1 00:01:43,770 --> 00:01:46,440 (夏目)なぜ 儀式の妨害を? 2 00:01:46,440 --> 00:01:51,078 三春に消えてほしいから。 3 00:01:51,078 --> 00:01:53,080 あっ…。 4 00:01:53,080 --> 00:01:55,749 (一同)うわぁ! 5 00:01:55,749 --> 00:01:59,753 お い で な さ い ま し。 6 00:01:59,753 --> 00:02:02,422 《七瀬:的場は いったい 何をしてるんだい》 7 00:02:07,761 --> 00:02:10,430 (名取)ゴホッ おそらく この部屋➡ 8 00:02:10,430 --> 00:02:13,800 空気が薄くなる 仕掛けのようなものが…。 9 00:02:13,800 --> 00:02:16,103 (的場)ふむ…。 夏目たちや 儀式のことも➡ 10 00:02:16,103 --> 00:02:20,073 心配です 早くここから出なくては。 11 00:02:20,073 --> 00:02:22,075 ゴホッ…。 12 00:02:24,077 --> 00:02:27,080 的場さん? えっ? あぁ…。 13 00:02:27,080 --> 00:02:29,249 確かに まずそうだ。 14 00:02:29,249 --> 00:02:32,753 何か 解術の手がかりを 見つけないと。 15 00:02:32,753 --> 00:02:35,722 そうですね しかし➡ 16 00:02:35,722 --> 00:02:38,759 術自体は大したものでもない。 えっ? 17 00:02:38,759 --> 00:02:41,094 三春家が残した術など➡ 18 00:02:41,094 --> 00:02:44,765 呪いの元さえ突き止めれば 解ける。 19 00:02:44,765 --> 00:02:58,111 ♬~ 20 00:02:58,111 --> 00:03:01,481 ゴホ…。 (的場)惜しかったな。 21 00:03:01,481 --> 00:03:03,784 出られないなら 出られないで➡ 22 00:03:03,784 --> 00:03:07,454 外の夏目くんが うまく始末してくれたかも➡ 23 00:03:07,454 --> 00:03:09,790 しれないのに。 24 00:03:09,790 --> 00:03:11,825 的場さんは…。 名取も➡ 25 00:03:11,825 --> 00:03:14,461 もっと使えるものを使えばいい。 26 00:03:14,461 --> 00:03:16,430 できるものは やればいいし➡ 27 00:03:16,430 --> 00:03:19,766 できないものは 出てこなければいい。 28 00:03:19,766 --> 00:03:22,169 彼は いつまで➡ 29 00:03:22,169 --> 00:03:26,206 普通のふりを していくんでしょう。 30 00:03:26,206 --> 00:03:28,141 ゴホッ…。 31 00:03:28,141 --> 00:03:30,811 的場さんは➡ 32 00:03:30,811 --> 00:03:34,781 祓い屋をやめたいと思ったことは ないのですか? 33 00:03:39,419 --> 00:03:43,724 あぁ この術部屋の根は あそこのようだ。 34 00:03:43,724 --> 00:03:47,427 名取 紙落としの解術は できますか? 35 00:03:47,427 --> 00:03:50,397 紙落としですか? ゴホゴホ…。 36 00:03:50,397 --> 00:03:53,400 えぇ それでおそらく 解けるはずですよ。 37 00:03:53,400 --> 00:03:55,435 あなただけが かかっているらしい➡ 38 00:03:55,435 --> 00:03:57,738 その妙な術も。 あっ…。 39 00:03:57,738 --> 00:03:59,739 見えませんか? 40 00:03:59,739 --> 00:04:04,111 壁に 侵入者用の呪詛が いろいろと書かれているんです。 41 00:04:04,111 --> 00:04:07,147 古典的で単純な呪いばかりだが➡ 42 00:04:07,147 --> 00:04:10,750 隙のある者は かかってしまうようですね。 43 00:04:10,750 --> 00:04:13,086 フッ どうです? 名取。 