1 00:01:03,234 --> 00:01:05,236 (六花)ごめん。 重いでしょ? 2 00:01:05,236 --> 00:01:08,236 (葉月)夏休みの自由研究でも すんの? って量だね。 3 00:01:10,241 --> 00:01:14,245 (六花)あの…。 ところでさ。 4 00:01:14,245 --> 00:01:16,247 なあに? 5 00:01:16,247 --> 00:01:18,247 私…。 6 00:01:20,251 --> 00:01:22,253 私ね…。 7 00:01:22,253 --> 00:01:25,256 主人しか…。 8 00:01:25,256 --> 00:01:28,256 主人… しか…。 9 00:01:30,261 --> 00:01:34,265 主人が初恋なの。 10 00:01:34,265 --> 00:01:36,267 だと… 思う…。 11 00:01:36,267 --> 00:01:38,269 えっ? 12 00:01:38,269 --> 00:01:42,273 あっ…。 だから その…。 13 00:01:42,273 --> 00:01:46,277 ちゃんと付き合ったって 言えるのは→ 14 00:01:46,277 --> 00:01:49,277 島尾君だけなの。 15 00:01:51,282 --> 00:01:55,286 島尾君のことだって もともとは 私の片思いで…。 16 00:01:55,286 --> 00:01:58,289 だから 自分が 誰かに この年になって→ 17 00:01:58,289 --> 00:02:02,289 思ってもらえるなんて 考えもしなくて…。 18 00:02:04,228 --> 00:02:08,232 ご… ごめんなさい。 19 00:02:08,232 --> 00:02:10,232 私…。 20 00:02:12,236 --> 00:02:15,239 私も→ 21 00:02:15,239 --> 00:02:17,239 葉月君が好き。 22 00:02:19,243 --> 00:02:29,243 ♪♪~ 23 00:05:32,236 --> 00:05:36,240 (島尾) 《無駄な抵抗。 悪あがき》→ 24 00:05:36,240 --> 00:05:39,243 《そんなことは はなから承知》→ 25 00:05:39,243 --> 00:05:43,247 《結局 体を借りてまでして→ 26 00:05:43,247 --> 00:05:47,251 何がしたかったんだ 僕は…》→ 27 00:05:47,251 --> 00:05:50,251 《朽ちても なお死にきれず…》 28 00:05:53,257 --> 00:05:57,261 (島尾)《勇気出して 告白したみたいな顔してるけど→ 29 00:05:57,261 --> 00:06:00,261 手を伸ばせば…》 30 00:06:03,267 --> 00:06:07,271 (島尾) 《ほら。 期待しちゃってさ》→ 31 00:06:07,271 --> 00:06:11,275 《でも この手は僕じゃない》 32 00:06:11,275 --> 00:06:14,275 (葉月)ずるい顔。 (島尾)《この声も》 33 00:06:20,284 --> 00:06:23,284 (島尾) 《確かに 僕は ここにいるのに》 34 00:06:27,224 --> 00:06:29,226 葉月君? 35 00:06:29,226 --> 00:06:33,230 (葉月)これから 時間ある? えっ? 36 00:06:33,230 --> 00:06:36,233 今日は 君のこと…。 (島尾)《独り占めしたい》 37 00:06:36,233 --> 00:06:40,237 店長じゃなくて 六花ちゃんって呼ばせて。 38 00:06:40,237 --> 00:06:42,239 どうしたの? 急に。 39 00:06:42,239 --> 00:06:44,241 六花ちゃん。 だって…。 40 00:06:44,241 --> 00:06:46,243 前に 一度 嫌がられたけど→ 41 00:06:46,243 --> 00:06:49,246 やっぱり しっくりくる呼び方がいいよ。 42 00:06:49,246 --> 00:06:51,248 「しっくり」って…。 43 00:06:51,248 --> 00:06:56,253 一日だけで いいんだ。 一日だけ。 44 00:06:56,253 --> 00:06:58,255 うん…。 