1 00:01:03,249 --> 00:01:06,252 (六花)短い間だったけど→ 2 00:01:06,252 --> 00:01:09,255 旦那の具合が 比較的 安定してたころに→ 3 00:01:09,255 --> 00:01:12,258 よく 2人で山登りしたの。→ 4 00:01:12,258 --> 00:01:15,261 ただ 腐葉土を踏みならして 歩いてるだけなのに→ 5 00:01:15,261 --> 00:01:20,266 あの人 ものすごい幸せそうにすんのよね。 6 00:01:20,266 --> 00:01:22,268 (葉月)ハァ…。 7 00:01:22,268 --> 00:01:25,271 (六花)急にごめんね。 こんな話。 (葉月)ううん。 8 00:01:25,271 --> 00:01:29,275 (六花)何だか おいしそうに ご飯を食べてくれる→ 9 00:01:29,275 --> 00:01:31,277 葉月君 見てたら→ 10 00:01:31,277 --> 00:01:35,281 つくづく いいなあって思って。 11 00:01:35,281 --> 00:01:39,285 そこで 提案なんですが…。 12 00:01:39,285 --> 00:01:43,289 お風呂で 背中 流させてくれませんか? 13 00:01:43,289 --> 00:01:45,289 うっ…。 14 00:01:47,293 --> 00:01:57,293 ♪♪~ 15 00:04:54,246 --> 00:04:58,250 姫。 ちょっと 色々 確認したいんだけど…。 16 00:04:58,250 --> 00:05:02,254 どうぞ。 これは『親指姫』なんだよね? 17 00:05:02,254 --> 00:05:06,258 たぶん。 俺は何役なんすか? 18 00:05:06,258 --> 00:05:10,262 何役になりたいの? 自分で決められんの? 19 00:05:10,262 --> 00:05:13,265 あなたが どう生きたいか ってことと 同じでしょ。 20 00:05:13,265 --> 00:05:17,269 でも 配役がある世界じゃないの? 21 00:05:17,269 --> 00:05:20,272 だって この物語には 本来 あなたは いないじゃない。 22 00:05:20,272 --> 00:05:22,274 そりゃ そうっすね。 23 00:05:22,274 --> 00:05:25,277 だったら 自分で考えて決めなきゃ。 24 00:05:25,277 --> 00:05:28,280 そんな準備もしないで来ちゃって。 25 00:05:28,280 --> 00:05:30,282 こんなの想像できないでしょ。 26 00:05:30,282 --> 00:05:33,285 体を貸すってことが そもそも分かんない話だし。 27 00:05:33,285 --> 00:05:37,289 そんなんで どうして 身をていしてまで ここに来たの? 28 00:05:37,289 --> 00:05:39,291 いや… 勢いで。 29 00:05:39,291 --> 00:05:41,293 帰れるかどうかも 分かんないのに? 30 00:05:41,293 --> 00:05:44,296 えっ? 帰れないの!? 31 00:05:44,296 --> 00:05:48,300 やだな~ それ。 そういうことも あるかもよ。 32 00:05:48,300 --> 00:05:51,303 そしたら どうなるの? さあ? 33 00:05:51,303 --> 00:05:54,239 この状態って まずいの? さあ? 34 00:05:54,239 --> 00:05:57,242 どうしたらいいの? 役を決めるの? 35 00:05:57,242 --> 00:05:59,244 さあ? 36 00:05:59,244 --> 00:06:04,249 まあ 俺 基本 楽観主義なんで 平気ですけどね。 37 00:06:04,249 --> 00:06:07,252 気にしてたくせに。 いや ホント ホント。 38 00:06:07,252 --> 00:06:10,252 「始まれば 終わる」みたいな。 39 00:06:12,257 --> 00:06:14,259 やまない雨はない。 40 00:06:14,259 --> 00:06:17,262 生きている限りはね。 41 00:06:17,262 --> 00:06:19,264 結局 店長しだいだから。 42 00:06:19,264 --> 00:06:22,267 でも うかうかしてると ホントに迷子になって→ 43 00:06:22,267 --> 00:06:25,270 戻れないかも。 え~? 44 00:06:25,270 --> 00:06:28,273 迷子になってんのは 店長の旦那だろ? 45 00:06:28,273 --> 00:06:30,275 俺は ぶれてないよ。 46 00:06:30,275 --> 00:06:34,279 店長に こっち向いて 笑ってほしいだけ。 