1 00:00:05,005 --> 00:00:07,842 (リリア)ハァ…。 (ライナ)どうした? 2 00:00:07,842 --> 00:00:11,512 予選の対戦表が 発表されたのですが…。 3 00:00:11,512 --> 00:00:15,015 私とアレルさん 同じブロックでした! 4 00:00:15,015 --> 00:00:17,143 今年も 本戦出場を逃すのが 5 00:00:17,143 --> 00:00:20,312 決定してしまいました。 (扉の開く音) 6 00:00:20,312 --> 00:00:22,314 (アレル)剣神杯に予選が? 7 00:00:22,314 --> 00:00:24,692 参加者が多いからな。 8 00:00:24,692 --> 00:00:28,696 本戦は 各ブロックの優勝者で行うんだ。 9 00:00:28,696 --> 00:00:33,868 んっ? 私の剣神杯は終わりました。 ハァ…。 10 00:00:33,868 --> 00:00:36,036 そう 気を落とすな。 11 00:00:36,036 --> 00:00:41,709 どのみち リリアの実力では 本戦に 出場するのは難しかっただろう? 12 00:00:41,709 --> 00:00:44,712 その慰め方は ひどいと思いますよ!? 13 00:00:48,048 --> 00:00:51,719 ライナは 別のブロックのようだな。 幸いな。 14 00:00:51,719 --> 00:00:54,722 だが それでも強敵は多い。 15 00:00:54,722 --> 00:00:58,893 今年こそ 予選を突破してみせる。 16 00:00:58,893 --> 00:01:01,061 パパに報告しないといけないしな。 17 00:01:01,061 --> 00:01:06,066 ああ。 パパ 絶対に喜んでくれるだろうな。 18 00:01:06,066 --> 00:01:09,737 って ちち… 違う! ちっ… 父! 父だ! 19 00:01:09,737 --> 00:01:13,741 いつもは パパなんて 言ってないからな! へぇ~。 20 00:01:13,741 --> 00:01:17,745 確率は低いですが 私も諦めません! 21 00:01:17,745 --> 00:01:19,747 (アレル/ライナ)んっ? てことで 2人とも 22 00:01:19,747 --> 00:01:21,916 今日も ダンジョンへ行きますよ! 23 00:01:21,916 --> 00:01:25,377 俺も一緒に行くのか? 24 00:01:25,377 --> 00:01:28,756 当然です! もし 何かあったときでも 25 00:01:28,756 --> 00:01:31,926 アレルさんがいれば 大丈夫ですから。 26 00:01:31,926 --> 00:01:36,388 自分で なんとかするという発想は ないんだな。 (扉の開く音) 27 00:01:36,388 --> 00:01:38,766 (ロッド)今日も ダンジョンで特訓か? 28 00:01:38,766 --> 00:01:41,101 気を付けろよ。 は~い! 29 00:01:41,101 --> 00:01:46,106 気を抜くなよ? ゲオルグのわなが もうないとは限らねえんだ! 30 00:01:46,106 --> 00:01:50,611 やばいと思ったら すぐに引き返してくれ。 いいな? 31 00:01:50,611 --> 00:01:53,614 んっ… はい! 32 00:01:53,614 --> 00:01:57,117 いってきます。 33 00:01:57,117 --> 00:01:59,119 んっ…。 (扉の開閉音) 34 00:01:59,119 --> 00:02:02,790 んっ… 今更 何 言ってるんだって顔だな。 35 00:02:02,790 --> 00:02:06,418 だが 俺も いいかげん 酔っ払いから父に…。 36 00:02:06,418 --> 00:02:09,129 剣士に戻らねえとな。 37 00:02:09,129 --> 00:02:11,632 フッ…。 38 00:03:50,230 --> 00:03:54,902 さあ 今年も始まりました! 剣神杯 予選大会です! 39 00:03:54,902 --> 00:04:02,076 (歓声) 40 00:04:02,076 --> 00:04:04,244 (女性たち)キャー! 41 00:04:04,244 --> 00:04:10,084 (歓声) 42 00:04:10,084 --> 00:04:12,920 ハァ… 負けちゃいました。 