1 00:00:05,005 --> 00:00:07,841 (リリア)ハァ…。 (ライナ)どうした? 2 00:00:07,841 --> 00:00:11,511 予選の対戦表が 発表されたのですが…。 3 00:00:11,511 --> 00:00:15,015 私とアレルさん 同じブロックでした! 4 00:00:15,015 --> 00:00:17,184 今年も 本戦出場を逃すのが➨ 5 00:00:17,184 --> 00:00:20,354 決定してしまいました。 (扉の開く音) 6 00:00:20,354 --> 00:00:22,356 (アレル)剣神杯に予選が? 7 00:00:22,356 --> 00:00:24,691 参加者が多いからな。 8 00:00:24,691 --> 00:00:28,695 本戦は 各ブロックの優勝者で行うんだ。 9 00:00:28,695 --> 00:00:33,867 んっ? 私の剣神杯は終わりました。 ハァ…。 10 00:00:33,867 --> 00:00:36,036 そう 気を落とすな。 11 00:00:36,036 --> 00:00:41,708 どのみち リリアの実力では 本戦に 出場するのは難しかっただろう? 12 00:00:41,708 --> 00:00:44,711 その慰め方は ひどいと思いますよ!? 13 00:00:48,048 --> 00:00:51,718 ライナは 別のブロックのようだな。 幸いな。 14 00:00:51,718 --> 00:00:54,721 だが それでも強敵は多い。 15 00:00:54,721 --> 00:00:58,892 今年こそ 予選を突破してみせる。 16 00:00:58,892 --> 00:01:00,994 パパに報告しないといけないしな。 17 00:01:00,994 --> 00:01:05,999 ああ。 パパ 絶対に喜んでくれるだろうな。 18 00:01:05,999 --> 00:01:09,670 って ちち… 違う! ちっ… 父! 父だ! 19 00:01:09,670 --> 00:01:13,674 いつもは パパなんて 言ってないからな! へぇ~。 20 00:01:13,674 --> 00:01:17,678 確率は低いですが 私も諦めません! 21 00:01:17,678 --> 00:01:19,680 (アレル/ライナ)んっ? てことで 2人とも➨ 22 00:01:19,680 --> 00:01:21,848 今日も ダンジョンへ行きますよ! 23 00:01:21,848 --> 00:01:25,352 俺も一緒に行くのか? 24 00:01:25,352 --> 00:01:28,689 当然です! もし 何かあったときでも➨ 25 00:01:28,689 --> 00:01:31,858 アレルさんがいれば 大丈夫ですから。 26 00:01:31,858 --> 00:01:36,363 自分で なんとかするという発想は ないんだな。 (扉の開く音) 27 00:01:36,363 --> 00:01:38,699 (ロッド)今日も ダンジョンで特訓か? 28 00:01:38,699 --> 00:01:41,034 気を付けろよ。 は~い! 29 00:01:41,034 --> 00:01:46,039 気を抜くなよ? ゲオルグのわなが もうないとは限らねえんだ! 30 00:01:46,039 --> 00:01:50,544 やばいと思ったら すぐに引き返してくれ。 いいな? 31 00:01:50,544 --> 00:01:53,547 んっ… はい! 32 00:01:53,547 --> 00:01:57,050 いってきます。 33 00:01:57,050 --> 00:01:59,052 んっ…。 (扉の開閉音) 34 00:01:59,052 --> 00:02:02,656 んっ… 今更 何 言ってるんだって顔だな。 35 00:02:02,656 --> 00:02:06,326 だが 俺も いいかげん 酔っ払いから父に…。 36 00:02:06,326 --> 00:02:08,996 剣士に戻らねえとな。 37 00:02:08,996 --> 00:02:11,498 フッ…。 38 00:03:59,973 --> 00:04:04,644 さあ 今年も始まりました! 剣神杯 予選大会です! 39 00:04:04,644 --> 00:04:11,818 (歓声) 40 00:04:11,818 --> 00:04:13,987 (女性たち)キャー! 41 00:04:13,987 --> 00:04:19,826 (歓声) 42 00:04:19,826 --> 00:04:22,662 ハァ… 負けちゃいました。 