1 00:00:02,002 --> 00:00:10,010 ♪~ 2 00:00:11,011 --> 00:00:12,430 (紫苑) あぁ…! 3 00:00:12,513 --> 00:00:15,433 これ 全部 本なのか…。 4 00:00:15,516 --> 00:00:20,521 (ハムレットの鳴き声) 5 00:00:25,526 --> 00:00:28,446 (ハムレットの鳴き声) 6 00:00:28,529 --> 00:00:31,532 (紫苑) 読んでほしいのか? (ハムレットの鳴き声) 7 00:00:33,534 --> 00:00:36,454 (紫苑)「まだ 血の臭いがする」→ 8 00:00:36,537 --> 00:00:39,457 「アラビアの香料を みんな振り掛けても→ 9 00:00:39,540 --> 00:00:43,461 この小さな手に 甘い香りを 添えることは できはしない」→ 10 00:00:43,544 --> 00:00:49,467 ああ…。 ああ…。 ああ…。 何という ため息だ」→ 11 00:00:49,550 --> 00:00:51,469 「心の重荷が そのまま伝わる…」 12 00:00:51,552 --> 00:00:56,474 (ネズミ) ほれぼれするくらいの 棒読みだな。 “マクベス”が泣くぜ。 13 00:00:56,557 --> 00:01:01,395 (紫苑) お前 マクベスって名前なのか? (ネズミ) その本の題名だよ。 14 00:01:01,479 --> 00:01:04,398 シェークスピアも知らないのか? 15 00:01:04,482 --> 00:01:07,401 (紫苑) 芸術関係は 奨励されてこなかったんだ! 16 00:01:07,485 --> 00:01:10,404 (ネズミ) はいはい。 17 00:01:10,488 --> 00:01:13,407 (紫苑) あ…。 でも 子供のころ→ 18 00:01:13,491 --> 00:01:16,410 母さんに 本を読んでもらってた。 19 00:01:16,494 --> 00:01:21,415 そう。 町に 王子の像が立っていて そこに ツバメが…。 20 00:01:21,499 --> 00:01:26,420 (ネズミ)“幸福な王子” オスカー・ワイルドだ。 21 00:01:26,504 --> 00:01:29,423 「哀れな人々のために→ 22 00:01:29,507 --> 00:01:34,428 私のルビーを サファイアを 金箔を!」 23 00:01:34,512 --> 00:01:37,431 (紫苑) あぁ…。 (ネズミ) ハッハハ! 24 00:01:37,515 --> 00:01:42,436 本当の悲惨を知らない人間の 偽善と自己満足の物語さ。 25 00:01:42,520 --> 00:01:45,523 まさに あんたに うってつけだな。 26 00:01:47,525 --> 00:01:57,535 ♪~ 27 00:03:22,661 --> 00:03:24,413 (紫苑) ハァ~。 28 00:03:31,962 --> 00:03:34,298 (ネズミ)「母さんに連絡を取りたい」? 29 00:03:34,381 --> 00:03:36,300 (紫苑) 心配してると思うんだ。 30 00:03:36,383 --> 00:03:39,303 (ネズミ) あんた つぶれるぜ。 (紫苑) えっ? 31 00:03:39,386 --> 00:03:42,306 (ネズミ) 思い出 未練 心残り。 32 00:03:42,389 --> 00:03:45,309 くだらないものを背負ってちゃ いつか つぶれる。 33 00:03:45,392 --> 00:03:48,312 母親も同じだ。 捨てろ。 34 00:03:48,395 --> 00:03:51,315 (紫苑) 何で そんなこと…。 (ネズミ) 危険だからだよ。 35 00:03:51,398 --> 00:03:56,320 あんたは NO.6のIDを捨てた。 危険だからだ。 36 00:03:56,403 --> 00:03:58,322 誰かに対する思いも一緒さ。 37 00:03:58,405 --> 00:04:03,327 とらわれ 縛られ いつの間にか 足をすくわれる。 38 00:04:03,410 --> 00:04:07,331 (紫苑) だから捨てろと? (ネズミ) 捨てろ。 39 00:04:07,414 --> 00:04:10,334 (紫苑) じゃあ 君は どうなんだ? (ネズミ) 俺? 40 00:04:10,417 --> 00:04:13,337 (紫苑) 君は 危険を冒してまで 僕を助けてくれたろ。 41 00:04:13,420 --> 00:04:16,340 言ってることと やってることが違う。 