43 00:04:12,920 --> 00:04:16,757 今年こそは 決勝戦まで行けると 思ってたのに。 あっ…。 44 00:04:16,757 --> 00:04:20,552 やはり 俺がいなくても リリアは予選敗退だったな。 45 00:04:20,552 --> 00:04:23,764 うぐっ! どっ… どうせ 私なんて…。 46 00:04:23,764 --> 00:04:27,101 リリアと当たることを 楽しみにしていたんだが…。 47 00:04:27,101 --> 00:04:29,937 絶対に そんなこと 思ってませんよね!? 48 00:04:29,937 --> 00:04:32,773 うっ…。 49 00:04:32,773 --> 00:04:36,944 んっ… とっ… とにかく 次は 予選の決勝です。 50 00:04:36,944 --> 00:04:39,405 アレルさんが強いのは 知っていますが 51 00:04:39,405 --> 00:04:41,949 絶対に 油断だけはしないでくださいね。 52 00:04:41,949 --> 00:04:43,951 んっ…。 んっ? 53 00:04:43,951 --> 00:04:46,120 次の対戦相手は 54 00:04:46,120 --> 00:04:49,957 特殊なスキルを使うので 気を付けてください! 55 00:04:49,957 --> 00:04:53,961 特殊? ダンジョンで 大体のスキルは見たんだが。 56 00:04:57,423 --> 00:04:59,591 アレルさんが これまで見てきたのは 57 00:04:59,591 --> 00:05:02,803 どれも 剣士系のスキルでしょう? ああ。 58 00:05:02,803 --> 00:05:06,306 彼女は 剣士系じゃないスキルを 持っているんです! 59 00:05:06,306 --> 00:05:09,977 どういうことだ? あの人の職は 魔法剣士。 60 00:05:09,977 --> 00:05:13,147 剣に魔法効果を付与して 戦うんです。 61 00:05:13,147 --> 00:05:17,317 剣士の大会なのに 魔術師が出ても大丈夫なんだな。 62 00:05:17,317 --> 00:05:19,319 ギルドに登録していれば 63 00:05:19,319 --> 00:05:23,157 剣士系の職業でなくても 出場できるんですよ。 64 00:05:23,157 --> 00:05:27,995 なるほど。 確かに 無職の俺も 出場できるくらいだしな。 65 00:05:27,995 --> 00:05:31,331 そろそろ ステージに上がってくださ~い! 66 00:05:31,331 --> 00:05:35,002 アレルさん 頑張ってください! ああ。 67 00:05:41,341 --> 00:05:47,181 戦う前に言っておくけど 魔法剣士も れっきとした職業よ。 68 00:05:47,181 --> 00:05:49,349 魔法が ひきょうだから 負けたとか 69 00:05:49,349 --> 00:05:52,186 見苦しい言い訳だけは しないでくれる? 70 00:05:52,186 --> 00:05:55,856 もちろん 勝った者が より強い。 それだけだ。 71 00:05:55,856 --> 00:05:59,026 それでは 試合開始! 72 00:05:59,026 --> 00:06:01,028 (歓声) 73 00:06:01,028 --> 00:06:04,031 食らいなさい! ハッ! 74 00:06:04,031 --> 00:06:06,033 おっ…。 75 00:06:08,368 --> 00:06:10,871 そらそら そらそら! 76 00:06:10,871 --> 00:06:14,500 んっ! んっ! うっ! 77 00:06:14,500 --> 00:06:16,668 んっ! ハッ! 78 00:06:16,668 --> 00:06:20,047 まだまだ! 79 00:06:20,047 --> 00:06:22,049 んっ…。 80 00:06:25,219 --> 00:06:27,221 うん… 剣と魔法で 81 00:06:27,221 --> 00:06:30,390 近距離と遠距離を 使い分けられるというのは 82 00:06:30,390 --> 00:06:33,060 なかなか 便利だな。 でしょう? 83 00:06:33,060 --> 00:06:37,064 無職のあんたが勝てるような 相手じゃないのよ 私は。 84 00:06:37,064 --> 00:06:41,068 だが どちらも 中途半端といえば 中途半端だ。 