44 00:04:13,086 --> 00:04:18,358 できないならば すべて私が 片づけてさしあげましょうか? 45 00:04:20,560 --> 00:04:24,731 ⦅弱い者に用はない 二度と私の前に現れるな⦆ 46 00:04:24,731 --> 00:04:27,400 あっ…。 (ニャンコ先生)うぅ…。 47 00:04:27,400 --> 00:04:29,402 《物置部屋?》 48 00:04:29,402 --> 00:04:31,404 うっ うぅ…。 あっ。 49 00:04:31,404 --> 00:04:33,807 はっ! なっ! 50 00:04:33,807 --> 00:04:35,842 大丈夫か? 51 00:04:35,842 --> 00:04:39,412 早く邪魔しないと…。 あぁ…。 52 00:04:39,412 --> 00:04:42,749 出口 出口…。 まっ 待ってくれ! 53 00:04:42,749 --> 00:04:45,085 おっ? なぜ そんなに邪魔をしたいんだ? 54 00:04:45,085 --> 00:04:49,422 消えてほしいって 三春家に恨みでもあるのか? 55 00:04:49,422 --> 00:04:53,426 ふ~む てっきり 的場絡みと思っていたが➡ 56 00:04:53,426 --> 00:04:55,829 三春のほうの因縁か。 57 00:04:55,829 --> 00:04:59,099 祓い屋は どこも ろくなことをしていないな。 58 00:04:59,099 --> 00:05:03,436 《確かに 落とし穴なんかが あるような家だし…。 59 00:05:03,436 --> 00:05:05,739 でも 三春家は もう…》 60 00:05:05,739 --> 00:05:08,074 フッ フフ フフ…。 61 00:05:08,074 --> 00:05:14,748 いいの? 聞いてくれるの? 私の話。 62 00:05:14,748 --> 00:05:18,084 あぁ 聞くよ。 63 00:05:18,084 --> 00:05:22,088 充ち満ちたる箱 出る者を許さじ。 64 00:05:22,088 --> 00:05:24,457 ひとつ欠けたるは箱にあらじ。 65 00:05:24,457 --> 00:05:27,093 角はあれど四面にあらじ。 66 00:05:27,093 --> 00:05:31,665 かえられませ かえられませ なんじ 紙なり! 67 00:05:35,735 --> 00:05:37,737 ほお…。 68 00:05:40,173 --> 00:05:42,075 うっ ゴホゴホ…。 69 00:05:42,075 --> 00:05:45,745 出てきましたね 本物の出口。 70 00:05:45,745 --> 00:05:48,081 ゴホ…。 お見事。 71 00:05:48,081 --> 00:05:50,584 さぁ 行きましょうか。 72 00:05:50,584 --> 00:05:54,754 お前 政清を知ってるか? 73 00:05:54,754 --> 00:05:56,756 政清? 74 00:05:56,756 --> 00:06:02,095 そう 無情で無慈悲な 三春の祓い屋。 75 00:06:02,095 --> 00:06:08,735 山向こうの大きなお屋敷にあった 小さな小屋に➡ 76 00:06:08,735 --> 00:06:13,106 私は こっそり すんでいた。 77 00:06:13,106 --> 00:06:15,742 ところが ある日➡ 78 00:06:15,742 --> 00:06:21,748 お屋敷の蔵に 大きな妖が すみついた。 79 00:06:21,748 --> 00:06:26,419 災いのある妖も集まってきて➡ 80 00:06:26,419 --> 00:06:30,423 お屋敷の人間たちは いつも泣いてた。 81 00:06:30,423 --> 00:06:33,093 わっ 私も泣いてた。 82 00:06:33,093 --> 00:06:35,095 怖い~。 あっ あぁ…。 83 00:06:35,095 --> 00:06:38,098 それで お屋敷の人間は➡ 84 00:06:38,098 --> 00:06:45,071 いろいろな祓い屋を呼んだが 誰も あいつらを祓えなかった。 85 00:06:45,071 --> 00:06:47,107 そんな ある日…。 86 00:06:47,107 --> 00:06:49,442 ⦅逃げろ 逃げろ 三春が来るぞ! 