1 00:00:06,974 --> 00:00:12,145 (笑い声) 2 00:00:12,145 --> 00:00:18,151 お客さんたち あの山を越えれば 次の駅 剣の都市 ブレスギアですよ。 3 00:00:18,151 --> 00:00:21,655 いよいよだ。 あなたも 剣の都市が目的地? 4 00:00:21,655 --> 00:00:24,324 剣士にとっては 憧れの地だからな。 5 00:00:24,324 --> 00:00:28,328 やっぱり そうよね。 ちなみに 私は 双剣士よ。 6 00:00:28,328 --> 00:00:30,330 チッ! 闘剣士だ。 7 00:00:30,330 --> 00:00:34,501 何よ? 同じ上級職じゃない。 仲よくしましょうよ。 8 00:00:34,501 --> 00:00:36,837 俺は そういう チャラチャラした格好をしたやつと➨ 9 00:00:36,837 --> 00:00:39,339 一緒に見られるのが嫌なんだよ。 10 00:00:39,339 --> 00:00:41,675 うわっ 面倒なやつね。 11 00:00:41,675 --> 00:00:45,345 双剣士は スピード重視だから これでいいの。 12 00:00:45,345 --> 00:00:47,681 (2人)うぅ~! 13 00:00:47,681 --> 00:00:50,017 いや~ お2人とも すばらしい。 14 00:00:50,017 --> 00:00:53,353 上級職でも 攻撃力の高い職じゃないですか。 15 00:00:53,353 --> 00:00:56,189 フッ… まあな。 おっと。 16 00:00:56,189 --> 00:00:59,526 ぜひとも その実力を 見せてくれませんかね? 17 00:00:59,526 --> 00:01:01,461 あっ…。 オークの群れ!? 18 00:01:01,461 --> 00:01:04,631 しかも あの大型 キングオークじゃない? 19 00:01:04,631 --> 00:01:07,968 こいつは 討伐隊が出てくるレベルだぞ! 20 00:01:07,968 --> 00:01:12,472 んっ… 剣士様! どうか 私たちを お助けください! 21 00:01:12,472 --> 00:01:16,643 冗談じゃねえぞ! 自分の身を 守るので 精いっぱいだ! 22 00:01:16,643 --> 00:01:18,812 ほら どけよ! 俺は降りる! あっ! 23 00:01:18,812 --> 00:01:20,981 うっ! んっ…。 24 00:01:20,981 --> 00:01:25,285 んっ… 私も 他人のために 命を張るのは お断りよ! 25 00:01:27,821 --> 00:01:30,490 あっしらも逃げないと。 26 00:01:30,490 --> 00:01:32,826 お客さん 危ないよ! 27 00:01:32,826 --> 00:01:34,828 えっ? 28 00:01:37,164 --> 00:01:39,166 ウッ! ウッ! グワッ! 29 00:01:39,166 --> 00:01:41,168 ウッ! アッ! 30 00:01:41,168 --> 00:01:44,338 今 あの子 消えたみたいに…。 うわ~! 31 00:01:44,338 --> 00:01:47,007 縮地スキルか 見事だね。 (悲鳴) 32 00:01:47,007 --> 00:01:50,344 けれど 囲まれると難しいスキルだ。 33 00:01:50,344 --> 00:01:53,180 このあと どうするつもりだ? 34 00:01:53,180 --> 00:01:55,182 (アレル)んっ…。 (うなり声) 35 00:01:55,182 --> 00:01:58,185 (悲鳴) 36 00:01:58,185 --> 00:02:02,623 すご~い! 踊ってるみたい! おいおい うそだろ? 37 00:02:02,623 --> 00:02:05,292 間違いない。 38 00:02:05,292 --> 00:02:08,629 あれは 最上級職の 剣姫だけが使えるという➨ 39 00:02:08,629 --> 00:02:12,299 攻防一体のスキル 剣舞! しかし…。 40 00:02:12,299 --> 00:02:16,803 剣姫といえば 女性だけの 職業のはず。 なぜ 彼が…。 41 00:02:16,803 --> 00:02:20,641 ウゥ… グオー! 42 00:02:20,641 --> 00:02:23,477 ンッ? うぅ~! 43 00:02:23,477 --> 00:02:25,479 ウッ! 44 00:02:29,149 --> 00:02:31,985 アハハハ! すご~い! 信じられない。 45 00:02:31,985 --> 00:02:34,488 あれだけのオークを たった1人で…。 