1 00:00:10,590 --> 00:00:12,520 (やよゐ)フフッ。 2 00:00:12,520 --> 00:00:14,460 (ジョゼフィーヌ)ワン。 3 00:00:14,460 --> 00:00:16,460 (やよゐ)ジョゼフィーヌ。 4 00:00:18,460 --> 00:00:20,930 私にくれるの? 5 00:00:20,930 --> 00:00:22,870 ありがとう。 ワン。 6 00:00:22,870 --> 00:00:24,800 (山代)ジョゼフィーヌ! 7 00:00:24,800 --> 00:00:27,270 (やよゐ)あっ… 山代さん。 8 00:00:27,270 --> 00:00:30,610 すみません。 最近 ちょっと目を離すと➡ 9 00:00:30,610 --> 00:00:33,280 すぐ どこかに行ってしまって。 10 00:00:33,280 --> 00:00:36,180 そのうえ 妙なお土産まで くわえてるんですよ。 11 00:00:36,180 --> 00:00:38,150 フフッ そうなんですか。 12 00:00:38,150 --> 00:00:41,620 まったく もう… だめだぞ もう。 13 00:00:41,620 --> 00:00:43,960 ほら 行くぞ ジョゼフィーヌ。 14 00:00:43,960 --> 00:00:45,960 ワン。 15 00:00:48,630 --> 00:00:53,500 (電話の発信音) 16 00:00:53,500 --> 00:00:56,970 [℡](やよゐ)はい 純喫茶 方舟です。 17 00:00:56,970 --> 00:00:59,300 (グラサン)出前を頼む。 18 00:00:59,300 --> 00:01:02,210 フィッシュ アンド チップス 1つ。 ケチャップでな。 19 00:01:02,210 --> 00:01:04,140 [℡]フィッシュ アンド チップスですね? 20 00:01:04,140 --> 00:01:07,580 そうだ。 フィッシュ アンド チップスだ。 [℡]かしこまりました。 21 00:01:07,580 --> 00:01:11,250 出前の注文を頂いたわ 加奈子。 22 00:01:11,250 --> 00:01:13,920 (加奈子)では 早速 作りましょう やよゐ。 23 00:01:13,920 --> 00:01:16,590 それは なんというお料理かしら? 24 00:01:16,590 --> 00:01:19,930 (やよゐ)それは… ああ… お料理の名前を忘れてしまったわ。 25 00:01:19,930 --> 00:01:22,590 (加奈子)どんなお料理か 聞かせてくださる? 26 00:01:22,590 --> 00:01:25,260 (やよゐ)ええ よろしくてよ。 27 00:01:25,260 --> 00:01:28,770 それは ある主従の物語。 28 00:01:28,770 --> 00:01:32,270 帝国の英知と伝統の 衣とボタンをまとった➡ 29 00:01:32,270 --> 00:01:35,610 きまぐれなあるじは 時に熱きベーゼを➡ 30 00:01:35,610 --> 00:01:40,280 時に冷めた吐息を操って 人々を とりこにしていく。 31 00:01:40,280 --> 00:01:43,620 今日も小麦色の ちびた従者たちを引き連れ➡ 32 00:01:43,620 --> 00:01:46,520 あるじは 宴に繰り出していくの。 33 00:01:46,520 --> 00:01:49,290 (加奈子)まあ なんて魅惑的なメニューでしょう。 34 00:01:49,290 --> 00:01:51,220 こんなお料理 ご存じかしら? 35 00:01:51,220 --> 00:01:53,820 ええ もちろん存じてますわ。 36 00:03:28,930 --> 00:03:30,930 (やよゐ)出前に行ってきます。 37 00:03:33,600 --> 00:03:36,510 (マスター)暑ぃ… もう溶けそう…。 38 00:03:36,510 --> 00:03:39,270 (潤)これじゃ お客さんも来ませんね。 39 00:03:39,270 --> 00:03:42,270 (一)エアコン 効いてねえのか? 40 00:03:44,150 --> 00:03:47,950 しかし 幽霊の私たちが 汗をかくくらいだから➡ 41 00:03:47,950 --> 00:03:50,850 相当のものよね この暑さは。 42 00:03:50,850 --> 00:03:54,220 (マスター)そういや アンタら 汗かくようになったんだ? 43 00:03:54,220 --> 00:03:58,560 (カヤ)ええ おかげさまで。 