42 00:04:16,423 --> 00:04:20,344 (ネズミ) あんた ホントに嫌な性格だな。 43 00:04:20,427 --> 00:04:25,432 あんたには命を助けてもらった。 その借りを返す。 それだけだ。 44 00:04:27,351 --> 00:04:30,270 (紫苑) ホントだ! (ネズミ) うん? 45 00:04:30,354 --> 00:04:33,273 (紫苑) 僕より 背が高くなってる。 46 00:04:33,357 --> 00:04:37,277 (ネズミ) ったく! その天然 何とかしろ。 47 00:04:37,361 --> 00:04:39,279 (紫苑) えっ…。 48 00:04:39,363 --> 00:04:41,281 (クラバットの鳴き声) 49 00:04:41,365 --> 00:04:45,285 (紫苑) お前が 僕の危機を ネズミに知らせてくれたのか? 50 00:04:45,369 --> 00:04:48,288 ありがとな。 (クラバットの鳴き声) 51 00:04:48,372 --> 00:04:52,292 (ネズミ) それは こいつだ。 各種センサーを内蔵してる。 52 00:04:52,376 --> 00:04:55,295 市内を ある程度 動き回ることができるんだ。 53 00:04:55,379 --> 00:04:59,299 (紫苑) ロボットなの!? すごい。 生きてるみたいだ。 54 00:04:59,383 --> 00:05:02,302 (ネズミ) あんたを見張ってたのは ついでだよ。 55 00:05:02,386 --> 00:05:05,305 俺は ずっと探っていたのさ。 56 00:05:05,389 --> 00:05:09,309 こいつを使って NO.6のアキレスけんをな。 57 00:05:09,393 --> 00:05:12,312 (紫苑) アキレスけん…。 58 00:05:12,396 --> 00:05:16,316 ネズミ! NO.6の様子を 調べていたんなら→ 59 00:05:16,400 --> 00:05:18,318 何か異変に気付かなかったか? 60 00:05:18,402 --> 00:05:21,321 (ネズミ) 異変? (紫苑) 例えば 蜂に関することとか。 61 00:05:21,405 --> 00:05:24,408 (ネズミ) おいおい むしろ それは あんたの専門…。 62 00:05:26,326 --> 00:05:29,288 おい 紫苑。 どうした? 63 00:05:29,329 --> 00:05:32,332 (紫苑) えっ? (ネズミ) その手。 64 00:05:34,334 --> 00:05:36,336 (紫苑) な… 何だよ これ!? 65 00:05:42,342 --> 00:05:46,305 (紫苑) く… くぅぅ…。 ぐわぁぁぁ! 66 00:05:46,346 --> 00:05:51,310 あっ…。 うぅ!! あぁぁ! 67 00:05:51,351 --> 00:05:54,313 (ネズミ) 紫苑! おい どうしたんだ! 紫苑! 68 00:05:54,354 --> 00:05:57,316 (紫苑) 首を…。 (ネズミ) 首? 69 00:05:57,357 --> 00:06:00,319 あっ! これは…。 70 00:06:00,360 --> 00:06:04,323 (紫苑) そこを… 切除してくれ…。 (ネズミ) 麻酔がない。 71 00:06:04,364 --> 00:06:07,367 (紫苑) いらない! 早く!! 72 00:06:10,370 --> 00:06:12,331 (ネズミ) あった! 73 00:06:12,372 --> 00:06:15,375 待ってろ。 すぐ切ってやる。 74 00:06:27,346 --> 00:06:29,264 (紫苑) うぐわぁぁぁあ!! 75 00:06:29,348 --> 00:06:32,267 うぅ…! あぁぁ! 76 00:06:32,351 --> 00:06:35,354 (ネズミ) 紫苑! しっかりしろ 紫苑! 77 00:06:38,357 --> 00:06:41,360 (紫苑) うあぁぁぁぁ! 78 00:06:56,375 --> 00:07:00,295 (紫苑) ネズミ…。 もういい…。 (ネズミ) あぁ? 79 00:07:00,379 --> 00:07:03,298 (紫苑) もう… 死なせて… く…。 (ネズミ) ふざけるな! 80 00:07:03,382 --> 00:07:07,302 人に 散々苦労させといて あっさり 一人でいくな! 81 00:07:07,386 --> 00:07:10,305 紫苑 分かってんのか? ママが泣くぞ! 