1 00:00:00,376 --> 00:00:06,382 ♪〜 2 00:01:24,126 --> 00:01:29,924 〜♪ 3 00:01:35,679 --> 00:01:41,435 (黒ゼツ)母は この地を愛した そして 人間を愛そうとした 4 00:01:41,727 --> 00:01:44,188 だが その希望は奪われ— 5 00:01:44,271 --> 00:01:48,901 自らの子を守るために 神樹しんじゅの実を口にした 6 00:01:48,984 --> 00:01:50,402 しかしだ… 7 00:01:50,903 --> 00:01:55,908 母の本当の絶望の物語は ここから始まる 8 00:01:56,617 --> 00:02:00,621 母は それから間もなく 双子を産んだ 9 00:02:01,330 --> 00:02:05,501 それが ハゴロモとハムラだ 10 00:02:17,972 --> 00:02:21,433 (大筒木おおつつきハムラ)母上は ああして 毎日 空を見上げているが— 11 00:02:22,017 --> 00:02:24,228 一体 何を見ているのだろう? 12 00:02:24,895 --> 00:02:28,107 (大筒木ハゴロモ)私たちには 何も語ってくれないからな 13 00:02:28,190 --> 00:02:30,568 心の内は 誰も分からない 14 00:02:31,402 --> 00:02:33,028 きっと 母上には— 15 00:02:33,112 --> 00:02:37,199 我ら息子とて 計り知れない思いが あるのかもしれぬな 16 00:02:44,456 --> 00:02:47,418 (ハオリ) ねえ ハゴロモ ハムラ ちょっと来て 17 00:02:47,710 --> 00:02:49,461 どうした? ハオリ 18 00:02:54,091 --> 00:02:56,969 (青年)てめえの所で 全部 水をとっちまったんじゃ— 19 00:02:57,052 --> 00:02:59,680 下流の田んぼにゃあ 水はいかなくなっちまうだろ 20 00:02:59,763 --> 00:03:01,640 (青年) それは 俺のせいじゃねえ 21 00:03:01,724 --> 00:03:04,101 待てよ どうしたんだ? 22 00:03:04,727 --> 00:03:05,936 (青年)ハア… 23 00:03:06,770 --> 00:03:09,899 どうも こうも こいつが 水を全部とっちまうからよ 24 00:03:09,982 --> 00:03:12,026 俺の田んぼが 上流にあるんだから— 25 00:03:12,109 --> 00:03:13,235 当たり前だろ 26 00:03:13,319 --> 00:03:17,281 (ハムラ) だけど 今までは 他の所にも 水はいってたんだろ? 27 00:03:17,364 --> 00:03:20,868 (青年)それが… 急に 川の流れが弱くなってよ 28 00:03:33,005 --> 00:03:35,257 上流で 何かあったのか? 29 00:03:35,716 --> 00:03:37,509 (青年)上流を見にいくにも— 30 00:03:37,593 --> 00:03:40,429 この山には どでかい熊が ウロウロしてて— 31 00:03:40,512 --> 00:03:42,097 迂闊うかつには入れねえ 32 00:03:42,306 --> 00:03:43,390 この前だって— 33 00:03:43,474 --> 00:03:47,227 山菜採りに入った バアさんが 大ケガさせられたしよ 34 00:03:47,728 --> 00:03:50,105 分かった 我々で見てくる 35 00:03:50,189 --> 00:03:52,232 ホントか? 助かるよ 36 00:03:52,942 --> 00:03:54,860 気をつけてね ハゴロモ 37 00:03:54,944 --> 00:03:56,403 (ハゴロモ)大丈夫だ 38 00:03:56,487 --> 00:03:58,781 (ハゴロモ)行くぞ ハムラ (ハムラ)うん 39 00:04:03,327 --> 00:04:04,620 (ハゴロモ)何か見えるか? 40 00:04:04,703 --> 00:04:05,996 (ハムラ)ちょっと待って 41 00:04:10,000 --> 00:04:13,003 どうやら 上流に でかい岩があるね 42 00:04:20,678 --> 00:04:22,012 (ハゴロモ)なるほど… 43 00:04:22,096 --> 00:04:24,890 こいつが川の流れを ふさいでたのか 44 00:04:24,974 --> 00:04:27,810 (ハムラ)だけど… この岩は どっから来たんだ? 