1 00:00:02,169 --> 00:00:04,171 (ロッド)ばか野郎! 2 00:00:04,171 --> 00:00:07,007 ちったあ 防御ぐらいしろ! 3 00:00:07,007 --> 00:00:10,677 ぐおっ! がっ! ぐはっ! 4 00:00:10,677 --> 00:00:13,514 がっ! ギャッ! ぐふっ! 5 00:00:13,514 --> 00:00:17,184 あっ… ああ… あっ あっ あっ…。 くくくく…。 6 00:00:17,184 --> 00:00:21,021 お前らは 自分のスキルを過信し過ぎだ! 7 00:00:21,021 --> 00:00:25,025 隙だらけで話にならねえ! で 次は どいつだ? 8 00:00:25,025 --> 00:00:27,361 (ギルド員たち)ひぃ~! (ロッド)こら! 逃げるんじゃねえ! 9 00:00:27,361 --> 00:00:30,531 (ディール)こっ… こんなに 訓練 きついなんて。 10 00:00:30,531 --> 00:00:32,866 (リリア)何 サボってるんですか? 11 00:00:32,866 --> 00:00:34,868 げっ! リリアさん! 12 00:00:34,868 --> 00:00:37,538 心を入れ替えて 頑張るっていうから➨ 13 00:00:37,538 --> 00:00:41,041 ギルドに入れたのに だめだめですね。 あっ…。 14 00:00:41,041 --> 00:00:43,877 だって ロッドさんが鬼すぎるっす! 15 00:00:43,877 --> 00:00:48,382 確かに 復帰後のほうが 指導熱心な気がします。 16 00:00:48,382 --> 00:00:50,717 アレルさんのおかげですね。 17 00:00:50,717 --> 00:00:53,887 そういえば アレル先生は来ないんすか? 18 00:00:53,887 --> 00:00:58,559 ああ アレルさんなら ギルドを 退会しましたよ。 アハハハ。 んっ? 19 00:00:58,559 --> 00:01:01,495 え~! 先生 辞めたんですか!? 20 00:01:01,495 --> 00:01:03,497 そうなんです。 21 00:01:03,497 --> 00:01:07,834 ああ アレルさん! どうして 私の元を去ったのですか? 22 00:01:07,834 --> 00:01:12,506 結婚の約束もしてたのに! ハァ…。 23 00:01:12,506 --> 00:01:17,010 アレルさん 追っかけて ライナも いなくなっちゃうし。 24 00:01:17,010 --> 00:01:20,314 もう みんな 勝手で困っちゃいますよね。 25 00:03:07,487 --> 00:03:09,489 お客さ~ん。 26 00:03:09,489 --> 00:03:12,993 剣神杯の優勝者が さっさと いなくなるなんて➨ 27 00:03:12,993 --> 00:03:16,496 前代未聞ですよ。 いいんですか? 28 00:03:16,496 --> 00:03:19,833 (アレル)もう 見るものも やることも なさそうだからな。 29 00:03:19,833 --> 00:03:23,336 はぁ…。 でも こっちは田舎しかないですよ。 30 00:03:23,336 --> 00:03:25,338 ああ さては里帰りですか。 31 00:03:25,338 --> 00:03:29,176 ああ。 それと腕試しだ。 えっ? 32 00:03:29,176 --> 00:03:33,513 今なら 母さんに 勝てるかもしれないからな。 33 00:03:33,513 --> 00:03:39,352 アハハハハハハ! 剣神杯の優勝者でも お母様が怖いですか! 34 00:03:39,352 --> 00:03:42,055 どの家も 母は強しですな! 35 00:03:49,362 --> 00:03:52,532 (ファラ)う~ん いい香りです。 36 00:03:52,532 --> 00:03:58,371 アレルちゃん お帰りのお祝いに 花束にでもしましょうか。 37 00:03:58,371 --> 00:04:00,874 気配は消してたんだけどな。 38 00:04:03,977 --> 00:04:06,646 いい経験をしたみたいですね。 39 00:04:06,646 --> 00:04:09,983 気配も 数秒前まで 気付きませんでしたよ。 40 00:04:09,983 --> 00:04:13,653 一応 剣神杯で優勝してきた。 41 00:04:13,653 --> 00:04:16,656 まあ! お母さんと おそろい! 42 00:04:16,656 --> 00:04:18,992 ああ。 それでなんだけど…。 43 00:04:18,992 --> 00:04:22,496 おっ! あっ…。 