1 00:00:02,128 --> 00:00:04,130 (ロッド)ばか野郎! 2 00:00:04,130 --> 00:00:07,007 ちったあ 防御ぐらいしろ! 3 00:00:07,007 --> 00:00:10,678 ぐおっ! がっ! ぐはっ! 4 00:00:10,678 --> 00:00:13,514 がっ! ギャッ! ぐふっ! 5 00:00:13,514 --> 00:00:17,143 あっ… ああ… あっ あっ あっ…。 くくくく…。 6 00:00:17,143 --> 00:00:21,021 お前らは 自分のスキルを過信し過ぎだ! 7 00:00:21,021 --> 00:00:25,025 隙だらけで話にならねえ! で 次は どいつだ? 8 00:00:25,025 --> 00:00:27,319 (ギルド員たち)ひぃ~! (ロッド)こら! 逃げるんじゃねえ! 9 00:00:27,319 --> 00:00:30,531 (ディール)こっ… こんなに 訓練 きついなんて。 10 00:00:30,531 --> 00:00:32,867 (リリア)何 サボってるんですか? 11 00:00:32,867 --> 00:00:34,869 げっ! リリアさん! 12 00:00:34,869 --> 00:00:37,538 心を入れ替えて 頑張るっていうから 13 00:00:37,538 --> 00:00:41,041 ギルドに入れたのに だめだめですね。 あっ…。 14 00:00:41,041 --> 00:00:43,878 だって ロッドさんが鬼すぎるっす! 15 00:00:43,878 --> 00:00:48,340 確かに 復帰後のほうが 指導熱心な気がします。 16 00:00:48,340 --> 00:00:50,718 アレルさんのおかげですね。 17 00:00:50,718 --> 00:00:53,888 そういえば アレル先生は来ないんすか? 18 00:00:53,888 --> 00:00:58,559 ああ アレルさんなら ギルドを 退会しましたよ。 アハハハ。 んっ? 19 00:00:58,559 --> 00:01:01,562 え~! 先生 辞めたんですか!? 20 00:01:01,562 --> 00:01:03,564 そうなんです。 21 00:01:03,564 --> 00:01:07,902 ああ アレルさん! どうして 私の元を去ったのですか? 22 00:01:07,902 --> 00:01:12,573 結婚の約束もしてたのに! ハァ…。 23 00:01:12,573 --> 00:01:17,077 アレルさん 追っかけて ライナも いなくなっちゃうし。 24 00:01:17,077 --> 00:01:20,372 もう みんな 勝手で困っちゃいますよね。 25 00:02:57,678 --> 00:02:59,680 お客さ~ん。 26 00:02:59,680 --> 00:03:03,183 剣神杯の優勝者が さっさと いなくなるなんて 27 00:03:03,183 --> 00:03:06,687 前代未聞ですよ。 いいんですか? 28 00:03:06,687 --> 00:03:10,024 (アレル)もう 見るものも やることも なさそうだからな。 29 00:03:10,024 --> 00:03:13,485 はぁ…。 でも こっちは田舎しかないですよ。 30 00:03:13,485 --> 00:03:15,487 ああ さては里帰りですか。 31 00:03:15,487 --> 00:03:19,325 ああ。 それと腕試しだ。 えっ? 32 00:03:19,325 --> 00:03:23,704 今なら 母さんに 勝てるかもしれないからな。 33 00:03:23,704 --> 00:03:29,501 アハハハハハハ! 剣神杯の優勝者でも お母様が怖いですか! 34 00:03:29,501 --> 00:03:32,212 どの家も 母は強しですな! 35 00:03:39,511 --> 00:03:42,723 (ファラ)う~ん いい香りです。 36 00:03:42,723 --> 00:03:48,520 アレルちゃん お帰りのお祝いに 花束にでもしましょうか。 37 00:03:48,520 --> 00:03:51,065 気配は消してたんだけどな。 38 00:03:54,234 --> 00:03:56,904 いい経験をしたみたいですね。 39 00:03:56,904 --> 00:04:00,240 気配も 数秒前まで 気付きませんでしたよ。 40 00:04:00,240 --> 00:04:03,911 一応 剣神杯で優勝してきた。 41 00:04:03,911 --> 00:04:06,914 まあ! お母さんと おそろい! 42 00:04:06,914 --> 00:04:09,249 ああ。 それでなんだけど…。 43 00:04:09,249 --> 00:04:12,753 おっ! あっ…。 