1 00:00:01,376 --> 00:00:07,382 ♪〜 2 00:01:27,337 --> 00:01:30,423 〜♪ 3 00:01:34,844 --> 00:01:38,264 (夏目(なつめ))小さいころから 時々 変なものを見た 4 00:01:40,683 --> 00:01:41,976 (妖怪)アッアッ! 5 00:01:42,143 --> 00:01:44,229 (狗人) やれやれ… 今日も釣れなかった 6 00:01:44,354 --> 00:01:48,108 (長鼻)腹が減ったな アケビでも採りに行くか 7 00:01:48,233 --> 00:01:49,859 (黒い大きな妖怪)おい! (2人)ウッ… 8 00:01:50,443 --> 00:01:51,653 (2人)うん? 9 00:01:53,738 --> 00:01:54,656 ウワッ! 10 00:01:54,781 --> 00:01:59,536 (黒い大きな妖怪)たった今 この辺で人の子を見なかったか? 11 00:01:59,869 --> 00:02:06,167 友人帳(ゆうじんちょう)の夏目レイコの孫が こっちに逃げてきたはずなのだ 12 00:02:06,334 --> 00:02:08,044 (2人)ヒイ〜ッ! 13 00:02:08,169 --> 00:02:11,089 隠し立てすれば お前らも食うぞ 14 00:02:11,214 --> 00:02:13,466 (狗人)し… 知らぬぞ! (長鼻)本当だ! 15 00:02:13,800 --> 00:02:17,720 (黒い大きな妖怪) チッ… おのれ… どこへ逃げた? 16 00:02:18,179 --> 00:02:22,225 あ〜 うまそうだったのに 夏目… 17 00:02:22,684 --> 00:02:23,726 (ため息) 18 00:02:23,852 --> 00:02:25,019 (物音) うん? 19 00:02:25,145 --> 00:02:26,229 (夏目)よっ… 20 00:02:27,272 --> 00:02:28,773 (夏目)ハァ… 行ったか 21 00:02:28,898 --> 00:02:30,859 (狗人)ウワッ! (長鼻)人の子! 22 00:02:30,984 --> 00:02:33,528 (夏目)ほかの人には 見えないらしい それは— 23 00:02:33,653 --> 00:02:37,073 恐らく 妖怪と呼ばれるもののたぐい 24 00:02:44,414 --> 00:02:45,999 (夏目)ハァハァ… 25 00:02:46,166 --> 00:02:48,501 (夏目)祖母の遺品 友人帳 26 00:02:49,085 --> 00:02:51,671 強い妖力(ようりょく)を 持っていた祖母 レイコは— 27 00:02:51,796 --> 00:02:54,966 出会った妖怪に 片っ端から勝負を挑み— 28 00:02:55,091 --> 00:02:58,511 打ち負かすと 子分になる証しに その名を書かせた 29 00:02:59,429 --> 00:03:04,058 名を呼べば 決して逆らえない 契約書の束 友人帳 30 00:03:04,350 --> 00:03:08,271 それを継いで以来 こんなふうに 妖怪たちに追われる日々 31 00:03:11,399 --> 00:03:12,400 ハァ… 32 00:03:12,817 --> 00:03:14,360 息を整えて入らないと… 33 00:03:14,485 --> 00:03:15,737 (物音) うん? 34 00:03:17,155 --> 00:03:19,282 うん? 茶碗(ちゃわん)? 35 00:03:20,033 --> 00:03:21,576 なんで こんな所に… 36 00:03:22,285 --> 00:03:24,120 あっ… ウワッ! 37 00:03:25,830 --> 00:03:26,581 (ぶつかる音) 38 00:03:28,666 --> 00:03:29,584 あっ… ハッ… 39 00:03:31,377 --> 00:03:35,089 おい こら! 出てこい! 人の家の下に 勝手に入るな! 40 00:03:35,215 --> 00:03:36,424 (塔子(とうこ))貴志(たかし)君? (夏目)はい! 41 00:03:36,549 --> 00:03:38,301 (ぶつかる音) イッテ… 42 00:03:39,135 --> 00:03:41,012 あっ… と… 塔子さん 43 00:03:41,137 --> 00:03:44,432 (塔子)ただいま 買い物 遅くなっちゃって… 44 00:03:44,557 --> 00:03:46,809 (塔子)大丈夫? (夏目)ああ ええ 45 00:03:47,310 --> 00:03:48,311 (塔子)どうしたの? 46 00:03:48,436 --> 00:03:51,606 (夏目)その… ネズミがいたのが見えたんですけど 47 00:03:51,731 --> 00:03:53,816 (夏目)気のせいでした (塔子)まあ… 48 00:03:54,067 --> 00:03:57,946 でも 大丈夫よ うちには猫ちゃんがいるものね 49 00:03:58,112 --> 00:03:59,572 あっ はい… 50 00:03:59,697 --> 00:04:02,700 まあまあ こんなに汚れちゃって… 51 00:04:03,493 --> 00:04:04,702 フフッ… 52 00:04:05,453 --> 00:04:06,704 (風鈴の音) 53 00:04:07,330 --> 00:04:10,124 (塔子)そうだ 今日は すき焼きよ 貴志君 54 00:04:10,250 --> 00:04:11,960 (夏目)ハハッ… うれしいです 55 00:04:12,377 --> 00:04:13,127 フゥ… 56 00:04:13,253 --> 00:04:14,545 危なかった… 57 00:04:14,921 --> 00:04:18,216 奇妙に見えそうな行動は 取らないようにしなければ 58 00:04:20,176 --> 00:04:23,888 (滋(しげる))もし本当にネズミなら ネズミ捕りを買ってこなくちゃな 59 00:04:24,013 --> 00:04:26,432 いえ 多分 見間違えでしたから 60 00:04:26,891 --> 00:04:30,103 (塔子)近所の子犬が 迷い込んだのかもしれないわね 61 00:04:30,603 --> 00:04:32,438 貴志君 おかわりは? 