1 00:00:04,672 --> 00:00:07,508 (ライナ)熱っ! 2 00:00:07,508 --> 00:00:11,679 (ファラ)大丈夫? 慌てずに まずは 手を水で冷やして。 3 00:00:11,679 --> 00:00:13,848 平気です このぐらい! 4 00:00:17,309 --> 00:00:21,021 んっ んっ… あちゃっ! 5 00:00:21,021 --> 00:00:25,025 (ミラ)ハァ… お昼 まだ~? おなかすいちゃった。 6 00:00:25,025 --> 00:00:29,697 すまない。 こらこら せかさないの。 だって。 7 00:00:29,697 --> 00:00:32,700 お兄ちゃんだって ライナちゃんみたいに 8 00:00:32,700 --> 00:00:35,870 失敗を繰り返して 強くなったのよ。 9 00:00:35,870 --> 00:00:40,166 フーンだ! うっ! 兄様と牛女じゃ違うもん! 10 00:00:40,166 --> 00:00:42,543 フゥ… そうだな。 11 00:00:42,543 --> 00:00:46,172 アレルは 私の何倍も 厳しい修業をしていた。 12 00:00:46,172 --> 00:00:48,174 今も きっと…。 13 00:00:51,177 --> 00:00:54,054 (ヘンゲル)進級試験を受けたい? 14 00:00:54,054 --> 00:00:56,348 何を言っているんですの? 15 00:00:56,348 --> 00:01:00,060 進級試験は 年に1度と決まってますのよ。 16 00:01:00,060 --> 00:01:03,355 (アレル)知っている。 だが 教員が認めれば 17 00:01:03,355 --> 00:01:05,566 特別に受けられるのだろう? 18 00:01:05,566 --> 00:01:08,569 それは優秀な生徒だけですわ。 19 00:01:08,569 --> 00:01:12,740 では 俺の青魔法を見てくれ。 ハァ…。 20 00:01:12,740 --> 00:01:18,078 真面目に授業を受けたら 考えてもいいですわ。 21 00:01:18,078 --> 00:01:20,748 それでは 本末転倒だ。 (クーファ)うっ…。 22 00:01:20,748 --> 00:01:24,585 無意味な授業に出なくて済むよう 進級したいのに。 23 00:01:24,585 --> 00:01:29,215 なんですって!? 私の授業が無意味と? 24 00:01:29,215 --> 00:01:31,383 いや そうとは言ってない。 25 00:01:31,383 --> 00:01:34,386 ただ 俺のレベルに合わないというだけだ。 26 00:01:34,386 --> 00:01:39,099 なっ! そこまで言うのなら 見極めて差し上げますわ! 27 00:01:39,099 --> 00:01:42,937 あなたが進級試験を受けるに ふさわしいかを! 28 00:01:42,937 --> 00:01:45,105 ほっ…。 あっ! んっ んっ…。 29 00:03:26,874 --> 00:03:32,046 《ヘンゲル先生は 最上級職 魔導王の次期候補。 30 00:03:32,046 --> 00:03:37,217 そんな人を怒らせちゃうなんて アレルさん 何を考えて…》 31 00:03:37,217 --> 00:03:41,221 模擬戦のルールでいきましょう。 物理攻撃は なし。 32 00:03:41,221 --> 00:03:44,224 魔法で 相手の加護を すべて削れば勝ちですわ。 33 00:03:44,224 --> 00:03:46,226 わかった。 34 00:03:46,226 --> 00:03:50,356 ちなみに 多少のけがをしても 文句は なしで。 35 00:03:50,356 --> 00:03:52,733 問題ない。 俺が勝ったら 36 00:03:52,733 --> 00:03:55,235 進級試験を 受けさせてくれるんだな? 37 00:03:55,235 --> 00:03:59,239 まさか 教師である私に勝てるとでも? 38 00:03:59,239 --> 00:04:03,369 やってみないと わからないが… たぶん いけるんじゃないか。 39 00:04:03,369 --> 00:04:05,913 あっ… フフッ… どうやら 40 00:04:05,913 --> 00:04:09,249 思っていた以上に うぬぼれているようですわね。 41 00:04:11,377 --> 00:04:15,255 いいでしょう。 そこまで自信があるなら…。 42 00:04:15,255 --> 00:04:18,384 アイスストーム! 