87 00:06:49,442 --> 00:06:53,079 無情で無慈悲な三春の祓い屋 政清が!⦆ 88 00:06:53,079 --> 00:06:56,416 私は 怖くて動けず…。 89 00:06:56,416 --> 00:07:01,187 力ある妖は 高をくくっていたが…。 90 00:07:01,187 --> 00:07:03,089 ⦅うわぁ! あっ…⦆ 91 00:07:03,089 --> 00:07:08,395 やってきた三春に 一掃されたのだ。 92 00:07:08,395 --> 00:07:12,432 そのことで 三春を恨んで? 93 00:07:12,432 --> 00:07:14,801 《でも…》 94 00:07:14,801 --> 00:07:19,406 お い で な さ い ま し お い で な さ い ま し…。 95 00:07:19,406 --> 00:07:21,775 お待たせしました 代わります。 96 00:07:21,775 --> 00:07:25,145 (七瀬)遅いよ ボス どこ行ってたんだい? 97 00:07:25,145 --> 00:07:29,416 それは のちほど 三春はおもしろいなぁ。 98 00:07:31,418 --> 00:07:33,453 おい 夏目は? 99 00:07:33,453 --> 00:07:36,122 さぁ 妨害者を探してるんだろ? 100 00:07:36,122 --> 00:07:38,091 きた! (戸を開ける音) 101 00:07:40,760 --> 00:07:44,764 (的場)さて どなたがお出ましか 見ものだな。 102 00:07:44,764 --> 00:07:50,437 あのときの恐ろしい光景は 忘れられない。 103 00:07:50,437 --> 00:07:56,443 三春は 容赦なく 次々に妖を消し飛ばしていった。 104 00:07:56,443 --> 00:08:03,149 そして 私も見つかったが…。 105 00:08:05,452 --> 00:08:08,088 ⦅あっ…。 (政清)さっさと消えろ。 106 00:08:08,088 --> 00:08:13,760 弱い者に用はない 二度と私の前に現れるな⦆ 107 00:08:13,760 --> 00:08:17,097 見逃してくれたのだ。 108 00:08:17,097 --> 00:08:19,132 ならば なぜ? 109 00:08:19,132 --> 00:08:25,772 助けてもらった 恩は返さなければならない。 110 00:08:25,772 --> 00:08:28,174 その日から…。 111 00:08:28,174 --> 00:08:31,544 ⦅待って 望みを言え⦆ 112 00:08:31,544 --> 00:08:34,781 と政清に ついてまわった。 113 00:08:34,781 --> 00:08:39,452 しかし ヤツは一向に 私を見ようとしないし➡ 114 00:08:39,452 --> 00:08:41,421 返事もしない。 115 00:08:41,421 --> 00:08:44,424 お前 それは ストーキングというやつでは…。 116 00:08:44,424 --> 00:08:48,428 私は めげず ついてまわった。 117 00:08:48,428 --> 00:08:52,766 いつか 恩を返す日が 来るやもと…。 118 00:08:52,766 --> 00:08:56,469 政清は 笑わぬヤツだった。 119 00:08:56,469 --> 00:09:00,440 いつも 厳しい顔をして➡ 120 00:09:00,440 --> 00:09:06,513 でも 一度だけ 泣いているときがあった…。 121 00:09:06,513 --> 00:09:12,752 ⦅あぁ 三春の家なんて なくなってしまえばいいのに⦆ 122 00:09:12,752 --> 00:09:16,122 あっ…。 私は うれしかった。 123 00:09:16,122 --> 00:09:19,159 政清の願いが わかった。 124 00:09:19,159 --> 00:09:22,796 だが この家を壊そうとしても➡ 125 00:09:22,796 --> 00:09:27,767 三柱のせいか まったく うまくいかぬ。 126 00:09:27,767 --> 00:09:30,837 だから 気づいた。 えっ…。 127 00:09:30,837 --> 00:09:36,876 三柱を 怒らせたら 三春の家は壊されるだろう。 