44 00:04:12,753 --> 00:04:15,756 フッ… いい香りでしょ? 45 00:04:15,756 --> 00:04:19,093 《今のが剣だったら負けてたな》 46 00:04:19,093 --> 00:04:21,387 参ったな。 俺のしたいことくらいは 47 00:04:21,387 --> 00:04:23,389 お見通しか。 48 00:04:23,389 --> 00:04:26,767 もちろんです。 お母さんですから。 49 00:04:26,767 --> 00:04:29,937 ここだと おうちが壊れちゃいますね。 50 00:04:29,937 --> 00:04:34,566 裏山の演習場に行きましょうか。 ああ。 51 00:04:34,566 --> 00:04:36,568 (ファラ)ウフフ! 52 00:04:36,568 --> 00:04:41,115 アレルちゃんが どれくらい 強くなったのか 楽しみです。 53 00:04:41,115 --> 00:04:44,284 そんなふうに 笑って 余裕にしているのも 54 00:04:44,284 --> 00:04:46,787 今のうちだぞ。 あらあら。 55 00:04:49,957 --> 00:04:51,959 ハッ! 56 00:04:54,586 --> 00:04:57,297 別に油断なんかしてませんよ。 57 00:04:57,297 --> 00:04:59,967 《神足通からの一撃! 58 00:04:59,967 --> 00:05:02,594 庭での動きを見てなかったら 防げなかった!》 59 00:05:05,806 --> 00:05:08,142 《こっちも攻めないと負ける!》 60 00:05:08,142 --> 00:05:10,978 はぁ~! 61 00:05:10,978 --> 00:05:13,147 フッ! んっ…。 62 00:05:13,147 --> 00:05:18,318 今のは 神空斬りと双刃斬りの 応用ですか? おもしろいですね。 63 00:05:18,318 --> 00:05:21,989 そういう母さんは なんのスキルを使ったんだ? 64 00:05:21,989 --> 00:05:24,616 ただ 剣を振っただけですよ。 65 00:05:24,616 --> 00:05:26,618 スキルじゃないのか。 66 00:05:26,618 --> 00:05:31,331 スキルに頼らない戦いは アレルちゃんから学んだことです。 67 00:05:31,331 --> 00:05:34,835 そうか。 やっぱり 母さんは強い! 68 00:05:34,835 --> 00:05:39,006 お~! ウフフ。 69 00:05:39,006 --> 00:05:41,467 (エバンス)うわっ! (どよめき) 70 00:05:41,467 --> 00:05:43,469 なっ… なんだ? 71 00:05:43,469 --> 00:05:46,472 やべえ魔物でも現れたのか? ひぃ~! 72 00:05:53,353 --> 00:05:56,857 次は 天剣士の空中跳躍ですか! 73 00:05:56,857 --> 00:06:01,487 はぁ~! フッ… させません! 神憑り! 74 00:06:01,487 --> 00:06:03,864 それは もう 効かないぞ! 75 00:06:08,035 --> 00:06:10,204 なら 手加減できません。 76 00:06:14,666 --> 00:06:16,668 (2人)インフィニット・ブレイク! 77 00:06:19,671 --> 00:06:21,673 (ライナ)人けがないな。 78 00:06:21,673 --> 00:06:26,512 村に来る途中に聞こえた すさまじい音が原因か? 79 00:06:26,512 --> 00:06:28,680 もう 収まったようだが…。 80 00:06:28,680 --> 00:06:31,892 さて ここにいるといいんだが…。 81 00:06:39,233 --> 00:06:43,237 (ミラ)お姉さん 誰ですか? 《妹さんか?》 82 00:06:43,237 --> 00:06:47,908 ああ 私は ライナ。 アレルに会いに来たんだが…。 83 00:06:47,908 --> 00:06:51,912 兄様に? 牛女が? 84 00:06:51,912 --> 00:06:54,081 牛女!? 85 00:06:54,081 --> 00:06:58,252 兄様はいませんし たぶん 牛には会いたくないと思います。 86 00:06:58,252 --> 00:07:00,921 さようなら。 あっ まっ… 待ってくれ! 87 00:07:00,921 --> 00:07:02,923 牛語は わかりません! 88 00:07:02,923 --> 00:07:05,425 (ファラ)こらこら ミラちゃん。 (2人)あっ…。 89 00:07:05,425 --> 00:07:08,262 お客様に失礼はいけませんよ。 90 00:07:08,262 --> 00:07:11,431 あれ? なんで ライナがいるんだ? アレル! 91 00:07:11,431 --> 00:07:15,435 母様! 兄様! おかえりなさい! あっ…。 フッ…。 92 00:07:15,435 --> 00:07:18,105 ただいま。 大きくなったな。 93 00:07:18,105 --> 00:07:20,566 やはり 妹だったか。 94 00:07:20,566 --> 00:07:23,277 兄様と母様 ボロボロ? 95 00:07:23,277 --> 00:07:27,447 ああ 母さんと試合をしたんだよ。 どっちが勝ったの? 96 00:07:27,447 --> 00:07:31,952 お母さんの負けです! アレルちゃん とっても強くなってました! 97 00:07:31,952 --> 00:07:34,288 まあ 技のぶつけ合いになって 98 00:07:34,288 --> 00:07:36,748 体力の差で ギリ勝った感じだけどな。 99 00:07:36,748 --> 00:07:38,750 でも すごいじゃないか。 100 00:07:38,750 --> 00:07:42,462 だって アレルのお母さんは 実は 剣神なんだろ? 101 00:07:42,462 --> 00:07:46,592 ああ。 だが 現役時代よりは 衰えているはずだ。 102 00:07:46,592 --> 00:07:50,137 手放しでは喜べない。 そっ… そうか。 103 00:07:50,137 --> 00:07:54,308 もう ひどいですよ! お母さん まだまだ若いですから! 104 00:07:54,308 --> 00:07:57,477 母様は きれいだよ。 ウフフ! 105 00:07:57,477 --> 00:08:02,774 それで そこのすてきな女の子を お母さんに紹介してくれないの? 106 00:08:02,774 --> 00:08:06,778 剣の都市でのことを 聞こうと思っていたけど 107 00:08:06,778 --> 00:08:10,157 お母さん やっぱり 2人の なれ初めが聞きたいな! あっ。 108 00:08:10,157 --> 00:08:12,159 んっ! 恋バナ 大好き! 109 00:08:12,159 --> 00:08:15,329 嫌です! 牛女の話なんて 聞くことないです! 110 00:08:15,329 --> 00:08:17,331 あっ… あの…。 うぅ~。 111 00:08:17,331 --> 00:08:22,169 牛と何度も言うが 私は そんな太ってるだろうか? フン! 112 00:08:22,169 --> 00:08:27,007 あ~ 名前は ライナ。 都市では 一緒に暮らしてたんだ。 113 00:08:27,007 --> 00:08:30,010 へぇ~ 一緒に? ハッ! あら まあ 一緒に? 114 00:08:30,010 --> 00:08:32,346 たた… ただのギルド仲間です! 115 00:08:32,346 --> 00:08:34,514 それで どうして うちに来たんだ? 116 00:08:34,514 --> 00:08:39,186 それだ! アレル ギルドから いきなり消えるなんて ひどいぞ。 117 00:08:39,186 --> 00:08:43,523 ちゃんと 退会届 置いてきたぞ。 そういう問題じゃない! 118 00:08:43,523 --> 00:08:46,526 普通は 別れの挨拶くらいするだろ! 119 00:08:46,526 --> 00:08:51,365 参考になる剣のスキルは 全部 見たから もういいかなって。 120 00:08:51,365 --> 00:08:53,367 お前ってやつは…。 121 00:08:53,367 --> 00:08:56,203 まあまあ アレルちゃんを心配して 122 00:08:56,203 --> 00:08:59,206 こんな田舎まで よく来てくれたわね。 123 00:08:59,206 --> 00:09:04,378 いえ 私も この村の出身です。 あら そうなの? 124 00:09:04,378 --> 00:09:08,215 それと 私は アレルだけが目的ではありません。 125 00:09:08,215 --> 00:09:12,678 実は ファラさんに 弟子入りを願いに 参りました。 あら まあ。 126 00:09:12,678 --> 00:09:16,223 (エバンス)ファラ殿! ファラ殿は ご在宅か!? 緊急事態です! 127 00:09:16,223 --> 00:09:18,850 この声は…。 エバンスさん? 128 00:09:20,352 --> 00:09:24,564 あっ… お~ よかった ファラ殿が ご在宅で。 