬ ‪(ルーデウス)申し訳ありません‬ 232 00:15:07,448 --> 00:15:08,616 ‪フィッツ先輩‬ 233 00:15:08,699 --> 00:15:11,327 ‪今日は ちょっと‬ ‪調子が悪いようです‬ 234 00:15:11,410 --> 00:15:12,912 ‪(フィッツ)い… いいんだよ‬ 235 00:15:12,995 --> 00:15:16,749 ‪ボクが杖を返してなかったせいだね‬ ‪たぶん‬ 236 00:15:17,541 --> 00:15:21,211 ‪ルディに本気を出させないために‬ ‪枝を借りたけど‬ 237 00:15:21,295 --> 00:15:24,006 ‪逆にボクの役に立ってよかった‬ 238 00:15:24,089 --> 00:15:27,718 ‪まあ 降ってきたものは‬ ‪しょうがありません‬ 239 00:15:27,801 --> 00:15:30,888 ‪確か この先に‬ ‪洞窟があったはずです‬ 240 00:15:30,971 --> 00:15:32,806 ‪そこで雨宿りしましょう‬ 241 00:15:33,307 --> 00:15:35,142 ‪(フィッツ)そ… そうだね‬ 242 00:15:45,319 --> 00:15:46,862 ‪あそこですね‬ 243 00:16:07,925 --> 00:16:11,261 ‪(男)俺を雇ったフィッツ先輩の‬ ‪様子は おかしかった‬ 244 00:16:11,804 --> 00:16:13,180 ‪異変もあった‬ 245 00:16:13,263 --> 00:16:17,393 ‪雨が降るにしても‬ ‪雲の動きが速すぎた気がする‬ 246 00:16:17,935 --> 00:16:20,604 ‪誰かが魔術を‬ ‪使っていた可能性がある‬ 247 00:16:21,522 --> 00:16:24,608 ‪フィッツ先輩は‬ ‪これに気づいているのだろうか?‬ 248 00:16:26,110 --> 00:16:28,570 ‪顔には緊張が うかがえる‬ 249 00:16:28,654 --> 00:16:30,864 ‪となれば 気づいているな‬ 250 00:16:30,948 --> 00:16:34,618 ‪これぐらいの妨害は‬ ‪想定内ということだろうか‬ 251 00:16:39,999 --> 00:16:43,711 ‪さて ひとまず‬ ‪これでオッケーだな‬ 252 00:16:43,794 --> 00:16:45,713 ‪パンツは どうしようか‬ 253 00:16:45,796 --> 00:16:49,800 ‪さすがに フィッツ先輩の前で‬ ‪脱ぎ去るわけにもいくまいが…‬ 254 00:16:50,801 --> 00:16:51,802 ‪あっ‬ 255 00:16:58,642 --> 00:16:59,810 ‪乾かした…‬ 256 00:17:09,694 --> 00:17:11,070 ‪フィッツ先輩‬ 257 00:17:11,155 --> 00:17:12,823 ‪なっ 何かな?‬ 258 00:17:13,490 --> 00:17:16,285 ‪(ルーデウス)‬ ‪昔 知り合いの少女から‬ 259 00:17:16,367 --> 00:17:20,539 ‪“エルフは別の種族に‬ ‪肌を見られることを禁忌とする”‬ 260 00:17:20,622 --> 00:17:22,790 ‪という話を聞き及んでいます‬ 261 00:17:22,875 --> 00:17:23,834 ‪(フィッツ)えっ?‬ 262 00:17:24,501 --> 00:17:26,795 ‪(ルーデウス)僕は後ろを向いて‬ ‪目をつむりますので‬ 263 00:17:26,878 --> 00:17:31,133 ‪その間に魔術を使って‬ ‪服を乾かしてください‬ 264 00:17:48,942 --> 00:17:50,569 ‪フィッツ先輩?‬ 265 00:17:54,656 --> 00:17:56,992 ‪せめて着替えてください‬ 266 00:17:57,076 --> 00:17:59,912 ‪何でしたら‬ ‪個室でも作りましょうか?‬ 267 00:17:59,995 --> 00:18:03,248 ‪いや 俺が…‬ ‪俺が洞窟から出ていく‬ 268 00:18:03,332 --> 00:18:05,209 ‪そうしましょう それがいい‬ 269 00:18:05,834 --> 00:18:07,169 ‪(フィッツ)待ってよ‬ 270 00:18:16,053 --> 00:18:18,639 ‪風邪 引きますよ?