1 00:00:39,907 --> 00:00:45,078 (笑い声) 2 00:00:45,078 --> 00:00:51,084 お客さんたち あの山を越えれば 次の駅 剣の都市 ブレスギアですよ。 3 00:00:51,084 --> 00:00:54,588 いよいよだ。 あなたも 剣の都市が目的地? 4 00:00:54,588 --> 00:00:57,257 剣士にとっては 憧れの地だからな。 5 00:00:57,257 --> 00:01:01,261 やっぱり そうよね。 ちなみに 私は 双剣士よ。 6 00:01:01,261 --> 00:01:03,263 チッ! 闘剣士だ。 7 00:01:03,263 --> 00:01:07,434 何よ? 同じ上級職じゃない。 仲よくしましょうよ。 8 00:01:07,434 --> 00:01:09,770 俺は そういう チャラチャラした格好をしたやつと➨ 9 00:01:09,770 --> 00:01:12,272 一緒に見られるのが嫌なんだよ。 10 00:01:12,272 --> 00:01:14,608 うわっ 面倒なやつね。 11 00:01:14,608 --> 00:01:18,278 双剣士は スピード重視だから これでいいの。 12 00:01:18,278 --> 00:01:20,614 (2人)うぅ~! 13 00:01:20,614 --> 00:01:22,950 いや~ お2人とも すばらしい。 14 00:01:22,950 --> 00:01:26,286 上級職でも 攻撃力の高い職じゃないですか。 15 00:01:26,286 --> 00:01:29,122 フッ… まあな。 おっと。 16 00:01:29,122 --> 00:01:32,459 ぜひとも その実力を 見せてくれませんかね? 17 00:01:32,459 --> 00:01:34,394 あっ…。 オークの群れ!? 18 00:01:34,394 --> 00:01:37,564 しかも あの大型 キングオークじゃない? 19 00:01:37,564 --> 00:01:40,901 こいつは 討伐隊が出てくるレベルだぞ! 20 00:01:40,901 --> 00:01:45,405 んっ… 剣士様! どうか 私たちを お助けください! 21 00:01:45,405 --> 00:01:49,576 冗談じゃねえぞ! 自分の身を 守るので 精いっぱいだ! 22 00:01:49,576 --> 00:01:51,745 ほら どけよ! 俺は降りる! あっ! 23 00:01:51,745 --> 00:01:53,914 うっ! んっ…。 24 00:01:53,914 --> 00:01:58,218 んっ… 私も 他人のために 命を張るのは お断りよ! 25 00:02:00,754 --> 00:02:03,423 あっしらも逃げないと。 26 00:02:03,423 --> 00:02:05,759 お客さん 危ないよ! 27 00:02:05,759 --> 00:02:07,761 えっ? 28 00:02:10,097 --> 00:02:12,099 ウッ! ウッ! グワッ! 29 00:02:12,099 --> 00:02:14,101 ウッ! アッ! 30 00:02:14,101 --> 00:02:17,270 今 あの子 消えたみたいに…。 うわ~! 31 00:02:17,270 --> 00:02:19,940 縮地スキルか 見事だね。 (悲鳴) 32 00:02:19,940 --> 00:02:23,276 けれど 囲まれると難しいスキルだ。 33 00:02:23,276 --> 00:02:26,113 このあと どうするつもりだ? 34 00:02:26,113 --> 00:02:28,115 (アレル)んっ…。 (うなり声) 35 00:02:28,115 --> 00:02:31,118 (悲鳴) 36 00:02:31,118 --> 00:02:35,555 すご~い! 踊ってるみたい! おいおい うそだろ? 37 00:02:35,555 --> 00:02:38,225 間違いない。 38 00:02:38,225 --> 00:02:41,561 あれは 最上級職の 剣姫だけが使えるという➨ 39 00:02:41,561 --> 00:02:45,232 攻防一体のスキル 剣舞! しかし…。 40 00:02:45,232 --> 00:02:49,736 剣姫といえば 女性だけの 職業のはず。 なぜ 彼が…。 41 00:02:49,736 --> 00:02:53,573 ウゥ… グオー! 42 00:02:53,573 --> 00:02:56,410 ンッ? うぅ~! 43 00:02:56,410 --> 00:02:58,412 ウッ! 44 00:03:02,082 --> 00:03:04,918 アハハハ! すご~い! 信じられない。 45 00:03:04,918 --> 00:03:07,421 あれだけのオークを たった1人で…。 