1 00:00:08,307 --> 00:00:12,607 守る… 守るだと? 2 00:00:14,780 --> 00:00:17,449 なんの冗談だ…。 3 00:00:17,449 --> 00:00:20,118 もう一度 言う。 4 00:00:20,118 --> 00:00:23,518 お前は 兄のことを 知っているようで何も知らない。 5 00:00:25,457 --> 00:00:29,962 それ以上 ふざけたことを ぬかせば お前を殺す。 6 00:00:29,962 --> 00:00:33,799 どうやら ひと筋縄では いかなそうだな。 7 00:00:33,799 --> 00:00:36,702 まあ ムリもない。 8 00:00:36,702 --> 00:00:40,472 怪しげなヤツに こんなことを急に言われてもな。 9 00:00:40,472 --> 00:00:44,810 だが オレの話していることは事実。 10 00:00:44,810 --> 00:00:49,510 イタチからも聞いただろう? あの夜の協力者のことを。 11 00:00:52,551 --> 00:00:56,051 オレが その うちはマダラだ。 12 00:00:59,992 --> 00:01:02,894 イタチのことなら なんでも知っている。 13 00:01:02,894 --> 00:01:06,394 まあ イタチは そのことに 気づかずに死んだがな。 14 00:01:08,433 --> 00:01:11,336 うるせぇ!! そんなことは もう どうだっていい! 15 00:01:11,336 --> 00:01:13,772 オレの前から消えろ! 16 00:01:13,772 --> 00:01:18,110 いや 聞いてもらう。 お前は 聞かなくてはならない。 17 00:01:18,110 --> 00:01:21,013 それが お前の義務だ。 18 00:01:21,013 --> 00:01:26,618 忍の世のため 木ノ葉のため そして何より 19 00:01:26,618 --> 00:01:30,122 弟のお前のために すべてを懸けた兄 20 00:01:30,122 --> 00:01:33,122 うちはイタチの生きざまを。 21 00:01:38,463 --> 00:01:40,799 わかるか? 22 00:01:40,799 --> 00:01:45,137 イタチが なぜ お前の眼に 天照を仕込んだか。 23 00:01:45,137 --> 00:01:47,072 ハア… ハア… ハア…。 24 00:01:47,072 --> 00:01:51,643 お前とオレを イタチは どうしても 引き合わせたくなかったからだ。 25 00:01:51,643 --> 00:01:55,543 その理由は オレの話を聞けば すべてわかる。 26 00:01:58,817 --> 00:02:03,655 イタチの真実を知る者は 木ノ葉のダンゾウと三代目 火影 27 00:02:03,655 --> 00:02:09,761 そして 相談役の2人 ホムラとコハルの4人だけだった。 28 00:02:09,761 --> 00:02:15,567 三代目が死に 今 それを知るのは年寄りばかり3人。 29 00:02:15,567 --> 00:02:18,770 ヤツらは これから先も絶対に 30 00:02:18,770 --> 00:02:22,107 あの忌まわしい事実を 口外しないだろう。 31 00:02:22,107 --> 00:02:25,444 イタチの真実は 永久に闇へと消える。 32 00:02:25,444 --> 00:02:29,444 そして イタチも それを望んでいた。 33 00:02:33,618 --> 00:02:37,122 だが オレも イタチの真実を知っている。 34 00:02:37,122 --> 00:02:39,791 さっきも言ったな。 35 00:02:39,791 --> 00:02:43,462 イタチは そのことについては 気づかずに死んだと。 36 00:02:43,462 --> 00:02:49,801 しかし 念には念… イタチは オレを信用していなかったようだ。 37 00:02:49,801 --> 00:02:52,704 万に一つ その真実を 知るやもしれぬと 38 00:02:52,704 --> 00:02:56,475 天照で オレの口を閉ざそうとした。 39 00:02:56,475 --> 00:02:58,977 お前と話をするために 40 00:02:58,977 --> 00:03:02,777 オレが写輪眼を見せることまで 計算していたんだろう。 41 00:03:04,750 --> 00:03:08,420 何を言ってる…。 