46 00:02:34,488 --> 00:02:38,825 問題解決だな。 ブレスギアに向かってくれ。 47 00:02:38,825 --> 00:02:42,329 俺は あの街で鍛えて もっと強くなりたいんだ。 48 00:02:42,329 --> 00:02:47,167 アハハハ… お客さん 今でも 十分 お強いと思いますがね。 49 00:02:47,167 --> 00:02:49,503 ねえねえ! 50 00:02:49,503 --> 00:02:53,006 お兄ちゃん すごかったね! どんな職業なの? 51 00:02:53,006 --> 00:02:56,009 俺は… 無職だ。 52 00:02:56,009 --> 00:02:58,612 (一同)え~! 53 00:04:49,990 --> 00:04:54,161 ⸨んっ! (ファラ)んっ… あら? 54 00:04:54,161 --> 00:04:58,498 今 アレルちゃんが 双刃斬りを 使ったように見えましたが…。 55 00:04:58,498 --> 00:05:02,269 ああ 使った。 あっ… これは夢ですよね。 56 00:05:02,269 --> 00:05:04,437 こんな夢を見てしまうなんて。 57 00:05:04,437 --> 00:05:06,940 私は まだ アレルちゃんが無職であることを➨ 58 00:05:06,940 --> 00:05:10,443 心の底で 受け入れていないのでしょうか? 59 00:05:10,443 --> 00:05:14,281 うわ~! 私は なんて ひどい お母さんなのでしょう! 60 00:05:14,281 --> 00:05:18,451 母さん 夢じゃない。 俺は 双刃斬りを会得したんだ。 61 00:05:18,451 --> 00:05:23,290 練習の時間はかかるけど 自力で再現できた。 んっ? 62 00:05:23,290 --> 00:05:25,625 他のスキルも再現したい。 63 00:05:25,625 --> 00:05:29,629 だから 母さんが知っている 剣姫のスキルを見せてくれないか? 64 00:05:29,629 --> 00:05:31,631 あっ…。 それができたら 俺も➨ 65 00:05:31,631 --> 00:05:35,302 剣の都市 ブレスギアに 腕試しに行こうと思う。 66 00:05:35,302 --> 00:05:37,804 って… 母さん? 67 00:05:37,804 --> 00:05:41,308 あっ! お父さん お姉ちゃん 聞いて! 68 00:05:41,308 --> 00:05:44,311 アレルちゃんは やっぱり 天才ですよ~! 69 00:05:44,311 --> 00:05:48,815 (アレル)いや 母さん そんなことより スキルを…⸩ 70 00:05:48,815 --> 00:05:53,820 お客さん お客さん! んっ…。 71 00:05:53,820 --> 00:05:55,822 ブレスギアに着きましたよ。 72 00:06:02,095 --> 00:06:06,766 (アレル)剣士が ごろごろいるな。 ええ。 その上級職もですね。 73 00:06:06,766 --> 00:06:11,271 あんたみたいな? んっ? あっしは ただの御者ですよ。 74 00:06:11,271 --> 00:06:15,275 ただの御者が 剣技スキルを 言い当てられるわけないだろう。 75 00:06:15,275 --> 00:06:17,444 あっ… おっしゃるとおり。 76 00:06:17,444 --> 00:06:21,114 実は あっし こう見えて 上級職の聖騎士でしてね。 77 00:06:21,114 --> 00:06:23,116 それが なんで御者を? 78 00:06:23,116 --> 00:06:27,287 ずっと戦いの中に 身を置き続ける というのも疲れますからね。 79 00:06:27,287 --> 00:06:29,623 たま~に こうして のんびり 旅がてら➨ 80 00:06:29,623 --> 00:06:31,625 やらせてもらってるんですよ。 81 00:06:31,625 --> 00:06:35,128 なるほど そういう生き方もあるのか。 82 00:06:35,128 --> 00:06:37,130 この街が初めてなら➨ 83 00:06:37,130 --> 00:06:40,133 まずは どこかのギルドに 所属したほうがいいですよ。 84 00:06:40,133 --> 00:06:42,969 この街の剣士たちは 剣の大会に出て➨ 85 00:06:42,969 --> 00:06:45,972 その賞金で暮らしている人が ほとんどです。 86 00:06:45,972 --> 00:06:49,809 ギルドに所属していないと 大会には出られませんからね。 87 00:06:49,809 --> 00:06:53,813 そのつもりだ。 