1 00:00:02,002 --> 00:00:11,845 ♬~ 2 00:00:11,845 --> 00:00:15,682 (アステア)本当に待ち遠しいのだ! (レオン)そうだな。 んっ? 3 00:00:15,682 --> 00:00:19,186 ずいぶん 落ち着いてるな。 (アレル)んっ? 4 00:00:19,186 --> 00:00:22,022 アレルが どんな職業を与えられるか➨ 5 00:00:22,022 --> 00:00:24,858 父さん 緊張で 一睡もできなかったぞ。 6 00:00:24,858 --> 00:00:26,860 (ファラ)フッ… お母さんも➨ 7 00:00:26,860 --> 00:00:29,696 自分のとき以上に緊張しています。 8 00:00:29,696 --> 00:00:33,367 アレルは お姉ちゃんの自慢の弟なのだ! 9 00:00:33,367 --> 00:00:37,037 だから きっと 最高の職業を授かるのだ! 10 00:00:37,037 --> 00:00:39,373 じゃあ アレルちゃん モテモテね。 11 00:00:39,373 --> 00:00:42,209 えっ!? アレルには 彼女は早いのだ。 12 00:00:42,209 --> 00:00:44,211 そうか? 父さんのころはな➨ 13 00:00:44,211 --> 00:00:46,380 そりゃ もう モテモテで大変だったぞ。 ハァ…。 14 00:00:46,380 --> 00:00:48,382 みんな 妄想しだすと止まらないな。 15 00:00:48,382 --> 00:00:54,054 職業か…。 (鐘の音) 16 00:00:54,054 --> 00:00:57,557 <アレル:職業。 それは この世界において➨ 17 00:00:57,557 --> 00:00:59,559 女神様からの祝福だ。 18 00:00:59,559 --> 00:01:02,496 人は 10歳になると 祝福の儀により➨ 19 00:01:02,496 --> 00:01:04,998 女神様から職業を与えられる。 20 00:01:04,998 --> 00:01:09,503 そして 職業に応じたスキルを 取得できるようになるのだ> 21 00:01:16,343 --> 00:01:18,679 ドキドキする。 ドキドキする。 22 00:01:18,679 --> 00:01:21,848 大丈夫。 いい結果が出るに違いない。 23 00:01:21,848 --> 00:01:26,353 それでは これより 祝福の儀を始めたいと思います。 24 00:01:26,353 --> 00:01:30,357 右端の者から順に前へ。 はっ… はい! 25 00:01:35,362 --> 00:01:38,031 んっ…。 26 00:01:38,031 --> 00:01:42,369 炎と鉄の香り… ハンマー…。 27 00:01:42,369 --> 00:01:46,039 君にも見えているかい? はい。 28 00:01:46,039 --> 00:01:49,376 これは… 鍛冶師だ。 あっ! 29 00:01:49,376 --> 00:01:51,545 やった! 30 00:01:51,545 --> 00:01:54,381 ハハハ! フッ…。 フフフ。 父ちゃんの跡 継げる! 31 00:01:54,381 --> 00:01:56,683 はい 次の者。 32 00:02:03,490 --> 00:02:06,827 職業は 血筋の影響が強いのだ。 33 00:02:06,827 --> 00:02:08,996 だから アレルは 間違いなく…。 34 00:02:08,996 --> 00:02:11,832 次の者。 俺の番だ。 35 00:02:11,832 --> 00:02:14,001 よし アレル 落ち着いていけよ! 頑張って! アレルは 大丈夫なのだ! 36 00:02:14,001 --> 00:02:17,504 いよいよ レオンの息子だ。 あの家って 確か…。 37 00:02:17,504 --> 00:02:22,342 夫婦ともに 上級職 剣姫ファラと 魔導王レオン! 38 00:02:22,342 --> 00:02:24,845 その息子だから きっと…。 39 00:02:24,845 --> 00:02:27,014 さあ 目を閉じて。 40 00:02:27,014 --> 00:02:30,317 君の職業を 女神様が見せてくれるよ。 41 00:02:32,519 --> 00:02:35,522 《んっ? 何も見えてこないのだが…》 42 00:02:35,522 --> 00:02:38,859 反応がない? 普通なら…。 43 00:02:38,859 --> 00:02:41,528 いや まさしく これは…。 44 00:02:41,528 --> 00:02:43,530 (ざわめき) 45 00:02:43,530 --> 00:02:46,633 君は… 無職だ。 