47 00:06:34,279 --> 00:06:36,279 そう。 48 00:06:38,283 --> 00:06:41,286 で どこまで脱ぐの? 49 00:06:41,286 --> 00:06:44,289 あの…。 うん? 全部? 50 00:06:44,289 --> 00:06:46,291 分かんない。 51 00:06:46,291 --> 00:06:50,295 ノープランかよ。 じゃあ 背中だけでいい。 52 00:06:50,295 --> 00:06:53,232 下は このままで お風呂に入るの? 53 00:06:53,232 --> 00:06:57,236 あっ そっか…。 びしょびしょになるけど。 54 00:06:57,236 --> 00:07:00,239 あの…。 55 00:07:00,239 --> 00:07:02,241 じゃあ…。 あのさ…。 56 00:07:02,241 --> 00:07:04,243 はい? 57 00:07:04,243 --> 00:07:08,247 こっちの気持ちも分かってて よく こんな頼みが言えるね。 58 00:07:08,247 --> 00:07:11,250 ごめん。 59 00:07:11,250 --> 00:07:15,254 やっぱ 変だよね。 60 00:07:15,254 --> 00:07:17,256 ごめん! 忘れて。 61 00:07:17,256 --> 00:07:21,260 服 着て 断って! 断れるかよ。 62 00:07:21,260 --> 00:07:24,263 先に 中にいるから 後から来てよ。 63 00:07:24,263 --> 00:07:27,266 えっ? 一緒に入れって言ってんの。 64 00:07:27,266 --> 00:07:29,266 あっ…。 65 00:07:31,270 --> 00:07:36,275 (島尾)《きっと 六花ちゃんは やぶさかじゃないんだ》→ 66 00:07:36,275 --> 00:07:40,279 《葉月君と いつ どこで どう転んでも…》→ 67 00:07:40,279 --> 00:07:43,282 《無意識に どっかで期待して》→ 68 00:07:43,282 --> 00:07:47,286 《別に悪いことじゃない》→ 69 00:07:47,286 --> 00:07:49,286 《でも…》 70 00:07:51,290 --> 00:07:54,226 《わー! ふにふにしてきたね 背中》 71 00:07:54,226 --> 00:07:58,230 《しかも 生っちろいなぁ》 (島尾)《くすぐったい》 72 00:07:58,230 --> 00:08:01,233 《早く良くなって 筋肉 つけなきゃね》 73 00:08:01,233 --> 00:08:03,233 《うん》 74 00:08:06,238 --> 00:08:09,241 《あっ》 75 00:08:09,241 --> 00:08:11,243 《何?》 《うん》 76 00:08:11,243 --> 00:08:14,246 《やめろよ。 ばっちいじゃん》 77 00:08:14,246 --> 00:08:16,246 《ばっちいもんか…》 78 00:08:19,251 --> 00:08:22,254 《動物のにおいがする》 《え~》 79 00:08:22,254 --> 00:08:25,257 《背中 なぜるのが好き》 《えっ?》 80 00:08:25,257 --> 00:08:28,260 《心臓の音…》 81 00:08:28,260 --> 00:08:33,265 《後ろから 無防備な生きている音》 82 00:08:33,265 --> 00:08:35,265 《安心する~》 83 00:08:37,269 --> 00:08:42,274 《ねえ…》 《お願い。 じっとしてて》 84 00:08:42,274 --> 00:08:44,276 《六花ちゃんは→ 85 00:08:44,276 --> 00:08:47,279 もう すでに 新しい背中を…》 86 00:08:47,279 --> 00:08:50,282 葉月君。 あっ…。 87 00:08:50,282 --> 00:08:52,300 ごめん。 88 00:08:52,300 --> 00:08:57,222 やっぱ 私… お風呂は まだ無理。 89 00:08:57,222 --> 00:09:00,225 《どうしようか…》 90 00:09:00,225 --> 00:09:02,227 《どうしようもない》 91 00:09:02,227 --> 00:09:06,231 《分かってる。 僕が消えれば簡単》 92 00:09:06,231 --> 00:09:09,234 《でも まだ…》 93 00:09:09,234 --> 00:09:12,234 《もう少しだけ そばにいたい》 94 00:09:14,239 --> 00:09:17,242 君は ちっとも変わらない。 えっ? 95 00:09:17,242 --> 00:09:21,246 心変わりはしたけどさ。 