62 00:04:32,605 --> 00:04:34,399 あっ… はい 63 00:04:35,108 --> 00:04:35,775 (塔子)はい 64 00:04:36,150 --> 00:04:38,194 (夏目)両親を早くに亡くし— 65 00:04:38,319 --> 00:04:40,363 親戚の間を たらい回しにされてきた俺を— 66 00:04:40,488 --> 00:04:43,116 引き取ってくれた藤原(ふじわら)夫妻 67 00:04:44,117 --> 00:04:46,786 ここは俺の大切な場所 68 00:04:48,079 --> 00:04:50,748 (ニャンコ先生) それは影茶碗(かげぢゃわん)というヤツだな 69 00:04:50,873 --> 00:04:54,168 もう2週間くらい 床下に住み着いとるぞ 70 00:04:54,335 --> 00:04:57,547 (噴き出す音) 2週間 住み着いてる!? 71 00:04:57,714 --> 00:05:01,426 (夏目)先生! 用心棒だろう? (ニャンコ先生)落ち着け アホ 72 00:05:01,551 --> 00:05:05,221 オッ! 当たりだ 夏目 もう1本もらってこい 73 00:05:05,346 --> 00:05:06,180 先生! 74 00:05:06,514 --> 00:05:09,809 名工に焼かれた茶碗は 欠けて捨てられたあと— 75 00:05:09,934 --> 00:05:13,855 大地の力を吸って あやかしものに なることもあるらしい 76 00:05:14,147 --> 00:05:19,027 そして 人恋しくて 古い民家の床下に住み着くのさ 77 00:05:19,152 --> 00:05:20,695 人恋しくて… 78 00:05:20,820 --> 00:05:23,489 (ニャンコ先生) その家に災いが訪れるとき— 79 00:05:23,656 --> 00:05:26,117 家じゅうを走り回って 知らせたり 80 00:05:26,492 --> 00:05:28,202 気まぐれに 身代わりとして— 81 00:05:28,328 --> 00:05:31,497 災厄を受けてくれることも あるらしいぞ 82 00:05:31,748 --> 00:05:33,624 害はないのか? 83 00:05:33,833 --> 00:05:37,170 そういうことだ まあ 飽きれば出ていくさ 84 00:05:37,295 --> 00:05:38,504 放っとけ 85 00:05:38,963 --> 00:05:40,089 そうなのか 86 00:05:40,214 --> 00:05:42,091 (ニャンコ先生) 大体 用心棒といっても— 87 00:05:42,216 --> 00:05:45,136 私は お前の死後 友人帳をもらう約束で— 88 00:05:45,261 --> 00:05:46,262 そいつを狙ってくる— 89 00:05:46,387 --> 00:05:48,848 あやかしどもから 守ってやってるだけ 90 00:05:48,973 --> 00:05:49,891 (窓をたたく音) (2人)うん? 91 00:05:51,059 --> 00:05:52,602 (首長妖怪)こんばんは 92 00:05:52,769 --> 00:05:53,686 (夏目)ウワッ! 93 00:05:53,811 --> 00:05:58,858 (首長妖怪)夏目さまですよね? 名を返していただきにまいりました 94 00:05:59,901 --> 00:06:01,861 (夏目) 友人帳を受け継いだ俺は— 95 00:06:02,195 --> 00:06:06,032 祖母に代わって 妖怪たちに名前を返すことにした 96 00:06:06,657 --> 00:06:10,203 まず 相手の姿をイメージし 念じる 97 00:06:10,578 --> 00:06:13,873 我を守りし者よ その名を示せ 98 00:06:15,625 --> 00:06:18,127 (夏目) 名前を解放するのに必要なのは— 99 00:06:18,294 --> 00:06:21,547 レイコと同じ血を持つ者の唾液と息 100 00:06:23,091 --> 00:06:24,300 (息を吐く音) 101 00:06:28,596 --> 00:06:30,598 ありがとうございます 102 00:06:33,017 --> 00:06:34,143 (夏目)ンンッ… 103 00:06:34,310 --> 00:06:36,813 名前を返すと ひどく疲れる 104 00:06:36,938 --> 00:06:40,858 (ニャンコ先生)バ〜カ者! また友人帳が薄くなるではないか! 