最近 私もやよゐも➡ 44 00:03:58,560 --> 00:04:01,460 少し影が 濃くなってきたみたいだし。 45 00:04:01,460 --> 00:04:05,430 方舟の皆さんといると 私たちの存在の力が➡ 46 00:04:05,430 --> 00:04:07,900 増していくように思えますわ。 47 00:04:07,900 --> 00:04:10,300 (あらし)えっとね 35.5度。 48 00:04:12,240 --> 00:04:14,180 あっ…。 49 00:04:14,180 --> 00:04:17,110 すげぇ! ピッタリ合ってます。 50 00:04:17,110 --> 00:04:21,580 フフフッ すごいでしょ。 なんとなく わかっちゃうんだよね。 51 00:04:21,580 --> 00:04:24,250 でも…。 52 00:04:24,250 --> 00:04:26,590 久しぶりだな。 53 00:04:26,590 --> 00:04:31,930 ギラギラしてて 熱とか光とかが こう… 押し寄せてくる感じの➡ 54 00:04:31,930 --> 00:04:34,630 懐かしい夏。 55 00:04:36,600 --> 00:04:41,440 まぁ それは それとして とりあえず冷房 強ね。 56 00:04:41,440 --> 00:04:43,770 おい 上賀茂。 リモコン どこいった? 57 00:04:43,770 --> 00:04:45,710 (潤)さあ。 58 00:04:45,710 --> 00:04:49,110 っていうか リモコンは基本的に マスターが一人で握って➡ 59 00:04:49,110 --> 00:04:52,880 放さないじゃないですか。 (マスター)え~っ そうか? 60 00:04:52,880 --> 00:04:56,720 (加奈子)あなたが最後に エアコンを 操作したのは いつごろなの? 61 00:04:56,720 --> 00:04:59,750 え~っと… この前 店で飲んだときに➡ 62 00:04:59,750 --> 00:05:02,520 操作したような しなかったような…。 63 00:05:02,520 --> 00:05:04,890 この前とは ゆうべですか? 64 00:05:04,890 --> 00:05:08,560 ゆうべだったような そうでないような…。 65 00:05:08,560 --> 00:05:11,260 な… なんて いいかげんな…。 66 00:05:13,240 --> 00:05:18,240 36度… 36.5度… フフフフッ。 67 00:05:21,910 --> 00:05:23,850 あっ…。 68 00:05:23,850 --> 00:05:25,780 とにかく リモコンだ! リモコンを探せ。 69 00:05:25,780 --> 00:05:27,780 この暑さじゃ 商売にならん! 70 00:05:27,780 --> 00:05:29,780 了解! 71 00:05:29,780 --> 00:05:32,780 行こう 一ちゃん。 了解っす! 72 00:05:34,920 --> 00:05:37,320 《まさか これは…》 73 00:05:43,930 --> 00:05:46,600 これは…。 74 00:05:46,600 --> 00:05:49,940 (やよゐ)それは ある主従の物語。 75 00:05:49,940 --> 00:05:53,540 帝国の英知と伝統の 衣とボタンをまとった➡ 76 00:05:53,540 --> 00:05:57,210 きまぐれなあるじは 時に熱きベーゼを➡ 77 00:05:57,210 --> 00:06:01,880 時に冷めた吐息を操って 人々を とりこにしていく。 78 00:06:01,880 --> 00:06:05,220 今日も小麦色の ちびた従者たちを引き連れ➡ 79 00:06:05,220 --> 00:06:08,120 あるじは 宴に繰り出していく。 80 00:06:08,120 --> 00:06:10,560 そんなお料理です。 81 00:06:10,560 --> 00:06:13,230 フィッシュ アンド チップス…。 82 00:06:13,230 --> 00:06:15,230 だよな? 83 00:06:17,100 --> 00:06:21,100 探したら こんなに出てきたぞ。 (マスター)どれが本物だ? 84 00:06:21,100 --> 00:06:25,240 まぁ とりあえず試してみようよ。 これなんか それっぽいよね。 85 00:06:25,240 --> 00:06:27,240 えいっ! 86 00:06:29,110 --> 00:06:31,580 (一たち)えっ…。 え~と…。 87 00:06:31,580 --> 00:06:33,520 じゃあ 次は これで。 