128 00:09:36,876 --> 00:09:40,447 そうだった 邪魔しなきゃ。 待て それは…。 129 00:09:40,447 --> 00:09:45,485 離せ 邪魔の邪魔は許さない! 130 00:09:45,485 --> 00:09:47,520 あぁ! あっ 柊! 131 00:09:47,520 --> 00:09:50,457 離せ! のっ うあっ…。 132 00:09:50,457 --> 00:09:52,792 早く 早く…。 おい! 133 00:09:52,792 --> 00:09:57,096 (柊)夏目 出口はこっちだ。 ありがとう 柊。 134 00:09:57,096 --> 00:10:01,101 まったく あいつ 肝心の政清や三春が➡ 135 00:10:01,101 --> 00:10:05,105 すでに絶えたのも 理解できていないようだな。 136 00:10:05,105 --> 00:10:08,775 名取さんは? 面妖な屋敷で気配がつかめない。 137 00:10:08,775 --> 00:10:11,778 急ごう 離れたら見失うぞ。 138 00:10:11,778 --> 00:10:13,780 あぁ。 139 00:10:13,780 --> 00:10:16,483 (的場)さぁ こちらへ。 140 00:10:18,785 --> 00:10:21,120 どいつでしょうね? (七瀬)さあね➡ 141 00:10:21,120 --> 00:10:23,756 柱の間に入りゃ わかることさ。 142 00:10:23,756 --> 00:10:28,094 しかし 三春はよく こんなもの迎えましたね。 143 00:10:28,094 --> 00:10:33,166 この まがまがしい気配 怒らせると相当にまずい。 144 00:10:33,166 --> 00:10:35,101 (七瀬)チッ 律儀なことだ。 145 00:10:35,101 --> 00:10:37,470 家人は とうに絶えたってのに➡ 146 00:10:37,470 --> 00:10:41,174 それも わからないバケモノのくせに。 147 00:10:43,409 --> 00:10:45,745 あっ いた。 148 00:10:45,745 --> 00:10:50,116 《的場さん! じゃあ あれが…》 149 00:10:50,116 --> 00:10:53,753 フフ 邪魔してやる! 150 00:10:53,753 --> 00:10:56,122 《間に合え!》 151 00:11:01,394 --> 00:11:03,463 邪魔してやる! 152 00:11:03,463 --> 00:11:05,732 《間に合え!》 153 00:11:05,732 --> 00:11:07,734 ヒッ! うん? 154 00:11:11,104 --> 00:11:13,740 これ以上 列に近づくなら➡ 155 00:11:13,740 --> 00:11:15,742 祓うぞ 一つ目。 156 00:11:15,742 --> 00:11:18,745 名取さん。 うぅ ギギギ…。 157 00:11:18,745 --> 00:11:22,081 フウ 大丈夫かい? 夏目。 158 00:11:22,081 --> 00:11:25,451 名取さん よかった 無事で。 159 00:11:25,451 --> 00:11:27,754 あぁ 夏目もね。 160 00:11:27,754 --> 00:11:31,758 (名取)儀式が終わるまで 柱の間の前で見張ろう。 161 00:11:31,758 --> 00:11:34,727 はい。 今のが 妨害者かい? 162 00:11:34,727 --> 00:11:39,132 はい ただ その理由というのが…。 163 00:11:41,401 --> 00:11:44,103 (的場)お入りくださいまし。 164 00:11:47,073 --> 00:11:50,109 (名取)ご一行が柱の間に入った。 165 00:11:50,109 --> 00:11:53,513 三柱様の周りで 呪いを読み上げると➡ 166 00:11:53,513 --> 00:11:55,748 本来の姿へと変化し➡ 167 00:11:55,748 --> 00:12:00,119 部屋に招いた者が その名を呼んで 酌をする。 168 00:12:00,119 --> 00:12:05,725 名を呼ばれた三柱様が酒を飲めば 儀式終了さ。 169 00:12:05,725 --> 00:12:08,061 ありがとう 夏目。 