44 00:04:22,496 --> 00:04:25,499 フッ… いい香りでしょ? 45 00:04:25,499 --> 00:04:28,835 《今のが剣だったら負けてたな》 46 00:04:28,835 --> 00:04:31,171 参ったな。 俺のしたいことくらいは➨ 47 00:04:31,171 --> 00:04:33,173 お見通しか。 48 00:04:33,173 --> 00:04:36,510 もちろんです。 お母さんですから。 49 00:04:36,510 --> 00:04:39,679 ここだと おうちが壊れちゃいますね。 50 00:04:39,679 --> 00:04:44,351 裏山の演習場に行きましょうか。 ああ。 51 00:04:44,351 --> 00:04:46,353 (ファラ)ウフフ! 52 00:04:46,353 --> 00:04:50,857 アレルちゃんが どれくらい 強くなったのか 楽しみです。 53 00:04:50,857 --> 00:04:54,027 そんなふうに 笑って 余裕にしているのも➨ 54 00:04:54,027 --> 00:04:56,530 今のうちだぞ。 あらあら。 55 00:04:59,699 --> 00:05:01,701 ハッ! 56 00:05:04,304 --> 00:05:06,973 別に油断なんかしてませんよ。 57 00:05:06,973 --> 00:05:09,643 《神足通からの一撃! 58 00:05:09,643 --> 00:05:12,345 庭での動きを見てなかったら 防げなかった!》 59 00:05:15,482 --> 00:05:17,817 《こっちも攻めないと負ける!》 60 00:05:17,817 --> 00:05:20,654 はぁ~! 61 00:05:20,654 --> 00:05:22,822 フッ! んっ…。 62 00:05:22,822 --> 00:05:27,994 今のは 神空斬りと双刃斬りの 応用ですか? おもしろいですね。 63 00:05:27,994 --> 00:05:31,665 そういう母さんは なんのスキルを使ったんだ? 64 00:05:31,665 --> 00:05:34,334 ただ 剣を振っただけですよ。 65 00:05:34,334 --> 00:05:36,336 スキルじゃないのか。 66 00:05:36,336 --> 00:05:41,007 スキルに頼らない戦いは アレルちゃんから学んだことです。 67 00:05:41,007 --> 00:05:44,511 そうか。 やっぱり 母さんは強い! 68 00:05:44,511 --> 00:05:48,682 お~! ウフフ。 69 00:05:48,682 --> 00:05:51,184 (エバンス)うわっ! (どよめき) 70 00:05:51,184 --> 00:05:53,186 なっ… なんだ? 71 00:05:53,186 --> 00:05:56,189 やべえ魔物でも現れたのか? ひぃ~! 72 00:06:02,963 --> 00:06:06,466 次は 天剣士の空中跳躍ですか! 73 00:06:06,466 --> 00:06:11,137 はぁ~! フッ… させません! 神憑り! 74 00:06:11,137 --> 00:06:13,540 それは もう 効かないぞ! 75 00:06:17,644 --> 00:06:19,846 なら 手加減できません。 76 00:06:24,317 --> 00:06:26,319 (2人)インフィニット・ブレイク! 77 00:06:29,322 --> 00:06:31,324 (ライナ)人けがないな。 78 00:06:31,324 --> 00:06:36,162 村に来る途中に聞こえた すさまじい音が原因か? 79 00:06:36,162 --> 00:06:38,331 もう 収まったようだが…。 80 00:06:38,331 --> 00:06:41,534 さて ここにいるといいんだが…。 81 00:06:48,842 --> 00:06:52,846 (ミラ)お姉さん 誰ですか? 《妹さんか?》 82 00:06:52,846 --> 00:06:57,517 ああ 私は ライナ。 アレルに会いに来たんだが…。 83 00:06:57,517 --> 00:07:01,454 兄様に? 牛女が? 84 00:07:01,454 --> 00:07:03,623 牛女!? 85 00:07:03,623 --> 00:07:07,794 兄様はいませんし たぶん 牛には会いたくないと思います。 86 00:07:07,794 --> 00:07:10,463 さようなら。 あっ まっ… 待ってくれ! 87 00:07:10,463 --> 00:07:12,465 牛語は わかりません! 88 00:07:12,465 --> 00:07:14,968 (ファラ)こらこら ミラちゃん。 (2人)あっ…。 89 00:07:14,968 --> 00:07:17,804 お客様に失礼はいけませんよ。 90 00:07:17,804 --> 00:07:20,974 あれ? なんで ライナがいるんだ? アレル! 91 00:07:20,974 --> 00:07:24,978 母様! 兄様! おかえりなさい! あっ…。 フッ…。 92 00:07:24,978 --> 00:07:27,647 ただいま。 大きくなったな。 93 00:07:27,647 --> 00:07:30,150 やはり 妹だったか。 94 00:07:30,150 --> 00:07:32,819 兄様と母様 ボロボロ? 95 00:07:32,819 --> 00:07:36,990 ああ 母さんと試合をしたんだよ。 どっちが勝ったの? 96 00:07:36,990 --> 00:07:41,494 お母さんの負けです! アレルちゃん とっても強くなってました! 97 00:07:41,494 --> 00:07:43,830 まあ 技のぶつけ合いになって➨ 98 00:07:43,830 --> 00:07:46,333 体力の差で ギリ勝った感じだけどな。 99 00:07:46,333 --> 00:07:48,335 でも すごいじゃないか。 100 00:07:48,335 --> 00:07:52,005 だって アレルのお母さんは 実は 剣神なんだろ? 101 00:07:52,005 --> 00:07:56,176 ああ。 だが 現役時代よりは 衰えているはずだ。 102 00:07:56,176 --> 00:07:59,679 手放しでは喜べない。 そっ… そうか。 103 00:07:59,679 --> 00:08:03,783 もう ひどいですよ! お母さん まだまだ若いですから! 104 00:08:03,783 --> 00:08:06,953 母様は きれいだよ。 ウフフ! 105 00:08:06,953 --> 00:08:12,292 それで そこのすてきな女の子を お母さんに紹介してくれないの? 106 00:08:12,292 --> 00:08:16,296 剣の都市でのことを 聞こうと思っていたけど➨ 107 00:08:16,296 --> 00:08:19,632 お母さん やっぱり 2人の なれ初めが聞きたいな! あっ。 108 00:08:19,632 --> 00:08:21,634 んっ! 恋バナ 大好き! 109 00:08:21,634 --> 00:08:24,804 嫌です! 牛女の話なんて 聞くことないです! 110 00:08:24,804 --> 00:08:26,806 あっ… あの…。 うぅ~。 111 00:08:26,806 --> 00:08:31,644 牛と何度も言うが 私は そんな太ってるだろうか? フン! 112 00:08:31,644 --> 00:08:36,483 あ~ 名前は ライナ。 都市では 一緒に暮らしてたんだ。 113 00:08:36,483 --> 00:08:39,486 へぇ~ 一緒に? ハッ! あら まあ 一緒に? 114 00:08:39,486 --> 00:08:41,821 たた… ただのギルド仲間です! 115 00:08:41,821 --> 00:08:43,990 それで どうして うちに来たんだ? 116 00:08:43,990 --> 00:08:48,661 それだ! アレル ギルドから いきなり消えるなんて ひどいぞ。 117 00:08:48,661 --> 00:08:52,999 ちゃんと 退会届 置いてきたぞ。 そういう問題じゃない! 118 00:08:52,999 --> 00:08:56,002 普通は 別れの挨拶くらいするだろ! 119 00:08:56,002 --> 00:09:00,774 参考になる剣のスキルは 全部 見たから もういいかなって。 120 00:09:00,774 --> 00:09:02,776 お前ってやつは…。 121 00:09:02,776 --> 00:09:05,612 まあまあ アレルちゃんを心配して➨ 122 00:09:05,612 --> 00:09:08,615 こんな田舎まで よく来てくれたわね。 123 00:09:08,615 --> 00:09:13,787 いえ 私も この村の出身です。 あら そうなの? 124 00:09:13,787 --> 00:09:17,624 それと 私は アレルだけが目的ではありません。 125 00:09:17,624 --> 00:09:22,128 実は ファラさんに 弟子入りを願いに 参りました。 あら まあ。 126 00:09:22,128 --> 00:09:25,632 (エバンス)ファラ殿! ファラ殿は ご在宅か!? 緊急事態です! 127 00:09:25,632 --> 00:09:28,334 この声は…。 エバンスさん? 128 00:09:30,303 --> 00:09:34,474 あっ… お~ よかった ファラ殿が ご在宅で。 