1 00:00:35,602 --> 00:00:37,604 (ロッド)ばか野郎! 2 00:00:37,604 --> 00:00:40,440 ちったあ 防御ぐらいしろ! 3 00:00:40,440 --> 00:00:44,111 ぐおっ! がっ! ぐはっ! 4 00:00:44,111 --> 00:00:46,947 がっ! ギャッ! ぐふっ! 5 00:00:46,947 --> 00:00:50,617 あっ… ああ… あっ あっ あっ…。 くくくく…。 6 00:00:50,617 --> 00:00:54,454 お前らは 自分のスキルを過信し過ぎだ! 7 00:00:54,454 --> 00:00:58,458 隙だらけで話にならねえ! で 次は どいつだ? 8 00:00:58,458 --> 00:01:00,794 (ギルド員たち)ひぃ~! (ロッド)こら! 逃げるんじゃねえ! 9 00:01:00,794 --> 00:01:03,964 (ディール)こっ… こんなに 訓練 きついなんて。 10 00:01:03,964 --> 00:01:06,300 (リリア)何 サボってるんですか? 11 00:01:06,300 --> 00:01:08,302 げっ! リリアさん! 12 00:01:08,302 --> 00:01:10,971 心を入れ替えて 頑張るっていうから➨ 13 00:01:10,971 --> 00:01:14,474 ギルドに入れたのに だめだめですね。 あっ…。 14 00:01:14,474 --> 00:01:17,311 だって ロッドさんが鬼すぎるっす! 15 00:01:17,311 --> 00:01:21,815 確かに 復帰後のほうが 指導熱心な気がします。 16 00:01:21,815 --> 00:01:24,151 アレルさんのおかげですね。 17 00:01:24,151 --> 00:01:27,321 そういえば アレル先生は来ないんすか? 18 00:01:27,321 --> 00:01:31,992 ああ アレルさんなら ギルドを 退会しましたよ。 アハハハ。 んっ? 19 00:01:31,992 --> 00:01:34,928 え~! 先生 辞めたんですか!? 20 00:01:34,928 --> 00:01:36,930 そうなんです。 21 00:01:36,930 --> 00:01:41,268 ああ アレルさん! どうして 私の元を去ったのですか? 22 00:01:41,268 --> 00:01:45,939 結婚の約束もしてたのに! ハァ…。 23 00:01:45,939 --> 00:01:50,444 アレルさん 追っかけて ライナも いなくなっちゃうし。 24 00:01:50,444 --> 00:01:53,747 もう みんな 勝手で困っちゃいますよね。 25 00:03:40,921 --> 00:03:42,923 お客さ~ん。 26 00:03:42,923 --> 00:03:46,426 剣神杯の優勝者が さっさと いなくなるなんて➨ 27 00:03:46,426 --> 00:03:49,930 前代未聞ですよ。 いいんですか? 28 00:03:49,930 --> 00:03:53,266 (アレル)もう 見るものも やることも なさそうだからな。 29 00:03:53,266 --> 00:03:56,770 はぁ…。 でも こっちは田舎しかないですよ。 30 00:03:56,770 --> 00:03:58,772 ああ さては里帰りですか。 31 00:03:58,772 --> 00:04:02,609 ああ。 それと腕試しだ。 えっ? 32 00:04:02,609 --> 00:04:06,947 今なら 母さんに 勝てるかもしれないからな。 33 00:04:06,947 --> 00:04:12,786 アハハハハハハ! 剣神杯の優勝者でも お母様が怖いですか! 34 00:04:12,786 --> 00:04:15,489 どの家も 母は強しですな! 35 00:04:22,796 --> 00:04:25,966 (ファラ)う~ん いい香りです。 36 00:04:25,966 --> 00:04:31,805 アレルちゃん お帰りのお祝いに 花束にでもしましょうか。 37 00:04:31,805 --> 00:04:34,307 気配は消してたんだけどな。 38 00:04:37,410 --> 00:04:40,080 いい経験をしたみたいですね。 39 00:04:40,080 --> 00:04:43,416 気配も 数秒前まで 気付きませんでしたよ。 40 00:04:43,416 --> 00:04:47,087 一応 剣神杯で優勝してきた。 41 00:04:47,087 --> 00:04:50,090 まあ! お母さんと おそろい! 42 00:04:50,090 --> 00:04:52,425 ああ。 それでなんだけど…。 43 00:04:52,425 --> 00:04:55,929 おっ! あっ…。 