105 00:06:40,983 --> 00:06:44,153 (夏目)勝手に やって来て 勝手に去っていく 106 00:06:44,403 --> 00:06:47,156 そういうものに 心を振り回されないように— 107 00:06:47,281 --> 00:06:49,784 いつかは強くなれるだろうか 108 00:06:51,119 --> 00:06:53,204 (物音) 109 00:06:53,329 --> 00:06:56,958 (夏目)何の音だ? まるで足音… 110 00:06:57,333 --> 00:06:58,584 (夏目)ハッ… (ニャンコ先生)アタッ! 111 00:06:58,751 --> 00:07:00,670 (ニャンコ先生) その家に災いが訪れるとき— 112 00:07:00,795 --> 00:07:03,840 家じゅうを走り回って 知らせたり 113 00:07:06,676 --> 00:07:08,886 (夏目)早速 走り回ってる! 114 00:07:10,430 --> 00:07:12,014 (ぶつかる音) 危ない! 115 00:07:14,600 --> 00:07:15,768 ハァ… 116 00:07:15,893 --> 00:07:16,561 あっ… 117 00:07:20,064 --> 00:07:21,065 (ニャンコ先生)ニャ? 118 00:07:21,232 --> 00:07:22,442 (夏目)先生! 119 00:07:22,567 --> 00:07:25,069 (ニャンコ先生) もう 私のせいではないだろうが! 120 00:07:25,236 --> 00:07:26,946 (チャイム) 121 00:07:27,113 --> 00:07:31,451 つまり 近々 あの家に災厄が訪れるということか 122 00:07:31,784 --> 00:07:32,952 (ため息) 123 00:07:33,411 --> 00:07:37,165 (西村(にしむら))どうした? 夏目 とうとう 恋煩いか? 124 00:07:37,290 --> 00:07:40,793 いや そんなんじゃないよ ちょっと寝不足なんだ 125 00:07:40,960 --> 00:07:44,005 はは〜ん… またエッチな本でも見てたな? 126 00:07:44,130 --> 00:07:45,798 フフッ… 違うよ 127 00:07:46,048 --> 00:07:48,217 (笹田(ささだ))なになに? 夏目君が どうしたって? 128 00:07:48,342 --> 00:07:50,303 (西村)女子には関係ない話! 129 00:07:50,428 --> 00:07:53,097 (笹田)なによ ケチね! 教えてくれたっていいじゃない 130 00:07:53,222 --> 00:07:54,432 (西村)ウワッ! 131 00:07:54,807 --> 00:07:57,560 (夏目) この町に来て 友人もできた 132 00:07:57,685 --> 00:08:00,396 祖母には… レイコさんには— 133 00:08:00,521 --> 00:08:03,065 人間の友人は ほとんど いなかったらしい 134 00:08:03,691 --> 00:08:05,067 だからだろうか 135 00:08:05,193 --> 00:08:09,030 彼女が片っ端から 妖怪たちに ケンカを吹っかけていたのは 136 00:08:09,155 --> 00:08:10,573 (転ぶ音) あっ… 137 00:08:11,240 --> 00:08:12,241 (おばば)アイタタタ… 138 00:08:12,366 --> 00:08:14,952 えっと… 杖(つえ)だ… 杖… 139 00:08:15,328 --> 00:08:18,998 大丈夫ですか? 杖なら ここに… 立てますか? 140 00:08:19,123 --> 00:08:21,459 (おばば)おやおや ご親切に 141 00:08:21,626 --> 00:08:24,086 坊やには 私が見えるんだねえ 142 00:08:24,253 --> 00:08:24,921 (夏目)えっ? 143 00:08:25,046 --> 00:08:26,297 しまった 妖怪か! 144 00:08:26,631 --> 00:08:28,758 (夏目)アアッ… (おばば)ヒヒヒヒッ… 145 00:08:28,883 --> 00:08:32,386 おお 坊や なんて強い力 持ってるんだ! 146 00:08:32,512 --> 00:08:33,679 (夏目)は… 離せ! 147 00:08:33,846 --> 00:08:37,600 ちょうどよかった 私は目が悪くてねえ 148 00:08:37,725 --> 00:08:40,937 坊や このおばばの 手伝いをしておくれよ 149 00:08:41,103 --> 00:08:46,692 昔 この辺りで とても強い力を 持った あやかしに鏡を借りてね 150 00:08:47,026 --> 00:08:50,154 名も知らぬが そいつは大きな災いを呼ぶと— 151 00:08:50,279 --> 00:08:53,282 ほかの あやかしどもに 恐れられていた 152 00:08:53,616 --> 00:08:56,244 しかし 坊やほどの 実力があれば— 153 00:08:56,369 --> 00:08:58,204 きっと見つけられるはず 154 00:08:58,371 --> 00:09:01,958 なっ… 離せ! ムリだ! 悪いが 手伝えない! 155 00:09:02,750 --> 00:09:05,878 (夏目)ウッ… (おばば)おやおや… ダメだねえ 156 00:09:06,003 --> 00:09:09,090 あやかしものが見えるのに 分からないのかい? 