1 00:01:03,845 --> 00:01:06,848 (六花)私 ずっと ここに来て 確認するまで→ 2 00:01:06,848 --> 00:01:10,852 あなたのこと 葉月君だと思ってた。 3 00:01:10,852 --> 00:01:16,858 一緒に 宿に泊まったのは 葉月君じゃなかったんだ。 4 00:01:16,858 --> 00:01:20,862 じゃあ 私が好きになった葉月君は→ 5 00:01:20,862 --> 00:01:23,865 どこにいるの? 6 00:01:23,865 --> 00:01:27,869 (島尾)どこかな。 7 00:01:27,869 --> 00:01:37,869 ♪♪~ 8 00:04:34,856 --> 00:04:40,862 《ああ…。 私 こんなとこに 追い掛けてきてまで→ 9 00:04:40,862 --> 00:04:43,865 何てこと口走ってるんだろう》 10 00:04:43,865 --> 00:04:49,871 《でも 葉月君を 好きになったのは事実で→ 11 00:04:49,871 --> 00:04:52,874 いまさら 他に何て言えるだろう》 12 00:04:52,874 --> 00:04:56,878 《葉月君の体の中の→ 13 00:04:56,878 --> 00:05:00,878 島尾君の 瞳の奥 のぞいても…》 14 00:05:04,886 --> 00:05:08,890 島尾君が いなくなっちゃったとき→ 15 00:05:08,890 --> 00:05:12,894 あんなに 覚悟していたつもりだったのに→ 16 00:05:12,894 --> 00:05:15,897 こんなに悲しくて さみしいことが→ 17 00:05:15,897 --> 00:05:18,900 どうして起こらなければ いけないのかって→ 18 00:05:18,900 --> 00:05:21,903 耐えられなくて→ 19 00:05:21,903 --> 00:05:24,906 どうか なっちゃいそうで。 20 00:05:24,906 --> 00:05:28,910 けど 私は→ 21 00:05:28,910 --> 00:05:32,930 いまだに こうして生きていて。 22 00:05:32,930 --> 00:05:37,852 世界は ちょっとや そっと 絶望したくらいじゃ→ 23 00:05:37,852 --> 00:05:41,856 ちっとも終わらないんだな って思った。 24 00:05:41,856 --> 00:05:44,859 僕には それ よく分かんないや。 25 00:05:44,859 --> 00:05:46,859 あっという間だったから。 26 00:05:48,863 --> 00:05:50,865 ハァ…。 27 00:05:50,865 --> 00:05:54,869 今のは ちょっと 意地悪が過ぎたね ごめん。 28 00:05:54,869 --> 00:05:56,871 頭では分かってるんだけど→ 29 00:05:56,871 --> 00:05:58,873 君たち見てると 余計なことまで→ 30 00:05:58,873 --> 00:06:00,875 口から ぼろぼろ こぼれそうになる。 31 00:06:00,875 --> 00:06:02,877 《君たち?》 32 00:06:02,877 --> 00:06:06,881 口から出そうになるったって 別に言いたいってわけじゃないんだ。 33 00:06:06,881 --> 00:06:10,885 正論って 生きている 人間のためのものってゆーか…。 34 00:06:10,885 --> 00:06:15,890 正論からしたら 僕の存在って全否定でしょ。 35 00:06:15,890 --> 00:06:17,892 あーあ。 36 00:06:17,892 --> 00:06:20,895 《少し投げやりで 理屈っぽい》 37 00:06:20,895 --> 00:06:25,900 《しぐさも 表情も あらためて見ると→ 38 00:06:25,900 --> 00:06:28,903 正真正銘 島尾君だなぁ》 39 00:06:28,903 --> 00:06:33,841 《初めて 私を 受け入れてくれた人》 40 00:06:33,841 --> 00:06:36,844 《残されることも→ 41 00:06:36,844 --> 00:06:39,847 残していくことも 知っていたけど→ 42 00:06:39,847 --> 00:06:42,847 一緒になって 店をつくって…》 43 00:06:44,852 --> 00:06:49,857 《でも あの日の あのままの あの人は→ 44 00:06:49,857 --> 00:06:52,860 もう いない》 45 00:06:52,860 --> 00:06:57,860 (葉月)《店長。 いつの間に 俺のことを…》 46 00:06:59,867 --> 00:07:03,871 (葉月)《そうか 両思いかぁ》→ 47 00:07:03,871 --> 00:07:06,874 《そっかー》 48 00:07:06,874 --> 00:07:09,877 島尾君。 (島尾)うん? 49 00:07:09,877 --> 00:07:12,880 覚えてる? あなたが 酔っぱらったときの口癖。 50 00:07:12,880 --> 00:07:14,882 (島尾)さあ どうかな。 51 00:07:14,882 --> 00:07:19,887 「花は 咲くときが来たら咲く。 春は 来るときに来る」 52 00:07:19,887 --> 00:07:22,890 忘れちゃった? 53 00:07:22,890 --> 00:07:26,894 (島尾)《忘れない。 だから 苦しい》 54 00:07:26,894 --> 00:07:28,896 ヘヘヘヘ。 55 00:07:28,896 --> 00:07:31,899 自分でも 結構 分かってるつもりなの。 56 00:07:31,899 --> 00:07:33,834 (島尾)花屋になるのに 才能 いるか? 57 00:07:33,834 --> 00:07:36,837 器用な人には分かんないのよ。 58 00:07:36,837 --> 00:07:40,841 生まれ持ってのセンスってのは ある人とない人が いるもんなの! 59 00:07:40,841 --> 00:07:45,846 特に 色彩センスってのは 磨くにも限界があると思うんです。 60 00:07:45,846 --> 00:07:47,848 よよよよ…。 (島尾)配色とか? 61 00:07:47,848 --> 00:07:50,851 別に悪くないよ。 奇麗にまとめるの うまいじゃん。 62 00:07:50,851 --> 00:07:53,854 無難っていうことでしょ? それ。 63 00:07:53,854 --> 00:07:56,857 平凡にしかいかないの。 何でか知んないけど。 64 00:07:56,857 --> 00:08:00,861 じゃあ どうなりたいの? 独特? 奇抜? 65 00:08:00,861 --> 00:08:04,865 う~ん…。 私は 島尾君になりたい。 66 00:08:04,865 --> 00:08:06,867 えー? 67 00:08:06,867 --> 00:08:09,870 島尾君の目で見た景色を→ 68 00:08:09,870 --> 00:08:12,873 島尾君の手で選んだ花で 飾り立てられたら→ 69 00:08:12,873 --> 00:08:15,876 こんなに落ち込まないのに。 70 00:08:15,876 --> 00:08:21,882 ハァ~。 どうしたら 島尾君みたいに作れんだろう。 71 00:08:21,882 --> 00:08:26,887 普段 どんなこと考えながら 花 いじってる? 72 00:08:26,887 --> 00:08:28,889 《そう聞かれて→ 73 00:08:28,889 --> 00:08:33,828 花は 咲くときが来たら咲く。 春は 来るときに来るって→ 74 00:08:33,828 --> 00:08:35,830 適当に答えたら→ 75 00:08:35,830 --> 00:08:39,834 六花ちゃんは 妙に気に入って 酔って絡むたび→ 76 00:08:39,834 --> 00:08:44,839 同じことを聞いては 満足げに うとうとした》 77 00:08:44,839 --> 00:08:48,843 《だから 厳密には 僕の口癖だなんてわけじゃなくて》 78 00:08:48,843 --> 00:08:50,845 《心外だけど…》 79 00:08:50,845 --> 00:08:54,849 《そういうことよりも 酒の入った ぐねぐねの回路で→ 80 00:08:54,849 --> 00:08:58,853 僕の どうでもいい言葉を インプットしていた→ 81 00:08:58,853 --> 00:09:02,857 そのことが うれしいから とても苦しい》 82 00:09:02,857 --> 00:09:06,861 《花は 咲くときが来たら咲く》 83 00:09:06,861 --> 00:09:12,867 《覚えている その言葉の意味を》 84 00:09:12,867 --> 00:09:14,869 《花を生けるとき→ 85 00:09:14,869 --> 00:09:18,873 僕は 変化することを 念頭に置いて作った》 86 00:09:18,873 --> 00:09:24,879 《花が咲き 枯れ 香り 実り》 87 00:09:24,879 --> 00:09:27,879 《その全てを美しいと思った》 88 00:09:29,884 --> 00:09:32,903 六花ちゃん。 89 00:09:32,903 --> 00:09:36,824 例えば 僕が この流れで→ 90 00:09:36,824 --> 00:09:41,829 君に 何かを 諭されているんだとして→ 91 00:09:41,829 --> 00:09:44,832 たぶん うまく納得できたら→ 92 00:09:44,832 --> 00:09:47,835 それで 全て丸く収まるんだ。 93 00:09:47,835 --> 00:09:50,838 分かってるんだ…。 94 00:09:50,838 --> 00:09:54,842 一応 ちゃんと。 