1 00:00:34,801 --> 00:00:38,972 (カイト)1 2 3 4 5 6…。 2 00:00:38,972 --> 00:00:41,141 全学院の学生証だ。 3 00:00:41,141 --> 00:00:43,143 (コレット)うわ~ すごいです。 4 00:00:43,143 --> 00:00:46,980 (クーファ)全部に入学なんて… 何も言われなかったの? 5 00:00:46,980 --> 00:00:49,983 (アレル) 特に何も。 どうやら 学院間で➨ 6 00:00:49,983 --> 00:00:53,320 生徒の情報を 共有していないようだな。 7 00:00:53,320 --> 00:00:58,425 学生証も 案内も もらえたし 何も問題はないはずだ。 8 00:01:00,827 --> 00:01:03,497 いや あるな。 どうしました? 9 00:01:03,497 --> 00:01:05,499 講義が ほぼ かぶってる。 10 00:01:05,499 --> 00:01:09,836 も~う! だから 6つ同時は 無理だって言ったんです! 11 00:01:09,836 --> 00:01:12,839 だが 出席点は 2割しかない。 12 00:01:12,839 --> 00:01:17,177 大半は 試験の成績が 重要視されるようだ。 13 00:01:17,177 --> 00:01:20,180 試験が高得点なら大丈夫そうだな。 14 00:01:20,180 --> 00:01:23,183 (コレット)でも 授業を受けずに 試験を受けるだなんて➨ 15 00:01:23,183 --> 00:01:25,185 むちゃですよ。 なぜだ? 16 00:01:25,185 --> 00:01:29,189 最新の情報は 教科書には載っていませんので。 17 00:01:29,189 --> 00:01:31,191 知識を学ぶためには➨ 18 00:01:31,191 --> 00:01:35,128 授業中に 先生の説明を 書き留める必要があります。 19 00:01:35,128 --> 00:01:37,965 なるほど。 ならば…。 20 00:01:37,965 --> 00:01:40,467 ノートを見せてくれないか? 21 00:01:40,467 --> 00:01:44,137 協力します。 しかたないわね。 22 00:01:44,137 --> 00:01:46,139 私でよければ手伝います。 23 00:01:46,139 --> 00:01:49,643 ありがとう。 これで 3つは問題解決だな。 24 00:01:49,643 --> 00:01:52,646 他の学院は どうするんですか? 25 00:01:52,646 --> 00:01:56,316 黒の学院については問題ない。 どうして? 26 00:01:56,316 --> 00:02:00,487 ((カリキュラム 真っ白だぞ。 (ラタリア)大丈夫 大丈夫! 27 00:02:00,487 --> 00:02:04,157 黒の学院は授業がないのよ!)) 28 00:02:04,157 --> 00:02:07,160 どうやら 授業が すべて自習らしい。 29 00:02:07,160 --> 00:02:09,496 むちゃくちゃな学院ですね。 30 00:02:09,496 --> 00:02:12,499 となると 残るは黄と白か…。 31 00:02:12,499 --> 00:02:14,501 ひとまずは この2つに気を付ければ➨ 32 00:02:14,501 --> 00:02:17,004 大丈夫そうだな。 ですね! 33 00:02:17,004 --> 00:02:21,508 でも 最初の授業は 一緒に赤の学院で受けましょう! 34 00:02:21,508 --> 00:02:26,179 ねえ コレット 2つなら大丈夫って 1つでも大変よね? 35 00:02:26,179 --> 00:02:31,184 アハハハハ… アレルさんと話してると 感覚が狂いますね。 36 00:02:31,184 --> 00:02:35,455 よ~し じゃあ みんな 初授業に向かうぞ! 37 00:02:35,455 --> 00:02:37,457 (クーファ/コレット)お~! 38 00:04:24,498 --> 00:04:27,334 (話し声) 39 00:04:27,334 --> 00:04:31,838 お~! 師匠 どこに座ります? 後ろのほう。 40 00:04:31,838 --> 00:04:33,840 (ロイス)あっ… お前は! 41 00:04:35,776 --> 00:04:37,944 おい! 僕を無視するんじゃない! 42 00:04:37,944 --> 00:04:40,947 あっ 試験のときの負け犬じゃねえか。 43 00:04:40,947 --> 00:04:43,950 僕は 君に負けた覚えはないんだが! 44 00:04:43,950 --> 00:04:46,286 あれは何かの間違いだ。 