45 00:06:58,255 --> 00:07:03,260 わがままついでに 半日 時間を…。 46 00:07:03,260 --> 00:07:07,260 空が たくさん見えるとこ行こう。 47 00:07:18,275 --> 00:07:21,278 《おい おい。 何だ? ここ》 48 00:07:21,278 --> 00:07:25,216 《知らない間に 景色が変わるんだけど》 49 00:07:25,216 --> 00:07:29,216 《親指店長は どこ行った?》 50 00:07:36,227 --> 00:07:38,227 あぁ? 51 00:07:46,237 --> 00:07:49,240 うん!? 52 00:07:49,240 --> 00:07:51,242 うおっ! ゲホッ! 53 00:07:51,242 --> 00:07:54,242 うっ…! おっ…! 54 00:08:01,252 --> 00:08:04,252 《勘弁して》 55 00:08:11,262 --> 00:08:17,268 分かるような気がする。 王子が あなたを気に入ったわけ。 56 00:08:17,268 --> 00:08:21,272 はあ!? うっ…! この海では溺れないよ。 57 00:08:21,272 --> 00:08:24,272 あなたの肉体は 今 別の場所だもん。 58 00:08:30,214 --> 00:08:32,216 あぁ…。 59 00:08:32,216 --> 00:08:35,219 ねっ。 大丈夫でしょ? 60 00:08:35,219 --> 00:08:39,223 えっ? これって…。 ていうか しゃべれるし。 61 00:08:39,223 --> 00:08:42,226 そう。 何でも平気。 62 00:08:42,226 --> 00:08:45,229 今度は何の設定っすか? 何かな? 63 00:08:45,229 --> 00:08:48,232 え~っと…。 読んだ記憶なし。 64 00:08:48,232 --> 00:08:53,237 こんなこと いつまでも続かない。 65 00:08:53,237 --> 00:08:56,240 長引けば 悲しくなるだけ。 66 00:08:56,240 --> 00:09:01,240 それは 彼が一番知っているはず。 67 00:09:08,252 --> 00:09:10,254 あっ 見えた! 68 00:09:10,254 --> 00:09:12,256 海 海! うん。 69 00:09:12,256 --> 00:09:16,260 こんな 思い立つままに 電車 乗っちゃうなんて→ 70 00:09:16,260 --> 00:09:19,263 学生のとき以来じゃないかなぁ。 71 00:09:19,263 --> 00:09:23,263 たまには いいね。 わくわくする。 うん。 72 00:09:25,202 --> 00:09:28,205 (島尾)《六花ちゃんが 誰と過ごしているつもりでも→ 73 00:09:28,205 --> 00:09:30,207 この際 構わない》→ 74 00:09:30,207 --> 00:09:33,210 《姿形が変わっても→ 75 00:09:33,210 --> 00:09:38,215 僕は 君の 一歩も そばを離れたくない》 76 00:09:38,215 --> 00:09:40,217 《何したいの? あんた》 77 00:09:40,217 --> 00:09:43,220 (島尾)《僕は 六花ちゃんを幸せにしたい》 78 00:09:43,220 --> 00:09:46,223 《死んでるってのがホントなら 無理じゃん》 79 00:09:46,223 --> 00:09:49,226 《無理でも何でも…》 80 00:09:49,226 --> 00:09:55,232 《病気も 子供も 店のことも 全部 どっかで諦め続けた》 81 00:09:55,232 --> 00:09:58,235 《こんな僕にだって→ 82 00:09:58,235 --> 00:10:02,235 1つくらい譲れないものが あったっていいじゃんか》 83 00:10:06,243 --> 00:10:09,246 ちょっと おなか すいたね。 84 00:10:09,246 --> 00:10:13,250 海の家とかまで歩く? でも きっと 人 多いよ。 