んっ! 85 00:06:41,068 --> 00:06:45,072 魔法も剣も 上級職のそれには及ばない。 86 00:06:45,072 --> 00:06:49,409 くっ… これを見ても 同じことが言えるかしら? 87 00:06:49,409 --> 00:06:51,411 魔法剣! 88 00:06:51,411 --> 00:06:54,248 ほう… 炎の剣か。 89 00:06:54,248 --> 00:06:57,251 剣に魔法効果を付与するスキル。 90 00:06:57,251 --> 00:07:00,629 魔法剣士だけが扱うことのできる 最強の剣よ。 91 00:07:00,629 --> 00:07:02,339 んっ…。 92 00:07:04,049 --> 00:07:07,928 フッ! んっ! 93 00:07:07,928 --> 00:07:11,431 フフフフフフフ! 94 00:07:11,431 --> 00:07:15,769 んっ! お~っと これは猛烈な攻撃だ! 95 00:07:15,769 --> 00:07:20,607 不規則な動きで剣筋が読みにくい。 いいスキルだな。 96 00:07:20,607 --> 00:07:23,819 確かに 極めたら 最強の剣かもしれないな。 97 00:07:23,819 --> 00:07:25,028 だろう? 98 00:07:27,614 --> 00:07:30,617 だが やはり 中途半端だ。 何? 99 00:07:30,617 --> 00:07:35,080 せめて 剣技が リリアより ましなら 使い物になっただろうが…。 100 00:07:35,080 --> 00:07:37,249 何気に ディスってません!? 101 00:07:37,249 --> 00:07:41,253 無職風情が ばかにするな! 102 00:07:41,253 --> 00:07:43,255 双刃斬り! 103 00:07:45,966 --> 00:07:48,260 あっ! そんな 炎が消え…。 104 00:07:48,260 --> 00:07:50,804 縮地。 105 00:07:50,804 --> 00:07:54,099 ハッ! 106 00:07:54,099 --> 00:07:57,811 がっ! ぐっ… うっ…。 107 00:07:57,811 --> 00:07:59,980 いいスキルを見せてもらった。 108 00:07:59,980 --> 00:08:04,109 やはり 剣の都市というだけあって 学べることが多いな。 109 00:08:04,109 --> 00:08:08,280 第4ブロック優勝は アレル選手! (歓声) 110 00:08:08,280 --> 00:08:13,493 俺も特訓すれば 魔法を 覚えることができるだろうか? 111 00:08:13,493 --> 00:08:19,124 (歓声) 112 00:08:26,840 --> 00:08:31,303 さあ お父さん 本戦会場へ 応援に行きますよ! 113 00:08:31,303 --> 00:08:36,141 アレルさんの応援をしないと! 1人で行け。 114 00:08:36,141 --> 00:08:40,145 なっ… そんなこと 言わずに 行きましょうよ! 115 00:08:40,145 --> 00:08:42,147 絶対 行かねえ。 116 00:08:42,147 --> 00:08:46,526 本戦出場者がいるギルドは いい席がキープされるんですよ? 117 00:08:46,526 --> 00:08:50,697 こんな機会 めったにありません! んっ… 嫌だ! 118 00:08:50,697 --> 00:08:52,699 ハァ…。 119 00:08:52,699 --> 00:08:56,703 もしかして ゲオルグに会うのが怖いんですか? 120 00:08:56,703 --> 00:09:00,707 ぐっ… こら ばか娘! んなわけあるか! 121 00:09:00,707 --> 00:09:03,877 昨日 剣を持って自覚した。 122 00:09:03,877 --> 00:09:08,548 俺の腕は鈍り過ぎて 今じゃ 剣神杯優勝も厳しいレベルだ。 123 00:09:08,548 --> 00:09:10,550 (リリア)お父さん…。 124 00:09:10,550 --> 00:09:13,178 本戦に 手が届く人の気持ちなんて 125 00:09:13,178 --> 00:09:16,056 全く わかりませんね! リッ… リリア? 126 00:09:16,056 --> 00:09:18,058 いいから 早く準備してください! 