82 00:07:10,389 --> 00:07:14,309 ママに 悲しい思いさせて いいのかよ! 83 00:07:14,393 --> 00:07:17,312 あの子は どうするんだよ! 沙布とかいう子。 84 00:07:17,396 --> 00:07:20,315 2年後に また会うって約束 忘れちまったのか!? 85 00:07:20,399 --> 00:07:22,317 何にも知らないくせに! 86 00:07:22,401 --> 00:07:26,280 セックスも 本も ケンカのやり方も ろくに知らないくせに→ 87 00:07:26,321 --> 00:07:29,283 生きてなくていいのかよ! 紫苑!! 88 00:07:29,324 --> 00:07:31,326 目を開けろ!! 89 00:07:39,334 --> 00:07:42,337 (ネズミ) そう。 お利口さんだ。 褒めてやるよ。 90 00:07:44,339 --> 00:07:46,300 (紫苑) あっ…! 91 00:07:46,341 --> 00:07:49,303 うぅ…! くっ! 92 00:07:49,344 --> 00:07:53,348 うぅ…! うぅ…! 93 00:08:05,360 --> 00:08:36,391 ♪~ 94 00:08:36,391 --> 00:08:39,353 (ネズミ) あそこで 何が…。 95 00:08:39,394 --> 00:08:44,358 フッ! 待ってろよ NO.6。 96 00:08:44,399 --> 00:08:47,402 いつか お前の病巣を えぐり出してやる。 97 00:08:55,410 --> 00:08:58,372 (沙布の祖母)《どうしたの? 浮かない顔して》→ 98 00:08:58,413 --> 00:09:03,377 《留学が うれしくないの?》→ 99 00:09:03,418 --> 00:09:06,380 《紫苑のこと?》 100 00:09:06,421 --> 00:09:11,385 (沙布の祖母)《ウフフ。 大丈夫。 2年なんて あっという間よ》 101 00:09:11,426 --> 00:09:14,388 (沙布)《おばあさま…》 102 00:09:14,429 --> 00:09:18,392 (沙布の祖母)《それに 私にも お友達が いっぱいできたし》→ 103 00:09:18,433 --> 00:09:21,436 《黄昏の家は ホントにいい所よ》 104 00:09:23,438 --> 00:09:28,318 《だから 何にも心配せずに しっかり勉強してらっしゃい》→ 105 00:09:28,402 --> 00:09:34,408 《どんなに離れていても 私たちは 心の糸で結ばれてますからね》 106 00:09:43,417 --> 00:09:45,419 (紫苑) 水…。 107 00:09:52,426 --> 00:09:54,344 (紫苑) あっ! 108 00:09:54,428 --> 00:09:57,347 バカな…。 \(ランプの落ちる音) 109 00:09:57,431 --> 00:10:00,434 (紫苑) これ 何だよ…。 あっ! 110 00:10:10,444 --> 00:10:12,362 (紫苑) あっ…。 111 00:10:12,446 --> 00:10:15,365 (ネズミ) 3日ぶりの お目覚めだな。 112 00:10:15,449 --> 00:10:17,367 その模様は 皮膚上だけの変異だ。 113 00:10:17,451 --> 00:10:21,455 静脈の怒張によるものじゃない。 よかったな。 114 00:10:23,457 --> 00:10:27,294 (紫苑) 嫌だ…。 こんなの嫌だ。 何で こんな目に…。 115 00:10:27,377 --> 00:10:30,297 (ネズミ) なかなかに 艶っぽいぜ。 (紫苑) やだ! やだ! 116 00:10:30,380 --> 00:10:33,300 (ネズミ) 勲章だと思えばいい。 117 00:10:33,383 --> 00:10:36,303 生き残った勲章だ。 (紫苑) 代償だ。 118 00:10:36,386 --> 00:10:42,392 山勢さんは死んで 僕は生き残った。 その代償だ! 119 00:10:44,394 --> 00:10:47,314 (ネズミ) 顔を上げろ。 120 00:10:47,397 --> 00:10:50,317 うつむいてないで 俺を見ろ! 121 00:10:50,400 --> 00:10:53,320 紫苑。 後悔してるのか? 122 00:10:53,403 --> 00:10:57,324 (紫苑) 何を? (ネズミ) 生き残ったことをだ。 