1 00:01:41,034 --> 00:01:45,372 (北本)それさ お前がツボに入って ゲラゲラ笑ってたから➡ 2 00:01:45,372 --> 00:01:49,042 変な目で見られたんじゃないか? (西村)そんなことないぞ! 3 00:01:49,042 --> 00:01:51,044 確かに あのレジのお姉さんは➡ 4 00:01:51,044 --> 00:01:53,714 こっちを見て にっこり ほほ笑んだんだ。 5 00:01:53,714 --> 00:01:57,384 (田沼)さすが西村 ポジティブだな。 ハハ…。 6 00:01:57,384 --> 00:01:59,386 (笑い声) 7 00:01:59,386 --> 00:02:01,321 (夏目)じゃあ また明日。 じゃあな。 8 00:02:01,321 --> 00:02:04,324 寄り道すんなよ! 西村のほうこそ 今日 塾だろ? 9 00:02:04,324 --> 00:02:07,627 あっ… あぁ! それ言うなって! 10 00:02:15,335 --> 00:02:19,673 《なんだろう あの光。 11 00:02:19,673 --> 00:02:23,677 糸? いや あれは…》 12 00:02:29,683 --> 00:02:36,023 <時折 光を振りまきながら 悠々とうねりゆく その白い龍は➡ 13 00:02:36,023 --> 00:02:40,027 あっという間に 山の向こうへ消えていった> 14 00:02:47,701 --> 00:02:52,372 《きれいだったな キラキラと光って。 15 00:02:52,372 --> 00:02:55,675 またいつか 見られたらいいな》 16 00:03:04,985 --> 00:03:06,987 あっ。 17 00:03:12,993 --> 00:03:18,665 (ニャンコ先生)龍? うん 空を見ると 時々飛んでいるんだ。 18 00:03:18,665 --> 00:03:22,669 最近 この辺りに住み始めたのか…。 19 00:03:22,669 --> 00:03:25,338 先生は知らないか? 20 00:03:25,338 --> 00:03:27,340 見たことはないな。 21 00:03:27,340 --> 00:03:31,678 白く輝いて ゆっくり空を飛んでいくんだ。 22 00:03:31,678 --> 00:03:35,682 あんな龍に 一度でいいから 乗ってみたいなぁ。 23 00:03:35,682 --> 00:03:40,353 ぬっ! 私を乗り回しておきながら どの面さげて! 24 00:03:40,353 --> 00:03:44,024 まっ しかし 龍を見るのは吉兆とも聞くし➡ 25 00:03:44,024 --> 00:03:47,694 そんなに美しいなら 私も見てみたいものだ。 26 00:03:47,694 --> 00:03:53,366 (塔子)貴志く~ん ごはんよ~。 今日は エビフライよ~。 27 00:03:53,366 --> 00:03:55,702 吉兆だ! 兆しだ!! 28 00:03:55,702 --> 00:04:00,974 こら 先生 騒ぐな。 絶対 私も見たいぞ~! 29 00:04:00,974 --> 00:04:06,646 < こうして先生と 空を見上げては白龍探しを始めた。 30 00:04:06,646 --> 00:04:09,316 けれど…。 31 00:04:09,316 --> 00:04:12,652 龍の出現は不規則で➡ 32 00:04:12,652 --> 00:04:16,056 ニャンコ先生と 探しているときは現れず…> 33 00:04:20,994 --> 00:04:22,996 あっ。 34 00:04:22,996 --> 00:04:26,333 <一人何気なく見上げた空に キラキラと…> 35 00:04:26,333 --> 00:04:29,002 ただいま! (戸を開ける音) 36 00:04:29,002 --> 00:04:32,672 先生! 窓からなら まだ見えるかも…。 37 00:04:32,672 --> 00:04:35,008 (寝息) 38 00:04:35,008 --> 00:04:38,345 先生 起きろ! 先生! 39 00:04:38,345 --> 00:04:42,349 (寝息) 40 00:04:42,349 --> 00:04:45,685 むにゃ むにゃむ…。 41 00:04:45,685 --> 00:04:53,693 ムフフ もっと もっと ムフフ…。 