42 00:03:08,420 --> 00:03:11,420 何を言ってんだ? コイツ…。 43 00:03:13,291 --> 00:03:20,591 オレを守る… 守る? 真実… だと? 44 00:03:23,769 --> 00:03:26,469 思い出せ。 45 00:03:28,440 --> 00:03:32,440 イタチのことを ゆっくりと思い出してみろ。 46 00:03:36,114 --> 00:03:45,457 ハア… ハア… ハア…。 47 00:03:45,457 --> 00:03:48,257 お前の優しかった兄を…。 48 00:04:03,241 --> 00:04:05,241 イタチ:どうした? 49 00:04:08,079 --> 00:04:10,579 ここでしょ? 父さんが働いてるところ。 50 00:04:12,584 --> 00:04:14,519 木ノ葉警務部隊の本部だ。 51 00:04:14,519 --> 00:04:17,422 前から気になってたんだけど 52 00:04:17,422 --> 00:04:22,294 何で 警務部隊のマークに うちは一族の家紋が入ってるの? 53 00:04:22,294 --> 00:04:25,931 なんだ 気づいてたのか? 当たり前だろ! 54 00:04:25,931 --> 00:04:29,601 うん そうだな。 55 00:04:29,601 --> 00:04:33,271 簡単に言うと この警務部隊を組織し 56 00:04:33,271 --> 00:04:36,942 設立したのが うちは一族の 先代たちだったらしい。 57 00:04:36,942 --> 00:04:41,780 だからこの組織のシンボルマークに 自分たちの家紋をつけたのさ。 58 00:04:41,780 --> 00:04:47,586 昔からうちは一族は この里の 治安をずっと預かり守ってきた。 59 00:04:47,586 --> 00:04:52,958 うちはの家紋は その誇り高き 一族の証しでもあるんだよ。 60 00:04:52,958 --> 00:04:57,128 今や うちは一族も 小さくなってしまったけど 61 00:04:57,128 --> 00:05:00,999 今でもほぼ全員が ここの第一分隊に所属し 62 00:05:00,999 --> 00:05:03,735 里の治安維持に貢献している。 63 00:05:03,735 --> 00:05:08,240 忍の起こす犯罪を 取り締まれるのは 64 00:05:08,240 --> 00:05:11,076 更に 優秀な忍だけだからな。 65 00:05:11,076 --> 00:05:13,979 やっぱり父さんはすごいや 66 00:05:13,979 --> 00:05:16,948 兄さんもここに入るの? 67 00:05:16,948 --> 00:05:19,584 さあ どうかな。 68 00:05:19,584 --> 00:05:21,584 そうしなよ 69 00:05:25,390 --> 00:05:30,295 いや アイツは アイツは オレを殺そうとしたじゃないか! 70 00:05:30,295 --> 00:05:32,395 オレの眼を奪おうと。 71 00:05:37,435 --> 00:05:39,371 誰がこんなことを! 72 00:05:39,371 --> 00:05:43,108 愚かなる弟よ。 73 00:05:43,108 --> 00:05:45,777 万華鏡写輪眼! 74 00:05:45,777 --> 00:06:01,259 75 00:06:01,259 --> 00:06:04,262 落ち着け。 76 00:06:04,262 --> 00:06:06,562 ゆっくり息をしろ。 77 00:06:13,738 --> 00:06:15,674 オレに触るな! 78 00:06:15,674 --> 00:06:24,082 79 00:06:24,082 --> 00:06:26,017 例え 憎まれようともな。 80 00:06:26,017 --> 00:06:29,217 それが兄貴ってもんだ 81 00:06:33,425 --> 00:06:37,095 許せ サスケ。 また今度だ 82 00:06:37,095 --> 00:06:52,495 83 00:08:36,825 --> 00:08:38,760 気がついたか? 84 00:08:38,760 --> 00:08:41,696 悪いが 拘束させてもらった。 85 00:08:41,696 --> 00:08:45,096 おとなしく 話を聞いて もらえそうもなかったからな。 86 00:08:50,672 --> 00:08:54,509 アイツは… イタチは敵だ。 87 00:08:54,509 --> 00:08:59,180 父さんと母さんを殺し 一族を皆殺しに…。 