44 00:04:55,929 --> 00:04:58,932 フッ… いい香りでしょ? 45 00:04:58,932 --> 00:05:02,269 《今のが剣だったら負けてたな》 46 00:05:02,269 --> 00:05:04,604 参ったな。 俺のしたいことくらいは➨ 47 00:05:04,604 --> 00:05:06,606 お見通しか。 48 00:05:06,606 --> 00:05:09,943 もちろんです。 お母さんですから。 49 00:05:09,943 --> 00:05:13,113 ここだと おうちが壊れちゃいますね。 50 00:05:13,113 --> 00:05:17,784 裏山の演習場に行きましょうか。 ああ。 51 00:05:17,784 --> 00:05:19,786 (ファラ)ウフフ! 52 00:05:19,786 --> 00:05:24,291 アレルちゃんが どれくらい 強くなったのか 楽しみです。 53 00:05:24,291 --> 00:05:27,460 そんなふうに 笑って 余裕にしているのも➨ 54 00:05:27,460 --> 00:05:29,963 今のうちだぞ。 あらあら。 55 00:05:33,133 --> 00:05:35,135 ハッ! 56 00:05:37,737 --> 00:05:40,407 別に油断なんかしてませんよ。 57 00:05:40,407 --> 00:05:43,076 《神足通からの一撃! 58 00:05:43,076 --> 00:05:45,779 庭での動きを見てなかったら 防げなかった!》 59 00:05:48,915 --> 00:05:51,251 《こっちも攻めないと負ける!》 60 00:05:51,251 --> 00:05:54,087 はぁ~! 61 00:05:54,087 --> 00:05:56,256 フッ! んっ…。 62 00:05:56,256 --> 00:06:01,428 今のは 神空斬りと双刃斬りの 応用ですか? おもしろいですね。 63 00:06:01,428 --> 00:06:05,098 そういう母さんは なんのスキルを使ったんだ? 64 00:06:05,098 --> 00:06:07,767 ただ 剣を振っただけですよ。 65 00:06:07,767 --> 00:06:09,769 スキルじゃないのか。 66 00:06:09,769 --> 00:06:14,441 スキルに頼らない戦いは アレルちゃんから学んだことです。 67 00:06:14,441 --> 00:06:17,944 そうか。 やっぱり 母さんは強い! 68 00:06:17,944 --> 00:06:22,115 お~! ウフフ。 69 00:06:22,115 --> 00:06:24,618 (エバンス)うわっ! (どよめき) 70 00:06:24,618 --> 00:06:26,620 なっ… なんだ? 71 00:06:26,620 --> 00:06:29,623 やべえ魔物でも現れたのか? ひぃ~! 72 00:06:36,396 --> 00:06:39,899 次は 天剣士の空中跳躍ですか! 73 00:06:39,899 --> 00:06:44,571 はぁ~! フッ… させません! 神憑り! 74 00:06:44,571 --> 00:06:46,973 それは もう 効かないぞ! 75 00:06:51,077 --> 00:06:53,280 なら 手加減できません。 76 00:06:57,751 --> 00:06:59,753 (2人)インフィニット・ブレイク! 77 00:07:02,756 --> 00:07:04,758 (ライナ)人けがないな。 78 00:07:04,758 --> 00:07:09,596 村に来る途中に聞こえた すさまじい音が原因か? 79 00:07:09,596 --> 00:07:11,765 もう 収まったようだが…。 80 00:07:11,765 --> 00:07:14,968 さて ここにいるといいんだが…。 81 00:07:22,275 --> 00:07:26,279 (ミラ)お姉さん 誰ですか? 《妹さんか?》 82 00:07:26,279 --> 00:07:30,950 ああ 私は ライナ。 アレルに会いに来たんだが…。 83 00:07:30,950 --> 00:07:34,888 兄様に? 牛女が? 84 00:07:34,888 --> 00:07:37,057 牛女!? 85 00:07:37,057 --> 00:07:41,227 兄様はいませんし たぶん 牛には会いたくないと思います。 86 00:07:41,227 --> 00:07:43,897 さようなら。 あっ まっ… 待ってくれ! 87 00:07:43,897 --> 00:07:45,899 牛語は わかりません! 88 00:07:45,899 --> 00:07:48,401 (ファラ)こらこら ミラちゃん。 (2人)あっ…。 89 00:07:48,401 --> 00:07:51,237 お客様に失礼はいけませんよ。 90 00:07:51,237 --> 00:07:54,407 あれ? なんで ライナがいるんだ? アレル! 91 00:07:54,407 --> 00:07:58,411 母様! 兄様! おかえりなさい! あっ…。 フッ…。 92 00:07:58,411 --> 00:08:01,081 ただいま。 大きくなったな。 93 00:08:01,081 --> 00:08:03,583 やはり 妹だったか。 94 00:08:03,583 --> 00:08:06,252 兄様と母様 ボロボロ? 95 00:08:06,252 --> 00:08:10,423 ああ 母さんと試合をしたんだよ。 どっちが勝ったの? 96 00:08:10,423 --> 00:08:14,928 お母さんの負けです! アレルちゃん とっても強くなってました! 97 00:08:14,928 --> 00:08:17,263 まあ 技のぶつけ合いになって➨ 98 00:08:17,263 --> 00:08:19,766 体力の差で ギリ勝った感じだけどな。 99 00:08:19,766 --> 00:08:21,768 でも すごいじゃないか。 100 00:08:21,768 --> 00:08:25,438 だって アレルのお母さんは 実は 剣神なんだろ? 101 00:08:25,438 --> 00:08:29,609 ああ。 だが 現役時代よりは 衰えているはずだ。 102 00:08:29,609 --> 00:08:33,113 手放しでは喜べない。 そっ… そうか。 103 00:08:33,113 --> 00:08:37,217 もう ひどいですよ! お母さん まだまだ若いですから! 104 00:08:37,217 --> 00:08:40,387 母様は きれいだよ。 ウフフ! 105 00:08:40,387 --> 00:08:45,725 それで そこのすてきな女の子を お母さんに紹介してくれないの? 106 00:08:45,725 --> 00:08:49,729 剣の都市でのことを 聞こうと思っていたけど➨ 107 00:08:49,729 --> 00:08:53,066 お母さん やっぱり 2人の なれ初めが聞きたいな! あっ。 108 00:08:53,066 --> 00:08:55,068 んっ! 恋バナ 大好き! 109 00:08:55,068 --> 00:08:58,238 嫌です! 牛女の話なんて 聞くことないです! 110 00:08:58,238 --> 00:09:00,240 あっ… あの…。 うぅ~。 111 00:09:00,240 --> 00:09:05,078 牛と何度も言うが 私は そんな太ってるだろうか? フン! 112 00:09:05,078 --> 00:09:09,916 あ~ 名前は ライナ。 都市では 一緒に暮らしてたんだ。 113 00:09:09,916 --> 00:09:12,919 へぇ~ 一緒に? ハッ! あら まあ 一緒に? 114 00:09:12,919 --> 00:09:15,255 たた… ただのギルド仲間です! 115 00:09:15,255 --> 00:09:17,424 それで どうして うちに来たんだ? 116 00:09:17,424 --> 00:09:22,095 それだ! アレル ギルドから いきなり消えるなんて ひどいぞ。 117 00:09:22,095 --> 00:09:26,433 ちゃんと 退会届 置いてきたぞ。 そういう問題じゃない! 118 00:09:26,433 --> 00:09:29,436 普通は 別れの挨拶くらいするだろ! 119 00:09:29,436 --> 00:09:34,207 参考になる剣のスキルは 全部 見たから もういいかなって。 120 00:09:34,207 --> 00:09:36,209 お前ってやつは…。 121 00:09:36,209 --> 00:09:39,045 まあまあ アレルちゃんを心配して➨ 122 00:09:39,045 --> 00:09:42,048 こんな田舎まで よく来てくれたわね。 123 00:09:42,048 --> 00:09:47,220 いえ 私も この村の出身です。 あら そうなの? 124 00:09:47,220 --> 00:09:51,057 それと 私は アレルだけが目的ではありません。 125 00:09:51,057 --> 00:09:55,562 実は ファラさんに 弟子入りを願いに 参りました。 あら まあ。 126 00:09:55,562 --> 00:09:59,065 (エバンス)ファラ殿! ファラ殿は ご在宅か!? 緊急事態です! 127 00:09:59,065 --> 00:10:01,768 この声は…。 エバンスさん? 128 00:10:03,736 --> 00:10:07,907 あっ… お~ よかった ファラ殿が ご在宅で。 