1 00:00:36,570 --> 00:00:41,074 発表会への参加登録期間は もう とっくに過ぎています。 2 00:00:41,074 --> 00:00:43,076 (アレル)うっ! 3 00:00:43,076 --> 00:00:45,078 《進級するには 発表会で➨ 4 00:00:45,078 --> 00:00:47,915 いい成績を 取らなくてはならないのに》 5 00:00:47,915 --> 00:00:52,085 そこを なんとかならないか? 飛び込みは不可です。 6 00:00:52,085 --> 00:00:55,255 人数も多く 日程が詰まっています。 7 00:00:55,255 --> 00:00:57,758 次回の発表会を お待ちください。 8 00:00:57,758 --> 00:00:59,760 次は いつになるんだ? 9 00:00:59,760 --> 00:01:04,598 正式な日程は決まっていませんが 数か月先になりますね。 10 00:01:04,598 --> 00:01:06,600 それだと遅すぎる。 11 00:01:06,600 --> 00:01:10,270 頼む。 なんとか 参加させてもらえないか? 12 00:01:10,270 --> 00:01:13,273 誰も作らなかったゴーレムを 開発したんだ。 13 00:01:13,273 --> 00:01:16,109 (ログウェル)お前 今 ゴーレムと言ったか? 14 00:01:16,109 --> 00:01:18,445 んっ? ああ。 15 00:01:18,445 --> 00:01:21,281 新種のゴーレムを開発したんだが➨ 16 00:01:21,281 --> 00:01:24,451 発表会への登録を 忘れてしまっていた。 17 00:01:24,451 --> 00:01:27,955 なるほど。 お前 見る目があるな! 18 00:01:27,955 --> 00:01:32,626 ならば 私の研究助手として 登録しておいてやろう。 19 00:01:32,626 --> 00:01:36,563 助手になれば 俺のゴーレムを発表できるのか。 20 00:01:36,563 --> 00:01:40,400 もちろんだ。 そうか。 なら 頼む。 21 00:01:40,400 --> 00:01:44,071 アッハハハ! 発表会が楽しみだな! 22 00:01:44,071 --> 00:01:46,073 ハァ…。 (ログウェル)ハハハハ! んっ? 23 00:01:46,073 --> 00:01:49,910 よりにもよって ログウェル先生の助手だなんて…。 24 00:01:49,910 --> 00:01:52,079 何か 問題でもあるのか? 25 00:01:52,079 --> 00:01:55,916 あの先生は ゴーレムを操る腕が超一流で➨ 26 00:01:55,916 --> 00:02:01,421 発表会のたびに 戦闘形式で その性能を発表するのですが…。 27 00:02:01,421 --> 00:02:04,257 特に 問題とは思えないが…。 28 00:02:04,257 --> 00:02:07,260 毎回 生徒を対戦相手に選んでは➨ 29 00:02:07,260 --> 00:02:09,763 容赦なく たたき潰しているんです。 30 00:02:09,763 --> 00:02:11,932 それは 大人気ないな。 31 00:02:11,932 --> 00:02:16,770 今年も対戦相手を探しているとは 聞いていたのですが…。 32 00:02:16,770 --> 00:02:19,272 だから タイミングよく現れたのか。 33 00:02:19,272 --> 00:02:21,441 今なら断れますよ。 34 00:02:21,441 --> 00:02:23,944 いや 助手で登録してくれ。 35 00:02:23,944 --> 00:02:27,447 どのみち 他に 発表できる方法は なさそうだから。 36 00:04:13,920 --> 00:04:16,423 (歓声) 37 00:04:16,423 --> 00:04:20,260 本日は 教員たちによる発表日です。 38 00:04:20,260 --> 00:04:23,263 すばらしい土魔法を ご覧ください! 39 00:04:23,263 --> 00:04:31,104 (歓声) 40 00:04:31,104 --> 00:04:34,541 🔊次の発表は ログウェル先生です! 41 00:04:34,541 --> 00:04:39,713 今回は 私の すばらしい戦闘用ゴーレムたちを➨ 42 00:04:39,713 --> 00:04:41,715 お見せしたいと思う! 43 00:04:41,715 --> 00:04:44,551 きたぞ 恒例の生徒いびり。 44 00:04:44,551 --> 00:04:47,220 今回の犠牲者は 見たことないやつだな。 45 00:04:47,220 --> 00:04:49,222 ファーストグレードか? 