なるべく 強いやつと手合わせしたいしな。 88 00:06:53,813 --> 00:06:57,484 アハハハ… 中には たちの悪いギルドも あるようですから➨ 89 00:06:57,484 --> 00:06:59,486 気を付けてください。 90 00:07:08,261 --> 00:07:12,432 我ら キャバルリーズは 騎士系で 構成された 高潔なギルドだ! 91 00:07:12,432 --> 00:07:16,436 共に 己を高めんとする者は ぜひ 我らがギルドへ! 92 00:07:16,436 --> 00:07:20,940 はいは~い! 私たち ソードロードは 狩人や盗賊系でも➨ 93 00:07:20,940 --> 00:07:23,943 剣さえ扱えるならOKなギルドだよ! 94 00:07:26,947 --> 00:07:28,949 (リリア)ムフフフフ! 95 00:07:28,949 --> 00:07:31,284 フフフフフ… フッ! 96 00:07:31,284 --> 00:07:34,621 ギャン! あっ…。 97 00:07:34,621 --> 00:07:37,957 くぅ… こいつ ノールックで よけやがった。 98 00:07:37,957 --> 00:07:41,294 でも これは 有能って証拠では? んっ? 99 00:07:41,294 --> 00:07:43,296 いえ なんでも! 100 00:07:43,296 --> 00:07:46,299 ところで あなた 見ない顔ね。 新人かしら? 101 00:07:46,299 --> 00:07:49,302 これから ギルド探し? そのつもりだ。 102 00:07:49,302 --> 00:07:51,638 うわ~! なんて偶然な出会い! 103 00:07:51,638 --> 00:07:55,141 実は 私は ギルドの新人募集してるんです。 104 00:07:55,141 --> 00:07:58,311 偶然? てことで ジャーン! 105 00:07:58,311 --> 00:08:02,749 私たちのギルドの加入契約書です! 受け取ってください! 106 00:08:02,749 --> 00:08:05,251 いらん。 えっ? 107 00:08:05,251 --> 00:08:07,587 んっ! 108 00:08:07,587 --> 00:08:10,757 どうして 見もせず 断るんですか! 109 00:08:10,757 --> 00:08:13,093 新人に対して必死すぎる。 110 00:08:13,093 --> 00:08:15,929 どうせ 人材に困った 弱小ギルドだろ? 111 00:08:15,929 --> 00:08:17,931 ギクッ! 112 00:08:17,931 --> 00:08:22,268 いえいえ 名の知れたギルドですよ。 悪い方面でか。 113 00:08:22,268 --> 00:08:25,605 しかたないですね。 特典を付けちゃいます。 114 00:08:25,605 --> 00:08:30,276 なんと この私 リリアとの 1日デートの権利を。 115 00:08:30,276 --> 00:08:33,113 お前に 全く興味ない。 なっ! 116 00:08:33,113 --> 00:08:35,782 《この人 なんか 既視感あると思ったら➨ 117 00:08:35,782 --> 00:08:37,784 姉さんみたいだな。 118 00:08:37,784 --> 00:08:42,288 貧乳なのに 自分じゃ すごい グラマラスだと思ってるとことか》 119 00:08:42,288 --> 00:08:46,126 ところで この街で いちばん力のあるギルドは どこだ? 120 00:08:46,126 --> 00:08:51,131 それを私に聞きますか。 ずぶといにも程がありますね。 121 00:08:51,131 --> 00:08:54,801 ハァ…。 間違いなく ブラックブレードでしょうね。 122 00:08:54,801 --> 00:08:58,505 A級剣士が8人もいますし。 場所は…。 123 00:09:02,909 --> 00:09:05,245 ここが ブラックブレードか。 124 00:09:05,245 --> 00:09:08,748 なんの用だ? 入会したい。 125 00:09:08,748 --> 00:09:12,252 うちに入るためには 試験に合格せねばならん。 126 00:09:12,252 --> 00:09:14,254 受付は この奥だ。 127 00:09:21,094 --> 00:09:23,263 これは楽しみだ。 128 00:09:23,263 --> 00:09:25,598 試験登録ですね。 129 00:09:25,598 --> 00:09:30,770 剣士の上級職以上が条件ですので 職業を教えていただけますか? 