129 00:09:24,564 --> 00:09:28,735 先ほど 西の山にて 天変地異が発生しまして。 130 00:09:28,735 --> 00:09:33,073 ああ なるほど。 《ああ…》 131 00:09:33,073 --> 00:09:36,576 現地は 切り裂かれた木々が転がる 異様さで 132 00:09:36,576 --> 00:09:41,206 ぜひ ファラ殿にも 自警団と共に 調査を お願いしたく。 133 00:09:41,206 --> 00:09:43,208 それには及びません。 134 00:09:43,208 --> 00:09:46,378 そこで 先ほど 魔物を倒してきたのです。 135 00:09:46,378 --> 00:09:49,381 あっ! なんと そうでしたか! 136 00:09:49,381 --> 00:09:51,758 《お~ 切り抜けた》 137 00:09:51,758 --> 00:09:54,761 であれば 解決ですか。 よかった。 138 00:09:54,761 --> 00:09:57,597 ならば 避難した皆にも知らせねば。 139 00:09:57,597 --> 00:09:59,933 んっ? ライナ! パパ。 140 00:09:59,933 --> 00:10:03,228 ああ エバンスさんの娘さんでしたか! 141 00:10:03,228 --> 00:10:06,398 亡くなられた お母様 そっくりですね! 142 00:10:06,398 --> 00:10:09,234 一体 どうして ファラ殿の家に? 143 00:10:09,234 --> 00:10:13,113 私の元で花嫁修業をしたいそうで。 あっ…。 144 00:10:13,113 --> 00:10:16,241 なっ… ライナも そんな年頃に? 145 00:10:16,241 --> 00:10:19,786 そんなこと 言ってません! 私は ただ 弟子入りにと! 146 00:10:19,786 --> 00:10:21,788 花嫁修業の弟子では? (泣き声) 147 00:10:21,788 --> 00:10:25,125 違います! 剣を教えてほしいのです! 148 00:10:25,125 --> 00:10:27,627 私は 強い剣士になりたい! 149 00:10:27,627 --> 00:10:30,255 なら 花嫁修業も 剣士も 150 00:10:30,255 --> 00:10:34,134 両方 頑張っちゃいましょう! えっ? あっ… ああ…。 151 00:10:34,134 --> 00:10:37,637 お~ それは名案! え~!? 152 00:10:37,637 --> 00:10:43,268 私は 妻が死んだとき ライナを立派に育ててみせる。 153 00:10:43,268 --> 00:10:45,645 そう誓いました。 154 00:10:45,645 --> 00:10:48,648 しかし 剣しか教えてやれず…。 155 00:10:48,648 --> 00:10:52,652 ライナが家事も学んでくれるなら とても うれしい。 156 00:10:52,652 --> 00:10:55,280 任せてください! 157 00:10:55,280 --> 00:10:58,658 ライナちゃんを 立派な淑女にしてみせます! 158 00:10:58,658 --> 00:11:01,161 ファラ殿 ありがたく! 159 00:11:01,161 --> 00:11:04,831 いや その… 気持ちは うれしいが 私の意思は? 160 00:11:04,831 --> 00:11:09,461 では 自分は任務に戻ります。 ライナ 頑張るんだぞ。 161 00:11:09,461 --> 00:11:12,172 だから 私の意思は? 162 00:11:17,469 --> 00:11:21,014 (ノック) 163 00:11:21,014 --> 00:11:24,476 (レオン)騒がしいと思ったら やはり 帰ってきていたか。 164 00:11:24,476 --> 00:11:27,854 おかえり アレル。 ただいま。 165 00:11:27,854 --> 00:11:30,482 父さんは 魔法の研究をしてたのか? 166 00:11:30,482 --> 00:11:33,026 ああ。 ちょっと 大詰めでな。 167 00:11:33,026 --> 00:11:36,321 父さんの必殺技みたいな 魔法なんだが…。 168 00:11:36,321 --> 00:11:39,199 必殺技ね…。 169 00:11:39,199 --> 00:11:41,201 うん。 170 00:11:41,201 --> 00:11:44,496 それより 荒れたミラの声が聞こえたが 171 00:11:44,496 --> 00:11:47,207 かわいい彼女でも 連れてきたのか? 