46 00:04:49,222 --> 00:04:52,225 (クーファ) 不穏な会話が聞こえてくるわね。 47 00:05:00,400 --> 00:05:03,403 (カイト)村で見たゴーレムと ずいぶん違うな。 48 00:05:03,403 --> 00:05:05,739 (コレット)これが 戦闘用のゴーレム…。 49 00:05:05,739 --> 00:05:11,077 (ログウェル)これから 私と彼のゴーレムを 戦わせようと思う。 50 00:05:11,077 --> 00:05:13,914 さあ 準備をしたまえ。 わかった。 51 00:05:13,914 --> 00:05:15,916 来い! アルファ。 52 00:05:15,916 --> 00:05:20,086 あれ ゴーレムか? 金属で出来てねえか? 53 00:05:20,086 --> 00:05:24,424 確かに ゴーレムは 土である必要はないけど…。 54 00:05:24,424 --> 00:05:26,426 なっ… なんだ? あれは。 55 00:05:29,095 --> 00:05:31,431 これが 俺のゴーレムだ。 56 00:05:31,431 --> 00:05:35,869 錬金魔法で素材を作り 動作は 土魔法で行う。 57 00:05:35,869 --> 00:05:38,371 錬金魔法で作ったの? 58 00:05:38,371 --> 00:05:42,375 あんな赤い金属 見たことないわ! 新種の鉱物か? 59 00:05:42,375 --> 00:05:46,213 ほんと… 息するように 規格外なことするわよね。 60 00:05:46,213 --> 00:05:49,382 ですね。 さすがは 俺の師匠だ! 61 00:05:49,382 --> 00:05:52,719 アハハ! 冗談は やめたまえ! 62 00:05:52,719 --> 00:05:56,890 金属では重すぎて 土魔法で動かせないぞ。 63 00:05:56,890 --> 00:05:59,392 このよろいが 滑らかに動いたのも➨ 64 00:05:59,392 --> 00:06:02,896 どうせ 中に 人が入っているからなんだろう? 65 00:06:02,896 --> 00:06:06,399 えっ? (アレル)入ってないぞ。 66 00:06:06,399 --> 00:06:08,568 紙のように軽い素材…。 67 00:06:08,568 --> 00:06:12,072 フッ… なるほど。 強度より軽量化を重視したのか。 68 00:06:12,072 --> 00:06:15,909 フッ… 残念だ。 せっかく 作ったというのに➨ 69 00:06:15,909 --> 00:06:18,245 その強度では 私のゴーレムから➨ 70 00:06:18,245 --> 00:06:21,748 一撃でも もらえば 壊れてしまう。 だが…。 71 00:06:21,748 --> 00:06:23,917 これも また 勉強だ! 72 00:06:23,917 --> 00:06:27,587 さあ 行け! 私が作った 世界最強のゴーレムよ! 73 00:06:27,587 --> 00:06:40,033 ♬~ 74 00:06:40,033 --> 00:06:42,035 どうだ! 75 00:06:45,872 --> 00:06:49,876 先生のゴーレムが壊れたぞ! (ざわめき) 76 00:06:49,876 --> 00:06:54,714 ばかな… 強度の低い金属では なかったのか? 77 00:06:54,714 --> 00:06:58,218 どうやら 本気を出さねばならんようだな。 78 00:06:58,218 --> 00:07:00,220 破損部位修復! 79 00:07:04,057 --> 00:07:07,727 (ログウェル)全個体 硬度強化! 80 00:07:07,727 --> 00:07:10,530 行け! 私のゴーレムたち! 81 00:07:13,233 --> 00:07:16,403 私の強みは 膨大な魔力量だ。 82 00:07:16,403 --> 00:07:20,407 複数を自在に操作できる 並行処理能力! 83 00:07:20,407 --> 00:07:25,745 腕2本では 全方位からの攻撃に 対応できないだろう? 84 00:07:25,745 --> 00:07:29,249 世界最強のゴーレム使いの実力を 見るがいい! 85 00:07:29,249 --> 00:07:31,584 複数の相手…。 86 00:07:31,584 --> 00:07:35,855 ならば 素手より こっちのほうが楽だな。 87 00:07:35,855 --> 00:07:38,658 剣が出てきた! お~! かっこいい! 88 00:07:43,363 --> 00:07:47,701 ゴーレムに剣か。 一見 強く見えるが 悪手だ。 89 00:07:47,701 --> 00:07:51,705 君には悪いが ここで終わらせてもらう! 90 00:07:51,705 --> 00:07:53,707 そうはいかない。 