95 00:09:54,842 --> 00:09:58,846 これ以上 ここにいちゃ いけないって。 96 00:09:58,846 --> 00:10:02,850 《今 ここで→ 97 00:10:02,850 --> 00:10:05,850 私が泣くのは ずる過ぎる》 98 00:10:07,855 --> 00:10:12,855 《心変わりを伝えてしまった》 99 00:10:15,863 --> 00:10:18,863 まつげが震えて奇麗。 100 00:10:20,868 --> 00:10:25,873 どうしたら 僕は 君から離れられんのかな。 101 00:10:25,873 --> 00:10:29,877 あのとき 六花ちゃんが 呼び止めてくれたから→ 102 00:10:29,877 --> 00:10:33,814 僕 もう どこにも行かないって 決めたんだ。 103 00:10:33,814 --> 00:10:35,814 あっ…。 104 00:10:37,818 --> 00:10:43,824 でも 今は ただ 君を 苦しめることにしかならなくて…。 105 00:10:43,824 --> 00:10:47,828 景色も 気持ちも 変わるのに。 106 00:10:47,828 --> 00:10:52,833 そんなの はなから 知っていたはずなのに…。 107 00:10:52,833 --> 00:10:58,833 たぶん 僕一人 根腐れ 起こしちゃってたんだ。 108 00:11:00,841 --> 00:11:02,843 《そうだ》 109 00:11:02,843 --> 00:11:08,849 《島尾君を苦しめているのは 私の方だ》 110 00:11:08,849 --> 00:11:12,853 《私を 大事に思ってくれる人たちを→ 111 00:11:12,853 --> 00:11:16,853 いつの間にか こんなにも 巻き込んでしまっていたなんて》 112 00:11:18,859 --> 00:11:26,867 嘘を言わないことが 罪になることもあるんだね。 113 00:11:26,867 --> 00:11:31,872 死んだ先でも 島尾君を苦しめるなんて→ 114 00:11:31,872 --> 00:11:35,809 あんまりだよね。 115 00:11:35,809 --> 00:11:39,813 (島尾) 僕たち どうすればいいのかな。 116 00:11:39,813 --> 00:11:45,819 《このままじゃ みんなが ただ苦しいだけ》 117 00:11:45,819 --> 00:11:50,819 《だから 悲しいだけなのは もう…》 118 00:11:52,826 --> 00:11:58,832 まず やるべきことは その体を葉月君に返却で→ 119 00:11:58,832 --> 00:12:03,837 せめて 葉月君は 元の状態に。 120 00:12:03,837 --> 00:12:07,837 後は どうすれば いいんだろうね? 121 00:12:09,843 --> 00:12:14,843 お揃いの 骨になる… とか? 122 00:12:18,852 --> 00:12:20,852 (葉月)ハッ…! 123 00:13:54,848 --> 00:13:57,851 (葉月)《おい おい。 何 言ってんの? やめろよ》→ 124 00:13:57,851 --> 00:14:02,856 《俺は こんなことのために 体を貸し出したわけじゃない!》 125 00:14:02,856 --> 00:14:09,863 その前に 葉月君の体を 家に帰宅させないとだね。 126 00:14:09,863 --> 00:14:15,869 こんなとこで 1人きりじゃ 葉月君 迷子になっちゃう。 127 00:14:15,869 --> 00:14:21,875 それとも 今 ここで そうしようか。 128 00:14:21,875 --> 00:14:23,877 (葉月)駄目だ!→ 129 00:14:23,877 --> 00:14:28,882 捨て身は 俺とあんただけで 十分でしょ。 130 00:14:28,882 --> 00:14:34,888 六花ちゃん。 こっちに来る覚悟ある? 131 00:14:34,888 --> 00:14:37,891 (葉月)あっ! 132 00:14:37,891 --> 00:14:39,893 (葉月)《うなずくな》 133 00:14:39,893 --> 00:14:44,893 誰にでも 一度だけ来る機会だから。 134 00:14:47,901 --> 00:14:53,841 道具を ポケットに入れる癖 変わってないや。 135 00:14:53,841 --> 00:14:57,845 (葉月)《店長 何 バカなこと言ってんだよ》→ 136 00:14:57,845 --> 00:15:00,845 《俺に振り向くんじゃ なかったのかよ 店長!》 137 00:15:02,850 --> 00:15:07,855 それは 茎とか葉っぱ落とすもの。 他の用途なし。→ 138 00:15:07,855 --> 00:15:11,859 なあ! あんたは聞こえてんだろ!?→ 139 00:15:11,859 --> 00:15:13,861 この人は まだだろ! 140 00:15:13,861 --> 00:15:16,861 店長 生きようよ! 