129 00:09:34,474 --> 00:09:38,645 先ほど 西の山にて 天変地異が発生しまして。 130 00:09:38,645 --> 00:09:42,982 ああ なるほど。 《ああ…》 131 00:09:42,982 --> 00:09:46,486 現地は 切り裂かれた木々が転がる 異様さで➨ 132 00:09:46,486 --> 00:09:51,157 ぜひ ファラ殿にも 自警団と共に 調査を お願いしたく。 133 00:09:51,157 --> 00:09:53,159 それには及びません。 134 00:09:53,159 --> 00:09:56,329 そこで 先ほど 魔物を倒してきたのです。 135 00:09:56,329 --> 00:09:59,332 あっ! なんと そうでしたか! 136 00:09:59,332 --> 00:10:01,668 《お~ 切り抜けた》 137 00:10:01,668 --> 00:10:04,671 であれば 解決ですか。 よかった。 138 00:10:04,671 --> 00:10:07,507 ならば 避難した皆にも知らせねば。 139 00:10:07,507 --> 00:10:09,843 んっ? ライナ! パパ。 140 00:10:09,843 --> 00:10:13,179 ああ エバンスさんの娘さんでしたか! 141 00:10:13,179 --> 00:10:16,349 亡くなられた お母様 そっくりですね! 142 00:10:16,349 --> 00:10:19,185 一体 どうして ファラ殿の家に? 143 00:10:19,185 --> 00:10:23,022 私の元で花嫁修業をしたいそうで。 あっ…。 144 00:10:23,022 --> 00:10:26,192 なっ… ライナも そんな年頃に? 145 00:10:26,192 --> 00:10:29,696 そんなこと 言ってません! 私は ただ 弟子入りにと! 146 00:10:29,696 --> 00:10:31,698 花嫁修業の弟子では? (泣き声) 147 00:10:31,698 --> 00:10:35,034 違います! 剣を教えてほしいのです! 148 00:10:35,034 --> 00:10:37,537 私は 強い剣士になりたい! 149 00:10:37,537 --> 00:10:40,206 なら 花嫁修業も 剣士も➨ 150 00:10:40,206 --> 00:10:44,043 両方 頑張っちゃいましょう! えっ? あっ… ああ…。 151 00:10:44,043 --> 00:10:47,547 お~ それは名案! え~!? 152 00:10:47,547 --> 00:10:53,219 私は 妻が死んだとき ライナを立派に育ててみせる。 153 00:10:53,219 --> 00:10:55,555 そう誓いました。 154 00:10:55,555 --> 00:10:58,558 しかし 剣しか教えてやれず…。 155 00:10:58,558 --> 00:11:02,495 ライナが家事も学んでくれるなら とても うれしい。 156 00:11:02,495 --> 00:11:05,164 任せてください! 157 00:11:05,164 --> 00:11:08,501 ライナちゃんを 立派な淑女にしてみせます! 158 00:11:08,501 --> 00:11:11,004 ファラ殿 ありがたく! 159 00:11:11,004 --> 00:11:14,674 いや その… 気持ちは うれしいが 私の意思は? 160 00:11:14,674 --> 00:11:19,345 では 自分は任務に戻ります。 ライナ 頑張るんだぞ。 161 00:11:19,345 --> 00:11:22,048 だから 私の意思は? 162 00:11:27,353 --> 00:11:30,857 (ノック) 163 00:11:30,857 --> 00:11:34,360 (レオン)騒がしいと思ったら やはり 帰ってきていたか。 164 00:11:34,360 --> 00:11:37,697 おかえり アレル。 ただいま。 165 00:11:37,697 --> 00:11:40,366 父さんは 魔法の研究をしてたのか? 166 00:11:40,366 --> 00:11:42,869 ああ。 ちょっと 大詰めでな。 167 00:11:42,869 --> 00:11:46,206 父さんの必殺技みたいな 魔法なんだが…。 168 00:11:46,206 --> 00:11:49,042 必殺技ね…。 169 00:11:49,042 --> 00:11:51,044 うん。 170 00:11:51,044 --> 00:11:54,380 それより 荒れたミラの声が聞こえたが➨ 171 00:11:54,380 --> 00:11:57,050 かわいい彼女でも 連れてきたのか? 