127 00:09:18,058 --> 00:09:21,561 じゃないと 縄を着けてでも 連れていきますよ! 128 00:09:21,561 --> 00:09:24,356 んっ… わかった! わかったって! 129 00:09:29,069 --> 00:09:31,071 行かないって言ってても 130 00:09:31,071 --> 00:09:34,366 どうせ あとで こっそり 観戦に 行くつもりだったでしょう? 131 00:09:34,366 --> 00:09:37,744 どうして そう思う? だって…。 132 00:09:41,748 --> 00:09:45,377 ((うっ! ハァハァ… はぁ~! 133 00:09:47,587 --> 00:09:51,591 うっ… くっ…。 (剣の落下音) 134 00:09:51,591 --> 00:09:56,221 まだまだだが 昨日よりは ましになったじゃないか。 135 00:09:56,221 --> 00:09:58,223 本当ですか? 136 00:09:58,223 --> 00:10:02,769 ああ この調子で頑張れよ。 はい!)) 137 00:10:02,769 --> 00:10:05,605 ギルドメンバーの成長 見るの 138 00:10:05,605 --> 00:10:08,108 大好きでしょう? あっ…。 139 00:10:08,108 --> 00:10:12,237 今大会は ず~っと指導していた ライナも 本戦出場しますから 140 00:10:12,237 --> 00:10:15,615 行くしかないでしょう? 141 00:10:15,615 --> 00:10:17,617 フッ…。 142 00:10:17,617 --> 00:10:23,415 母親に似てきたな。 (リリア)それ 褒め言葉ですよね? 143 00:10:23,415 --> 00:10:26,793 (歓声) 144 00:10:32,966 --> 00:10:35,135 (アレル)ライナ。 145 00:10:35,135 --> 00:10:37,137 大丈夫か? 146 00:10:37,137 --> 00:10:40,140 うわっ! 急に のぞき込むな! 147 00:10:40,140 --> 00:10:42,642 んっ…。 148 00:10:42,642 --> 00:10:45,645 いつもと違って 落ち着きがないな。 149 00:10:45,645 --> 00:10:47,814 都市最大の大会だぞ? 150 00:10:47,814 --> 00:10:50,817 緊張して当たり前だろう! そうか? 151 00:10:50,817 --> 00:10:53,653 ハァ…。 152 00:10:53,653 --> 00:10:58,283 しかも 本戦は 試合直前まで 相手は非公開なんだ。 153 00:10:58,283 --> 00:11:00,285 対策すら考えられない。 154 00:11:00,285 --> 00:11:02,454 緊張するに決まっているだろう。 155 00:11:02,454 --> 00:11:05,290 なるほど。 初戦で 俺に当たってしまったらと 156 00:11:05,290 --> 00:11:08,460 不安なんだな。 (ライナ)うぬぼれるな! 157 00:11:08,460 --> 00:11:10,837 お待たせしました! あっ…。 158 00:11:10,837 --> 00:11:14,466 第1試合の対戦者を発表します。 159 00:11:14,466 --> 00:11:18,011 まずは 前回の王者 剣帝 ゲオルグ! 160 00:11:18,011 --> 00:11:20,013 ゲオルグ…。 161 00:11:20,013 --> 00:11:23,308 続きまして 対戦相手は 無職 アレル! 162 00:11:23,308 --> 00:11:25,310 んっ? 俺か。 163 00:11:27,312 --> 00:11:31,191 あっ… どうした? 164 00:11:31,191 --> 00:11:34,486 あっ… あっ いや その 他意はないのだが…。 165 00:11:34,486 --> 00:11:38,323 あっ… じゃなくて! アレル 十分に気を付けろ。 166 00:11:38,323 --> 00:11:42,202 うん 行ってくる。 167 00:11:42,202 --> 00:11:45,205 (歓声) 168 00:11:45,205 --> 00:11:48,041 (リリア)アレルさ~ん! んっ? 169 00:11:48,041 --> 00:11:53,046 アハハハ! 蛇男なんて ぶっ飛ばしてくださいよ! 