157 00:09:09,215 --> 00:09:11,342 断ったら どうなるか 158 00:09:11,509 --> 00:09:13,302 とにかく 面倒は ごめんだ 159 00:09:13,427 --> 00:09:16,347 そんな災いを招く妖怪に 関わったりしたら… 160 00:09:17,014 --> 00:09:20,351 (夏目)藤原家に もし何か持ち込んでしまったら… 161 00:09:20,977 --> 00:09:23,145 (おばば)かわいそうだが 気に入ってしまった 162 00:09:23,271 --> 00:09:25,731 手伝ってくれぬと言うなら… 163 00:09:25,898 --> 00:09:26,941 たたる 164 00:09:28,484 --> 00:09:29,652 (夏目)やめろ! 165 00:09:31,112 --> 00:09:34,657 (おばば) あしたも ここで待っているよ! 来なかったら… 166 00:09:34,991 --> 00:09:36,284 殺す! 167 00:09:37,868 --> 00:09:39,120 (夏目)ニャンコ先生! 168 00:09:39,245 --> 00:09:40,621 (障子の開く音) うん? 169 00:09:40,788 --> 00:09:42,331 オッ? どうした? 夏目 170 00:09:42,456 --> 00:09:45,626 ハァ… ヤバイ… なんか変なヤツに… 171 00:09:46,210 --> 00:09:49,797 あっ! お前 たたりを受けかけておるな 172 00:09:49,922 --> 00:09:53,426 私の獲物に手を出すとは どこのどいつだ!? 173 00:09:53,551 --> 00:09:55,344 お… おばば… 174 00:09:55,469 --> 00:09:58,472 うん? おばば? なんか怖いぞ 175 00:09:58,598 --> 00:10:00,891 お… おい! しっかりしろ 夏目! 176 00:10:01,392 --> 00:10:04,228 (夏目) 何だろう そういえば さっき— 177 00:10:04,353 --> 00:10:07,565 おばばの言った何かが 少し引っ掛かった 178 00:10:07,815 --> 00:10:10,568 (影茶碗の足音) 179 00:10:10,693 --> 00:10:15,239 影茶碗が走ってる 俺が災いを持ち込んだから… 180 00:10:16,824 --> 00:10:19,368 (おばば)今年も咲かないのかい? 181 00:10:19,994 --> 00:10:25,374 このまま枯れてしまったら 楽しみが減って 寂しいじゃないか 182 00:10:26,709 --> 00:10:31,255 よし このおばばが きっと助けてやるから 待っといで 183 00:10:36,135 --> 00:10:37,261 夢? 184 00:10:37,762 --> 00:10:40,681 それとも あのおばばあやかしの… 185 00:10:40,806 --> 00:10:42,642 (窓をたたく音) あっ… 186 00:10:43,351 --> 00:10:44,477 来ちゃった 187 00:10:44,644 --> 00:10:46,437 ええっ!? な… なんで? 188 00:10:46,771 --> 00:10:49,023 あした待ってるって 言ったじゃないか! 189 00:10:49,148 --> 00:10:51,567 フフフフッ… 待ちきれなくって 190 00:10:51,692 --> 00:10:54,945 せっかく ヤツを 見つけてくれそうな者に会えたんだ 191 00:10:55,112 --> 00:10:57,114 逃げられたら もったいない 192 00:10:57,239 --> 00:11:00,201 このおばば 結構 気が短いよ 193 00:11:00,368 --> 00:11:03,954 手伝うのかい? 手伝わないのかい? 194 00:11:04,163 --> 00:11:07,792 分かった 手伝うから この家に入らないでくれ! 195 00:11:07,917 --> 00:11:09,460 フフフフッ… 196 00:11:09,627 --> 00:11:10,961 (ため息) 197 00:11:11,128 --> 00:11:13,672 (影茶碗の足音) 198 00:11:16,300 --> 00:11:17,218 (夏目)あのおばば— 199 00:11:17,510 --> 00:11:20,763 先生も追い払えないような 力の強いヤツなのか? 200 00:11:20,930 --> 00:11:24,350 あれは 多分 社持ちだった神格のあやかし 201 00:11:24,767 --> 00:11:29,146 私は ともかく 小物は 触れれば たたりをもらいかねない 202 00:11:29,271 --> 00:11:31,065 そんなに強いのか… 203 00:11:31,232 --> 00:11:33,025 (ニャンコ先生) フン… いまいましい 204 00:11:33,150 --> 00:11:35,194 しかし この時代 あの手の神は— 205 00:11:35,319 --> 00:11:38,572 大抵 気を病んだり 弱ったりしているものさ 206 00:11:38,697 --> 00:11:41,909 あいつは 目がボンヤリとしか 見えていないようだし— 207 00:11:42,034 --> 00:11:44,537 適当に つきあって終わらせろ 208 00:11:45,037 --> 00:11:47,248 (夏目) 小物は気安く近づけない 209 00:11:47,581 --> 00:11:51,419 だから 妖怪が見える人間の俺に 飛びついてきたのか 210 00:11:52,044 --> 00:11:54,797 あやかしとも 人とも つきあえない神さま 211 00:11:56,549 --> 00:11:57,800 レイコさん… 212 00:11:58,259 --> 00:12:00,094 オッ? このにおい… 213 00:12:00,469 --> 00:12:03,305 こっちだ 坊や よく来たね 214 00:12:03,472 --> 00:12:05,599 拒否権は ないんでしょう? 