170 00:12:08,061 --> 00:12:11,397 居合わせたからには 役目を果たそう。 171 00:12:11,397 --> 00:12:15,468 はい。 ⚟かしこみて…。 172 00:12:15,468 --> 00:12:18,504 始まった。 (足音) 173 00:12:18,504 --> 00:12:20,707 うん…。 あぁ…。 174 00:12:20,707 --> 00:12:23,743 うっ… ここを通せ。 175 00:12:23,743 --> 00:12:25,712 話は聞いたよ。 176 00:12:25,712 --> 00:12:30,383 政清さんも三春の人たちも 今は どこにもいないんだ。 177 00:12:30,383 --> 00:12:32,385 儀式を失敗させても➡ 178 00:12:32,385 --> 00:12:35,388 君が思っている 恩返しにはならない。 179 00:12:35,388 --> 00:12:37,724 そんなことはない。 180 00:12:37,724 --> 00:12:41,728 三春の家は ここにあるじゃないか。 181 00:12:41,728 --> 00:12:46,432 政清は 言ったんだ 「なくなればいい」って。 182 00:12:46,432 --> 00:12:51,404 泣いていたんだ あの強い政清が。 183 00:12:51,404 --> 00:12:56,409 うずくまって 涙 いっぱい流して…。 184 00:12:56,409 --> 00:12:59,045 慰めたかったけど➡ 185 00:12:59,045 --> 00:13:01,714 政清は 私を見ないから➡ 186 00:13:01,714 --> 00:13:05,718 私が 政清の望みをかなえるのだ! 187 00:13:05,718 --> 00:13:09,389 どけ! 三柱を怒らせてやる! 188 00:13:09,389 --> 00:13:11,357 ダメだ! あっ! 189 00:13:11,357 --> 00:13:14,394 夏目! 陣に入れば無傷ではいられないぞ。 190 00:13:14,394 --> 00:13:17,397 離せ 離せ 子どもめ! 191 00:13:17,397 --> 00:13:20,033 政清さんが なくなってほしいと 思ったものは➡ 192 00:13:20,033 --> 00:13:22,068 もう終わってしまったんだ! 193 00:13:22,068 --> 00:13:24,037 三春も 政清さんも➡ 194 00:13:24,037 --> 00:13:26,706 もう ここには いなくなっちゃったんだ! 195 00:13:26,706 --> 00:13:29,375 もう返せないんだ! 196 00:13:29,375 --> 00:13:31,377 ウソだ…。 197 00:13:31,377 --> 00:13:36,749 政清は… だって 三春の家は…。 198 00:13:36,749 --> 00:13:42,055 恩返ししなきゃ… 見逃してくれたんだ…。 199 00:13:42,055 --> 00:13:48,661 こんな なんにもできない私を…。 200 00:13:50,730 --> 00:13:53,399 (一同)真実の姿を顕し➡ 201 00:13:53,399 --> 00:13:55,735 露を祓いて 入られませ。 202 00:13:55,735 --> 00:14:00,073 あぁ…。 203 00:14:00,073 --> 00:14:04,777 うぅ…。 204 00:14:04,777 --> 00:14:08,147 どこだ どこだ…。 205 00:14:08,147 --> 00:14:10,116 (的場)ここにおります。 206 00:14:14,087 --> 00:14:17,090 棒棒頭巾 さぁ 酒を。 207 00:14:17,090 --> 00:14:21,761 我らの護り神 三柱様よ。 208 00:14:21,761 --> 00:14:24,097 護ってやろう。 209 00:14:24,097 --> 00:14:27,433 飢える我らを屋根下へ招いた恩。 210 00:14:27,433 --> 00:14:30,770 この家を我らが支えよう。 211 00:14:30,770 --> 00:14:35,074 いかなる風も 火も 水も 山も➡ 212 00:14:35,074 --> 00:14:40,079 この家を崩すことを我らは許さじ。 213 00:14:40,079 --> 00:14:43,516 終わった…。 