85 00:10:13,250 --> 00:10:16,253 せっかくだから この辺で おいしいのが いいかな? 86 00:10:16,253 --> 00:10:19,256 この辺 何にも知らないけどね。 87 00:10:19,256 --> 00:10:22,259 あっ 携帯で調べる? そんなんで分かるの? 88 00:10:22,259 --> 00:10:26,197 葉月君のスマホの方が早いけどね。えっ? 89 00:10:26,197 --> 00:10:29,200 花やしきのとき 調べてたじゃん。 あぁ…。 90 00:10:29,200 --> 00:10:32,203 ていうか 六花ちゃんは 何 食べたい? 91 00:10:32,203 --> 00:10:35,206 カキ関係以外。 あ~。 92 00:10:35,206 --> 00:10:39,210 昔 潮干狩り行ったとき あたって 災難だったもんね。 93 00:10:39,210 --> 00:10:42,213 やだ! ミホさん そんなことまで話したの? 94 00:10:42,213 --> 00:10:46,217 えっ? あぁ…。 もう! カッコ悪い。 95 00:10:46,217 --> 00:10:50,221 あの人 おしゃべりが過ぎるよね。 どこまで聞いたの? 96 00:10:50,221 --> 00:10:54,225 いや 軽く聞いただけだから そんなには…。 97 00:10:54,225 --> 00:10:57,228 忘れて。 うん。 98 00:10:57,228 --> 00:11:01,232 《あのときのこと よく覚えてる》 99 00:11:01,232 --> 00:11:03,234 (ミホ)《六花ちゃんは 今日 来られないよ》 100 00:11:03,234 --> 00:11:06,237 《えっ?》 《食中毒で搬送されちゃって》 101 00:11:06,237 --> 00:11:08,239 《何 食べたの?》 《カキ》 102 00:11:08,239 --> 00:11:11,242 《それ 大丈夫なの?》 《うん》 103 00:11:11,242 --> 00:11:14,245 《一晩 入院するだけで よさそうなんだけど》 104 00:11:14,245 --> 00:11:18,249 《思いがけない 六花ちゃん不在の心細さに→ 105 00:11:18,249 --> 00:11:22,253 普段 自分が味わわせてる 不安感を思った》 106 00:11:22,253 --> 00:11:25,189 《いや~ 参った》 107 00:11:25,189 --> 00:11:30,194 《退院すると すぐに 照れ笑いを浮かべて やって来て→ 108 00:11:30,194 --> 00:11:36,200 引き続き おしまいの日まで 僕が どんな姿になっても→ 109 00:11:36,200 --> 00:11:40,204 君の表情は 崩れることはなかった》 110 00:11:40,204 --> 00:11:43,207 《手が届くうちに 崩れてくれれば→ 111 00:11:43,207 --> 00:11:47,211 胸の一つも貸せたのに…》 112 00:11:47,211 --> 00:11:49,213 《ごめんね》 113 00:11:49,213 --> 00:11:52,216 《もし生まれ変われたとしたら→ 114 00:11:52,216 --> 00:11:57,216 僕は やっぱり 君と結婚したいな》 115 00:12:00,224 --> 00:12:03,227 結局 エゴじゃん。 旦那のさ。 116 00:12:03,227 --> 00:12:06,230 本人が 一番 状況 分かってるったって→ 117 00:12:06,230 --> 00:12:09,233 存在が そもそも 血迷ってるからね。 118 00:12:09,233 --> 00:12:12,236 何しでかすか 皆目 分からん。 119 00:12:12,236 --> 00:12:17,241 よく そんな相手に 体 貸したね。 確かに…。 120 00:12:17,241 --> 00:12:20,244 でも まあ あのおっさん込みで→ 121 00:12:20,244 --> 00:12:23,247 引き受けるくらいの覚悟は あんだよ。 122 00:12:23,247 --> 00:12:25,182 何でか知らんけど。 123 00:12:25,182 --> 00:12:28,185 好いていてくれてるのね。 そりゃ…。 124 00:12:28,185 --> 00:12:30,187 王子のこと。 