43 00:04:18,384 --> 00:04:22,262 《うっ… 冷気で肺が痛い! アレルさんは?》 44 00:04:25,766 --> 00:04:27,768 アレルさん! 45 00:04:27,768 --> 00:04:31,772 あれだけの大口をたたいて よけられなかったのかしら? 46 00:04:31,772 --> 00:04:34,274 そこの新入生さん。 はっ… はい! 47 00:04:34,274 --> 00:04:36,777 (ヘンゲル) 模擬戦の基本は 開始と同時に 48 00:04:36,777 --> 00:04:39,780 強力な魔法で倒すことです。 49 00:04:39,780 --> 00:04:43,951 ぜひ 覚えておくといいと思います。 50 00:04:43,951 --> 00:04:46,954 あっ… なっ… なんですの? 51 00:04:52,584 --> 00:04:57,297 (クーファ)あれは…。 (ヘンゲル)アイスシールド? 52 00:04:57,297 --> 00:05:02,136 《いきなり放った 私の魔法に 反応して 防御した?》 53 00:05:02,136 --> 00:05:06,140 術式を組み込むのが 相当 速いようですわね。 54 00:05:06,140 --> 00:05:08,434 次は 俺の番だ。 55 00:05:08,434 --> 00:05:10,811 アイスエッジ。 56 00:05:10,811 --> 00:05:14,982 何を出すかと思えば 初級スキル…。 57 00:05:14,982 --> 00:05:17,609 そんなもので 私を倒せるとでも? 58 00:05:20,821 --> 00:05:25,325 なるほど… 新入生にしては頑張りましたね。 59 00:05:25,325 --> 00:05:29,329 《うそでしょ? 私は 2本でも難しいのに!》 60 00:05:29,329 --> 00:05:31,999 いくぞ。 フッ…。 61 00:05:31,999 --> 00:05:36,462 これくらい 私が対抗できないと思って? 62 00:05:36,462 --> 00:05:38,464 アイスエッジ。 63 00:05:38,464 --> 00:05:42,342 (2人)ハッ! 64 00:05:42,342 --> 00:05:44,344 先生も すごい! 65 00:05:44,344 --> 00:05:46,346 なるほど だてに 66 00:05:46,346 --> 00:05:49,349 教師をやっているわけではない ということか。 67 00:05:49,349 --> 00:05:54,021 (ヘンゲル)ふ~ん そういえば あなた 入学試験でも使っていましたね。 68 00:05:54,021 --> 00:05:56,648 アイスエッジが得意なのかしら? 69 00:05:56,648 --> 00:05:59,860 でも あいにく それは 私も同じ。 70 00:05:59,860 --> 00:06:02,488 この魔法で 勝つことはできませんわよ? 71 00:06:02,488 --> 00:06:05,199 そうかな? 試してみよう。 72 00:06:05,199 --> 00:06:09,495 アイスエッジ。 先ほどの倍だ。 73 00:06:09,495 --> 00:06:12,039 無駄だと言っているのに…。 74 00:06:12,039 --> 00:06:16,376 アイスエッジ。 私も 100本くらい 余裕ですわよ。 75 00:06:16,376 --> 00:06:20,380 ひっ… ひえ~! どうなってんの? 2人とも! 76 00:06:20,380 --> 00:06:24,218 更に追加だ。 右側に 100。 えっ? 77 00:06:24,218 --> 00:06:26,386 (アレル)左側にも 100。 なっ! 78 00:06:26,386 --> 00:06:29,056 (アレル)更に 背面に 100。 うそ? 79 00:06:29,056 --> 00:06:31,683 《ただ数を増やすのは 簡単だけど 80 00:06:31,683 --> 00:06:37,397 発動ポイントを変えるのは 相当 複雑な術式が必要ですわよ? 81 00:06:37,397 --> 00:06:40,901 私のアイスエッジでは対抗できない!》 82 00:06:40,901 --> 00:06:43,529 ハッ! アイスシールド! 83 00:06:45,697 --> 00:06:48,242 ぐっ! うっ… 重い! 84 00:06:48,242 --> 00:06:51,912 《刃の数が増えると 威力が落ちるはずなのに 85 00:06:51,912 --> 00:06:54,248 全然 変わってないですわ! 