170 00:11:55,507 --> 00:11:56,716 ハッ! 171 00:11:58,885 --> 00:12:01,888 (リリア)あっ… あれは! 172 00:12:06,518 --> 00:12:12,065 (ざわめき) 173 00:12:12,065 --> 00:12:16,236 えっ? あれが ゲオルグですか? まるで 怪物みたいです。 174 00:12:16,236 --> 00:12:18,363 一体 何が… あっ! 175 00:12:21,908 --> 00:12:24,077 アレル! やつに近づくな! 176 00:12:24,077 --> 00:12:26,913 ゲオルグは 最悪な武器を持っている! 177 00:12:26,913 --> 00:12:29,082 どういうことです? 178 00:12:29,082 --> 00:12:33,253 あの剣は 強力な魔族を封印させた代物だ。 179 00:12:33,253 --> 00:12:36,381 (デゥルゲルダ)ほう… この剣がわかる者がいるとはな。 180 00:12:36,381 --> 00:12:38,550 お前 宮中の者か? 181 00:12:38,550 --> 00:12:41,261 お父さんのことが わかってない? 182 00:12:41,261 --> 00:12:45,265 封印されていた魔族に 乗っ取られているようだな。 183 00:12:45,265 --> 00:12:50,270 剣神が魔族を斬り殺したとき 怨念が取りついたとされる剣。 184 00:12:50,270 --> 00:12:54,399 確か 王宮の宝物殿に 厳重に封印されていたはずだ。 185 00:12:54,399 --> 00:12:56,943 一体 どうして ここに…。 186 00:12:56,943 --> 00:13:00,572 フフフフ… 封印が解かれた以外に何がある? 187 00:13:00,572 --> 00:13:02,949 当時を知る者が すべて死に 188 00:13:02,949 --> 00:13:05,118 過去の恐怖が 遠く忘れ去られるのを 189 00:13:05,118 --> 00:13:07,787 数百年ほど待ったのさ。 190 00:13:07,787 --> 00:13:09,956 そして 強さを求めるあまり 191 00:13:09,956 --> 00:13:13,793 俺の力を解放しようとする者が 現れるのを 192 00:13:13,793 --> 00:13:17,130 俺は ずっと待っていたのだ。 193 00:13:17,130 --> 00:13:19,299 俺の名前は デゥルゲルダ。 194 00:13:19,299 --> 00:13:23,136 さて 久々に遊ばせてもらおうか。 195 00:13:23,136 --> 00:13:25,972 デゥルゲルダだと? 196 00:13:25,972 --> 00:13:28,600 んっ? ライナ 知ってるのか? 197 00:13:28,600 --> 00:13:31,603 歴史の授業で 誰もが必ず習うのだが? 198 00:13:31,603 --> 00:13:33,605 そうだったか? 199 00:13:33,605 --> 00:13:37,442 (ライナ)大昔に 邪神が召喚したとされる魔族だ。 200 00:13:37,442 --> 00:13:40,612 伝説は 本当だったのか。 201 00:13:40,612 --> 00:13:43,615 デゥルゲルダ? あの伝説の鬼神か? 202 00:13:43,615 --> 00:13:46,993 都市を いくつも滅ぼしたって いわれてるやつじゃない! 203 00:13:46,993 --> 00:13:49,329 (悲鳴) 204 00:13:49,329 --> 00:13:53,333 うわっ やべえよ! こんな所に いたら死ぬ! 逃げるぞ! 205 00:13:53,333 --> 00:13:55,335 フフフ… いい声だ。 206 00:13:55,335 --> 00:13:59,005 やはり 恐怖と絶望の悲鳴は 耳に心地いい。 207 00:13:59,005 --> 00:14:04,010 しかし 数百年の退屈を補うには 全然 足りない。 208 00:14:04,010 --> 00:14:09,015 もっと… もっと叫べ! 絶望しろ! 209 00:14:11,017 --> 00:14:13,019 一体 何を!? 210 00:14:21,027 --> 00:14:23,655 うぅ… うっ! あっ! 211 00:14:23,655 --> 00:14:26,491 なんだ? これは! 出してくれ! 