違うでしょ! 125 00:12:30,187 --> 00:12:33,190 えっ? 俺は あんたが! 126 00:12:33,190 --> 00:12:36,193 あ~ そっか。 店長に色ぼけなのね。 127 00:12:36,193 --> 00:12:39,193 ゴホッ! ご愁傷さま。 128 00:12:41,198 --> 00:12:44,201 思ったより 人 まばらだ。 129 00:12:44,201 --> 00:12:48,205 海開き前だからね。 あぁ そっか。 ちょっと早いのか。 130 00:12:48,205 --> 00:12:50,207 泳ぎたいわけじゃないから いいけど。 131 00:12:50,207 --> 00:12:53,210 暑ければ 泳ぎたいよ。 そう? 132 00:12:53,210 --> 00:12:57,214 暑ければね。 ていうか 海の家 やってないよ。 133 00:12:57,214 --> 00:13:00,217 あるよ。 ほら あそこ。 134 00:13:00,217 --> 00:13:02,219 あっ もう 花火 売ってる。 135 00:13:02,219 --> 00:13:04,221 この辺の浜はOKなのかな? 136 00:13:04,221 --> 00:13:06,223 やろっか 後で。 えっ? 137 00:13:06,223 --> 00:13:09,223 待ってて。 あっ… ちょっと! 138 00:13:22,239 --> 00:13:26,176 あ~! 中 じゃりじゃり。 僕は諦めた。 139 00:13:26,176 --> 00:13:29,179 どっかで洗えるかな? 海水で いいんじゃない? 140 00:13:29,179 --> 00:13:31,181 べたべたになる。 141 00:13:31,181 --> 00:13:35,181 諦めてよ 海なんだし。 う~ん…。 142 00:13:37,187 --> 00:13:43,193 海 静かで いいな。 あした 平日だからかな。 143 00:13:43,193 --> 00:13:46,196 閑散としちゃって いっそ怖いわ。 144 00:13:46,196 --> 00:13:50,200 真っ暗だから? 波の音まで怖い。 不気味。 145 00:13:50,200 --> 00:13:54,204 って言いながら 付き合って 見てるし。 146 00:13:54,204 --> 00:13:56,206 だってさ…。 つーか→ 147 00:13:56,206 --> 00:13:58,208 六花ちゃん 付き合い良過ぎ。 え~? 148 00:13:58,208 --> 00:14:01,211 本当に 半日 連れ回されてんだもん。 149 00:14:01,211 --> 00:14:03,213 楽しかったよ? 150 00:14:03,213 --> 00:14:08,218 どこが いいんだよ こんなやつ。 若いだけじゃんか。 151 00:14:08,218 --> 00:14:12,222 自分のこと言ってる? 金も資格もない。 152 00:14:12,222 --> 00:14:15,225 しかも 今どき 銭湯通いなんてさ。 153 00:14:15,225 --> 00:14:18,228 何で 急に 自暴自棄? 僕が言うのも あれだけど→ 154 00:14:18,228 --> 00:14:21,231 六花ちゃんって 男 見る目 ないと思うなぁ。 155 00:14:21,231 --> 00:14:25,169 何なの? さっきから。 慰められたいの? 156 00:14:25,169 --> 00:14:27,171 さあね。 157 00:14:27,171 --> 00:14:47,191 ♪♪~ 158 00:14:47,191 --> 00:14:53,197 ♪♪~ 159 00:14:53,197 --> 00:14:56,200 《別に驚かない》 160 00:14:56,200 --> 00:14:59,200 《これは必然だ》 161 00:15:05,209 --> 00:15:09,209 《たぶん 僕以外は全て正しい》 162 00:15:12,216 --> 00:15:16,220 《無駄な抵抗。 悪あがき》 163 00:15:16,220 --> 00:15:19,223 《そんなことは はなから承知》 164 00:15:19,223 --> 00:15:32,236 ♪♪~ 165 00:15:32,236 --> 00:15:37,236 《もう 誰にも取られたくないのに…》 166 00:15:47,251 --> 00:15:50,254 あぁ…。 