46 00:03:07,421 --> 00:03:11,758 問題解決だな。 ブレスギアに向かってくれ。 47 00:03:11,758 --> 00:03:15,262 俺は あの街で鍛えて もっと強くなりたいんだ。 48 00:03:15,262 --> 00:03:20,100 アハハハ… お客さん 今でも 十分 お強いと思いますがね。 49 00:03:20,100 --> 00:03:22,436 ねえねえ! 50 00:03:22,436 --> 00:03:25,939 お兄ちゃん すごかったね! どんな職業なの? 51 00:03:25,939 --> 00:03:28,942 俺は… 無職だ。 52 00:03:28,942 --> 00:03:31,545 (一同)え~! 53 00:05:22,923 --> 00:05:27,093 ((んっ! (ファラ)んっ… あら? 54 00:05:27,093 --> 00:05:31,431 今 アレルちゃんが 双刃斬りを 使ったように見えましたが…。 55 00:05:31,431 --> 00:05:35,202 ああ 使った。 あっ… これは夢ですよね。 56 00:05:35,202 --> 00:05:37,370 こんな夢を見てしまうなんて。 57 00:05:37,370 --> 00:05:39,873 私は まだ アレルちゃんが無職であることを➨ 58 00:05:39,873 --> 00:05:43,376 心の底で 受け入れていないのでしょうか? 59 00:05:43,376 --> 00:05:47,214 うわ~! 私は なんて ひどい お母さんなのでしょう! 60 00:05:47,214 --> 00:05:51,384 母さん 夢じゃない。 俺は 双刃斬りを会得したんだ。 61 00:05:51,384 --> 00:05:56,223 練習の時間はかかるけど 自力で再現できた。 んっ? 62 00:05:56,223 --> 00:05:58,558 他のスキルも再現したい。 63 00:05:58,558 --> 00:06:02,562 だから 母さんが知っている 剣姫のスキルを見せてくれないか? 64 00:06:02,562 --> 00:06:04,564 あっ…。 それができたら 俺も➨ 65 00:06:04,564 --> 00:06:08,235 剣の都市 ブレスギアに 腕試しに行こうと思う。 66 00:06:08,235 --> 00:06:10,737 って… 母さん? 67 00:06:10,737 --> 00:06:14,241 あっ! お父さん お姉ちゃん 聞いて! 68 00:06:14,241 --> 00:06:17,244 アレルちゃんは やっぱり 天才ですよ~! 69 00:06:17,244 --> 00:06:21,748 (アレル)いや 母さん そんなことより スキルを…)) 70 00:06:21,748 --> 00:06:26,753 お客さん お客さん! んっ…。 71 00:06:26,753 --> 00:06:28,755 ブレスギアに着きましたよ。 72 00:06:35,028 --> 00:06:39,699 (アレル)剣士が ごろごろいるな。 ええ。 その上級職もですね。 73 00:06:39,699 --> 00:06:44,204 あんたみたいな? んっ? あっしは ただの御者ですよ。 74 00:06:44,204 --> 00:06:48,208 ただの御者が 剣技スキルを 言い当てられるわけないだろう。 75 00:06:48,208 --> 00:06:50,377 あっ… おっしゃるとおり。 76 00:06:50,377 --> 00:06:54,047 実は あっし こう見えて 上級職の聖騎士でしてね。 77 00:06:54,047 --> 00:06:56,049 それが なんで御者を? 78 00:06:56,049 --> 00:07:00,220 ずっと戦いの中に 身を置き続ける というのも疲れますからね。 79 00:07:00,220 --> 00:07:02,555 たま~に こうして のんびり 旅がてら➨ 80 00:07:02,555 --> 00:07:04,557 やらせてもらってるんですよ。 81 00:07:04,557 --> 00:07:08,061 なるほど そういう生き方もあるのか。 82 00:07:08,061 --> 00:07:10,063 この街が初めてなら➨ 83 00:07:10,063 --> 00:07:13,066 まずは どこかのギルドに 所属したほうがいいですよ。 84 00:07:13,066 --> 00:07:15,902 この街の剣士たちは 剣の大会に出て➨ 85 00:07:15,902 --> 00:07:18,905 その賞金で暮らしている人が ほとんどです。 86 00:07:18,905 --> 00:07:22,742 ギルドに所属していないと 大会には出られませんからね。 87 00:07:22,742 --> 00:07:26,746 そのつもりだ。 