123 00:10:57,407 --> 00:11:01,328 こんな姿になるくらいなら 死んだ方が ましだったか? 124 00:11:01,411 --> 00:11:03,413 答えろ 紫苑! 125 00:11:06,416 --> 00:11:10,337 (紫苑) ネズミ。 僕は生きていたい。 126 00:11:10,420 --> 00:11:12,339 (ネズミ) それでいい。 127 00:11:12,422 --> 00:11:15,342 この世は 生き残ったやつが勝ちだ。 128 00:11:15,425 --> 00:11:19,346 生きてることに 負い目なんか感じるな! 129 00:11:19,429 --> 00:11:23,350 そんな暇があったら 一日でも生き延びて→ 130 00:11:23,433 --> 00:11:27,312 たまに 死んだやつのことを 思い出してやればいい。 131 00:11:27,354 --> 00:11:31,316 それで十分さ。 132 00:11:31,358 --> 00:11:36,321 (ハムレットの鳴き声) 133 00:11:36,363 --> 00:11:41,326 (ネズミ)「飯にしろ」だってさ。 あんた 食べられるか? 134 00:11:41,368 --> 00:11:43,328 (紫苑 おなかの鳴る音) 135 00:11:43,370 --> 00:11:45,372 (ネズミ) フッフフフ。 136 00:11:47,374 --> 00:11:49,334 (紫苑) 何のスープ? 137 00:11:49,376 --> 00:11:52,337 (ネズミ)“マクベス”のスープ。 (紫苑) 何? それ。 138 00:11:52,379 --> 00:11:57,342 (ネズミ) イモリの目玉や カエルの指先 コウモリの羽を 釜で煮込んで…。 139 00:11:57,384 --> 00:12:00,345 (紫苑) そういうスープなら遠慮する。 140 00:12:00,387 --> 00:12:04,391 (ネズミ) 冗談だよ。 ご安心して召し上がれ。 141 00:12:11,398 --> 00:12:13,400 (紫苑) うまい。 142 00:12:16,445 --> 00:12:21,241 {\an8}(紫苑) これはサナギだ おそらく 蜂の。 (ネズミ) 分かるのか? 143 00:12:21,283 --> 00:12:25,245 (紫苑) 山勢さんの首から 蜂が出てくるのを見たんだ。 144 00:12:25,287 --> 00:12:29,249 (ネズミ) 人間の体内に寄生する蜂か…。 145 00:12:29,291 --> 00:12:32,252 だいたい あんた いつ 卵を産み付けられたんだ? 146 00:12:32,294 --> 00:12:34,254 (紫苑) 分からない。 147 00:12:34,296 --> 00:12:39,259 きっと 気付かれることなく産卵し しかも 急激に成長する。 148 00:12:39,301 --> 00:12:44,306 そして 何かの物質を出して 宿主を死に至らせる…。 149 00:12:46,308 --> 00:12:49,269 (ネズミ) フッフフハハハ! (紫苑) ネズミ? 150 00:12:49,311 --> 00:12:53,273 (ネズミ) アハハハハ! ハハハハ! 151 00:12:53,315 --> 00:12:57,194 うわっ! バカ 何すんだ! びしょぬれじゃないかよ! 152 00:12:57,277 --> 00:13:01,198 (紫苑) いや…。 ヒステリーの発作でも 起こしたのかと思って。 153 00:13:01,281 --> 00:13:04,201 (ネズミ) 何で 俺が ヒステリーなんか 起こさなきゃいけないんだ! 154 00:13:04,284 --> 00:13:08,205 (紫苑) だって 急に笑いだすから。 (ネズミ ため息) 155 00:13:08,288 --> 00:13:12,209 おかしいから笑っただけだ。 (紫苑) おかしい? 156 00:13:12,292 --> 00:13:16,213 (ネズミ) だって こいつが発生したのは NO.6だぜ。 157 00:13:16,296 --> 00:13:20,217 最新の都市を えたいの知れない 人食い蜂が飛び回ってんだ。 158 00:13:20,300 --> 00:13:23,220 笑える。 (紫苑) 笑い事じゃない。 人が死ぬんだぞ! 159 00:13:23,303 --> 00:13:25,222 (ネズミ) 笑えるね! 160 00:13:25,305 --> 00:13:27,224 あの都市はな→ 161 00:13:27,307 --> 00:13:30,227 自分に絶対服従する者しか 受け入れないんだ。 