42 00:04:57,364 --> 00:05:02,302 本当にいるのか? お前の勘違いじゃないだろうな。 43 00:05:02,302 --> 00:05:06,973 飲んだくれてた先生が悪いんだぞ。 せっかく… あっ。 44 00:05:06,973 --> 00:05:10,644 ちょびだ。 なんだか元気がないような…。 45 00:05:10,644 --> 00:05:15,315 (ちょび)あぁ…。 わぁ~! ちょび どうした!? 46 00:05:15,315 --> 00:05:20,654 (ちょび)おや 夏目殿。 ただ少し落ち込んでいるだけ。 47 00:05:20,654 --> 00:05:23,657 人の子に話すことでは ないのであります。 48 00:05:23,657 --> 00:05:25,659 ちょび。 49 00:05:28,328 --> 00:05:30,330 実は…。 50 00:05:30,330 --> 00:05:33,667 長き間 大事に使っていた櫛が➡ 51 00:05:33,667 --> 00:05:37,337 割れてしまったのであります。 櫛? 52 00:05:37,337 --> 00:05:43,677 昔 浜辺で拾った美しき大貝から 作ったものだったのであります。 53 00:05:43,677 --> 00:05:49,015 必要なので 今は 割れた片側を使っておりますが…。 54 00:05:49,015 --> 00:05:53,019 修理してみようか? なんとか くっつけられれば…。 55 00:05:53,019 --> 00:05:56,690 継ぎ目があると 私の繊細なヒゲが➡ 56 00:05:56,690 --> 00:05:59,359 引っかかるやも しれないのであります。 57 00:05:59,359 --> 00:06:02,629 ヒゲ。 いえ よいのです。 58 00:06:02,629 --> 00:06:06,967 物には寿命があり 古い櫛だったのであります。 59 00:06:06,967 --> 00:06:09,302 ただ あの大貝のように➡ 60 00:06:09,302 --> 00:06:12,973 心ときめく素材を まだ見つけられず➡ 61 00:06:12,973 --> 00:06:17,644 また 長く愛せるものが 手に入らぬものかと…。 62 00:06:17,644 --> 00:06:21,314 ふぅ つまらぬ話であります。 63 00:06:21,314 --> 00:06:23,316 それでは。 64 00:06:36,830 --> 00:06:39,666 《櫛の素材 か…》 65 00:06:39,666 --> 00:06:43,336 (田沼)どうしたんだ? 夏目。 ぼんやりして。 66 00:06:43,336 --> 00:06:47,674 あぁ 田沼か。 いや ちょっと考え事があって。 67 00:06:47,674 --> 00:06:53,013 もしかして 妖怪絡みか? うん まぁ…。 68 00:06:53,013 --> 00:06:55,348 知り合いの妖が 大事にしていた➡ 69 00:06:55,348 --> 00:06:58,351 貝殻で作った櫛を 割ってしまって➡ 70 00:06:58,351 --> 00:07:03,290 結構落ち込んでるみたいでさ。 へぇ 貝殻の櫛か。 71 00:07:03,290 --> 00:07:05,625 きっときれいなんだろうな。 72 00:07:05,625 --> 00:07:09,629 あぁ いろんな色が混じり合った 立派な櫛だったよ。 73 00:07:09,629 --> 00:07:14,301 元は 浜辺で拾った お気に入りの貝殻だったらしい。 74 00:07:14,301 --> 00:07:16,970 へぇ。 75 00:07:16,970 --> 00:07:20,307 そういえば 俺も子どもの頃➡ 76 00:07:20,307 --> 00:07:24,311 父さんに古い螺鈿の小物入れを もらったことがあってさ。 77 00:07:24,311 --> 00:07:26,313 らでん? 78 00:07:26,313 --> 00:07:29,983 あぁ 漆の器に 貝殻をはめたものなんだけど➡ 79 00:07:29,983 --> 00:07:33,320 俺がもらったのは もう 表面の貝殻が➡ 80 00:07:33,320 --> 00:07:36,656 ところどころ はがれかけてるような古いのでさ。 81 00:07:36,656 --> 00:07:41,995 でも はがれた貝の模様部分も きれいで 捨てられなくて。 