43 00:04:22,662 --> 00:04:26,500 今年こそは 決勝戦まで行けると 思ってたのに。 あっ…。 44 00:04:26,500 --> 00:04:30,337 やはり 俺がいなくても リリアは予選敗退だったな。 45 00:04:30,337 --> 00:04:33,507 うぐっ! どっ… どうせ 私なんて…。 46 00:04:33,507 --> 00:04:36,843 リリアと当たることを 楽しみにしていたんだが…。 47 00:04:36,843 --> 00:04:39,679 絶対に そんなこと 思ってませんよね!? 48 00:04:39,679 --> 00:04:42,516 うっ…。 49 00:04:42,516 --> 00:04:46,686 んっ… とっ… とにかく 次は 予選の決勝です。 50 00:04:46,686 --> 00:04:49,189 アレルさんが強いのは 知っていますが➨ 51 00:04:49,189 --> 00:04:51,691 絶対に 油断だけはしないでくださいね。 52 00:04:51,691 --> 00:04:53,693 んっ…。 んっ? 53 00:04:53,693 --> 00:04:55,862 次の対戦相手は➨ 54 00:04:55,862 --> 00:04:59,699 特殊なスキルを使うので 気を付けてください! 55 00:04:59,699 --> 00:05:03,703 特殊? ダンジョンで 大体のスキルは見たんだが。 56 00:05:07,140 --> 00:05:09,309 アレルさんが これまで見てきたのは➨ 57 00:05:09,309 --> 00:05:12,479 どれも 剣士系のスキルでしょう? ああ。 58 00:05:12,479 --> 00:05:15,982 彼女は 剣士系じゃないスキルを 持っているんです! 59 00:05:15,982 --> 00:05:19,653 どういうことだ? あの人の職は 魔法剣士。 60 00:05:19,653 --> 00:05:22,822 剣に魔法効果を付与して 戦うんです。 61 00:05:22,822 --> 00:05:26,993 剣士の大会なのに 魔術師が出ても大丈夫なんだな。 62 00:05:26,993 --> 00:05:28,995 ギルドに登録していれば➨ 63 00:05:28,995 --> 00:05:32,832 剣士系の職業でなくても 出場できるんですよ。 64 00:05:32,832 --> 00:05:37,671 なるほど。 確かに 無職の俺も 出場できるくらいだしな。 65 00:05:37,671 --> 00:05:41,007 そろそろ ステージに上がってくださ~い! 66 00:05:41,007 --> 00:05:44,611 アレルさん 頑張ってください! ああ。 67 00:05:51,017 --> 00:05:56,856 戦う前に言っておくけど 魔法剣士も れっきとした職業よ。 68 00:05:56,856 --> 00:05:59,025 魔法が ひきょうだから 負けたとか➨ 69 00:05:59,025 --> 00:06:01,795 見苦しい言い訳だけは しないでくれる? 70 00:06:01,795 --> 00:06:05,465 もちろん 勝った者が より強い。 それだけだ。 71 00:06:05,465 --> 00:06:08,635 それでは 試合開始! 72 00:06:08,635 --> 00:06:10,637 (歓声) 73 00:06:10,637 --> 00:06:13,640 食らいなさい! ハッ! 74 00:06:13,640 --> 00:06:15,642 おっ…。 75 00:06:17,978 --> 00:06:20,480 そらそら そらそら! 76 00:06:20,480 --> 00:06:24,150 んっ! んっ! うっ! 77 00:06:24,150 --> 00:06:26,319 んっ! ハッ! 78 00:06:26,319 --> 00:06:29,656 まだまだ! 79 00:06:29,656 --> 00:06:31,658 んっ…。 80 00:06:34,828 --> 00:06:36,830 うん… 剣と魔法で➨ 81 00:06:36,830 --> 00:06:39,100 近距離と遠距離を 使い分けられるというのは➨ 82 00:06:39,100 --> 00:06:42,669 なかなか 便利だな。 でしょう? 83 00:06:42,669 --> 00:06:46,673 無職のあんたが勝てるような 相手じゃないのよ 私は。 84 00:06:46,673 --> 00:06:50,677 だが どちらも 中途半端といえば 中途半端だ。 