88 00:06:33,520 --> 00:06:35,450 とりゃ! 89 00:06:35,450 --> 00:06:37,920 あっ。 (一たち)なんで 椅子が…。 90 00:06:37,920 --> 00:06:41,590 わけわかんねえな。 じゃ これは? 91 00:06:41,590 --> 00:06:43,530 ブワッ…。 92 00:06:43,530 --> 00:06:45,460 あっ 悪ぃ 悪ぃ。 ったくよ…。 93 00:06:45,460 --> 00:06:47,460 誰か タオルを。 94 00:06:47,460 --> 00:06:49,460 はい。 95 00:06:49,460 --> 00:06:52,200 38度…。 あっ…。 96 00:06:52,200 --> 00:06:54,540 ん? 何? いや… 別に。 97 00:06:54,540 --> 00:06:56,470 変な一ちゃん。 98 00:06:56,470 --> 00:06:58,410 《や… やはり…》 99 00:06:58,410 --> 00:07:00,710 次は これ いってみよう。 100 00:07:02,880 --> 00:07:05,550 うっ…。 あっ ごめん 一ちゃん。 101 00:07:05,550 --> 00:07:09,880 な~に… これくらい平気っすよ。 次いきましょう 次。 102 00:07:09,880 --> 00:07:11,820 (ドアベルの音) 103 00:07:11,820 --> 00:07:14,560 ただいま戻りました。 104 00:07:14,560 --> 00:07:16,860 何ですか? これ。 105 00:07:22,230 --> 00:07:24,900 ハズレばっかりだな。 106 00:07:24,900 --> 00:07:27,800 残ったのは この3つですね。 107 00:07:27,800 --> 00:07:30,240 [スピーカ]お米のとぎ汁で 床を拭くといいよ。 108 00:07:30,240 --> 00:07:32,170 ウフフ。 109 00:07:32,170 --> 00:07:34,110 こいつなんて どうだ? 110 00:07:34,110 --> 00:07:37,580 違うだろ どう見ても。 111 00:07:37,580 --> 00:07:40,480 (一たち)あっ…。 嵐山小夜子…。 112 00:07:40,480 --> 00:07:42,480 いきま~す!! 113 00:07:44,450 --> 00:07:46,450 (みんな)あっ…。 114 00:07:50,860 --> 00:07:53,530 なんか ヤベぇぞ! 止めろ!! 115 00:07:53,530 --> 00:07:55,460 39度…。 116 00:07:55,460 --> 00:07:57,400 あらしさん 早く! 117 00:07:57,400 --> 00:07:59,400 あらしさん!! 118 00:07:59,400 --> 00:08:01,400 39.5度…。 119 00:08:01,400 --> 00:08:04,100 あらしさ~ん! 120 00:08:06,110 --> 00:08:08,880 あらしさん どうして…。 121 00:08:08,880 --> 00:08:10,810 あらしさん? 122 00:08:10,810 --> 00:08:13,210 嵐山家 十訓…。 (一たち)えっ? 123 00:08:13,210 --> 00:08:15,880 家訓その一。 124 00:08:15,880 --> 00:08:21,580 嵐山家の子女たる者 質実剛健を旨とすべし。 125 00:08:23,560 --> 00:08:26,230 ああ… なんていうこと…。 126 00:08:26,230 --> 00:08:29,130 ついに… ついに始まってしまった!! 127 00:08:29,130 --> 00:08:31,100 始まった? 128 00:08:31,100 --> 00:08:35,900 あぁ 恐ろしい… 今に… 恐ろしいことが起こるわ! 129 00:08:35,900 --> 00:08:38,240 恐ろしいって 何が? 130 00:08:38,240 --> 00:08:40,180 それは…。 131 00:08:40,180 --> 00:08:45,110 (カヤ)あらしは 小さい頃から それはそれは厳しく育てられたわ。 132 00:08:45,110 --> 00:08:48,880 嵐山家の子女たる者 口が裂けても➡ 133 00:08:48,880 --> 00:08:53,580 人前で暑い寒いなどと 不平を言ってはならないって。 134 00:08:55,520 --> 00:08:58,860 あらしは その教えを 忠実に守ってきたわ。 