167 00:15:50,254 --> 00:15:52,256 あっ! 168 00:15:52,256 --> 00:15:55,256 あっ…。 あぁ…。 169 00:16:04,268 --> 00:16:06,268 この字…! 170 00:16:08,272 --> 00:16:10,272 どうして…。 171 00:18:06,256 --> 00:18:08,258 《あのときのまま》 172 00:18:08,258 --> 00:18:12,262 《僕が使っていたころのまま…》 173 00:18:12,262 --> 00:18:16,262 《机も椅子も 棚や本まで…》 174 00:18:18,268 --> 00:18:20,268 (島尾)ハァ…。 175 00:18:23,273 --> 00:18:29,279 (島尾)六花ちゃん 僕の遺品 まるっと残しちゃって。 176 00:18:29,279 --> 00:18:32,279 どんだけ 僕のこと 好きなのよ。 177 00:18:37,287 --> 00:18:39,287 あっ…。 178 00:18:48,231 --> 00:18:52,235 《人肌の温度は怖い》 179 00:18:52,235 --> 00:18:54,237 《忘れてた寂しさを→ 180 00:18:54,237 --> 00:18:58,241 たやすく解凍させてしまう》 181 00:18:58,241 --> 00:19:00,243 《葉月君ってば→ 182 00:19:00,243 --> 00:19:03,246 一言も 声 掛けないで 先 帰っちゃうなんて→ 183 00:19:03,246 --> 00:19:06,249 意味 分かんない》 184 00:19:06,249 --> 00:19:10,253 《どういうつもりなんだろう…》 185 00:19:10,253 --> 00:19:13,256 《それにしても…》 186 00:19:13,256 --> 00:19:17,260 《あの電報みたいなメモ》 187 00:19:17,260 --> 00:19:20,263 《まさかね》 188 00:19:20,263 --> 00:19:24,267 《竹 竹 竹…》 (島尾)《竹かんむりだよ?》 189 00:19:24,267 --> 00:19:26,269 《そんな字 あった?》 (島尾)《あるよ》→ 190 00:19:26,269 --> 00:19:28,271 《六花なんて 変わった名前の人に言われたくない》 191 00:19:28,271 --> 00:19:33,276 《う~ん。 竹…。 竹! あっ! この字? 下に「馬」!》 192 00:19:33,276 --> 00:19:35,278 《島尾 篤!》 193 00:19:35,278 --> 00:19:37,280 (島尾)《登録完了?》 《うん!》 194 00:19:37,280 --> 00:19:40,283 《これで 困ったときの 強い味方できた!》 195 00:19:40,283 --> 00:19:43,286 《大げさだなぁ》 《だって 島尾君→ 196 00:19:43,286 --> 00:19:46,289 クラスで一番 土とか肥料に詳しいじゃん》 197 00:19:46,289 --> 00:19:48,225 《キング オブ 園芸》 198 00:19:48,225 --> 00:19:50,227 《培養土オタク》 《それ 褒めてる?》 199 00:19:50,227 --> 00:19:52,229 《いや ほら 前から言ってるじゃん》 200 00:19:52,229 --> 00:19:55,232 《私 入学前の 制作展で見たときから→ 201 00:19:55,232 --> 00:19:57,234 島尾君のファンだから》 202 00:19:57,234 --> 00:19:59,236 《あれ 佳作にも 引っ掛からなかったんだけど》 203 00:19:59,236 --> 00:20:03,240 《フフ~。 島尾君ってさぁ→ 204 00:20:03,240 --> 00:20:06,243 作品は でっかくて ずぶといのに→ 205 00:20:06,243 --> 00:20:09,246 本人は 一見すると真逆な雰囲気》 206 00:20:09,246 --> 00:20:11,248 《な~んでか?》 207 00:20:11,248 --> 00:20:13,250 《さあ》 208 00:20:13,250 --> 00:20:15,252 《実は 見えっ張り?》 