172 00:11:47,207 --> 00:11:49,334 かわいいというより美人かな。 173 00:11:49,334 --> 00:11:51,878 あっ! 本当に連れてきたのか? 174 00:11:51,878 --> 00:11:55,507 いや~ まさか お前が女の子をな。 うれしいぞ! 175 00:11:55,507 --> 00:12:00,512 いや そんなことより 今日 剣で 母さんに勝ったんだ。 176 00:12:00,512 --> 00:12:04,224 お~! おめでとう! 努力が実ったな。 177 00:12:04,224 --> 00:12:06,893 だから 父さん…。 178 00:12:06,893 --> 00:12:09,896 アレル まさか お前…。 179 00:12:09,896 --> 00:12:14,526 ああ。 俺に魔法を教えてくれないか? 180 00:12:14,526 --> 00:12:18,363 残念だが無理だ。 諦めろ。 181 00:12:23,535 --> 00:12:29,249 (ファラ)では まず お野菜を ざく切りしていきましょうか。 182 00:12:29,249 --> 00:12:32,085 はい! あっ… おっ…。 183 00:12:32,085 --> 00:12:35,255 もしかして お野菜 切ったことないんですか? 184 00:12:35,255 --> 00:12:38,550 んっ… 切ったことないが 問題ない! えっ? 185 00:12:38,550 --> 00:12:43,263 ひっ! 料理の構えじゃないです! あらら。 186 00:12:43,263 --> 00:12:46,391 せや~! 187 00:12:46,391 --> 00:12:50,270 うわ~! ああ…。 188 00:12:50,270 --> 00:12:52,272 あっ あっ あっ あっ あっ あっ あっ…。 189 00:12:52,272 --> 00:12:55,275 あ~…。 190 00:12:55,275 --> 00:12:58,778 うえ~ん! 申し訳ない。 191 00:12:58,778 --> 00:13:02,949 ミラのマグカップが割れちゃった! すまない。 192 00:13:02,949 --> 00:13:07,954 あらら…。 あの ライナちゃん ギルドでは お料理しなかったの? 193 00:13:07,954 --> 00:13:10,290 得意な子に任せてまして…。 194 00:13:10,290 --> 00:13:14,586 これは 徹底的に 家事を たたき込む必要がありますね。 195 00:13:14,586 --> 00:13:18,590 あの やっぱり 剣技だけで…。 だめです。 196 00:13:18,590 --> 00:13:22,969 心技体 すべて そろって 最高の剣士です。 197 00:13:22,969 --> 00:13:27,432 そのためには 毎日の生活に 気を使えるようにならなくては。 198 00:13:27,432 --> 00:13:30,435 はい。 フフッ…。 199 00:13:30,435 --> 00:13:33,980 でも 娘が 1人 増えたみたいで うれしいです。 200 00:13:33,980 --> 00:13:36,441 あっ… あれ? 娘といえば 201 00:13:36,441 --> 00:13:39,319 アレルの上に 確か 1人いませんでしたか? 202 00:13:39,319 --> 00:13:41,988 はい! お姉ちゃんがいますよ! 203 00:13:41,988 --> 00:13:43,990 あ~ お姉ちゃんはね…。 204 00:13:43,990 --> 00:13:48,161 ((アステア:無職のアレルが 住みやすい環境を作るのだ!)) 205 00:13:48,161 --> 00:13:52,332 って 出てっちゃった。 元気だといいのだけど。 206 00:13:52,332 --> 00:13:55,835 確かに 無職は 差別されることが多いが…。 207 00:13:55,835 --> 00:13:57,837 《一般人より強いやつを 208 00:13:57,837 --> 00:14:00,340 気遣う必要があるのだろうか?》 209 00:14:00,840 --> 00:14:04,469 (レオン)まあ そろそろ直そうと思ってたし 210 00:14:04,469 --> 00:14:06,638 いい機会だったな。 211 00:14:06,638 --> 00:14:10,642 父さんなら 魔法で 簡単に直せたんじゃないか? 212 00:14:10,642 --> 00:14:13,353 デヘヘヘ! だって 母さんが 213 00:14:13,353 --> 00:14:18,191 おがくずの匂いがする お父さんも すてきって。 はいはい。 