135 00:08:58,860 --> 00:09:01,760 何年も 何年も。 136 00:09:01,760 --> 00:09:07,200 でも 本当に 平気なわけではなかったのよ。 137 00:09:07,200 --> 00:09:11,540 夏を繰り返すなか あらしの我慢と不満は➡ 138 00:09:11,540 --> 00:09:14,580 深く静かに積もっていった。 139 00:09:14,580 --> 00:09:17,350 それが今 大爆発しようとしている! 140 00:09:17,350 --> 00:09:20,050 だ… 大爆発したら どうなるんです? 141 00:09:20,050 --> 00:09:21,980 童歌が始まるの。 142 00:09:21,980 --> 00:09:23,920 童歌? 143 00:09:23,920 --> 00:09:28,220 歌が終わったとき そのときこそ あの悪夢が…。 144 00:09:28,220 --> 00:09:31,560 炎帝の惨劇が 再び始まるのよ! 145 00:09:31,560 --> 00:09:33,500 炎帝の惨劇? 146 00:09:33,500 --> 00:09:37,200 い… 言わせないで これ以上は…。 147 00:09:40,240 --> 00:09:42,170 いや~!! 148 00:09:42,170 --> 00:09:44,910 いや~! いや~!! 149 00:09:44,910 --> 00:09:47,240 家訓その二。 150 00:09:47,240 --> 00:09:50,580 義を見てせざるは勇なきなり…。 151 00:09:50,580 --> 00:09:53,480 《いかん! 早く店を 冷やさねば あらしさんが…》 152 00:09:53,480 --> 00:09:55,450 何するの? 危ないわ。 153 00:09:55,450 --> 00:09:57,450 おりゃ! 154 00:09:57,450 --> 00:09:59,590 八坂! 155 00:09:59,590 --> 00:10:02,260 うっ…。 だから 言ったのに。 156 00:10:02,260 --> 00:10:04,190 クソ…。 157 00:10:04,190 --> 00:10:06,590 最後のこいつで…。 待て 八坂! 158 00:10:06,590 --> 00:10:08,590 だから 早まるなよ おい! 159 00:10:10,470 --> 00:10:13,470 《そうだ… これが 本物なんて保証が どこにある? 160 00:10:13,470 --> 00:10:16,270 こいつを押したら 何が起こるんだ? 161 00:10:16,270 --> 00:10:18,770 ひょっとしたら この方舟に➡ 162 00:10:18,770 --> 00:10:21,280 最悪の事態を 招いてしまうかも…》 163 00:10:21,280 --> 00:10:23,210 家訓その三。 164 00:10:23,210 --> 00:10:27,950 花と嵐があるならば 常に嵐を求めるべし。 165 00:10:27,950 --> 00:10:29,880 《で… でも…。 166 00:10:29,880 --> 00:10:33,450 あらしさんを このまま 放っておくわけには…。 167 00:10:33,450 --> 00:10:36,490 どうする? どうする? 俺…。 168 00:10:36,490 --> 00:10:38,490 俺は…》 169 00:10:48,300 --> 00:10:51,210 《どうする? どうする? 俺…。 170 00:10:51,210 --> 00:10:53,210 俺は…》 171 00:10:56,580 --> 00:10:59,280 《な… などということになったら…》 172 00:11:01,250 --> 00:11:04,590 《俺は どうすれば…》 173 00:11:04,590 --> 00:11:07,260 か… 家訓その五…。 174 00:11:07,260 --> 00:11:09,190 うっ…。 175 00:11:09,190 --> 00:11:11,190 うお~っ!! 176 00:11:19,600 --> 00:11:22,100 ずいぶん深そうだな こりゃ。 177 00:11:22,100 --> 00:11:24,610 地下室… というより 洞窟ね。 178 00:11:24,610 --> 00:11:26,540 あらしの具合は? 179 00:11:26,540 --> 00:11:29,280 少しは効いてるとは 思うんですけど…。 180 00:11:29,280 --> 00:11:32,950 家訓その十一 天ぷらは塩で食すべし…。 181 00:11:32,950 --> 00:11:34,880 あらしさん…。 