209 00:20:15,252 --> 00:20:19,256 《人を見透かすような ビー玉みたいな目が→ 210 00:20:19,256 --> 00:20:21,258 あれから ずっと好きだ》 211 00:20:21,258 --> 00:20:24,261 《死んだ今も好きだ》 212 00:20:24,261 --> 00:20:28,265 《僕じゃ もう 絶対 駄目だと 分かっていても…》 213 00:20:28,265 --> 00:20:30,267 《こないだの企画展のやつ→ 214 00:20:30,267 --> 00:20:33,270 グレーのじゅうたん みたいな所って 何の葉?》 215 00:20:33,270 --> 00:20:36,273 《ナツユキソウ》 《あれ 面白かったぁ》 216 00:20:36,273 --> 00:20:40,277 《所々に咲いてる白い花が 星みたいで かわいくて》 217 00:20:40,277 --> 00:20:44,281 《なのに タイトルが 『タコ社長』でしょ》 218 00:20:44,281 --> 00:20:46,283 《オレンジのバラの正体に 笑っちゃったよ》 219 00:20:46,283 --> 00:20:48,218 《あのときは 材料費がなくて→ 220 00:20:48,218 --> 00:20:51,221 自分ちの花壇から 使えそうなの選んだ記憶》 221 00:20:51,221 --> 00:20:55,225 《フフッ。 でも ナツユキソウってあんな灰色の葉なんだね》 222 00:20:55,225 --> 00:20:58,228 《私 もっと 違うイメージだったなぁ 今まで》 223 00:20:58,228 --> 00:21:02,232 《病気で 右耳の遠い僕に→ 224 00:21:02,232 --> 00:21:06,232 いつも 左から 柔らかく話し掛けてくれた》 225 00:21:09,239 --> 00:21:12,242 《あの声が 僕を呼ぶことは→ 226 00:21:12,242 --> 00:21:16,246 もう永遠に… ないのだけど》 227 00:21:16,246 --> 00:21:20,250 《他に好きなやつ できたのは 当然至極で→ 228 00:21:20,250 --> 00:21:25,255 僕が 僕の手で 君を…》 229 00:21:25,255 --> 00:21:28,258 《喜ばせられる唯一…》 230 00:21:28,258 --> 00:21:31,261 《この欲は 誰のもの…》 231 00:21:31,261 --> 00:21:34,264 《僕は どこ…》 232 00:21:34,264 --> 00:21:37,264 《われながら 執念って すごいや》 233 00:21:39,269 --> 00:21:42,272 《いっそ かけてしまおうか…》 234 00:21:42,272 --> 00:21:45,275 《一応 静観すべきか…》 235 00:21:45,275 --> 00:21:47,294 《このまま 連絡取らないで→ 236 00:21:47,294 --> 00:21:50,213 あした いきなり 店で 顔 合わせるのは→ 237 00:21:50,213 --> 00:21:53,216 避けたいなぁ。 何となく》 238 00:21:53,216 --> 00:21:58,221 《バイトの人と こんなことになるなんて…》 239 00:21:58,221 --> 00:22:02,225 《生きてると 何が起こるか 分かんないもんだなぁ》 240 00:22:02,225 --> 00:22:08,225 《私が 島尾君以外の人を 好きになるなんて…》 241 00:22:10,233 --> 00:22:15,238 《あのことも ちゃんとしなきゃな》 242 00:22:15,238 --> 00:22:18,241 うん…! うっ うっ! 243 00:22:18,241 --> 00:22:20,243 うん! うっ うっ…。 244 00:22:20,243 --> 00:22:22,245 がっ…。 245 00:22:22,245 --> 00:22:24,247 ぐぐっ…! ぐっ…! 246 00:22:24,247 --> 00:22:26,249 ぐっ…! あ~。 