46 00:02:50,203 --> 00:02:54,107 無職って そっ… そんなの うそなのだ~! 47 00:04:43,683 --> 00:04:49,022 んっ! んっ! フッ! うっ! 48 00:04:49,022 --> 00:04:52,526 んっ! フッ! うっ! 大丈夫ですよ アレルちゃん。 49 00:04:52,526 --> 00:04:55,695 お母さんたち できるだけ長く お仕事 頑張るから➨ 50 00:04:55,695 --> 00:04:58,198 無理に 働かなくったっていいんですよ。 51 00:04:58,198 --> 00:05:02,135 そうそう。 だから 死のうなんて思うんじゃないぞ。 52 00:05:02,135 --> 00:05:04,971 自殺も すねかじりも するつもりはない。 ハッ! 53 00:05:04,971 --> 00:05:07,140 アレルが荒れているのだ。 54 00:05:07,140 --> 00:05:11,645 でも ぐれても お姉ちゃんは 絶対 見捨てないから 安心するのだ! 55 00:05:11,645 --> 00:05:14,981 姉さんまで… ハァ…。 56 00:05:14,981 --> 00:05:19,986 大体 俺は 全然 落ち込んでない。 そうなのだ? 57 00:05:19,986 --> 00:05:24,825 俺 小さいころから 母さんと 剣の練習してただろう? 58 00:05:24,825 --> 00:05:26,993 ⸨んっ… ん~! うわっ! 59 00:05:26,993 --> 00:05:32,332 あっ あっ あっ あっ あっ あっ! あっ…。 60 00:05:32,332 --> 00:05:38,004 んっ! んっ! んっ!⸩ 61 00:05:38,004 --> 00:05:41,675 確かに 剣士になって 剣技が使えたなら➨ 62 00:05:41,675 --> 00:05:44,511 もっと簡単に 強くなれたかもしれない。 63 00:05:44,511 --> 00:05:47,514 けど 無職の今でも 練習のおかげで➨ 64 00:05:47,514 --> 00:05:50,016 それなりには 剣が扱える。 65 00:05:50,016 --> 00:05:53,520 《アレル:まあ 母さんは強すぎて➨ 66 00:05:53,520 --> 00:05:56,856 全然 練習相手にならないんだけど…》 67 00:05:56,856 --> 00:05:59,359 ⸨アレルちゃん どこ~?⸩ 68 00:05:59,359 --> 00:06:01,628 努力には意味がある。 69 00:06:01,628 --> 00:06:05,465 だから 職とスキルがなくても 悲観することないかなって。 70 00:06:05,465 --> 00:06:08,802 アレルちゃん! なんて 達観した子なんでしょう。 71 00:06:08,802 --> 00:06:10,804 この子は 大成するぞ! 72 00:06:10,804 --> 00:06:13,306 やっぱり アレルは 最高なのだ! 73 00:06:13,306 --> 00:06:18,144 きっと アレルちゃん 将来はね~。 いや もっと偉い仕事に…。 74 00:06:18,144 --> 00:06:21,548 フフッ… アレルの未来 楽しみ! 演習場に行ってくる。 75 00:06:25,485 --> 00:06:29,322 スキルって すげえな。 体が自然と動くぜ! んっ? 76 00:06:29,322 --> 00:06:32,492 (剣士たち)てい! ハッ! うっ! 77 00:06:32,492 --> 00:06:35,328 ハッ! 78 00:06:35,328 --> 00:06:37,998 フッ… はぁ~! うっ! んっ…。 79 00:06:37,998 --> 00:06:40,667 あれ? お前 無職って言われてたやつじゃん。 80 00:06:40,667 --> 00:06:42,669 なんの用だよ? 81 00:06:42,669 --> 00:06:45,839 お前たちと同じく 訓練しに来たのだが。 82 00:06:45,839 --> 00:06:50,844 はぁ? 俺たちは剣士だぜ? 訓練なんて必要ねえの。 83 00:06:50,844 --> 00:06:55,682 ここには スキルの確認に来ただけだ。 お前にも見せてやるよ。 84 00:06:55,682 --> 00:06:58,351 んっ…。 85 00:06:58,351 --> 00:07:01,454 いくぜ! おう! 86 00:07:01,454 --> 00:07:04,791 たっ! うっ! うっ! ハッ! 87 00:07:04,791 --> 00:07:08,295 うっ! お~! うっ! んっ! 88 00:07:08,295 --> 00:07:11,798 《アレル:剣士が 最初に覚えるスキルが 剣技 初級。 