129 00:10:07,907 --> 00:10:12,078 先ほど 西の山にて 天変地異が発生しまして。 130 00:10:12,078 --> 00:10:16,416 ああ なるほど。 《ああ…》 131 00:10:16,416 --> 00:10:19,919 現地は 切り裂かれた木々が転がる 異様さで➨ 132 00:10:19,919 --> 00:10:24,591 ぜひ ファラ殿にも 自警団と共に 調査を お願いしたく。 133 00:10:24,591 --> 00:10:26,593 それには及びません。 134 00:10:26,593 --> 00:10:29,762 そこで 先ほど 魔物を倒してきたのです。 135 00:10:29,762 --> 00:10:32,765 あっ! なんと そうでしたか! 136 00:10:32,765 --> 00:10:35,101 《お~ 切り抜けた》 137 00:10:35,101 --> 00:10:38,104 であれば 解決ですか。 よかった。 138 00:10:38,104 --> 00:10:40,940 ならば 避難した皆にも知らせねば。 139 00:10:40,940 --> 00:10:43,276 んっ? ライナ! パパ。 140 00:10:43,276 --> 00:10:46,613 ああ エバンスさんの娘さんでしたか! 141 00:10:46,613 --> 00:10:49,782 亡くなられた お母様 そっくりですね! 142 00:10:49,782 --> 00:10:52,619 一体 どうして ファラ殿の家に? 143 00:10:52,619 --> 00:10:56,456 私の元で花嫁修業をしたいそうで。 あっ…。 144 00:10:56,456 --> 00:10:59,626 なっ… ライナも そんな年頃に? 145 00:10:59,626 --> 00:11:03,129 そんなこと 言ってません! 私は ただ 弟子入りにと! 146 00:11:03,129 --> 00:11:05,131 花嫁修業の弟子では? (泣き声) 147 00:11:05,131 --> 00:11:08,468 違います! 剣を教えてほしいのです! 148 00:11:08,468 --> 00:11:10,970 私は 強い剣士になりたい! 149 00:11:10,970 --> 00:11:13,640 なら 花嫁修業も 剣士も➨ 150 00:11:13,640 --> 00:11:17,477 両方 頑張っちゃいましょう! えっ? あっ… ああ…。 151 00:11:17,477 --> 00:11:20,980 お~ それは名案! え~!? 152 00:11:20,980 --> 00:11:26,653 私は 妻が死んだとき ライナを立派に育ててみせる。 153 00:11:26,653 --> 00:11:28,988 そう誓いました。 154 00:11:28,988 --> 00:11:31,991 しかし 剣しか教えてやれず…。 155 00:11:31,991 --> 00:11:35,929 ライナが家事も学んでくれるなら とても うれしい。 156 00:11:35,929 --> 00:11:38,598 任せてください! 157 00:11:38,598 --> 00:11:41,935 ライナちゃんを 立派な淑女にしてみせます! 158 00:11:41,935 --> 00:11:44,437 ファラ殿 ありがたく! 159 00:11:44,437 --> 00:11:48,107 いや その… 気持ちは うれしいが 私の意思は? 160 00:11:48,107 --> 00:11:52,779 では 自分は任務に戻ります。 ライナ 頑張るんだぞ。 161 00:11:52,779 --> 00:11:55,481 だから 私の意思は? 162 00:12:00,787 --> 00:12:04,290 (ノック) 163 00:12:04,290 --> 00:12:07,794 (レオン)騒がしいと思ったら やはり 帰ってきていたか。 164 00:12:07,794 --> 00:12:11,130 おかえり アレル。 ただいま。 165 00:12:11,130 --> 00:12:13,800 父さんは 魔法の研究をしてたのか? 166 00:12:13,800 --> 00:12:16,302 ああ。 ちょっと 大詰めでな。 167 00:12:16,302 --> 00:12:19,639 父さんの必殺技みたいな 魔法なんだが…。 168 00:12:19,639 --> 00:12:22,475 必殺技ね…。 169 00:12:22,475 --> 00:12:24,477 うん。 170 00:12:24,477 --> 00:12:27,814 それより 荒れたミラの声が聞こえたが➨ 171 00:12:27,814 --> 00:12:30,483 かわいい彼女でも 連れてきたのか? 