何のこと? 96 00:09:21,246 --> 00:09:25,246 好きになったんなら 認めなきゃ。 97 00:09:28,253 --> 00:09:31,256 葉月… く…。 いつか こうなるなら…。 98 00:09:31,256 --> 00:09:33,258 《どんなに惨めだとしても…》 99 00:09:33,258 --> 00:09:36,258 今でいい。 《今がいい》 100 00:09:39,264 --> 00:09:42,267 でも もし 王子が戻ってこなかったら→ 101 00:09:42,267 --> 00:09:44,269 あなたは どうするの? 102 00:09:44,269 --> 00:09:47,272 うわっ! その場合 俺だけ ゲームオーバーになるの? 103 00:09:47,272 --> 00:09:49,274 そうね。 104 00:09:49,274 --> 00:09:54,212 そんな悲劇 許されるわけ? ここは王子の世界だから。 105 00:09:54,212 --> 00:09:59,217 俺 こないだ やっと 店長を 遊園地に連れ出せたとこだよ? 106 00:09:59,217 --> 00:10:01,219 まだまだ これからなんだけど。 107 00:10:01,219 --> 00:10:04,222 初々しいのね。 そうだよ。 108 00:10:04,222 --> 00:10:08,226 にしたって お人よし。 何とでも。 109 00:10:08,226 --> 00:10:13,226 《私 まだ 島尾君のことが…》 110 00:10:15,233 --> 00:10:19,237 何で そんなに 店長がいいの? 何でって…。 111 00:10:19,237 --> 00:10:22,240 そうまでして思うのは なぜ? 112 00:10:22,240 --> 00:10:26,244 どこが好きなの? きっかけは? 113 00:10:26,244 --> 00:10:28,244 きっかけ? 114 00:10:30,248 --> 00:10:35,253 初め ずいぶん 背筋の ぴんとした中学生の男子がいるなぁと思って。 115 00:10:35,253 --> 00:10:37,255 えっ? 男子? 116 00:10:37,255 --> 00:10:41,259 まあ 正直 言うとね。 失礼。 117 00:10:41,259 --> 00:10:45,263 でもさ ちょっとしたことが あったんだ。 118 00:10:45,263 --> 00:10:49,267 よくよく見たら 偶然 水をまく手元に虹が出た。 119 00:10:49,267 --> 00:10:54,206 その光に集中して 水浸しになる姿が→ 120 00:10:54,206 --> 00:10:59,211 何だか子供みたいで 目が離せないでいた。 121 00:10:59,211 --> 00:11:06,218 そんな第一印象なのに 少し知れば年上っぽいし 店長らしいし。 122 00:11:06,218 --> 00:11:11,223 そばを通ると 土の匂いが そこはかとなく…。 123 00:11:11,223 --> 00:11:15,227 そういうのも ひっくるめて→ 124 00:11:15,227 --> 00:11:19,231 何か たぶん…。 125 00:11:19,231 --> 00:11:24,231 やっぱ… とても好きなんだ。 126 00:11:31,243 --> 00:11:34,246 葉月君! ちょっ…。 127 00:11:34,246 --> 00:11:36,246 葉月君!? 128 00:11:46,258 --> 00:11:50,262 続き 何だっけ? うん? 129 00:11:50,262 --> 00:11:53,198 『親指姫』は この先 ハッピーエンド? 130 00:11:53,198 --> 00:11:57,202 カエルに さらわれて コガネムシに囲われて→ 131 00:11:57,202 --> 00:12:00,205 ネズミのばばあに 恩着せられて。 132 00:12:00,205 --> 00:12:05,210 だけど この翼が治ったら 花畑で 王子さまに会うの? 133 00:12:05,210 --> 00:12:08,213 王子の脳みそ 花 咲いてんの? 134 00:12:08,213 --> 00:12:12,217 どうしたの? 急に。 完成させたい。 135 00:12:12,217 --> 00:12:14,219 そんで 俺 とっとと…。 136 00:12:14,219 --> 00:12:18,223 帰る。 ごめん。 137 00:12:18,223 --> 00:12:21,226 こっちから誘ったのに。 やめてよ。 そういう言い方。 138 00:12:21,226 --> 00:12:25,230 でも…。 悪いと思っているの? 139 00:12:25,230 --> 00:12:28,233 あっ。 それは…。 140 00:12:28,233 --> 00:12:32,237 君は なるようになると 思っている。 