141 00:15:18,866 --> 00:15:20,868 (葉月)あっ! 142 00:15:20,868 --> 00:15:36,884 ♪♪~ 143 00:15:36,884 --> 00:15:41,889 ♪♪~ 144 00:15:41,889 --> 00:15:45,893 何だ。 王子は まだなの? 145 00:15:45,893 --> 00:15:48,896 相変わらず でたらめだな。 146 00:15:48,896 --> 00:15:50,898 まあね。 147 00:15:50,898 --> 00:15:54,835 王子不在でも バラのアーチは完成しちゃうし→ 148 00:15:54,835 --> 00:15:57,838 私も いつの間にか女王さま。 149 00:15:57,838 --> 00:16:02,843 こうなると あの人 もう来ないかも。 150 00:16:02,843 --> 00:16:04,845 店長…。 151 00:16:04,845 --> 00:16:06,847 俺→ 152 00:16:06,847 --> 00:16:11,847 とんでもないことに 加担しちゃったのかな。 153 00:16:13,854 --> 00:16:16,854 うっ…。 ハッ! 154 00:16:34,875 --> 00:16:37,878 痛かったでしょ。 155 00:16:37,878 --> 00:16:42,883 僕がつけた痕 消えるまで 覚えてて。 156 00:16:42,883 --> 00:16:46,887 後の手当ては この体に戻ってくるやつに→ 157 00:16:46,887 --> 00:16:48,887 頼むといい。 158 00:16:55,829 --> 00:16:58,832 (島尾) これで 君も こっちの仲間入り。→ 159 00:16:58,832 --> 00:17:03,837 実は 僕 吸血鬼だかんね。 160 00:17:03,837 --> 00:17:06,840 なんつって。 161 00:17:06,840 --> 00:17:08,842 あっ! 162 00:17:08,842 --> 00:17:12,846 し… 島尾君? 163 00:17:12,846 --> 00:17:15,849 島尾君!? 164 00:17:15,849 --> 00:17:18,852 六花ちゃん。 散骨はさあ→ 165 00:17:18,852 --> 00:17:22,856 ちゃんと適切なやり方 調べてからまいてね。 166 00:17:22,856 --> 00:17:28,862 できれば 海でも山でも砂漠でも→ 167 00:17:28,862 --> 00:17:34,868 君が この世界のどこかで 一番美しいと感じた風景の中に→ 168 00:17:34,868 --> 00:17:38,872 新しい種を まくように 放たれる その日まで→ 169 00:17:38,872 --> 00:17:42,876 風や水のつもりになって 待っている。 170 00:17:42,876 --> 00:17:45,879 《だけど→ 171 00:17:45,879 --> 00:17:49,883 もし 君が このまま 僕がつけた歯形や 骨のこと→ 172 00:17:49,883 --> 00:17:54,821 おばあさんになるまで 思い出さなかったとしても→ 173 00:17:54,821 --> 00:17:56,821 それならそれで いいんだ》 174 00:18:04,831 --> 00:18:06,833 (葉月)店長? 175 00:18:06,833 --> 00:18:09,836 (葉月)《紙の中の姫じゃない》→ 176 00:18:09,836 --> 00:18:12,839 《本物だ》→ 177 00:18:12,839 --> 00:18:15,842 《無事でよかった》 178 00:18:15,842 --> 00:18:19,842 (葉月)俺 戻ったんですね。 179 00:18:21,848 --> 00:18:23,850 (葉月)すみません。 180 00:18:23,850 --> 00:18:26,853 何で謝るの? 181 00:18:26,853 --> 00:18:30,857 (葉月)俺が 旦那に 体を貸したことって→ 182 00:18:30,857 --> 00:18:36,863 結局 店長にも 旦那にも→ 183 00:18:36,863 --> 00:18:40,867 しんどい思いさせるだけにしか ならなくて…。→ 184 00:18:40,867 --> 00:18:43,870 そもそも間違っていたのかも。 185 00:18:43,870 --> 00:18:45,872 葉月君。 (葉月)ごめん…。 186 00:18:45,872 --> 00:18:49,876 葉月君。 187 00:18:49,876 --> 00:18:51,876 ありがとう。 188 00:18:53,814 --> 00:18:59,820 ずっと 私が気付けなかった 独りぼっちの あの人のこと→ 189 00:18:59,820 --> 00:19:02,823 見つけてくれた。 