1 00:00:02,670 --> 00:00:07,133 発表会への参加登録期間は もう とっくに過ぎています。 2 00:00:07,133 --> 00:00:09,135 (アレル)うっ! 3 00:00:09,135 --> 00:00:11,137 《進級するには 発表会で 4 00:00:11,137 --> 00:00:14,014 いい成績を 取らなくてはならないのに》 5 00:00:14,014 --> 00:00:18,144 そこを なんとかならないか? 飛び込みは不可です。 6 00:00:18,144 --> 00:00:21,313 人数も多く 日程が詰まっています。 7 00:00:21,313 --> 00:00:23,858 次回の発表会を お待ちください。 8 00:00:23,858 --> 00:00:25,860 次は いつになるんだ? 9 00:00:25,860 --> 00:00:30,698 正式な日程は決まっていませんが 数か月先になりますね。 10 00:00:30,698 --> 00:00:32,700 それだと遅すぎる。 11 00:00:32,700 --> 00:00:36,328 頼む。 なんとか 参加させてもらえないか? 12 00:00:36,328 --> 00:00:39,331 誰も作らなかったゴーレムを 開発したんだ。 13 00:00:39,331 --> 00:00:42,168 (ログウェル)お前 今 ゴーレムと言ったか? 14 00:00:42,168 --> 00:00:44,545 んっ? ああ。 15 00:00:44,545 --> 00:00:47,339 新種のゴーレムを開発したんだが 16 00:00:47,339 --> 00:00:50,551 発表会への登録を 忘れてしまっていた。 17 00:00:50,551 --> 00:00:54,054 なるほど。 お前 見る目があるな! 18 00:00:54,054 --> 00:00:58,726 ならば 私の研究助手として 登録しておいてやろう。 19 00:00:58,726 --> 00:01:02,730 助手になれば 俺のゴーレムを発表できるのか。 20 00:01:02,730 --> 00:01:06,567 もちろんだ。 そうか。 なら 頼む。 21 00:01:06,567 --> 00:01:10,196 アッハハハ! 発表会が楽しみだな! 22 00:01:10,196 --> 00:01:12,198 ハァ…。 (ログウェル)ハハハハ! んっ? 23 00:01:12,198 --> 00:01:16,076 よりにもよって ログウェル先生の助手だなんて…。 24 00:01:16,076 --> 00:01:18,204 何か 問題でもあるのか? 25 00:01:18,204 --> 00:01:22,082 あの先生は ゴーレムを操る腕が超一流で 26 00:01:22,082 --> 00:01:27,588 発表会のたびに 戦闘形式で その性能を発表するのですが…。 27 00:01:27,588 --> 00:01:30,382 特に 問題とは思えないが…。 28 00:01:30,382 --> 00:01:33,385 毎回 生徒を対戦相手に選んでは 29 00:01:33,385 --> 00:01:35,930 容赦なく たたき潰しているんです。 30 00:01:35,930 --> 00:01:38,098 それは 大人気ないな。 31 00:01:38,098 --> 00:01:42,937 今年も対戦相手を探しているとは 聞いていたのですが…。 32 00:01:42,937 --> 00:01:45,397 だから タイミングよく現れたのか。 33 00:01:45,397 --> 00:01:47,608 今なら断れますよ。 34 00:01:47,608 --> 00:01:50,110 いや 助手で登録してくれ。 35 00:01:50,110 --> 00:01:53,614 どのみち 他に 発表できる方法は なさそうだから。 36 00:03:30,210 --> 00:03:32,713 (歓声) 37 00:03:32,713 --> 00:03:36,508 本日は 教員たちによる発表日です。 38 00:03:36,508 --> 00:03:39,511 すばらしい土魔法を ご覧ください! 39 00:03:39,511 --> 00:03:47,353 (歓声) 40 00:03:47,353 --> 00:03:50,898 次の発表は ログウェル先生です! 41 00:03:50,898 --> 00:03:56,070 今回は 私の すばらしい戦闘用ゴーレムたちを 42 00:03:56,070 --> 00:03:58,072 お見せしたいと思う! 43 00:03:58,072 --> 00:04:00,908 きたぞ 恒例の生徒いびり。 44 00:04:00,908 --> 00:04:03,535 今回の犠牲者は 見たことないやつだな。 45 00:04:03,535 --> 00:04:05,537 ファーストグレードか? 