1 00:00:07,007 --> 00:00:10,844 (ギース)しっかし まさか お前が くたばるなんてなぁ。 2 00:00:10,844 --> 00:00:13,180 (ギース)いまだに実感湧ねえな。 3 00:00:13,180 --> 00:00:15,349 (タルハンド)息子をかばって 死んだんじゃ。 4 00:00:15,349 --> 00:00:18,185 本望じゃろうよ。 ちげぇねえ! 5 00:00:18,185 --> 00:00:21,688 (エリナリーゼ)でも ゼニスが あんなことに なってしまうなんて…。 6 00:00:21,688 --> 00:00:24,524 死んでるよりゃあ いいだろ。 ああ。 7 00:00:24,524 --> 00:00:28,529 家族に囲まれて ゼニスも きっと幸せじゃろう。 8 00:00:28,529 --> 00:00:31,031 頼りになる息子もおることだしの。 9 00:00:31,031 --> 00:00:33,200 んっ! うわさをすれば。 (足音) 10 00:00:33,200 --> 00:00:35,202 よう ご両人! 11 00:00:35,202 --> 00:00:38,538 (ルーデウス)おはようございます 皆さん。 12 00:00:38,538 --> 00:00:41,208 今日 たたれるんですね。 13 00:00:41,208 --> 00:00:44,044 なんだよ先輩 寂しいのかぁ? 14 00:00:44,044 --> 00:00:46,046 そんなんじゃないですよ。 15 00:00:46,046 --> 00:00:48,882 まぁ 先輩の家も 落ち着いたようだし➨ 16 00:00:48,882 --> 00:00:50,884 ここらが潮時ってな。 17 00:00:50,884 --> 00:00:54,721 ヤツへの義理立てとしては ちと長すぎたくらいじゃ。 18 00:00:54,721 --> 00:00:58,058 ヴェラとシェラは もうとっくに たっちまったしな。 19 00:00:58,058 --> 00:01:01,161 わたくしの式には 参加してくださらないのね。 20 00:01:01,161 --> 00:01:03,830 はっ。 淫乱エルフの式なんぞ。 21 00:01:03,830 --> 00:01:06,166 なんですって! あん? 22 00:01:06,166 --> 00:01:09,670 (ロキシー)ちょ 2人とも こんな時までやめてください! 23 00:01:09,670 --> 00:01:12,506 (2人)フン! (ロキシー)相変わらずですね…。 24 00:01:12,506 --> 00:01:14,508 (ギース)そうだ 先輩! んっ? 25 00:01:14,508 --> 00:01:16,510 忘れるとこだったぜ。 26 00:01:18,512 --> 00:01:20,514 これは…。 27 00:01:20,514 --> 00:01:23,350 転移の迷宮の財宝 先輩の取り分だ。 28 00:01:23,350 --> 00:01:26,520 いや 多すぎますって。 フッ…。 29 00:01:26,520 --> 00:01:29,856 パウロの分も入ってる。 ハッ! 30 00:01:29,856 --> 00:01:33,193 それと 俺たちから ほんの気持ちもな。 31 00:01:33,193 --> 00:01:35,195 ギースさん…。 32 00:01:35,195 --> 00:01:37,531 だから 新入りでいいって。 33 00:01:37,531 --> 00:01:41,201 家族も増えて 何かと入り用なんだろ? 34 00:01:41,201 --> 00:01:43,870 遠慮せず 受け取ってくれって。 35 00:01:43,870 --> 00:01:46,540 家族を大切にな。 36 00:01:46,540 --> 00:01:49,376 はい! 37 00:01:49,376 --> 00:02:30,350 ♬~ 38 00:02:30,350 --> 00:02:33,854 グレイラットさん 先日はどうも。 39 00:02:33,854 --> 00:02:36,356 アイシャちゃんに よろしく言っておいてください。 40 00:02:36,356 --> 00:02:38,525 はい 伝えておきます。 41 00:02:38,525 --> 00:02:45,198 ♬~ 42 00:02:45,198 --> 00:02:50,203 ♬~ 43 00:02:50,203 --> 00:02:59,046 ♬~ 44 00:02:59,046 --> 00:03:03,150 ♬~ 45 00:03:03,150 --> 00:03:10,057 ♬~ 46 00:03:28,842 --> 00:03:31,178 (アイシャ)あっ お兄ちゃん! 47 00:03:31,178 --> 00:03:33,180 (アイシャ)おかえり。 ただいま。 48 00:03:33,180 --> 00:03:36,349 シルフィって もう出かけた? お兄ちゃんが出てすぐに➨ 49 00:03:36,349 --> 00:03:39,352 お仕事行っちゃったよ。 そっか…。 50 00:03:39,352 --> 00:03:43,356 《前世の男:そういえば 今の俺って収入ないんだよな。 