88 00:08:59,180 --> 00:09:03,051 抜け忍で… 暁のメンバーだ。 89 00:09:03,051 --> 00:09:06,855 アイツは憎むべき存在だ。 90 00:09:06,855 --> 00:09:09,691 オレの目的…。 91 00:09:09,691 --> 00:09:15,196 あの夜… ヤツが うちは一族を 皆殺しにしたのは 事実だ。 92 00:09:15,196 --> 00:09:17,699 そして 木ノ葉を抜けた。 93 00:09:17,699 --> 00:09:20,035 だったら…。 94 00:09:20,035 --> 00:09:24,735 そして そうすることが 木ノ葉から下された任務だった。 95 00:09:27,208 --> 00:09:30,712 それが イタチの真実への入り口だ。 96 00:09:30,712 --> 00:09:33,214 任務だと!? 97 00:09:33,214 --> 00:09:39,214 そうだ。 あの夜 イタチは己を殺し 任務をやり遂げたのだ。 98 00:09:43,725 --> 00:09:46,561 少し 落ち着いたようだな。 99 00:09:46,561 --> 00:09:49,064 どういうことだ? 100 00:09:49,064 --> 00:09:52,500 イタチの話をするには 101 00:09:52,500 --> 00:09:56,500 木ノ葉創立の時代まで 話をさかのぼらねばならない。 102 00:09:58,373 --> 00:10:00,842 イタチは犠牲になったのだ。 103 00:10:00,842 --> 00:10:06,348 古くから続く因縁… その犠牲にな。 104 00:10:06,348 --> 00:10:09,384 犠牲? そうだ。 105 00:10:09,384 --> 00:10:14,089 そもそもが 木ノ葉隠れの里が 生まれたときからある 106 00:10:14,089 --> 00:10:19,089 大きな問題だ。 それが イタチの生き様を決めた。 107 00:10:22,197 --> 00:10:24,699 少し 長い話になるが 108 00:10:24,699 --> 00:10:27,602 これから話すことは すべて事実だ。 109 00:10:27,602 --> 00:10:33,041 何を根拠に信じろと? お前は信用できない。 110 00:10:33,041 --> 00:10:36,544 提示できる証拠はない。 111 00:10:36,544 --> 00:10:40,215 オレの話を信じるかどうかは お前が決めればいい。 112 00:10:40,215 --> 00:10:43,815 だが 話は 最後まで聞いてもらう。 113 00:10:56,164 --> 00:10:59,067 いいだろう。 話せ。 114 00:10:59,067 --> 00:11:01,669 フッ…。 115 00:11:01,669 --> 00:11:05,169 今より 80年以上も前の話だ。 116 00:11:10,178 --> 00:11:14,049 かつて 世界は 戦いの絶えない 戦国時代だった。 117 00:11:14,049 --> 00:11:17,052 国々は 自国の利権や 118 00:11:17,052 --> 00:11:20,688 領土拡大のために 争いを続けていた。 119 00:11:20,688 --> 00:11:27,362 その戦乱の時代… 忍の組織は 一族単位の武装集団でしかなく 120 00:11:27,362 --> 00:11:33,034 それぞれの一族は国に雇われ 戦争に参加していた。 121 00:11:33,034 --> 00:11:37,372 そして その数多くの 忍一族の中にあって 122 00:11:37,372 --> 00:11:41,209 最強と恐れられた 二つの一族があった。 123 00:11:41,209 --> 00:11:44,879 それが 我らが うちは一族と 124 00:11:44,879 --> 00:11:48,550 森の千手一族と呼ばれる 一族だった。 125 00:11:48,550 --> 00:11:53,154 我ら うちは一族は 頭抜けたチャクラと写輪眼を有し 126 00:11:53,154 --> 00:11:56,991 あらゆる戦闘に長けた いわゆる 戦闘一族として 127 00:11:56,991 --> 00:11:59,828 知れ渡っていた。 128 00:11:59,828 --> 00:12:03,164 そして オレは その うちは一族の中でも 129 00:12:03,164 --> 00:12:06,668 特別に強いチャクラを持つ者として 生まれた。 