215 00:12:05,724 --> 00:12:07,309 あっ… 花? 216 00:12:07,435 --> 00:12:12,481 フフフッ… いい香りだろう 見せびらかすために着けてきたのだ 217 00:12:12,648 --> 00:12:15,234 (夏目)確かに いい香りですね 218 00:12:15,359 --> 00:12:18,612 おお そうかい そうだろう そうだろう 219 00:12:18,737 --> 00:12:21,365 さあ こっちだ おいで 坊や 220 00:12:21,574 --> 00:12:24,785 この先の森で ヤツと出会ったのだ 221 00:12:25,619 --> 00:12:27,621 “坊や”は やめてください 222 00:12:28,998 --> 00:12:30,332 (夏目)そうか 223 00:12:30,583 --> 00:12:35,296 妖怪との交流も少ないなら “友人帳の夏目”なんて知らないか 224 00:12:42,136 --> 00:12:45,431 これは 道が分からなくなりそうだ 225 00:12:45,556 --> 00:12:47,141 (おばば)こっちだよ こっち! 226 00:12:47,558 --> 00:12:50,478 ほら この辺りで ヤツに会ったんだ 227 00:12:50,895 --> 00:12:54,398 (夏目)その災いを呼ぶと 恐れられている妖怪って— 228 00:12:54,523 --> 00:12:55,733 どんなヤツです? 229 00:12:55,858 --> 00:12:59,403 うむ… まあ はっきり見えていたわけではないが 230 00:12:59,528 --> 00:13:01,947 結構 小さいヤツだったよ 231 00:13:02,114 --> 00:13:03,449 (夏目)小さい… 232 00:13:03,574 --> 00:13:06,452 死ぬ気でかかれば 俺と先生で なんとかできるか 233 00:13:07,411 --> 00:13:10,831 あれ? おばばは 鏡を借りたと言ってなかったか? 234 00:13:10,956 --> 00:13:12,708 そんなに危険なヤツなのに? 235 00:13:13,250 --> 00:13:16,337 そうか あのとき 引っ掛かったのは これか 236 00:13:16,629 --> 00:13:20,591 フフッ… 私は話し相手も少ないからね 237 00:13:20,716 --> 00:13:25,221 住みかの近くにある花の老木を かわいがっていたんだけど— 238 00:13:25,387 --> 00:13:28,516 やっかいな悪霊が憑(つ)いちまったんだ 239 00:13:28,641 --> 00:13:31,227 (夏目)老木… あの夢は それか 240 00:13:31,894 --> 00:13:33,687 (おばば) おかげで その木が枯れてきて— 241 00:13:33,812 --> 00:13:36,899 そいつを追い払うには 鏡が必要でね 242 00:13:37,024 --> 00:13:38,150 探し歩いていたら— 243 00:13:38,275 --> 00:13:41,237 鏡を持ってるヤツが そこに座っていたんだ 244 00:13:41,779 --> 00:13:44,073 それを奪おうと思ったが… 245 00:13:44,490 --> 00:13:47,576 返り討ちに遭い 投げ飛ばされたのだ 246 00:13:47,701 --> 00:13:49,828 (ニャンコ先生) かなりダメダメな神だな 247 00:13:50,162 --> 00:13:54,583 (おばば)それでも どうしても 鏡が欲しいと頼んだら くれたのだ 248 00:13:55,125 --> 00:13:58,879 恐れられていたのに? 結構 いいヤツじゃないですか 249 00:13:59,296 --> 00:14:02,258 (おばば)そうなのだよ しかし ほかのあやかしたちは— 250 00:14:02,383 --> 00:14:06,220 いつも ヤツを遠巻きにして 恐れているようだったし 251 00:14:06,345 --> 00:14:08,597 ヤツ自身も言っていたのだ 252 00:14:09,056 --> 00:14:11,850 “自分は災厄を招いてしまう”と 253 00:14:11,976 --> 00:14:15,354 “人間のことが あまり好きではない”とも… 254 00:14:15,521 --> 00:14:16,605 ハッ… 255 00:14:17,815 --> 00:14:21,694 (おばば)鏡をもらったが 私は うまく祓(はら)えなくてね 256 00:14:21,819 --> 00:14:24,280 やっぱり返そうと 会いに行ったら— 257 00:14:24,446 --> 00:14:28,367 鏡を見るのは嫌いだからと 受け取ってくれなくって 258 00:14:28,492 --> 00:14:32,329 その代わりに 時々 会って 話すようになったのだが… 259 00:14:33,747 --> 00:14:39,003 ああ… こうやって よ〜く見ると この辺りに傷があった 260 00:14:39,879 --> 00:14:42,298 あやかしどもを あんなに恐れさせるのに— 261 00:14:42,423 --> 00:14:44,800 人に作られた傷のようだった 262 00:14:45,342 --> 00:14:48,554 なんだか かわいく思えて 住みかへ招いたら— 263 00:14:48,679 --> 00:14:51,056 私の社を見て… 