91 00:07:58,378 --> 00:08:00,380 なんだと!? 92 00:08:00,380 --> 00:08:03,550 いっ… 今 何をしたんだ? 93 00:08:03,550 --> 00:08:05,552 普通に斬っただけだが? 94 00:08:05,552 --> 00:08:10,724 ありえない! ゴーレムが剣技なんて 複雑な動き できるわけがない! 95 00:08:10,724 --> 00:08:13,059 普通のゴーレムなら そうだろうな。 96 00:08:13,059 --> 00:08:18,565 だが 俺のゴーレムは 錬金魔法で 装甲を薄く 軽い素材にしている。 97 00:08:18,565 --> 00:08:22,569 そして 柔軟な関節だけを 土魔法で操ることで➨ 98 00:08:22,569 --> 00:08:28,408 運動性の向上と 魔力消費の軽減を実現したんだ。 99 00:08:28,408 --> 00:08:34,014 素材の組み合わせと操り方で 従来の性能をりょうがしたゴーレム。 100 00:08:34,014 --> 00:08:36,850 これこそが 俺の研究成果だ。 101 00:08:36,850 --> 00:08:41,020 理屈は合っているが それが実現できるはずが…。 102 00:08:41,020 --> 00:08:43,023 う~ん…。 103 00:08:43,023 --> 00:08:45,859 これで 進級試験を受けられるだろうか? 104 00:08:45,859 --> 00:08:49,696 んっ? いや 助手では対象にならないぞ。 105 00:08:49,696 --> 00:08:51,698 なんだと? 106 00:08:51,698 --> 00:08:54,534 私のゴーレム研究室に入るのなら➨ 107 00:08:54,534 --> 00:08:57,370 学院長に進級の打診をしてやろう。 108 00:08:57,370 --> 00:09:00,473 それで進級できるなら いいだろう。 109 00:09:04,210 --> 00:09:06,713 アレルだ。 よろしく頼む。 110 00:09:06,713 --> 00:09:09,716 (カエデ)初めまして カエデと申します。 111 00:09:09,716 --> 00:09:13,553 実技試験の試験官を 務めさせていただきます。 112 00:09:13,553 --> 00:09:17,557 それでは 早速 会場のほうへ向かいましょう。 113 00:09:17,557 --> 00:09:21,061 大丈夫なのか? 目のことでしょうか? 114 00:09:21,061 --> 00:09:25,064 察しのとおり見えておりませんが ご心配なさらず。 115 00:09:25,064 --> 00:09:28,067 物に宿る魔力を感知できますので。 116 00:09:28,067 --> 00:09:32,572 あなたの魔力を見れば 人となりも わかります。 117 00:09:32,572 --> 00:09:35,508 あっ! 《カエデ:魔力の底が見えない。 118 00:09:35,508 --> 00:09:39,512 しかも これは 複数の魔力が混在している?》 119 00:09:39,512 --> 00:09:42,515 こんな状態 保てるはずが…。 120 00:09:42,515 --> 00:09:45,685 ですが それぞれが均衡を保って…。 121 00:09:45,685 --> 00:09:50,490 大丈夫か? その言葉 そっくりそのまま お返しします。 122 00:09:52,692 --> 00:09:57,363 (カエデ)今回の試験会場は はるか昔に滅びたという大帝国。 123 00:09:57,363 --> 00:10:00,366 その王族が眠るとされている 墳墓です。 124 00:10:00,366 --> 00:10:03,536 こちらは 長年 魔力をため込み➨ 125 00:10:03,536 --> 00:10:07,373 アンデッドが巣くう 地下ダンジョンとなっております。 126 00:10:07,373 --> 00:10:10,543 ライト。 127 00:10:10,543 --> 00:10:12,545 お気を付けください。 128 00:10:12,545 --> 00:10:15,882 アンデッドは 光源を排除しようと 寄ってきます。 129 00:10:15,882 --> 00:10:18,718 ほら 早速…。 (足音) 130 00:10:18,718 --> 00:10:21,387 ホーリーレイ。 ギャー! 131 00:10:21,387 --> 00:10:25,391 ホーリーレイ。 ホーリーレイ。 ホーリーレイ。 (叫び声) 132 00:10:25,391 --> 00:10:28,394 ホーリーレイ。 ホーリーレイ。 (叫び声) 133 00:10:28,394 --> 00:10:32,398 まっ… 待ってください! 