182 00:11:34,880 --> 00:11:37,290 降りてみっか。 183 00:11:37,290 --> 00:11:39,890 まぁ 今のここよりゃ ましだろ。 184 00:11:46,630 --> 00:11:50,500 心配ないですよ あらしさん。 この俺が ついてます。 185 00:11:50,500 --> 00:11:52,430 フゥ…。 186 00:11:52,430 --> 00:11:55,240 洞窟の中って結構 涼しいな。 187 00:11:55,240 --> 00:11:58,910 ああ これで少しは あらしさんも楽に…。 188 00:11:58,910 --> 00:12:01,810 ブワッ! キャーッ! 何事なの これは!? 189 00:12:01,810 --> 00:12:04,580 温泉でも 湧いてるんじゃないのか? 190 00:12:04,580 --> 00:12:08,250 お… 温泉!? 冬に湧けっての 冬に! 191 00:12:08,250 --> 00:12:11,920 そんな ばかな。 どこかで ボイラー管が壊れたのよ。 192 00:12:11,920 --> 00:12:14,820 これじゃ お店より ひどいですよ。 193 00:12:14,820 --> 00:12:17,260 あ… あつっ! あつっ… あつい! 194 00:12:17,260 --> 00:12:19,190 いけない! 195 00:12:19,190 --> 00:12:21,490 暑くなんかない!! 196 00:12:23,600 --> 00:12:25,930 ア… アイアンクロー! 197 00:12:25,930 --> 00:12:27,870 八坂! 198 00:12:27,870 --> 00:12:30,270 (加奈子)こ… これが炎帝の惨劇なの? 199 00:12:30,270 --> 00:12:33,610 いいえ。 これは まだ ほんの予兆に過ぎない。 200 00:12:33,610 --> 00:12:36,510 よ… 予兆ですって!? これが? 201 00:12:36,510 --> 00:12:40,480 この先に待っている 無限大の恐怖…。 202 00:12:40,480 --> 00:12:44,950 誰一人 逃れることはできない 本当の地獄。 203 00:12:44,950 --> 00:12:49,620 あの日の悪夢が… 真夏の悪夢が また…。 204 00:12:49,620 --> 00:12:51,560 キャーッ! 205 00:12:51,560 --> 00:12:54,460 ああっ…。 うっ… う~っ…。 206 00:12:54,460 --> 00:12:59,900 46度… 47度… 48度…。 207 00:12:59,900 --> 00:13:02,240 うっ… う~っ… うっ…。 208 00:13:02,240 --> 00:13:04,910 49度… 50度…。 209 00:13:04,910 --> 00:13:06,840 あつっ… ぐっ…。 210 00:13:06,840 --> 00:13:08,780 暑くない! 211 00:13:08,780 --> 00:13:10,780 あぁ どうしよう カヤさん…。 212 00:13:10,780 --> 00:13:13,250 このままじゃ 八坂も あらしさんも…。 213 00:13:13,250 --> 00:13:16,580 でも どうすれば… あっ そうだわ。 214 00:13:16,580 --> 00:13:18,520 うん? 215 00:13:18,520 --> 00:13:23,220 まいります。 地下で チカ子ちゃんが 力業! 216 00:13:25,260 --> 00:13:27,200 いかが? 217 00:13:27,200 --> 00:13:29,130 マイナス5度。 218 00:13:29,130 --> 00:13:31,930 ハァ… ハァ… ハァ…。 219 00:13:31,930 --> 00:13:34,270 ハァ…。 220 00:13:34,270 --> 00:13:37,170 大丈夫か? 八坂。 ああ…。 221 00:13:37,170 --> 00:13:39,940 止まった! 嵐山先輩が。 222 00:13:39,940 --> 00:13:43,440 昔ね 私が おもしろいことを言ったら…。 223 00:13:43,440 --> 00:13:46,350 (セミの鳴き声) 224 00:13:46,350 --> 00:13:50,890 ⦅カヤの話を聞くと ホント 涼しくなるね。 フフッ⦆ 225 00:13:50,890 --> 00:13:53,550 だから もしかしたらって。 226 00:13:53,550 --> 00:13:56,550 (一たち)あぁ なるほど…。 