んっ! 85 00:06:50,677 --> 00:06:54,681 魔法も剣も 上級職のそれには及ばない。 86 00:06:54,681 --> 00:06:59,019 くっ… これを見ても 同じことが言えるかしら? 87 00:06:59,019 --> 00:07:00,954 魔法剣! 88 00:07:00,954 --> 00:07:03,790 ほう… 炎の剣か。 89 00:07:03,790 --> 00:07:06,793 剣に魔法効果を付与するスキル。 90 00:07:06,793 --> 00:07:10,797 魔法剣士だけが扱うことのできる 最強の剣よ。 91 00:07:10,797 --> 00:07:14,134 んっ…。 92 00:07:14,134 --> 00:07:17,971 フッ! んっ! 93 00:07:17,971 --> 00:07:21,474 フフフフフフフ! 94 00:07:21,474 --> 00:07:25,812 んっ! お~っと これは猛烈な攻撃だ! 95 00:07:25,812 --> 00:07:30,650 不規則な動きで剣筋が読みにくい。 いいスキルだな。 96 00:07:30,650 --> 00:07:34,487 確かに 極めたら 最強の剣かもしれないな。 97 00:07:34,487 --> 00:07:37,657 だろう? 98 00:07:37,657 --> 00:07:40,660 だが やはり 中途半端だ。 何? 99 00:07:40,660 --> 00:07:45,165 せめて 剣技が リリアより ましなら 使い物になっただろうが…。 100 00:07:45,165 --> 00:07:47,334 何気に ディスってません!? 101 00:07:47,334 --> 00:07:51,338 無職風情が ばかにするな! 102 00:07:51,338 --> 00:07:53,340 双刃斬り! 103 00:07:56,009 --> 00:07:58,345 あっ! そんな 炎が消え…。 104 00:07:58,345 --> 00:08:00,780 縮地。 105 00:08:00,780 --> 00:08:04,117 ハッ! 106 00:08:04,117 --> 00:08:07,787 がっ! ぐっ… うっ…。 107 00:08:07,787 --> 00:08:09,956 いいスキルを見せてもらった。 108 00:08:09,956 --> 00:08:14,127 やはり 剣の都市というだけあって 学べることが多いな。 109 00:08:14,127 --> 00:08:18,298 第4ブロック優勝は アレル選手! (歓声) 110 00:08:18,298 --> 00:08:23,470 俺も特訓すれば 魔法を 覚えることができるだろうか? 111 00:08:23,470 --> 00:08:29,075 (歓声) 112 00:08:36,816 --> 00:08:41,321 さあ お父さん 本戦会場へ 応援に行きますよ! 113 00:08:41,321 --> 00:08:46,159 アレルさんの応援をしないと! 1人で行け。 114 00:08:46,159 --> 00:08:50,163 なっ… そんなこと 言わずに 行きましょうよ! 115 00:08:50,163 --> 00:08:52,165 絶対 行かねえ。 116 00:08:52,165 --> 00:08:56,503 本戦出場者がいるギルドは いい席がキープされるんですよ? 117 00:08:56,503 --> 00:09:00,607 こんな機会 めったにありません! んっ… 嫌だ! 118 00:09:00,607 --> 00:09:02,609 ハァ…。 119 00:09:02,609 --> 00:09:06,613 もしかして ゲオルグに会うのが怖いんですか? 120 00:09:06,613 --> 00:09:10,617 ぐっ… こら ばか娘! んなわけあるか! 121 00:09:10,617 --> 00:09:13,787 昨日 剣を持って自覚した。 122 00:09:13,787 --> 00:09:18,458 俺の腕は鈍り過ぎて 今じゃ 剣神杯優勝も厳しいレベルだ。 123 00:09:18,458 --> 00:09:20,460 (リリア)お父さん…。 124 00:09:20,460 --> 00:09:23,129 本戦に 手が届く人の気持ちなんて➨ 125 00:09:23,129 --> 00:09:25,965 全く わかりませんね! リッ… リリア? 126 00:09:25,965 --> 00:09:27,967 いいから 早く準備してください! 