141 00:12:32,237 --> 00:12:35,240 初めから 時間の問題にして→ 142 00:12:35,240 --> 00:12:39,244 本気で拒んだことなんか 一度もないのに。 143 00:12:39,244 --> 00:12:41,246 えっ? 144 00:12:41,246 --> 00:12:44,249 そうやって 死んだ旦那を 言い訳に使うのは やめてほしい。 145 00:12:44,249 --> 00:12:47,249 ハッ! あっ…。 146 00:12:51,256 --> 00:12:54,192 葉月君…。 147 00:12:54,192 --> 00:13:04,202 ♪♪~ 148 00:13:04,202 --> 00:13:07,205 島尾君…。 149 00:13:07,205 --> 00:13:12,205 私… どうすればいい? 150 00:13:20,218 --> 00:13:23,221 あー 駄目だ。 151 00:13:23,221 --> 00:13:26,221 頭を 別のことに使おう。 152 00:13:33,231 --> 00:13:37,235 う~ん。 何 描こう…。 153 00:13:37,235 --> 00:13:40,238 贈り物かな…。 154 00:13:40,238 --> 00:13:45,243 難しいな…。 お薦めって苦手。 155 00:13:45,243 --> 00:13:47,245 《そんなことないよ》 156 00:13:47,245 --> 00:13:51,249 《手ごろな値段の花を とにかく 色と大きさで分けとけば→ 157 00:13:51,249 --> 00:13:55,186 お客さんに そこから メーンを 自由に選んできてもらって→ 158 00:13:55,186 --> 00:13:57,188 ブーケにするんだ》 《へえ~》 159 00:13:57,188 --> 00:13:59,190 《全然 難しいことじゃないでしょ?》 160 00:13:59,190 --> 00:14:02,193 《お薦めなんて 無理したって→ 161 00:14:02,193 --> 00:14:05,196 相手に その苦手意識が伝わって いいこと ないんだよ》 162 00:14:05,196 --> 00:14:07,198 《そうなんだけど 何かさ…》 163 00:14:07,198 --> 00:14:10,201 《僕は お薦めって 嫌いじゃないけどね》 164 00:14:10,201 --> 00:14:12,203 《その日の天気や 気分から適当に→ 165 00:14:12,203 --> 00:14:15,206 何から選んでいいか 分かんないというお客さんの→ 166 00:14:15,206 --> 00:14:17,208 きっかけの 一つになれば いいんだよ》 167 00:14:17,208 --> 00:14:20,211 《そうなのかな》 《六花ちゃん 真面目過ぎ》 168 00:14:20,211 --> 00:14:22,213 《空気読むのも必要だけど→ 169 00:14:22,213 --> 00:14:25,216 顔色 うかがい過ぎても 仕方ないし…》 170 00:14:25,216 --> 00:14:29,220 《六花ちゃんが決めなくちゃ お客さんも困っちゃうよ》 171 00:14:29,220 --> 00:14:35,226 《どうして あんな回りくどい 言い方しちゃったんだろ》 172 00:14:35,226 --> 00:14:40,231 葉月君の髪の毛 切り揃えたかった…。 173 00:14:40,231 --> 00:14:42,233 《嘘》 174 00:14:42,233 --> 00:14:47,238 《ホントは 背中を触りたかっただけ》 175 00:14:47,238 --> 00:14:52,243 私が どうしたいのか 決めなくっちゃ。 176 00:14:52,243 --> 00:14:57,248 困っちゃうよね ホント。 177 00:14:57,248 --> 00:15:00,248 あっ 電気。 178 00:15:02,253 --> 00:15:05,256 やっぱ つけっ放しだった。 179 00:15:05,256 --> 00:15:07,258 ストッカー OK。 180 00:15:07,258 --> 00:15:09,258 カウンター…。 181 00:15:11,262 --> 00:15:14,265 やだ。 出しっ放しにしてたっけ? 182 00:15:14,265 --> 00:15:17,265 最近 ちゃんとしてないなぁ…。 183 00:15:20,271 --> 00:15:22,273 あっ。 184 00:15:22,273 --> 00:15:26,273 何? この絵…。 185 00:17:00,238 --> 00:17:03,241 沈殿する思い出に鎮座する姫。 186 00:17:03,241 --> 00:17:09,241 鉢植え。 秘め事。 防腐剤。 187 00:17:14,252 --> 00:17:18,256 (ミホ)あー。 