51 00:03:43,356 --> 00:03:47,360 妻が働いて 夫が無職ってのは どうなんだろう?》 52 00:03:49,362 --> 00:03:51,865 アイシャ 母さんは いつからそれを? 53 00:03:51,865 --> 00:03:55,368 えっ? あぁ 結構前だよ。 54 00:03:55,368 --> 00:03:57,871 最初は お母さんも止めてたんだけど➨ 55 00:03:57,871 --> 00:04:00,640 アタシが庭いじりすると 手伝ってくれるの。 56 00:04:00,640 --> 00:04:04,811 ゼニス様 アタシより上手なんだよ。 へぇ…。 57 00:04:04,811 --> 00:04:07,814 ⸨ゼニス:ロキシーさん 何べん やらかすんですか!⸩ 58 00:04:07,814 --> 00:04:12,319 《前世の男:ゼニスはブエナ村で 庭の草木を大切にしていた。 59 00:04:12,319 --> 00:04:16,156 そのへんも関係して いるのだろうか この行動は。 60 00:04:16,156 --> 00:04:19,993 何はともあれ 記憶を取り戻す きっかけになりそうなら➨ 61 00:04:19,993 --> 00:04:22,162 止めることはないか》 62 00:04:22,162 --> 00:04:24,831 ところで アイシャ。 んっ? 63 00:04:24,831 --> 00:04:28,335 母さんのことは お母さんって 呼んでもいいんだぜ? 64 00:04:28,335 --> 00:04:33,507 ううん。 お母さんが ゼニス様か奥様って呼びなさいって。 65 00:04:33,507 --> 00:04:36,676 リーリャさんが? フッ 徹底してるなぁ。 66 00:04:36,676 --> 00:04:38,678 《まぁいいか。 67 00:04:38,678 --> 00:04:42,349 家族であれば 呼び名なんて ささいなことだ。 68 00:04:42,349 --> 00:04:46,353 それに こうしているのを見ると まるで親子だ》 69 00:04:46,353 --> 00:04:50,023 あっ お兄ちゃん 今日 お休みなんだよね? 70 00:04:50,023 --> 00:04:52,359 ああ。 だったら! 71 00:04:52,359 --> 00:04:54,361 あとで アタシの部屋に来て! 72 00:04:56,363 --> 00:04:59,699 ルーシーちゃん パパでちゅよ~。 73 00:04:59,699 --> 00:05:02,135 べろべろばぁ~! 74 00:05:02,135 --> 00:05:04,137 べろべろべろ…。 75 00:05:04,137 --> 00:05:08,475 あっ…。 なかなか笑ってくれないなぁ。 76 00:05:08,475 --> 00:05:11,978 (リーリャ)ルーデウス様の 小さな頃を思い出します。 77 00:05:11,978 --> 00:05:14,648 旦那様も よくそうやって➨ 78 00:05:14,648 --> 00:05:18,485 ルーデウス様を笑わせようと 苦心しておられました。 79 00:05:18,485 --> 00:05:22,489 そうですか。 《そんなこともあったっけな》 80 00:05:22,489 --> 00:05:24,591 (2人)あっ! (物音) 81 00:05:29,162 --> 00:05:32,499 なんでしょう? ちょっと様子を見てきます。 82 00:05:32,499 --> 00:05:45,011 ♬~ 83 00:05:45,011 --> 00:05:47,681 アイシャの部屋も異常なしか…。 84 00:05:47,681 --> 00:05:49,883 誰だ! (物音) 85 00:05:57,190 --> 00:06:00,293 ハッ! ハァ ハァ…。 86 00:06:00,293 --> 00:06:03,797 ハァ ハァ ハァ…。 んっ! (物音) 87 00:06:03,797 --> 00:06:06,633 あっ? 88 00:06:06,633 --> 00:06:09,636 トゥレント? 89 00:06:11,972 --> 00:06:14,641 (ルーデウス)なんで 今まで黙ってたんだ? 90 00:06:14,641 --> 00:06:17,310 言おうと思ってたんだよ! でも お兄ちゃん➨ 91 00:06:17,310 --> 00:06:19,980 忙しそうだったから あとにしようって。 92 00:06:19,980 --> 00:06:24,317 そしたら先に 見つけられちゃったの! む~っ。 93 00:06:24,317 --> 00:06:27,821 《トゥレントは この世界の魔物の代表格。 94 00:06:27,821 --> 00:06:32,993 言ってみれば 某RPGの スライムのような存在だ。 しかし…》 95 00:06:32,993 --> 00:06:35,829 コイツ 最初から動いてたのか? 96 00:06:35,829 --> 00:06:38,498 (アイシャ)ううん。 最初は動かなかったよ。 