130 00:09:30,770 --> 00:09:32,772 無職だ。 131 00:09:32,772 --> 00:09:35,442 ブフッ! 申し訳ありません。 132 00:09:35,442 --> 00:09:39,279 無職ですか。 では 残念ながら お引き取りください。 133 00:09:39,279 --> 00:09:41,281 おいおい 無職だってよ。 134 00:09:41,281 --> 00:09:44,617 つか 無職なんて どこのギルドだって門前払いだろう。 135 00:09:44,617 --> 00:09:46,786 そこを なんとかできないものか? 136 00:09:46,786 --> 00:09:48,955 受験さえすれば 受かる自信はある。 137 00:09:48,955 --> 00:09:51,458 そう言われましても 規則は規則ですので。 138 00:09:51,458 --> 00:09:54,961 (男性たち)お~! (ざわめき) 139 00:09:57,464 --> 00:09:59,632 やべえ! A級剣士だ! 140 00:09:59,632 --> 00:10:02,135 俺 こんな近くで見たの 初めてだよ! 141 00:10:02,135 --> 00:10:04,137 迫力が違うよな。 142 00:10:06,806 --> 00:10:09,509 しかたない 他を当たるか。 143 00:10:18,985 --> 00:10:21,488 ハァ… 困ったな。 144 00:10:21,488 --> 00:10:23,990 まさか 書類審査で落とされるとは。 145 00:10:23,990 --> 00:10:25,992 そうだ。 146 00:10:31,331 --> 00:10:33,833 ⸨アレルちゃんが ブレスギアに行くのなら➨ 147 00:10:33,833 --> 00:10:37,003 昔の ギルドの仲間に 推薦状 書きますね。 148 00:10:37,003 --> 00:10:41,007 きっと 力になってくれますよ⸩ 母さん…。 149 00:10:41,007 --> 00:10:44,844 過保護だと思ったけど こういう事態を予測してたのか。 150 00:10:44,844 --> 00:10:47,013 よし ここを探してみよう。 151 00:10:47,013 --> 00:10:50,183 やっぱり まだ ギルド 決まってないようですね。 152 00:10:50,183 --> 00:10:52,185 どうです? うちなんて。 153 00:10:52,185 --> 00:10:54,354 お前こそ まだ諦めてなかったのか。 154 00:10:54,354 --> 00:10:56,356 あっ…。 155 00:10:59,359 --> 00:11:01,794 正直 言いますと 人数が足りなくて➨ 156 00:11:01,794 --> 00:11:05,131 存続の危機なんです! 俺には関係ない。 157 00:11:05,131 --> 00:11:08,301 そこを なんとか! 人助けだと思って! 158 00:11:08,301 --> 00:11:10,803 このとおり! 断る。 159 00:11:10,803 --> 00:11:12,805 ちょ… なんでですか!? 160 00:11:12,805 --> 00:11:15,642 あなたは 血も涙もない悪魔ですか? 161 00:11:15,642 --> 00:11:21,481 では 靴を! 靴を なめますから! 162 00:11:21,481 --> 00:11:24,984 えっ? (笑い声) 163 00:11:24,984 --> 00:11:28,788 うぅ… 絶対 諦めないんだから! 164 00:11:33,993 --> 00:11:35,995 住所は この辺りか。 165 00:11:37,997 --> 00:11:41,501 せめて 見学だけでも。 しつこすぎる。 166 00:11:41,501 --> 00:11:44,003 その時間で 他のやつを探したらどうなんだ。 167 00:11:44,003 --> 00:11:47,507 すぐそこなんで! ほら あれです あれ! 168 00:11:47,507 --> 00:11:51,511 あれが 私たちのギルドです。 (アレル)あっ… 大きいな。 169 00:11:51,511 --> 00:11:53,513 でしょ? 立派でしょ? 170 00:11:53,513 --> 00:11:56,516 言いましたよね? 有名なギルドだって! 171 00:11:56,516 --> 00:11:59,018 なのに どうして 人手不足なんだ? 172 00:11:59,018 --> 00:12:01,120 えっ… えっと それはですね…。 173 00:12:01,120 --> 00:12:03,456 落ちぶれギルドか。 うっ…。 