89 00:07:11,798 --> 00:07:15,302 それだけでも ずいぶん いい動きができるのだな》 90 00:07:15,302 --> 00:07:17,804 うっ! (アレル) おい 俺と手合わせしないか? 91 00:07:17,804 --> 00:07:20,307 はぁ? ブハハハハ! 92 00:07:20,307 --> 00:07:23,977 無職が 剣士と? 相手になるわけないだろう。 93 00:07:23,977 --> 00:07:26,813 ちょうどいい相手だと思うが。 94 00:07:26,813 --> 00:07:30,817 なめやがって! いいぜ 手合わせしてやるよ。 95 00:07:30,817 --> 00:07:34,321 一応 聞くが 無職でも 加護はあるよな? 96 00:07:34,321 --> 00:07:36,489 ああ 大丈夫だ。 97 00:07:36,489 --> 00:07:39,826 <アレル:加護。 それは 女神様から授かる➨ 98 00:07:39,826 --> 00:07:41,828 もう1つの祝福。 99 00:07:41,828 --> 00:07:46,499 職業とは違い 生まれたときに 誰しもが与えられる。 100 00:07:46,499 --> 00:07:48,835 加護は 透明の膜のようなもので➨ 101 00:07:48,835 --> 00:07:52,005 身体を保護し ダメージを肩代わりしてくれる。 102 00:07:52,005 --> 00:07:55,175 ただし ダメージを受ければ 消耗していくし➨ 103 00:07:55,175 --> 00:07:58,011 ある程度の痛みは感じる> 104 00:07:58,011 --> 00:08:00,613 じゃあ たたきのめしても死なないな。 105 00:08:00,613 --> 00:08:03,950 ああ。 そっちも覚悟しておけよ。 106 00:08:03,950 --> 00:08:07,287 ばかにしやがって! この無職が! 107 00:08:07,287 --> 00:08:10,123 たぁ~! ハッ! 108 00:08:10,123 --> 00:08:13,460 あっ! くっ…。 やっ! あっ…。 109 00:08:13,460 --> 00:08:15,462 とりゃ~! 110 00:08:15,462 --> 00:08:18,631 うっ! くっ… うっ… ぬぅ~。 111 00:08:18,631 --> 00:08:23,970 おい 早く やっつけちゃえよ。 わかってるよ! けど こいつ…。 112 00:08:23,970 --> 00:08:26,806 ん~! うっ! 113 00:08:26,806 --> 00:08:29,976 んっ! うっ うっ うっ うっ! 114 00:08:29,976 --> 00:08:31,978 はぁ~… おっ! くっ…。 115 00:08:31,978 --> 00:08:35,315 チッ! 面倒だ。 おい 2人でやるぞ! 116 00:08:35,315 --> 00:08:39,652 しかたねえな。 っと! うわっ! んっ…。 117 00:08:39,652 --> 00:08:43,823 《おもしろい。 戦力差が 少ないほうが練習になるしな》 118 00:08:43,823 --> 00:08:46,493 こら 危ねえだろ! ごめんて! 119 00:08:46,493 --> 00:08:50,163 《スキルでは 集団戦術とか 他の技能は上がらないのか。 120 00:08:50,163 --> 00:08:53,500 とすると ちょっと もの足りないかな》 121 00:08:53,500 --> 00:08:55,502 あっ… 来るぞ! んっ…。 122 00:08:55,502 --> 00:08:58,838 えっ? あいつ どこに…。 123 00:08:58,838 --> 00:09:01,274 うっ! あっ…。 あっ…。 124 00:09:01,274 --> 00:09:03,943 この野郎 たたき斬ってやる! 125 00:09:03,943 --> 00:09:06,946 あっ! あっ… しまっ…。 126 00:09:06,946 --> 00:09:10,116 あっ! 127 00:09:10,116 --> 00:09:13,119 フゥ… 俺の勝ちだな。 128 00:09:13,119 --> 00:09:16,456 ゲホゲホッ! んなわけねえだろ! 129 00:09:16,456 --> 00:09:19,459 油断してるとこ 狙いやがって! ひきょう者! 130 00:09:19,459 --> 00:09:22,462 そうだ そうだ! 勝負は 無効だ! 無効! 131 00:09:22,462 --> 00:09:25,465 もう1戦 いくか? 当然だ! 132 00:09:25,465 --> 00:09:29,135 (ライナ)やめておくがいい。 (アレルたち)んっ? 133 00:09:29,135 --> 00:09:31,805 ひきょうだの なんだの その言い訳が➨ 134 00:09:31,805 --> 00:09:36,142 戦場でも通用すると 思っているのか? ぐっ…。 135 00:09:36,142 --> 00:09:39,145 剣士ならば それ以上 ぶざまをさらすな。 136 00:09:39,145 --> 00:09:41,815 なっ… いきなり なんだよ? 偉そうに! あっ…。 137 00:09:41,815 --> 00:09:45,118 おい やめろ。 赤髪の剣士って 確か…。 138 00:09:49,823 --> 00:09:53,660 貴様が 剣姫ファラの息子か。 そうだが。 139 00:09:53,660 --> 00:09:57,997 なるほど。 無職のくせに 筋がいいのは親譲りか。 140 00:09:57,997 --> 00:10:00,500 だが 所詮 こいつらは雑魚だ。 141 00:10:00,500 --> 00:10:03,837 2人に勝った程度で おごるなよ。 (剣を抜く音) 142 00:10:03,837 --> 00:10:05,839 あっ…。 143 00:10:05,839 --> 00:10:08,007 次は 私と勝負しろ。 144 00:10:08,007 --> 00:10:11,678 無職の貴様に 本当の剣士の力を見せてやる! 145 00:10:11,678 --> 00:10:13,680 やっぱ そうだって。 146 00:10:13,680 --> 00:10:17,517 あの赤髪 自警団長のところの。 マジかよ。 147 00:10:17,517 --> 00:10:22,522 察しのとおり 自警団長エバンスは 私の父だ。 148 00:10:22,522 --> 00:10:25,325 エバンス… ああ。 149 00:10:28,862 --> 00:10:33,366 《アレル:たまに 母さんに 魔物討伐の依頼に来る人だ。 150 00:10:33,366 --> 00:10:37,036 しかし… 全然 似ていないな。 151 00:10:37,036 --> 00:10:40,206 将来 こいつも ごついおっさんになるのか》 152 00:10:40,206 --> 00:10:42,375 父は 最高の人物だ。 153 00:10:42,375 --> 00:10:47,881 高度な剣技は もちろん 決断力や 指導力も高く 人望も厚い。 154 00:10:47,881 --> 00:10:49,883 なのに…。 155 00:10:49,883 --> 00:10:53,052 村一番の剣士は 貴様の母親だと認識されている! 156 00:10:53,052 --> 00:10:57,390 ⸨あらあら~⸩ 私は 絶対 認めないからな! 157 00:10:57,390 --> 00:10:59,726 なるほど。 つまり 俺は➨ 158 00:10:59,726 --> 00:11:02,328 親のことで 逆恨みされているのか。 159 00:11:02,328 --> 00:11:05,832 うるさい! どうせ 貴様も そう思っているのだろう! 160 00:11:05,832 --> 00:11:09,502 当然だ。 実際 母さんは 村で いちばん強い。 161 00:11:09,502 --> 00:11:13,339 くっ… 親の才能は 子に受け継がれる。 162 00:11:13,339 --> 00:11:15,341 だから 私は 貴様に勝って➨ 163 00:11:15,341 --> 00:11:18,178 こちらの家が強いと 証明してみせる! 164 00:11:18,178 --> 00:11:21,514 ちなみに 私は 1年前に剣士になったが➨ 165 00:11:21,514 --> 00:11:24,684 慢心せず 鍛錬を続けている。 (剣士たち)うっ…。 166 00:11:24,684 --> 00:11:29,022 父からも剣を学び すでに 中級スキルも取得済みだ。 167 00:11:29,022 --> 00:11:31,691 だから 絶対に負けん。 168 00:11:31,691 --> 00:11:34,193 お前が父を尊敬していることも➨ 169 00:11:34,193 --> 00:11:37,197 剣士として 相当 努力しているのも わかった。 170 00:11:37,197 --> 00:11:41,868 だが 俺だって 母さんから 剣技をたたき込まれたからな。 171 00:11:41,868 --> 00:11:44,203 負ける気はない! 172 00:11:44,203 --> 00:11:48,875 では… 勝負! 173 00:11:48,875 --> 00:11:52,045 フッ! んっ! くっ…。 174 00:11:52,045 --> 00:11:54,380 うっ! んっ…。 