46 00:04:05,537 --> 00:04:08,540 (クーファ) 不穏な会話が聞こえてくるわね。 47 00:04:16,757 --> 00:04:19,760 (カイト)村で見たゴーレムと ずいぶん違うな。 48 00:04:19,760 --> 00:04:22,096 (コレット)これが 戦闘用のゴーレム…。 49 00:04:22,096 --> 00:04:27,393 (ログウェル)これから 私と彼のゴーレムを 戦わせようと思う。 50 00:04:27,393 --> 00:04:30,270 さあ 準備をしたまえ。 わかった。 51 00:04:30,270 --> 00:04:32,272 来い! アルファ。 52 00:04:32,272 --> 00:04:36,402 あれ ゴーレムか? 金属で出来てねえか? 53 00:04:36,402 --> 00:04:40,781 確かに ゴーレムは 土である必要はないけど…。 54 00:04:40,781 --> 00:04:42,783 なっ… なんだ? あれは。 55 00:04:45,411 --> 00:04:47,788 これが 俺のゴーレムだ。 56 00:04:47,788 --> 00:04:52,292 錬金魔法で素材を作り 動作は 土魔法で行う。 57 00:04:52,292 --> 00:04:54,795 錬金魔法で作ったの? 58 00:04:54,795 --> 00:04:58,799 あんな赤い金属 見たことないわ! 新種の鉱物か? 59 00:04:58,799 --> 00:05:02,594 ほんと… 息するように 規格外なことするわよね。 60 00:05:02,594 --> 00:05:05,806 ですね。 さすがは 俺の師匠だ! 61 00:05:05,806 --> 00:05:09,143 アハハ! 冗談は やめたまえ! 62 00:05:09,143 --> 00:05:13,313 金属では重すぎて 土魔法で動かせないぞ。 63 00:05:13,313 --> 00:05:15,816 このよろいが 滑らかに動いたのも 64 00:05:15,816 --> 00:05:19,319 どうせ 中に 人が入っているからなんだろう? 65 00:05:19,319 --> 00:05:22,823 えっ? (アレル)入ってないぞ。 66 00:05:22,823 --> 00:05:24,992 紙のように軽い素材…。 67 00:05:24,992 --> 00:05:28,454 フッ… なるほど。 強度より軽量化を重視したのか。 68 00:05:28,454 --> 00:05:32,332 フッ… 残念だ。 せっかく 作ったというのに 69 00:05:32,332 --> 00:05:34,626 その強度では 私のゴーレムから 70 00:05:34,626 --> 00:05:38,172 一撃でも もらえば 壊れてしまう。 だが…。 71 00:05:38,172 --> 00:05:40,340 これも また 勉強だ! 72 00:05:40,340 --> 00:05:44,011 さあ 行け! 私が作った 世界最強のゴーレムよ! 73 00:05:44,011 --> 00:05:56,482 ♪~ 74 00:05:56,482 --> 00:05:58,484 どうだ! 75 00:06:02,362 --> 00:06:06,366 先生のゴーレムが壊れたぞ! (ざわめき) 76 00:06:06,366 --> 00:06:11,205 ばかな… 強度の低い金属では なかったのか? 77 00:06:11,205 --> 00:06:14,666 どうやら 本気を出さねばならんようだな。 78 00:06:14,666 --> 00:06:16,668 破損部位修復! 79 00:06:20,506 --> 00:06:24,218 (ログウェル)全個体 硬度強化! 80 00:06:24,218 --> 00:06:27,054 行け! 私のゴーレムたち! 81 00:06:29,681 --> 00:06:32,893 私の強みは 膨大な魔力量だ。 82 00:06:32,893 --> 00:06:36,897 複数を自在に操作できる 並行処理能力! 83 00:06:36,897 --> 00:06:42,236 腕2本では 全方位からの攻撃に 対応できないだろう? 84 00:06:42,236 --> 00:06:45,697 世界最強のゴーレム使いの実力を 見るがいい! 85 00:06:45,697 --> 00:06:48,075 複数の相手…。 86 00:06:48,075 --> 00:06:52,412 ならば 素手より こっちのほうが楽だな。 87 00:06:52,412 --> 00:06:55,249 剣が出てきた! お~! かっこいい! 88 00:06:59,920 --> 00:07:04,258 ゴーレムに剣か。 一見 強く見えるが 悪手だ。 