82 00:07:41,995 --> 00:07:45,332 その小物入れにしまって とっておいたんだけど➡ 83 00:07:45,332 --> 00:07:49,002 結局そのあと 引っ越しの荷物に紛れて➡ 84 00:07:49,002 --> 00:07:52,005 小物入れごと どこかにいってしまった。 85 00:07:52,005 --> 00:07:56,009 ふ~ん。 すっかり忘れていたけど➡ 86 00:07:56,009 --> 00:07:59,346 なくなったときは 結構ショックだったな。 87 00:07:59,346 --> 00:08:01,281 ハッ 今思えば➡ 88 00:08:01,281 --> 00:08:03,583 自分で修理できるわけでも ないんだけどさ。 89 00:08:08,621 --> 00:08:11,958 《大貝のような美しいもの か…》 90 00:08:11,958 --> 00:08:14,627 あっ。 91 00:08:14,627 --> 00:08:18,965 《あっ また…。 92 00:08:18,965 --> 00:08:23,970 あの光は… 鱗 か? 93 00:08:23,970 --> 00:08:27,974 もし あの鱗を拾えたら…》 94 00:08:29,976 --> 00:08:36,983 ハァ ハァ…。 95 00:08:36,983 --> 00:08:41,287 《だめだ 遠すぎて どこへ落ちたか わからない》 96 00:08:45,325 --> 00:08:47,660 《でも 龍を追いかけていれば➡ 97 00:08:47,660 --> 00:08:51,664 落ちる鱗を 拾うことができるかもしれない》 98 00:08:51,664 --> 00:08:55,668 (西村)夏目 帰りに 映画でも見てくか? 99 00:08:55,668 --> 00:09:00,607 悪い 用事があるんだ。 またな。 100 00:09:00,607 --> 00:09:03,610 《力になってもらってばかりの 俺が…》 101 00:09:03,610 --> 00:09:05,612 あっ。 102 00:09:05,612 --> 00:09:10,617 ハァ ハァ…。 103 00:09:10,617 --> 00:09:14,020 《ちょびのために 何かできるなら…》 104 00:09:16,623 --> 00:09:21,294 むぅ~ やはり 為替の影響か…。 105 00:09:21,294 --> 00:09:23,296 ただいま…。 106 00:09:23,296 --> 00:09:25,965 ん? 遅かった…。 疲れた。 107 00:09:25,965 --> 00:09:30,303 ぐぬぬ…。 やっぱり 無理なのかな…。 108 00:09:30,303 --> 00:09:34,307 ん? 夏目 お前 いったい何をしている? 109 00:09:34,307 --> 00:09:37,310 龍を探してるだけじゃないのか? 110 00:09:37,310 --> 00:09:41,314 《そうだ 先生とも見たいのに…》 111 00:09:43,983 --> 00:09:47,654 《追いながら見える 龍から落ちる鱗は➡ 112 00:09:47,654 --> 00:09:49,989 まぶしく美しく…。 113 00:09:49,989 --> 00:09:53,993 あのひとひらを もし贈ることができたら…》 114 00:10:08,007 --> 00:10:11,010 この辺りに落ちた気が…。 115 00:10:11,010 --> 00:10:13,346 (2人)夏目様~!! うわぁ~!! 116 00:10:13,346 --> 00:10:16,683 (一つ目)ぐわっ! 1ラウンドKO…。 あっ…。 117 00:10:16,683 --> 00:10:20,019 (牛顔)相変わらず 閃光のような右ストレート…。 118 00:10:20,019 --> 00:10:25,024 ちゅ 中級か すまない。 でも ここで何を? 119 00:10:25,024 --> 00:10:29,028 な 夏目様こそ 最近 コソコソと…。 120 00:10:29,028 --> 00:10:31,030 夏目様のことです。 121 00:10:31,030 --> 00:10:34,367 どうせまた しょうもないことに 巻き込まれているんでしょう。 