247 00:22:26,249 --> 00:22:29,252 ちょっと…。 何これ? 248 00:22:29,252 --> 00:22:32,255 どんだけ重いパンドラの箱だよ。 249 00:22:32,255 --> 00:22:35,258 そもそも 何で 俺 こんなことしてんのよ。 250 00:22:35,258 --> 00:22:37,260 自分から始めたくせに。 251 00:22:37,260 --> 00:22:40,263 他に やることがないからだよ。 252 00:22:40,263 --> 00:22:43,266 つーか ここまで 何にもないこと なくない? 253 00:22:43,266 --> 00:22:45,268 作者 急病のため。 254 00:22:45,268 --> 00:22:48,204 はあ? じゃなかった。 急死のため。 255 00:22:48,204 --> 00:22:51,207 何それ? 王子の話? 256 00:22:51,207 --> 00:22:55,211 ご名答。 王子は見えっ張りだったけど→ 257 00:22:55,211 --> 00:22:57,213 このスケッチブックの 最終ページに→ 258 00:22:57,213 --> 00:23:03,219 いまわの際 短い手紙を 書いては 破って捨てた。 3回も。 259 00:23:03,219 --> 00:23:07,223 それって 遺言? ええ。 でも→ 260 00:23:07,223 --> 00:23:11,227 相手が引くだけだと思い直して 処分したつもりが→ 261 00:23:11,227 --> 00:23:14,230 自分の死後 病室を片付ける際 見つかって…。 262 00:23:14,230 --> 00:23:17,233 それは それは 心残りだったでしょうね。 263 00:23:17,233 --> 00:23:21,237 えっ!? じゃあ ひょっとすっと それ 解決すれば→ 264 00:23:21,237 --> 00:23:23,237 成仏フラグ 立つっぽくね? 265 00:23:26,242 --> 00:23:31,247 物語の主人公は 幸せにならなくちゃね。 266 00:23:31,247 --> 00:23:34,250 問題は 誰が主人公かということよね。 267 00:23:34,250 --> 00:23:36,250 あぁ…。 268 00:23:40,256 --> 00:23:46,262 《14時まで待っても 音沙汰なかったら いったん帰ろ》 269 00:23:46,262 --> 00:23:48,262 [TEL](バイブレーターの音) 270 00:23:56,206 --> 00:24:02,212 《しかし まさか こんな形で 自分の尻が拭けるとはね》 271 00:24:02,212 --> 00:24:04,214 《皮肉にも 程がある》 272 00:24:04,214 --> 00:24:08,218 ハァ… ハァ… ハァ…。 273 00:24:08,218 --> 00:24:11,221 ハァ… ハァ… ハァ… ハァ… ハァ…。 274 00:24:11,221 --> 00:24:13,223 ハァ… ハァ… ハァ…。 275 00:24:13,223 --> 00:24:16,226 ≪ハァ…。 あぁ…。 276 00:24:16,226 --> 00:24:18,226 ハァ… ハァ…。 277 00:24:24,234 --> 00:24:26,236 葉月君 メール遅いよ! 278 00:24:26,236 --> 00:24:28,238 ていうか 電話してよ! 279 00:24:28,238 --> 00:24:31,241 お店に いたんなら 教えてくれれば…。 280 00:24:31,241 --> 00:24:33,241 あっ! 281 00:24:44,254 --> 00:25:04,207 ♪♪~ 282 00:25:04,207 --> 00:25:09,212 ♪♪~ 283 00:25:09,212 --> 00:25:12,215 《どこから どこまでが→ 284 00:25:12,215 --> 00:25:16,219 誰が何なのか…》 285 00:25:16,219 --> 00:25:19,222 《一体全体…》 286 00:25:19,222 --> 00:25:24,222 営業妨害だよ。 タコ社長。 287 00:25:26,229 --> 00:25:36,229 ♪♪~