264 00:14:51,181 --> 00:14:51,932 (夏目)うん? 265 00:14:52,099 --> 00:14:55,185 なぜか 少し がっかりしていたよ 266 00:14:56,562 --> 00:15:02,234 その後 事情を話したら ヤツが 老木の悪霊を祓ってくれたのだ 267 00:15:02,359 --> 00:15:05,446 ほら この花が その木の花だよ 268 00:15:05,905 --> 00:15:07,781 それにしても なぜだろう 269 00:15:07,948 --> 00:15:11,201 お前のにおいは ヤツのにおいに よく似ている 270 00:15:11,327 --> 00:15:14,580 あっ よく見れば その面ざしも 271 00:15:15,164 --> 00:15:18,542 その鏡 俺にも よく見せてください 272 00:15:21,337 --> 00:15:25,007 かすかに さっきから感じる友人帳の熱 273 00:15:32,014 --> 00:15:34,224 おばば おばばが捜しているのは… 274 00:15:34,350 --> 00:15:38,270 (黒い大きな妖怪) やっと見つけた 友人帳の夏目! 275 00:15:38,771 --> 00:15:39,521 (夏目)ハッ… 276 00:15:39,647 --> 00:15:43,817 (黒い大きな妖怪) 今度は逃がさん いただくぞ! 277 00:15:43,984 --> 00:15:44,985 (かみつく音) ウッ! 278 00:15:45,736 --> 00:15:46,737 (夏目)この前の! 279 00:15:46,904 --> 00:15:48,447 (黒い大きな妖怪)ンンッ! (砕ける音) 280 00:15:48,572 --> 00:15:49,740 左肩が! 281 00:15:50,282 --> 00:15:51,700 ニャンポロリン! 282 00:15:52,660 --> 00:15:54,536 (斑(まだら)の うなり声) (夏目)先生! 283 00:15:54,912 --> 00:15:56,914 (黒い大きな妖怪の うめき声) 284 00:15:57,081 --> 00:15:58,290 (斑)うせろ! 285 00:15:58,457 --> 00:15:59,458 アアッ! 286 00:15:59,750 --> 00:16:01,168 ウワ〜ッ! 287 00:16:01,669 --> 00:16:04,171 (夏目)ウッ… (斑)チッ… 夏目! 288 00:16:05,255 --> 00:16:07,424 しっかりしろ 軟弱者め! 289 00:16:07,591 --> 00:16:09,093 (夏目)ウッ… (おばば)坊や? 290 00:16:09,843 --> 00:16:10,844 (夏目)うん? 291 00:16:11,345 --> 00:16:16,684 おや 良かった 肩 大丈夫だね 食われたかと思ったが… 292 00:16:16,809 --> 00:16:19,561 はい 折れてもいないみたいです 293 00:16:19,687 --> 00:16:23,899 てっきり そのおまんじゅうは 坊やの用心棒かと思ったら… 294 00:16:24,066 --> 00:16:25,526 役に立たないね 295 00:16:25,651 --> 00:16:28,320 なに!? 追っ払ってやっただろうが! 296 00:16:28,445 --> 00:16:30,906 大体 こいつが不注意すぎるのだ! 297 00:16:31,156 --> 00:16:34,660 (夏目)そうだな もっと慎重にならないと… 298 00:16:35,035 --> 00:16:37,162 もう昔とは違うのだから 299 00:16:37,663 --> 00:16:38,831 俺には… 300 00:16:39,456 --> 00:16:43,168 基本的に こいつの肩や腕の 1本2本 どうだっていいんだ! 301 00:16:43,293 --> 00:16:45,337 友人帳さえ無事なら 302 00:16:45,462 --> 00:16:48,132 おい 夏目 友人帳は無事だろうな? 303 00:16:48,257 --> 00:16:49,133 ああ 304 00:16:51,343 --> 00:16:53,137 (夏目)おばば (おばば)うん? 305 00:16:53,262 --> 00:16:55,639 友人帳に名前がありますね? 306 00:16:55,806 --> 00:16:57,141 友人帳? 307 00:16:57,474 --> 00:17:02,396 ああ そういえば 何かに名を書いたことはあったな 308 00:17:02,521 --> 00:17:07,192 それ以来 なぜか ヤツは ここに来なくなってしまったな 309 00:17:07,860 --> 00:17:10,946 (夏目) おばば 捜しても いないはずだ 310 00:17:11,071 --> 00:17:12,990 それは多分 人の子で— 311 00:17:13,490 --> 00:17:16,702 夏目レイコという 俺の祖母だった人なんです 312 00:17:17,494 --> 00:17:18,704 うん? 313 00:17:19,580 --> 00:17:23,000 (夏目) 我を守りし者よ その名を示せ 314 00:17:25,252 --> 00:17:27,171 名を返そう (手をたたく音) 315 00:17:27,713 --> 00:17:28,922 受けてくれ 316 00:17:29,048 --> 00:17:30,466 (息を吐く音) 317 00:17:32,468 --> 00:17:34,094 アオクチナシ 318 