174 00:12:03,456 --> 00:12:07,126 ええ そうですよ! かつての栄光は 見る影もなし! 175 00:12:07,126 --> 00:12:09,462 今や 最弱のギルドです! 176 00:12:09,462 --> 00:12:12,966 けれど 必ず 黄金時代を取り戻してみせます! 177 00:12:12,966 --> 00:12:16,135 双剣王率いる ドラゴンファングは 不滅です! 178 00:12:16,135 --> 00:12:18,137 んっ? 179 00:12:18,137 --> 00:12:20,640 ⸨私がいたギルドですか? 180 00:12:20,640 --> 00:12:24,811 リーダーだった双剣王のスキル 竜牙斬りから名前を取って➨ 181 00:12:24,811 --> 00:12:26,980 ドラゴンファングです⸩ 182 00:12:26,980 --> 00:12:29,082 《母さんがいたギルドだ》 183 00:12:33,152 --> 00:12:35,154 どうぞ。 184 00:12:37,824 --> 00:12:39,826 こちらに お掛けください。 185 00:12:39,826 --> 00:12:42,829 (ロッド)んっ… なんだ 新人か? 186 00:12:45,164 --> 00:12:49,669 あ~! お父さん また飲んでる! お医者さんも だめだって! 187 00:12:49,669 --> 00:12:52,171 大体 そのお金…。 うるせえ! 188 00:12:52,171 --> 00:12:54,841 《恐らく こいつが双剣王だ。 189 00:12:54,841 --> 00:12:56,843 だが 右腕が…》 190 00:12:56,843 --> 00:13:01,280 おい お前 やめてけ。 こんな潰れかけのギルド。 191 00:13:01,280 --> 00:13:05,952 あっ… お父さん! もう。 192 00:13:05,952 --> 00:13:09,956 父は 以前 ブレスギアでも 1 2を争う剣士でしたが➨ 193 00:13:09,956 --> 00:13:11,958 片腕を失ってからは…。 194 00:13:13,960 --> 00:13:17,630 こんなの見せたら 余計 入りたくないですよね。 195 00:13:17,630 --> 00:13:20,466 いや ここに入ろう。 ですよね。 196 00:13:20,466 --> 00:13:23,636 って… えっ!? なんで? いいんですか? 197 00:13:23,636 --> 00:13:27,140 ああ。 どうせ 他のギルドに入れなかったしな。 198 00:13:27,140 --> 00:13:30,143 では 早速 契約書を! あっ…。 199 00:13:35,481 --> 00:13:37,817 はい これで契約完了です。 200 00:13:37,817 --> 00:13:40,653 アレルさんというんですね。 職業は…。 201 00:13:40,653 --> 00:13:42,822 無職? 202 00:13:42,822 --> 00:13:45,825 もう 冗談は だめですよ! フフフ! 203 00:13:45,825 --> 00:13:49,328 正しい情報だ。 ほら 職業証明書。 204 00:13:59,005 --> 00:14:03,776 死にたくなければ 契約破棄して いただけませんかね? なぜだ? 205 00:14:03,776 --> 00:14:07,280 ギルド入会ってのはな 剣士や騎士みたいに➨ 206 00:14:07,280 --> 00:14:12,118 最低限の剣技スキル持ちじゃなきゃ だめなんだよ! そうなのか。 207 00:14:12,118 --> 00:14:15,621 あ~! まさか この くそ偉そうな態度のやつが➨ 208 00:14:15,621 --> 00:14:18,458 無職だなんて思わねえだろうが こんちくしょう! 209 00:14:18,458 --> 00:14:23,129 どうするんだよ! ギルド存亡の危機だってのに! 210 00:14:23,129 --> 00:14:28,134 (ライナ)どうした? リリア。 外まで 大声が聞こえてきたが。 211 00:14:28,134 --> 00:14:30,136 ライナ! 212 00:14:30,136 --> 00:14:33,639 うわ~ん! せっかく 新人が入ったと思ったのに➨ 213 00:14:33,639 --> 00:14:35,975 無職だったんですよ! 214 00:14:35,975 --> 00:14:38,644 無職? まさか…。 215 00:14:38,644 --> 00:14:42,982 ハッ… やはり 貴様か! 誰だ? お前。 216 00:14:42,982 --> 00:14:47,320 なっ! 