89 00:07:04,258 --> 00:07:08,262 君には悪いが ここで終わらせてもらう! 90 00:07:08,262 --> 00:07:10,264 そうはいかない。 91 00:07:14,935 --> 00:07:16,937 なんだと!? 92 00:07:16,937 --> 00:07:20,107 いっ… 今 何をしたんだ? 93 00:07:20,107 --> 00:07:22,109 普通に斬っただけだが? 94 00:07:22,109 --> 00:07:27,281 ありえない! ゴーレムが剣技なんて 複雑な動き できるわけがない! 95 00:07:27,281 --> 00:07:29,575 普通のゴーレムなら そうだろうな。 96 00:07:29,575 --> 00:07:35,122 だが 俺のゴーレムは 錬金魔法で 装甲を薄く 軽い素材にしている。 97 00:07:35,122 --> 00:07:39,126 そして 柔軟な関節だけを 土魔法で操ることで 98 00:07:39,126 --> 00:07:44,965 運動性の向上と 魔力消費の軽減を実現したんだ。 99 00:07:44,965 --> 00:07:50,596 素材の組み合わせと操り方で 従来の性能をりょうがしたゴーレム。 100 00:07:50,596 --> 00:07:53,473 これこそが 俺の研究成果だ。 101 00:07:53,473 --> 00:07:57,603 理屈は合っているが それが実現できるはずが…。 102 00:07:57,603 --> 00:07:59,605 う~ん…。 103 00:07:59,605 --> 00:08:02,482 これで 進級試験を受けられるだろうか? 104 00:08:02,482 --> 00:08:06,320 んっ? いや 助手では対象にならないぞ。 105 00:08:06,320 --> 00:08:08,322 なんだと? 106 00:08:08,322 --> 00:08:11,158 私のゴーレム研究室に入るのなら 107 00:08:11,158 --> 00:08:13,994 学院長に進級の打診をしてやろう。 108 00:08:13,994 --> 00:08:17,164 それで進級できるなら いいだろう。 109 00:08:20,292 --> 00:08:22,836 アレルだ。 よろしく頼む。 110 00:08:22,836 --> 00:08:25,839 (カエデ)初めまして カエデと申します。 111 00:08:25,839 --> 00:08:29,676 実技試験の試験官を 務めさせていただきます。 112 00:08:29,676 --> 00:08:33,680 それでは 早速 会場のほうへ向かいましょう。 113 00:08:33,680 --> 00:08:37,142 大丈夫なのか? 目のことでしょうか? 114 00:08:37,142 --> 00:08:41,146 察しのとおり見えておりませんが ご心配なさらず。 115 00:08:41,146 --> 00:08:44,149 物に宿る魔力を感知できますので。 116 00:08:44,149 --> 00:08:48,695 あなたの魔力を見れば 人となりも わかります。 117 00:08:48,695 --> 00:08:51,698 あっ! 《カエデ:魔力の底が見えない。 118 00:08:51,698 --> 00:08:55,702 しかも これは 複数の魔力が混在している?》 119 00:08:55,702 --> 00:08:58,705 こんな状態 保てるはずが…。 120 00:08:58,705 --> 00:09:01,875 ですが それぞれが均衡を保って…。 121 00:09:01,875 --> 00:09:06,713 大丈夫か? その言葉 そっくりそのまま お返しします。 122 00:09:08,882 --> 00:09:13,553 (カエデ)今回の試験会場は はるか昔に滅びたという大帝国。 123 00:09:13,553 --> 00:09:16,556 その王族が眠るとされている 墳墓です。 124 00:09:16,556 --> 00:09:19,726 こちらは 長年 魔力をため込み 125 00:09:19,726 --> 00:09:23,563 アンデッドが巣くう 地下ダンジョンとなっております。 126 00:09:23,563 --> 00:09:26,733 ライト。 127 00:09:26,733 --> 00:09:28,735 お気を付けください。 128 00:09:28,735 --> 00:09:32,072 アンデッドは 光源を排除しようと 寄ってきます。 129 00:09:32,072 --> 00:09:34,908 ほら 早速…。 (足音) 130 00:09:34,908 --> 00:09:37,577 ホーリーレイ。 ギャー! 131 00:09:37,577 --> 00:09:41,581 ホーリーレイ。 ホーリーレイ。 ホーリーレイ。 (叫び声) 132 00:09:41,581 --> 00:09:44,584 ホーリーレイ。 ホーリーレイ。 (叫び声) 133 00:09:44,584 --> 00:09:48,588 まっ… 待ってください! 試験会場は もっと奥か? 134 00:09:48,588 --> 00:09:50,590 いえ… ここに出てくる 135 00:09:50,590 --> 00:09:54,386 アンデッドを倒すのが課題なので クリアしてます。 136 00:09:54,386 --> 00:09:57,097 なので 戻りましょう。 137 00:09:57,097 --> 00:10:01,768 それだけ魔法を連発しますと 帰り道で枯渇しますよ。 138 00:10:01,768 --> 00:10:04,938 まだ 1%くらいしか使ってないが。 139 00:10:04,938 --> 00:10:06,940 実力は わかりましたので。 140 00:10:09,943 --> 00:10:12,404 ホーリーレイ。 ギャッ! 141 00:10:15,240 --> 00:10:18,618 なんて まがまがしい魔力! 142 00:10:18,618 --> 00:10:21,621 よく見破ったな。 んっ…。 143 00:10:21,621 --> 00:10:25,959 気配を消すだなんて… まさか 上級アンデッド? 144 00:10:25,959 --> 00:10:29,254 ハァ… 我こそは…。 145 00:10:29,254 --> 00:10:31,798 ホーリーレイ。 ギャー! 146 00:10:31,798 --> 00:10:35,427 ちょちょ… 名乗る前に攻撃とは何事じゃ! 147 00:10:35,427 --> 00:10:38,263 あっ…。 そこは ちゃんと待つのが道理じゃろう!? 148 00:10:38,263 --> 00:10:42,267 まあ よい。 その程度の魔法では 我を倒すことなど…。 149 00:10:42,267 --> 00:10:44,269 ホーリークロス! 150 00:10:44,269 --> 00:10:47,147 ウギャー! 151 00:10:49,441 --> 00:10:52,819 あっ… ああ…。 152 00:10:52,819 --> 00:10:55,447 帰って 進級の申請を書こう。 153 00:10:55,447 --> 00:10:57,449 あっ… あっ… あの アレルさん。 154 00:10:57,449 --> 00:11:00,827 先ほどの魔物 魔力から考えて 155 00:11:00,827 --> 00:11:04,289 上級アンデッドの ワイトだったと思うのですが。 156 00:11:04,289 --> 00:11:07,459 そうなのか? 確かに 言葉も しゃべってたし 157 00:11:07,459 --> 00:11:09,461 他のと 少し違ったな。 158 00:11:09,461 --> 00:11:13,840 それと ホーリークロスですが 才能に恵まれ 159 00:11:13,840 --> 00:11:18,303 十分な訓練を積んだ祓魔師にしか 使えない 光魔法ですよ。 160 00:11:18,303 --> 00:11:21,473 えっ? ホーリーレイと ほとんど同じだろ? 161 00:11:21,473 --> 00:11:24,476 そういう認識を されているのでしたら 162 00:11:24,476 --> 00:11:26,478 それで かまいません。 163 00:11:26,478 --> 00:11:28,855 これで あと1つか。 164 00:11:36,029 --> 00:11:38,198 (ラタリア)精が出るわね~。 165 00:11:38,198 --> 00:11:40,492 ギャボー! ひど~い! 166 00:11:40,492 --> 00:11:43,328 いきなり 手刀で 首をはねるなんて! 167 00:11:43,328 --> 00:11:45,872 読書の邪魔をするからだ。 168 00:11:45,872 --> 00:11:48,208 しかし まさか 黒の学院には 169 00:11:48,208 --> 00:11:51,503 進級試験が存在していないとはな。 170 00:11:51,503 --> 00:11:53,713 昔は あったんだけど 171 00:11:53,713 --> 00:11:56,716 今は 制度自体が 崩壊しちゃってるのよね。 172 00:11:56,716 --> 00:11:59,052 生徒も ほとんど いないし。 173 00:11:59,052 --> 00:12:02,722 確かに 他の生徒は あまり 姿を見ないな。 174 00:12:07,352 --> 00:12:10,730 そうだ ラタリア。 何かしら? 175 00:12:10,730 --> 00:12:14,734 閲覧室の奥にある 特別室って なんなんだ? 