もう 抜いても抜いても 後から後から。 188 00:17:18,256 --> 00:17:20,258 (ミホ)悪いね 六花ちゃん。→ 189 00:17:20,258 --> 00:17:23,261 日曜の朝から付き合わせて。 何の。 190 00:17:23,261 --> 00:17:25,263 (ミホ) こっちの一角が終わったら→ 191 00:17:25,263 --> 00:17:28,266 取りあえず 休憩しよっか。 そうですね。 192 00:17:28,266 --> 00:17:31,269 (ミホ)あー。 くそ暑い。 193 00:17:31,269 --> 00:17:33,271 夏っぽくなってきましたね。 194 00:17:33,271 --> 00:17:36,274 涼しいうちにやろうと 思ってたのに。 195 00:17:36,274 --> 00:17:38,276 すいません。 お店の手伝いで甘えちゃって。 196 00:17:38,276 --> 00:17:40,278 ああ。 違うの 違うの。 197 00:17:40,278 --> 00:17:43,281 めんどくさがりなの。 ハハハッ。 198 00:17:43,281 --> 00:17:47,285 (ミホ)あ~あ。 ほっとくと ぶわーって生い茂ってさ。 199 00:17:47,285 --> 00:17:51,289 でも いいなぁ。 ミホさんちには 庭があって。 200 00:17:51,289 --> 00:17:54,292 (ミホ)猫の額よ。 じゅうぶん広いですよ。 201 00:17:54,292 --> 00:17:56,294 (ミホ)めんどくさ~い。 202 00:17:56,294 --> 00:17:58,313 私も欲しいな~。 203 00:17:58,313 --> 00:18:01,232 (ミホ)あっ そういや しそジュース作ったんだ。 飲む? 204 00:18:01,232 --> 00:18:03,234 あっ! やったぁ! 205 00:18:03,234 --> 00:18:06,237 自家製。 うまいよ。 楽しみ。 206 00:18:06,237 --> 00:18:11,242 (ミホ)砂糖少なめ クエン酸多め。 いいですね。 207 00:18:11,242 --> 00:18:13,244 あっ…。 208 00:18:13,244 --> 00:18:18,249 《ついに 背 越されちゃった》 209 00:18:18,249 --> 00:18:22,253 《ここは そのうち バラのアーチにしたいんだよね》 210 00:18:22,253 --> 00:18:24,255 《アーチ?》 《そう》 211 00:18:24,255 --> 00:18:26,257 《長~くしてさ》 《えー?》 212 00:18:26,257 --> 00:18:29,260 《ほら。 『不思議の国のアリス』の 迷路みたいに》 213 00:18:29,260 --> 00:18:31,262 《うわー! 出た》 214 00:18:31,262 --> 00:18:34,265 《えっ? えっ? 「出た」って 何?》 215 00:18:34,265 --> 00:18:37,268 《島尾君の乙女趣味》 216 00:18:37,268 --> 00:18:40,271 《駄目かな?》 《いや。 悪くない》 217 00:18:40,271 --> 00:18:43,274 《乙女って 不気味で好きよ 私》 218 00:18:43,274 --> 00:18:45,276 《不気味とは 心外》 《発想がね》 219 00:18:45,276 --> 00:18:48,279 《「いのち短し 恋せよ乙女」 なのに?》 220 00:18:48,279 --> 00:18:50,281 《そういう はかなげアピールがね》 221 00:18:50,281 --> 00:18:52,283 《アピールじゃないよ》 222 00:18:52,283 --> 00:18:54,285 《純粋に好きなんだ》 《はい はい》 223 00:18:54,285 --> 00:18:58,256 《「いのち短し 恋せよ乙女」→ 224 00:18:58,256 --> 00:19:01,125 「熱き血潮の 冷えぬ間に」→ 225 00:19:01,125 --> 00:19:05,129 「明日の月日は ないものを」》 226 00:19:05,129 --> 00:19:09,133 《島尾君は まめに剪定して→ 227 00:19:09,133 --> 00:19:14,138 大きなバラの花を 作るのが得意だった》 228 00:19:14,138 --> 00:19:16,140 《この枝→ 229 00:19:16,140 --> 00:19:20,144 ずいぶん 花数 増えちゃったんだな》 230 00:19:20,144 --> 00:19:25,144 《こういう小ぶりなバラのが ホントは 私 好みなはずなのに》 231 00:19:27,151 --> 00:19:31,155 《花は 時々 雄弁で困る》 232 00:19:31,155 --> 00:19:37,161 《あるじのいない 夏の庭は特に…》 233 00:19:37,161 --> 00:19:40,164 あー。 