なるべく 強いやつと手合わせしたいしな。 88 00:07:26,746 --> 00:07:30,417 アハハハ… 中には たちの悪いギルドも あるようですから➨ 89 00:07:30,417 --> 00:07:32,419 気を付けてください。 90 00:07:41,194 --> 00:07:45,365 我ら キャバルリーズは 騎士系で 構成された 高潔なギルドだ! 91 00:07:45,365 --> 00:07:49,369 共に 己を高めんとする者は ぜひ 我らがギルドへ! 92 00:07:49,369 --> 00:07:53,873 はいは~い! 私たち ソードロードは 狩人や盗賊系でも➨ 93 00:07:53,873 --> 00:07:56,876 剣さえ扱えるならOKなギルドだよ! 94 00:07:59,879 --> 00:08:01,881 (リリア)ムフフフフ! 95 00:08:01,881 --> 00:08:04,217 フフフフフ… フッ! 96 00:08:04,217 --> 00:08:07,554 ギャン! あっ…。 97 00:08:07,554 --> 00:08:10,890 くぅ… こいつ ノールックで よけやがった。 98 00:08:10,890 --> 00:08:14,227 でも これは 有能って証拠では? んっ? 99 00:08:14,227 --> 00:08:16,229 いえ なんでも! 100 00:08:16,229 --> 00:08:19,232 ところで あなた 見ない顔ね。 新人かしら? 101 00:08:19,232 --> 00:08:22,235 これから ギルド探し? そのつもりだ。 102 00:08:22,235 --> 00:08:24,571 うわ~! なんて偶然な出会い! 103 00:08:24,571 --> 00:08:28,074 実は 私は ギルドの新人募集してるんです。 104 00:08:28,074 --> 00:08:31,244 偶然? てことで ジャーン! 105 00:08:31,244 --> 00:08:35,682 私たちのギルドの加入契約書です! 受け取ってください! 106 00:08:35,682 --> 00:08:38,184 いらん。 えっ? 107 00:08:38,184 --> 00:08:40,520 んっ! 108 00:08:40,520 --> 00:08:43,690 どうして 見もせず 断るんですか! 109 00:08:43,690 --> 00:08:46,025 新人に対して必死すぎる。 110 00:08:46,025 --> 00:08:48,862 どうせ 人材に困った 弱小ギルドだろ? 111 00:08:48,862 --> 00:08:50,864 ギクッ! 112 00:08:50,864 --> 00:08:55,201 いえいえ 名の知れたギルドですよ。 悪い方面でか。 113 00:08:55,201 --> 00:08:58,538 しかたないですね。 特典を付けちゃいます。 114 00:08:58,538 --> 00:09:03,209 なんと この私 リリアとの 1日デートの権利を。 115 00:09:03,209 --> 00:09:06,045 お前に 全く興味ない。 なっ! 116 00:09:06,045 --> 00:09:08,715 《この人 なんか 既視感あると思ったら➨ 117 00:09:08,715 --> 00:09:10,717 姉さんみたいだな。 118 00:09:10,717 --> 00:09:15,221 貧乳なのに 自分じゃ すごい グラマラスだと思ってるとことか》 119 00:09:15,221 --> 00:09:19,058 ところで この街で いちばん力のあるギルドは どこだ? 120 00:09:19,058 --> 00:09:24,063 それを私に聞きますか。 ずぶといにも程がありますね。 121 00:09:24,063 --> 00:09:27,734 ハァ…。 間違いなく ブラックブレードでしょうね。 122 00:09:27,734 --> 00:09:31,438 A級剣士が8人もいますし。 場所は…。 123 00:09:35,842 --> 00:09:38,178 ここが ブラックブレードか。 124 00:09:38,178 --> 00:09:41,681 なんの用だ? 入会したい。 125 00:09:41,681 --> 00:09:45,185 うちに入るためには 試験に合格せねばならん。 126 00:09:45,185 --> 00:09:47,187 受付は この奥だ。 127 00:09:54,027 --> 00:09:56,196 これは楽しみだ。 128 00:09:56,196 --> 00:09:58,531 試験登録ですね。 129 00:09:58,531 --> 00:10:03,703 剣士の上級職以上が条件ですので 職業を教えていただけますか? 