176 00:12:14,734 --> 00:12:18,530 扉が すごく頑丈なのに 中には 何もなかったぞ。 177 00:12:18,530 --> 00:12:22,242 あそこは 本に載ってる魔法を 試せる部屋よ。 178 00:12:22,242 --> 00:12:25,245 他の学院は 屋外でも試せるけど 179 00:12:25,245 --> 00:12:28,748 黒魔法は 人命を奪いかねないから。 180 00:12:28,748 --> 00:12:30,750 なるほど。 181 00:12:30,750 --> 00:12:33,587 それなら 難しそうな魔導書でも 試してみるか。 182 00:12:37,757 --> 00:12:41,761 『人間を 異形の怪物に変える魔法』か…。 183 00:12:41,761 --> 00:12:44,556 あれ? なんだ? この本。 184 00:12:44,556 --> 00:12:46,558 こんなの持ってきていたか? 185 00:12:46,558 --> 00:12:50,270 タイトルも著者名も書いてないぞ。 186 00:12:50,270 --> 00:12:52,272 あっ! 187 00:12:54,274 --> 00:12:56,943 本から 魔力が あふれ出てきた? 188 00:12:56,943 --> 00:12:59,571 さっき出てきた魔力は どこへ? 189 00:12:59,571 --> 00:13:02,282 明らかに まがまがしい代物だったぞ! 190 00:13:02,282 --> 00:13:04,284 ハッ! 191 00:13:06,328 --> 00:13:08,580 (マスティマ)ありがとよ。 てめえのおかげで 192 00:13:08,580 --> 00:13:11,124 外に出ることができたぜ。 193 00:13:11,124 --> 00:13:14,294 人間じゃないな。 まさか 悪魔か? 194 00:13:14,294 --> 00:13:18,298 ご名答! これほど長い期間 封じ込められるとは。 195 00:13:18,298 --> 00:13:22,427 この学院の連中 全然 この本を手に取らねえでよ。 196 00:13:22,427 --> 00:13:25,138 だから お前は 俺様の恩人だ。 197 00:13:25,138 --> 00:13:27,974 何か 礼をしなくちゃなんねえよな。 198 00:13:27,974 --> 00:13:31,811 別に いらない。 そう 連れないこと 言うなって。 199 00:13:31,811 --> 00:13:35,982 そうだな… 魔界へ帰るには 触媒が必要だ。 200 00:13:35,982 --> 00:13:38,985 人の新鮮な血と肉がさ。 201 00:13:38,985 --> 00:13:44,157 ってことで てめえを 俺様の いけにえにしてやるよ! 202 00:13:44,157 --> 00:13:47,327 そら! んっ… 悪いが断らせてもらうぞ。 203 00:13:47,327 --> 00:13:49,829 エクスプロージョン! 204 00:13:49,829 --> 00:13:52,832 フフッ… フフフフフ… ハハハ! 205 00:13:52,832 --> 00:13:55,835 何? (マスティマ)無駄 無駄 無駄! 206 00:13:55,835 --> 00:13:59,464 てめえは すでに 俺様の結界の中にいるんだよ! 207 00:13:59,464 --> 00:14:02,175 魔法を封じる結界だぜ。 208 00:14:02,175 --> 00:14:04,844 もう てめえは 何もできねえよな? 209 00:14:04,844 --> 00:14:08,181 だったら これで戦えばいいだけだ。 210 00:14:08,181 --> 00:14:11,851 ばかか! 魔術師が物理で戦えるわけ…。 211 00:14:11,851 --> 00:14:13,853 あっ! 212 00:14:16,481 --> 00:14:20,652 あれ? もしかして ラタリアみたいな 不死の加護があるのか? 213 00:14:20,652 --> 00:14:24,364 つえで 俺様の首を斬りやがった! ありえねえ! 214 00:14:24,364 --> 00:14:27,200 さては てめえ 魔法剣士だな? 215 00:14:27,200 --> 00:14:30,662 いや 無職だ。 何を言って…。 216 00:14:30,662 --> 00:14:33,498 まあ いい。 別に 職なんざ 関係ねえ。 217 00:14:33,498 --> 00:14:36,209 斬られたぐらいじゃ 俺様は死なね… うっ…。 218 00:14:36,209 --> 00:14:40,213 だから 無駄だって。 ちょ… あっ… うっ… ちょ…。 