45 00:04:27,893 --> 00:04:29,895 前に 来た時には なかったよ 46 00:04:30,104 --> 00:04:34,525 どこからか降ってきたか 誰かが置いたか 47 00:04:34,608 --> 00:04:36,026 誰かって… 48 00:04:36,610 --> 00:04:41,073 こんな大岩を 動かせるのは 母上か兄者以外 いないぞ 49 00:04:41,156 --> 00:04:43,283 (ガマ丸) それは わしが置いたのじゃ 50 00:04:43,367 --> 00:04:44,618 (ハムラとハゴロモ)んっ 51 00:04:47,788 --> 00:04:49,915 (ガマ丸)お〜い 無視するな 52 00:04:51,208 --> 00:04:53,460 じゃが わしは虫ではなく— 53 00:04:53,877 --> 00:04:55,462 蛙かえるじゃがな 54 00:04:58,882 --> 00:05:02,386 おい 私の頭がおかしいのか? 55 00:05:02,469 --> 00:05:05,055 蛙が つまらぬシャレを 言っている 56 00:05:05,139 --> 00:05:06,265 (ハムラ)兄者… 57 00:05:06,348 --> 00:05:09,685 それなら 俺も 頭がおかしくなったってことか? 58 00:05:10,894 --> 00:05:13,939 (ガマ丸)別に お前たちの頭は どうにもなっとらん 59 00:05:14,064 --> 00:05:16,191 ちゃんと わしが話してるんじゃ 60 00:05:16,734 --> 00:05:20,237 いや… わしのシャレが 面白くないという点で— 61 00:05:20,320 --> 00:05:21,989 おかしいかもしれぬが 62 00:05:26,994 --> 00:05:30,956 (ハムラ)誰も隠れてない 腹話術じゃないみたいだ 63 00:05:31,582 --> 00:05:35,002 用心深いやつじゃの 人間の分際で 64 00:05:35,085 --> 00:05:37,546 (ハゴロモ) ずいぶんと威張った蛙だな 65 00:05:37,629 --> 00:05:39,548 (ガマ丸) お前たちが知らないだけで— 66 00:05:39,631 --> 00:05:43,260 わしら蛙のほうが ずっと昔から この地に住んどるんじゃ 67 00:05:43,927 --> 00:05:45,596 しゃべる蛙って— 68 00:05:45,679 --> 00:05:48,182 捕まえて 帰ったら みんな喜ぶかな? 69 00:05:48,265 --> 00:05:51,852 バカ者 貴様ら程度に捕まる わしではない 70 00:05:52,186 --> 00:05:55,856 フッ 言うじゃないか 蛙のくせに 71 00:05:55,939 --> 00:05:58,650 (ガマ丸)おっ どうやら 新しいお客さんじゃぞ 72 00:05:58,734 --> 00:06:04,740 (熊のうなり声) 73 00:06:07,159 --> 00:06:08,827 (ハゴロモ)でかい熊だな 74 00:06:09,703 --> 00:06:14,083 ちょうどいい わしの強さを自慢してやる 75 00:06:19,838 --> 00:06:21,256 (ハゴロモ)おお… (ハムラ)おっ 76 00:06:21,965 --> 00:06:24,760 (熊の鳴き声) 77 00:06:26,386 --> 00:06:30,140 (ガマ丸) この岩は お前たちに会うために わしが置いたのじゃ 78 00:06:30,682 --> 00:06:32,893 わしの名前は ガマ丸 79 00:06:32,976 --> 00:06:35,562 お前たちは ハゴロモとハムラじゃな 80 00:06:35,646 --> 00:06:37,940 蛙に 呼び捨てにされた 81 00:06:38,315 --> 00:06:40,526 (ガマ丸) 2人とも ちょっと来い 82 00:06:43,237 --> 00:06:45,030 (ハゴロモ)おっと 忘れてた 83 00:06:48,534 --> 00:06:51,537 ほう… 少しは やるようじゃな 84 00:07:00,337 --> 00:07:03,006 何だ? こんな場所に連れてきて 85 00:07:03,590 --> 00:07:05,467 (ガマ丸)あれを知っているか? 86 00:07:05,843 --> 00:07:09,263 (ハゴロモ)もちろんだ (ハムラ)あれは 終焉しゅうえんの峠 87 00:07:10,347 --> 00:07:12,975 あの向こうを 見たことはあるか? 