130 00:10:03,703 --> 00:10:05,705 無職だ。 131 00:10:05,705 --> 00:10:08,374 ブフッ! 申し訳ありません。 132 00:10:08,374 --> 00:10:12,212 無職ですか。 では 残念ながら お引き取りください。 133 00:10:12,212 --> 00:10:14,214 おいおい 無職だってよ。 134 00:10:14,214 --> 00:10:17,550 つか 無職なんて どこのギルドだって門前払いだろう。 135 00:10:17,550 --> 00:10:19,719 そこを なんとかできないものか? 136 00:10:19,719 --> 00:10:21,888 受験さえすれば 受かる自信はある。 137 00:10:21,888 --> 00:10:24,390 そう言われましても 規則は規則ですので。 138 00:10:24,390 --> 00:10:27,894 (男性たち)お~! (ざわめき) 139 00:10:30,396 --> 00:10:32,565 やべえ! A級剣士だ! 140 00:10:32,565 --> 00:10:35,068 俺 こんな近くで見たの 初めてだよ! 141 00:10:35,068 --> 00:10:37,070 迫力が違うよな。 142 00:10:39,739 --> 00:10:42,442 しかたない 他を当たるか。 143 00:10:51,918 --> 00:10:54,420 ハァ… 困ったな。 144 00:10:54,420 --> 00:10:56,923 まさか 書類審査で落とされるとは。 145 00:10:56,923 --> 00:10:58,925 そうだ。 146 00:11:04,264 --> 00:11:06,766 ((アレルちゃんが ブレスギアに行くのなら➨ 147 00:11:06,766 --> 00:11:09,936 昔の ギルドの仲間に 推薦状 書きますね。 148 00:11:09,936 --> 00:11:13,940 きっと 力になってくれますよ)) 母さん…。 149 00:11:13,940 --> 00:11:17,777 過保護だと思ったけど こういう事態を予測してたのか。 150 00:11:17,777 --> 00:11:19,946 よし ここを探してみよう。 151 00:11:19,946 --> 00:11:23,116 やっぱり まだ ギルド 決まってないようですね。 152 00:11:23,116 --> 00:11:25,118 どうです? うちなんて。 153 00:11:25,118 --> 00:11:27,287 お前こそ まだ諦めてなかったのか。 154 00:11:27,287 --> 00:11:29,289 あっ…。 155 00:11:32,292 --> 00:11:34,727 正直 言いますと 人数が足りなくて➨ 156 00:11:34,727 --> 00:11:38,064 存続の危機なんです! 俺には関係ない。 157 00:11:38,064 --> 00:11:41,234 そこを なんとか! 人助けだと思って! 158 00:11:41,234 --> 00:11:43,736 このとおり! 断る。 159 00:11:43,736 --> 00:11:45,738 ちょ… なんでですか!? 160 00:11:45,738 --> 00:11:48,575 あなたは 血も涙もない悪魔ですか? 161 00:11:48,575 --> 00:11:54,414 では 靴を! 靴を なめますから! 162 00:11:54,414 --> 00:11:57,917 えっ? (笑い声) 163 00:11:57,917 --> 00:12:01,721 うぅ… 絶対 諦めないんだから! 164 00:12:06,926 --> 00:12:08,928 住所は この辺りか。 165 00:12:10,930 --> 00:12:14,434 せめて 見学だけでも。 しつこすぎる。 166 00:12:14,434 --> 00:12:16,936 その時間で 他のやつを探したらどうなんだ。 167 00:12:16,936 --> 00:12:20,440 すぐそこなんで! ほら あれです あれ! 168 00:12:20,440 --> 00:12:24,444 あれが 私たちのギルドです。 (アレル)あっ… 大きいな。 169 00:12:24,444 --> 00:12:26,446 でしょ? 立派でしょ? 170 00:12:26,446 --> 00:12:29,449 言いましたよね? 有名なギルドだって! 171 00:12:29,449 --> 00:12:31,951 なのに どうして 人手不足なんだ? 172 00:12:31,951 --> 00:12:34,053 えっ… えっと それはですね…。 173 00:12:34,053 --> 00:12:36,389 落ちぶれギルドか。 うっ…。 