130 00:12:06,668 --> 00:12:11,840 しぶとく生き長らえているのが その証といってもいい。 131 00:12:11,840 --> 00:12:15,510 かつてのオレは 戦いに明け暮れていた。 132 00:12:15,510 --> 00:12:17,545 力が ものをいう時代。 133 00:12:17,545 --> 00:12:24,185 オレは より強い力を求め 友も弟も この手にかけた。 134 00:12:24,185 --> 00:12:26,521 キサマ…。 135 00:12:26,521 --> 00:12:30,859 だが そのおかげで 完全なる万華鏡を手に入れ 136 00:12:30,859 --> 00:12:33,528 オレは うちはのリーダーとなった。 137 00:12:33,528 --> 00:12:39,200 そして その力を使い 幾度となく 千手一族と戦った。 138 00:12:39,200 --> 00:12:42,871 千手一族の長… 柱間を相手にするには 139 00:12:42,871 --> 00:12:45,773 仕方のないことだったのだ。 140 00:12:45,773 --> 00:12:51,479 後に 初代火影となる 木遁の千手柱間…。 141 00:12:51,479 --> 00:12:56,179 この忍の世界の頂点であり オレのあこがれの忍だった。 142 00:13:03,057 --> 00:13:08,029 火影の名を初めて名乗った男 柱間が率いる千手一族は 143 00:13:08,029 --> 00:13:13,701 どの忍一族からも一目置かれ 何より恐れられていた。 144 00:13:13,701 --> 00:13:17,338 千手が動けば うちはが動く。 145 00:13:17,338 --> 00:13:22,177 ヤツらを相手にできるのは 我が一族ぐらいのものだった。 146 00:13:22,177 --> 00:13:26,047 千手を雇えば 対立国は うちはを雇う。 147 00:13:26,047 --> 00:13:27,982 まるで ライバルだ。 148 00:13:27,982 --> 00:13:32,782 柱間と対立するうち オレの名も どんどんと知られていった。 149 00:13:35,823 --> 00:13:40,662 イタチ:高みに近づくため その器を量るためだ 150 00:13:40,662 --> 00:13:44,132 名を上げる…。 151 00:13:44,132 --> 00:13:47,802 そんなことのために 弟の眼を奪ったのか? 152 00:13:47,802 --> 00:13:53,675 奪った… だが それは うちは一族を守るための力が 153 00:13:53,675 --> 00:13:56,144 必要だったからだ。 154 00:13:56,144 --> 00:13:58,079 守るためだと? 155 00:13:58,079 --> 00:14:03,017 そう うちはの名が上がれば おのずと敵も増える。 156 00:14:03,017 --> 00:14:05,486 激しい争いの中で 157 00:14:05,486 --> 00:14:09,357 千手一族をはじめとする 外敵から一族を守るには 158 00:14:09,357 --> 00:14:12,827 必要な犠牲だった。 159 00:14:12,827 --> 00:14:15,730 名を上げるためではない。 160 00:14:15,730 --> 00:14:19,601 弟は すべて承知のうえだった。 161 00:14:19,601 --> 00:14:22,601 自ら眼を差し出したのだ。 162 00:14:26,274 --> 00:14:30,144 だが あるとき 千手一族は うちはに対して 163 00:14:30,144 --> 00:14:33,147 休戦を申し出てきた。 164 00:14:33,147 --> 00:14:36,451 うちはは これに同意した。 165 00:14:36,451 --> 00:14:38,486 双方の一族の誰もが 166 00:14:38,486 --> 00:14:42,123 長く終わりのない戦いに 疲れ切っていた。 167 00:14:42,123 --> 00:14:45,627 限界にきていたのだ。 168 00:14:45,627 --> 00:14:51,132 だが オレは 休戦に ただ一人 反対した。 169 00:14:51,132 --> 00:14:55,637 今までの憎しみは どこに行ったというのだ? 170 00:14:55,637 --> 00:14:59,737 弟は 何のために 犠牲になったというのだ!? 