88 00:07:13,350 --> 00:07:15,227 (ハゴロモ)いいや ないな 89 00:07:15,310 --> 00:07:18,605 (ハムラ)母上から あの峠には 近づくなと言われている 90 00:07:18,856 --> 00:07:20,440 全員の掟おきてだ 91 00:07:20,941 --> 00:07:23,527 誰も あの向こう側を 見た者はいない 92 00:07:24,278 --> 00:07:27,072 あの向こうに 神樹の正体がある 93 00:07:27,156 --> 00:07:28,949 神樹の正体? 94 00:07:29,825 --> 00:07:33,120 (ガマ丸)神樹は 大地の力を 吸い取り続けている 95 00:07:33,495 --> 00:07:37,207 あれがあるかぎり この大地は 弱り続ける 96 00:07:37,291 --> 00:07:38,584 (ハムラ)そうなの? 97 00:07:38,667 --> 00:07:42,796 でも神樹の力で この地は 潤っていると聞くけど 98 00:07:42,880 --> 00:07:44,214 (ガマ丸)違う 99 00:07:44,298 --> 00:07:48,385 真実を知りたかったら 峠の向こうを見てみるんじゃな 100 00:07:48,969 --> 00:07:50,179 じゃあの 101 00:07:54,349 --> 00:07:56,018 真実… 102 00:08:00,105 --> 00:08:03,317 (薬売り)ああ? ホントに カグヤ様は いないのか? 103 00:08:03,567 --> 00:08:06,778 (侍女)何度言われても いないものはいません 104 00:08:07,362 --> 00:08:10,616 おかえりなさいまし ハゴロモ様 ハムラ様 105 00:08:10,699 --> 00:08:11,700 どうした? 106 00:08:11,783 --> 00:08:14,203 (侍女) このお方が どうにもしつこくて 107 00:08:14,912 --> 00:08:16,079 あんた 誰? 108 00:08:16,330 --> 00:08:18,707 おいらは 旅の薬売りだ 109 00:08:18,790 --> 00:08:20,834 この辺で 商売しようと思って— 110 00:08:20,918 --> 00:08:23,837 カグヤ様の 許可をもらいに来たのよ 111 00:08:24,338 --> 00:08:25,589 母上は? 112 00:08:25,672 --> 00:08:28,091 今晩は留守にされると 113 00:08:28,842 --> 00:08:32,721 (ハゴロモ) そうか また出かけたのか 最近は 多いな 114 00:08:32,804 --> 00:08:34,890 (薬売り)まいったな… 115 00:08:38,143 --> 00:08:43,023 (ハムラ)ほう… どれどれ 俺が お前の薬を見てやる 116 00:08:44,566 --> 00:08:48,862 (薬売り)うわ! 人の商売道具に 何しやがる 117 00:08:49,154 --> 00:08:52,532 (ハムラ)ただの雑草に カビの生えた木の実… 118 00:08:52,616 --> 00:08:54,576 こりゃ 毒キノコだ 119 00:08:54,660 --> 00:08:57,871 こんなの飲まされたら 余計 具合が悪くなる 120 00:08:58,205 --> 00:09:01,083 さては お前 ペテンの薬売りだな? 121 00:09:01,166 --> 00:09:02,459 (薬売り)ギクッ 122 00:09:02,542 --> 00:09:06,213 この村には 母上と兄者の力がある 123 00:09:06,296 --> 00:09:09,883 それがあれば どんな病気だって たちどころに治る 124 00:09:09,967 --> 00:09:12,678 こんなの買うやつは 誰もいないよ 125 00:09:12,761 --> 00:09:16,139 おっ それって あの神樹様のお力なのか? 126 00:09:16,223 --> 00:09:20,143 いいから とっとと出ていけ 痛い目に遭いたくなきゃな 127 00:09:20,519 --> 00:09:23,105 (薬売り) あはは… はっ はっ… 128 00:09:27,776 --> 00:09:30,612 チクショ… バカにしやがって 129 00:09:31,405 --> 00:09:32,406 アタタタッ… 130 00:09:32,489 --> 00:09:35,075 頭にきたら 腰の痛みが ぶり返してきたぜ 131 00:09:35,158 --> 00:09:36,159 ん… 132 00:09:38,870 --> 00:09:40,539 神樹か… 133 00:09:41,957 --> 00:09:45,836 もし かけらでも 持って帰れば さぞ お高く… 134 00:09:46,378 --> 00:09:47,921 よし 鬼の居ぬ間に… 135 00:09:48,005 --> 00:09:49,339 (ハゴロモ)やめろ やめろ 136 00:09:49,631 --> 00:09:52,134 迂闊に 神樹に近づくと死ぬぞ 137 00:09:52,217 --> 00:09:54,428 (薬売り)あっ お前は… 138 00:09:54,761 --> 00:09:59,266 さっきは 悪かったな 弟は ちゃめっ気があるんでな 139 00:09:59,599 --> 00:10:02,769 何の用だ… あっ イテテッ… (腰が痛む音) 140 00:10:02,978 --> 00:10:04,855 お前に 聞きたいことがある 141 00:10:04,938 --> 00:10:07,983 ふざけるな 何も教えてやるものか 142 00:10:08,066 --> 00:10:10,777 答えてくれれば 腰を治してやる 143 00:10:13,030 --> 00:10:16,658 フンッ そんなことで 病気が治ったら 誰も苦労は… 144 00:10:16,783 --> 00:10:19,786 あっ… あれ? 治った… 145 00:10:20,287 --> 00:10:23,206 おおっ 本当に治ってる ハハハッ… 146 00:10:23,290 --> 00:10:26,418 …で 私の質問に 答えてくれるか? 147 00:10:26,501 --> 00:10:28,045 (薬売り)へい 何でも 148 00:10:29,338 --> 00:10:32,049 お前は いろいろな場所を 旅してるのだろ? 149 00:10:32,132 --> 00:10:35,510 ええ そりゃ もう それが商売ですから 150 00:10:37,054 --> 00:10:39,931 (ハゴロモ)あの峠の向こうは 見たことがあるか? 151 00:10:40,015 --> 00:10:43,560 (薬売り)ああ いえ それはないですが 他の所なら… 152 00:10:44,186 --> 00:10:46,772 そこでの母上のウワサは どんなだ? 153 00:10:46,855 --> 00:10:49,941 へえ そりゃ… あっ えっと… 154 00:10:50,025 --> 00:10:51,777 言いづらいことでもいい 155 00:10:51,860 --> 00:10:53,070 へえ… 156 00:10:53,904 --> 00:10:58,700 実は カグヤ様が行ってる 神樹へのしきたりに反対して— 157 00:10:58,784 --> 00:11:01,703 あちこちで 反乱が起きてるって ウワサです 158 00:11:01,912 --> 00:11:04,164 それを鎮圧するのに カグヤ様は— 159 00:11:04,247 --> 00:11:07,542 彼かの国の連中を 全滅させているとか… 160 00:11:07,918 --> 00:11:09,086 最近じゃ— 161 00:11:09,169 --> 00:11:12,506 カグヤ様は 暴君だって ウワサがあちこちで… 162 00:11:13,507 --> 00:11:14,925 全滅… 163 00:11:15,300 --> 00:11:17,803 それで 母上は 最近 留守に… 164 00:11:18,929 --> 00:11:21,556 行け もう 戻ってくるな 165 00:11:21,640 --> 00:11:23,266 そのほうが お前のためだ 166 00:11:23,350 --> 00:11:24,351 (薬売り)へい 167 00:11:38,615 --> 00:11:40,283 (ハムラ)どこも異常ないよ 168 00:11:41,952 --> 00:11:44,579 (ハムラ)兄者? (ハゴロモ)あっ ああ… 169 00:11:44,663 --> 00:11:46,873 何もないのが 一番だ 170 00:11:47,165 --> 00:11:48,542 兄者… 171 00:11:48,625 --> 00:11:51,253 あの蛙の言ったことが 気になるのかい? 172 00:11:51,336 --> 00:11:54,631 いや そういうわけではないが… 173 00:11:59,719 --> 00:12:02,973 あれは 神樹様へのしきたりの… 174 00:12:05,934 --> 00:12:08,145 あっ そんな… んっ 175 00:12:08,228 --> 00:12:09,396 あっ 兄者 176 00:12:10,397 --> 00:12:11,440 (ハゴロモ)ハオリ 177 00:12:12,607 --> 00:12:14,776 (ハオリ) ハゴロモ… ハムラ… 178 00:12:14,860 --> 00:12:15,944 (ハゴロモ)これは… 179 00:12:16,027 --> 00:12:19,698 (ハオリ)私に 神樹様への お使いの知らせが来たの 180 00:12:19,781 --> 00:12:20,907 (ハゴロモ)だが… 181 00:12:21,908 --> 00:12:23,743 しかたないことよ 182 00:12:23,827 --> 00:12:27,581 ずっと昔から カグヤ様が決めた しきたりなんだから… 183 00:12:28,206 --> 00:12:30,083 ハゴロモ ハムラ 184 00:12:30,167 --> 00:12:33,920 短い間だったけど 2人に会えて 楽しかったわ 185 00:12:34,171 --> 00:12:37,174 私のこと 忘れないでね 186 00:12:38,133 --> 00:12:39,259 ハオリ… 187 00:12:50,687 --> 00:12:51,938 (ハゴロモ)母上 188 00:12:52,731 --> 00:12:55,525 神樹のしきたりを 中止してください 189 00:12:56,485 --> 00:12:58,236 (大筒木カグヤ)それは ならぬ 190 00:12:58,320 --> 00:12:59,321 (ハゴロモ)しかし… 191 00:12:59,404 --> 00:13:03,783 お前たちとて わらわに 逆らうことは許しません 192 00:13:04,534 --> 00:13:06,328 では 教えてください 193 00:13:06,411 --> 00:13:08,580 あのしきたりで 神樹に向かった者たちは— 194 00:13:08,663 --> 00:13:10,081 どうなるのです? 195 00:13:10,457 --> 00:13:13,043 なぜ 1人も 帰ってこないのですか? 196 00:13:13,835 --> 00:13:16,213 (カグヤ) しきたりは 必要なのだ 197 00:13:16,463 --> 00:13:18,757 あの者たちが来るまでは 198 00:13:18,840 --> 00:13:20,258 (ハムラ)あの者たち? 199 00:13:21,301 --> 00:13:25,388 それは まだ お前たちが知る必要はない 200 00:13:25,472 --> 00:13:26,473 (ハゴロモ)んっ… 201 00:13:27,974 --> 00:13:32,062 (カグヤ)ハゴロモ ハムラ わらわは また出かける 202 00:13:32,145 --> 00:13:34,397 (カグヤ)留守を頼む (ハムラ)はい 203 00:13:41,988 --> 00:13:44,366 兄者 まさか… 204 00:13:44,449 --> 00:13:47,994 (ハゴロモ)ああ 私は あの峠に登ろうと思う 205 00:13:48,078 --> 00:13:50,705 母上に 知れれば ただでは済まないぞ 206 00:13:51,206 --> 00:13:53,124 それは 覚悟のうえだ 207 00:13:54,292 --> 00:13:57,170 分かった 兄者 俺も行こう 208 00:14:16,565 --> 00:14:17,983 何だ これは? 209 00:14:19,943 --> 00:14:21,027 兄者! 210 00:14:24,030 --> 00:14:25,031 (ハゴロモ)ハムラ 211 00:14:44,634 --> 00:14:47,721 (ハゴロモ)どうした? (ハムラ)兄者 この繭まゆを… 212 00:14:52,559 --> 00:14:53,643 ハオリ! 213 00:14:56,104 --> 00:14:59,065 ハオリ 起きろ ハオリ 214 00:14:59,149 --> 00:15:01,985 (ハムラ)兄者… ムダだ 215 00:15:04,529 --> 00:15:05,739 死んでる 216 00:15:06,698 --> 00:15:11,119 (ハゴロモの叫び声) 217 00:15:11,911 --> 00:15:15,373 (ハムラ)これが… 神樹のしきたりの正体 218 00:15:20,045 --> 00:15:22,505 (ハムラ)兄者 その目は… 219 00:15:26,134 --> 00:15:28,219 出てこい ガマ丸 220 00:15:34,684 --> 00:15:39,147 どうやら行ったようじゃな あの峠の向こうに 221 00:15:44,444 --> 00:15:46,154 わしに ついてこい 222 00:15:53,870 --> 00:15:54,913 ここは? 223 00:15:55,246 --> 00:15:57,707 (ガマ丸) ここは 蝦蟇がまの国じゃ 224 00:16:01,002 --> 00:16:04,339 (ハゴロモ)何だ? 