45 00:04:46,286 --> 00:04:49,456 魔導師である この僕が 魔術師に劣るなんて。 46 00:04:49,456 --> 00:04:52,459 俺は魔術師ではない。 あっ…。 47 00:04:52,459 --> 00:04:56,463 やはりか。 いや おかしいとは思っていたんだ。 48 00:04:56,463 --> 00:04:59,466 いくら新入生とはいえ その年だから➨ 49 00:04:59,466 --> 00:05:03,303 魔導師でも おかしくはない。 魔導師でもないぞ。 50 00:05:03,303 --> 00:05:07,641 なっ! まさか 最上級職の魔導王か? 51 00:05:07,641 --> 00:05:11,311 (アレル)いや 魔導王でもない。 はぁ? (扉の開く音) 52 00:05:11,311 --> 00:05:15,315 (バッカス)さあ 皆の者 席に着け! 授業を始めるぞ! 53 00:05:15,315 --> 00:05:18,318 あっ… 先生 質問です! 54 00:05:18,318 --> 00:05:22,489 え~っと 君は…。 ロイスです。 55 00:05:22,489 --> 00:05:27,160 僕の他に 試験で イラプションを使った 彼の本当の職業は なんですか? 56 00:05:27,160 --> 00:05:31,164 君と… もう1人は アレルだな。 57 00:05:31,164 --> 00:05:34,601 職業は無職のようだ。 うん。 58 00:05:34,601 --> 00:05:37,604 へっ? 無職だと? 59 00:05:37,604 --> 00:05:42,442 そんな ばかな…。 そのうち 慣れるぞ。 60 00:05:42,442 --> 00:05:44,611 疑問は解消したか? 61 00:05:44,611 --> 00:05:48,415 それでは 授業を始めるぞ。 さあ 教科書を開いて。 62 00:05:53,954 --> 00:05:57,123 んっ… 魔法文字 多すぎ。 63 00:05:57,123 --> 00:06:00,627 文字だけで難しいのに 単語や術式まで…。 64 00:06:00,627 --> 00:06:05,799 《魔法文字か。 基本中の基本から 始まるとは意外だ。 65 00:06:05,799 --> 00:06:07,968 祝福で 魔術師になった者は➨ 66 00:06:07,968 --> 00:06:11,972 最初から魔法文字が 頭の中に入っているはず。 67 00:06:11,972 --> 00:06:15,976 それなのに わざわざ 一から文字の勉強をするとは…》 68 00:06:15,976 --> 00:06:20,814 君たちの中には 魔法文字や文法を 覚えていない者も多いだろう。 69 00:06:20,814 --> 00:06:23,316 文字を知らなくても 魔法が使えるのは➨ 70 00:06:23,316 --> 00:06:25,318 スキルのおかげだ。 71 00:06:25,318 --> 00:06:28,321 しかし 術式を理解することで➨ 72 00:06:28,321 --> 00:06:31,324 より楽に 魔法を 使うことができるようになる。 73 00:06:31,324 --> 00:06:35,095 発動の際に 最適なスキルは何か 判別できるし➨ 74 00:06:35,095 --> 00:06:37,764 魔力を効率よく放出できる。 75 00:06:37,764 --> 00:06:42,269 つまり 体の負担を 少なくできるんだ。 なるほど。 76 00:06:42,269 --> 00:06:45,939 それと これは かなり高度だが 術式を組み替えて➨ 77 00:06:45,939 --> 00:06:49,776 基本のスキル以上の効果を 発動させることもできる。 78 00:06:49,776 --> 00:06:53,947 んっ… 組み替えって 確か 師匠がやっていたやつ。 79 00:06:53,947 --> 00:06:56,449 高度なことだったんだな。 80 00:06:56,449 --> 00:07:00,654 父さんは パズル感覚で 毎日 術式 作ってたぞ。 81 00:07:03,957 --> 00:07:06,960 一とおり 授業を受けてみたが➨ 82 00:07:06,960 --> 00:07:09,629 どの学院も目新しさはなかったな。 83 00:07:09,629 --> 00:07:13,633 だが 緑の学院は なかなか おもしろい。 84 00:07:13,633 --> 00:07:16,803 特に この飛行魔法の実技授業。 85 00:07:16,803 --> 00:07:20,807 これは初めてだからな。 えっ? 初めてなんですか? 