190 00:19:02,823 --> 00:19:08,829 その上 葉月君の全部を使って→ 191 00:19:08,829 --> 00:19:12,829 体を張って そのことを知らせてくれた。 192 00:19:14,835 --> 00:19:17,838 葉月君がいてくれて よかった。 193 00:19:17,838 --> 00:19:21,842 私は→ 194 00:19:21,842 --> 00:19:26,847 あの人の他に好きになったのが→ 195 00:19:26,847 --> 00:19:30,851 葉月君→ 196 00:19:30,851 --> 00:19:33,851 あなたで よかった。 197 00:19:39,860 --> 00:19:43,864 (葉月) 俺 今 ここ戻るときに→ 198 00:19:43,864 --> 00:19:48,869 バラの生け垣の前で 花に 色 塗ってた。→ 199 00:19:48,869 --> 00:19:50,871 その前は 人魚に会って…。→ 200 00:19:50,871 --> 00:19:53,807 親指姫に道連れにされたり…。 201 00:19:53,807 --> 00:19:56,810 ずいぶんメルヘンな夢 見てたのね。 202 00:19:56,810 --> 00:19:58,812 (葉月)絵本の世界にいたんです。 えっ? 203 00:19:58,812 --> 00:20:04,818 (葉月)そこで 骨の話も聞いた。 あっ。 204 00:20:04,818 --> 00:20:07,821 つまり 何が言いたいかっつーと→ 205 00:20:07,821 --> 00:20:10,824 俺は→ 206 00:20:10,824 --> 00:20:14,828 店長とあの人の 記憶の一部を 共有できる→ 207 00:20:14,828 --> 00:20:17,831 唯一のつもりでいるんです。 208 00:20:17,831 --> 00:20:19,833 だから→ 209 00:20:19,833 --> 00:20:23,837 店長にとって 俺以外なしってこと→ 210 00:20:23,837 --> 00:20:25,839 分かりますよね? 211 00:20:25,839 --> 00:20:27,841 近いよ。 212 00:20:27,841 --> 00:20:31,841 そりゃ こういう予定ですから。 213 00:20:37,851 --> 00:20:39,853 予定といえば 店長は→ 214 00:20:39,853 --> 00:20:41,855 いつになったら 再婚する気になりますか? 215 00:20:41,855 --> 00:20:43,857 俺は 予定を空けてますけど。 216 00:20:43,857 --> 00:20:46,860 それは いくら何でも 気が早過ぎる。 217 00:20:46,860 --> 00:20:49,863 いや。 あれだけ 俺一人 遠回りさせられて→ 218 00:20:49,863 --> 00:20:51,865 むしろ 遅いくらいです。 219 00:20:51,865 --> 00:20:54,801 うん? 220 00:20:54,801 --> 00:20:57,804 《あいつ ホントに おとなしく消えとけよ!》 221 00:20:57,804 --> 00:20:59,806 うん? 222 00:20:59,806 --> 00:21:02,809 とにかく 俺はね。 はい。 223 00:21:02,809 --> 00:21:04,811 店長が許してくれるなら→ 224 00:21:04,811 --> 00:21:08,815 旦那の骨 一緒に食べたっていいんだ。 225 00:21:08,815 --> 00:21:11,818 えっ? うわっ! 226 00:21:11,818 --> 00:21:14,821 倫理的にどうなの? って話なら→ 227 00:21:14,821 --> 00:21:17,824 一緒に 味見程度になめましょう。 228 00:21:17,824 --> 00:21:20,827 それくらい どうってことないです。 229 00:21:20,827 --> 00:21:24,831 これから先の店長の時間は 俺が もらうんだから。 230 00:21:24,831 --> 00:21:26,833 言い切るね。 231 00:21:26,833 --> 00:21:29,836 《だって 目の前に→ 232 00:21:29,836 --> 00:21:33,840 健やかな店長が 生きて 呼吸している》 233 00:21:33,840 --> 00:21:37,844 《伝わる熱が楽しい》 234 00:21:37,844 --> 00:21:42,849 《死ぬまで生きていく この奇跡》 235 00:21:42,849 --> 00:21:46,853 夢の中みたいな 変な場所で→ 236 00:21:46,853 --> 00:21:50,857 ずっと ふわふわしてたけど→ 237 00:21:50,857 --> 00:21:55,857 今のが よっぽど夢みたいだし ふわふわします。 