214 00:14:43,516 --> 00:14:46,753 儀式 終わっちゃった…。 215 00:14:46,753 --> 00:14:50,423 ハア…。 ハア…。 216 00:14:50,423 --> 00:14:53,092 あっ 夏目! あぁ…。 217 00:14:53,092 --> 00:14:58,097 アホめ 殺気立った妖に 抱きついたりするからだ。 218 00:15:00,099 --> 00:15:03,403 ⦅おい 恩返しさせろ。 219 00:15:03,403 --> 00:15:07,073 おい 何度も言わせるな。 220 00:15:07,073 --> 00:15:09,041 さっさと去れ。 221 00:15:09,041 --> 00:15:12,044 見逃すなど 許されないことなのだ。 222 00:15:12,044 --> 00:15:16,048 祓われたくなければ 二度と私の目に映るな。 223 00:15:16,048 --> 00:15:19,385 お前は助けてくれた。 224 00:15:19,385 --> 00:15:22,722 私は 恩を返すのだ。 225 00:15:22,722 --> 00:15:25,057 人の事情で祓われかけ➡ 226 00:15:25,057 --> 00:15:29,395 人の気まぐれで助けられ 何が恩か…。 227 00:15:29,395 --> 00:15:32,031 お前は自由なのだ。 228 00:15:32,031 --> 00:15:34,033 どこへなりとも行くがいい。 229 00:15:34,033 --> 00:15:36,736 好きに生きるがいい。 230 00:15:36,736 --> 00:15:41,374 ならば 見つからぬようでもいい。 231 00:15:41,374 --> 00:15:45,378 政清のそばに…。 232 00:15:45,378 --> 00:15:53,719 ♬~ 233 00:15:53,719 --> 00:15:56,055 うん? あっ。 234 00:15:56,055 --> 00:16:08,401 ♬~ 235 00:16:08,401 --> 00:16:12,772 政清さん せめて 訳を話して。 236 00:16:12,772 --> 00:16:15,808 あなたには あずかり知らぬこと。 237 00:16:15,808 --> 00:16:17,710 さぁ もう行け! 238 00:16:17,710 --> 00:16:21,414 私のことを考えるのは 今日かぎりにしてくれ! 239 00:16:29,155 --> 00:16:35,061 あぁ 三春の家なんて なくなってしまえばいいのに…。 240 00:16:35,061 --> 00:16:37,063 あっ⦆ 241 00:16:37,063 --> 00:16:40,466 《きっと 共に 業を背負わせることもできず➡ 242 00:16:40,466 --> 00:16:47,039 かといって 家人を捨てて 家を出ることもかなわず…》 243 00:16:47,039 --> 00:16:51,410 私の心 見たな。 あぁ…。 244 00:16:51,410 --> 00:16:55,381 私には わからぬことだったが➡ 245 00:16:55,381 --> 00:17:01,721 三春が消えれば 政清は きっと…。 246 00:17:01,721 --> 00:17:06,392 でも そうか もう遅いのか…。 247 00:17:06,392 --> 00:17:11,063 何もかも 何もかも…。 248 00:17:11,063 --> 00:17:13,733 もう一つ 言われていただろう? 249 00:17:13,733 --> 00:17:15,701 えっ…。 250 00:17:15,701 --> 00:17:18,371 お前は自由なのだ。 251 00:17:18,371 --> 00:17:21,040 どこへなりとも行くがいい。 252 00:17:21,040 --> 00:17:24,043 好きに生きるがいい。 253 00:17:27,446 --> 00:17:32,451 < こうして 三春の儀式は 無事に終わった> 254 00:17:34,720 --> 00:17:38,724 名取 ご苦労さまでした。 えっ? 255 00:17:38,724 --> 00:17:41,160 先ほどは助かりました。 