212 00:14:26,491 --> 00:14:29,035 うわっ! 早くしてよ! 213 00:14:29,035 --> 00:14:31,871 押すな! この先に行けねえんだ! 214 00:14:31,871 --> 00:14:35,667 まさか 外に出られないように 結界を張ったのか? 215 00:14:35,667 --> 00:14:38,878 あっ… 魔族って そんなこともできるんですか? 216 00:14:38,878 --> 00:14:42,215 フフフフ… いいぞ もっと鳴け。 わめけ。 217 00:14:42,215 --> 00:14:46,678 断末魔を浴びながらの殺りくは 最高だ。 んっ? 218 00:14:46,678 --> 00:14:48,888 ふむ… 俺の魔術を見ても 219 00:14:48,888 --> 00:14:51,391 まだ 刃向かう気のあるやつが いるとは。 220 00:14:51,391 --> 00:14:53,685 身の程知らずの子どもめ。 221 00:14:53,685 --> 00:14:55,687 いや 勝てると思うから 222 00:14:55,687 --> 00:14:58,898 お前に剣を向けている。 何? 223 00:14:58,898 --> 00:15:02,068 お前 昔 剣神に倒されたんだろう? 224 00:15:02,068 --> 00:15:04,904 つまり 無敵ではないということだ。 225 00:15:04,904 --> 00:15:07,699 ハッ! だったら どうだというんだ。 226 00:15:07,699 --> 00:15:12,412 フフフフ… 確かに 俺は 剣神に 一度 敗北した。 227 00:15:12,412 --> 00:15:15,415 しかし この体の記憶によると 228 00:15:15,415 --> 00:15:20,086 どうやら 剣神は もう この世には いないらしいではないか。 229 00:15:20,086 --> 00:15:22,088 フッ… これは つまり 230 00:15:22,088 --> 00:15:26,259 俺に勝てる者はいない ということだ。 違うか? 231 00:15:26,259 --> 00:15:29,721 2つ 訂正が必要だな。 (デゥルゲルダ)何? 232 00:15:29,721 --> 00:15:34,100 1つ 今の世にも 剣神はいる。 233 00:15:34,100 --> 00:15:39,439 そして 2つ 別に 剣神でなくとも お前を倒すことができる。 234 00:15:39,439 --> 00:15:43,568 フッ! 何を ばかなことを…。 235 00:15:43,568 --> 00:15:47,947 なっ! この! くっ! 236 00:15:47,947 --> 00:15:51,117 いっ… 今のは 神足通!? 237 00:15:52,619 --> 00:15:55,455 (デゥルゲルダ)ばかな。 それは 剣神のスキルのはず…。 238 00:15:55,455 --> 00:15:58,625 なっ… なぜ 貴様が剣神のスキルを! 239 00:15:58,625 --> 00:16:01,252 それを教える義理はないな。 240 00:16:01,252 --> 00:16:03,254 フッ… こしゃくな。 241 00:16:03,254 --> 00:16:08,093 だが この体が 剣帝だということを忘れたか!? 242 00:16:08,093 --> 00:16:10,970 死ね~! ハッ! うっ! 243 00:16:14,974 --> 00:16:17,977 フッ… たあいない。 244 00:16:17,977 --> 00:16:19,979 いや 待て。 245 00:16:23,274 --> 00:16:27,278 なっ… なんだ? これは! 246 00:16:27,278 --> 00:16:31,282 頑丈。 ライナとの特訓が功を奏したな。 247 00:16:31,282 --> 00:16:34,285 あっ… ハッ… うお~! 248 00:16:34,285 --> 00:16:36,287 んっ! 249 00:16:38,998 --> 00:16:41,668 インフィニットブレイク! 250 00:16:50,301 --> 00:16:53,012 ばかな! 防御しきれない…。 251 00:16:53,012 --> 00:16:55,682 ぐはっ! 252 00:16:55,682 --> 00:16:57,684 ぐあっ! ハァ…。 253 00:16:57,684 --> 00:17:02,856 これは まさしく かつての剣神と同じスキル! 