172 00:11:57,050 --> 00:11:59,218 かわいいというより美人かな。 173 00:11:59,218 --> 00:12:01,654 あっ! 本当に連れてきたのか? 174 00:12:01,654 --> 00:12:05,325 いや~ まさか お前が女の子をな。 うれしいぞ! 175 00:12:05,325 --> 00:12:10,330 いや そんなことより 今日 剣で 母さんに勝ったんだ。 176 00:12:10,330 --> 00:12:13,100 お~! おめでとう! 努力が実ったな。 177 00:12:13,100 --> 00:12:16,669 だから 父さん…。 178 00:12:16,669 --> 00:12:19,672 アレル まさか お前…。 179 00:12:19,672 --> 00:12:24,344 ああ。 俺に魔法を教えてくれないか? 180 00:12:24,344 --> 00:12:28,147 残念だが無理だ。 諦めろ。 181 00:12:33,353 --> 00:12:39,025 (ファラ)では まず お野菜を ざく切りしていきましょうか。 182 00:12:39,025 --> 00:12:41,861 はい! あっ… おっ…。 183 00:12:41,861 --> 00:12:45,031 もしかして お野菜 切ったことないんですか? 184 00:12:45,031 --> 00:12:48,368 んっ… 切ったことないが 問題ない! えっ? 185 00:12:48,368 --> 00:12:53,039 ひっ! 料理の構えじゃないです! あらら。 186 00:12:53,039 --> 00:12:56,209 せや~! 187 00:12:56,209 --> 00:12:59,979 うわ~! ああ…。 188 00:12:59,979 --> 00:13:01,981 あっ あっ あっ あっ あっ あっ あっ…。 189 00:13:01,981 --> 00:13:04,984 あ~…。 190 00:13:04,984 --> 00:13:08,488 うえ~ん! 申し訳ない。 191 00:13:08,488 --> 00:13:12,659 ミラのマグカップが割れちゃった! すまない。 192 00:13:12,659 --> 00:13:17,664 あらら…。 あの ライナちゃん ギルドでは お料理しなかったの? 193 00:13:17,664 --> 00:13:19,999 得意な子に任せてまして…。 194 00:13:19,999 --> 00:13:24,337 これは 徹底的に 家事を たたき込む必要がありますね。 195 00:13:24,337 --> 00:13:28,341 あの やっぱり 剣技だけで…。 だめです。 196 00:13:28,341 --> 00:13:32,679 心技体 すべて そろって 最高の剣士です。 197 00:13:32,679 --> 00:13:37,183 そのためには 毎日の生活に 気を使えるようにならなくては。 198 00:13:37,183 --> 00:13:40,186 はい。 フフッ…。 199 00:13:40,186 --> 00:13:43,690 でも 娘が 1人 増えたみたいで うれしいです。 200 00:13:43,690 --> 00:13:46,192 あっ… あれ? 娘といえば➨ 201 00:13:46,192 --> 00:13:49,028 アレルの上に 確か 1人いませんでしたか? 202 00:13:49,028 --> 00:13:51,698 はい! お姉ちゃんがいますよ! 203 00:13:51,698 --> 00:13:53,700 あ~ お姉ちゃんはね…。 204 00:13:53,700 --> 00:13:57,870 ⸨アステア:無職のアレルが 住みやすい環境を作るのだ!⸩ 205 00:13:57,870 --> 00:14:01,974 って 出てっちゃった。 元気だといいのだけど。 206 00:14:01,974 --> 00:14:05,478 確かに 無職は 差別されることが多いが…。 207 00:14:05,478 --> 00:14:07,480 《一般人より強いやつを➨ 208 00:14:07,480 --> 00:14:09,982 気遣う必要があるのだろうか?》 209 00:14:09,982 --> 00:14:14,153 (レオン)まあ そろそろ直そうと思ってたし➨ 210 00:14:14,153 --> 00:14:16,322 いい機会だったな。 211 00:14:16,322 --> 00:14:20,326 父さんなら 魔法で 簡単に直せたんじゃないか? 212 00:14:20,326 --> 00:14:22,995 デヘヘヘ! だって 母さんが➨ 213 00:14:22,995 --> 00:14:27,834 おがくずの匂いがする お父さんも すてきって。 はいはい。 