試験会場は もっと奥か? 134 00:10:32,398 --> 00:10:34,400 いえ… ここに出てくる➨ 135 00:10:34,400 --> 00:10:38,238 アンデッドを倒すのが課題なので クリアしてます。 136 00:10:38,238 --> 00:10:40,907 なので 戻りましょう。 137 00:10:40,907 --> 00:10:45,578 それだけ魔法を連発しますと 帰り道で枯渇しますよ。 138 00:10:45,578 --> 00:10:48,748 まだ 1%くらいしか使ってないが。 139 00:10:48,748 --> 00:10:50,750 実力は わかりましたので。 140 00:10:53,753 --> 00:10:56,256 ホーリーレイ。 ギャッ! 141 00:10:59,092 --> 00:11:02,428 なんて まがまがしい魔力! 142 00:11:02,428 --> 00:11:05,431 よく見破ったな。 んっ…。 143 00:11:05,431 --> 00:11:09,769 気配を消すだなんて… まさか 上級アンデッド? 144 00:11:09,769 --> 00:11:13,106 ハァ… 我こそは…。 145 00:11:13,106 --> 00:11:15,608 ホーリーレイ。 ギャー! 146 00:11:15,608 --> 00:11:19,279 ちょちょ… 名乗る前に攻撃とは何事じゃ! 147 00:11:19,279 --> 00:11:22,115 あっ…。 そこは ちゃんと待つのが道理じゃろう!? 148 00:11:22,115 --> 00:11:26,119 まあ よい。 その程度の魔法では 我を倒すことなど…。 149 00:11:26,119 --> 00:11:28,121 ホーリークロス! 150 00:11:28,121 --> 00:11:31,024 ウギャー! 151 00:11:33,293 --> 00:11:36,563 あっ… ああ…。 152 00:11:36,563 --> 00:11:39,232 帰って 進級の申請を書こう。 153 00:11:39,232 --> 00:11:41,234 あっ… あっ… あの アレルさん。 154 00:11:41,234 --> 00:11:44,571 先ほどの魔物 魔力から考えて➨ 155 00:11:44,571 --> 00:11:48,074 上級アンデッドの ワイトだったと思うのですが。 156 00:11:48,074 --> 00:11:51,244 そうなのか? 確かに 言葉も しゃべってたし➨ 157 00:11:51,244 --> 00:11:53,246 他のと 少し違ったな。 158 00:11:53,246 --> 00:11:57,584 それと ホーリークロスですが 才能に恵まれ➨ 159 00:11:57,584 --> 00:12:02,088 十分な訓練を積んだ祓魔師にしか 使えない 光魔法ですよ。 160 00:12:02,088 --> 00:12:05,258 えっ? ホーリーレイと ほとんど同じだろ? 161 00:12:05,258 --> 00:12:08,261 そういう認識を されているのでしたら➨ 162 00:12:08,261 --> 00:12:10,263 それで かまいません。 163 00:12:10,263 --> 00:12:12,565 これで あと1つか。 164 00:12:19,772 --> 00:12:21,941 (ラタリア)精が出るわね~。 165 00:12:21,941 --> 00:12:24,277 ギャボー! ひど~い! 166 00:12:24,277 --> 00:12:27,113 いきなり 手刀で 首をはねるなんて! 167 00:12:27,113 --> 00:12:29,616 読書の邪魔をするからだ。 168 00:12:29,616 --> 00:12:31,951 しかし まさか 黒の学院には➨ 169 00:12:31,951 --> 00:12:35,221 進級試験が存在していないとはな。 170 00:12:35,221 --> 00:12:37,390 昔は あったんだけど➨ 171 00:12:37,390 --> 00:12:40,393 今は 制度自体が 崩壊しちゃってるのよね。 172 00:12:40,393 --> 00:12:42,729 生徒も ほとんど いないし。 173 00:12:42,729 --> 00:12:46,432 確かに 他の生徒は あまり 姿を見ないな。 174 00:12:51,070 --> 00:12:54,407 そうだ ラタリア。 何かしら? 175 00:12:54,407 --> 00:12:58,411 閲覧室の奥にある 特別室って なんなんだ? 176 00:12:58,411 --> 00:13:02,248 扉が すごく頑丈なのに 中には 何もなかったぞ。 177 00:13:02,248 --> 00:13:05,918 あそこは 本に載ってる魔法を 試せる部屋よ。 