171 00:15:05,647 --> 00:15:09,517 しょせん うちはと千手は水と油だ。 172 00:15:09,517 --> 00:15:12,420 いずれ うちは一族は 千手一族によって 173 00:15:12,420 --> 00:15:15,920 駆逐されてしまう そう思えてならなかった。 174 00:15:19,494 --> 00:15:25,099 だが うちは一族の皆は 休戦を望んでやまなかった。 175 00:15:25,099 --> 00:15:30,972 オレはリーダーとして しかたなく 皆の意志を汲み取った。 176 00:15:30,972 --> 00:15:34,108 それから ほどなく 177 00:15:34,108 --> 00:15:37,779 我ら忍連合は 領土の平定を望んでいた 178 00:15:37,779 --> 00:15:40,815 火の国との協定に こぎつける。 179 00:15:40,815 --> 00:15:45,953 そこに一国一里の 強固な組織ができあがった。 180 00:15:45,953 --> 00:15:49,824 火の国と木ノ葉隠れの里だ。 181 00:15:49,824 --> 00:15:54,629 一国一里のシステムを あらゆる国々が真似ていった。 182 00:15:54,629 --> 00:15:58,800 それにともない 争いも徐々に鎮火していく。 183 00:15:58,800 --> 00:16:01,302 ひとたびの平和だ。 184 00:16:01,302 --> 00:16:03,971 だが 木ノ葉は ある出来事によって 185 00:16:03,971 --> 00:16:06,474 すぐ混乱に陥った。 186 00:16:06,474 --> 00:16:09,510 ある出来事? 187 00:16:09,510 --> 00:16:14,148 里長 初代火影の座をめぐる 争いだ。 188 00:16:14,148 --> 00:16:20,421 お前も知るとおり その座を得たのは 千手柱間だ。 189 00:16:20,421 --> 00:16:24,092 火の国も里の皆も柱間を選んだ。 190 00:16:24,092 --> 00:16:26,994 うちはが主権の座から どんどんと遠ざかっていくのは 191 00:16:26,994 --> 00:16:28,963 明らかだった。 192 00:16:28,963 --> 00:16:31,766 オレは うちはを守るため 193 00:16:31,766 --> 00:16:34,669 うちは主導の道を 選ぶことを決めた。 194 00:16:34,669 --> 00:16:38,639 柱間と対峙する道をいくことを…。 195 00:16:38,639 --> 00:16:41,109 しかし うちはの者でさえ 196 00:16:41,109 --> 00:16:44,011 オレに ついてくる者は いなかった。 197 00:16:44,011 --> 00:16:46,781 部下たちは 再び争いの火種を 198 00:16:46,781 --> 00:16:49,117 起こそうとする オレをうとましく思い 199 00:16:49,117 --> 00:16:51,417 裏切ったのだ。 200 00:16:54,989 --> 00:16:59,761 オレは 利己的な欲求に 突き動かされていると叩かれ 201 00:16:59,761 --> 00:17:03,131 それどころか 己の命を守るために 202 00:17:03,131 --> 00:17:07,635 弟の眼を奪った 欲深い兄だと さげすまれた。 203 00:17:07,635 --> 00:17:11,506 どこに好き好んで 弟を傷つける兄がいる…。 204 00:17:11,506 --> 00:17:16,006 オレは ただ… うちはを 守りたかっただけだというのに。 205 00:17:18,146 --> 00:17:24,018 オレは 里を出た。 すべてに裏切られてな。 206 00:17:24,018 --> 00:17:29,618 そして 復讐者となり 木ノ葉隠れの里に戦いを挑んだ。 207 00:17:45,173 --> 00:17:48,075 だが オレは敗れた。 208 00:17:48,075 --> 00:17:53,514 終末の谷と呼ばれるようになった あの場所でな。 209 00:17:53,514 --> 00:17:56,417 オレはあそこで死んだとされている。 210 00:17:56,417 --> 00:18:01,022 柱間でさえ そう思ったはずだ。 211 00:18:01,022 --> 00:18:07,195 オレは 皆から そして 歴史から 忘れ去られていった。 