122 00:10:34,367 --> 00:10:38,037 そんなおもしろそうなこと 見逃すわけにはまいりません。 123 00:10:38,037 --> 00:10:40,707 もお~ まいらんたまらん。 124 00:10:40,707 --> 00:10:43,376 (ヒノエ)そこで 犬の会追跡班を結成し➡ 125 00:10:43,376 --> 00:10:46,713 夏目をつけ回してみた というわけさ。 126 00:10:46,713 --> 00:10:48,715 お前たちまで何やってるんだ! 127 00:10:48,715 --> 00:10:52,051 暇つぶしに つきやってやろうと思ってな。 128 00:10:52,051 --> 00:10:55,388 あっ… ちょびは いないのか? 129 00:10:55,388 --> 00:10:59,726 (河童)はい お誘いしましたが 今は気が乗らぬと。 130 00:10:59,726 --> 00:11:04,998 そういえば ちょびのやつ なんだか元気がないようだねぇ。 131 00:11:04,998 --> 00:11:08,668 (ヒノエ)で 夏目 お前は何を? 132 00:11:08,668 --> 00:11:12,005 へぇ 龍の鱗。 133 00:11:12,005 --> 00:11:15,675 ほう 確かに それなら 縁起もよさそうですし➡ 134 00:11:15,675 --> 00:11:18,678 さぞ美しい櫛となりましょうな。 135 00:11:18,678 --> 00:11:21,181 コソコソしていたつもりはないけど➡ 136 00:11:21,181 --> 00:11:25,018 本当に拾えてから ちょびに贈って驚かせようかと。 137 00:11:25,018 --> 00:11:27,687 しょうもない。 フゥー。 138 00:11:27,687 --> 00:11:31,024 おもしろい。 あのちんちくりんが どんな顔するか➡ 139 00:11:31,024 --> 00:11:33,359 見てやろうじゃないか。 140 00:11:33,359 --> 00:11:36,696 しかし 龍か… 誰か見たかい? 141 00:11:36,696 --> 00:11:40,700 (三篠)ふむ…。 いや~ 見てみたいものですなぁ。 142 00:11:40,700 --> 00:11:44,370 龍の姿をつまみに 一杯飲みたいものですぞ。 143 00:11:44,370 --> 00:11:46,706 どらごんで どりんくごっくん。 144 00:11:46,706 --> 00:11:51,711 ん~ そういえば うわさなら。 ここ最近 白き龍が優雅に空を➡ 145 00:11:51,711 --> 00:11:55,048 回遊していることがあると。 やっぱり。 146 00:11:55,048 --> 00:12:01,321 おぉ では 我ら犬の会追跡班で 鱗奪取大作戦ですな。 147 00:12:01,321 --> 00:12:03,323 ダッシュで奪取! 148 00:12:03,323 --> 00:12:05,658 え いや… ありがたいんだけど➡ 149 00:12:05,658 --> 00:12:08,995 ちょびに 自分の力で贈れるものをと…。 150 00:12:08,995 --> 00:12:11,998 本当は… いつか みんなにも…。 151 00:12:11,998 --> 00:12:14,667 (一つ目)夏目様。 152 00:12:14,667 --> 00:12:19,172 我らをこうして動かすのも 夏目様のお力でしょう。 153 00:12:23,676 --> 00:12:26,679 ありがとう。 154 00:12:26,679 --> 00:12:29,682 《そうだったら いいな》 155 00:12:36,356 --> 00:12:39,692 < こうして 犬の会追跡班が一緒に➡ 156 00:12:39,692 --> 00:12:43,029 龍の鱗探しを 手伝ってくれることになった> 157 00:12:43,029 --> 00:12:47,700 とは言ったものの そんな簡単には 出てきてくれないねぇ。 158 00:12:47,700 --> 00:12:52,038 しかし ちょびのやつ 櫛などと こじゃれた物を持って➡ 159 00:12:52,038 --> 00:12:54,707 あのヒゲに そんなものいるのか? 160 00:12:54,707 --> 00:12:59,379 先生だって 時々ブラッシングしないと 毛玉ができるじゃないか。 