86 00:07:20,807 --> 00:07:23,977 上級職の魔法を使えるのに 意外です。 87 00:07:23,977 --> 00:07:26,646 少し 事情があってな…。 88 00:07:26,646 --> 00:07:29,649 ((父さん 今度は これをやってみたい。 89 00:07:29,649 --> 00:07:32,319 (レオン)父さん 高い所は 本当に だめなんだ! 90 00:07:32,319 --> 00:07:36,256 だから 飛行の術式に関しては 家では禁止!)) 91 00:07:36,256 --> 00:07:40,427 さあ 皆さん もっと広がって。 92 00:07:40,427 --> 00:07:43,263 これから 飛行魔法を練習しましょう。 93 00:07:43,263 --> 00:07:49,436 まずは 上昇気流に乗る自分を イメージしてください。 94 00:07:49,436 --> 00:07:53,940 手を広げて 鳥の気分に なってみるのもいいですね。 95 00:07:53,940 --> 00:07:57,277 この方法 スキルを前提としたものだが…。 96 00:07:57,277 --> 00:08:02,449 俺は イメージしても 頭に 術式は 出てこない。 どうしたものか。 97 00:08:02,449 --> 00:08:05,452 (コレット)うわ~! すっ… すごいです! んっ? 98 00:08:05,452 --> 00:08:08,955 本当に飛べて…。 アハハハ! 99 00:08:08,955 --> 00:08:12,292 あっ…。 100 00:08:12,292 --> 00:08:17,297 ひゃっ! あっ! 痛たたた…。 101 00:08:17,297 --> 00:08:20,633 派手な こけ方。 うっ! 痛そう。 102 00:08:20,633 --> 00:08:23,470 んっ…。 103 00:08:23,470 --> 00:08:26,806 へっちゃらです! もう 失敗なんて怖くありません! 104 00:08:26,806 --> 00:08:29,809 フン…。 《始めて すぐに浮いていたし➨ 105 00:08:29,809 --> 00:08:33,246 練習すれば 上達しそうだ。 106 00:08:33,246 --> 00:08:35,749 俺も早く練習しないと。 107 00:08:35,749 --> 00:08:41,254 上昇気流のイメージなら トルネードの術式を足元に…。 108 00:08:41,254 --> 00:08:44,424 こうか? むっ?》 109 00:08:44,424 --> 00:08:49,329 あっ… ハッ! アレルさん!? 110 00:08:53,933 --> 00:08:58,271 (生徒たち)うわっ! 痛た… 失敗だな。 ゲホゲホゲホッ! 111 00:08:58,271 --> 00:09:01,107 アレルさん 大丈夫ですか? 112 00:09:01,107 --> 00:09:04,944 ありがとう。 んっ…。 113 00:09:04,944 --> 00:09:08,281 (スカイク)クフフ! お前たち 下手すぎるだろ。 114 00:09:08,281 --> 00:09:10,784 見てな これが手本だ。 115 00:09:14,120 --> 00:09:17,424 うわ~ すごいです! アハハ! 116 00:09:21,294 --> 00:09:24,964 魔術師になってから 飛行魔法ばかり特訓したんだ。 117 00:09:24,964 --> 00:09:27,133 レースだって負けねえぜ! 118 00:09:27,133 --> 00:09:30,804 レース? 飛行魔法を使った競技です。 119 00:09:30,804 --> 00:09:36,242 空を飛んで 特定のコースを回って ゴールまでの速さを競うんですよ。 120 00:09:36,242 --> 00:09:41,247 へぇ~ おもしろそうだな。 よし 俺も レースに参加しよう。 121 00:09:41,247 --> 00:09:44,918 お前 話 聞いていたのか? 飛行レースだぞ? 122 00:09:44,918 --> 00:09:47,754 飛べなきゃ 参加したって無意味だぜ? 123 00:09:47,754 --> 00:09:50,590 練習すれば 飛べるようになるだろう。 124 00:09:50,590 --> 00:09:55,095 フッ… 先生! 次のレースは いつですか? 125 00:09:55,095 --> 00:09:57,597 2か月後ですね。 126 00:09:57,597 --> 00:10:00,934 いいか? 浮くまでは 誰でも すぐできるんだよ。 127 00:10:00,934 --> 00:10:04,437 けど 飛ぶとなると 半年はかかるんだぜ。 128 00:10:04,437 --> 00:10:08,942 次のレースは諦めて 1年後を目指せよ! 