174 00:12:36,389 --> 00:12:40,059 ええ そうですよ! かつての栄光は 見る影もなし! 175 00:12:40,059 --> 00:12:42,395 今や 最弱のギルドです! 176 00:12:42,395 --> 00:12:45,898 けれど 必ず 黄金時代を取り戻してみせます! 177 00:12:45,898 --> 00:12:49,068 双剣王率いる ドラゴンファングは 不滅です! 178 00:12:49,068 --> 00:12:51,070 んっ? 179 00:12:51,070 --> 00:12:53,573 ((私がいたギルドですか? 180 00:12:53,573 --> 00:12:57,744 リーダーだった双剣王のスキル 竜牙斬りから名前を取って➨ 181 00:12:57,744 --> 00:12:59,912 ドラゴンファングです)) 182 00:12:59,912 --> 00:13:02,015 《母さんがいたギルドだ》 183 00:13:06,085 --> 00:13:08,087 どうぞ。 184 00:13:10,757 --> 00:13:12,759 こちらに お掛けください。 185 00:13:12,759 --> 00:13:15,762 (ロッド)んっ… なんだ 新人か? 186 00:13:18,097 --> 00:13:22,602 あ~! お父さん また飲んでる! お医者さんも だめだって! 187 00:13:22,602 --> 00:13:25,104 大体 そのお金…。 うるせえ! 188 00:13:25,104 --> 00:13:27,774 《恐らく こいつが双剣王だ。 189 00:13:27,774 --> 00:13:29,776 だが 右腕が…》 190 00:13:29,776 --> 00:13:34,213 おい お前 やめてけ。 こんな潰れかけのギルド。 191 00:13:34,213 --> 00:13:38,885 あっ… お父さん! もう。 192 00:13:38,885 --> 00:13:42,889 父は 以前 ブレスギアでも 1 2を争う剣士でしたが➨ 193 00:13:42,889 --> 00:13:44,891 片腕を失ってからは…。 194 00:13:46,893 --> 00:13:50,563 こんなの見せたら 余計 入りたくないですよね。 195 00:13:50,563 --> 00:13:53,399 いや ここに入ろう。 ですよね。 196 00:13:53,399 --> 00:13:56,569 って… えっ!? なんで? いいんですか? 197 00:13:56,569 --> 00:14:00,073 ああ。 どうせ 他のギルドに入れなかったしな。 198 00:14:00,073 --> 00:14:03,076 では 早速 契約書を! あっ…。 199 00:14:08,414 --> 00:14:10,750 はい これで契約完了です。 200 00:14:10,750 --> 00:14:13,586 アレルさんというんですね。 職業は…。 201 00:14:13,586 --> 00:14:15,755 無職? 202 00:14:15,755 --> 00:14:18,758 もう 冗談は だめですよ! フフフ! 203 00:14:18,758 --> 00:14:22,261 正しい情報だ。 ほら 職業証明書。 204 00:14:31,938 --> 00:14:36,709 死にたくなければ 契約破棄して いただけませんかね? なぜだ? 205 00:14:36,709 --> 00:14:40,213 ギルド入会ってのはな 剣士や騎士みたいに➨ 206 00:14:40,213 --> 00:14:45,051 最低限の剣技スキル持ちじゃなきゃ だめなんだよ! そうなのか。 207 00:14:45,051 --> 00:14:48,554 あ~! まさか この くそ偉そうな態度のやつが➨ 208 00:14:48,554 --> 00:14:51,390 無職だなんて思わねえだろうが こんちくしょう! 209 00:14:51,390 --> 00:14:56,062 どうするんだよ! ギルド存亡の危機だってのに! 210 00:14:56,062 --> 00:15:01,067 (ライナ)どうした? リリア。 外まで 大声が聞こえてきたが。 211 00:15:01,067 --> 00:15:03,069 ライナ! 212 00:15:03,069 --> 00:15:06,572 うわ~ん! せっかく 新人が入ったと思ったのに➨ 213 00:15:06,572 --> 00:15:08,908 無職だったんですよ! 214 00:15:08,908 --> 00:15:11,577 無職? まさか…。 215 00:15:11,577 --> 00:15:15,915 ハッ… やはり 貴様か! 誰だ? お前。 216 00:15:15,915 --> 00:15:20,253 なっ! 