227 00:13:58,430 --> 00:14:01,430 (マスター)ハァ… ハァ… ビール…。 228 00:14:01,430 --> 00:14:03,900 誰か ビール…。 229 00:14:03,900 --> 00:14:06,930 とりあえず生を ゴキュッと…。 230 00:14:06,930 --> 00:14:10,240 あなた こんなときに 何を口走っているの? 231 00:14:10,240 --> 00:14:12,570 だってよ~ この暑…。 232 00:14:12,570 --> 00:14:14,510 うわっ!? 233 00:14:14,510 --> 00:14:18,250 アッと驚く為五郎だな。 ハハハハハハ…。 234 00:14:18,250 --> 00:14:20,180 51度…。 235 00:14:20,180 --> 00:14:22,120 (一たち)フゥ…。 (風の音) 236 00:14:22,120 --> 00:14:24,120 キャーッ! 237 00:14:24,120 --> 00:14:26,590 なに ただの風ですよ。 238 00:14:26,590 --> 00:14:29,260 岩に反響して ああいう音が出るんです。 239 00:14:29,260 --> 00:14:31,190 心配ないっすよ。 240 00:14:31,190 --> 00:14:33,130 そ… そうなんだ…。 241 00:14:33,130 --> 00:14:35,600 ということは この地下道は➡ 242 00:14:35,600 --> 00:14:37,930 どこかで外とつながっている➡ 243 00:14:37,930 --> 00:14:39,870 可能性があるということだな。 244 00:14:39,870 --> 00:14:41,800 うわっ! 抱きしめたいな。 245 00:14:41,800 --> 00:14:44,810 わっ… わっ…。 246 00:14:44,810 --> 00:14:48,280 ふむ チャイロホンヒラタゴミムシだ。 247 00:14:48,280 --> 00:14:51,180 地上にも洞窟にも 生息するタイプだな。 248 00:14:51,180 --> 00:14:53,110 あっ…。 249 00:14:53,110 --> 00:14:55,080 不覚…。 250 00:14:55,080 --> 00:14:58,550 まだまだ修練が足りないぞ 上賀茂隊員。 251 00:14:58,550 --> 00:15:00,490 ハハハハハハハ! 252 00:15:00,490 --> 00:15:02,420 ぐほっ! 253 00:15:02,420 --> 00:15:04,430 ぐっ…。 254 00:15:04,430 --> 00:15:08,560 痛っ… なんで…。 なれなれしく触るな! 255 00:15:08,560 --> 00:15:10,560 (みんな)あっ。 256 00:15:14,240 --> 00:15:16,570 ドッカーン!! 257 00:15:16,570 --> 00:15:18,510 (一たち)ド… ドッカン? 258 00:15:18,510 --> 00:15:21,440 ついに あらしが… 爆発したわ! 259 00:15:21,440 --> 00:15:23,440 (一たち)え~っ…。 260 00:15:23,440 --> 00:15:30,120 ♪「お日様ギラギラ わらしが十人」 261 00:15:30,120 --> 00:15:32,120 ♪「川遊びに」 262 00:15:32,120 --> 00:15:34,120 あらしさん? 263 00:15:34,120 --> 00:15:38,760 わ… 童歌が始まったぞ。 ついに最終段階に達したのよ。 264 00:15:38,760 --> 00:15:46,270 ♪「お日様ギラギラ わらしが九人」 265 00:15:46,270 --> 00:15:50,540 ♪「油蝉追いかけて」 266 00:15:50,540 --> 00:15:53,210 あの歌を最後まで歌ったとき➡ 267 00:15:53,210 --> 00:15:56,110 炎帝の惨劇が 再び始まる…。 268 00:15:56,110 --> 00:15:59,550 そうなったら もう… もう誰にも…。 269 00:15:59,550 --> 00:16:02,880 ♪「わらしが八人」 270 00:16:02,880 --> 00:16:07,220 ♪「油蝉追いかけて」 271 00:16:07,220 --> 00:16:10,560 ♪「わらしは七人」 272 00:16:10,560 --> 00:16:12,490 あと七人だ。 273 00:16:12,490 --> 00:16:15,230 カヤさん また頼みます。 ええ…。 