‬ 271 00:18:21,141 --> 00:18:24,269 ‪(フィッツ)うん そうだね‬ 272 00:18:25,437 --> 00:18:29,107 ‪服 脱がないと危ないですよ‬ 273 00:18:29,900 --> 00:18:33,278 ‪体温が下がると‬ ‪人は死ぬんですから‬ 274 00:18:34,905 --> 00:18:37,658 ‪うん 死んじゃうね‬ 275 00:18:37,741 --> 00:18:39,535 ‪このままだと…‬ 276 00:18:41,912 --> 00:18:44,414 ‪自分じゃ脱げないんだ‬ 277 00:18:45,999 --> 00:18:47,292 ‪脱がせてよ‬ 278 00:18:58,637 --> 00:19:00,848 ‪(ルーデウス)‬ ‪自分で脱げないんなら‬ 279 00:19:00,931 --> 00:19:03,183 ‪僕が脱がせるしかありませんね‬ 280 00:19:09,189 --> 00:19:11,400 ‪じ… 実はですね‬ 281 00:19:12,067 --> 00:19:15,404 ‪僕は フィッツ先輩が‬ ‪女だと知ってるんですよ‬ 282 00:19:16,905 --> 00:19:18,031 ‪うん‬ 283 00:19:18,115 --> 00:19:20,742 ‪でも 脱がせてくれないと‬ 284 00:19:21,368 --> 00:19:23,787 ‪ボク 死んじゃうかもしれないね‬ 285 00:19:45,100 --> 00:19:47,102 ‪(男)この赤く染まる耳‬ 286 00:19:47,644 --> 00:19:49,646 ‪どこかで見たことはなかったか‬ 287 00:19:55,777 --> 00:19:58,947 ‪昔 こんなことがあった‬ 288 00:19:59,031 --> 00:20:01,575 ‪5歳か6歳の頃だったか‬ 289 00:20:02,075 --> 00:20:03,368 ‪確かにあった‬ 290 00:20:28,644 --> 00:20:31,355 ‪(フィッツ)‬ ‪まだ ひとつ残ってるよ‬ 291 00:20:46,828 --> 00:20:48,121 ‪あっ‬ 292 00:20:48,956 --> 00:20:51,250 ‪あの… フィッツ先輩‬ 293 00:20:52,501 --> 00:20:54,628 ‪何? ルディ‬ 294 00:20:56,171 --> 00:21:00,008 ‪もしかして‬ ‪フィッツ先輩の本名は‬ 295 00:21:00,968 --> 00:21:03,845 ‪シルフィエットと‬ ‪いうのではないでしょうか‬ 296 00:21:04,638 --> 00:21:05,597 ‪(シルフィ)うん‬ 297 00:21:09,977 --> 00:21:13,397 ‪(すすり泣き)‬ 298 00:21:14,898 --> 00:21:17,526 ‪そう ボクはシルフィエット‬ 299 00:21:18,527 --> 00:21:21,321 ‪ブエナ村のシルフィエットです‬ 300 00:21:22,614 --> 00:21:25,158 ‪やっと言えた‬ 301 00:21:25,242 --> 00:21:27,327 ‪(すすり泣き)‬ 302 00:21:27,869 --> 00:21:29,496 ‪(男)あの時と似ていた‬ 303 00:21:29,997 --> 00:21:32,708 ‪彼女は相変わらず泣き虫だ‬ 304 00:21:33,875 --> 00:21:37,879 ‪(シルフィ)ボク‬ ‪ずっと ずっと待ってたんだよ‬ 305 00:21:38,422 --> 00:21:42,551 ‪ブエナ村で‬ ‪ずっと頑張ってたんだよ‬ 306 00:21:42,634 --> 00:21:44,344 ‪(ルーデウス)うん うん…‬ 307 00:21:50,142 --> 00:21:53,478 ‪昔から 昔からずっと…‬ 308 00:21:54,646 --> 00:21:56,315 ‪ルディが好きでした‬ 309 00:21:57,357 --> 00:21:59,401 ‪今は もっと好きです‬ 310 00:21:59,484 --> 00:22:01,361 ‪もう離れないでください‬ 311 00:22:02,863 --> 00:22:04,948 ‪ずっと一緒にいたいです‬ 312 00:22:05,949 --> 00:22:11,329 ♪~ 313 00:23:30,867 --> 00:23:35,872 ~♪