129 00:10:08,942 --> 00:10:12,612 なるほど。 あの風と似た術式を組んで➨ 130 00:10:12,612 --> 00:10:14,948 更に あれを アレンジして…。 131 00:10:14,948 --> 00:10:17,951 レース参加 来年にしますか? 132 00:10:17,951 --> 00:10:20,954 (アレル)いや 2か月もあるなら大丈夫だろう。 133 00:10:20,954 --> 00:10:23,122 あっ… フフッ! 134 00:10:23,122 --> 00:10:25,125 そう言うと思ってました。 135 00:10:33,466 --> 00:10:38,138 夕飯 食べて あとは もう寝るだけ… のはずなのに➨ 136 00:10:38,138 --> 00:10:40,807 なんで また 校舎に来てるんだ? 137 00:10:40,807 --> 00:10:43,810 ごめんなさい。 忘れ物をしちゃって…。 138 00:10:43,810 --> 00:10:46,646 まあ 暗いと迷子になりやすいしな。 139 00:10:46,646 --> 00:10:50,316 って… それなら 2人で十分だよな? 140 00:10:50,316 --> 00:10:54,154 カイト君も連れていこうと クーファちゃんが…。 141 00:10:54,154 --> 00:10:57,490 念のためよ。 ほら 例のうわさがあるし➨ 142 00:10:57,490 --> 00:11:00,159 大人数のほうがいいかと思って。 143 00:11:00,159 --> 00:11:02,662 うわさ? なんだ? それ。 144 00:11:02,662 --> 00:11:05,832 やだ! カイト もしかして 知らないの? 145 00:11:05,832 --> 00:11:09,335 最近 ほぼ毎日 校舎に出るらしいの。 んっ…。 146 00:11:09,335 --> 00:11:14,007 えっ!? でっ… 出るって何が? そりゃあ もちろん…。 147 00:11:14,007 --> 00:11:18,011 うわ~! 聞かない! 知らなかったことにする! 148 00:11:18,011 --> 00:11:22,182 ハッ! へぇ~ ゴーストが怖いんだ~。 149 00:11:22,182 --> 00:11:26,186 そういえば カイトって 昔 1人で トイレにすら行けなかったっけ。 150 00:11:26,186 --> 00:11:29,856 そっ… そんな昔の話を 持ち出すんじゃねえよ! 151 00:11:29,856 --> 00:11:31,858 そういう クーファこそ さっきから➨ 152 00:11:31,858 --> 00:11:34,460 コレットの後ろに 隠れてばっかりじゃないか! 153 00:11:34,460 --> 00:11:38,131 あっ… あれは コレットの後ろを守っていただけよ! 154 00:11:38,131 --> 00:11:41,134 わわっ… 2人とも けんかしないでください! 155 00:11:41,134 --> 00:11:44,470 大きな声を出すと 気付かれてしまうかもしれません。 156 00:11:44,470 --> 00:11:50,643 (カイト/クーファ) あっ… でっ… 出た~! 157 00:11:50,643 --> 00:11:53,646 でっ… 出た~! 158 00:11:53,646 --> 00:11:55,648 えっ? あっ…。 159 00:11:57,817 --> 00:12:00,320 キャー! うっ…。 160 00:12:00,320 --> 00:12:02,322 うぅ~。 コレット? 161 00:12:02,322 --> 00:12:07,160 おい お前 コレットを離せ! 離さないと燃やすぞ! 162 00:12:07,160 --> 00:12:09,162 ふっ… ふぁいあ…。 163 00:12:09,162 --> 00:12:12,498 うぅ… あっ…。 2人とも静かにしろ。 164 00:12:12,498 --> 00:12:15,501 んっ? んっ? その声 まさか…。 165 00:12:15,501 --> 00:12:20,006 師匠!? なんで ここにいるんだ? 166 00:12:20,006 --> 00:12:22,008 それは こっちのせりふよ! フゥー。 167 00:12:22,008 --> 00:12:24,010 そうです。 アレルさんこそ➨ 168 00:12:24,010 --> 00:12:26,846 こんな時間に 何されてたんですか? 169 00:12:26,846 --> 00:12:30,850 んっ? えっ! それは 飛行魔法? 170 00:12:30,850 --> 00:12:33,453 レースに参加すると決めた日から➨ 171 00:12:33,453 --> 00:12:37,290 この辺りで 毎晩 訓練している。 