127 00:09:27,967 --> 00:09:31,471 じゃないと 縄を着けてでも 連れていきますよ! 128 00:09:31,471 --> 00:09:34,274 んっ… わかった! わかったって! 129 00:09:38,978 --> 00:09:40,980 行かないって言ってても➨ 130 00:09:40,980 --> 00:09:44,317 どうせ あとで こっそり 観戦に 行くつもりだったでしょう? 131 00:09:44,317 --> 00:09:47,620 どうして そう思う? だって…。 132 00:09:51,658 --> 00:09:55,361 ⸨うっ! ハァハァ… はぁ~! 133 00:09:57,497 --> 00:10:01,501 うっ… くっ…。 (剣の落下音) 134 00:10:01,501 --> 00:10:06,172 まだまだだが 昨日よりは ましになったじゃないか。 135 00:10:06,172 --> 00:10:08,174 本当ですか? 136 00:10:08,174 --> 00:10:12,679 ああ この調子で頑張れよ。 はい!⸩ 137 00:10:12,679 --> 00:10:15,515 ギルドメンバーの成長 見るの➨ 138 00:10:15,515 --> 00:10:18,017 大好きでしょう? あっ…。 139 00:10:18,017 --> 00:10:22,188 今大会は ず~っと指導していた ライナも 本戦出場しますから➨ 140 00:10:22,188 --> 00:10:25,525 行くしかないでしょう? 141 00:10:25,525 --> 00:10:27,527 フッ…。 142 00:10:27,527 --> 00:10:33,366 母親に似てきたな。 (リリア)それ 褒め言葉ですよね? 143 00:10:33,366 --> 00:10:36,669 (歓声) 144 00:10:42,876 --> 00:10:45,044 (アレル)ライナ。 145 00:10:45,044 --> 00:10:47,046 大丈夫か? 146 00:10:47,046 --> 00:10:50,049 うわっ! 急に のぞき込むな! 147 00:10:50,049 --> 00:10:52,552 んっ…。 148 00:10:52,552 --> 00:10:55,555 いつもと違って 落ち着きがないな。 149 00:10:55,555 --> 00:10:57,724 都市最大の大会だぞ? 150 00:10:57,724 --> 00:11:00,660 緊張して当たり前だろう! そうか? 151 00:11:00,660 --> 00:11:03,496 ハァ…。 152 00:11:03,496 --> 00:11:08,168 しかも 本戦は 試合直前まで 相手は非公開なんだ。 153 00:11:08,168 --> 00:11:10,169 対策すら考えられない。 154 00:11:10,169 --> 00:11:12,338 緊張するに決まっているだろう。 155 00:11:12,338 --> 00:11:15,174 なるほど。 初戦で 俺に当たってしまったらと➨ 156 00:11:15,174 --> 00:11:18,344 不安なんだな。 (ライナ)うぬぼれるな! 157 00:11:18,344 --> 00:11:20,680 お待たせしました! あっ…。 158 00:11:20,680 --> 00:11:24,350 第1試合の対戦者を発表します。 159 00:11:24,350 --> 00:11:27,854 まずは 前回の王者 剣帝 ゲオルグ! 160 00:11:27,854 --> 00:11:29,856 ゲオルグ…。 161 00:11:29,856 --> 00:11:33,192 続きまして 対戦相手は 無職 アレル! 162 00:11:33,192 --> 00:11:35,194 んっ? 俺か。 163 00:11:37,197 --> 00:11:41,034 あっ… どうした? 164 00:11:41,034 --> 00:11:44,370 あっ… あっ いや その 他意はないのだが…。 165 00:11:44,370 --> 00:11:48,207 あっ… じゃなくて! アレル 十分に気を付けろ。 166 00:11:48,207 --> 00:11:52,045 うん 行ってくる。 167 00:11:52,045 --> 00:11:55,048 (歓声) 168 00:11:55,048 --> 00:11:57,884 (リリア)アレルさ~ん! んっ? 169 00:11:57,884 --> 00:12:02,889 アハハハ! 蛇男なんて ぶっ飛ばしてくださいよ! 