161 00:12:59,379 --> 00:13:03,650 私のモフモフを あんなちょびヒゲと一緒にするな! 162 00:13:03,650 --> 00:13:06,319 しかし 龍の鱗とは…。 163 00:13:06,319 --> 00:13:09,656 酒に浮かべて ヒレ酒のようにはなりませんかなぁ。 164 00:13:09,656 --> 00:13:11,991 なに!! それは名案だ! 165 00:13:11,991 --> 00:13:15,995 ほう それは 乙な晩酌になりそうだ。 166 00:13:15,995 --> 00:13:17,997 こらっ! 167 00:13:17,997 --> 00:13:21,334 なになに? 今日は まだ見かけぬ と…。 168 00:13:21,334 --> 00:13:23,336 かけぬとざるうどん~。 169 00:13:23,336 --> 00:13:25,672 ハァ ハァ…。 170 00:13:25,672 --> 00:13:28,007 だめか 見失った。 171 00:13:28,007 --> 00:13:31,010 ホントに見えたのか? うん…。 172 00:13:31,010 --> 00:13:33,346 確かに あの山の向こうに➡ 173 00:13:33,346 --> 00:13:35,848 尻尾の光が 見えた気がしたんだけど…。 174 00:13:41,020 --> 00:13:43,022 (鳴き声) 175 00:13:43,022 --> 00:13:46,693 ん? (鳴き声) 176 00:13:46,693 --> 00:13:52,098 ふむ… 収穫なしか。 遠いところをご苦労。 177 00:13:58,037 --> 00:13:59,972 < しかし…> 178 00:13:59,972 --> 00:14:03,976 ぷはぁ! ハァー ちっとも見つからないでやんす。 179 00:14:03,976 --> 00:14:05,978 ハァー。 180 00:14:05,978 --> 00:14:08,981 なに? さっき そこを通っただと!? 181 00:14:08,981 --> 00:14:10,983 あちらのほうに~。 ぬっ!? 182 00:14:10,983 --> 00:14:14,320 昨日も タッチの差で見られなかったぞ! 183 00:14:14,320 --> 00:14:17,657 < なかなか成果が上がらず…> 184 00:14:17,657 --> 00:14:21,994 (ヒノエ)ええい ちょこまかと! こら~ 龍! 出てこ~い! 185 00:14:21,994 --> 00:14:26,999 ちょ やめろ ヒノエ! 落ち着いて! こら さっさと出てこ~い! 186 00:14:29,168 --> 00:14:34,674 ハァー。 ハァー。 187 00:14:34,674 --> 00:14:37,009 ん? 188 00:14:37,009 --> 00:14:43,015 おや? お前さんたち どうかしたのでありますか? 189 00:14:45,518 --> 00:14:49,122 内緒ですな。 ひ み つ。 190 00:14:54,026 --> 00:14:59,031 《今日で何日目だろう…。 やっぱり無謀なんだろうか》 191 00:15:02,635 --> 00:15:05,972 《いた!》 192 00:15:05,972 --> 00:15:10,576 あっ… ま 待ってくれ 龍! 193 00:15:17,316 --> 00:15:20,653 ハァ ハァ…。 194 00:15:20,653 --> 00:15:24,323 《一瞬だけ こっちを見てくれた…》 195 00:15:24,323 --> 00:15:28,327 あれ? でも 今日は 1枚も…。 196 00:15:28,327 --> 00:15:33,332 (翁面)ほほう 人の子にも あの龍が見えるのかい。 197 00:15:33,332 --> 00:15:35,334 《妖怪!?》 198 00:15:35,334 --> 00:15:37,336 ホホホ おもしろい…。 199 00:15:37,336 --> 00:15:39,338 あれは めったに飛ぶ龍じゃないが➡ 200 00:15:39,338 --> 00:15:43,009 こうして 鱗が生え変わる時期だけ飛んで➡ 201 00:15:43,009 --> 00:15:46,012 古い鱗を落とすのだ。 