はぁ…。 172 00:12:37,290 --> 00:12:40,793 なるほど。 うわさの正体は あなただったのね。 173 00:12:40,793 --> 00:12:44,797 毎晩なんて… 体を壊してしまいますよ? 174 00:12:44,797 --> 00:12:48,635 酷使した分 しっかり 睡眠は取っているから平気だ。 175 00:12:48,635 --> 00:12:52,138 今も寝ていたし。 (クーファ/カイト/コレット)はい? 176 00:12:52,138 --> 00:12:57,477 んっ… つまり 今 飛行魔法を 発動しながら寝ていたのですか? 177 00:12:57,477 --> 00:13:00,146 ああ。 寝ている間に何もできないのは➨ 178 00:13:00,146 --> 00:13:04,984 もったいないからな。 睡眠中でも 訓練できるように鍛えたんだ。 179 00:13:04,984 --> 00:13:08,321 疲れを取りつつ 魔力の強化を行う。 180 00:13:08,321 --> 00:13:10,323 まさに 一石二鳥だろう? 181 00:13:10,323 --> 00:13:13,660 それ 絶対に休息になってないわよ? 182 00:13:13,660 --> 00:13:16,496 お勧めだぞ? 無理! 183 00:13:16,496 --> 00:13:20,500 ハァ… ゴーストより 奇妙なもの見た気がするわ。 184 00:13:20,500 --> 00:13:23,503 俺 学院に入りさえすれば➨ 185 00:13:23,503 --> 00:13:26,839 強くなれると思ってたけど 間違ってた。 186 00:13:26,839 --> 00:13:29,509 師匠! 187 00:13:29,509 --> 00:13:32,345 師匠のレベルに到達するのは 無理だけど➨ 188 00:13:32,345 --> 00:13:34,947 俺 自主練 始めてみようと思います。 189 00:13:34,947 --> 00:13:38,951 せめて 自分の得意な魔法くらいは 極めてみせます! 190 00:13:38,951 --> 00:13:41,621 まずは ゴーストを恐れずに魔法を使え。 191 00:13:41,621 --> 00:13:43,623 こっ… 怖がってなんかないですよ! 192 00:13:43,623 --> 00:13:47,627 まさか あんな過酷な訓練を 毎日のようにやっていたなんて。 193 00:13:47,627 --> 00:13:50,963 実は 相当な努力で得た 技術なんですね。 194 00:13:50,963 --> 00:13:55,134 カイトのまねじゃないけど 私も 訓練 頑張るわ。 195 00:13:55,134 --> 00:13:58,304 私も 今以上に励みます。 196 00:13:58,304 --> 00:14:00,807 おやすみなさ~い! 197 00:14:00,807 --> 00:14:05,144 師匠 また あした! またな。 198 00:14:05,144 --> 00:14:09,148 さて 完全に目がさえてしまったな。 199 00:14:09,148 --> 00:14:11,150 何をしようか…。 200 00:14:14,987 --> 00:14:18,157 (アレル)ラタリア。 んっ? (扉の開く音) 201 00:14:18,157 --> 00:14:23,162 あら アレルじゃない! 私に会いに来てくれたの? 202 00:14:23,162 --> 00:14:26,999 いや 図書館に入る許可を もらいに来ただけだ。 203 00:14:26,999 --> 00:14:29,502 な~んだ。 204 00:14:29,502 --> 00:14:32,004 それで 今日は どんな本を探しに? 205 00:14:32,004 --> 00:14:35,608 特にない。 実家の本棚になかった本を➨ 206 00:14:35,608 --> 00:14:38,444 片っ端から 順に読んでいってるところだ。 207 00:14:38,444 --> 00:14:41,614 ここの本は 珍しい情報が手に入るし➨ 208 00:14:41,614 --> 00:14:44,117 何より 気分転換に ちょうどいい。 209 00:14:44,117 --> 00:14:48,454 黒魔法の本は見るだけで 体調 悪くなる子もいるのに…。 210 00:14:48,454 --> 00:14:51,457 あなた ここで働かない? (アレル)遠慮しておく。 211 00:15:00,299 --> 00:15:04,303 ちょっといいだろうか? んっ? どうした? アレル。 