170 00:12:05,325 --> 00:12:08,661 ハッ! 171 00:12:08,661 --> 00:12:11,664 (リリア)あっ… あれは! 172 00:12:16,336 --> 00:12:21,841 (ざわめき) 173 00:12:21,841 --> 00:12:26,012 えっ? あれが ゲオルグですか? まるで 怪物みたいです。 174 00:12:26,012 --> 00:12:28,114 一体 何が… あっ! 175 00:12:31,684 --> 00:12:33,853 アレル! やつに近づくな! 176 00:12:33,853 --> 00:12:36,689 ゲオルグは 最悪な武器を持っている! 177 00:12:36,689 --> 00:12:38,858 どういうことです? 178 00:12:38,858 --> 00:12:43,029 あの剣は 強力な魔族を封印させた代物だ。 179 00:12:43,029 --> 00:12:46,199 (デゥルゲルダ)ほう… この剣がわかる者がいるとはな。 180 00:12:46,199 --> 00:12:48,368 お前 宮中の者か? 181 00:12:48,368 --> 00:12:51,037 お父さんのことが わかってない? 182 00:12:51,037 --> 00:12:55,041 封印されていた魔族に 乗っ取られているようだな。 183 00:12:55,041 --> 00:12:59,979 剣神が魔族を斬り殺したとき 怨念が取りついたとされる剣。 184 00:12:59,979 --> 00:13:04,150 確か 王宮の宝物殿に 厳重に封印されていたはずだ。 185 00:13:04,150 --> 00:13:06,653 一体 どうして ここに…。 186 00:13:06,653 --> 00:13:10,323 フフフフ… 封印が解かれた以外に何がある? 187 00:13:10,323 --> 00:13:12,659 当時を知る者が すべて死に➨ 188 00:13:12,659 --> 00:13:14,827 過去の恐怖が 遠く忘れ去られるのを➨ 189 00:13:14,827 --> 00:13:17,497 数百年ほど待ったのさ。 190 00:13:17,497 --> 00:13:19,666 そして 強さを求めるあまり➨ 191 00:13:19,666 --> 00:13:23,503 俺の力を解放しようとする者が 現れるのを➨ 192 00:13:23,503 --> 00:13:26,839 俺は ずっと待っていたのだ。 193 00:13:26,839 --> 00:13:29,008 俺の名前は デゥルゲルダ。 194 00:13:29,008 --> 00:13:32,845 さて 久々に遊ばせてもらおうか。 195 00:13:32,845 --> 00:13:35,682 デゥルゲルダだと? 196 00:13:35,682 --> 00:13:38,351 んっ? ライナ 知ってるのか? 197 00:13:38,351 --> 00:13:41,354 歴史の授業で 誰もが必ず習うのだが? 198 00:13:41,354 --> 00:13:43,356 そうだったか? 199 00:13:43,356 --> 00:13:47,193 (ライナ)大昔に 邪神が召喚したとされる魔族だ。 200 00:13:47,193 --> 00:13:50,363 伝説は 本当だったのか。 201 00:13:50,363 --> 00:13:53,366 デゥルゲルダ? あの伝説の鬼神か? 202 00:13:53,366 --> 00:13:56,703 都市を いくつも滅ぼしたって いわれてるやつじゃない! 203 00:13:56,703 --> 00:13:59,038 (悲鳴) 204 00:13:59,038 --> 00:14:02,975 うわっ やべえよ! こんな所に いたら死ぬ! 逃げるぞ! 205 00:14:02,975 --> 00:14:04,977 フフフ… いい声だ。 206 00:14:04,977 --> 00:14:08,648 やはり 恐怖と絶望の悲鳴は 耳に心地いい。 207 00:14:08,648 --> 00:14:13,653 しかし 数百年の退屈を補うには 全然 足りない。 208 00:14:13,653 --> 00:14:18,658 もっと… もっと叫べ! 絶望しろ! 209 00:14:20,660 --> 00:14:22,662 一体 何を!? 210 00:14:30,670 --> 00:14:33,339 うぅ… うっ! あっ! 211 00:14:33,339 --> 00:14:36,175 なんだ? これは! 出してくれ! 