86 00:06:54,248 --> 00:06:56,708 でも 所詮 初級の魔法。 87 00:06:56,708 --> 00:06:59,545 アイスシールドは 突き破れない。 88 00:06:59,545 --> 00:07:02,089 むしろ 砕けた刃が凍って 89 00:07:02,089 --> 00:07:05,092 より強固な壁になっていきますわ。 90 00:07:05,092 --> 00:07:10,931 これなら アイスシールドの魔力をセーブして 攻撃魔法に充てられますわ! 91 00:07:10,931 --> 00:07:15,102 彼の魔力が尽きて 攻撃が止まったときが チャンス!》 92 00:07:15,102 --> 00:07:17,271 そろそろ とどめといこうか。 93 00:07:17,271 --> 00:07:20,732 はっ? この厚い氷の壁を 破るつもりですの? 94 00:07:20,732 --> 00:07:24,111 (アレル)壁は破れないよう あえて作った。 はい? 95 00:07:24,111 --> 00:07:27,114 頭上に… アイスランス! 96 00:07:27,114 --> 00:07:29,741 あっ…。 97 00:07:29,741 --> 00:07:33,120 そんな! これだけのアイスエッジを 作ったうえで 98 00:07:33,120 --> 00:07:37,124 別の魔法も使えますの? 99 00:07:37,124 --> 00:07:39,459 あれじゃ 先生も よけるしか…。 100 00:07:39,459 --> 00:07:42,462 ハッ! んっ… 閉じ込められる! 101 00:07:42,462 --> 00:07:44,756 アッ… アイスシールド! 102 00:07:49,469 --> 00:07:54,474 うっ… んっ… うっ… んっ! 《割れる!》 103 00:07:54,474 --> 00:07:58,979 そんな! この私が生徒に負けるなんて…。 104 00:07:58,979 --> 00:08:01,773 嫌~! 105 00:08:01,773 --> 00:08:07,154 フゥ… さすが 次期 魔導王候補だ。 強敵だったな。 106 00:08:07,154 --> 00:08:10,490 まさか 本当に勝っちゃうなんて…。 107 00:08:15,787 --> 00:08:17,789 (コレット)すごいです アレルさん! 108 00:08:17,789 --> 00:08:22,002 (カイト)言ったろ? 師匠ならやれる って。 で 進級試験は? 109 00:08:22,002 --> 00:08:24,338 ヘンゲル先生が もう そのまま 110 00:08:24,338 --> 00:08:27,007 進級でいいって。 (コレット/カイト)お~! 111 00:08:27,007 --> 00:08:31,511 そんなわけで 次は…。 112 00:08:31,511 --> 00:08:33,513 えっ? 113 00:08:36,183 --> 00:08:39,353 それで すぐに進級試験を受けたいと? 114 00:08:39,353 --> 00:08:41,355 ああ。 どうすればいい? 115 00:08:41,355 --> 00:08:45,192 う~ん… よほどの理由がないと 無理ですね。 116 00:08:45,192 --> 00:08:49,196 他の学院では 教師に認められれば よかったのだが。 117 00:08:49,196 --> 00:08:53,533 よそはよそ うちはうちです。 ほら やっぱり だめですよ。 118 00:08:53,533 --> 00:08:56,370 すっ… すみません。 失礼しました! 119 00:08:56,370 --> 00:08:58,830 んっ… おや。 120 00:08:58,830 --> 00:09:01,833 記録によると 以前 学院長先生が 121 00:09:01,833 --> 00:09:05,545 じきじきに 許可を 出されたことがあるようです。 122 00:09:05,545 --> 00:09:09,383 えっ? ほう… 学院長の許可か。 123 00:09:09,383 --> 00:09:12,844 だめですよ。 まだ 何も言ってないのだが。 124 00:09:12,844 --> 00:09:17,849 今すぐ じか談判しに行こうと 思ったのでは? むっ…。 125 00:09:17,849 --> 00:09:20,686 学院長は 大変 お忙しく 126 00:09:20,686 --> 00:09:24,690 一生徒のために 時間を割く暇はございません。 127 00:09:24,690 --> 00:09:29,861 もし 重要案件の妨げとなれば 一発退学ですよ。 