忘れたのか? 同郷だ! 手合わせしたじゃないか! 217 00:15:20,253 --> 00:15:25,758 んっ? いや 覚えがない。 そんな! ほら 5年前。 218 00:15:25,758 --> 00:15:27,760 (アレル)いや わからないな。 219 00:15:27,760 --> 00:15:31,764 大体 あんたみたいな美人 会ってたら忘れるわけない。 220 00:15:31,764 --> 00:15:35,034 びっ… びじ… かっ… からかうな! 221 00:15:35,034 --> 00:15:38,704 ああ 同じ髪色のやつと 手合わせしたことなら…。 222 00:15:38,704 --> 00:15:41,040 確か エバンスの息子で…。 223 00:15:41,040 --> 00:15:45,211 エバンスには娘しかいない。 それが私だ。 224 00:15:45,211 --> 00:15:48,548 おお…。 《女だったのか》 225 00:15:48,548 --> 00:15:51,551 悪い。 同じやつと思わなかった。 226 00:15:51,551 --> 00:15:56,055 んっ… まあ 5年で髪が伸びて 印象 変わったかもな。 227 00:15:56,055 --> 00:15:59,058 んっ 髪より…。 んっ? 228 00:15:59,058 --> 00:16:01,727 (アレル)いや なんでもない。 229 00:16:01,727 --> 00:16:04,230 ライナ! もしかして 前に言ってた➨ 230 00:16:04,230 --> 00:16:06,732 手合わせして勝てなかった 無職って…。 231 00:16:06,732 --> 00:16:08,734 ああ こいつのことだ。 232 00:16:08,734 --> 00:16:12,738 まさか 本当の話だったなんて 信じられません。 233 00:16:12,738 --> 00:16:15,074 普通では ありえないからな。 234 00:16:15,074 --> 00:16:18,244 だが もう あのときのようにはいかない。 235 00:16:18,244 --> 00:16:21,080 私は この5年で強くなった。 236 00:16:21,080 --> 00:16:24,250 よし ちょうどいい機会だ。 237 00:16:24,250 --> 00:16:26,586 地下に練習場がある。 238 00:16:26,586 --> 00:16:29,589 そこで久しぶりに 手合わせといこうじゃないか。 239 00:16:32,425 --> 00:16:36,229 (リリア)ここが練習場です。 結構 広いな。 240 00:16:38,197 --> 00:16:41,367 ライナ 本当に 無職と戦うのですか? 241 00:16:41,367 --> 00:16:46,539 ああ やつは強い。 私は やつを倒さなければいけない。 242 00:16:46,539 --> 00:16:52,044 わかりました。 あまり むちゃしないでくださいね。 243 00:16:52,044 --> 00:16:55,548 両者 構え! 244 00:16:55,548 --> 00:16:59,051 始め! 双刃斬り! 245 00:16:59,051 --> 00:17:01,554 《5年前と同じ技? こちらの双刃斬りで➨ 246 00:17:01,554 --> 00:17:03,723 相殺されてしまうのが わかってるのに?》 247 00:17:03,723 --> 00:17:05,892 フッ! 248 00:17:05,892 --> 00:17:09,562 うっ! なんだ? なぜ 相殺されない? 249 00:17:09,562 --> 00:17:11,564 フッ… 油断したな。 250 00:17:11,564 --> 00:17:14,467 言っただろう? 私は強くなったと。 251 00:17:17,570 --> 00:17:21,908 フッ… この剣は 従来の5倍ほどの重量がある。 252 00:17:21,908 --> 00:17:25,077 同じ技を使って返すだけでは 打ち負けるぞ。 253 00:17:25,077 --> 00:17:27,079 あっ…。 254 00:17:27,079 --> 00:17:31,250 剛剣士の怪力スキルで 私は それを可能にした。 255 00:17:31,250 --> 00:17:34,020 この圧倒的パワーで 貴様を倒す! 256 00:17:34,020 --> 00:17:37,523 フッ! はぁ~! 257 00:17:37,523 --> 00:17:42,528 剣士の上級職 剛剣士か。 相当 努力したようだな。 258 00:17:42,528 --> 00:17:45,698 フッ! ハッ! これだけ重い一撃なのに➨ 259 00:17:45,698 --> 00:17:49,869 通常の剣と同じか それ以上の速さだ。 