214 00:14:27,834 --> 00:14:32,171 あっ… ああ 魔法を見たかったのか。 うん。 215 00:14:32,171 --> 00:14:34,173 そうだな…。 216 00:14:37,343 --> 00:14:39,345 リビルド。 217 00:14:42,849 --> 00:14:46,185 お~! 片づけながら話すか。 218 00:14:46,185 --> 00:14:50,857 さっきも言ったが 魔法は諦めたほうがいい。 219 00:14:50,857 --> 00:14:54,694 人は 誰もが 魔力を持っているわけじゃない。 220 00:14:54,694 --> 00:14:59,699 魔力持ちとは 特別な才能だ。 才能か…。 221 00:14:59,699 --> 00:15:01,634 魔力も スキルもなしで➨ 222 00:15:01,634 --> 00:15:05,471 魔法を発動したなんて 聞いたこともない。 223 00:15:05,471 --> 00:15:09,809 不可能とは限らないだろ。 そうだな。 224 00:15:09,809 --> 00:15:12,311 無職が 剣神杯 優勝。 225 00:15:12,311 --> 00:15:16,983 お前は 前例のないことを成した。 だが…。 226 00:15:16,983 --> 00:15:19,819 アレル お前は このとおり努力家だ。 227 00:15:19,819 --> 00:15:22,822 しかし 努力しても無理なことはある。 228 00:15:22,822 --> 00:15:25,491 捨ててなかったのか。 229 00:15:25,491 --> 00:15:27,660 息子の努力の証しと思うと➨ 230 00:15:27,660 --> 00:15:30,663 直すのも 捨てるのも 違う気がしてな。 231 00:15:30,663 --> 00:15:34,333 でもな 魔力がないのは➨ 232 00:15:34,333 --> 00:15:37,503 剣士でいえば 剣をつかむ腕もなく➨ 233 00:15:37,503 --> 00:15:40,673 目隠しで 剣技を見て 覚えるようなものだ。 234 00:15:40,673 --> 00:15:43,676 努力のしようがない。 確かに。 235 00:15:43,676 --> 00:15:47,680 だが 俺にも魔力がないと 断言できるのか? 236 00:15:47,680 --> 00:15:51,017 魔力があるなら 祝福で魔術師になって➨ 237 00:15:51,017 --> 00:15:53,519 今頃 魔法を使えているだろう。 238 00:15:53,519 --> 00:15:58,524 いや ある。 そのはずだ。 何か根拠があるのか? 239 00:15:58,524 --> 00:16:02,795 俺が ギルドで 毎日 ライナに殴られていたときのことだ。 240 00:16:02,795 --> 00:16:05,798 はっ? あっ 暴力系ツンデレとか そういう? 241 00:16:05,798 --> 00:16:09,135 父さん ちょっと心配だな。 違う! 242 00:16:09,135 --> 00:16:12,638 頑丈スキルを得るために 体を殴ってもらってただけだ。 243 00:16:12,638 --> 00:16:15,975 そうか。 それは安心… 安心か? 244 00:16:15,975 --> 00:16:19,812 とにかく 傷ついた女神の加護を 癒やすためには➨ 245 00:16:19,812 --> 00:16:22,648 聖水を飲む必要があるが…。 246 00:16:22,648 --> 00:16:27,153 ⸨リリア:もう アレルさん! 少しは節約を覚えてください! 247 00:16:27,153 --> 00:16:29,989 毎月 聖水 消費し過ぎですよ! 248 00:16:29,989 --> 00:16:34,160 ギルドの資金のほとんどは 俺への賭け金じゃないか。 249 00:16:34,160 --> 00:16:37,330 黙らっしゃい! そんなに体をいじめたいなら➨ 250 00:16:37,330 --> 00:16:39,665 これを飲んでください! 251 00:16:39,665 --> 00:16:43,503 なんだ? これは。 倉庫に眠っていた薬です。 252 00:16:43,503 --> 00:16:46,505 回復は こちらを まず 試してくださいね。 253 00:16:46,505 --> 00:16:50,176 だっ… 大丈夫なのか? そもそも なんの薬なんだ? 254 00:16:50,176 --> 00:16:54,013 さあ? でも 古い聖水なら ラッキーじゃありません? 255 00:16:54,013 --> 00:16:56,015 毒だったら どうするんだ! 