212 00:15:04,303 --> 00:15:09,809 その術式の3行目 間違っているぞ。 何? 213 00:15:09,809 --> 00:15:12,979 本当だ。 書き直そう。 214 00:15:12,979 --> 00:15:15,982 師匠 よく気付きましたね。 215 00:15:15,982 --> 00:15:19,152 俺は 自動で 術式が頭に浮かばないからな。 216 00:15:19,152 --> 00:15:24,157 暗記をするしかないんだ。 あんなに長い術式を暗記? 217 00:15:24,157 --> 00:15:28,161 さすがに 長い術式は 省略して覚えているけどな。 218 00:15:28,161 --> 00:15:31,497 数多く覚えるために。 へぇ~。 219 00:15:31,497 --> 00:15:36,269 今 黒板に書かれている術式も 3割ほど削って覚えている。 220 00:15:36,269 --> 00:15:38,771 (バッカス)ほう… それは興味深いな。 221 00:15:38,771 --> 00:15:42,275 その術式 黒板に書いてくれないか? 222 00:15:42,275 --> 00:15:45,278 あっ…。 (ざわめき) 223 00:15:45,278 --> 00:15:48,614 この式だと…。 224 00:15:48,614 --> 00:15:52,618 こんな感じだな。 こんなに短くできるのか!? 225 00:15:55,121 --> 00:16:00,293 ふむ なるほど。 確かに 原理的には不可能ではないな。 226 00:16:00,293 --> 00:16:03,129 だが 安全策が全くない。 227 00:16:03,129 --> 00:16:06,299 これでは 失敗したときに 爆発の危険がある。 228 00:16:06,299 --> 00:16:09,468 ああ… さっぱり わからない話 してる! 229 00:16:09,468 --> 00:16:11,804 加護があるから必要ない。 230 00:16:11,804 --> 00:16:16,142 相当 痛いぞ? 死ななければ問題はない。 231 00:16:16,142 --> 00:16:20,646 師匠! 痛いのは嫌です! そのうち慣れる。 232 00:16:20,646 --> 00:16:26,652 う~ん… どうやら 術式を 完全に理解できているようだな。 233 00:16:26,652 --> 00:16:31,157 アレル セカンドグレードに上がる進級試験を 受けてみないか? 234 00:16:31,157 --> 00:16:33,426 進級試験? 235 00:16:33,426 --> 00:16:39,131 待ってください! その試験 この僕にも受けさせてください! 236 00:16:41,100 --> 00:16:45,771 では これより アレル および ロイスの 進級試験を始める。 237 00:16:45,771 --> 00:16:47,773 なんだ? これは。 238 00:16:47,773 --> 00:16:50,776 突き当たりに 鉄格子があるみたいだけど…。 239 00:16:50,776 --> 00:16:55,281 (バッカス)格子の裏には 試験用の魔物が用意されている。 240 00:16:55,281 --> 00:16:59,452 挑戦者が レーンに下りたところで おりを開放する。 241 00:16:59,452 --> 00:17:03,456 魔物の接近を許さず 魔法で倒せば合格だ。 242 00:17:03,456 --> 00:17:05,458 明快だろう? 243 00:17:05,458 --> 00:17:07,793 んっ…。 確かに わかりやすいな。 244 00:17:07,793 --> 00:17:11,797 近づけば 魔物の攻撃を受けるから 気を付けるように。 245 00:17:11,797 --> 00:17:15,801 さて どちらから挑戦する? どちらでも。 246 00:17:15,801 --> 00:17:18,104 ぼっ… 僕から行こう。 247 00:17:21,807 --> 00:17:24,644 準備は いいか? はい! 248 00:17:24,644 --> 00:17:26,646 (バッカス)では 開門! 249 00:17:28,814 --> 00:17:31,817 これは…。 (うなり声) 250 00:17:31,817 --> 00:17:34,253 (ロイス)ミノタウロス!? (うなり声) 251 00:17:34,253 --> 00:17:38,257 (うなり声) 252 00:17:38,257 --> 00:17:42,261 ブモー! んっ…。 253 00:17:42,261 --> 00:17:45,598 速い! イラプション! 254 00:17:45,598 --> 00:17:48,768 ブモッブモッ ブモッブモッ ブモッブモッブモッ! 