214 00:14:18,191 --> 00:14:22,487 あっ… ああ 魔法を見たかったのか。 うん。 215 00:14:22,487 --> 00:14:24,489 そうだな…。 216 00:14:27,659 --> 00:14:29,661 リビルド。 217 00:14:33,206 --> 00:14:36,501 お~! 片づけながら話すか。 218 00:14:36,501 --> 00:14:41,214 さっきも言ったが 魔法は諦めたほうがいい。 219 00:14:41,214 --> 00:14:45,051 人は 誰もが 魔力を持っているわけじゃない。 220 00:14:45,051 --> 00:14:50,056 魔力持ちとは 特別な才能だ。 才能か…。 221 00:14:50,056 --> 00:14:52,058 魔力も スキルもなしで 222 00:14:52,058 --> 00:14:55,895 魔法を発動したなんて 聞いたこともない。 223 00:14:55,895 --> 00:15:00,233 不可能とは限らないだろ。 そうだな。 224 00:15:00,233 --> 00:15:02,694 無職が 剣神杯 優勝。 225 00:15:02,694 --> 00:15:07,407 お前は 前例のないことを成した。 だが…。 226 00:15:07,407 --> 00:15:10,243 アレル お前は このとおり努力家だ。 227 00:15:10,243 --> 00:15:13,246 しかし 努力しても無理なことはある。 228 00:15:13,246 --> 00:15:15,915 捨ててなかったのか。 229 00:15:15,915 --> 00:15:18,084 息子の努力の証しと思うと 230 00:15:18,084 --> 00:15:21,087 直すのも 捨てるのも 違う気がしてな。 231 00:15:21,087 --> 00:15:24,716 でもな 魔力がないのは 232 00:15:24,716 --> 00:15:27,927 剣士でいえば 剣をつかむ腕もなく 233 00:15:27,927 --> 00:15:31,097 目隠しで 剣技を見て 覚えるようなものだ。 234 00:15:31,097 --> 00:15:34,100 努力のしようがない。 確かに。 235 00:15:34,100 --> 00:15:38,104 だが 俺にも魔力がないと 断言できるのか? 236 00:15:38,104 --> 00:15:41,441 魔力があるなら 祝福で魔術師になって 237 00:15:41,441 --> 00:15:43,943 今頃 魔法を使えているだろう。 238 00:15:43,943 --> 00:15:48,948 いや ある。 そのはずだ。 何か根拠があるのか? 239 00:15:48,948 --> 00:15:53,286 俺が ギルドで 毎日 ライナに殴られていたときのことだ。 240 00:15:53,286 --> 00:15:56,289 はっ? あっ 暴力系ツンデレとか そういう? 241 00:15:56,289 --> 00:15:59,584 父さん ちょっと心配だな。 違う! 242 00:15:59,584 --> 00:16:03,129 頑丈スキルを得るために 体を殴ってもらってただけだ。 243 00:16:03,129 --> 00:16:06,466 そうか。 それは安心… 安心か? 244 00:16:06,466 --> 00:16:10,303 とにかく 傷ついた女神の加護を 癒やすためには 245 00:16:10,303 --> 00:16:13,139 聖水を飲む必要があるが…。 246 00:16:13,139 --> 00:16:17,602 ((リリア:もう アレルさん! 少しは節約を覚えてください! 247 00:16:17,602 --> 00:16:20,480 毎月 聖水 消費し過ぎですよ! 248 00:16:20,480 --> 00:16:24,109 ギルドの資金のほとんどは 俺への賭け金じゃないか。 249 00:16:24,109 --> 00:16:27,278 黙らっしゃい! そんなに体をいじめたいなら 250 00:16:27,278 --> 00:16:29,656 これを飲んでください! 251 00:16:29,656 --> 00:16:33,493 なんだ? これは。 倉庫に眠っていた薬です。 252 00:16:33,493 --> 00:16:36,496 回復は こちらを まず 試してくださいね。 253 00:16:36,496 --> 00:16:40,125 だっ… 大丈夫なのか? そもそも なんの薬なんだ? 254 00:16:40,125 --> 00:16:44,003 さあ? でも 古い聖水なら ラッキーじゃありません? 255 00:16:44,003 --> 00:16:46,005 毒だったら どうするんだ! 