219 00:14:40,213 --> 00:14:42,382 あたっ! やめて! いいかげんにしろって…。 220 00:14:42,382 --> 00:14:44,384 だっ… だから こっ… だっ! 221 00:14:44,384 --> 00:14:48,054 悪魔というのは 奇妙な性質をしているようだな。 222 00:14:48,054 --> 00:14:52,058 んっ… くそっ! このままじゃ 魔力が消費され尽くして…。 223 00:14:52,058 --> 00:14:54,394 んっ…。 おもしろいな。 お~い! 聞いてんのか? お前! 224 00:14:54,394 --> 00:14:56,521 どこまで小さくなるか 試してみよう。 あ~! ちょっと。 225 00:14:56,521 --> 00:15:01,067 だぁ~! もっ… もう やめてくれ~! 226 00:15:01,067 --> 00:15:05,697 お願いですから これ以上は もう やめてくれ。 消滅しちまう。 227 00:15:05,697 --> 00:15:08,408 嫌なのか? ったり前だろうが! 228 00:15:08,408 --> 00:15:10,702 だったら 見逃してやってもいいぞ。 229 00:15:10,702 --> 00:15:13,705 本当か? おっと…。 ただし…。 230 00:15:13,705 --> 00:15:16,249 こっ… これは? 231 00:15:16,249 --> 00:15:18,418 隷属魔法だ。 なっ! 232 00:15:18,418 --> 00:15:21,546 なっ… なんで 俺様が 人間ごときの使い魔に! 233 00:15:21,546 --> 00:15:24,716 あ~! 痛たたたたたたた…。 ちなみに 234 00:15:24,716 --> 00:15:28,720 反抗的な態度を取ると 激痛に 襲われるようにしておいた。 235 00:15:28,720 --> 00:15:31,556 お前の所業のほうが 悪魔じゃねえか! 236 00:15:31,556 --> 00:15:33,933 口の利き方がなってないようだが。 237 00:15:33,933 --> 00:15:37,270 ひっ! なんでもございません ご主人様! 238 00:15:37,270 --> 00:15:40,732 なんだか騒がしいけど 何があったの? 239 00:15:40,732 --> 00:15:43,276 ひっ! そっ… それって まさか 悪魔? 240 00:15:43,276 --> 00:15:46,946 どうして 悪魔が こんな所に? 俺が使い魔にした。 241 00:15:46,946 --> 00:15:50,450 えっ? 相変わらず 規格外ね。 242 00:15:50,450 --> 00:15:55,288 黄と白の試験 合格 おめでとうございます! 243 00:15:55,288 --> 00:15:57,457 試験のない黒を除いて 244 00:15:57,457 --> 00:16:01,586 これで すべての学院で セカンドグレードに進級ですね! 245 00:16:01,586 --> 00:16:04,964 思っていたよりも 難しくはなかったな。 246 00:16:04,964 --> 00:16:06,966 そんなこと 言えるの 247 00:16:06,966 --> 00:16:09,302 この都市じゃ あなただけでしょうね。 248 00:16:09,302 --> 00:16:11,596 それにしても…。 249 00:16:11,596 --> 00:16:13,765 これが師匠の使い魔ですか。 250 00:16:13,765 --> 00:16:17,143 このくそがきめ! 誰に向かって 口 利いてやがる! 251 00:16:17,143 --> 00:16:19,479 てい! あたっ! こら カイト! 252 00:16:19,479 --> 00:16:21,481 ペット いじめたら だめよ! 253 00:16:21,481 --> 00:16:25,777 誰が ペットだ! くそがきが この俺様を見下してんじゃねえ! 254 00:16:25,777 --> 00:16:28,613 んっ…。 ギャー! あっ…。 だっ… だめですよ クーファちゃん。 255 00:16:28,613 --> 00:16:31,616 んっ… あっ… あ~…。 2人が ごめんなさい。 256 00:16:31,616 --> 00:16:34,994 気にするな。 こいつは これぐらいでは死なない。 257 00:16:34,994 --> 00:16:38,164 マティ 昼食用のパンを買ってきてくれ。 258 00:16:38,164 --> 00:16:42,001 俺様は マスティマだ! 誰が雑用なんかするかよ! 259 00:16:42,001 --> 00:16:47,006 ギャー! わっ… わかりました。 