128 00:09:29,861 --> 00:09:32,239 さすがに それは困るな。 129 00:09:32,239 --> 00:09:37,411 あの… アレルさんは どうして そんなに急がれるんですか? 130 00:09:37,411 --> 00:09:39,579 ああ 言ってなかったか。 131 00:09:39,579 --> 00:09:42,082 俺には 目指している人がいるんだ。 132 00:09:42,082 --> 00:09:47,087 その人に追いつくためにも 1日でも早く 魔法を極めたい。 133 00:09:47,087 --> 00:09:51,258 そうでしたか。 しかし どうしたものか。 134 00:09:51,258 --> 00:09:54,261 ここで 緑の魔法を披露しても だめか? 135 00:09:54,261 --> 00:09:57,097 退学したいのでしたら どうぞ。 136 00:09:57,097 --> 00:10:01,601 あの 1つ 思い出したことが あるんですけど! 137 00:10:09,109 --> 00:10:13,947 さすが 緑の学院名物 飛行レース。 大勢 出るのね! 138 00:10:13,947 --> 00:10:18,952 コレットも出ればよかったのに。 わっ… 私には まだ無理ですよ。 139 00:10:18,952 --> 00:10:22,622 でも 助かった。 コレットの情報のおかげで 140 00:10:22,622 --> 00:10:26,626 学院長に会う きっかけが 作れそうだ。 フッ…。 141 00:10:26,626 --> 00:10:28,962 ((飛行レースがありますよね! 142 00:10:28,962 --> 00:10:32,632 えっ? ああ そういえば。 どういうことだ? 143 00:10:32,632 --> 00:10:36,428 もともと おもしろそうだから 出てみようと思ってはいたが…。 144 00:10:36,428 --> 00:10:42,434 そこで優勝した人を 学院長さんが 表彰する決まりなんですよ! 145 00:10:42,434 --> 00:10:48,273 なるほど。 レースで優勝なら 同時に 実力も証明できるな。 146 00:10:48,273 --> 00:10:50,275 それでいこう。 はい! 147 00:10:50,275 --> 00:10:53,820 喜んでいるところ 申し訳ないのですが 148 00:10:53,820 --> 00:10:59,993 300人以上も出場するレースですよ? そんな簡単に勝てるとでも? 149 00:10:59,993 --> 00:11:02,996 もちろん そのつもりだ)) 150 00:11:02,996 --> 00:11:06,291 しゃあ! 師匠 頑張ってください! 151 00:11:06,291 --> 00:11:08,293 (スカイク)こいつが師匠だって? 152 00:11:08,293 --> 00:11:11,671 緑魔法で 穴 掘る 名人だからか? 153 00:11:11,671 --> 00:11:14,841 誰だ? 忘れるんじゃねえよ! 154 00:11:14,841 --> 00:11:17,844 同じ実技の授業 受けてるだろうが! 155 00:11:17,844 --> 00:11:20,680 そうだったか? うぅ~! 156 00:11:20,680 --> 00:11:25,685 俺は スカイク! 世界一の 飛行魔法の使い手になる男だ! 157 00:11:25,685 --> 00:11:28,021 だから 優勝は 俺のものだ。 158 00:11:28,021 --> 00:11:31,316 いや 残念だが 俺が勝たせてもらう。 159 00:11:31,316 --> 00:11:34,486 お前 この前 全然 飛べなかったくせに 160 00:11:34,486 --> 00:11:36,863 なんで 自信満々なんだ。 161 00:11:36,863 --> 00:11:39,324 結構 練習してるからな。 162 00:11:39,324 --> 00:11:44,037 ば~か! 練習なら 俺のほうが お前の10倍してるわ。 163 00:11:44,037 --> 00:11:47,332 せいぜい 本番で恥かかないようにな。 164 00:11:47,332 --> 00:11:50,210 何あれ? 頭 悪そうなやつ。 165 00:11:50,210 --> 00:11:53,880 師匠 あんなの ぶっちぎっちゃってください! 166 00:11:53,880 --> 00:11:56,341 (グリッド) さあ いよいよ 今期最初の 167 00:11:56,341 --> 00:12:01,346 魔導王杯が スタートします! 