不思議な力を感じる 225 00:16:04,756 --> 00:16:06,675 ほう さすがじゃな 226 00:16:06,758 --> 00:16:09,761 人間で ここの力を 感じとるとは 227 00:16:09,844 --> 00:16:13,515 ここは 仙力せんりきと呼ばれる 自然パワーが満ちておる 228 00:16:13,765 --> 00:16:16,101 だから その力を使えば… 229 00:16:17,102 --> 00:16:21,606 よっ わしにでも こんなことができるのじゃ 230 00:16:21,690 --> 00:16:23,191 (ハムラ)すげえ… 231 00:16:23,274 --> 00:16:24,901 (ガマ丸) よいしょ ついてこい 232 00:16:30,573 --> 00:16:33,284 これは 記憶石と呼ばれるものじゃ 233 00:16:33,535 --> 00:16:34,869 記憶石? 234 00:16:35,120 --> 00:16:38,915 (ガマ丸) 地上に起きた あらゆることを 記録している石じゃ 235 00:16:39,457 --> 00:16:43,336 見るがいい かつて 何が起きたのかを 236 00:16:45,171 --> 00:16:48,842 その昔 あの樹は 空から降ってきた 237 00:16:49,801 --> 00:16:51,177 それを追うように— 238 00:16:51,261 --> 00:16:54,723 お前たちの母 カグヤもやってきた 239 00:16:55,557 --> 00:17:00,478 カグヤは 地上に降りてから この地の帝みかどと恋に落ち— 240 00:17:00,562 --> 00:17:02,772 お前たちを みごもった 241 00:17:03,565 --> 00:17:07,318 だが カグヤの運命は 人間に翻弄され— 242 00:17:07,402 --> 00:17:10,238 そして 人間の敵に回った 243 00:17:10,655 --> 00:17:12,741 カグヤは 神樹の力を得て— 244 00:17:12,824 --> 00:17:15,952 お前たちの父親を そして 人々を— 245 00:17:16,035 --> 00:17:18,246 神樹の生贄いけにえに変えた 246 00:17:18,747 --> 00:17:20,206 一部の人間は— 247 00:17:20,290 --> 00:17:22,917 人間を絶やさぬために 記憶を抜かれ— 248 00:17:23,001 --> 00:17:25,253 元に 戻されたようじゃがな 249 00:17:25,837 --> 00:17:28,298 真相は カグヤしか知らぬ 250 00:17:28,548 --> 00:17:32,761 母上は 一体 どこから? なぜ 神樹を守ろうとする 251 00:17:32,844 --> 00:17:34,220 分からん 252 00:17:34,554 --> 00:17:38,683 遠い空からやってきたことと 関係しているのかもしれぬ 253 00:17:38,975 --> 00:17:41,019 はっきりしていることは… 254 00:17:41,686 --> 00:17:43,605 あの神樹が生えてから— 255 00:17:43,688 --> 00:17:48,359 明らかに 大地の自然エネルギーは 減少しているということじゃ 256 00:17:48,943 --> 00:17:50,695 なんてことを… 257 00:17:51,321 --> 00:17:55,074 (ガマ丸)大地ばかりではない 人間からもじゃ 258 00:17:55,158 --> 00:17:58,953 あの神樹がある限り やがて大地は枯れ果て— 259 00:17:59,037 --> 00:18:01,873 我々も同じ運命をたどる 260 00:18:07,962 --> 00:18:11,007 母上と話をする必要があるな 261 00:18:11,090 --> 00:18:13,426 だけど 母上が話なんて… 262 00:18:14,803 --> 00:18:18,807 ハゴロモよ お前の母の力は絶大じゃ 263 00:18:18,890 --> 00:18:22,894 わしも 素直に話を 聞いてくれる相手とは思えない 264 00:18:23,353 --> 00:18:25,939 たとえ 息子のお前でも 265 00:18:26,356 --> 00:18:30,652 ガマ丸 私に仙力の使い方を 教えてくれないか 266 00:18:30,735 --> 00:18:34,155 兄者… まさか 母上と戦うつもりでは? 267 00:18:34,697 --> 00:18:36,533 万が一のためだ 268 00:18:36,783 --> 00:18:39,410 (ガマ丸) なるほど カグヤの力を— 269 00:18:39,494 --> 00:18:42,705 強く受け継いだお前が 仙力を習得すれば— 270 00:18:42,789 --> 00:18:45,416 確かに 対抗できるかもしれぬ 271 00:18:45,834 --> 00:18:47,669 (ガマ丸)じゃが… (ハゴロモ)何だ? 272 00:18:47,752 --> 00:18:51,214 お前に 仙力を教えることは 危険な賭けじゃ 273 00:18:51,297 --> 00:18:52,924 ん… なぜだ? 274 00:18:53,007 --> 00:18:55,260 仙力を会得したお前が— 275 00:18:55,343 --> 00:18:58,304 母親と同じにならない 保証があるか? 