255 00:17:48,768 --> 00:17:53,773 はっ… 外した! おっ 入学試験のときより高火力だ。 256 00:17:53,773 --> 00:17:58,277 術式をいじったのか。 うむ。 授業の成果が出ているようだな。 257 00:17:58,277 --> 00:18:03,783 当たれ! イラプション! 当たれよ! ブモッブモッ ブモッブモッ! 258 00:18:03,783 --> 00:18:07,954 しかし イラプションは 位置座標を定めて放つ技。 259 00:18:07,954 --> 00:18:10,289 動いている的には不向きだ。 260 00:18:10,289 --> 00:18:13,125 その上 迫り来る魔物のプレッシャー。 イラプション! イラプション! イラプション! 261 00:18:13,125 --> 00:18:15,127 ますます 当たらない。 262 00:18:15,127 --> 00:18:18,631 ブモッブモッ ブモッブモッ ブモッブモッ ブモッブモッブモッ。 ひっ…。 263 00:18:18,631 --> 00:18:22,635 ブモー! 264 00:18:22,635 --> 00:18:26,138 んっ! うっ… あっ… ハァ…。 265 00:18:26,138 --> 00:18:28,474 あっ… あれ? 消えた? 266 00:18:28,474 --> 00:18:32,912 フッハッハッ! ここは学校だ。 安全対策ぐらいしてある。 267 00:18:32,912 --> 00:18:36,315 毎年 生徒をビビらせて楽しんでるな。 268 00:18:38,918 --> 00:18:42,088 ぜっ… 全然 当たらなかった。 269 00:18:42,088 --> 00:18:45,424 (バッカス)結果は 言わなくても わかるな? 270 00:18:45,424 --> 00:18:51,097 本来なら 2年後に行う挑戦だ。 ここまでできれば 十分だろう。 271 00:18:51,097 --> 00:18:53,766 うっ…。 逆に言えば➨ 272 00:18:53,766 --> 00:18:58,437 2年後は 皆 ミノタウロスを倒すレベルに なっているということだ。 273 00:18:58,437 --> 00:19:03,275 では 今の僕は 2年後の あいつら以下ということか? 274 00:19:03,275 --> 00:19:06,946 うっ… くっ…。 《先生なら 僕のレベルも わかっていたはず。 275 00:19:06,946 --> 00:19:10,950 なのに なぜ 進級試験を 受けさせてくれたんだ? 276 00:19:10,950 --> 00:19:17,123 まさか 僕に 今の自分のレベルを 認識させようと?》 277 00:19:17,123 --> 00:19:23,129 んっ… 先生 僕は まだまだ弱い 魔導師だと 認識できました。 278 00:19:23,129 --> 00:19:26,632 この程度で慢心せず 向上に努めます。 279 00:19:26,632 --> 00:19:28,968 うん 期待している。 280 00:19:28,968 --> 00:19:33,472 次は アレル。 隣のレーンで準備だ。 わかった。 281 00:19:38,244 --> 00:19:41,747 やることは一緒だ。 こちらにも 先ほどと同種の魔物を➨ 282 00:19:41,747 --> 00:19:43,749 準備してある。 わかった。 283 00:19:43,749 --> 00:19:45,751 (バッカス)開門! 284 00:19:45,751 --> 00:19:50,089 ブオー! 285 00:19:50,089 --> 00:19:53,926 んっ? 本当に同じ種か? さっきのやつより➨ 286 00:19:53,926 --> 00:19:56,429 ずいぶんと大きいし 黒いようだが…。 287 00:19:56,429 --> 00:20:00,766 あれ? あのたてがみは…。 バッカス先生! 288 00:20:00,766 --> 00:20:03,936 申し訳ありません! 試験用のミノタウロスに➨ 289 00:20:03,936 --> 00:20:07,773 誤って 上位種が 交ざってしまい…。 何!? 290 00:20:07,773 --> 00:20:09,775 ブモッブモッブモッ! 291 00:20:15,448 --> 00:20:18,784 炎のやりを2本? すごい! 292 00:20:18,784 --> 00:20:21,787 イラプションより威力は弱いが 当てやすい。 293 00:20:21,787 --> 00:20:23,789 足に当たれば止められる。 294 00:20:23,789 --> 00:20:25,791 ファイアランス! 