178 00:13:05,918 --> 00:13:08,921 他の学院は 屋外でも試せるけど➨ 179 00:13:08,921 --> 00:13:12,425 黒魔法は 人命を奪いかねないから。 180 00:13:12,425 --> 00:13:14,427 なるほど。 181 00:13:14,427 --> 00:13:17,530 それなら 難しそうな魔導書でも 試してみるか。 182 00:13:21,434 --> 00:13:25,438 『人間を 異形の怪物に変える魔法』か…。 183 00:13:25,438 --> 00:13:28,274 あれ? なんだ? この本。 184 00:13:28,274 --> 00:13:30,276 こんなの持ってきていたか? 185 00:13:30,276 --> 00:13:33,880 タイトルも著者名も書いてないぞ。 186 00:13:33,880 --> 00:13:35,882 あっ! 187 00:13:37,884 --> 00:13:40,553 本から 魔力が あふれ出てきた? 188 00:13:40,553 --> 00:13:43,222 さっき出てきた魔力は どこへ? 189 00:13:43,222 --> 00:13:45,892 明らかに まがまがしい代物だったぞ! 190 00:13:45,892 --> 00:13:47,894 ハッ! 191 00:13:49,896 --> 00:13:52,231 (マスティマ)ありがとよ。 てめえのおかげで➨ 192 00:13:52,231 --> 00:13:54,734 外に出ることができたぜ。 193 00:13:54,734 --> 00:13:57,904 人間じゃないな。 まさか 悪魔か? 194 00:13:57,904 --> 00:14:01,908 ご名答! これほど長い期間 封じ込められるとは。 195 00:14:01,908 --> 00:14:06,079 この学院の連中 全然 この本を手に取らねえでよ。 196 00:14:06,079 --> 00:14:08,748 だから お前は 俺様の恩人だ。 197 00:14:08,748 --> 00:14:11,584 何か 礼をしなくちゃなんねえよな。 198 00:14:11,584 --> 00:14:15,421 別に いらない。 そう 連れないこと 言うなって。 199 00:14:15,421 --> 00:14:19,592 そうだな… 魔界へ帰るには 触媒が必要だ。 200 00:14:19,592 --> 00:14:22,595 人の新鮮な血と肉がさ。 201 00:14:22,595 --> 00:14:27,767 ってことで てめえを 俺様の いけにえにしてやるよ! 202 00:14:27,767 --> 00:14:30,937 そら! んっ… 悪いが断らせてもらうぞ。 203 00:14:30,937 --> 00:14:33,439 エクスプロージョン! 204 00:14:33,439 --> 00:14:36,375 フフッ… フフフフフ… ハハハ! 205 00:14:36,375 --> 00:14:39,379 何? (マスティマ)無駄 無駄 無駄! 206 00:14:39,379 --> 00:14:43,049 てめえは すでに 俺様の結界の中にいるんだよ! 207 00:14:43,049 --> 00:14:45,718 魔法を封じる結界だぜ。 208 00:14:45,718 --> 00:14:48,388 もう てめえは 何もできねえよな? 209 00:14:48,388 --> 00:14:51,724 だったら これで戦えばいいだけだ。 210 00:14:51,724 --> 00:14:55,394 ばかか! 魔術師が物理で戦えるわけ…。 211 00:14:55,394 --> 00:14:57,396 あっ! 212 00:15:00,066 --> 00:15:04,237 あれ? もしかして ラタリアみたいな 不死の加護があるのか? 213 00:15:04,237 --> 00:15:07,907 つえで 俺様の首を斬りやがった! ありえねえ! 214 00:15:07,907 --> 00:15:10,743 さては てめえ 魔法剣士だな? 215 00:15:10,743 --> 00:15:14,247 いや 無職だ。 何を言って…。 216 00:15:14,247 --> 00:15:17,083 まあ いい。 別に 職なんざ 関係ねえ。 217 00:15:17,083 --> 00:15:19,752 斬られたぐらいじゃ 俺様は死なね… うっ…。 218 00:15:19,752 --> 00:15:23,756 だから 無駄だって。 ちょ… あっ… うっ… ちょ…。 219 00:15:23,756 --> 00:15:25,925 あたっ! やめて! いいかげんにしろって…。 220 00:15:25,925 --> 00:15:27,927 だっ… だから こっ… だっ! 221 00:15:27,927 --> 00:15:31,597 悪魔というのは 奇妙な性質をしているようだな。 