腰 痛ぁ。 234 00:19:40,164 --> 00:19:42,166 仕事 忙しいですか? 235 00:19:42,166 --> 00:19:46,170 忙しいっていっても 自分のは ほら 在宅だし。 236 00:19:46,170 --> 00:19:49,173 本業があるのに いつも ごめんなさい。 237 00:19:49,173 --> 00:19:52,176 お店に出るのは 運動不足が解消できて→ 238 00:19:52,176 --> 00:19:55,179 ちょうどいいのよ。 そう言っていただけると…。 239 00:19:55,179 --> 00:19:58,182 六花ちゃんは 仕事 やり過ぎじゃない? 240 00:19:58,182 --> 00:20:03,221 息抜きできてる? あっ…。 今日が そんな感じです。 241 00:20:03,221 --> 00:20:07,225 ハァ…。 こき使われに来ただけじゃないの。 242 00:20:07,225 --> 00:20:11,229 もっと他にないの? 仕事も楽しいですから。 243 00:20:11,229 --> 00:20:13,231 独身の私が 言えた義理じゃないけど→ 244 00:20:13,231 --> 00:20:16,234 後家なんか 板につけるもんじゃないよ。 245 00:20:16,234 --> 00:20:19,237 あっ…。 はあ…。 246 00:20:19,237 --> 00:20:21,239 (ミホ) 六花ちゃんは 抱えてるものが→ 247 00:20:21,239 --> 00:20:24,242 1人じゃ多過ぎる気がして…。 248 00:20:24,242 --> 00:20:27,245 例えば ほら! お得意さまとかで→ 249 00:20:27,245 --> 00:20:30,248 若い人とか 誰か…。 あの! 250 00:20:30,248 --> 00:20:32,250 うん? どうしたの? 急に。 私 そろそろ…。 251 00:20:32,250 --> 00:20:35,253 今日は 近所の図書館が 午後1時に閉まっちゃうんですよ。 252 00:20:35,253 --> 00:20:38,256 帰りに寄りたいなぁって 思ってたんで。 253 00:20:38,256 --> 00:20:40,258 あっ そう? ジュース おいしかったです。 254 00:20:40,258 --> 00:20:42,260 ごちそうさま。 はい はい。 255 00:20:42,260 --> 00:20:45,263 ≪あっ グラス片さないと…。 ≪(ミホ)あぁ そのままで大丈夫よ。 256 00:20:45,263 --> 00:20:47,265 ≪うわぁ…。 どうも ホントに すいません。 257 00:20:47,265 --> 00:20:51,265 あの! じゃあ また来ます。 ≪(ミホ)またねー。 258 00:20:54,272 --> 00:20:57,275 逃走…。 259 00:20:57,275 --> 00:21:03,214 色々 見透かされてる気がする。 260 00:21:03,214 --> 00:21:05,216 でも→ 261 00:21:05,216 --> 00:21:09,220 後家が板についてるとか…。 262 00:21:09,220 --> 00:21:12,223 《忘れられるわけないし…》 263 00:21:12,223 --> 00:21:17,223 バラの剪定 任せてもらえないかしら。 264 00:21:19,230 --> 00:21:25,236 島尾君の作るバラ アホみたいに美しかったのよなぁ。 265 00:21:25,236 --> 00:21:29,236 さすがに 未練たらしいかしら。 266 00:21:31,242 --> 00:21:33,244 例えば…。 267 00:21:33,244 --> 00:21:36,247 仮に 前に進まなきゃいけないとして…。 268 00:21:36,247 --> 00:21:41,247 《俺… 生涯 2番手でも いいんです》 269 00:21:47,258 --> 00:21:52,263 《本気で拒んだことなんか 一度もないのに…》 270 00:21:52,263 --> 00:21:56,263 《こっちの気持ちも分かってて よく こんな頼みが言えるね》 271 00:21:59,203 --> 00:22:04,208 《私のこと好きなの?》 《そりゃ そうですよ》 272 00:22:04,208 --> 00:22:07,211 《つまり…》 273 00:22:07,211 --> 00:22:09,213 《例えば 俺と→ 274 00:22:09,213 --> 00:22:11,215 浮気するとかね》 275 00:22:11,215 --> 00:22:15,219 《俺 店長より長く生きますよ。 