97 00:06:38,498 --> 00:06:42,168 (ルーデウス)ってことは 何かが原因で魔物化したのか…。 98 00:06:42,168 --> 00:06:44,838 何か変わったことはしてないか? 99 00:06:44,838 --> 00:06:48,675 う~ん。 特には してないと思うけどなぁ…。 100 00:06:48,675 --> 00:06:50,844 あっ でも。 101 00:06:50,844 --> 00:06:54,848 たまに お風呂の残り湯を 与えたりしてたかな。 102 00:06:54,848 --> 00:06:58,018 《シルフィや アイシャの汗が 溶け出した残り湯! 103 00:06:58,018 --> 00:06:59,953 なるほど! それなら➨ 104 00:06:59,953 --> 00:07:02,289 エッチな触手を伸ばすようになっても おかしくない! 105 00:07:02,289 --> 00:07:05,292 って そんなわけあるか!》 んっ? 106 00:07:05,292 --> 00:07:07,460 まぁ 原因がなんであれ➨ 107 00:07:07,460 --> 00:07:09,963 焼くかどうかして 処分したほうがいいな。 108 00:07:09,963 --> 00:07:12,299 えぇっ!? せっかく育てたのに! 109 00:07:12,299 --> 00:07:14,301 何も焼くことはないでしょ!? 110 00:07:14,301 --> 00:07:17,804 アイシャ コイツはトゥレント。 魔物だ。 111 00:07:17,804 --> 00:07:20,473 (アイシャ)でも こんなに小っちゃくて かわいいよ! 112 00:07:20,473 --> 00:07:23,476 (ルーデウス)大きくなったら 人を襲うかもしれない。 危険だ。 113 00:07:23,476 --> 00:07:26,646 (アイシャ)人を襲わないように ちゃんと しつけるから! 114 00:07:26,646 --> 00:07:29,316 んっ! ねぇ お兄ちゃん。 あっ…。 115 00:07:29,316 --> 00:07:32,319 飼ってもいいでしょ? かわいくしても ダメだ。 116 00:07:32,319 --> 00:07:34,988 だって この子 何も悪さしてないよ? 117 00:07:34,988 --> 00:07:38,658 アタシの言うことだって ちゃんと聞くよ? 見てて! 118 00:07:38,658 --> 00:07:41,494 お手! 119 00:07:41,494 --> 00:07:45,165 ほら! う~ん…。 120 00:07:45,165 --> 00:07:47,567 ねぇ どうしても ダメ? 121 00:07:51,004 --> 00:07:54,341 ダメだ。 わかった。 122 00:07:54,341 --> 00:07:58,011 どうしても ダメっていうなら アタシにも考えがあるから。 123 00:07:58,011 --> 00:08:01,781 あのこと シルフィ姉とロキシー姉に言うから。 124 00:08:01,781 --> 00:08:03,783 あのこと? 125 00:08:03,783 --> 00:08:06,119 地下室の隠し部屋のこと! 126 00:08:06,119 --> 00:08:08,288 う~っ!? 《なに~っ!? 127 00:08:08,288 --> 00:08:11,791 隠し部屋ってまさか あの祭壇のことか~!?》 128 00:08:11,791 --> 00:08:15,295 ア… アイシャ 俺は お前のためを思って…。 129 00:08:15,295 --> 00:08:18,298 アタシは お兄ちゃんがどんな 変態でも もう気にしないけど➨ 130 00:08:18,298 --> 00:08:21,634 シルフィ姉とロキシー姉はどう思うかな? 131 00:08:21,634 --> 00:08:24,804 特にロキシー姉は ず~っと昔のパンツを➨ 132 00:08:24,804 --> 00:08:28,141 あんなふうに飾られて どう思うかな? 133 00:08:28,141 --> 00:08:30,143 ぐぬぬ…! 134 00:08:30,143 --> 00:08:34,147 《なんてヤツだ! 人が安全をと 思っているというのに➨ 135 00:08:34,147 --> 00:08:36,149 脅すなんて! あぁ クソ! 136 00:08:36,149 --> 00:08:38,318 どうすればいい! どうするのがベストだ!? 137 00:08:38,318 --> 00:08:41,321 お~ 神よ!》 あの…。 138 00:08:41,321 --> 00:08:44,157 (2人)ハッ! 私の名前が聞こえましたが…。 139 00:08:44,157 --> 00:08:47,327 な… なんでロキシーがここに… 学校は? 140 00:08:47,327 --> 00:08:49,496 忘れ物をしてしまいまして…。 141 00:08:49,496 --> 00:08:54,100 フッ あのね ロキシー姉 お兄ちゃんが ロキシー姉の…! 142 00:08:56,836 --> 00:08:58,838 ハッ… ハハハハハ…。 