175 00:11:54,380 --> 00:11:56,716 フッ! フッ! んっ… フッ! 176 00:11:56,716 --> 00:11:59,052 フッ! うっ… んっ! んっ! んっ! 177 00:11:59,052 --> 00:12:01,321 (2人)フッ! フッ! 178 00:12:01,321 --> 00:12:04,490 すげえ! 剣戟の嵐だ。 179 00:12:04,490 --> 00:12:08,995 ほんとに あいつ 無職なのか? 中級スキル持ちと互角だぞ。 180 00:12:08,995 --> 00:12:12,999 《さっきのやつらより 相当 強い。 しかし…》 181 00:12:12,999 --> 00:12:15,335 はぁ~! うっ! 182 00:12:15,335 --> 00:12:17,837 《アレル:怒りで 動きが粗くなっている。 183 00:12:17,837 --> 00:12:20,173 その隙を狙えれば…》 184 00:12:20,173 --> 00:12:23,843 フッ! んっ! 《捉えた!》 185 00:12:23,843 --> 00:12:27,680 あっ! 双刃斬り! 186 00:12:27,680 --> 00:12:32,185 あっ! うっ… うっ! うわ~! ぐっ…。 187 00:12:32,185 --> 00:12:34,854 まさか あの距離で防ぐとは。 188 00:12:34,854 --> 00:12:37,023 だが 1発は入ったようだな。 189 00:12:37,023 --> 00:12:42,028 うっ… なんだ? さっきの。 左右から同時に剣が…。 190 00:12:42,028 --> 00:12:44,197 攻撃スキルだ。 双刃斬りは➨ 191 00:12:44,197 --> 00:12:47,867 1振りで 2つの斬撃を繰り出す剣技。 192 00:12:47,867 --> 00:12:51,037 スキルのない お前に 防ぐすべはない。 193 00:12:51,037 --> 00:12:55,842 それは どうかな? やってみないと わからないさ。 194 00:12:57,877 --> 00:13:00,880 その覚悟だけは認めよう。 195 00:13:03,316 --> 00:13:06,986 (アステア)アレル おはよう! 朝なのだ! 196 00:13:06,986 --> 00:13:09,155 朝だぞ アレル! 起きろ! (寝息) 197 00:13:09,155 --> 00:13:11,491 大好きな お姉ちゃんが 起こしに来てやったぞ。 198 00:13:11,491 --> 00:13:13,493 んっ… あっ…。 フッ…。 199 00:13:15,495 --> 00:13:18,331 んっ…。 うっ…。 200 00:13:18,331 --> 00:13:21,334 相変わらず アレルは 朝が弱いな。 201 00:13:21,334 --> 00:13:24,837 よし お姉ちゃんの おはようのチューで…。 うぅ~…。 202 00:13:24,837 --> 00:13:27,840 んっ…。 んがっ! 203 00:13:27,840 --> 00:13:29,842 ふむ 朝か。 204 00:13:29,842 --> 00:13:32,679 ちょっ! お姉ちゃんに それは ひどいのだ! 205 00:13:32,679 --> 00:13:35,682 謝罪のチューを要求するのだ! 206 00:13:35,682 --> 00:13:39,352 (扉の開く音) 207 00:13:39,352 --> 00:13:42,355 うぅ~! うぅ~! うぅ~! 208 00:13:42,355 --> 00:13:45,358 おはよう 2人とも。 ごはん 出来てますよ。 209 00:13:48,361 --> 00:13:50,363 ごちそうさま。 210 00:13:50,363 --> 00:13:54,200 アレル 今日も特訓なのだ? ああ そのつもりだ。 211 00:13:54,200 --> 00:13:56,703 (アステア)そんなに 頑張らなくてもいいのだ。 212 00:13:56,703 --> 00:13:58,705 きっと お姉ちゃんが➨ 213 00:13:58,705 --> 00:14:02,642 アレルが 不自由なく暮らしていける 世界を 創ってみせるのだ。 214 00:14:02,642 --> 00:14:06,346 フッ… それじゃ 出かけてくる。 215 00:14:08,314 --> 00:14:12,151 アレル…。 216 00:14:12,151 --> 00:14:14,987 んっ… ボロボロになって帰ってきた日から➨ 217 00:14:14,987 --> 00:14:17,990 毎日 遅くまで出かけてて 心配なのだ。 218 00:14:17,990 --> 00:14:21,994 アレルちゃんなら大丈夫よ。 でも…。 219 00:14:21,994 --> 00:14:24,497 お姉ちゃんには 見せてなかったわね。 