256 00:16:46,005 --> 00:16:48,675 まあ でも 毒でも内臓を鍛えるのには 257 00:16:48,675 --> 00:16:51,010 いいかもしれないな。 (ライナ/リリア)えっ? 258 00:16:51,010 --> 00:16:53,680 うわっ ほんとに飲んだ)) 259 00:16:53,680 --> 00:16:55,849 飲むなよ! 問題は 260 00:16:55,849 --> 00:16:58,143 中身が毒じゃなかったことなんだ。 261 00:16:58,143 --> 00:17:00,687 毒じゃなくて よかったじゃないか。 262 00:17:00,687 --> 00:17:04,524 いや 飲んだら 何かが回復した気がしたんだ。 263 00:17:04,524 --> 00:17:07,527 でも それは 女神の加護じゃなかった。 264 00:17:07,527 --> 00:17:09,863 なら それは なんだ? あっ…。 265 00:17:09,863 --> 00:17:14,534 あっ なるほど! 回復したのが 魔力だった可能性か! 266 00:17:14,534 --> 00:17:18,329 それなら 父さんは 魔法を教えられると思う! 267 00:17:18,329 --> 00:17:21,332 父さん うれしそうだな。 ああ! 268 00:17:21,332 --> 00:17:23,543 実は 剣を教えてた母さんが 269 00:17:23,543 --> 00:17:26,171 羨ましくて しかたなかったんだ! 270 00:17:26,171 --> 00:17:28,173 フッ…。 271 00:17:28,173 --> 00:17:31,718 よし! その回復した何かの存在は 272 00:17:31,718 --> 00:17:34,554 今も感じ取れるか? ああ。 273 00:17:34,554 --> 00:17:39,350 体の中で 移動させたりできるか? なんとなく。 274 00:17:39,350 --> 00:17:41,728 それを放出してみせてくれ。 275 00:17:41,728 --> 00:17:45,064 手のひらの1点から 絞り出すイメージだ。 276 00:17:45,064 --> 00:17:47,066 やってみる。 277 00:17:58,203 --> 00:18:01,080 ハッ…。 278 00:18:01,080 --> 00:18:05,084 あ~! 成功だ! いっ… 今の しょぼいのが? 279 00:18:05,084 --> 00:18:08,755 紛れもなく 魔力がある証拠だ! そっ… そうか。 280 00:18:08,755 --> 00:18:11,382 あっ! 281 00:18:11,382 --> 00:18:15,220 魔力を 全部 使い切ったようだな。 今のでか。 282 00:18:15,220 --> 00:18:18,389 そう。 アレルは 剣の都市で 一番になった。 283 00:18:18,389 --> 00:18:23,603 しかし 魔力量に関しては 魔術師になりたての子にも劣る。 284 00:18:23,603 --> 00:18:28,107 魔法を使うには 今の何百倍もの魔力がいるぞ。 285 00:18:28,107 --> 00:18:31,110 どうすると 魔力が増えるんだ? 286 00:18:31,110 --> 00:18:33,947 剣の練習と同じだ。 えっ? 287 00:18:33,947 --> 00:18:37,242 体を鍛えたら 筋肉が増えるように 288 00:18:37,242 --> 00:18:40,787 魔力も使い込むと 魔力量が増えるぞ。 289 00:18:40,787 --> 00:18:45,250 ああ よかった。 それは得意だ…。 290 00:18:45,250 --> 00:18:48,962 俺は アレルに 諦めろなんて言いたくなかった。 291 00:18:48,962 --> 00:18:52,131 どんなことでも… なんでも可能にして 292 00:18:52,131 --> 00:18:57,136 決して 諦めない お前は 最高の息子だ。 293 00:19:00,974 --> 00:19:03,977 (金貨を置く音) 294 00:19:03,977 --> 00:19:08,147 (アレル)この金で 店で売ってる マナポーションを 全部 買いたい。 295 00:19:08,147 --> 00:19:12,986 マッ… マナポーションかい? そんなに? お父さんのお使いかね? 296 00:19:12,986 --> 00:19:16,990 いや 俺が使うんだ。 はっ? んっ? 297 00:19:16,990 --> 00:19:36,676 ♪~ 298 00:19:36,676 --> 00:19:39,470 お~! すごいぞ アレル! 299 00:19:39,470 --> 00:19:42,307 祝福後の魔術師ぐらいの魔力量だ。 