222 00:15:31,597 --> 00:15:35,535 んっ… くそっ! このままじゃ 魔力が消費され尽くして…。 223 00:15:35,535 --> 00:15:37,870 んっ…。 おもしろいな。 お~い! 聞いてんのか? お前! 224 00:15:37,870 --> 00:15:40,039 どこまで小さくなるか 試してみよう。 あ~! ちょっと。 225 00:15:40,039 --> 00:15:44,544 だぁ~! もっ… もう やめてくれ~! 226 00:15:44,544 --> 00:15:49,215 お願いですから これ以上は もう やめてくれ。 消滅しちまう。 227 00:15:49,215 --> 00:15:51,884 嫌なのか? ったり前だろうが! 228 00:15:51,884 --> 00:15:54,220 だったら 見逃してやってもいいぞ。 229 00:15:54,220 --> 00:15:57,223 本当か? おっと…。 ただし…。 230 00:15:57,223 --> 00:15:59,725 こっ… これは? 231 00:15:59,725 --> 00:16:01,894 隷属魔法だ。 なっ! 232 00:16:01,894 --> 00:16:05,064 なっ… なんで 俺様が 人間ごときの使い魔に! 233 00:16:05,064 --> 00:16:08,234 あ~! 痛たたたたたたた…。 ちなみに➨ 234 00:16:08,234 --> 00:16:12,238 反抗的な態度を取ると 激痛に 襲われるようにしておいた。 235 00:16:12,238 --> 00:16:15,074 お前の所業のほうが 悪魔じゃねえか! 236 00:16:15,074 --> 00:16:17,410 口の利き方がなってないようだが。 237 00:16:17,410 --> 00:16:20,746 ひっ! なんでもございません ご主人様! 238 00:16:20,746 --> 00:16:24,250 なんだか騒がしいけど 何があったの? 239 00:16:24,250 --> 00:16:26,752 ひっ! そっ… それって まさか 悪魔? 240 00:16:26,752 --> 00:16:30,423 どうして 悪魔が こんな所に? 俺が使い魔にした。 241 00:16:30,423 --> 00:16:33,860 えっ? 相変わらず 規格外ね。 242 00:16:33,860 --> 00:16:38,698 黄と白の試験 合格 おめでとうございます! 243 00:16:38,698 --> 00:16:40,867 試験のない黒を除いて➨ 244 00:16:40,867 --> 00:16:45,037 これで すべての学院で セカンドグレードに進級ですね! 245 00:16:45,037 --> 00:16:48,374 思っていたよりも 難しくはなかったな。 246 00:16:48,374 --> 00:16:50,376 そんなこと 言えるの➨ 247 00:16:50,376 --> 00:16:52,712 この都市じゃ あなただけでしょうね。 248 00:16:52,712 --> 00:16:55,047 それにしても…。 249 00:16:55,047 --> 00:16:57,216 これが師匠の使い魔ですか。 250 00:16:57,216 --> 00:17:00,553 このくそがきめ! 誰に向かって 口 利いてやがる! 251 00:17:00,553 --> 00:17:02,889 てい! あたっ! こら カイト! 252 00:17:02,889 --> 00:17:04,891 ペット いじめたら だめよ! 253 00:17:04,891 --> 00:17:09,228 誰が ペットだ! くそがきが この俺様を見下してんじゃねえ! 254 00:17:09,228 --> 00:17:12,064 んっ…。 ギャー! あっ…。 だっ… だめですよ クーファちゃん。 255 00:17:12,064 --> 00:17:15,067 んっ… あっ… あ~…。 2人が ごめんなさい。 256 00:17:15,067 --> 00:17:18,404 気にするな。 こいつは これぐらいでは死なない。 257 00:17:18,404 --> 00:17:21,574 マティ 昼食用のパンを買ってきてくれ。 258 00:17:21,574 --> 00:17:25,411 俺様は マスティマだ! 誰が雑用なんかするかよ! 259 00:17:25,411 --> 00:17:30,416 ギャー! わっ… わかりました。 すぐ買ってきます ご主人様! 260 00:17:30,416 --> 00:17:35,922 くそったれ… いつか 絶対 契約 破って 復しゅうしてやる。 261 00:17:41,360 --> 00:17:44,530 (ブラグ) はっ… 早く 会議を始めよう。 262 00:17:44,530 --> 00:17:47,199 けけけ… 研究が おお… おお… 遅れる。 263 00:17:47,199 --> 00:17:50,870 (ノエル)そうですね。 