172 00:12:30,483 --> 00:12:32,652 かわいいというより美人かな。 173 00:12:32,652 --> 00:12:35,088 あっ! 本当に連れてきたのか? 174 00:12:35,088 --> 00:12:38,758 いや~ まさか お前が女の子をな。 うれしいぞ! 175 00:12:38,758 --> 00:12:43,763 いや そんなことより 今日 剣で 母さんに勝ったんだ。 176 00:12:43,763 --> 00:12:47,433 お~! おめでとう! 努力が実ったな。 177 00:12:47,433 --> 00:12:50,103 だから 父さん…。 178 00:12:50,103 --> 00:12:53,106 アレル まさか お前…。 179 00:12:53,106 --> 00:12:57,777 ああ。 俺に魔法を教えてくれないか? 180 00:12:57,777 --> 00:13:01,581 残念だが無理だ。 諦めろ。 181 00:13:06,786 --> 00:13:12,458 (ファラ)では まず お野菜を ざく切りしていきましょうか。 182 00:13:12,458 --> 00:13:15,294 はい! あっ… おっ…。 183 00:13:15,294 --> 00:13:18,464 もしかして お野菜 切ったことないんですか? 184 00:13:18,464 --> 00:13:21,801 んっ… 切ったことないが 問題ない! えっ? 185 00:13:21,801 --> 00:13:26,472 ひっ! 料理の構えじゃないです! あらら。 186 00:13:26,472 --> 00:13:29,642 せや~! 187 00:13:29,642 --> 00:13:33,413 うわ~! ああ…。 188 00:13:33,413 --> 00:13:35,415 あっ あっ あっ あっ あっ あっ あっ…。 189 00:13:35,415 --> 00:13:38,418 あ~…。 190 00:13:38,418 --> 00:13:41,921 うえ~ん! 申し訳ない。 191 00:13:41,921 --> 00:13:46,092 ミラのマグカップが割れちゃった! すまない。 192 00:13:46,092 --> 00:13:51,097 あらら…。 あの ライナちゃん ギルドでは お料理しなかったの? 193 00:13:51,097 --> 00:13:53,433 得意な子に任せてまして…。 194 00:13:53,433 --> 00:13:57,770 これは 徹底的に 家事を たたき込む必要がありますね。 195 00:13:57,770 --> 00:14:01,774 あの やっぱり 剣技だけで…。 だめです。 196 00:14:01,774 --> 00:14:06,112 心技体 すべて そろって 最高の剣士です。 197 00:14:06,112 --> 00:14:10,616 そのためには 毎日の生活に 気を使えるようにならなくては。 198 00:14:10,616 --> 00:14:13,619 はい。 フフッ…。 199 00:14:13,619 --> 00:14:17,123 でも 娘が 1人 増えたみたいで うれしいです。 200 00:14:17,123 --> 00:14:19,625 あっ… あれ? 娘といえば➨ 201 00:14:19,625 --> 00:14:22,462 アレルの上に 確か 1人いませんでしたか? 202 00:14:22,462 --> 00:14:25,131 はい! お姉ちゃんがいますよ! 203 00:14:25,131 --> 00:14:27,133 あ~ お姉ちゃんはね…。 204 00:14:27,133 --> 00:14:31,304 ((アステア:無職のアレルが 住みやすい環境を作るのだ!)) 205 00:14:31,304 --> 00:14:35,408 って 出てっちゃった。 元気だといいのだけど。 206 00:14:35,408 --> 00:14:38,911 確かに 無職は 差別されることが多いが…。 207 00:14:38,911 --> 00:14:40,913 《一般人より強いやつを➨ 208 00:14:40,913 --> 00:14:43,416 気遣う必要があるのだろうか?》 209 00:14:43,416 --> 00:14:47,587 (レオン)まあ そろそろ直そうと思ってたし➨ 210 00:14:47,587 --> 00:14:49,756 いい機会だったな。 211 00:14:49,756 --> 00:14:53,760 父さんなら 魔法で 簡単に直せたんじゃないか? 212 00:14:53,760 --> 00:14:56,429 デヘヘヘ! だって 母さんが➨ 213 00:14:56,429 --> 00:15:01,267 おがくずの匂いがする お父さんも すてきって。 はいはい。 