162 00:13:30,310 --> 00:13:33,230 あんただって そうだったろ? 163 00:13:33,313 --> 00:13:37,234 (紫苑)《市への変わることのない忠誠を 誓います》 164 00:13:37,317 --> 00:13:42,239 (ネズミ) 逆らったり 異議を唱えたり 反対する異物は 絶対に許さない。 165 00:13:42,322 --> 00:13:44,241 (銃声) 166 00:13:44,324 --> 00:13:48,245 (ネズミ) そうすることによって 成り立ってきた。 167 00:13:48,328 --> 00:13:52,249 (紫苑) でも…。 (ネズミ) そして その異物があんただ 紫苑。 168 00:13:52,332 --> 00:13:56,169 (紫苑) 僕が異物? (ネズミ) 立派なね。 169 00:13:56,253 --> 00:14:00,173 VCをかくまい 市の情報操作を疑い→ 170 00:14:00,257 --> 00:14:05,178 心のどこかで その欺瞞を感じていた。 171 00:14:05,262 --> 00:14:08,181 だから 消されそうになった。 172 00:14:08,265 --> 00:14:12,185 その都市が 今 人食い蜂に 食い荒らされようとしてる。 173 00:14:12,269 --> 00:14:14,187 いい気味じゃないか。 174 00:14:14,271 --> 00:14:18,275 (紫苑) でも 何とかしなくちゃ。 (ネズミ) 無駄だね。 175 00:14:20,277 --> 00:14:22,195 (紫苑) 僕は生き残った。 176 00:14:22,279 --> 00:14:26,199 蜂の毒素に対しての抗体が できてるかもしれない。 177 00:14:26,283 --> 00:14:29,202 だとしたら 僕の血液から血清を…。 178 00:14:29,286 --> 00:14:33,206 (ネズミ) アホくさ。 やつらが信用すると思ってんのか? 179 00:14:33,290 --> 00:14:36,209 (紫苑) じゃあ どうしたらいい! (ネズミ) 放っておけ。 180 00:14:36,293 --> 00:14:38,211 あの街が崩壊していくさまを→ 181 00:14:38,295 --> 00:14:41,214 特別席で ゆっくり観劇してたらいい。 182 00:14:41,298 --> 00:14:43,216 (紫苑) ネズミ! (ネズミ) おっと! 183 00:14:43,300 --> 00:14:46,219 また 水をぶっ掛けたりするなよ。 184 00:14:46,303 --> 00:14:50,223 (紫苑) 君は 西ブロックは 安全だと思っているのか? 185 00:14:50,307 --> 00:14:52,225 同じ人間なんだぞ。 186 00:14:52,309 --> 00:14:55,228 ここだって 寄生蜂にやられるかもしれない。 187 00:14:55,312 --> 00:14:57,188 (ネズミ) フン! 188 00:14:57,230 --> 00:15:01,192 市内の人間は みんな 俺たちを 同じ人間なんて思っちゃ いない。 189 00:15:01,234 --> 00:15:04,195 ここは聖都市の掃きだめさ。 190 00:15:04,237 --> 00:15:10,201 汚いものを みんな ここに捨てて NO.6は繁栄してきたんだ。 191 00:15:10,243 --> 00:15:16,207 それに これは 俺の勘だけどな あの怪物が宿主に選ぶのは→ 192 00:15:16,249 --> 00:15:19,210 壁の内側の住人だけだと思うぜ。 193 00:15:19,252 --> 00:15:22,213 ここで そんな話 ついぞ聞かない。 194 00:15:22,255 --> 00:15:24,215 それは つまり 宿主…。 195 00:15:24,257 --> 00:15:27,218 獲物が いないからなんじゃないのか? 196 00:15:27,260 --> 00:15:31,222 (紫苑) そんな…。 (ネズミ) 逆に NO.6の中では→ 197 00:15:31,264 --> 00:15:35,226 事故死として処理された 不審な事例が 幾つも確認された。 198 00:15:35,268 --> 00:15:41,232 ハッハハハ! 美食家なんだよ 怪物さんは。 199 00:15:41,274 --> 00:15:43,276 (紫苑) ハァ~。 