143 00:08:58,838 --> 00:09:00,840 んっ…。 144 00:09:04,944 --> 00:09:06,946 (ロキシー)トゥレントですね。 145 00:09:06,946 --> 00:09:08,948 (ルーデウス)そっ そうなんですよ ロキシー! 146 00:09:08,948 --> 00:09:11,785 アイシャのヤツが 栽培するとか言いだして! 147 00:09:11,785 --> 00:09:13,787 でも 魔物だし 危険でしょう? 148 00:09:13,787 --> 00:09:16,122 ロキシーからも ダメって 言ってやってくれませんか? 149 00:09:16,122 --> 00:09:18,124 (アイシャ)んんん…。 150 00:09:18,124 --> 00:09:20,460 いいのではないですか? えっ? やった! 151 00:09:20,460 --> 00:09:23,963 トゥレントも きちんと育てれば 人に懐きますし➨ 152 00:09:23,963 --> 00:09:26,633 この大きさなら 危険なことはないでしょう。 153 00:09:26,633 --> 00:09:28,968 そ… そうなんですか? 154 00:09:28,968 --> 00:09:33,640 はい。 ミグルド族は畑の害鳥よけに 飼育していますしね。 155 00:09:33,640 --> 00:09:37,310 《前世の男:あぁ そういえばいたな…》 156 00:09:37,310 --> 00:09:41,314 んっ…。 アイシャ。 157 00:09:41,314 --> 00:09:43,316 お兄ちゃんが間違っていたよ。 158 00:09:43,316 --> 00:09:48,321 ううん。 お兄ちゃんもアタシのこと 考えてくれてたんだね。 159 00:09:48,321 --> 00:09:50,323 ああ もちろんだ。 160 00:09:52,325 --> 00:09:54,828 じゃあ あのことは 黙っておいてあげる。 161 00:09:54,828 --> 00:09:57,330 ハッ! はぁ…。 162 00:09:57,330 --> 00:09:59,332 お姉ちゃん だ~い好き! あっ…。 163 00:09:59,332 --> 00:10:01,334 フッ フフフッ。 164 00:10:01,334 --> 00:10:04,671 あっ…。 なんなんですか? 165 00:10:04,671 --> 00:10:06,673 《前世の男:こうして➨ 166 00:10:06,673 --> 00:10:09,676 我が家のペットに トゥレントが加わった。 167 00:10:09,676 --> 00:10:12,011 名前は ビート。 168 00:10:12,011 --> 00:10:15,014 それにしても あの祭壇を見つけるとは。 169 00:10:15,014 --> 00:10:18,017 本当にメイドは侮れないな》 170 00:10:18,017 --> 00:10:21,354 (クリフ)おぉ~! 普通の魔術だけじゃなく➨ 171 00:10:21,354 --> 00:10:23,857 結界魔術も無効化できるのか。 172 00:10:23,857 --> 00:10:27,527 幻の魔石といわれるだけあるな。 ええ。 173 00:10:27,527 --> 00:10:31,531 もっと詳しく調べていきましょう。 ああ。 174 00:10:31,531 --> 00:10:34,868 《前世の男:先日 ギースからもらったヒュドラの鱗は➨ 175 00:10:34,868 --> 00:10:37,537 正式な名を吸魔石というらしい。 176 00:10:37,537 --> 00:10:40,373 実験の結果 その効果は➨ 177 00:10:40,373 --> 00:10:42,709 「魔力で生成されたものを➨ 178 00:10:42,709 --> 00:10:46,379 瞬時に分解する」 というものだとわかった。 179 00:10:46,379 --> 00:10:50,049 実に厄介な能力… 相手だった》 180 00:10:50,049 --> 00:10:53,553 ふぅ…。 う~ん! 181 00:10:53,553 --> 00:10:56,055 今日は これくらいにしておくか。 182 00:10:56,055 --> 00:10:58,224 もう少しだけ続けませんか? 183 00:10:58,224 --> 00:11:01,661 別に構わないが そんなに急ぐようなことか? 184 00:11:01,661 --> 00:11:06,165 いえ そういうわけでは ないですけど でも…。 185 00:11:06,165 --> 00:11:08,168 《またいつか➨ 186 00:11:08,168 --> 00:11:10,837 家族に危険が迫ることが あるかもしれない。 187 00:11:10,837 --> 00:11:13,673 その時のために 今できることを➨ 188 00:11:13,673 --> 00:11:16,176 できるだけ やっておくべきだと思うのだ。 189 00:11:16,176 --> 00:11:19,846 もう… 誰も失いたくないから》 190 00:11:19,846 --> 00:11:22,682 ルーデウス? あっ。 (ドアの開く音) 191 00:11:22,682 --> 00:11:26,186 (ザノバ)師匠! 遅くなりました! ザノバ・シーロ-ン➨ 192 00:11:26,186 --> 00:11:29,522 ただいま参上いたしました! (ジュリエット)しました! 193 00:11:29,522 --> 00:11:31,524 いや 遅すぎるだろ。 194 00:11:31,524 --> 00:11:34,527 今日は吸魔石の実験をするって 言っていたじゃないか。 195 00:11:34,527 --> 00:11:37,030 いやはや つい時間を忘れて➨ 196 00:11:37,030 --> 00:11:39,365 研究に没頭してしまいましたゆえ。 197 00:11:39,365 --> 00:11:43,202 例の自動人形の研究か? どんな感じなんだ? 198 00:11:43,202 --> 00:11:46,539 それがですな 人形の内部を解体したところ➨ 199 00:11:46,539 --> 00:11:49,208 中心部に 大きな魔石を発見したのです! 200 00:11:49,208 --> 00:11:51,711 てっきり一つの魔石かと…。 ぐらんどますた。 201 00:11:51,711 --> 00:11:54,714 これ 出来ました。 あっ ああ。 202 00:11:54,714 --> 00:11:57,216 あっ? 203 00:12:00,987 --> 00:12:02,989 おお…! 204 00:12:02,989 --> 00:12:05,825 いかがでしょう ジュリの修業の成果は? 205 00:12:05,825 --> 00:12:07,827 余の ひいき目かもしれませぬが➨ 206 00:12:07,827 --> 00:12:10,997 師匠の作品にも引けを取らない 出来ではないかと! 207 00:12:10,997 --> 00:12:15,001 ああ いい出来だ。 師匠の目から見ても やはり! 208 00:12:15,001 --> 00:12:18,504 マスター! おほほほ~! よかったな ジュリ! 209 00:12:18,504 --> 00:12:21,674 毎日コツコツと修業を 続けてきたかいがあったな! 210 00:12:21,674 --> 00:12:24,844 (クリフ)そんなにすごい出来なのか? 《そうだ 焦ることはない。 211 00:12:24,844 --> 00:12:29,349 目の前のことを コツコツ 一つずつやっていけばいいんだ。 212 00:12:29,349 --> 00:12:31,851 みんなと一緒に》 213 00:12:31,851 --> 00:12:34,354 これからうちで 晩ごはんでもどうだ? 214 00:12:34,354 --> 00:12:37,523 なんと!? よろしいのですか? ああ。 215 00:12:37,523 --> 00:12:40,026 ルーシーをみんなにも 紹介したかったしな。 216 00:12:40,026 --> 00:12:43,529 そういうことでしたら お言葉に 甘えさせていただきましょう。 217 00:12:43,529 --> 00:12:46,366 (ジュリエット)ぐらんどますた ありがとうございます。 218 00:12:46,366 --> 00:12:50,703 ジュリ 粗相のないようにするのだぞ。 はい マスター。 219 00:12:50,703 --> 00:12:52,872 研究はいいのか? 220 00:12:52,872 --> 00:12:55,375 はい。 ひとまず今日のところは。 221 00:12:55,375 --> 00:12:57,377 明日からも引き続き➨ 222 00:12:57,377 --> 00:12:59,379 手伝いをお願いしても いいですか? 223 00:12:59,379 --> 00:13:02,482 フッ。 ああ 任せろ! 224 00:13:02,482 --> 00:13:05,985 フフッ。 ありがとうございます。 225 00:13:07,987 --> 00:13:10,823 《前世の男:さて 魔石の研究も➨ 226 00:13:10,823 --> 00:13:15,495 スペルド族 名誉回復計画も進んでいる。 227 00:13:15,495 --> 00:13:20,099 家族との関係は良好。 何もかもが順調だ》 228 00:13:23,670 --> 00:13:25,672 《あとは…。 229 00:13:25,672 --> 00:13:30,076 そろそろ 次のステップに 進む頃かもしれない》 230 00:13:32,845 --> 00:13:35,014 (ルーデウス)ねっ いいでしょ? 231 00:13:35,014 --> 00:13:37,517 (ロキシー)やっ ダメです。 お願いしますって! 1回だけ➨ 232 00:13:37,517 --> 00:13:39,686 1回だけでいいんです! ちょっと…。 233 00:13:39,686 --> 00:13:41,688 (ルーデウス)よく考えてみてください! 234 00:13:41,688 --> 00:13:43,690 互いに悪い話じゃないはずですよ。 