274 00:16:15,230 --> 00:16:17,170 よろしくてよ。 275 00:16:17,170 --> 00:16:20,170 自由に十発 銃を撃つ! 276 00:16:22,570 --> 00:16:26,240 ♪「お日様ギラギラ」 277 00:16:26,240 --> 00:16:30,580 ♪「わらしが十人」 278 00:16:30,580 --> 00:16:32,510 ♪「川遊びに」 279 00:16:32,510 --> 00:16:34,450 十に戻った…。 280 00:16:34,450 --> 00:16:36,920 銃で十… なるほど。 281 00:16:36,920 --> 00:16:40,320 今のうちに 店に引き返すぞ。 急げ! 282 00:16:44,590 --> 00:16:47,630 ハァ… ビール… 生ビールを…。 283 00:16:47,630 --> 00:16:50,360 み… 道は本当に こっちでいいの? 284 00:16:50,360 --> 00:16:52,300 何も見えないわ…。 285 00:16:52,300 --> 00:16:55,000 (うなり声) 286 00:16:58,110 --> 00:17:01,880 こ… これって な… 何現象? 287 00:17:01,880 --> 00:17:04,780 そもそも エイリアンだろうが UMAだろうが➡ 288 00:17:04,780 --> 00:17:10,220 た… 大半は 無知と錯覚と 恐怖心が作り上げた幻で…。 289 00:17:10,220 --> 00:17:12,550 ま… 幻じゃないぞ これ!? 290 00:17:12,550 --> 00:17:15,460 まさか…。 か… か… 怪物? 291 00:17:15,460 --> 00:17:17,430 あ… あっ…。 292 00:17:17,430 --> 00:17:19,890 い… いない… いるはずがねえ。 293 00:17:19,890 --> 00:17:21,830 ま… 幻だ。 集団幻覚だ。 294 00:17:21,830 --> 00:17:25,770 ♪「お日様ギラギラ わらしが」 295 00:17:25,770 --> 00:17:29,470 《たとえいたって関係ねえ。 あらしさんは 俺が守る!》 296 00:17:31,510 --> 00:17:33,440 おりゃ~っ! 297 00:17:33,440 --> 00:17:35,440 (うなり声) 298 00:17:37,450 --> 00:17:39,910 キャーッ! やよゐ! 299 00:17:39,910 --> 00:17:41,850 ワン。 300 00:17:41,850 --> 00:17:45,250 ジョゼフィーヌ… でも どうして こんなところに? 301 00:17:47,260 --> 00:17:49,190 それは…。 302 00:17:49,190 --> 00:17:52,090 着いた!! 生ビールだ! 303 00:17:52,090 --> 00:17:54,530 は… 早く リモコンを。 304 00:17:54,530 --> 00:17:57,200 あらしさん もう少しの辛抱です。 305 00:17:57,200 --> 00:18:04,540 ♪「お日様ギラギラ わらしが五人」 306 00:18:04,540 --> 00:18:09,410 ♪「木登りで滑って」 307 00:18:09,410 --> 00:18:12,210 頼むぜ エアコン! 308 00:18:12,210 --> 00:18:14,550 (警報音) 309 00:18:14,550 --> 00:18:16,480 [スピーカ]バックします。 バックします。 310 00:18:16,480 --> 00:18:18,420 (マスター)何がよ? 311 00:18:18,420 --> 00:18:20,890 これも本物じゃねえのか! 312 00:18:20,890 --> 00:18:28,630 ♪「お日様ギラギラ わらしが四人」 313 00:18:28,630 --> 00:18:31,600 四人… 四人になったわ 加奈子。 314 00:18:31,600 --> 00:18:36,900 わ… 私は最後まで あなたと一緒よ やよゐ…。 315 00:18:36,900 --> 00:18:39,240 先生 お願いします。 316 00:18:39,240 --> 00:18:41,580 任されてよ。 317 00:18:41,580 --> 00:18:46,580 再び 二人を双子が フタがう! 318 00:18:48,450 --> 00:18:52,190 ♪「お日様ギラギラ」 319 00:18:52,190 --> 00:18:55,090 ♪「わらしが二人」 320 00:18:55,090 --> 00:18:58,530 ふ… 二人!? 