00:17:36,055 --> 00:17:38,265 (アオクチナシ) あ〜 いまいましい… 319 00:17:38,390 --> 00:17:42,269 あの木の花をめでるのだけが 楽しみだというのに… 320 00:17:42,436 --> 00:17:45,647 鏡… 鏡さえあれば… 321 00:17:45,773 --> 00:17:46,523 オッ… 322 00:17:48,442 --> 00:17:49,276 (アオクチナシ)鏡… 323 00:17:49,860 --> 00:17:52,154 (小妖怪2) おい あれ あそこに座っている… 324 00:17:52,488 --> 00:17:54,740 (小妖怪1) ほう… あいつは災いのもと 325 00:17:54,865 --> 00:17:57,201 (小妖怪2) 鬼神より恐ろしいと聞くぞ 326 00:17:57,326 --> 00:17:59,036 (小妖怪1) 近づかぬよう 迂回(うかい)しよう 327 00:17:59,161 --> 00:18:00,454 (小妖怪2) そうしよう そうしよう 328 00:18:00,579 --> 00:18:01,413 (小妖怪1)恐ろしい… 329 00:18:01,538 --> 00:18:05,167 (アオクチナシ)なんと あの人の子のようなにおいの者が? 330 00:18:07,336 --> 00:18:10,255 ええい… しかし いただくぞ 331 00:18:10,422 --> 00:18:12,049 (転ぶ音) (アオクチナシ)アアッ! 332 00:18:12,674 --> 00:18:14,093 アイタタタ… 333 00:18:14,218 --> 00:18:16,386 不覚… 抜かったわ… 334 00:18:16,512 --> 00:18:18,931 えっと… 杖 杖… 335 00:18:19,056 --> 00:18:19,765 うん? 336 00:18:19,973 --> 00:18:22,768 (レイコ) 大丈夫ですか? 杖なら ここに 337 00:18:24,353 --> 00:18:25,479 立てますか? 338 00:18:25,604 --> 00:18:28,398 (アオクチナシ)わ… 私に お前さんの鏡をくれないかい? 339 00:18:28,524 --> 00:18:29,191 (レイコ)えっ? 340 00:18:29,316 --> 00:18:33,320 (アオクチナシ) 私が かわいがってる唯一の友に 鏡が必要なんだ 341 00:18:33,612 --> 00:18:36,073 鏡なら その先のお店に… 342 00:18:36,240 --> 00:18:38,992 少しの間 貸してくれるだけでもいい! 343 00:18:39,159 --> 00:18:40,369 アア… 344 00:18:42,538 --> 00:18:43,372 どうぞ 345 00:18:43,664 --> 00:18:45,374 (アオクチナシ) ホントかい? でも… 346 00:18:45,499 --> 00:18:48,418 (レイコ)いいんです 見たって つける薬もないし 347 00:18:48,544 --> 00:18:51,547 (アオクチナシ)えっ? 何だい? ケガをしてるのかい? 348 00:18:51,672 --> 00:18:53,882 どれどれ… よく見せてごらん 349 00:18:54,216 --> 00:18:56,510 フフッ… くすぐったい 350 00:18:56,760 --> 00:18:58,095 変な人… 351 00:19:00,764 --> 00:19:05,727 (アオクチナシ)ああ 今日もいた 良かった 鏡を返すよ 352 00:19:05,853 --> 00:19:08,647 (レイコ) 私は もう要らないから あげます 353 00:19:08,772 --> 00:19:09,982 (アオクチナシ)でも… 354 00:19:10,107 --> 00:19:13,026 (レイコ) 鏡を見るのは 嫌いだから 355 00:19:15,654 --> 00:19:19,366 (アオクチナシ) お前さん 最近 よく ここに来るね 356 00:19:19,491 --> 00:19:23,370 (レイコ)私は ホントは もっと遠くへ行ってみたいの 357 00:19:23,871 --> 00:19:28,000 ずっとずっと遠く 誰も知らない所 358 00:19:28,292 --> 00:19:29,459 (アオクチナシ)ああ… 359 00:19:29,751 --> 00:19:33,213 お前さん 私の家に 遊びに来ないかい? 360 00:19:33,338 --> 00:19:35,507 (レイコ) えっ? 行ってもいいの? 361 00:19:35,632 --> 00:19:38,468 (アオクチナシ) ああ 今は枯れかかっているが— 362 00:19:38,594 --> 00:19:42,764 きれいな花の咲く木があるんだよ 見においで 363 00:19:43,932 --> 00:19:45,100 (アオクチナシ)ここだよ 364 00:19:45,517 --> 00:19:46,685 社? 365 00:19:46,852 --> 00:19:49,396 そして ほら あの木が… 366 00:19:49,521 --> 00:19:51,523 (レイコ)そうか そうよね 367 00:19:51,732 --> 00:19:55,152 変だと思った 私にかまうなんて 368 00:19:55,611 --> 00:19:57,988 おばあさん あやかしなのね? 369 00:19:58,113 --> 00:20:02,910 うん? そうだ お前さん 名前は何というんだい? 