235 00:13:43,690 --> 00:13:46,693 確かに 今はちょっと 嫌かもしれませんが➨ 236 00:13:46,693 --> 00:13:48,695 でも 長い目で見れば➨ 237 00:13:48,695 --> 00:13:51,197 きっとお互いにとって プラスになるはずです。 238 00:13:51,197 --> 00:13:53,199 うぅ し… しかし…。 ねっ いいでしょ? 239 00:13:53,199 --> 00:13:55,368 そこをなんとか! (ルーク)生徒会だ! 240 00:13:55,368 --> 00:13:59,205 無言のフィッツだ! フィッツ先輩 最近 グッとかわいくなったよな。 241 00:13:59,205 --> 00:14:04,644 ルーデウスが女生徒を襲っていると 通報がきたんだが…。 242 00:14:04,644 --> 00:14:06,646 あっ…。 243 00:14:06,646 --> 00:14:11,150 はぁ…。 フィッツ 後は任せる。 (シルフィエット)うん…。 244 00:14:11,150 --> 00:14:15,154 解散! 解散だ! ん~っ。 245 00:14:17,156 --> 00:14:20,993 はぁ… 女生徒ですか…。 仕方ありません。 246 00:14:20,993 --> 00:14:24,664 まだ ロキシーが教師だという認識は 薄いみたいですし。 247 00:14:24,664 --> 00:14:28,000 あのね ルディ。 いくら結婚したからって➨ 248 00:14:28,000 --> 00:14:32,338 無理はよくないよ。 女の子には 嫌なときもあるんだからね? 249 00:14:32,338 --> 00:14:35,508 えっ? うん。 もちろん わかってるさ。 250 00:14:35,508 --> 00:14:39,512 そりゃ ロキシーのほうが 上手かもしれないけどさ…。 251 00:14:39,512 --> 00:14:41,681 ボクだっているんだから…。 252 00:14:41,681 --> 00:14:43,683 むぅ…。 253 00:14:43,683 --> 00:14:46,085 んっ! もしかして…。 254 00:14:48,855 --> 00:14:51,524 ぷぅ~。 あぁ! 255 00:14:51,524 --> 00:14:53,693 シルフィが嫉妬してくれてる! 256 00:14:53,693 --> 00:14:56,028 し… 嫉妬ってほどじゃないけど。 257 00:14:56,028 --> 00:14:58,531 心配いらないよ シルフィ。 もちろん➨ 258 00:14:58,531 --> 00:15:01,300 シルフィを仲間外れにする つもりなんてないから。 259 00:15:01,300 --> 00:15:04,470 えっ そんな じゃあ 3人でってこと…? 260 00:15:04,470 --> 00:15:08,641 ああそうさ! 2人で一緒に ロキシーに教えてもらおう。 261 00:15:08,641 --> 00:15:10,643 えっ? 262 00:15:10,643 --> 00:15:12,812 私はまだ いいとは言ってません! 263 00:15:12,812 --> 00:15:16,482 そんなことを言わずに。 シルフィだって習いたいだろ? 264 00:15:16,482 --> 00:15:21,320 えっと ごめん ルディ。 なんの話だっけ? 265 00:15:21,320 --> 00:15:26,125 ロキシーに 水王級魔術を教えて もらおうと思って頼んでたんだ。 266 00:15:30,496 --> 00:15:33,499 (ロキシー)マツカゼは いい馬ですね。 267 00:15:33,499 --> 00:15:37,503 言うことも聞くし おとなしいし 力もあります。 268 00:15:37,503 --> 00:15:39,505 (シルフィエット)そうだね。 269 00:15:39,505 --> 00:15:41,674 こんな立派な馬は めったにいないよ。 270 00:15:41,674 --> 00:15:43,843 (ロキシー)シルフィは 馬に詳しいんですか? 271 00:15:43,843 --> 00:15:46,512 (シルフィエット)えっ いや そんなことはないけど。 272 00:15:46,512 --> 00:15:48,514 でも アスラ王宮で➨ 273 00:15:48,514 --> 00:15:51,684 最上級って呼ばれてる馬は 何頭も見たよ。 274 00:15:51,684 --> 00:15:54,020 騎士団長さんが乗ってるのとか。 275 00:15:54,020 --> 00:15:56,189 さぞ立派なのでしょうね。 276 00:15:56,189 --> 00:15:59,025 あぁ すいません。 (鼻を鳴らす音) 277 00:15:59,025 --> 00:16:01,127 もちろん あなたも立派ですよ。 278 00:16:01,127 --> 00:16:04,964 何せ グレイラット家の馬ですからね。 (2人)フフッ。 279 00:16:04,964 --> 00:16:07,967 (ルーデウス)師匠 カラヴァッジョを覚えていますか? 