212 00:14:36,175 --> 00:14:38,678 うわっ! 早くしてよ! 213 00:14:38,678 --> 00:14:41,514 押すな! この先に行けねえんだ! 214 00:14:41,514 --> 00:14:45,351 まさか 外に出られないように 結界を張ったのか? 215 00:14:45,351 --> 00:14:48,521 あっ… 魔族って そんなこともできるんですか? 216 00:14:48,521 --> 00:14:51,858 フフフフ… いいぞ もっと鳴け。 わめけ。 217 00:14:51,858 --> 00:14:56,362 断末魔を浴びながらの殺りくは 最高だ。 んっ? 218 00:14:56,362 --> 00:14:58,531 ふむ… 俺の魔術を見ても➨ 219 00:14:58,531 --> 00:15:00,967 まだ 刃向かう気のあるやつが いるとは。 220 00:15:00,967 --> 00:15:03,302 身の程知らずの子どもめ。 221 00:15:03,302 --> 00:15:05,304 いや 勝てると思うから➨ 222 00:15:05,304 --> 00:15:08,474 お前に剣を向けている。 何? 223 00:15:08,474 --> 00:15:11,644 お前 昔 剣神に倒されたんだろう? 224 00:15:11,644 --> 00:15:14,480 つまり 無敵ではないということだ。 225 00:15:14,480 --> 00:15:17,316 ハッ! だったら どうだというんだ。 226 00:15:17,316 --> 00:15:21,988 フフフフ… 確かに 俺は 剣神に 一度 敗北した。 227 00:15:21,988 --> 00:15:24,991 しかし この体の記憶によると➨ 228 00:15:24,991 --> 00:15:29,662 どうやら 剣神は もう この世には いないらしいではないか。 229 00:15:29,662 --> 00:15:31,664 フッ… これは つまり➨ 230 00:15:31,664 --> 00:15:35,835 俺に勝てる者はいない ということだ。 違うか? 231 00:15:35,835 --> 00:15:39,338 2つ 訂正が必要だな。 (デゥルゲルダ)何? 232 00:15:39,338 --> 00:15:43,676 1つ 今の世にも 剣神はいる。 233 00:15:43,676 --> 00:15:49,015 そして 2つ 別に 剣神でなくとも お前を倒すことができる。 234 00:15:49,015 --> 00:15:53,186 フッ! 何を ばかなことを…。 235 00:15:53,186 --> 00:15:57,523 なっ! この! くっ! 236 00:15:57,523 --> 00:16:00,626 いっ… 今のは 神足通!? 237 00:16:02,628 --> 00:16:05,465 (デゥルゲルダ)ばかな。 それは 剣神のスキルのはず…。 238 00:16:05,465 --> 00:16:08,634 なっ… なぜ 貴様が剣神のスキルを! 239 00:16:08,634 --> 00:16:11,304 それを教える義理はないな。 240 00:16:11,304 --> 00:16:13,306 フッ… こしゃくな。 241 00:16:13,306 --> 00:16:18,144 だが この体が 剣帝だということを忘れたか!? 242 00:16:18,144 --> 00:16:21,047 死ね~! ハッ! うっ! 243 00:16:24,984 --> 00:16:27,987 フッ… たあいない。 244 00:16:27,987 --> 00:16:29,989 いや 待て。 245 00:16:33,326 --> 00:16:37,330 なっ… なんだ? これは! 246 00:16:37,330 --> 00:16:41,334 頑丈。 ライナとの特訓が功を奏したな。 247 00:16:41,334 --> 00:16:44,337 あっ… ハッ… うお~! 248 00:16:44,337 --> 00:16:46,339 んっ! 249 00:16:49,008 --> 00:16:51,611 インフィニットブレイク! 250 00:17:00,286 --> 00:17:02,955 ばかな! 防御しきれない…。 251 00:17:02,955 --> 00:17:05,625 ぐはっ! 252 00:17:05,625 --> 00:17:07,627 ぐあっ! ハァ…。 253 00:17:07,627 --> 00:17:12,798 これは まさしく かつての剣神と同じスキル! 