295 00:20:25,791 --> 00:20:28,294 フッフッ… ブモッ! そんな! 296 00:20:28,294 --> 00:20:31,797 なるほど。 さすがは 上位種といったところか…。 297 00:20:31,797 --> 00:20:33,799 これは やっかいだな。 298 00:20:33,799 --> 00:20:37,136 生徒を攻撃できないよう トラップを仕掛けてあるが➨ 299 00:20:37,136 --> 00:20:39,638 下手したら突破するかもしれない。 300 00:20:39,638 --> 00:20:42,975 アレル! 足止めするから レーンから上がれ! 301 00:20:42,975 --> 00:20:45,978 いや 大丈夫だ。 あれなら倒せる。 302 00:20:45,978 --> 00:20:50,149 しかし 正面からの魔法攻撃は よけられてしまうぞ! 303 00:20:50,149 --> 00:20:53,986 問題ない。 304 00:20:53,986 --> 00:20:58,157 ブモッブモッ ブモッブモッ ブモッブモッ ブモッブモッ ブモッブモッ! 305 00:20:58,157 --> 00:21:00,159 ブモー! 306 00:21:00,159 --> 00:21:02,995 ミノタウロスの進行 止まりました。 307 00:21:02,995 --> 00:21:05,498 偶然… のわけはない。 308 00:21:05,498 --> 00:21:08,000 これは追尾効果か? 309 00:21:08,000 --> 00:21:11,504 ああ。 背後から関節を狙うようにした。 310 00:21:11,504 --> 00:21:14,006 とどめだ。 イラプション! 311 00:21:14,006 --> 00:21:19,845 ブモー! 312 00:21:19,845 --> 00:21:21,847 あっ…。 上位種のミノタウロスは➨ 313 00:21:21,847 --> 00:21:25,851 生徒の中でも 成績優秀者しか挑めない魔物だ。 314 00:21:25,851 --> 00:21:30,856 それを的確に倒す 強さと技術を持っているとは…。 315 00:21:30,856 --> 00:21:34,293 彼の魔法は 無職では ありえない。 316 00:21:34,293 --> 00:21:38,464 何かが原因で 正しい鑑定が できていないのだろう。 317 00:21:38,464 --> 00:21:42,635 本来は 魔導師。 いや その上の可能性も…。 318 00:21:42,635 --> 00:21:44,637 結果は どうだ? 先生。 319 00:21:44,637 --> 00:21:48,140 言うまでもない。 進級試験 合格だ。 320 00:21:48,140 --> 00:21:52,478 あしたから セカンドグレードの授業に出たまえ。 フッ。 321 00:21:52,478 --> 00:21:55,481 フッフッフッ! どうだ? すごいだろ! 322 00:21:55,481 --> 00:21:58,150 なんで カイトが自慢気なのよ? 323 00:21:58,150 --> 00:22:00,319 師匠の功績を弟子が喜んで➨ 324 00:22:00,319 --> 00:22:03,656 何が悪い! 弟子じゃないのだが。 325 00:22:03,656 --> 00:22:05,658 んっ…。 326 00:22:05,658 --> 00:22:08,994 進級できたのに浮かない顔ですね。 327 00:22:08,994 --> 00:22:11,831 今回の進級試験は特例らしい。 328 00:22:11,831 --> 00:22:17,002 そうですね。 通常は 年に1度 学年末に受けられるものです。 329 00:22:17,002 --> 00:22:22,675 「例外として 教員の推薦があれば できる」。 今回は これね。 330 00:22:22,675 --> 00:22:26,011 赤の学院では 向こうから提案してくれたが➨ 331 00:22:26,011 --> 00:22:30,015 他の学院で 同じ展開を 期待するのは難しいな。 332 00:22:30,015 --> 00:22:34,453 まさか 青の学院の進級試験も 受けるつもり? 333 00:22:34,453 --> 00:22:38,958 いや 青だけでなく 全部の学院で受けるつもりだ。 334 00:22:38,958 --> 00:22:42,461 なっ! さすが師匠! 頑張ってください! 335 00:22:42,461 --> 00:22:45,798 もう… 常識 外れたことばかりね。 336 00:22:45,798 --> 00:22:49,301 これからは あなたが普通のことをしたら➨ 337 00:22:49,301 --> 00:22:51,904 逆に驚くようにしようかしら。