280 00:16:07,967 --> 00:16:11,471 (ロキシー)はい パウロさんの馬です。 懐かしいですね。 281 00:16:11,471 --> 00:16:14,140 (ルーデウス)あの時も こうして 馬に乗って行きましたね。 282 00:16:14,140 --> 00:16:16,309 (シルフィエット)えっ なんの話? 283 00:16:16,309 --> 00:16:19,645 (ロキシー)私が ルディの家庭教師を していた時の話です。 284 00:16:19,645 --> 00:16:22,982 (ルーデウス)あの時は まだシルフィとも 知り合う前だったっけ。 285 00:16:22,982 --> 00:16:24,984 (シルフィエット)そっかぁ。 286 00:16:24,984 --> 00:16:29,822 そういえば ここら辺の雰囲気 ちょっと ブエナ村に似てるな。 287 00:16:29,822 --> 00:16:33,326 (ロキシー)言われてみれば…。 (シルフィエット)そうかも。 288 00:16:33,326 --> 00:16:44,504 ♬~ 289 00:16:44,504 --> 00:16:48,107 《あれからずいぶんと 時間が過ぎた》 290 00:16:55,681 --> 00:16:58,851 教えると決めたからには きちんと教えるつもりです。 291 00:16:58,851 --> 00:17:00,953 準備はいいですか? 292 00:17:00,953 --> 00:17:03,055 はい。 大丈夫です。 293 00:17:05,124 --> 00:17:09,462 (ロキシー)あの木に向けて 水王級魔術 ライトニングを放ちます。 294 00:17:09,462 --> 00:17:12,798 よく見ていてください。 (2人)はい。 295 00:17:12,798 --> 00:17:16,802 はぁ~ ふぅ…。 296 00:17:18,971 --> 00:17:20,973 では 始めます。 297 00:17:22,975 --> 00:17:27,480 雄大なる水の精霊にして 天に上がりし雷帝の王子よ! 298 00:17:27,480 --> 00:17:31,150 我が願いを叶え 凶暴なる恵みをもたらし➨ 299 00:17:31,150 --> 00:17:35,655 矮小なる存在に力を見せつけよ! 300 00:17:35,655 --> 00:17:39,158 神なる金槌を金床に打ち付けて 畏怖を示し➨ 301 00:17:39,158 --> 00:17:42,662 大地を水で埋め尽くせ! 302 00:17:42,662 --> 00:17:44,664 ああ 雨よ! 《おや? 303 00:17:44,664 --> 00:17:46,999 これは キュムロニンバスじゃないか?》 全てを押し流し。 304 00:17:46,999 --> 00:17:49,502 あらゆるものを駆逐せよ! 305 00:17:49,502 --> 00:17:55,174 雄大なる光の精霊にして 天を支配せし雷帝よ! 306 00:17:55,174 --> 00:17:57,176 《いや 違う》 307 00:17:57,176 --> 00:18:00,947 (ロキシー)そびえ立つ者が見えるか! 傲慢なりし帝の御敵が! 308 00:18:00,947 --> 00:18:03,282 我は神なる剣にて➨ 309 00:18:03,282 --> 00:18:06,285 かの者を 一撃に打倒せんとする者なり! 310 00:18:06,285 --> 00:18:10,790 光り輝く力を以って 帝の威を知らしめん! 311 00:18:10,790 --> 00:18:12,959 ライトニング! 312 00:18:12,959 --> 00:18:16,262 (衝撃音) 313 00:18:19,966 --> 00:18:22,969 ハァ ハァ ハァ…。 314 00:18:22,969 --> 00:18:26,138 あっ…。 おっと。 315 00:18:26,138 --> 00:18:29,642 大丈夫ですか? 成功してよかった。 316 00:18:29,642 --> 00:18:33,813 私の魔力では 杖を使っても 一度が限界ですので。 317 00:18:33,813 --> 00:18:37,483 それより 見ましたか? はい 師匠。 318 00:18:37,483 --> 00:18:39,485 使えそうですか? 319 00:18:39,485 --> 00:18:41,487 やってみます! 320 00:18:49,829 --> 00:18:53,132 す~… は~…。 321 00:18:55,167 --> 00:18:59,839 雄大なる水の精霊にして 天に上がりし雷帝の王子よ! 322 00:18:59,839 --> 00:19:03,275 我が願いを叶え 凶暴なる恵みをもたらし➨ 323 00:19:03,275 --> 00:19:06,078 矮小なる存在に力を見せつけよ! 324 00:19:09,615 --> 00:19:12,118 すごい…。 神なる金槌を金床に打ち付けて➨ 325 00:19:12,118 --> 00:19:14,954 畏怖を示し 大地を水で埋め尽くせ! 326 00:19:14,954 --> 00:19:20,760 ああ 雨よ! 