256 00:17:41,160 --> 00:17:44,397 こちらこそ… 的場さんがいなければ➡ 257 00:17:44,397 --> 00:17:46,365 部屋を出られたか どうか。 258 00:17:46,365 --> 00:17:51,070 ハハ では今回は お互いさまということで。 259 00:17:51,070 --> 00:17:53,706 これで 当面は➡ 260 00:17:53,706 --> 00:17:57,376 この家に 煩わされずに済みます。 261 00:17:57,376 --> 00:18:01,047 何かを継ぎ 背負っていく…。 262 00:18:01,047 --> 00:18:05,718 その真の重みは 私などには 計り知れません。 263 00:18:05,718 --> 00:18:08,721 でも 今は こう思うようになりました。 264 00:18:08,721 --> 00:18:11,724 うん? 重いものも➡ 265 00:18:11,724 --> 00:18:14,126 1人でなければと…。 266 00:18:14,126 --> 00:18:16,729 あっ…。 267 00:18:16,729 --> 00:18:20,399 どこに行ったのかな? あの一つ目。 268 00:18:20,399 --> 00:18:23,803 さぁな 帰るところがあるのか➡ 269 00:18:23,803 --> 00:18:27,039 あるいは 自由に旅にでも出たか。 270 00:18:27,039 --> 00:18:29,375 あぁ 疲れた。 271 00:18:29,375 --> 00:18:32,044 うん? 先生 今回 何もしてないんじゃ…。 272 00:18:32,044 --> 00:18:34,046 ニュアッ! 急げ 夏目! 273 00:18:34,046 --> 00:18:36,382 甘いビワを取られてしまうぞ! 274 00:18:36,382 --> 00:18:40,386 (七瀬)ほら 庭の旗を忘れてるよ。 275 00:18:40,386 --> 00:18:42,388 的場さん。 276 00:18:42,388 --> 00:18:45,391 やぁ 夏目くん お疲れさま。 277 00:18:45,391 --> 00:18:49,662 おさまっちゃいましたね 君の宣言したとおりに。 278 00:18:54,734 --> 00:18:58,704 しかし 哀れですね 三柱ってのは。 279 00:18:58,704 --> 00:19:04,143 家人が滅んでしまったのに 約束を守り続けて やってくる。 280 00:19:04,143 --> 00:19:07,747 なんと滑稽で やっかいな…。 281 00:19:07,747 --> 00:19:10,383 <一瞬だけ 的場さんが➡ 282 00:19:10,383 --> 00:19:13,386 そうまでして約束を守る 妖たちを➡ 283 00:19:13,386 --> 00:19:17,390 どこか 羨望しているのではないか と思った。 284 00:19:17,390 --> 00:19:19,392 家のために➡ 285 00:19:19,392 --> 00:19:22,061 誰とも約束できない 的場さんは…> 286 00:19:22,061 --> 00:19:24,730 うん? どうかしましたか? 287 00:19:24,730 --> 00:19:26,699 いえ…。 今回までは➡ 288 00:19:26,699 --> 00:19:29,702 どうにかできたが 次は どうだろう? 289 00:19:29,702 --> 00:19:33,406 白爪君か 赤贄か…。 290 00:19:33,406 --> 00:19:37,043 まぁ そのころには 頭首も代わっているだろうから➡ 291 00:19:37,043 --> 00:19:41,414 私が心配することでは ないのですが。 292 00:19:41,414 --> 00:19:44,083 あっ…。 293 00:19:44,083 --> 00:19:46,485 きっと どうにかなりますよ。 294 00:19:46,485 --> 00:19:50,756 今回みたいに ちゃんと お迎えしようって気持ちが届けば。 295 00:19:50,756 --> 00:19:53,426 元気 出してください。 あっ…。 296 00:19:53,426 --> 00:19:55,394 おかしなことを。 297 00:19:55,394 --> 00:19:58,431 私が元気がないように 見えますか? 