202 00:15:46,012 --> 00:15:51,350 今の様子では もうほとんど 落とし終わっているようだな。 203 00:15:51,350 --> 00:15:57,023 《生え変わる時期だけ? ならばもう… でも…》 204 00:15:57,023 --> 00:16:02,295 あの龍の姿を見ることが いかに希少な機会か。 205 00:16:02,295 --> 00:16:05,631 人の子よ 運がよかったなぁ。 206 00:16:05,631 --> 00:16:10,636 《みんなが せっかく… あんなに…》 207 00:16:10,636 --> 00:16:14,307 あっ どこへ行く! 人の子よ。 208 00:16:14,307 --> 00:16:23,316 ♬~ 209 00:16:23,316 --> 00:16:26,319 《いた!》 210 00:16:26,319 --> 00:16:28,988 おい! お~い! 211 00:16:28,988 --> 00:16:34,660 龍! 鱗を1枚 拾わせて くれませんか! 212 00:16:34,660 --> 00:16:39,832 とても… とてもきれいなので 大切な友人に! 213 00:16:39,832 --> 00:16:50,343 ♬~ 214 00:16:50,343 --> 00:16:55,014 <気づくと龍は 山の向こうへ消えていた。 215 00:16:55,014 --> 00:16:57,350 慌てて辺りを探してみたが➡ 216 00:16:57,350 --> 00:17:01,287 鱗も龍の姿も どこにもなかった> 217 00:17:01,287 --> 00:17:05,625 龍にお願いをした? あほうなことを…。 218 00:17:05,625 --> 00:17:08,961 あぁ 結局 鱗は拾えなかったけど➡ 219 00:17:08,961 --> 00:17:12,632 あの龍が一度だけ 鱗を振り落とすように➡ 220 00:17:12,632 --> 00:17:14,634 大きくうねってくれた気がして…。 221 00:17:14,634 --> 00:17:16,636 気のせいだろう。 222 00:17:16,636 --> 00:17:19,972 それか 落ちる鱗が もうないのに➡ 223 00:17:19,972 --> 00:17:22,308 お前を からかっただけなんじゃないか? 224 00:17:22,308 --> 00:17:26,646 フフッ。 それでも なんだか うれしかったよ。 225 00:17:26,646 --> 00:17:30,650 先生とも とうとう一緒に見られなかったな。 226 00:17:30,650 --> 00:17:34,654 みんなにも もういいって 伝えにいかないと…。 227 00:17:34,654 --> 00:17:37,323 (2人)夏目様~!! (2人)うわぁ~!? 228 00:17:37,323 --> 00:17:40,326 日夜奔走し 情報をかき集めましたところ➡ 229 00:17:40,326 --> 00:17:42,328 三ヶ浦の大松の上に➡ 230 00:17:42,328 --> 00:17:45,665 見慣れぬ何かの 輝くかけらがあると。 231 00:17:45,665 --> 00:17:48,000 かっけらきらっきら。 232 00:17:48,000 --> 00:17:52,338 ハズレかもしれませんが 行ってみますか? 233 00:17:52,338 --> 00:17:54,674 ありがとう! 234 00:17:54,674 --> 00:17:58,678 では こちらへ。 ゴー ゴー! 235 00:17:58,678 --> 00:18:03,115 あっ こっち こっち~! こちらです~! 236 00:18:03,115 --> 00:18:06,018 あっちだよ。 237 00:18:26,639 --> 00:18:30,309 上まで乗っていきますか? 夏目殿。 238 00:18:30,309 --> 00:18:33,646 いや ここからは 一人で行かせてくれ。 239 00:18:33,646 --> 00:18:37,350 最後くらい 自分の力で やり遂げたいんだ。 240 00:18:43,322 --> 00:18:46,325 が 頑張れ 夏目様! 夏目殿 頑張るのです。 241 00:18:46,325 --> 00:18:48,995 頑張れ~ 夏目様! 頑張れ! 242 00:18:48,995 --> 00:18:52,999 フレーッ フレーッ! 