忘れたのか? 同郷だ! 手合わせしたじゃないか! 217 00:14:47,320 --> 00:14:52,825 んっ? いや 覚えがない。 そんな! ほら 5年前。 218 00:14:52,825 --> 00:14:54,827 (アレル)いや わからないな。 219 00:14:54,827 --> 00:14:58,831 大体 あんたみたいな美人 会ってたら忘れるわけない。 220 00:14:58,831 --> 00:15:02,101 びっ… びじ… かっ… からかうな! 221 00:15:02,101 --> 00:15:05,772 ああ 同じ髪色のやつと 手合わせしたことなら…。 222 00:15:05,772 --> 00:15:08,107 確か エバンスの息子で…。 223 00:15:08,107 --> 00:15:12,278 エバンスには娘しかいない。 それが私だ。 224 00:15:12,278 --> 00:15:15,615 おお…。 《女だったのか》 225 00:15:15,615 --> 00:15:18,618 悪い。 同じやつと思わなかった。 226 00:15:18,618 --> 00:15:23,122 んっ… まあ 5年で髪が伸びて 印象 変わったかもな。 227 00:15:23,122 --> 00:15:26,125 んっ 髪より…。 んっ? 228 00:15:26,125 --> 00:15:28,795 (アレル)いや なんでもない。 229 00:15:28,795 --> 00:15:31,297 ライナ! もしかして 前に言ってた➨ 230 00:15:31,297 --> 00:15:33,800 手合わせして勝てなかった 無職って…。 231 00:15:33,800 --> 00:15:35,802 ああ こいつのことだ。 232 00:15:35,802 --> 00:15:39,806 まさか 本当の話だったなんて 信じられません。 233 00:15:39,806 --> 00:15:42,141 普通では ありえないからな。 234 00:15:42,141 --> 00:15:45,311 だが もう あのときのようにはいかない。 235 00:15:45,311 --> 00:15:48,147 私は この5年で強くなった。 236 00:15:48,147 --> 00:15:51,317 よし ちょうどいい機会だ。 237 00:15:51,317 --> 00:15:53,653 地下に練習場がある。 238 00:15:53,653 --> 00:15:56,656 そこで久しぶりに 手合わせといこうじゃないか。 239 00:15:59,492 --> 00:16:03,296 (リリア)ここが練習場です。 結構 広いな。 240 00:16:05,264 --> 00:16:08,434 ライナ 本当に 無職と戦うのですか? 241 00:16:08,434 --> 00:16:13,606 ああ やつは強い。 私は やつを倒さなければいけない。 242 00:16:13,606 --> 00:16:19,111 わかりました。 あまり むちゃしないでくださいね。 243 00:16:19,111 --> 00:16:22,615 両者 構え! 244 00:16:22,615 --> 00:16:26,118 始め! 双刃斬り! 245 00:16:26,118 --> 00:16:28,621 《5年前と同じ技? こちらの双刃斬りで➨ 246 00:16:28,621 --> 00:16:30,790 相殺されてしまうのが わかってるのに?》 247 00:16:30,790 --> 00:16:32,959 フッ! 248 00:16:32,959 --> 00:16:36,629 うっ! なんだ? なぜ 相殺されない? 249 00:16:36,629 --> 00:16:38,631 フッ… 油断したな。 250 00:16:38,631 --> 00:16:41,534 言っただろう? 私は強くなったと。 251 00:16:44,637 --> 00:16:48,975 フッ… この剣は 従来の5倍ほどの重量がある。 252 00:16:48,975 --> 00:16:52,144 同じ技を使って返すだけでは 打ち負けるぞ。 253 00:16:52,144 --> 00:16:54,146 あっ…。 254 00:16:54,146 --> 00:16:58,317 剛剣士の怪力スキルで 私は それを可能にした。 255 00:16:58,317 --> 00:17:01,087 この圧倒的パワーで 貴様を倒す! 256 00:17:01,087 --> 00:17:04,590 フッ! はぁ~! 257 00:17:04,590 --> 00:17:09,595 剣士の上級職 剛剣士か。 相当 努力したようだな。 258 00:17:09,595 --> 00:17:12,765 フッ! ハッ! これだけ重い一撃なのに➨ 259 00:17:12,765 --> 00:17:16,936 通常の剣と同じか それ以上の速さだ。 