256 00:16:56,015 --> 00:16:58,684 まあ でも 毒でも内臓を鍛えるのには➨ 257 00:16:58,684 --> 00:17:00,953 いいかもしれないな。 (ライナ/リリア)えっ? 258 00:17:00,953 --> 00:17:03,623 うわっ ほんとに飲んだ⸩ 259 00:17:03,623 --> 00:17:05,791 飲むなよ! 問題は➨ 260 00:17:05,791 --> 00:17:08,127 中身が毒じゃなかったことなんだ。 261 00:17:08,127 --> 00:17:10,630 毒じゃなくて よかったじゃないか。 262 00:17:10,630 --> 00:17:14,467 いや 飲んだら 何かが回復した気がしたんだ。 263 00:17:14,467 --> 00:17:17,470 でも それは 女神の加護じゃなかった。 264 00:17:17,470 --> 00:17:19,805 なら それは なんだ? あっ…。 265 00:17:19,805 --> 00:17:24,477 あっ なるほど! 回復したのが 魔力だった可能性か! 266 00:17:24,477 --> 00:17:28,314 それなら 父さんは 魔法を教えられると思う! 267 00:17:28,314 --> 00:17:31,317 父さん うれしそうだな。 ああ! 268 00:17:31,317 --> 00:17:33,486 実は 剣を教えてた母さんが➨ 269 00:17:33,486 --> 00:17:36,155 羨ましくて しかたなかったんだ! 270 00:17:36,155 --> 00:17:38,157 フッ…。 271 00:17:38,157 --> 00:17:41,661 よし! その回復した何かの存在は➨ 272 00:17:41,661 --> 00:17:44,497 今も感じ取れるか? ああ。 273 00:17:44,497 --> 00:17:49,335 体の中で 移動させたりできるか? なんとなく。 274 00:17:49,335 --> 00:17:51,671 それを放出してみせてくれ。 275 00:17:51,671 --> 00:17:55,007 手のひらの1点から 絞り出すイメージだ。 276 00:17:55,007 --> 00:17:57,009 やってみる。 277 00:18:08,120 --> 00:18:10,957 ハッ…。 278 00:18:10,957 --> 00:18:14,961 あ~! 成功だ! いっ… 今の しょぼいのが? 279 00:18:14,961 --> 00:18:18,631 紛れもなく 魔力がある証拠だ! そっ… そうか。 280 00:18:18,631 --> 00:18:21,300 あっ! 281 00:18:21,300 --> 00:18:25,137 魔力を 全部 使い切ったようだな。 今のでか。 282 00:18:25,137 --> 00:18:28,307 そう。 アレルは 剣の都市で 一番になった。 283 00:18:28,307 --> 00:18:33,479 しかし 魔力量に関しては 魔術師になりたての子にも劣る。 284 00:18:33,479 --> 00:18:37,984 魔法を使うには 今の何百倍もの魔力がいるぞ。 285 00:18:37,984 --> 00:18:40,987 どうすると 魔力が増えるんだ? 286 00:18:40,987 --> 00:18:43,823 剣の練習と同じだ。 えっ? 287 00:18:43,823 --> 00:18:47,159 体を鍛えたら 筋肉が増えるように➨ 288 00:18:47,159 --> 00:18:50,663 魔力も使い込むと 魔力量が増えるぞ。 289 00:18:50,663 --> 00:18:55,167 ああ よかった。 それは得意だ…。 290 00:18:55,167 --> 00:18:58,838 俺は アレルに 諦めろなんて言いたくなかった。 291 00:18:58,838 --> 00:19:01,941 どんなことでも… なんでも可能にして➨ 292 00:19:01,941 --> 00:19:06,946 決して 諦めない お前は 最高の息子だ。 293 00:19:10,783 --> 00:19:13,786 (金貨を置く音) 294 00:19:13,786 --> 00:19:17,957 (アレル)この金で 店で売ってる マナポーションを 全部 買いたい。 295 00:19:17,957 --> 00:19:22,795 マッ… マナポーションかい? そんなに? お父さんのお使いかね? 296 00:19:22,795 --> 00:19:26,799 いや 俺が使うんだ。 はっ? んっ? 297 00:19:26,799 --> 00:19:46,485 ♬~ 298 00:19:46,485 --> 00:19:49,321 お~! すごいぞ アレル! 299 00:19:49,321 --> 00:19:52,158 祝福後の魔術師ぐらいの魔力量だ。 