時間は貴重ですので➨ 264 00:17:50,870 --> 00:17:53,372 本題に入らせてもらいましょうか。 265 00:17:55,875 --> 00:17:58,878 こちらは 現状 私どもが考えている➨ 266 00:17:58,878 --> 00:18:01,881 来年度の交付金分配率です。 267 00:18:01,881 --> 00:18:06,052 交付金… すなわち 学院運営の経費は➨ 268 00:18:06,052 --> 00:18:09,889 住民たちからの税金や寄付で 成り立っております。 269 00:18:09,889 --> 00:18:13,726 よって 金額は 生徒や教員数の他➨ 270 00:18:13,726 --> 00:18:18,064 魔法都市への貢献度を考慮して 決めております。 271 00:18:18,064 --> 00:18:20,566 何か 意見がございますか? 272 00:18:20,566 --> 00:18:22,568 (グリン/イエロア/ホワイト/ブルーナ/レッドラ) 異論なし。 273 00:18:22,568 --> 00:18:24,570 あっ… ありえない! 274 00:18:24,570 --> 00:18:26,572 なぜ 黒の学院は 昨年より➨ 275 00:18:26,572 --> 00:18:29,742 4割以上も へっ… へっ… 減らされている? 276 00:18:29,742 --> 00:18:32,745 むしろ これまでが多すぎたのです。 277 00:18:32,745 --> 00:18:36,849 黒の学院は 教員数 生徒数 都市への貢献度➨ 278 00:18:36,849 --> 00:18:41,687 その どれを取っても 他の学院の 10分の1にも満たないのです。 279 00:18:41,687 --> 00:18:43,856 そっ… それは…。 280 00:18:43,856 --> 00:18:47,193 ですので 来年度は ふさわしい金額に➨ 281 00:18:47,193 --> 00:18:49,862 是正させていただくことに いたしました。 282 00:18:49,862 --> 00:18:51,864 ばっ… ばかな! 283 00:18:51,864 --> 00:18:54,533 こここ… こんな金額で まともな研究が➨ 284 00:18:54,533 --> 00:18:56,869 でっ… できるはずがない。 285 00:18:56,869 --> 00:18:58,871 (レッドラ)そもそも てめえんところ➨ 286 00:18:58,871 --> 00:19:01,707 まともな研究なんて したことあったか? 287 00:19:01,707 --> 00:19:04,877 どれもこれも いかれた魔法ばっかじゃねえか。 288 00:19:04,877 --> 00:19:08,381 くくく… 黒魔法を侮辱するな。 289 00:19:08,381 --> 00:19:10,883 (ホワイト) でも 黒魔法は 国によっては➨ 290 00:19:10,883 --> 00:19:14,387 禁呪指定されている 危険な魔法ですわ。 291 00:19:14,387 --> 00:19:16,389 そろそろ この都市でも➨ 292 00:19:16,389 --> 00:19:19,392 考え直していい頃合いかも しれませんね。 293 00:19:19,392 --> 00:19:25,398 くっ… 黒魔法を きき… 禁止にするということか? 294 00:19:25,398 --> 00:19:28,401 コホン。 今回 その辺りのことを➨ 295 00:19:28,401 --> 00:19:31,237 議論する予定ではありませんので。 296 00:19:31,237 --> 00:19:34,674 そうでしたわね。 今回はね。 297 00:19:34,674 --> 00:19:38,511 暫定ですが 配分は 先ほどの案で よろしいですかね? 298 00:19:38,511 --> 00:19:40,513 (グリン/イエロア/ホワイト/ブルーナ/レッドラ) 異議なし。 299 00:19:40,513 --> 00:19:42,681 では 最終決定は➨ 300 00:19:42,681 --> 00:19:46,385 六学院魔法大会の 結果しだいということで。 301 00:19:51,357 --> 00:19:54,360 くっ… んっ…。 302 00:19:54,360 --> 00:19:56,529 にらんでも変わりませんよ。 303 00:19:56,529 --> 00:19:58,697 先ほど 申し上げたとおり➨ 304 00:19:58,697 --> 00:20:04,370 魔法大会の結果を考慮しますので こちらで結果を出してください。 305 00:20:04,370 --> 00:20:09,542 黒の学院が優勝を飾れば 都市観光に貢献したと見なし➨ 306 00:20:09,542 --> 00:20:13,879 昨年と同じ配分にいたしましょう。 