254 00:17:02,856 --> 00:17:06,860 まさか 貴様が剣神だったとは…。 255 00:17:06,860 --> 00:17:10,530 いや 違う。 俺は ただの無職だ。 256 00:17:19,164 --> 00:17:22,876 倒したのか? どうなったの? 257 00:17:22,876 --> 00:17:25,879 おいおい 大丈夫か? 近づいて。 258 00:17:25,879 --> 00:17:28,882 (アレル)加護が尽きて このダメージ…。 259 00:17:28,882 --> 00:17:31,885 反撃は無理だろう。 260 00:17:31,885 --> 00:17:34,888 すげえ! 鬼神を倒しやがった! 261 00:17:34,888 --> 00:17:39,893 (歓声) 262 00:17:39,893 --> 00:17:43,897 《再び 封印なんてさせるものか! 263 00:17:43,897 --> 00:17:48,735 しかたない。 ひとまず この場から引くとしよう。 264 00:17:48,735 --> 00:17:56,201 今は あの少年から逃れて どこかで力を蓄えねばならない。 265 00:17:56,201 --> 00:18:01,915 逃げるには ここにいる別の人間に 乗り移るしかない。 266 00:18:01,915 --> 00:18:10,381 しかし この中に あの少年から 逃げられる肉体を持つ者など…。 267 00:18:10,381 --> 00:18:12,926 見つけた!》 268 00:18:12,926 --> 00:18:15,762 2人とも無事でよかったです! 269 00:18:15,762 --> 00:18:20,600 リリアもな。 しかし 大会は再開するのだろうか? 270 00:18:20,600 --> 00:18:23,770 (リリア)難しそうですよね。 271 00:18:27,607 --> 00:18:29,609 んっ? 272 00:18:29,609 --> 00:18:31,778 危ない! えっ? 273 00:18:31,778 --> 00:18:33,780 うっ! うわっ! 274 00:18:33,780 --> 00:18:35,782 キャー! リリア! 275 00:18:38,952 --> 00:18:43,122 そんな… リリア! 師匠! 大丈夫か? 276 00:18:43,122 --> 00:18:47,794 ケホケホッ! はい 私は大丈夫です。 277 00:18:47,794 --> 00:18:50,964 お父さんが守ってくれて…。 278 00:18:50,964 --> 00:18:52,966 あっ… ハッ! 279 00:18:54,968 --> 00:18:58,429 立て。 師匠? 280 00:18:58,429 --> 00:19:00,974 今度は おっさんを乗っ取ったのか。 281 00:19:00,974 --> 00:19:03,643 まさか 剣が本体だったとは。 282 00:19:03,643 --> 00:19:06,813 ゲオルグよりも 魔剣を攻撃するべきだったか。 283 00:19:06,813 --> 00:19:09,649 フフフ… 気付くのが遅かったな。 284 00:19:09,649 --> 00:19:12,277 それならば また倒せばいいだけだ。 285 00:19:12,277 --> 00:19:15,655 (デゥルゲルダ)いいや お前は 俺を逃すほかない。 286 00:19:15,655 --> 00:19:19,659 俺を攻撃すれば お前の婚約者が死ぬからな! 287 00:19:19,659 --> 00:19:24,163 はっ? ああ…。 全くもって 記憶にないが。 288 00:19:24,163 --> 00:19:28,167 ハハッ! ごまかしても無駄だ。 この体の記憶にあるぞ。 289 00:19:28,167 --> 00:19:31,671 お前が婚約者だと この娘が言ったことも。 290 00:19:31,671 --> 00:19:34,173 だめ それを言っちゃ…。 291 00:19:34,173 --> 00:19:37,302 んっ…。 あっ あっ…。 292 00:19:37,302 --> 00:19:39,304 (口笛) 293 00:19:39,304 --> 00:19:43,474 よし 2人とも斬ろう。 294 00:19:43,474 --> 00:19:45,685 インフィニ…。 うわわっ! 落ち着け アレル! 295 00:19:45,685 --> 00:19:49,314 おい! この娘が 本当に どうなってもいいのか!? 