全てを押し流し あらゆるものを駆逐せよ! 327 00:19:24,630 --> 00:19:28,968 雄大なる光の精霊にして 天を支配せし雷帝よ! 328 00:19:28,968 --> 00:19:33,305 そびえ立つ者が見えるか! 傲慢なりし帝の御敵が! 329 00:19:33,305 --> 00:19:35,808 我は神なる剣にて➨ 330 00:19:35,808 --> 00:19:38,644 かの者を 一撃に打倒せんとする者なり! 331 00:19:38,644 --> 00:19:43,649 光り輝く力を以って 帝の威を知らしめん! 332 00:19:43,649 --> 00:19:45,651 ライトニング! 333 00:19:48,320 --> 00:19:51,624 (衝撃音) 334 00:20:03,169 --> 00:20:05,838 フフッ。 335 00:20:05,838 --> 00:20:07,840 はぁっ…! あっ…! 336 00:20:07,840 --> 00:20:10,042 フッ。 337 00:20:13,846 --> 00:20:16,849 (ロキシー)これで ルディも 水王級魔術師ですね。 338 00:20:16,849 --> 00:20:18,851 (シルフィエット)ちょっと悔しいなぁ。 339 00:20:18,851 --> 00:20:21,520 結局 できなかったのは ボクだけかぁ…。 340 00:20:21,520 --> 00:20:24,690 私でも 5回に1回は 失敗しますから。 341 00:20:24,690 --> 00:20:28,527 ルディは1回で成功だもん。 やっぱりすごいよ。 342 00:20:28,527 --> 00:20:32,198 そうですね。 そうなるだろうとは 思っていましたが➨ 343 00:20:32,198 --> 00:20:35,868 ああも簡単に成功してしまうと ちょっとへこみます。 344 00:20:35,868 --> 00:20:38,204 フッ…。 んっ…。 345 00:20:38,204 --> 00:20:40,539 (シルフィエット)わぁ…。 346 00:20:40,539 --> 00:20:45,377 きれい…。 ああ きれいだな。 347 00:20:45,377 --> 00:20:47,379 最近 自分が➨ 348 00:20:47,379 --> 00:20:50,216 夢でも見ているんじゃないかと 思う時があります。 349 00:20:50,216 --> 00:20:52,384 夢? はい。 350 00:20:52,384 --> 00:20:55,554 私は今でも あの迷宮の中にいて➨ 351 00:20:55,554 --> 00:20:59,892 死ぬ間際に幸せな夢を 見ているだけなんじゃないかと。 352 00:20:59,892 --> 00:21:03,996 私は この半年で ずいぶんと幸せになりました。 353 00:21:03,996 --> 00:21:07,500 結婚もできましたし 教師にもなれました。 354 00:21:07,500 --> 00:21:12,338 シルフィにとっては 邪魔者かもしれませんが。 355 00:21:12,338 --> 00:21:15,841 私は こうして3人で 馬に乗れていることを➨ 356 00:21:15,841 --> 00:21:17,843 好ましく思っています。 357 00:21:17,843 --> 00:21:21,013 (シルフィエット)邪魔だなんて そんなことはないよ。 358 00:21:21,013 --> 00:21:24,850 ボクだって ロキシーと 仲良くできるのはうれしいもの。 359 00:21:24,850 --> 00:21:28,854 ルディの取り合いになったら たぶん ボクは勝てないからね。 360 00:21:28,854 --> 00:21:32,358 フッ。 361 00:21:32,358 --> 00:21:34,527 ボクの場合は 運がよかったんだ。 362 00:21:34,527 --> 00:21:37,863 ルディが すごく困ってる時に再会できて➨ 363 00:21:37,863 --> 00:21:40,199 助けることができたから。 364 00:21:40,199 --> 00:21:44,370 そうじゃなきゃ ボクなんて ルディに見向きもされないよ。 365 00:21:44,370 --> 00:21:47,373 そんなことはないと思いますが。 366 00:21:47,373 --> 00:21:49,542 《運がいいのは俺だ。 367 00:21:49,542 --> 00:21:52,878 ロキシーに連れ出してもらったから 外に出れた。 368 00:21:52,878 --> 00:21:57,716 シルフィが許してくれたからこそ 今の幸せな状況がある。 369 00:21:57,716 --> 00:22:01,487 そんな俺が 2人を大切にすると 口にしたところで➨ 370 00:22:01,487 --> 00:22:04,156 うわべだけのものにしか 聞こえないだろう。 371 00:22:04,156 --> 00:22:07,159 だから 行動で示していこう。 372 00:22:07,159 --> 00:22:11,664 彼女たちを… 家族を守るために》