すぐ買ってきます ご主人様! 260 00:16:47,006 --> 00:16:52,512 くそったれ… いつか 絶対 契約 破って 復しゅうしてやる。 261 00:16:57,517 --> 00:17:00,687 (ブラグ) はっ… 早く 会議を始めよう。 262 00:17:00,687 --> 00:17:03,314 けけけ… 研究が おお… おお… 遅れる。 263 00:17:03,314 --> 00:17:07,026 (ノエル)そうですね。 時間は貴重ですので 264 00:17:07,026 --> 00:17:09,529 本題に入らせてもらいましょうか。 265 00:17:12,031 --> 00:17:15,034 こちらは 現状 私どもが考えている 266 00:17:15,034 --> 00:17:18,037 来年度の交付金分配率です。 267 00:17:18,037 --> 00:17:22,167 交付金… すなわち 学院運営の経費は 268 00:17:22,167 --> 00:17:26,045 住民たちからの税金や寄付で 成り立っております。 269 00:17:26,045 --> 00:17:29,883 よって 金額は 生徒や教員数の他 270 00:17:29,883 --> 00:17:34,179 魔法都市への貢献度を 考慮して 決めております。 271 00:17:34,179 --> 00:17:36,723 何か 意見がございますか? 272 00:17:36,723 --> 00:17:38,725 (グリン/イエロア/ホワイト/ブルーナ/レッドラ) 異論なし。 273 00:17:38,725 --> 00:17:40,727 あっ… ありえない! 274 00:17:40,727 --> 00:17:42,729 なぜ 黒の学院は 昨年より 275 00:17:42,729 --> 00:17:45,899 4割以上も へっ… へっ… 減らされている? 276 00:17:45,899 --> 00:17:48,902 むしろ これまでが多すぎたのです。 277 00:17:48,902 --> 00:17:53,072 黒の学院は 教員数 生徒数 都市への貢献度 278 00:17:53,072 --> 00:17:57,911 その どれを取っても 他の学院の 10分の1にも満たないのです。 279 00:17:57,911 --> 00:18:00,079 そっ… それは…。 280 00:18:00,079 --> 00:18:03,374 ですので 来年度は ふさわしい金額に 281 00:18:03,374 --> 00:18:06,085 是正させていただくことに いたしました。 282 00:18:06,085 --> 00:18:08,087 ばっ… ばかな! 283 00:18:08,087 --> 00:18:10,757 こここ… こんな金額で まともな研究が 284 00:18:10,757 --> 00:18:13,092 でっ… できるはずがない。 285 00:18:13,092 --> 00:18:15,094 (レッドラ)そもそも てめえんところ 286 00:18:15,094 --> 00:18:17,931 まともな研究なんて したことあったか? 287 00:18:17,931 --> 00:18:21,100 どれもこれも いかれた魔法ばっかじゃねえか。 288 00:18:21,100 --> 00:18:24,604 くくく… 黒魔法を侮辱するな。 289 00:18:24,604 --> 00:18:27,106 (ホワイト) でも 黒魔法は 国によっては 290 00:18:27,106 --> 00:18:30,610 禁呪指定されている 危険な魔法ですわ。 291 00:18:30,610 --> 00:18:32,612 そろそろ この都市でも 292 00:18:32,612 --> 00:18:35,615 考え直していい頃合いかも しれませんね。 293 00:18:35,615 --> 00:18:41,621 くっ… 黒魔法を きき… 禁止にするということか? 294 00:18:41,621 --> 00:18:44,624 コホン。 今回 その辺りのことを 295 00:18:44,624 --> 00:18:47,418 議論する予定ではありませんので。 296 00:18:47,418 --> 00:18:50,964 そうでしたわね。 今回はね。 297 00:18:50,964 --> 00:18:54,801 暫定ですが 配分は 先ほどの案で よろしいですかね? 298 00:18:54,801 --> 00:18:56,803 (グリン/イエロア/ホワイト/ブルーナ/レッドラ) 異議なし。 299 00:18:56,803 --> 00:18:58,972 では 最終決定は 300 00:18:58,972 --> 00:19:02,642 六学院魔法大会の 結果しだいということで。 301 00:19:07,647 --> 00:19:10,650 くっ… んっ…。 302 00:19:10,650 --> 00:19:12,819 にらんでも変わりませんよ。 