254 00:17:12,798 --> 00:17:16,802 まさか 貴様が剣神だったとは…。 255 00:17:16,802 --> 00:17:20,506 いや 違う。 俺は ただの無職だ。 256 00:17:29,148 --> 00:17:32,818 倒したのか? どうなったの? 257 00:17:32,818 --> 00:17:35,821 おいおい 大丈夫か? 近づいて。 258 00:17:35,821 --> 00:17:38,824 (アレル)加護が尽きて このダメージ…。 259 00:17:38,824 --> 00:17:41,827 反撃は無理だろう。 260 00:17:41,827 --> 00:17:44,830 すげえ! 鬼神を倒しやがった! 261 00:17:44,830 --> 00:17:49,835 (歓声) 262 00:17:49,835 --> 00:17:53,839 《再び 封印なんてさせるものか! 263 00:17:53,839 --> 00:17:58,678 しかたない。 ひとまず この場から引くとしよう。 264 00:17:58,678 --> 00:18:06,118 今は あの少年から逃れて どこかで力を蓄えねばならない。 265 00:18:06,118 --> 00:18:11,791 逃げるには ここにいる別の人間に 乗り移るしかない。 266 00:18:11,791 --> 00:18:20,299 しかし この中に あの少年から 逃げられる肉体を持つ者など…。 267 00:18:20,299 --> 00:18:22,802 見つけた!》 268 00:18:22,802 --> 00:18:25,638 2人とも無事でよかったです! 269 00:18:25,638 --> 00:18:30,476 リリアもな。 しかし 大会は再開するのだろうか? 270 00:18:30,476 --> 00:18:33,579 (リリア)難しそうですよね。 271 00:18:37,483 --> 00:18:39,485 んっ? 272 00:18:39,485 --> 00:18:41,654 危ない! えっ? 273 00:18:41,654 --> 00:18:43,656 うっ! うわっ! 274 00:18:43,656 --> 00:18:45,658 キャー! リリア! 275 00:18:48,828 --> 00:18:52,999 そんな… リリア! 師匠! 大丈夫か? 276 00:18:52,999 --> 00:18:57,670 ケホケホッ! はい 私は大丈夫です。 277 00:18:57,670 --> 00:19:00,773 お父さんが守ってくれて…。 278 00:19:00,773 --> 00:19:02,775 あっ… ハッ! 279 00:19:04,777 --> 00:19:08,280 立て。 師匠? 280 00:19:08,280 --> 00:19:10,783 今度は おっさんを乗っ取ったのか。 281 00:19:10,783 --> 00:19:13,452 まさか 剣が本体だったとは。 282 00:19:13,452 --> 00:19:16,622 ゲオルグよりも 魔剣を攻撃するべきだったか。 283 00:19:16,622 --> 00:19:19,458 フフフ… 気付くのが遅かったな。 284 00:19:19,458 --> 00:19:22,128 それならば また倒せばいいだけだ。 285 00:19:22,128 --> 00:19:25,464 (デゥルゲルダ)いいや お前は 俺を逃すほかない。 286 00:19:25,464 --> 00:19:29,468 俺を攻撃すれば お前の婚約者が死ぬからな! 287 00:19:29,468 --> 00:19:33,973 はっ? ああ…。 全くもって 記憶にないが。 288 00:19:33,973 --> 00:19:37,977 ハハッ! ごまかしても無駄だ。 この体の記憶にあるぞ。 289 00:19:37,977 --> 00:19:41,480 お前が婚約者だと この娘が言ったことも。 290 00:19:41,480 --> 00:19:43,983 だめ それを言っちゃ…。 291 00:19:43,983 --> 00:19:47,153 んっ…。 あっ あっ…。 292 00:19:47,153 --> 00:19:49,155 (口笛) 293 00:19:49,155 --> 00:19:53,325 よし 2人とも斬ろう。 294 00:19:53,325 --> 00:19:55,494 インフィニ…。 うわわっ! 落ち着け アレル! 295 00:19:55,494 --> 00:19:59,165 おい! この娘が 本当に どうなってもいいのか!? 