悪いけど》 276 00:22:15,219 --> 00:22:18,222 《いまさら そんなことだけ言われても→ 277 00:22:18,222 --> 00:22:20,224 引き下がれませんよ》 278 00:22:20,224 --> 00:22:23,227 ずっと…。 279 00:22:23,227 --> 00:22:25,229 ずっと…。 《こっち向かないと→ 280 00:22:25,229 --> 00:22:27,231 俺 すげえ 声 出しますよ》 281 00:22:27,231 --> 00:22:29,233 ずっと…。 282 00:22:29,233 --> 00:22:32,236 《今度の休みに 行きませんか?》 283 00:22:32,236 --> 00:22:35,239 《勧誘の おっちゃんに もらったんで》 284 00:22:35,239 --> 00:22:37,241 《一緒に…》 285 00:22:37,241 --> 00:22:41,245 《死んだ旦那を 言い訳に使うのは やめてほしい》 286 00:22:41,245 --> 00:22:46,245 背中を向けさせてしまった。 287 00:22:48,252 --> 00:22:52,256 《年下に 耳障りのいいこと言われて→ 288 00:22:52,256 --> 00:22:54,258 いい気になって…》 289 00:22:54,258 --> 00:23:00,198 《相手が 若くて タフだと思い込んで…》 290 00:23:00,198 --> 00:23:03,201 《傷つけて…》 291 00:23:03,201 --> 00:23:06,204 《何やってんだろ 私》 292 00:23:06,204 --> 00:23:08,206 バッカみたい。 293 00:23:08,206 --> 00:23:11,209 私語は慎んで。 あっ! 294 00:23:11,209 --> 00:23:13,211 あっ…。 295 00:23:13,211 --> 00:23:17,215 葉月… 君。 296 00:23:17,215 --> 00:23:20,218 あっ…。 あの…。 297 00:23:20,218 --> 00:23:22,220 ごめ…。 298 00:23:22,220 --> 00:23:25,220 館内では静粛に。 299 00:23:27,225 --> 00:23:29,227 ごめん。 重いでしょ? 300 00:23:29,227 --> 00:23:33,227 夏休みの自由研究でもすんの? って量だね。 301 00:23:35,233 --> 00:23:38,236 あの…。 ところでさ。 302 00:23:38,236 --> 00:23:40,238 なあに? 303 00:23:40,238 --> 00:23:42,238 私…。 304 00:23:45,243 --> 00:23:47,245 私ね…。 305 00:23:47,245 --> 00:23:50,248 主人しか…。 306 00:23:50,248 --> 00:23:53,248 主人… しか…。 307 00:23:56,254 --> 00:23:59,190 主人が初恋なの。 308 00:23:59,190 --> 00:24:02,193 だと… 思う…。 309 00:24:02,193 --> 00:24:04,195 えっ? 310 00:24:04,195 --> 00:24:08,199 あっ…。 だから その…。 311 00:24:08,199 --> 00:24:11,202 ちゃんと付き合ったって 言えるのは→ 312 00:24:11,202 --> 00:24:14,202 島尾君だけなの。 313 00:24:16,207 --> 00:24:20,211 島尾君のことだって もともとは 私の片思いで…。 314 00:24:20,211 --> 00:24:23,214 だから 自分が 誰かに この年になって→ 315 00:24:23,214 --> 00:24:28,219 思ってもらえるなんて 考えもしなくて…。 316 00:24:28,219 --> 00:24:30,221 六花ちゃん…。 317 00:24:30,221 --> 00:24:35,221 考えも… しなくて…。 318 00:24:37,228 --> 00:24:42,233 ご… ごめんなさい。 319 00:24:42,233 --> 00:24:44,233 私…。 320 00:24:46,237 --> 00:24:49,240 私も→ 321 00:24:49,240 --> 00:24:52,243 葉月君が好き。 322 00:24:52,243 --> 00:24:55,243 好き…。 323 00:24:58,265 --> 00:25:10,194 ♪♪~ 324 00:25:10,194 --> 00:25:12,196 あぁ…。 325 00:25:12,196 --> 00:25:14,198 ウフフ。 326 00:25:14,198 --> 00:25:24,198 ♪♪~ 327 00:25:26,210 --> 00:25:36,210 ♪♪~