260 00:17:16,936 --> 00:17:19,772 確かに このまま受け続けたら 打ち負ける。 261 00:17:19,772 --> 00:17:21,774 そういうことだ! 262 00:17:21,774 --> 00:17:25,611 だが よかったのか? そんなに簡単に 種明かしをして。 263 00:17:25,611 --> 00:17:29,615 問題ない。 むしろ これくらいのハンデは 必要だろう。 264 00:17:29,615 --> 00:17:32,952 ふむ…。 しかし この程度の速さであれば➨ 265 00:17:32,952 --> 00:17:34,954 そもそも 受ける必要はないな。 266 00:17:34,954 --> 00:17:37,290 んっ… ほざけ! 267 00:17:37,290 --> 00:17:40,793 うぅっ! もらった! 268 00:17:40,793 --> 00:17:42,962 入った! 269 00:17:42,962 --> 00:17:45,798 あっ… ハッ! 270 00:17:45,798 --> 00:17:49,135 がっ! くっ… いつの間に。 271 00:17:49,135 --> 00:17:51,637 私の剣は 貴様を捉えたはず! 272 00:17:51,637 --> 00:17:54,807 お前も油断したな。 あれは残像だ。 273 00:17:54,807 --> 00:17:59,812 残像スキル? まさか 剣技の中でも 最上級のスキルだぞ! 274 00:17:59,812 --> 00:18:02,582 一体 どうすれば そんなまねができるんだ!? 275 00:18:02,582 --> 00:18:05,418 貴様! フッ! 簡単に言うと➨ 276 00:18:05,418 --> 00:18:07,586 めちゃくちゃ速く動けばいい。 フッ! 277 00:18:07,586 --> 00:18:10,089 そっ… そんなこと できるわけが…。 278 00:18:10,089 --> 00:18:12,591 それだけ努力した。 (ライナ)フッ! うっ! 279 00:18:12,591 --> 00:18:15,428 同じ手に 二度と…。 280 00:18:15,428 --> 00:18:19,098 (アレル)それも残像だぞ。 なっ! 281 00:18:19,098 --> 00:18:21,601 うっ! 282 00:18:21,601 --> 00:18:27,607 今の一撃で ほとんど 加護が 減っていないのか すごいな。 283 00:18:27,607 --> 00:18:32,111 フッ… 剛剣士には 頑丈のスキルもある。 284 00:18:32,111 --> 00:18:35,448 貴様の斬撃では 大したダメージにはならない。 285 00:18:35,448 --> 00:18:37,950 逆に 私の一撃ならば。 286 00:18:37,950 --> 00:18:39,952 はぁ~! ならば…。 287 00:18:39,952 --> 00:18:43,122 フッ! ぐはっ! オブテインカウンター。 288 00:18:43,122 --> 00:18:46,292 母さんの得意な 剣姫の反撃スキルだ。 289 00:18:46,292 --> 00:18:48,294 そっ… そんな…。 290 00:18:50,963 --> 00:18:54,800 うそ! アッ… アレルさんの勝ち!? 291 00:18:54,800 --> 00:18:57,970 どうして? どうして また負けた? 292 00:18:57,970 --> 00:19:01,574 私は強くなったはずなのに。 ああ 強かった。 293 00:19:01,574 --> 00:19:04,910 ただ それ以上に 俺が強くなっただけだ。 294 00:19:04,910 --> 00:19:07,747 んっ…。 295 00:19:07,747 --> 00:19:11,584 うぅ…。 あっ…。 296 00:19:11,584 --> 00:19:16,255 ライナ 聖水。 ハァ… ありがとう。 297 00:19:16,255 --> 00:19:19,091 アレルさんが ライナを泣かせた! 298 00:19:19,091 --> 00:19:23,095 えっ? 褒めたのに。 あっ…。 299 00:19:23,095 --> 00:19:26,599 泣いてない。 絶対 泣いてないから! 300 00:19:26,599 --> 00:19:29,435 んっ! あっ…。 301 00:19:29,435 --> 00:19:32,438 ハァハァ ハァハァ ハァハァ ハァハァ ハァハァ…。 302 00:19:32,438 --> 00:19:36,108 うわ~ん! また負けた~! 