300 00:19:52,158 --> 00:19:56,495 てことは そろそろ 魔法を発動できるってことだな。 301 00:19:56,495 --> 00:20:00,499 いや まだ 1つ やっかいな問題が残ってるんだ。 302 00:20:00,499 --> 00:20:03,335 まずは これを見てくれ。 303 00:20:03,335 --> 00:20:05,671 この模様が どうしたんだ? 304 00:20:05,671 --> 00:20:08,340 (レオン) こいつは魔法文字というものだ。 305 00:20:08,340 --> 00:20:11,010 魔法を発動させるためには➨ 306 00:20:11,010 --> 00:20:16,348 魔法文字で構成された術式が 必要なんだ。 術式…。 307 00:20:16,348 --> 00:20:19,185 スキルがあれば 魔法を発動するとき➨ 308 00:20:19,185 --> 00:20:24,190 必要な術式が 半自動的に 頭の中に描かれるんだ。 309 00:20:24,190 --> 00:20:26,192 そこで スキルか…。 310 00:20:26,192 --> 00:20:33,032 そう。 アレルは 毎回 自分の頭の中に 術式を構築しなければならない。 311 00:20:33,032 --> 00:20:35,534 確かに これは やっかいな問題だ。 312 00:20:35,534 --> 00:20:40,039 一度 魔法都市の学院を頼るのも ありかもしれないな。 313 00:20:40,039 --> 00:20:45,044 そこって 父さんも通ってた…。 基礎を すべて習える場所だ。 314 00:20:45,044 --> 00:20:48,714 まず 入学レベルまで 鍛える必要があるが。 315 00:20:48,714 --> 00:20:50,716 詳しく聞かせてくれ! 316 00:20:54,553 --> 00:20:57,556 あ~ん! フフッ う~ん! 317 00:20:57,556 --> 00:21:00,993 母様のお料理は どれも おいしいのです。 318 00:21:00,993 --> 00:21:03,496 特に このスープが絶品です! 319 00:21:03,496 --> 00:21:05,831 そうか? ありがとう。 320 00:21:05,831 --> 00:21:08,000 えっ 牛女が作ったのですか? 321 00:21:08,000 --> 00:21:11,337 でっ… でも お野菜は硬めで 食感が悪いのです。 322 00:21:11,337 --> 00:21:13,672 修業が必要なのです。 323 00:21:13,672 --> 00:21:16,675 俺は これくらいの硬さ 好きだけどな。 324 00:21:16,675 --> 00:21:19,345 そっ… そうか。 なら よかった。 325 00:21:19,345 --> 00:21:21,680 むむ~! ライナちゃんは➨ 326 00:21:21,680 --> 00:21:25,351 ずいぶん 上達しましたね。 料理も 剣も。 327 00:21:25,351 --> 00:21:29,188 本当ですか? 母様は甘すぎです。 328 00:21:29,188 --> 00:21:32,858 母さんは すっかり ライナのこと 気に入ってるみたいだな。 329 00:21:32,858 --> 00:21:35,027 父さんも気に入ってるぞ! 330 00:21:35,027 --> 00:21:38,531 けなげだし 美人だしな! いっ… いえ…。 331 00:21:38,531 --> 00:21:40,533 あらあら お父さん。 うっ! 332 00:21:40,533 --> 00:21:45,538 もっ… もちろん 母さんのほうが きれいだけどな! まあ! ウフフ! 333 00:21:45,538 --> 00:21:50,209 ファラ殿たちは仲がいいな。 母が生きていれば➨ 334 00:21:50,209 --> 00:21:53,546 うちも ああだったかもしれない。 そうか。 335 00:21:53,546 --> 00:21:57,883 母さんのためなら なんだって 魔法で かなえてみせるさ! 336 00:21:57,883 --> 00:22:01,654 あっ…。 337 00:22:01,654 --> 00:22:04,156 うわ~! お~! 338 00:22:04,156 --> 00:22:08,327 母さんだけの願いの魔神に さあ お任せあれ! 339 00:22:08,327 --> 00:22:11,330 ウフフ! フフフフ! 340 00:22:11,330 --> 00:22:16,135 魔法か。 よし 俺は もっと強くなれるぞ。