進みやがった! 321 00:18:58,530 --> 00:19:03,860 ♪「笹舟流したら わらしは一人」 322 00:19:03,860 --> 00:19:07,740 ああ… 特盛り四段重ね。 323 00:19:07,740 --> 00:19:10,540 カヤさん! 浸ってる場合じゃないですよ!! 324 00:19:10,540 --> 00:19:12,470 カヤさん! 325 00:19:12,470 --> 00:19:18,880 ♪「お日様ギラギラ わらしが一人」 326 00:19:18,880 --> 00:19:21,780 あ… あらしさん…。 327 00:19:21,780 --> 00:19:23,750 お~っす…。 328 00:19:23,750 --> 00:19:25,750 って… 何だよ これ!? 329 00:19:25,750 --> 00:19:31,230 我慢大会でも やってんのか? うっせぇ! リモコンがねえんだよ! 330 00:19:31,230 --> 00:19:33,230 はぁ? リモコン? 331 00:19:35,100 --> 00:19:37,100 ひょっとして これのことか? 332 00:19:37,100 --> 00:19:39,100 そこか!! 333 00:19:39,100 --> 00:19:41,100 いけ! 334 00:19:45,570 --> 00:19:47,510 フゥ…。 335 00:19:47,510 --> 00:19:50,240 あらしさん よかった…。 336 00:19:50,240 --> 00:20:19,610 ♪~ 337 00:20:19,610 --> 00:20:22,280 ハッ… ハッ… ハッ…。 338 00:20:22,280 --> 00:20:25,610 ジョゼフィーヌ。 一人で どこかに 行くなって何度 言えば…。 339 00:20:25,610 --> 00:20:28,950 ♪「わらしが一人」 340 00:20:28,950 --> 00:20:32,820 ♪「花火を打ち上げて」 341 00:20:32,820 --> 00:20:36,820 ♪「みんないなくなった」 342 00:22:17,760 --> 00:22:20,260 (加奈子)そう それはよかったわ。 343 00:22:20,260 --> 00:22:22,200 また本を読みましたのよ。 344 00:22:22,200 --> 00:22:24,930 まぁ それは何という本かしら? 345 00:22:24,930 --> 00:22:28,600 (やよゐ)それは… ああ タイトルを忘れてしまったわ。 346 00:22:28,600 --> 00:22:31,270 どんなお話か 聞かせてくださる? 347 00:22:31,270 --> 00:22:33,270 (やよゐ)ええ よろしくてよ。 348 00:22:35,140 --> 00:22:38,150 それは ある魔物の伝説。 349 00:22:38,150 --> 00:22:42,280 平凡な少年が偶然拾いし 卵からよみがえったのは➡ 350 00:22:42,280 --> 00:22:45,190 この世のものならぬ異形の魔物。 351 00:22:45,190 --> 00:22:48,160 不毛の荒野のごとき寒々しい頭部。 352 00:22:48,160 --> 00:22:51,090 らんらんと輝く銀皿のごとき巨眼。 353 00:22:51,090 --> 00:22:55,730 耳まで裂けた口は どこまでも 貪欲に獲物を食い尽くす。 354 00:22:55,730 --> 00:23:00,230 時に自在に姿を消し 時に夜空を徘徊する魔物を➡ 355 00:23:00,230 --> 00:23:03,140 誰一人 止めることはできない。 356 00:23:03,140 --> 00:23:07,110 やがて魔物の眷属たちが 少年の街に押し寄せてくる。 357 00:23:07,110 --> 00:23:10,240 こうして平和な日常は 完全に破壊され➡ 358 00:23:10,240 --> 00:23:13,150 すべてを 混沌と混乱が覆いつくす。 359 00:23:13,150 --> 00:23:15,580 いつまでも いつまでも…。 360 00:23:15,580 --> 00:23:17,520 (悲鳴) 361 00:23:17,520 --> 00:23:20,250 (加奈子)まぁ なんて 身の毛もよだつお話でしょう。 362 00:23:20,250 --> 00:23:24,120 この魔物の弟は ある特徴的な鳴き声を放つの。 363 00:23:24,120 --> 00:23:27,130 何? 聞かせて。 364 00:23:27,130 --> 00:23:29,430 (やよゐ)バケラッ…。