300 00:19:42,307 --> 00:19:46,686 てことは そろそろ 魔法を発動できるってことだな。 301 00:19:46,686 --> 00:19:50,690 いや まだ 1つ やっかいな問題が残ってるんだ。 302 00:19:50,690 --> 00:19:53,484 まずは これを見てくれ。 303 00:19:53,484 --> 00:19:55,862 この模様が どうしたんだ? 304 00:19:55,862 --> 00:19:58,489 (レオン) こいつは魔法文字というものだ。 305 00:19:58,489 --> 00:20:01,200 魔法を発動させるためには 306 00:20:01,200 --> 00:20:06,497 魔法文字で構成された術式が 必要なんだ。 術式…。 307 00:20:06,497 --> 00:20:09,334 スキルがあれば 魔法を発動するとき 308 00:20:09,334 --> 00:20:14,339 必要な術式が 半自動的に 頭の中に描かれるんだ。 309 00:20:14,339 --> 00:20:16,341 そこで スキルか…。 310 00:20:16,341 --> 00:20:23,222 そう。 アレルは 毎回 自分の頭の中に 術式を構築しなければならない。 311 00:20:23,222 --> 00:20:25,725 確かに これは やっかいな問題だ。 312 00:20:25,725 --> 00:20:30,229 一度 魔法都市の学院を頼るのも ありかもしれないな。 313 00:20:30,229 --> 00:20:35,234 そこって 父さんも通ってた…。 基礎を すべて習える場所だ。 314 00:20:35,234 --> 00:20:38,905 まず 入学レベルまで 鍛える必要があるが。 315 00:20:38,905 --> 00:20:40,907 詳しく聞かせてくれ! 316 00:20:44,744 --> 00:20:47,747 あ~ん! フフッ う~ん! 317 00:20:47,747 --> 00:20:51,250 母様のお料理は どれも おいしいのです。 318 00:20:51,250 --> 00:20:53,753 特に このスープが絶品です! 319 00:20:53,753 --> 00:20:56,089 そうか? ありがとう。 320 00:20:56,089 --> 00:20:58,257 えっ 牛女が作ったのですか? 321 00:20:58,257 --> 00:21:01,552 でっ… でも お野菜は硬めで 食感が悪いのです。 322 00:21:01,552 --> 00:21:03,930 修業が必要なのです。 323 00:21:03,930 --> 00:21:06,933 俺は これくらいの硬さ 好きだけどな。 324 00:21:06,933 --> 00:21:09,560 そっ… そうか。 なら よかった。 325 00:21:09,560 --> 00:21:11,938 むむ~! ライナちゃんは 326 00:21:11,938 --> 00:21:15,566 ずいぶん 上達しましたね。 料理も 剣も。 327 00:21:15,566 --> 00:21:19,404 本当ですか? 母様は甘すぎです。 328 00:21:19,404 --> 00:21:23,116 母さんは すっかり ライナのこと 気に入ってるみたいだな。 329 00:21:23,116 --> 00:21:25,284 父さんも気に入ってるぞ! 330 00:21:25,284 --> 00:21:28,788 けなげだし 美人だしな! いっ… いえ…。 331 00:21:28,788 --> 00:21:30,790 あらあら お父さん。 うっ! 332 00:21:30,790 --> 00:21:35,795 もっ… もちろん 母さんのほうが きれいだけどな! まあ! ウフフ! 333 00:21:35,795 --> 00:21:40,425 ファラ殿たちは仲がいいな。 母が生きていれば 334 00:21:40,425 --> 00:21:43,803 うちも ああだったかもしれない。 そうか。 335 00:21:43,803 --> 00:21:48,141 母さんのためなら なんだって 魔法で かなえてみせるさ! 336 00:21:48,141 --> 00:21:51,978 あっ…。 337 00:21:51,978 --> 00:21:54,439 うわ~! お~! 338 00:21:54,439 --> 00:21:58,609 母さんだけの願いの魔神に さあ お任せあれ! 339 00:21:58,609 --> 00:22:01,612 ウフフ! フフフフ! 340 00:22:01,612 --> 00:22:06,451 魔法か。 よし 俺は もっと強くなれるぞ。