応援の用意は いいか!? 168 00:12:01,346 --> 00:12:03,348 (歓声) 169 00:12:03,348 --> 00:12:07,894 実況は トップグレード3年目 私 グリッドが 務めさせていただきます! 170 00:12:07,894 --> 00:12:09,896 (観客たち)お~! 171 00:12:09,896 --> 00:12:11,898 (グリッド) コースは 緑の学院から 172 00:12:11,898 --> 00:12:13,900 魔法都市正門を抜けて 173 00:12:13,900 --> 00:12:15,902 島の外周を 1周して 174 00:12:15,902 --> 00:12:18,071 戻ってくる形になります。 175 00:12:18,071 --> 00:12:22,242 そして 本日は 学院長が お越しくださいました。 176 00:12:22,242 --> 00:12:26,371 皆さん 拍手~! (拍手) 177 00:12:26,371 --> 00:12:30,250 (グリン)皆 けがのないようにね。 178 00:12:30,250 --> 00:12:32,919 あれが学院長か。 179 00:12:32,919 --> 00:12:35,922 (グリッド) そして 解説は ダンブル先生! 180 00:12:35,922 --> 00:12:39,551 (ダンブル)今日は よろしく。 (生徒たち)キャー! 181 00:12:39,551 --> 00:12:43,263 ダンブル先生 かっこいい! 先生 結婚してるぞ。 182 00:12:43,263 --> 00:12:46,266 声も すてきです! 年上だぞ! 183 00:12:46,266 --> 00:12:48,768 アハハ。 (歓声) 184 00:12:48,768 --> 00:12:52,772 うわっ! 今 目が合いました! そうよね! こっち見てくれたわ! 185 00:12:52,772 --> 00:12:54,774 (コレット/クーファ)先生! 186 00:12:54,774 --> 00:12:58,403 師匠! ダンブル先生にだけは 負けないでください! 187 00:12:58,403 --> 00:13:00,947 んっ? 先生は解説だぞ。 188 00:13:00,947 --> 00:13:06,578 参加者は 全員 スタートラインに並んでくださ~い! 189 00:13:06,578 --> 00:13:10,582 全員 位置に就いたな? それでは…。 190 00:13:10,582 --> 00:13:13,585 んっ…。 《頑張ってくださいよ 師匠!》 191 00:13:13,585 --> 00:13:16,421 (グリッド)用意 スタート! 192 00:13:16,421 --> 00:13:31,811 (歓声) 193 00:13:31,811 --> 00:13:34,314 さあ レースは ほんの序盤ですが 194 00:13:34,314 --> 00:13:36,608 各選手 すでに ばらけ始めています。 195 00:13:36,608 --> 00:13:38,610 (マルコ)ひぃ~! (グリッド/ダンブル)んっ? 196 00:13:38,610 --> 00:13:44,157 うっ… あっ あっ あっ あっ あっ 上がれ~! 197 00:13:44,157 --> 00:13:48,161 お~っと マルコ選手 高度が足りず 観客席へ! 198 00:13:48,161 --> 00:13:51,831 彼は 昨年も同じ失敗をしてたね。 199 00:13:51,831 --> 00:13:54,167 学習能力がないのだろうか? 200 00:13:54,167 --> 00:13:57,337 (グリッド)スピードだけは ピカイチなんですけどね。 201 00:14:00,173 --> 00:14:03,468 (グリッド)先頭集団は 15名ほどでしょうか。 202 00:14:03,468 --> 00:14:06,471 その中には もちろん 天翔る女神 203 00:14:06,471 --> 00:14:08,848 ディオネ選手の姿もあります! 204 00:14:08,848 --> 00:14:11,476 おや? 見慣れない顔が…。 205 00:14:11,476 --> 00:14:15,355 2名は まだ ファーストグレードの1年生のようだね。 206 00:14:15,355 --> 00:14:18,650 お前! なんで この速さに ついてきやがる? 207 00:14:18,650 --> 00:14:20,860 まだ スローペースだからな。 208 00:14:20,860 --> 00:14:23,863 はっ? レースは長丁場だ。 