200 00:15:48,281 --> 00:15:53,244 (ネズミ) 悪かった。 あんたを 苦しめるつもりは なかったんだ。 201 00:15:53,286 --> 00:15:57,165 あんたは 壁の内側の人間だったな。 202 00:15:57,248 --> 00:16:00,168 (紫苑) 内とか外とか 僕には よく分からない。 203 00:16:00,251 --> 00:16:05,173 (ネズミ) 分からないさ。 分かろうともしなかったんだから。 204 00:16:05,256 --> 00:16:09,177 与えられた情報を 疑いもしない者たち。 205 00:16:09,260 --> 00:16:13,181 無知で傲慢で幸福な者たち。 206 00:16:13,264 --> 00:16:17,185 だけど かわいそうにな…。 そこから転がり落ちた あんたに→ 207 00:16:17,268 --> 00:16:23,191 NO.6は はい上がるチャンスを与えない。 208 00:16:23,274 --> 00:16:26,194 (紫苑) ネズミ…。 (ネズミ) うん? 209 00:16:26,277 --> 00:16:28,196 (紫苑) 真実を知りたい。 210 00:16:28,279 --> 00:16:30,198 何が本当なのか→ 211 00:16:30,281 --> 00:16:33,201 僕の生きてる世界が どうなっているのか→ 212 00:16:33,284 --> 00:16:36,287 本当の姿が知りたい。 213 00:16:38,289 --> 00:16:42,210 (ネズミ) よく そんな恥ずかしいせりふ 言えるな。 214 00:16:42,293 --> 00:16:44,295 ついてこい。 215 00:16:48,299 --> 00:16:51,219 (紫苑) ネズミ どこへ行くんだ? 216 00:16:51,302 --> 00:16:54,222 (ネズミ) ホテル。 (紫苑) ホテル? 217 00:16:54,305 --> 00:16:56,307 あっ。 218 00:16:59,310 --> 00:17:02,230 (ネズミ) そいつは 普通のアシナガバチだぜ。 219 00:17:02,313 --> 00:17:04,232 (紫苑) 春だ。 (ネズミ) うん? 220 00:17:04,315 --> 00:17:09,237 (紫苑) これから冬になると 蜂は休眠状態に入るんだ。 221 00:17:09,320 --> 00:17:12,240 人体に産み付けられた 寄生蜂の卵も→ 222 00:17:12,323 --> 00:17:15,243 たぶん そのままの形で 冬を過ごす。 223 00:17:15,326 --> 00:17:21,249 そして 成長して 活動できる春が来たら→ 224 00:17:21,332 --> 00:17:24,252 一斉に ふ化する。 (口笛) 225 00:17:24,335 --> 00:17:27,255 そいつは いい。 まさに 春の祭典だ。 226 00:17:27,338 --> 00:17:32,260 何てったっけ? NO.6の創立を記念した…。 227 00:17:32,343 --> 00:17:34,262 (紫苑) 聖なる祝日。 228 00:17:34,345 --> 00:17:36,264 (ネズミ) 聖なる祝日。 229 00:17:36,347 --> 00:17:41,269 その祭典のさなかに 人食い蜂が 人間どもを食い破り→ 230 00:17:41,352 --> 00:17:44,272 辺りは 阿鼻叫喚に包まれる! 231 00:17:44,355 --> 00:17:48,359 ハハハハ! こいつは見ものだな。 232 00:17:50,361 --> 00:17:52,280 (紫苑) ネズミ。 (ネズミ) うん? 233 00:17:52,363 --> 00:17:55,366 (紫苑) なぜ NO.6を憎む? 234 00:17:57,285 --> 00:17:59,287 なぜ? 235 00:18:08,296 --> 00:18:11,257 (ネズミ) 着いたぞ。 (紫苑) えっ…。 236 00:18:11,299 --> 00:18:14,260 ホテルだった所か。 237 00:18:14,302 --> 00:18:16,262 (ネズミ) 今でも そうさ。 (紫苑) えっ? 238 00:18:16,304 --> 00:18:23,269 (犬のうなり声) 239 00:18:23,311 --> 00:18:25,271 (紫苑) 犬? 240 00:18:25,313 --> 00:18:29,275 何だ ここは 野犬の巣なのか!? 