260 00:17:49,869 --> 00:17:52,705 確かに このまま受け続けたら 打ち負ける。 261 00:17:52,705 --> 00:17:54,707 そういうことだ! 262 00:17:54,707 --> 00:17:58,544 だが よかったのか? そんなに簡単に 種明かしをして。 263 00:17:58,544 --> 00:18:02,548 問題ない。 むしろ これくらいのハンデは 必要だろう。 264 00:18:02,548 --> 00:18:05,885 ふむ…。 しかし この程度の速さであれば➨ 265 00:18:05,885 --> 00:18:07,887 そもそも 受ける必要はないな。 266 00:18:07,887 --> 00:18:10,222 んっ… ほざけ! 267 00:18:10,222 --> 00:18:13,726 うぅっ! もらった! 268 00:18:13,726 --> 00:18:15,895 入った! 269 00:18:15,895 --> 00:18:18,731 あっ… ハッ! 270 00:18:18,731 --> 00:18:22,068 がっ! くっ… いつの間に。 271 00:18:22,068 --> 00:18:24,570 私の剣は 貴様を捉えたはず! 272 00:18:24,570 --> 00:18:27,740 お前も油断したな。 あれは残像だ。 273 00:18:27,740 --> 00:18:32,745 残像スキル? まさか 剣技の中でも 最上級のスキルだぞ! 274 00:18:32,745 --> 00:18:35,514 一体 どうすれば そんなまねができるんだ!? 275 00:18:35,514 --> 00:18:38,351 貴様! フッ! 簡単に言うと➨ 276 00:18:38,351 --> 00:18:40,519 めちゃくちゃ速く動けばいい。 フッ! 277 00:18:40,519 --> 00:18:43,022 そっ… そんなこと できるわけが…。 278 00:18:43,022 --> 00:18:45,524 それだけ努力した。 (ライナ)フッ! うっ! 279 00:18:45,524 --> 00:18:48,361 同じ手に 二度と…。 280 00:18:48,361 --> 00:18:52,031 (アレル)それも残像だぞ。 なっ! 281 00:18:52,031 --> 00:18:54,533 うっ! 282 00:18:54,533 --> 00:19:00,539 今の一撃で ほとんど 加護が 減っていないのか すごいな。 283 00:19:00,539 --> 00:19:05,044 フッ… 剛剣士には 頑丈のスキルもある。 284 00:19:05,044 --> 00:19:08,381 貴様の斬撃では 大したダメージにはならない。 285 00:19:08,381 --> 00:19:10,883 逆に 私の一撃ならば。 286 00:19:10,883 --> 00:19:12,885 はぁ~! ならば…。 287 00:19:12,885 --> 00:19:16,055 フッ! ぐはっ! オブテインカウンター。 288 00:19:16,055 --> 00:19:19,225 母さんの得意な 剣姫の反撃スキルだ。 289 00:19:19,225 --> 00:19:21,227 そっ… そんな…。 290 00:19:23,896 --> 00:19:27,733 うそ! アッ… アレルさんの勝ち!? 291 00:19:27,733 --> 00:19:30,903 どうして? どうして また負けた? 292 00:19:30,903 --> 00:19:34,507 私は強くなったはずなのに。 ああ 強かった。 293 00:19:34,507 --> 00:19:37,843 ただ それ以上に 俺が強くなっただけだ。 294 00:19:37,843 --> 00:19:40,679 んっ…。 295 00:19:40,679 --> 00:19:44,517 うぅ…。 あっ…。 296 00:19:44,517 --> 00:19:49,188 ライナ 聖水。 ハァ… ありがとう。 297 00:19:49,188 --> 00:19:52,024 アレルさんが ライナを泣かせた! 298 00:19:52,024 --> 00:19:56,028 えっ? 褒めたのに。 あっ…。 299 00:19:56,028 --> 00:19:59,532 泣いてない。 絶対 泣いてないから! 300 00:19:59,532 --> 00:20:02,368 んっ! あっ…。 301 00:20:02,368 --> 00:20:05,371 ハァハァ ハァハァ ハァハァ ハァハァ ハァハァ…。 302 00:20:05,371 --> 00:20:09,041 うわ~ん! また負けた~! 