220 00:14:24,497 --> 00:14:26,499 んっ? 221 00:14:33,339 --> 00:14:36,843 壊れた剣ばかりなのだ。 どうしたのだ? 222 00:14:36,843 --> 00:14:39,345 (ファラ)これは あの日から アレルちゃんが使い込んだ➨ 223 00:14:39,345 --> 00:14:42,849 練習用の剣ですよ。 こんなに? 224 00:14:42,849 --> 00:14:47,019 同世代の子と手合わせして 刺激を受けたみたいですよ。 225 00:14:47,019 --> 00:14:50,189 すごいのだ。 無職で落ち込むどころか➨ 226 00:14:50,189 --> 00:14:53,359 生き生きしているのだ。 ですね。 227 00:14:53,359 --> 00:14:55,361 (アステア)でも…。 んっ? 228 00:14:55,361 --> 00:15:00,299 お姉ちゃんは やっぱり アレルに 優しい世界にしてあげたいのだ! 229 00:15:00,299 --> 00:15:03,302 フフッ。 230 00:15:03,302 --> 00:15:07,306 (アレル)フッ! んっ! ハッ! やっ! 231 00:15:07,306 --> 00:15:11,110 んっ! ハッ! やっ! ハッ! 232 00:15:17,650 --> 00:15:19,652 やぁ~! 233 00:15:22,155 --> 00:15:24,157 うん。 234 00:15:24,157 --> 00:15:28,661 《勉強のために あえて 何発も 食らったかいがあったな》 235 00:15:33,166 --> 00:15:35,501 (うなり声) 236 00:15:35,501 --> 00:15:38,337 ギィー! んっ…。 237 00:15:38,337 --> 00:15:40,506 双刃斬り! ギャー! 238 00:15:40,506 --> 00:15:42,508 ガッ… グッ…。 239 00:15:45,678 --> 00:15:48,181 よし イメージどおりだ。 240 00:15:48,181 --> 00:15:52,185 あっ…。 (咆哮と鳴き声) 241 00:15:52,185 --> 00:15:57,190 この咆哮 大型の魔物か? なんで こんな麓に…。 242 00:15:57,190 --> 00:16:01,294 すぐ 自警団に報告しないと。 243 00:16:01,294 --> 00:16:04,297 (ライナ)うっ… うわ~! 244 00:16:04,297 --> 00:16:07,133 今のは 子どもの声? まさか…。 245 00:16:07,133 --> 00:16:09,135 んっ…。 246 00:16:09,135 --> 00:16:12,805 だとしたら 応援を 呼びに行ってる時間はない。 247 00:16:12,805 --> 00:16:17,310 大丈夫だ。 俺は もう 十分に強い。 248 00:16:17,310 --> 00:16:19,312 んっ…。 249 00:16:22,982 --> 00:16:26,786 (ライナ)くっ… これ以上は…。 あっ…。 250 00:16:30,490 --> 00:16:36,329 くっ…。 《アレル:あいつ 演習場で 戦ったやつじゃないか。 251 00:16:36,329 --> 00:16:41,500 ホブゴブリン!? なんで こんな所に…》 (うなり声) 252 00:16:41,500 --> 00:16:45,171 あっ! 《アレル:剣の練習台…。 253 00:16:45,171 --> 00:16:48,341 そうか あいつも 俺と同じように。 254 00:16:48,341 --> 00:16:50,676 それで目を付けられたのか》 255 00:16:50,676 --> 00:16:53,513 んっ…。 (うなり声) 256 00:16:53,513 --> 00:16:55,514 《あの大きさだ。 257 00:16:55,514 --> 00:16:58,351 手首の返しよりも 踏み込みに集中。 258 00:16:58,351 --> 00:17:01,287 タイミングだ。 今の俺なら やれる》 259 00:17:01,287 --> 00:17:04,624 ハァ… フゥ…。 んっ…。 260 00:17:04,624 --> 00:17:08,628 《だめだ 体が動かない。 これまでか》 261 00:17:08,628 --> 00:17:12,465 グルルルル。 《ごめん お父さん…》 262 00:17:12,465 --> 00:17:14,967 (アレル)双刃斬り! ハッ! 263 00:17:14,967 --> 00:17:16,969 グワー! 264 00:17:20,973 --> 00:17:23,309 (アレル)フゥ…。 あっ…。 (アレル)やはり➨ 265 00:17:23,309 --> 00:17:27,313 タイミングと踏み込みが重要だったか。 266 00:17:27,313 --> 00:17:29,315 気付けてよかった。 267 00:17:29,315 --> 00:17:31,817 お前は! うっ…。 よっ! 268 00:17:31,817 --> 00:17:34,153 くっ… ハァ…。 あっ…。 269 00:17:34,153 --> 00:17:38,491 んっ… 加護が切れてるな。 早く回復させないと。 270 00:17:38,491 --> 00:17:41,494 聖水は? あっ…。 271 00:17:46,332 --> 00:17:48,634 じゃあ 俺のを使うといい。 272 00:17:53,172 --> 00:17:55,174 んっ…。 273 00:17:57,843 --> 00:18:02,615 貴様! さっきの技は なんだ!? おお… 一瞬で元気に。 274 00:18:02,615 --> 00:18:05,785 お前の聖水のおかげだ 感謝する。 275 00:18:05,785 --> 00:18:08,454 それは それとして なんだと聞いている! 276 00:18:08,454 --> 00:18:11,457 双刃斬りだ。 ばかを言うな! 277 00:18:11,457 --> 00:18:14,961 双刃斬りは スキル持ちだからこそできる芸当だ。 278 00:18:14,961 --> 00:18:20,299 確かに 普通は難しいのだろう。 だから 普通以上に練習した。 279 00:18:20,299 --> 00:18:23,970 はっ? 意味が わからない。 280 00:18:23,970 --> 00:18:28,808 要は 技を可能にするだけの 肉体の敏しょう性とタイミング➨ 281 00:18:28,808 --> 00:18:31,477 踏み込みの強さだ。 なっ…。 282 00:18:31,477 --> 00:18:34,814 それに いちばん大きかったのは お前の存在だ。 283 00:18:34,814 --> 00:18:37,316 わた… 私? 284 00:18:37,316 --> 00:18:41,988 (アレル)あのとき 何度も 俺に 双刃斬りを放ってくれただろ? 285 00:18:41,988 --> 00:18:46,158 近くで見て 体験できたからこそだ。 286 00:18:46,158 --> 00:18:50,997 あれから 毎日 俺は お前のことを考えていた。 ふぇ!? 287 00:18:50,997 --> 00:18:54,333 口では なんとでも言えるが 現実となると…。 288 00:18:54,333 --> 00:18:56,836 いや しかし 実際に…。 289 00:18:56,836 --> 00:19:00,106 俺は こう見えて 負けず嫌いだ。 290 00:19:00,106 --> 00:19:02,775 だから 次 会ったときは 必ず勝つ。 291 00:19:02,775 --> 00:19:06,278 それを目標に鍛錬してきた。 その成果だ。 292 00:19:06,278 --> 00:19:10,116 んっ… フッ… よし いいだろう。 293 00:19:10,116 --> 00:19:14,286 そんな思いで やってきたなら 今から再戦しようじゃないか。 294 00:19:14,286 --> 00:19:16,622 あっ… いいのか? 295 00:19:16,622 --> 00:19:20,292 命を救われ 聖水も分けてもらった。 296 00:19:20,292 --> 00:19:24,296 この借りを返させてくれ。 なかなか義理堅いな。 297 00:19:24,296 --> 00:19:28,601 意外と いいやつなのか。 意外とは なんだ!? 失礼な! 298 00:19:32,304 --> 00:19:35,975 いくぞ 見せてみろ。 うん。 299 00:19:35,975 --> 00:19:38,144 (2人)双刃斬り! 300 00:19:38,144 --> 00:19:40,980 《2撃とも防がれた!》 うっ! 《なんだ?》 301 00:19:40,980 --> 00:19:44,483 よし。 いっ… 今のは 一体…。 302 00:19:44,483 --> 00:19:46,819 3撃目だ。 (ライナ)はぁ? 303 00:19:46,819 --> 00:19:51,157 この技は 双刃だぞ! そ・う・じ・ん! 304 00:19:51,157 --> 00:19:53,826 2撃を同時に放つものだ! 305 00:19:53,826 --> 00:19:55,995 お前のは そうかもしれないが➨ 306 00:19:55,995 --> 00:19:58,998 俺の双刃斬りは スキルによるものじゃない。 307 00:19:58,998 --> 00:20:01,500 つまり 双刃である必要もない。 