303 00:19:36,108 --> 00:19:39,612 5年も頑張ったのに~! あっ…。 304 00:19:39,612 --> 00:19:42,782 え~ コホン。 305 00:19:42,782 --> 00:19:44,784 ようこそ ドラゴンファングへ! 306 00:19:44,784 --> 00:19:47,787 アレルさんを仲間として歓迎します! 307 00:19:47,787 --> 00:19:50,122 見事な手のひら返しだな。 308 00:19:50,122 --> 00:19:54,627 え~? 私は 最初から アレルさんを信じてましたよ! 309 00:19:54,627 --> 00:19:59,131 おかしいな。 罵詈雑言を 浴びせられた気がしたが。 310 00:19:59,131 --> 00:20:02,802 え~っと… 私の残像じゃないですかね? 311 00:20:02,802 --> 00:20:06,138 まあ いい。 どのみち サインしてしまったしな。 312 00:20:06,138 --> 00:20:09,308 そうです そうです! それは そうと➨ 313 00:20:09,308 --> 00:20:12,478 このギルドが存亡の危機ってのは どういうことだ? 314 00:20:12,478 --> 00:20:16,982 あっ えっと… それはですね 借金です。 315 00:20:16,982 --> 00:20:19,985 どのぐらいだ? えっ 聞きます? 316 00:20:22,655 --> 00:20:25,324 ゴニョゴニョ ゴニョゴニョ ゴニョゴニョ。 317 00:20:25,324 --> 00:20:30,329 だっ… 大丈夫! 1週間後に ギルド対抗戦があります。 318 00:20:30,329 --> 00:20:32,331 それに勝てば 借金 返して➨ 319 00:20:32,331 --> 00:20:35,501 お釣りが来るぐらいの賞金が もらえるんです。 320 00:20:35,501 --> 00:20:41,340 ただ 出場最低人数が3人なので 必死に 新人を探していたんです。 321 00:20:41,340 --> 00:20:44,510 そんな状態で よく あいつは残ったな。 322 00:20:44,510 --> 00:20:46,512 (リリア)ライナは…。 323 00:20:50,182 --> 00:20:52,184 ⸨うわっ! くっ! 324 00:20:52,184 --> 00:20:56,355 欲しいのは即戦力だ! がきは必要ねえんだよ! 325 00:20:56,355 --> 00:20:59,358 ここも だめか…。 326 00:20:59,358 --> 00:21:02,128 でも 次こそ。 327 00:21:02,128 --> 00:21:04,964 あっ…。 坊主 ガッツがあるな。 328 00:21:04,964 --> 00:21:08,300 どうだ? 俺のギルドで 腕を磨かないか? 329 00:21:08,300 --> 00:21:12,805 あっ…。 フフッ…⸩ 330 00:21:12,805 --> 00:21:15,975 (リリア)そうやって お父さんが うちに連れてきて以来➨ 331 00:21:15,975 --> 00:21:18,811 ずっと一緒なんです。 332 00:21:18,811 --> 00:21:23,983 そのときの恩を感じてか。 相変わらず 律儀なやつだな。 333 00:21:23,983 --> 00:21:27,987 ハッ… ハクション! んっ? 334 00:21:27,987 --> 00:21:32,658 まあ それなら 話は簡単だ。 その対抗戦に勝てばいい。 335 00:21:32,658 --> 00:21:34,827 そう… ですね。 336 00:21:34,827 --> 00:21:37,329 どうした? ずいぶん弱気だな。 337 00:21:37,329 --> 00:21:39,999 いっ… いえ そんなことないですよ! 338 00:21:39,999 --> 00:21:43,836 はい 勝てばいいんです 勝てば。 でも…。 339 00:21:43,836 --> 00:21:46,338 んっ? 私たち3人で➨ 340 00:21:46,338 --> 00:21:48,507 5人の相手を 倒さないといけません。 341 00:21:48,507 --> 00:21:52,178 しかも どんな強い人が出てくるか わからないのに。 342 00:21:52,178 --> 00:21:55,681 それは… おもしろそうだ。 えっ? 343 00:21:55,681 --> 00:21:58,851 強いやつと戦って もっと強くなる。 344 00:21:58,851 --> 00:22:01,620 そのために 俺は この街に来たんだ。 345 00:22:01,620 --> 00:22:18,838 ♬~