296 00:19:59,165 --> 00:20:01,333 知っているか? 人質は➨ 297 00:20:01,333 --> 00:20:04,336 価値のある人間でしか 成り立たないんだぞ。 298 00:20:04,336 --> 00:20:06,839 過去最大に ひどいせりふですよ! 299 00:20:06,839 --> 00:20:08,841 おい どういうことだ? 300 00:20:08,841 --> 00:20:11,010 うわ~ん! ごめんなさい! あっ? 301 00:20:11,010 --> 00:20:14,847 未来の旦那は うそです! あっ!? ほんの出来心だったんです! 302 00:20:14,847 --> 00:20:18,684 なんでもしますから 殺さないでください! くくっ…。 303 00:20:18,684 --> 00:20:22,855 このばかが! 価値なしのやつの 言葉など聞くか! 304 00:20:22,855 --> 00:20:25,691 (リリア)殺さないでください! 自業自得だな。 305 00:20:25,691 --> 00:20:28,360 さすがに リリアが かわいそうだぞ。 306 00:20:28,360 --> 00:20:32,364 安心しろ。 どのみち あいつは リリアを殺せない。 307 00:20:32,364 --> 00:20:34,366 あっ…。 なんだと? 308 00:20:34,366 --> 00:20:37,203 あっ…。 まさか 俺が小娘1人を殺すのに➨ 309 00:20:37,203 --> 00:20:39,205 ちゅうちょするとでも? あっ…。 310 00:20:39,205 --> 00:20:42,708 ばかめ 今すぐ切り刻んでやる。 うっ…。 311 00:20:42,708 --> 00:20:47,546 何? 動かない? なぜだ!? 312 00:20:47,546 --> 00:20:51,550 させるかよ くそったれ! (リリア)お父さん? 313 00:20:51,550 --> 00:20:57,556 こいつは 俺の体だ。 勝手に 使うんじゃねえよ この野郎! 314 00:20:57,556 --> 00:21:02,161 うわ~ん! あっ… いっ… 一体 何が どうなっているんだ? 315 00:21:02,161 --> 00:21:04,663 ゲオルグが乗っ取られたときと違い➨ 316 00:21:04,663 --> 00:21:07,333 肉体が 変化していなかっただろう? 317 00:21:07,333 --> 00:21:09,335 言われてみれば…。 318 00:21:09,335 --> 00:21:13,339 恐らく おっさんが 体の中で抵抗してるんだろう。 319 00:21:13,339 --> 00:21:17,009 やっぱり ゲオルグより お父さんのほうが強いんですね! 320 00:21:17,009 --> 00:21:20,513 くっ… なぜ 俺を受け入れない? 321 00:21:20,513 --> 00:21:22,681 俺には わかっているぞ。 お前が➨ 322 00:21:22,681 --> 00:21:26,685 過去の栄光を取り戻すための力を 欲していることを! 323 00:21:26,685 --> 00:21:28,854 少し前の俺だったら➨ 324 00:21:28,854 --> 00:21:32,358 間違いなく てめえの誘惑に 負けていただろうよ! 325 00:21:32,358 --> 00:21:36,695 けれどな そこの がきに 気付かせてもらったんだよ! 326 00:21:36,695 --> 00:21:38,697 自分が死ぬほど努力すれば➨ 327 00:21:38,697 --> 00:21:42,201 過去の栄光ぐらい すぐに取り戻せると! 328 00:21:42,201 --> 00:21:45,371 だから…。 なっ! やめろ! 329 00:21:45,371 --> 00:21:50,042 てめえなんざ 必要ねえんだよ! 330 00:21:50,042 --> 00:21:53,045 向かってくるとは好都合だ。 331 00:21:53,045 --> 00:21:55,714 (デゥルゲルダ)やめろ~! 332 00:21:55,714 --> 00:22:00,219 ギャー! 333 00:22:04,156 --> 00:22:06,158 (2人)あっ…。 334 00:22:06,158 --> 00:22:08,160 フゥ…。 335 00:22:13,999 --> 00:22:17,102 ハァ… 今度こそ 倒せたはずだ。