308 00:20:01,500 --> 00:20:06,505 俺の技術しだいで いくらでも 改良できるってことだ。 あっ…。 309 00:20:06,505 --> 00:20:10,509 まあ 実際 3撃目までいけたのは 今のが初めてた。 310 00:20:10,509 --> 00:20:14,013 これも お前のおかげだな。 ありえない。 311 00:20:14,013 --> 00:20:17,516 だが 現に 今 できて…。 そのことではない! 312 00:20:17,516 --> 00:20:20,186 たとえ 貴様が双刃斬りを使えようと➨ 313 00:20:20,186 --> 00:20:23,022 所詮は 無職のまがいもの。 んっ…。 314 00:20:23,022 --> 00:20:26,025 剣士が放つ 双刃斬りが負けるなんて➨ 315 00:20:26,025 --> 00:20:28,027 ありえないと言っているのだ! 316 00:20:28,027 --> 00:20:33,365 ハァ… じゃあ 本当に強いのは どちらか もう一度 試すか? 317 00:20:33,365 --> 00:20:35,534 当然 そのつもりだ。 318 00:20:35,534 --> 00:20:38,370 私も こう見えて 負けず嫌いなのでな。 319 00:20:38,370 --> 00:20:40,873 同類だな。 フッ…。 320 00:20:40,873 --> 00:20:42,875 フゥ…。 321 00:20:42,875 --> 00:20:45,544 《お父さんに教わった剣が 負けるわけがない。 322 00:20:45,544 --> 00:20:47,880 こんな無職のやつなんかに。 323 00:20:47,880 --> 00:20:50,216 努力なら 私だって…。 324 00:20:50,216 --> 00:20:54,053 目を凝らせ。 剣そのものは 私のほうが速い。 325 00:20:54,053 --> 00:20:56,222 あの3撃目に注意して…》 326 00:20:56,222 --> 00:20:58,224 (2人)双刃斬り! 327 00:20:58,224 --> 00:21:00,159 《速い!》 328 00:21:00,159 --> 00:21:02,828 うわっ! うっ! 329 00:21:02,828 --> 00:21:05,164 うっ… ハッ! 330 00:21:05,164 --> 00:21:09,168 前と同じ展開だな。 立場は変わったが。 331 00:21:09,168 --> 00:21:13,339 1つ 聞かせろ。 さっきよりも 剣が速かったのは なぜだ? 332 00:21:13,339 --> 00:21:15,341 最初は 手を抜いていたのか? 333 00:21:15,341 --> 00:21:19,011 それは違う。 言ったろう? お前のおかげだと。 334 00:21:19,011 --> 00:21:22,181 お前が特訓した双刃斬りを 改めて見て➨ 335 00:21:22,181 --> 00:21:24,850 力の流れを調整した結果だ。 336 00:21:24,850 --> 00:21:27,853 ぐっ… くそ…。 337 00:21:27,853 --> 00:21:30,656 くっ… うっ…。 338 00:21:32,691 --> 00:21:34,693 俺の勝ちだ。 339 00:21:41,367 --> 00:21:44,036 お父さん 聞きました? んっ? 340 00:21:44,036 --> 00:21:47,540 エバンスさんのお子さん 今日 ブレスギアへ たったそうですよ。 341 00:21:47,540 --> 00:21:50,376 ああ 確か アレルより 1つ年上の。 342 00:21:50,376 --> 00:21:53,379 《ああ あいつか…》 343 00:21:53,379 --> 00:21:55,548 母さん ブレスギアって? 344 00:21:55,548 --> 00:21:58,384 剣の都市といわれている所ですよ。 345 00:21:58,384 --> 00:22:02,154 お母さんが 昔 働いていたとこなのだ。 へぇ~。 346 00:22:02,154 --> 00:22:04,156 結婚前は ギルドに入って➨ 347 00:22:04,156 --> 00:22:06,659 毎日のように 剣を振っていましたからね。 348 00:22:06,659 --> 00:22:09,995 仲間と 切磋琢磨する すばらしい日々でした。 349 00:22:09,995 --> 00:22:13,332 《ブレスギア… 俺も行ってみたいな。 350 00:22:13,332 --> 00:22:16,669 無職の俺でも どこまで強くなれるか➨ 351 00:22:16,669 --> 00:22:18,671 それを確かめたい》