238 00:21:57,797 --> 00:21:59,797 好きです。 239 00:22:02,802 --> 00:22:07,802 《僕は 六花ちゃんを幸せにしたい》 240 00:22:18,818 --> 00:22:22,822 (ミホ)ホント 六花ちゃんの後 追うようにだったねー。 241 00:22:22,822 --> 00:22:27,827 (ミホ)65歳か…。 お父さん 少し早かったね。 242 00:22:27,827 --> 00:22:29,829 (ユキ)どうかな。 243 00:22:29,829 --> 00:22:33,833 (ミホ)ホント やけちゃうくらい 仲良くてね→ 244 00:22:33,833 --> 00:22:36,836 花なんか しょっちゅう贈っちゃって。 245 00:22:36,836 --> 00:22:39,839 (ユキ)父さんは 母さんより長生きできれば→ 246 00:22:39,839 --> 00:22:41,841 何でもよかったんだと思う。→ 247 00:22:41,841 --> 00:22:44,844 亡くなる前日まで 庭いじりしてたからね。→ 248 00:22:44,844 --> 00:22:47,847 幸せよね そういうのも。→ 249 00:22:47,847 --> 00:22:50,850 うちの人も このお店 継ぐって言ってたし→ 250 00:22:50,850 --> 00:22:52,869 思い残すこともなさそう。 251 00:22:52,869 --> 00:22:55,789 (ミホ)孫の顔も見られたしね。 252 00:22:55,789 --> 00:22:58,792 あっ ユキちゃん ここに引っ越すの? 253 00:22:58,792 --> 00:23:02,796 う~ん。 今のうちから通うかも。 (ミホ)古いしね。 254 00:23:02,796 --> 00:23:06,800 それに ミホおばさん 知ってます?(ミホ)何? 255 00:23:06,800 --> 00:23:10,804 ここ 開かずの間があるのよね。 (ミホ)えっ? 256 00:23:10,804 --> 00:23:12,806 (ユキ)子供のころから ずっとあったのよ。→ 257 00:23:12,806 --> 00:23:15,809 今度 掃除がてら 入らないとだけど→ 258 00:23:15,809 --> 00:23:17,809 何だか怖いわ。 259 00:23:19,813 --> 00:23:21,815 ≪何してるの? 260 00:23:21,815 --> 00:23:26,820 君は お母さんと違って おばあちゃんに よく似てるね。 261 00:23:26,820 --> 00:23:29,823 (ユキの息子)お店の人? うーん。 262 00:23:29,823 --> 00:23:33,827 ああ。 まあ そう。 ふーん。 263 00:23:33,827 --> 00:23:37,831 あっ ノックもしないで 入るの? 264 00:23:37,831 --> 00:23:39,833 (ノック) 265 00:23:39,833 --> 00:23:41,835 おっ 偉い。 266 00:23:41,835 --> 00:23:44,835 では 僕の部屋に招待しよう。 267 00:23:48,842 --> 00:23:50,842 うわぁ! 268 00:23:58,852 --> 00:24:00,852 なんてね。 269 00:24:04,858 --> 00:24:07,861 うん? うん? 270 00:24:07,861 --> 00:24:11,865 君の その驚きが 小規模なところを見込んで→ 271 00:24:11,865 --> 00:24:14,868 お願いが 2つあるんだ。 えっ? 272 00:24:14,868 --> 00:24:18,872 1つは この部屋の中身を 全部 処分してほしいんだ。 273 00:24:18,872 --> 00:24:22,876 処分? ああ…。 全部 捨てるってこと。 274 00:24:22,876 --> 00:24:27,881 どうして? この場所は 大事にされ過ぎた。 275 00:24:27,881 --> 00:24:32,886 けど 僕には もう 本当にいらなくなったから。 276 00:24:32,886 --> 00:24:35,889 いつかでいい。 そう覚えてくれれば。 277 00:24:35,889 --> 00:24:37,891 う~ん…。 278 00:24:37,891 --> 00:24:40,894 それと もう1つ。 うん。 279 00:24:40,894 --> 00:24:43,897 僕のこと おじいちゃんって 呼んでごらん。 280 00:24:43,897 --> 00:24:46,900 え~? フフッ! 281 00:24:46,900 --> 00:24:49,903 おじいちゃんは いなくなったよ。 282 00:24:49,903 --> 00:25:09,856 ♪♪~ 283 00:25:09,856 --> 00:25:23,856 ♪♪~ 284 00:25:26,873 --> 00:25:36,873 ♪♪~