241 00:18:29,317 --> 00:18:38,284 (犬のうなり声) 242 00:18:38,326 --> 00:18:40,328 (紫苑) あっ…。 243 00:18:43,331 --> 00:18:45,333 (うなり声) 244 00:18:48,336 --> 00:18:52,298 (甘え声) 245 00:18:52,340 --> 00:18:55,301 (紫苑) おっ! アハハ。 246 00:18:55,343 --> 00:18:57,303 (ネズミ) あっ! 247 00:19:00,306 --> 00:19:04,227 (紫苑) 面接試験に合格したかな? (ネズミ) フン。 248 00:19:04,310 --> 00:19:08,231 (イヌカシ) アッハハハハハ! ようこそ お客人。 249 00:19:08,314 --> 00:19:11,234 (イヌカシ) その物騒なもん しまえよ ネズミ。 250 00:19:11,317 --> 00:19:15,238 (ネズミ) そっちが 礼を尽くした 出迎え方をしないからだ。 251 00:19:15,321 --> 00:19:18,324 (紫苑) 誰? (ネズミ) イヌカシだ。 252 00:19:24,330 --> 00:19:26,249 (ネズミ) 頼んでた情報は? 253 00:19:26,332 --> 00:19:30,336 (イヌカシ) 分かってんだろう? 代金と引き換えだ。 254 00:19:32,338 --> 00:19:35,258 (紫苑) 部屋の人たちは? >> お客さ。 255 00:19:35,341 --> 00:19:38,261 ねぐらのないやつを 安く泊めてやってる。 256 00:19:38,344 --> 00:19:40,263 (紫苑) あの犬たちは? 257 00:19:40,346 --> 00:19:44,267 暖房用に貸し出してるのさ。 凍え死なずに済む。 258 00:19:44,350 --> 00:19:47,353 (紫苑) それで イヌカシか…。 259 00:19:52,358 --> 00:19:55,278 (イヌカシ) ネズミ。 今回の依頼→ 260 00:19:55,361 --> 00:19:59,198 調査中に 面白いことが色々出てきてな~。 261 00:19:59,282 --> 00:20:03,202 追加料金 頂かねえとな。 262 00:20:03,286 --> 00:20:05,204 あっ? 何すんだ てめえ!! 263 00:20:05,288 --> 00:20:08,207 (紫苑) 母さんだ…。 >> はっ? 264 00:20:08,291 --> 00:20:11,210 (紫苑) これ 母さんの字だ! 265 00:20:11,294 --> 00:20:15,214 ネズミ 母さんに 連絡を取ってくれたのか? 266 00:20:15,298 --> 00:20:20,219 (ネズミ) 俺じゃない。 小ネズミの1匹が 気まぐれで行っただけだ。 267 00:20:20,303 --> 00:20:23,222 (紫苑) ありがとう。 268 00:20:23,306 --> 00:20:29,228 待てよ。 母さんに 連絡が取れたってことは 他の所も。 269 00:20:29,312 --> 00:20:32,231 例の寄生蜂について 知らせることも! 270 00:20:32,315 --> 00:20:35,234 (イヌカシ) 寄生蜂? (紫苑) そうだ! 271 00:20:35,318 --> 00:20:38,237 衛生管理局に連絡を取って 時間がかかっても→ 272 00:20:38,321 --> 00:20:41,240 根気よく説得すれば…。 >> お… おう。 273 00:20:41,324 --> 00:20:46,245 (紫苑) こっちにはサナギのサンプルがある。 何より 生き残った僕がいる! 274 00:20:46,329 --> 00:20:49,248 春までに 何らかの対策を 講じることができれば→ 275 00:20:49,332 --> 00:20:52,335 NO.6を…。 (ネズミ) 紫苑。 276 00:20:56,255 --> 00:20:58,216 (ネズミ) あんたが 真実を知って→ 277 00:20:58,257 --> 00:21:03,221 それでも まだ NO.6を守りたいと思うなら→ 278 00:21:03,262 --> 00:21:06,265 そのときは あんたも…。 279 00:21:09,268 --> 00:21:12,230 (ネズミ) 俺の敵だ。 280 00:21:12,271 --> 00:21:14,273 (紫苑) あっ…! 281 00:21:20,279 --> 00:21:30,289 ♪~