296 00:19:49,314 --> 00:19:51,482 知っているか? 人質は 297 00:19:51,482 --> 00:19:54,485 価値のある人間でしか 成り立たないんだぞ。 298 00:19:54,485 --> 00:19:57,030 過去最大に ひどいせりふですよ! 299 00:19:57,030 --> 00:19:59,032 おい どういうことだ? 300 00:19:59,032 --> 00:20:01,200 うわ~ん! ごめんなさい! あっ? 301 00:20:01,200 --> 00:20:05,038 未来の旦那は うそです! あっ!? ほんの出来心だったんです! 302 00:20:05,038 --> 00:20:08,875 なんでもしますから 殺さないでください! くくっ…。 303 00:20:08,875 --> 00:20:13,046 このばかが! 価値なしのやつの 言葉など聞くか! 304 00:20:13,046 --> 00:20:15,882 (リリア)殺さないでください! 自業自得だな。 305 00:20:15,882 --> 00:20:18,509 さすがに リリアが かわいそうだぞ。 306 00:20:18,509 --> 00:20:22,513 安心しろ。 どのみち あいつは リリアを殺せない。 307 00:20:22,513 --> 00:20:24,515 あっ…。 なんだと? 308 00:20:24,515 --> 00:20:27,352 あっ…。 まさか 俺が小娘1人を殺すのに 309 00:20:27,352 --> 00:20:29,354 ちゅうちょするとでも? あっ…。 310 00:20:29,354 --> 00:20:32,899 ばかめ 今すぐ切り刻んでやる。 うっ…。 311 00:20:32,899 --> 00:20:37,737 何? 動かない? なぜだ!? 312 00:20:37,737 --> 00:20:41,741 させるかよ くそったれ! (リリア)お父さん? 313 00:20:41,741 --> 00:20:47,747 こいつは 俺の体だ。 勝手に 使うんじゃねえよ この野郎! 314 00:20:47,747 --> 00:20:52,377 うわ~ん! あっ… いっ… 一体 何が どうなっているんだ? 315 00:20:52,377 --> 00:20:54,921 ゲオルグが乗っ取られたときと違い 316 00:20:54,921 --> 00:20:57,548 肉体が 変化していなかっただろう? 317 00:20:57,548 --> 00:20:59,550 言われてみれば…。 318 00:20:59,550 --> 00:21:03,554 恐らく おっさんが 体の中で抵抗してるんだろう。 319 00:21:03,554 --> 00:21:07,266 やっぱり ゲオルグより お父さんのほうが強いんですね! 320 00:21:07,266 --> 00:21:10,770 くっ… なぜ 俺を受け入れない? 321 00:21:10,770 --> 00:21:12,939 俺には わかっているぞ。 お前が 322 00:21:12,939 --> 00:21:16,943 過去の栄光を取り戻すための力を 欲していることを! 323 00:21:16,943 --> 00:21:19,112 少し前の俺だったら 324 00:21:19,112 --> 00:21:22,573 間違いなく てめえの誘惑に 負けていただろうよ! 325 00:21:22,573 --> 00:21:26,953 けれどな そこの がきに 気付かせてもらったんだよ! 326 00:21:26,953 --> 00:21:28,955 自分が死ぬほど努力すれば 327 00:21:28,955 --> 00:21:32,417 過去の栄光ぐらい すぐに取り戻せると! 328 00:21:32,417 --> 00:21:35,586 だから…。 なっ! やめろ! 329 00:21:35,586 --> 00:21:40,299 てめえなんざ 必要ねえんだよ! 330 00:21:40,299 --> 00:21:43,302 向かってくるとは好都合だ。 331 00:21:43,302 --> 00:21:45,972 (デゥルゲルダ)やめろ~! 332 00:21:45,972 --> 00:21:50,435 ギャー! 333 00:21:54,439 --> 00:21:55,940 (2人)あっ…。 334 00:21:55,940 --> 00:21:57,942 フゥ…。 335 00:22:04,323 --> 00:22:07,452 ハァ… 今度こそ 倒せたはずだ。