214 00:15:01,267 --> 00:15:05,605 あっ… ああ 魔法を見たかったのか。 うん。 215 00:15:05,605 --> 00:15:07,607 そうだな…。 216 00:15:10,777 --> 00:15:12,779 リビルド。 217 00:15:16,282 --> 00:15:19,619 お~! 片づけながら話すか。 218 00:15:19,619 --> 00:15:24,290 さっきも言ったが 魔法は諦めたほうがいい。 219 00:15:24,290 --> 00:15:28,127 人は 誰もが 魔力を持っているわけじゃない。 220 00:15:28,127 --> 00:15:33,132 魔力持ちとは 特別な才能だ。 才能か…。 221 00:15:33,132 --> 00:15:35,067 魔力も スキルもなしで➨ 222 00:15:35,067 --> 00:15:38,905 魔法を発動したなんて 聞いたこともない。 223 00:15:38,905 --> 00:15:43,242 不可能とは限らないだろ。 そうだな。 224 00:15:43,242 --> 00:15:45,745 無職が 剣神杯 優勝。 225 00:15:45,745 --> 00:15:50,416 お前は 前例のないことを成した。 だが…。 226 00:15:50,416 --> 00:15:53,252 アレル お前は このとおり努力家だ。 227 00:15:53,252 --> 00:15:56,255 しかし 努力しても無理なことはある。 228 00:15:56,255 --> 00:15:58,925 捨ててなかったのか。 229 00:15:58,925 --> 00:16:01,093 息子の努力の証しと思うと➨ 230 00:16:01,093 --> 00:16:04,096 直すのも 捨てるのも 違う気がしてな。 231 00:16:04,096 --> 00:16:07,767 でもな 魔力がないのは➨ 232 00:16:07,767 --> 00:16:10,937 剣士でいえば 剣をつかむ腕もなく➨ 233 00:16:10,937 --> 00:16:14,106 目隠しで 剣技を見て 覚えるようなものだ。 234 00:16:14,106 --> 00:16:17,109 努力のしようがない。 確かに。 235 00:16:17,109 --> 00:16:21,113 だが 俺にも魔力がないと 断言できるのか? 236 00:16:21,113 --> 00:16:24,450 魔力があるなら 祝福で魔術師になって➨ 237 00:16:24,450 --> 00:16:26,953 今頃 魔法を使えているだろう。 238 00:16:26,953 --> 00:16:31,958 いや ある。 そのはずだ。 何か根拠があるのか? 239 00:16:31,958 --> 00:16:36,229 俺が ギルドで 毎日 ライナに殴られていたときのことだ。 240 00:16:36,229 --> 00:16:39,232 はっ? あっ 暴力系ツンデレとか そういう? 241 00:16:39,232 --> 00:16:42,568 父さん ちょっと心配だな。 違う! 242 00:16:42,568 --> 00:16:46,072 頑丈スキルを得るために 体を殴ってもらってただけだ。 243 00:16:46,072 --> 00:16:49,408 そうか。 それは安心… 安心か? 244 00:16:49,408 --> 00:16:53,246 とにかく 傷ついた女神の加護を 癒やすためには➨ 245 00:16:53,246 --> 00:16:56,082 聖水を飲む必要があるが…。 246 00:16:56,082 --> 00:17:00,586 ((リリア:もう アレルさん! 少しは節約を覚えてください! 247 00:17:00,586 --> 00:17:03,422 毎月 聖水 消費し過ぎですよ! 248 00:17:03,422 --> 00:17:07,593 ギルドの資金のほとんどは 俺への賭け金じゃないか。 249 00:17:07,593 --> 00:17:10,763 黙らっしゃい! そんなに体をいじめたいなら➨ 250 00:17:10,763 --> 00:17:13,099 これを飲んでください! 251 00:17:13,099 --> 00:17:16,936 なんだ? これは。 倉庫に眠っていた薬です。 252 00:17:16,936 --> 00:17:19,939 回復は こちらを まず 試してくださいね。 253 00:17:19,939 --> 00:17:23,609 だっ… 大丈夫なのか? そもそも なんの薬なんだ? 254 00:17:23,609 --> 00:17:27,446 さあ? でも 古い聖水なら ラッキーじゃありません? 255 00:17:27,446 --> 00:17:29,448 毒だったら どうするんだ! 