303 00:19:12,819 --> 00:19:14,988 先ほど 申し上げたとおり 304 00:19:14,988 --> 00:19:20,660 魔法大会の結果を考慮しますので こちらで結果を出してください。 305 00:19:20,660 --> 00:19:25,832 黒の学院が優勝を飾れば 都市観光に貢献したと見なし 306 00:19:25,832 --> 00:19:30,169 昨年と同じ配分にいたしましょう。 307 00:19:30,169 --> 00:19:34,674 ゆっ… 優勝して やっと 去年と同じ金額…。 308 00:19:34,674 --> 00:19:40,179 こっ… このままでは 黒の学院が潰れてしまう! 309 00:19:40,471 --> 00:19:44,475 (アレル)すごい装飾だな。 (ざわめき) 310 00:19:44,475 --> 00:19:48,021 もしかして 魔導神祭って 有名なのか? 311 00:19:48,021 --> 00:19:51,190 有名どころか 知らない人はいない祭りよ? 312 00:19:51,190 --> 00:19:54,027 俺は知らないぞ。 信じられない。 313 00:19:54,027 --> 00:19:57,030 準備する みんなの熱量 見てたら わかるでしょ? 314 00:19:57,030 --> 00:19:59,032 ってことは 師匠 315 00:19:59,032 --> 00:20:02,493 六学院魔法大会についても 知らないんですか? 316 00:20:02,493 --> 00:20:06,205 それは知っている。 学院対抗の魔法試合だろう? 317 00:20:06,205 --> 00:20:09,334 はい! 祭りの目玉企画です。 318 00:20:09,334 --> 00:20:14,047 師匠も参加するんですか? 新人戦に出てくれと言われた。 319 00:20:14,047 --> 00:20:17,717 やっぱり! 師匠の赤魔法 楽しみだな! 320 00:20:17,717 --> 00:20:21,220 披露するなら 見栄えする青魔法を出すべきよ。 321 00:20:21,220 --> 00:20:26,059 いいえ! 近隣の村に大人気の 飛行魔法がいいと思います! 322 00:20:26,059 --> 00:20:28,728 赤だ! 青よ! 緑です! 323 00:20:28,728 --> 00:20:31,522 1つにこだわる必要はないのだが。 324 00:20:31,522 --> 00:20:36,736 魔法大会は 学院対抗らしいが どこで出るつもりなんだ? 325 00:20:36,736 --> 00:20:40,740 学院長たちから あしたの朝に呼び出されている。 326 00:20:40,740 --> 00:20:43,076 そこで 教えてもらえるんじゃないかな。 327 00:20:43,076 --> 00:20:46,371 あしたから本番で 新人戦は初日だろ? 328 00:20:46,371 --> 00:20:49,082 目玉イベントのくせに適当だな。 329 00:20:49,082 --> 00:20:53,753 俺より イベント 詳しそうだな。 実は 祭りが楽しみなのか? 330 00:20:53,753 --> 00:20:56,089 お前が無関心すぎるだけだ。 331 00:20:56,089 --> 00:20:59,550 悪魔が 人の祭りを楽しむわけないだろ! 332 00:21:03,096 --> 00:21:14,107 (魔法陣を書く音) 333 00:21:16,109 --> 00:21:20,571 ハァ… よっ… ようやく かっ… 完成だ。 334 00:21:20,571 --> 00:21:22,782 んっ…。 335 00:21:22,782 --> 00:21:25,785 こっ… これで 黒魔法のすごさを 336 00:21:25,785 --> 00:21:30,289 あっ… あの愚か者どもに 思い知らせることができる。 337 00:21:30,289 --> 00:21:33,292 さっ… さあ いでよ。 338 00:21:33,292 --> 00:21:36,295 魔界の魔物よ! 339 00:21:43,136 --> 00:21:45,972 お~! せっ… 成功だ。 340 00:21:45,972 --> 00:21:50,977 こっ… これが まっ… 魔界の 最強の魔物 グラトニー…。 341 00:21:50,977 --> 00:21:53,312 うっ! 342 00:21:53,312 --> 00:21:57,316 待て! わっ… 私は お前の主人だ! 343 00:21:57,316 --> 00:22:02,321 こっ… こんなこと 命じてない! すぐに離せ…。 344 00:22:02,321 --> 00:22:06,617 ぐっ… うっ! うっ… あ~!!