209 00:14:23,863 --> 00:14:26,658 前半で飛ばし過ぎると 失速するから 210 00:14:26,658 --> 00:14:29,202 今は このぐらいが妥当だろう。 211 00:14:29,202 --> 00:14:33,373 そっ… そのぐらい わかってら! まだ本気じゃねえからな! 212 00:14:33,373 --> 00:14:37,669 《ペース配分は いいとして 問題は この先だな》 213 00:14:39,671 --> 00:14:43,883 先頭集団は もうすぐ 魔法都市正門です! 214 00:14:43,883 --> 00:14:46,052 ここは難所と言えるでしょう。 215 00:14:46,052 --> 00:14:51,891 正門を出た直後 左に大きく カーブしなければならないコースです! 216 00:14:51,891 --> 00:14:55,687 さあ トップ集団が いよいよ 正門にさしかかります。 217 00:14:57,897 --> 00:15:01,234 うわ~! 218 00:15:01,234 --> 00:15:04,070 止まれ~! (グリッド)今年も出ました! 219 00:15:04,070 --> 00:15:06,406 曲がりきれずに 湖に着水! 220 00:15:06,406 --> 00:15:11,411 《けん制に負けるな! 中央をキープしろ! 221 00:15:11,411 --> 00:15:17,542 門を抜けたら スピードは落とさず 直角に 曲がる!》 222 00:15:17,542 --> 00:15:22,547 しゃっ! これで あいつを引き離して…。 223 00:15:22,547 --> 00:15:25,425 って なんで お前がいるんだよ! 224 00:15:25,425 --> 00:15:27,552 (グリッド) さあ 先頭集団は 225 00:15:27,552 --> 00:15:31,431 早くも 赤の学院から 黄の学院方面へ! 226 00:15:31,431 --> 00:15:35,560 私たちは 先回りして 彼らを迎えることにします! 227 00:15:40,440 --> 00:15:43,443 (ダンブル)ルーキー 2人とも 残ってるね。 (グリッド)はい。 228 00:15:43,443 --> 00:15:46,571 白の学院と黒の学院との境目で 229 00:15:46,571 --> 00:15:49,282 コースのちょうど半分となります! 230 00:15:51,743 --> 00:15:54,287 (グリッド)お~っと ここで ディオネ選手が 231 00:15:54,287 --> 00:15:56,289 単身 飛び出しました! 232 00:15:56,289 --> 00:16:00,585 (ダンブル)彼女は 昨年の三大レース すべて優勝した実力者だ。 233 00:16:00,585 --> 00:16:03,963 今ので 後続を 全部 引き離して…。 234 00:16:03,963 --> 00:16:06,299 おや? 行かせるかよ! 235 00:16:06,299 --> 00:16:09,969 (グリッド)ディオネ選手のハイペースに 2人が ついていく! 236 00:16:09,969 --> 00:16:13,473 しかも どちらも ファーストグレードの1年生だ! 237 00:16:13,473 --> 00:16:16,476 きた~! 師匠 頑張れ! (歓声) 238 00:16:16,476 --> 00:16:19,771 あっ! コレットも出場して 注目されたら 239 00:16:19,771 --> 00:16:22,315 ダンブル先生に 褒めてもらえるかもよ? 240 00:16:22,315 --> 00:16:24,609 ハッ! それです! お前ら 241 00:16:24,609 --> 00:16:26,986 ちゃんと 師匠を応援しろよ! 242 00:16:26,986 --> 00:16:31,491 (ディオネ)驚いた。 ルーキーが 私に ついてくるなんて。 243 00:16:31,491 --> 00:16:35,787 当然だ! このレースで優勝するのは 俺なんだからよ! 244 00:16:35,787 --> 00:16:38,331 なら どこまで ついてこれる? 245 00:16:38,331 --> 00:16:41,793 あっ! まだ 本気じゃなかったのかよ? 246 00:16:41,793 --> 00:16:46,005 ディオネ選手 加速! ルーキーを ぐんぐん 引き離していきます! 247 00:16:46,005 --> 00:16:49,008 ハァハァ ハァハァハァ。 (グリッド)まだまだ 余力を残していました! 248 00:16:49,008 --> 00:16:51,803 まだ 俺だって 本気じゃない。 ハァ…。 