256 00:17:29,448 --> 00:17:32,118 まあ でも 毒でも内臓を鍛えるのには➨ 257 00:17:32,118 --> 00:17:34,387 いいかもしれないな。 (ライナ/リリア)えっ? 258 00:17:34,387 --> 00:17:37,056 うわっ ほんとに飲んだ)) 259 00:17:37,056 --> 00:17:39,225 飲むなよ! 問題は➨ 260 00:17:39,225 --> 00:17:41,561 中身が毒じゃなかったことなんだ。 261 00:17:41,561 --> 00:17:44,063 毒じゃなくて よかったじゃないか。 262 00:17:44,063 --> 00:17:47,900 いや 飲んだら 何かが回復した気がしたんだ。 263 00:17:47,900 --> 00:17:50,903 でも それは 女神の加護じゃなかった。 264 00:17:50,903 --> 00:17:53,239 なら それは なんだ? あっ…。 265 00:17:53,239 --> 00:17:57,910 あっ なるほど! 回復したのが 魔力だった可能性か! 266 00:17:57,910 --> 00:18:01,747 それなら 父さんは 魔法を教えられると思う! 267 00:18:01,747 --> 00:18:04,750 父さん うれしそうだな。 ああ! 268 00:18:04,750 --> 00:18:06,919 実は 剣を教えてた母さんが➨ 269 00:18:06,919 --> 00:18:09,589 羨ましくて しかたなかったんだ! 270 00:18:09,589 --> 00:18:11,591 フッ…。 271 00:18:11,591 --> 00:18:15,094 よし! その回復した何かの存在は➨ 272 00:18:15,094 --> 00:18:17,930 今も感じ取れるか? ああ。 273 00:18:17,930 --> 00:18:22,768 体の中で 移動させたりできるか? なんとなく。 274 00:18:22,768 --> 00:18:25,104 それを放出してみせてくれ。 275 00:18:25,104 --> 00:18:28,441 手のひらの1点から 絞り出すイメージだ。 276 00:18:28,441 --> 00:18:30,443 やってみる。 277 00:18:41,554 --> 00:18:44,390 ハッ…。 278 00:18:44,390 --> 00:18:48,394 あ~! 成功だ! いっ… 今の しょぼいのが? 279 00:18:48,394 --> 00:18:52,064 紛れもなく 魔力がある証拠だ! そっ… そうか。 280 00:18:52,064 --> 00:18:54,734 あっ! 281 00:18:54,734 --> 00:18:58,571 魔力を 全部 使い切ったようだな。 今のでか。 282 00:18:58,571 --> 00:19:01,741 そう。 アレルは 剣の都市で 一番になった。 283 00:19:01,741 --> 00:19:06,912 しかし 魔力量に関しては 魔術師になりたての子にも劣る。 284 00:19:06,912 --> 00:19:11,417 魔法を使うには 今の何百倍もの魔力がいるぞ。 285 00:19:11,417 --> 00:19:14,420 どうすると 魔力が増えるんだ? 286 00:19:14,420 --> 00:19:17,256 剣の練習と同じだ。 えっ? 287 00:19:17,256 --> 00:19:20,593 体を鍛えたら 筋肉が増えるように➨ 288 00:19:20,593 --> 00:19:24,096 魔力も使い込むと 魔力量が増えるぞ。 289 00:19:24,096 --> 00:19:28,601 ああ よかった。 それは得意だ…。 290 00:19:28,601 --> 00:19:32,271 俺は アレルに 諦めろなんて言いたくなかった。 291 00:19:32,271 --> 00:19:35,374 どんなことでも… なんでも可能にして➨ 292 00:19:35,374 --> 00:19:40,379 決して 諦めない お前は 最高の息子だ。 293 00:19:44,216 --> 00:19:47,219 (金貨を置く音) 294 00:19:47,219 --> 00:19:51,390 (アレル)この金で 店で売ってる マナポーションを 全部 買いたい。 295 00:19:51,390 --> 00:19:56,228 マッ… マナポーションかい? そんなに? お父さんのお使いかね? 296 00:19:56,228 --> 00:20:00,232 いや 俺が使うんだ。 はっ? んっ? 297 00:20:00,232 --> 00:20:19,919 ♬~ 298 00:20:19,919 --> 00:20:22,755 お~! すごいぞ アレル! 299 00:20:22,755 --> 00:20:25,591 祝福後の魔術師ぐらいの魔力量だ。 