意地を見せるんだよ 夏目! 243 00:18:52,999 --> 00:18:56,335 頑張れ~! 夏目殿 もう少し。 244 00:18:56,335 --> 00:19:02,274 あっ! (ニャンコ先生たち)あ~っ! 245 00:19:02,274 --> 00:19:06,278 ぐっ…。 246 00:19:06,278 --> 00:19:08,948 くっ…。 247 00:19:08,948 --> 00:19:12,952 やれやれ どんくさいヤツだ。 見ておれん。 248 00:19:12,952 --> 00:19:14,954 よっ よっ。 249 00:19:14,954 --> 00:19:41,313 ♬~ 250 00:19:41,313 --> 00:19:43,315 あっ…。 251 00:19:52,324 --> 00:19:56,996 と… 取れた~! 252 00:19:56,996 --> 00:20:01,300 < それは とても美しく 決して一人では…> 253 00:20:06,672 --> 00:20:11,010 ちょび みんなで きれいな龍の鱗を拾ったんだ。 254 00:20:11,010 --> 00:20:15,514 これで新しい櫛を作れないか? 255 00:20:15,514 --> 00:20:21,687 何やらコソコソやっていると思えば まったく妙なことを…。 256 00:20:21,687 --> 00:20:28,027 夏目殿は… これが美しいと? えっ…。 257 00:20:28,027 --> 00:20:30,029 ハッ! 258 00:20:30,029 --> 00:20:32,698 《俺には特別で きれいなものに見えるけど➡ 259 00:20:32,698 --> 00:20:36,035 実際は 落ちた古い鱗だし…》 260 00:20:36,035 --> 00:20:38,037 ふむ…。 261 00:20:40,372 --> 00:20:43,375 ほいっ。 (ヒノエたち)おぉ! 262 00:20:43,375 --> 00:20:47,379 (ちょび)ふむ。 確かに よき櫛のようであります。 263 00:20:47,379 --> 00:20:49,682 では 早速。 264 00:20:56,055 --> 00:20:59,725 《あの龍…》 265 00:20:59,725 --> 00:21:03,996 (白龍)夏目殿は こんなかけらを美しいと…。 266 00:21:03,996 --> 00:21:07,333 私のために 皆と…。 267 00:21:07,333 --> 00:21:12,338 夏目殿 大事に 大事にするのであります。 268 00:21:12,338 --> 00:21:17,343 きっと あの大貝の櫛よりも 長く 永く…。 269 00:21:20,012 --> 00:21:22,681 わぁ~! 270 00:21:22,681 --> 00:21:26,018 (一つ目)なんと ちょび様が 白龍であったとは! 271 00:21:26,018 --> 00:21:28,687 (牛顔)もお~ おおがいよりも いがい~! 272 00:21:28,687 --> 00:21:32,358 (ヒノエ)はぁ~ 見かけによらないもんだねぇ。 273 00:21:32,358 --> 00:21:36,028 空をゆく姿は なるほど 高貴だ。 274 00:21:36,028 --> 00:21:38,697 デカい顔をしていただけはある。 275 00:21:38,697 --> 00:21:42,701 (河童)ちょび様へのリスペクトが 爆上がりでやんす! 276 00:21:45,037 --> 00:21:49,041 《あぁ 田沼にも 見せてやりたかったな》 277 00:21:49,041 --> 00:21:54,046 な~んだ お前と私は あいつを必死に追っていたのか。 278 00:21:54,046 --> 00:21:56,048 間抜けなものだな。 279 00:21:56,048 --> 00:22:00,653 フフッ でも やっと 一緒に見られたな 先生。 280 00:22:00,653 --> 00:22:04,990 フン ムフーフ。 281 00:22:04,990 --> 00:22:08,661 ほらな やっぱりきれいだったろ。 282 00:22:08,661 --> 00:22:14,667 ちょび様 そのままのお姿のほうが よろしいかと思われます! 283 00:24:10,983 --> 00:24:13,986 むぅ~ やはり 為替の影響か…。