249 00:16:51,803 --> 00:16:55,181 本気を出せば すぐに追いついて…。 250 00:16:55,181 --> 00:16:58,643 ハァ… あっ! うっ… くっ…。 251 00:16:58,643 --> 00:17:02,647 だめだ もう 魔力が…。 252 00:17:02,647 --> 00:17:05,817 おっ… 俺が負けるなんて…。 253 00:17:05,817 --> 00:17:08,653 くっそ~! 来年 見てろよ! 254 00:17:08,653 --> 00:17:11,030 (グリッド) スカイク選手 ついに ここで 255 00:17:11,030 --> 00:17:14,367 優勝争いから 脱落してしまいました! 256 00:17:14,367 --> 00:17:18,538 しかし 初出場で ここまで頑張ったのは立派だ。 257 00:17:18,538 --> 00:17:21,541 今後 大いに期待できる。 そうですね。 258 00:17:21,541 --> 00:17:24,043 お~っと! ディオネ選手に食らいつく 259 00:17:24,043 --> 00:17:26,838 最後の1人が まだ残っていた! 260 00:17:26,838 --> 00:17:30,842 まだ 1人 残ってる。 だったら もっと上げる。 261 00:17:32,719 --> 00:17:35,889 《飛行魔法の練習を始めて 2か月。 262 00:17:35,889 --> 00:17:38,558 今は まだ これ以上のスピードは出ない。 263 00:17:38,558 --> 00:17:41,561 しかたない 奥の手だ》 264 00:17:45,064 --> 00:17:48,902 えっ? (グリッド)こっ… これは…。 265 00:17:48,902 --> 00:17:51,905 あっ… いっ… 一体 何が起こったのでしょう? 266 00:17:51,905 --> 00:17:56,910 アレル選手 爆発的に加速して 追いつきました! んっ…。 267 00:17:56,910 --> 00:18:01,748 加速の直前 不思議な動きを したように見えたのですが…。 268 00:18:01,748 --> 00:18:03,750 先生 いかがですか? 269 00:18:03,750 --> 00:18:06,586 蹴っている。 (グリッド)はっ? 270 00:18:06,586 --> 00:18:10,757 (ダンブル)彼は 空気の塊を 作り出して 足場にし 271 00:18:10,757 --> 00:18:13,593 それを蹴って 加速しているんだ。 272 00:18:13,593 --> 00:18:16,221 そんなこと 可能なんですか? 273 00:18:16,221 --> 00:18:20,934 緑魔法で 空気の圧縮は可能だ。 当然 それを蹴ることも。 274 00:18:20,934 --> 00:18:25,396 だが 得られる推進力など たかが知れている。 275 00:18:25,396 --> 00:18:29,234 (グリッド)ですが アレル選手は ものすごく加速していますよ。 276 00:18:29,234 --> 00:18:33,404 (ダンブル)それは 彼の脚力が すさまじいとしか…。 277 00:18:33,404 --> 00:18:39,118 こんな脚力を持っているのは 剣士の最上級職クラスの人間だけだ。 278 00:18:39,118 --> 00:18:43,248 え~! じゃあ アレル選手は その能力があると? 279 00:18:43,248 --> 00:18:46,417 《さすが解説者 よく見ている。 280 00:18:46,417 --> 00:18:49,963 正確には 天剣士の天翔スキルだが》 281 00:18:49,963 --> 00:18:52,966 (グリッド)さあ ラストスパート! 282 00:18:52,966 --> 00:18:56,803 再び 魔法都市の正門が 見えてきました! 283 00:18:56,803 --> 00:19:00,807 アレル ディオネ両選手 どちらも譲らず! 284 00:19:00,807 --> 00:19:04,143 最後の最後まで 勝負の行方は わかりません! 285 00:19:04,143 --> 00:19:06,980 まずいね。 ダンブル先生? 286 00:19:06,980 --> 00:19:10,984 (ダンブル)ルート的には 正門前で また 急ターンしなければならない。 287 00:19:10,984 --> 00:19:13,444 こんな速さで 突っ込んだら…。 288 00:19:16,155 --> 00:19:19,450 《そろそろ スピードを緩めないと危ない。 