300 00:20:25,591 --> 00:20:29,929 てことは そろそろ 魔法を発動できるってことだな。 301 00:20:29,929 --> 00:20:33,933 いや まだ 1つ やっかいな問題が残ってるんだ。 302 00:20:33,933 --> 00:20:36,769 まずは これを見てくれ。 303 00:20:36,769 --> 00:20:39,105 この模様が どうしたんだ? 304 00:20:39,105 --> 00:20:41,774 (レオン) こいつは魔法文字というものだ。 305 00:20:41,774 --> 00:20:44,443 魔法を発動させるためには➨ 306 00:20:44,443 --> 00:20:49,782 魔法文字で構成された術式が 必要なんだ。 術式…。 307 00:20:49,782 --> 00:20:52,618 スキルがあれば 魔法を発動するとき➨ 308 00:20:52,618 --> 00:20:57,623 必要な術式が 半自動的に 頭の中に描かれるんだ。 309 00:20:57,623 --> 00:20:59,625 そこで スキルか…。 310 00:20:59,625 --> 00:21:06,465 そう。 アレルは 毎回 自分の頭の中に 術式を構築しなければならない。 311 00:21:06,465 --> 00:21:08,968 確かに これは やっかいな問題だ。 312 00:21:08,968 --> 00:21:13,472 一度 魔法都市の学院を頼るのも ありかもしれないな。 313 00:21:13,472 --> 00:21:18,477 そこって 父さんも通ってた…。 基礎を すべて習える場所だ。 314 00:21:18,477 --> 00:21:22,148 まず 入学レベルまで 鍛える必要があるが。 315 00:21:22,148 --> 00:21:24,150 詳しく聞かせてくれ! 316 00:21:27,987 --> 00:21:30,990 あ~ん! フフッ う~ん! 317 00:21:30,990 --> 00:21:34,426 母様のお料理は どれも おいしいのです。 318 00:21:34,426 --> 00:21:36,929 特に このスープが絶品です! 319 00:21:36,929 --> 00:21:39,265 そうか? ありがとう。 320 00:21:39,265 --> 00:21:41,433 えっ 牛女が作ったのですか? 321 00:21:41,433 --> 00:21:44,770 でっ… でも お野菜は硬めで 食感が悪いのです。 322 00:21:44,770 --> 00:21:47,106 修業が必要なのです。 323 00:21:47,106 --> 00:21:50,109 俺は これくらいの硬さ 好きだけどな。 324 00:21:50,109 --> 00:21:52,778 そっ… そうか。 なら よかった。 325 00:21:52,778 --> 00:21:55,114 むむ~! ライナちゃんは➨ 326 00:21:55,114 --> 00:21:58,784 ずいぶん 上達しましたね。 料理も 剣も。 327 00:21:58,784 --> 00:22:02,621 本当ですか? 母様は甘すぎです。 328 00:22:02,621 --> 00:22:06,292 母さんは すっかり ライナのこと 気に入ってるみたいだな。 329 00:22:06,292 --> 00:22:08,460 父さんも気に入ってるぞ! 330 00:22:08,460 --> 00:22:11,964 けなげだし 美人だしな! いっ… いえ…。 331 00:22:11,964 --> 00:22:13,966 あらあら お父さん。 うっ! 332 00:22:13,966 --> 00:22:18,971 もっ… もちろん 母さんのほうが きれいだけどな! まあ! ウフフ! 333 00:22:18,971 --> 00:22:23,642 ファラ殿たちは仲がいいな。 母が生きていれば➨ 334 00:22:23,642 --> 00:22:26,979 うちも ああだったかもしれない。 そうか。 335 00:22:26,979 --> 00:22:31,317 母さんのためなら なんだって 魔法で かなえてみせるさ! 336 00:22:31,317 --> 00:22:35,087 あっ…。 337 00:22:35,087 --> 00:22:37,590 うわ~! お~! 338 00:22:37,590 --> 00:22:41,760 母さんだけの願いの魔神に さあ お任せあれ! 339 00:22:41,760 --> 00:22:44,763 ウフフ! フフフフ! 340 00:22:44,763 --> 00:22:49,568 魔法か。 よし 俺は もっと強くなれるぞ。