212 00:18:07,195 --> 00:18:10,097 柱間の弟である 二代目火影は 213 00:18:10,097 --> 00:18:13,367 二度と オレのような反逆者を出さぬため 214 00:18:13,367 --> 00:18:19,240 信頼の証しとして うちはに 特別な役職を与えた。 215 00:18:19,240 --> 00:18:22,643 木ノ葉警務部隊の設立だ。 216 00:18:22,643 --> 00:18:28,149 しかし その実際は 里の政から うちはを遠ざけ 217 00:18:28,149 --> 00:18:33,020 なおかつ 一族を ひとまとめに 監視下に置くためのものだった。 218 00:18:33,020 --> 00:18:36,657 その意図に気づく うちはの者もいた。 219 00:18:36,657 --> 00:18:41,529 オレの意志を継ぐ 造反勢力も出てきた。 220 00:18:41,529 --> 00:18:44,332 が… 時 すでに遅し。 221 00:18:44,332 --> 00:18:49,003 時は流れ 主権は千手の手に。 222 00:18:49,003 --> 00:18:53,508 誇り高き うちは一族は 千手の犬へと成り下がった。 223 00:18:53,508 --> 00:18:56,410 そして オレの考えたとおりになった。 224 00:18:56,410 --> 00:19:00,910 ある事件で うちはは 完全に駆逐されてしまう。 225 00:19:05,219 --> 00:19:11,119 そう… 16年前の 九尾の妖狐 襲来だ。 226 00:19:15,196 --> 00:19:17,532 どういうことだ? 227 00:19:17,532 --> 00:19:23,337 九尾を手なずけ コントロールすることが できるのは うちはの瞳力だけだ。 228 00:19:23,337 --> 00:19:26,340 木ノ葉の上役たちは あの事件を 229 00:19:26,340 --> 00:19:30,478 うちはの何者かによる しわざではないかと勘ぐった。 230 00:19:30,478 --> 00:19:34,148 あれは 自然発生的な いわば 天災だ。 231 00:19:34,148 --> 00:19:36,651 うちはは関係していない。 232 00:19:36,651 --> 00:19:40,521 だが あらぬ疑いがかけられた。 233 00:19:40,521 --> 00:19:47,295 うちはが主権を狙って 反逆を 起こそうとしたのではないか と。 234 00:19:47,295 --> 00:19:52,199 以降 うちはへの監視は 暗部によって徹底され 235 00:19:52,199 --> 00:19:56,837 一族の居住地は 里の片隅へと追いやられ 236 00:19:56,837 --> 00:19:59,340 隔離さながらの状態になった。 237 00:19:59,340 --> 00:20:04,679 唯一 三代目火影だけは その処置に異議を唱えたが 238 00:20:04,679 --> 00:20:10,184 暗部のダンゾウ そして 相談役たちは それを認めなかった。 239 00:20:10,184 --> 00:20:15,056 しょせん うちは一族は 信用されていなかったのだ。 240 00:20:15,056 --> 00:20:18,056 差別が始まった。 241 00:20:22,296 --> 00:20:29,170 ヤツらの不信は わだかまりを生み 疑いはやがて 現実となっていく。 242 00:20:29,170 --> 00:20:36,644 うちは一族は クーデターを企んだ。 里を乗っ取るために…。 243 00:20:36,644 --> 00:20:39,547 そして 木ノ葉上層部は 244 00:20:39,547 --> 00:20:43,150 うちは一族の中に スパイを送り込んだ。 245 00:20:43,150 --> 00:20:47,750 それが お前の兄 うちはイタチだ。 246 00:20:52,159 --> 00:20:56,459 そこから イタチの地獄は始まったのだ。 247 00:28:54,158 --> 00:28:58,362 <791年 ハルジオン港。 248 00:28:58,362 --> 00:29:02,533 ナツたちが天狼島で 消息を絶ってから 249 00:29:02,533 --> 00:29:06,904 すでに 7年の歳月が流れていた 250 00:29:06,904 --> 00:29:10,507 いつまで海を見てるんだい。 251 00:29:10,507 --> 00:29:13,207 仕事も終わったし ギルドに戻ろう。