298 00:19:58,431 --> 00:20:02,435 でも せっかくなので いただきましょう。 299 00:20:02,435 --> 00:20:05,071 これは 依島邸のビワですね。 300 00:20:05,071 --> 00:20:07,073 学生だったころ➡ 301 00:20:07,073 --> 00:20:10,076 ずっと気になって 眺めていたんですよ。 302 00:20:10,076 --> 00:20:13,412 一度だけ 名取と並んで見ていたら➡ 303 00:20:13,412 --> 00:20:17,416 1つずつ 依島さんが くれたことがあるんです。 304 00:20:17,416 --> 00:20:20,086 とても甘くて おいしかった。 305 00:20:20,086 --> 00:20:23,489 ずっと食べてみたかった 念願がかなった。 306 00:20:23,489 --> 00:20:26,759 でも 名取はハズレを引いたようで➡ 307 00:20:26,759 --> 00:20:29,395 変な顔をして食べていました。 308 00:20:29,395 --> 00:20:32,098 なんとなくなんですがね…。 309 00:20:32,098 --> 00:20:37,103 依島さんは 名取のついでに 私にもくれたんだと思うんです。 310 00:20:37,103 --> 00:20:40,106 なのに 私が甘いのを引いて➡ 311 00:20:40,106 --> 00:20:43,743 名取は うまくない顔を 依島さんに見せて…。 312 00:20:43,743 --> 00:20:50,216 あぁ こんな ちっぽけなことも うまく回りはしないんだなと…。 313 00:20:50,216 --> 00:20:54,053 (七瀬)的場 撤収準備完了だ! 314 00:20:54,053 --> 00:20:57,056 おっと 妙な話をしましたね。 315 00:20:57,056 --> 00:21:00,059 オチも なんにも ありゃしないんですが➡ 316 00:21:00,059 --> 00:21:03,629 それでは またいずれ 夏目くん。 317 00:21:08,067 --> 00:21:10,102 ニャーン! ご苦労。 318 00:21:10,102 --> 00:21:13,105 三春の家は なぜ絶えてしまったんでしょう? 319 00:21:13,105 --> 00:21:16,742 強力な護り神を迎えて 安泰だったはずなのに。 320 00:21:16,742 --> 00:21:19,745 むしろ 三柱なんてものを 招いたから➡ 321 00:21:19,745 --> 00:21:22,815 傾くことになったのかも しれないね。 322 00:21:22,815 --> 00:21:25,851 人は正しく制御できないものさ。 323 00:21:25,851 --> 00:21:29,088 妖ではなく 自分を。 324 00:21:29,088 --> 00:21:31,090 強い力を…。 325 00:21:31,090 --> 00:21:34,760 先生や 友人帳ほどのものを そばに置いて➡ 326 00:21:34,760 --> 00:21:38,764 君みたいに使わずにいられる者は まれだと思うよ。 327 00:21:38,764 --> 00:21:43,769 バカを言え 私は馬車馬のように こき使われているぞ! 328 00:21:43,769 --> 00:21:45,771 《最初は きっと➡ 329 00:21:45,771 --> 00:21:48,407 家を守りたいと望んだ人がいて➡ 330 00:21:48,407 --> 00:21:52,912 それに応える妖がいただけだった かもしれないのに…》 331 00:21:52,912 --> 00:21:59,084 ⦅的場:こんな ちっぽけなことも うまく回りはしない⦆ 332 00:21:59,084 --> 00:22:01,420 (名取)夏目? あっ…。 333 00:22:01,420 --> 00:22:04,790 また祓いごとに 巻き込んでしまって ごめん。 334 00:22:04,790 --> 00:22:07,193 お土産に こっちのもあげるから➡ 335 00:22:07,193 --> 00:22:09,762 元気 出してくれ。 ニャッ! フフ…。 336 00:22:11,797 --> 00:22:15,167 元気がないように見えますか? 337 00:24:11,050 --> 00:24:14,019 ウニュー あぁ 疲れた。