303 00:20:09,041 --> 00:20:12,545 5年も頑張ったのに~! あっ…。 304 00:20:12,545 --> 00:20:15,715 え~ コホン。 305 00:20:15,715 --> 00:20:17,716 ようこそ ドラゴンファングへ! 306 00:20:17,716 --> 00:20:20,719 アレルさんを仲間として歓迎します! 307 00:20:20,719 --> 00:20:23,055 見事な手のひら返しだな。 308 00:20:23,055 --> 00:20:27,560 え~? 私は 最初から アレルさんを信じてましたよ! 309 00:20:27,560 --> 00:20:32,064 おかしいな。 罵詈雑言を 浴びせられた気がしたが。 310 00:20:32,064 --> 00:20:35,735 え~っと… 私の残像じゃないですかね? 311 00:20:35,735 --> 00:20:39,071 まあ いい。 どのみち サインしてしまったしな。 312 00:20:39,071 --> 00:20:42,241 そうです そうです! それは そうと➨ 313 00:20:42,241 --> 00:20:45,411 このギルドが存亡の危機ってのは どういうことだ? 314 00:20:45,411 --> 00:20:49,915 あっ えっと… それはですね 借金です。 315 00:20:49,915 --> 00:20:52,918 どのぐらいだ? えっ 聞きます? 316 00:20:55,588 --> 00:20:58,257 ゴニョゴニョ ゴニョゴニョ ゴニョゴニョ。 317 00:20:58,257 --> 00:21:03,262 だっ… 大丈夫! 1週間後に ギルド対抗戦があります。 318 00:21:03,262 --> 00:21:05,264 それに勝てば 借金 返して➨ 319 00:21:05,264 --> 00:21:08,434 お釣りが来るぐらいの賞金が もらえるんです。 320 00:21:08,434 --> 00:21:14,273 ただ 出場最低人数が3人なので 必死に 新人を探していたんです。 321 00:21:14,273 --> 00:21:17,443 そんな状態で よく あいつは残ったな。 322 00:21:17,443 --> 00:21:19,445 (リリア)ライナは…。 323 00:21:23,115 --> 00:21:25,117 ((うわっ! くっ! 324 00:21:25,117 --> 00:21:29,288 欲しいのは即戦力だ! がきは必要ねえんだよ! 325 00:21:29,288 --> 00:21:32,291 ここも だめか…。 326 00:21:32,291 --> 00:21:35,060 でも 次こそ。 327 00:21:35,060 --> 00:21:37,897 あっ…。 坊主 ガッツがあるな。 328 00:21:37,897 --> 00:21:41,233 どうだ? 俺のギルドで 腕を磨かないか? 329 00:21:41,233 --> 00:21:45,738 あっ…。 フフッ…)) 330 00:21:45,738 --> 00:21:48,908 (リリア)そうやって お父さんが うちに連れてきて以来➨ 331 00:21:48,908 --> 00:21:51,744 ずっと一緒なんです。 332 00:21:51,744 --> 00:21:56,916 そのときの恩を感じてか。 相変わらず 律儀なやつだな。 333 00:21:56,916 --> 00:22:00,920 ハッ… ハクション! んっ? 334 00:22:00,920 --> 00:22:05,591 まあ それなら 話は簡単だ。 その対抗戦に勝てばいい。 335 00:22:05,591 --> 00:22:07,760 そう… ですね。 336 00:22:07,760 --> 00:22:10,262 どうした? ずいぶん弱気だな。 337 00:22:10,262 --> 00:22:12,932 いっ… いえ そんなことないですよ! 338 00:22:12,932 --> 00:22:16,769 はい 勝てばいいんです 勝てば。 でも…。 339 00:22:16,769 --> 00:22:19,271 んっ? 私たち3人で➨ 340 00:22:19,271 --> 00:22:21,440 5人の相手を 倒さないといけません。 341 00:22:21,440 --> 00:22:25,110 しかも どんな強い人が出てくるか わからないのに。 342 00:22:25,110 --> 00:22:28,614 それは… おもしろそうだ。 えっ? 343 00:22:28,614 --> 00:22:31,784 強いやつと戦って もっと強くなる。 344 00:22:31,784 --> 00:22:34,553 そのために 俺は この街に来たんだ。 345 00:22:34,553 --> 00:22:51,770 ♬~