276 00:18:58,388 --> 00:19:01,516 ガマ丸 ここまできて おじけづいたのか? 277 00:19:01,599 --> 00:19:02,851 何じゃと? 278 00:19:03,601 --> 00:19:06,271 お前の話は矛盾している 279 00:19:06,354 --> 00:19:09,023 お前は なぜ 私たちを 待っていた? 280 00:19:09,107 --> 00:19:10,191 お前は— 281 00:19:10,275 --> 00:19:14,445 母上と我々が戦うことを 最初から予測していたはずだ 282 00:19:14,529 --> 00:19:18,449 んっ… お前… 人間のくせに鋭いな 283 00:19:19,075 --> 00:19:21,536 そうじゃ お告げがあったのじゃ 284 00:19:21,619 --> 00:19:24,080 (ハゴロモ)お告げ? (ガマ丸)夢じゃ 285 00:19:24,163 --> 00:19:26,541 ガマは めったに 夢を見ない 286 00:19:26,624 --> 00:19:29,460 その夢は いわば予言に近い 287 00:19:29,752 --> 00:19:33,214 わしは お前たちが カグヤと戦う夢を見た 288 00:19:34,465 --> 00:19:35,717 その結果は? 289 00:19:35,800 --> 00:19:38,011 そこまでは 見ていないはずだ 290 00:19:38,094 --> 00:19:39,971 見ていたら びびりなどしない 291 00:19:40,054 --> 00:19:44,183 ゲコッ 何から何まで 蛙の心を読むとは… 292 00:19:44,267 --> 00:19:46,144 なんてやつじゃ 293 00:19:55,820 --> 00:19:57,739 何も考えるな 294 00:19:58,072 --> 00:20:02,493 自然エネルギーを感じて それを自分の中に 取り込め 295 00:20:10,585 --> 00:20:12,879 こいつは 驚きだのお 296 00:20:13,338 --> 00:20:17,759 ハゴロモめ あっという間に 仙力を習得しとる 297 00:20:24,474 --> 00:20:25,558 (ハムラ)母上 298 00:20:25,642 --> 00:20:27,894 もう お戻りになられたのですか? 299 00:20:28,311 --> 00:20:30,813 ハゴロモは どうしたのです? 300 00:20:31,773 --> 00:20:34,400 兄者は まだ村を 見回りに行ったまま… 301 00:20:34,484 --> 00:20:35,652 (カグヤ)ハムラ 302 00:20:35,735 --> 00:20:36,736 (ハムラ)うっ… 303 00:20:38,029 --> 00:20:40,865 わらわに 隠し事はムダだ 304 00:20:43,910 --> 00:20:44,994 (ハムラ)あっ くっ… 305 00:20:48,581 --> 00:20:50,333 (ハムラ)うっ… (カグヤ)ムダだ 306 00:20:50,416 --> 00:20:53,419 お前の白眼びゃくがんで 跳ね返そうとしても— 307 00:20:53,836 --> 00:20:58,466 わらわの白眼は お前のを はるかに上回る 308 00:21:05,348 --> 00:21:11,354 ♪〜 309 00:22:28,931 --> 00:22:34,937 〜♪ 310 00:22:38,274 --> 00:22:42,361 (カグヤ)お前たちは 掟を破り あの山に行きましたね 311 00:22:42,820 --> 00:22:44,489 隠し事はムダです 312 00:22:44,864 --> 00:22:47,700 わらわには お前たちの心が読める 313 00:22:47,784 --> 00:22:51,913 (ハゴロモ) ならば なぜ 私が母上に 怒っているかもご存じですね 314 00:22:52,246 --> 00:22:55,541 (カグヤ) あの娘を愛していたのだな 315 00:22:56,167 --> 00:22:58,294 次回の「ナルト 疾風伝」は… 316 00:23:00,671 --> 00:23:04,092 (ハゴロモ) 母上も かつて 愛を信じたはずです