307 00:20:13,879 --> 00:20:18,384 ゆっ… 優勝して やっと 去年と同じ金額…。 308 00:20:18,384 --> 00:20:24,223 こっ… このままでは 黒の学院が潰れてしまう! 309 00:20:24,223 --> 00:20:28,227 (アレル)すごい装飾だな。 (ざわめき) 310 00:20:28,227 --> 00:20:31,730 もしかして 魔導神祭って 有名なのか? 311 00:20:31,730 --> 00:20:34,900 有名どころか 知らない人はいない祭りよ? 312 00:20:34,900 --> 00:20:37,736 俺は知らないぞ。 信じられない。 313 00:20:37,736 --> 00:20:40,739 準備する みんなの熱量 見てたら わかるでしょ? 314 00:20:40,739 --> 00:20:42,742 ってことは 師匠➨ 315 00:20:42,742 --> 00:20:46,245 六学院魔法大会についても 知らないんですか? 316 00:20:46,245 --> 00:20:49,915 それは知っている。 学院対抗の魔法試合だろう? 317 00:20:49,915 --> 00:20:53,085 はい! 祭りの目玉企画です。 318 00:20:53,085 --> 00:20:57,756 師匠も参加するんですか? 新人戦に出てくれと言われた。 319 00:20:57,756 --> 00:21:01,427 やっぱり! 師匠の赤魔法 楽しみだな! 320 00:21:01,427 --> 00:21:04,930 披露するなら 見栄えする青魔法を出すべきよ。 321 00:21:04,930 --> 00:21:09,768 いいえ! 近隣の村に大人気の 飛行魔法がいいと思います! 322 00:21:09,768 --> 00:21:12,438 赤だ! 青よ! 緑です! 323 00:21:12,438 --> 00:21:15,274 1つにこだわる必要はないのだが。 324 00:21:15,274 --> 00:21:20,446 魔法大会は 学院対抗らしいが どこで出るつもりなんだ? 325 00:21:20,446 --> 00:21:24,450 学院長たちから あしたの朝に呼び出されている。 326 00:21:24,450 --> 00:21:26,785 そこで 教えてもらえるんじゃないかな。 327 00:21:26,785 --> 00:21:30,122 あしたから本番で 新人戦は初日だろ? 328 00:21:30,122 --> 00:21:32,792 目玉イベントのくせに適当だな。 329 00:21:32,792 --> 00:21:37,396 俺より イベント 詳しそうだな。 実は 祭りが楽しみなのか? 330 00:21:37,396 --> 00:21:39,732 お前が無関心すぎるだけだ。 331 00:21:39,732 --> 00:21:43,235 悪魔が 人の祭りを楽しむわけないだろ! 332 00:21:46,739 --> 00:21:57,750 (魔法陣を書く音) 333 00:21:59,752 --> 00:22:04,256 ハァ… よっ… ようやく かっ… 完成だ。 334 00:22:04,256 --> 00:22:06,425 んっ…。 335 00:22:06,425 --> 00:22:09,428 こっ… これで 黒魔法のすごさを➨ 336 00:22:09,428 --> 00:22:13,933 あっ… あの愚か者どもに 思い知らせることができる。 337 00:22:13,933 --> 00:22:16,936 さっ… さあ いでよ。 338 00:22:16,936 --> 00:22:19,939 魔界の魔物よ! 339 00:22:26,779 --> 00:22:29,615 お~! せっ… 成功だ。 340 00:22:29,615 --> 00:22:34,553 こっ… これが まっ… 魔界の 最強の魔物 グラトニー…。 341 00:22:34,553 --> 00:22:36,889 うっ! 342 00:22:36,889 --> 00:22:40,893 待て! わっ… 私は お前の主人だ! 343 00:22:40,893 --> 00:22:45,898 こっ… こんなこと 命じてない! すぐに離せ…。 344 00:22:45,898 --> 00:22:50,202 ぐっ… うっ! うっ… あ~!! 345 00:30:35,934 --> 00:30:42,541 (カモメの鳴き声) 346 00:30:45,777 --> 00:30:50,615 (アイリ)ちょっと風が変わったかも。 においもしてきた。 347 00:30:50,615 --> 00:30:54,453 (ヨーコ)本当だ! もう近くだよ! 348 00:30:54,453 --> 00:30:56,788 あっ ほらっ! 349 00:30:56,788 --> 00:30:59,591 あっ! 海だ~!