370 00:20:03,076 --> 00:20:07,497 (レイコ)知りたい? だったらね 私と勝負しない? 371 00:20:07,998 --> 00:20:11,168 あなたが勝ったら 何でも言うことを聞くわ 372 00:20:11,293 --> 00:20:13,879 なんだったら 食べてもいいのよ 373 00:20:14,004 --> 00:20:17,007 けれど 私が勝ったら あなたの名前を… 374 00:20:18,800 --> 00:20:20,219 (アオクチナシ)ああ 思い出した 375 00:20:20,469 --> 00:20:24,014 勝負に負けた私は 紙に名前を書いた 376 00:20:24,139 --> 00:20:28,143 そして あいつは 結局 名乗ってくれなかったのだ 377 00:20:28,560 --> 00:20:31,146 そうか レイコというのか 378 00:20:31,271 --> 00:20:34,983 あの子の名は 夏目レイコ 379 00:20:36,985 --> 00:20:40,656 (アオクチナシ)では もうレイコは この世におらぬのか 380 00:20:40,781 --> 00:20:43,617 (夏目)はい 鏡は持っていてやってください 381 00:20:43,951 --> 00:20:45,744 じゃ 帰ります 382 00:20:45,869 --> 00:20:49,498 (アオクチナシ)うむ… 世話になったね レイコの孫よ 383 00:20:49,623 --> 00:20:52,918 その道を下っていくと 人里に出るよ 384 00:20:53,043 --> 00:20:54,002 (夏目)はい 385 00:20:57,589 --> 00:21:01,551 (アオクチナシ)フフフッ… その道をまっすぐだぞ! さらば! 386 00:21:02,386 --> 00:21:05,305 (夏目)おばばが レイコさんを あやかしと間違えたように— 387 00:21:05,973 --> 00:21:08,100 レイコさんも おばばを人だと… 388 00:21:08,767 --> 00:21:11,395 人の友人が できたと思ったときの彼女は— 389 00:21:11,520 --> 00:21:13,063 どんなに うれしかっただろう 390 00:21:13,605 --> 00:21:14,940 変だと思った 391 00:21:15,774 --> 00:21:17,651 レイコさんは このことで— 392 00:21:17,776 --> 00:21:20,612 あやかしを嫌いになったりは しなかっただろうか 393 00:21:21,905 --> 00:21:23,532 おい 夏目 見ろ! 394 00:21:23,657 --> 00:21:24,324 えっ? 395 00:21:26,535 --> 00:21:28,328 この花… おばばの… 396 00:21:28,495 --> 00:21:32,124 (ニャンコ先生) ああ レイコに悪霊を 祓ってもらったと言っていたな 397 00:21:32,249 --> 00:21:35,168 人のくせに ムチャクチャな女だ 398 00:21:35,335 --> 00:21:37,546 ああ そうだな 399 00:21:37,796 --> 00:21:41,174 (夏目)この木をレイコさんが 祓ってやったのは 確か— 400 00:21:41,633 --> 00:21:43,969 おばばが あやかしだと知ったあと 401 00:21:45,387 --> 00:21:46,555 (夏目)ただいま! 402 00:21:47,180 --> 00:21:50,017 あれ? 塔子さん どうしました? 403 00:21:50,142 --> 00:21:54,563 あっ… 貴志君 見て 知らないお茶碗が落ちていて… 404 00:21:54,980 --> 00:21:57,316 (塔子)ほら 誰のかしら? (夏目)えっ? 405 00:21:57,899 --> 00:21:58,900 あっ… 406 00:21:59,234 --> 00:22:01,069 (ニャンコ先生) 気まぐれに 身代わりとして— 407 00:22:01,236 --> 00:22:04,573 災厄を受けてくれることも あるらしいぞ 408 00:22:05,657 --> 00:22:08,410 俺のです… 俺のなんです 409 00:22:09,411 --> 00:22:11,621 (夏目)とても大事な… (塔子)うん? 410 00:22:12,581 --> 00:22:16,293 (夏目)勝手に やって来て 勝手に去っていくものたち 411 00:22:16,752 --> 00:22:20,047 でも 一度でも 触れ合ってしまったら— 412 00:22:20,380 --> 00:22:24,509 それは 誰に気づかれなくても 心を支え続ける— 413 00:22:25,010 --> 00:22:26,845 大事な出会いなんだ 414 00:22:28,055 --> 00:22:34,061 ♪〜 415 00:23:50,428 --> 00:23:56,434 〜♪ 416 00:23:58,270 --> 00:23:59,396 (夏目)浮春(うきはる)の郷(さと)? 417 00:23:59,521 --> 00:24:02,190 (ニャンコ先生) この世のものではない 幻の郷だ 418 00:24:02,607 --> 00:24:04,359 (夏目) なら あの2人は どうやって ここへ? 419 00:24:04,484 --> 00:24:05,610 (ニャンコ先生) 祭り囃子と— 420 00:24:05,735 --> 00:24:08,572 イカ焼きの匂いに つられたんじゃないか? 421 00:24:09,114 --> 00:24:12,742 (カナワ)帰りたい かなうことなら 共に