289 00:19:19,450 --> 00:19:21,995 ここまで 速さは互角。 290 00:19:21,995 --> 00:19:26,291 先に スピードを緩めたほうが負けね。 291 00:19:26,291 --> 00:19:28,293 まだ緩めない?》 292 00:19:30,670 --> 00:19:34,173 《だめ! これ以上は もう…》 293 00:19:34,173 --> 00:19:37,844 (グリッド)お~! ここで ディオネ選手 減速しました! 294 00:19:37,844 --> 00:19:40,179 トップは アレル選手! 295 00:19:40,179 --> 00:19:43,474 さすが師匠! ついに 単独トップだ! アハハ! フフッ! 296 00:19:43,474 --> 00:19:46,853 ですが このスピードで曲がりきるのは 不可能! 297 00:19:46,853 --> 00:19:50,481 ハァ… ここだ! 298 00:19:50,481 --> 00:19:53,860 (グリッド/ダンブル)えっ? まっ… 曲がりきりました! 299 00:19:53,860 --> 00:19:57,322 先ほど 腕で かじを 取ったように見えましたが 300 00:19:57,322 --> 00:20:01,326 空気を蹴ったのと 同じ原理でしょうか? う~ん。 301 00:20:01,326 --> 00:20:04,329 彼は 腕力も すさまじいようだね。 302 00:20:10,501 --> 00:20:15,340 (グリッド)お~! アレル選手 ゴールイン! (歓声) 303 00:20:15,340 --> 00:20:20,053 (グリッド)なんと 入学初年度で 優勝! 快挙です! 304 00:20:20,053 --> 00:20:23,514 (歓声) 305 00:20:23,514 --> 00:20:26,893 すっげえ! 本当に やっちゃいました。 306 00:20:26,893 --> 00:20:30,521 あれで無職とか 意味わかんないわよね。 307 00:20:30,521 --> 00:20:32,732 (ディオネ)驚いた。 308 00:20:32,732 --> 00:20:36,736 ファーストグレードに負けると 思わなかったから。 309 00:20:36,736 --> 00:20:39,739 いい勝負だった。 310 00:20:39,739 --> 00:20:42,533 うん 次は負けない。 311 00:20:42,533 --> 00:20:48,247 (グリッド) スカイク選手 今 第3位で ゴール! 312 00:20:48,247 --> 00:20:55,380 ハァハァ… くそ! 次は負けないから… なっ…。 313 00:20:55,380 --> 00:20:58,758 がっ… うっ…。 314 00:20:58,758 --> 00:21:01,386 ああ 楽しかったよ。 315 00:21:04,097 --> 00:21:09,268 優勝 おめでとう。 賞状と記念のメダルだ。 316 00:21:09,268 --> 00:21:11,270 ありがとう。 317 00:21:11,270 --> 00:21:15,274 ところで 学院長 1つ お願いが。 (グリン)なんだね? 318 00:21:15,274 --> 00:21:18,945 俺を セカンドグレードに進級させてくれ。 319 00:21:18,945 --> 00:21:22,281 間違いなく 君は優秀な生徒だ。 320 00:21:22,281 --> 00:21:25,118 いいだろう。 ほっ…。 321 00:21:25,118 --> 00:21:29,288 (グリン)それにしても 初年度で優勝するとはな。 322 00:21:29,288 --> 00:21:34,127 飛行魔法は どこで習ったのだ? もちろん 学院の授業だ。 323 00:21:34,127 --> 00:21:37,130 ハッハッ! うまくかわしたな。 324 00:21:37,130 --> 00:21:40,299 そう簡単には 秘訣は教えられないか。 325 00:21:40,299 --> 00:21:42,969 《アレル:本当のことなんだが…》 326 00:21:42,969 --> 00:21:46,806 では 今後の君の活躍を 期待しておるよ。 327 00:21:49,976 --> 00:21:56,315 よし。 これで 赤と青と緑が セカンドグレードに進級だ。 328 00:21:56,315 --> 00:21:58,317 あと半分か…。 329 00:21:58,317 --> 00:22:00,319 (カイト)師匠! あっ…。 330 00:22:04,615 --> 00:22:08,453 学院も試験も なかなか 楽しいものだな。