1 00:01:48,709 --> 00:01:50,711 (ママにゃん)これは…。 2 00:01:53,046 --> 00:01:55,882 フッ フッ フッ…。 3 00:01:55,882 --> 00:01:58,385 にゃあ~! 4 00:01:58,385 --> 00:02:00,320 ウフフ…。 5 00:02:00,320 --> 00:02:02,656 ハッ! アハハハ…。 6 00:02:02,656 --> 00:02:04,992 《満足!》 7 00:02:04,992 --> 00:02:07,995 アハハハ…。 おや お散歩ですかな。 8 00:02:07,995 --> 00:02:10,831 そうなのよ 庭師さん。 9 00:02:10,831 --> 00:02:14,167 やっぱり 1日1回は 散歩に出ないとね。 10 00:02:14,167 --> 00:02:18,338 しかも これ いい運動になるわねぇ。 11 00:02:18,338 --> 00:02:21,341 ハハハ… そりゃ よかった。 12 00:02:21,341 --> 00:02:24,845 でも どうして 猫じゃらしが こんなところにあるの? 13 00:02:24,845 --> 00:02:28,015 学校の庭園には 薬草しかないはずじゃ…。 14 00:02:28,015 --> 00:02:31,518 それは しょしんしゃの森と 呼ばれるところから➨ 15 00:02:31,518 --> 00:02:34,021 種を分けていただいたものです。 16 00:02:34,021 --> 00:02:37,524 えっ しょしんしゃの森!? 17 00:02:37,524 --> 00:02:39,860 はい 本来 猫じゃらしは➨ 18 00:02:39,860 --> 00:02:43,030 草原のような 開けた場所を好むのですが➨ 19 00:02:43,030 --> 00:02:48,035 とある猫の集団が 森の中に広場を作って➨ 20 00:02:48,035 --> 00:02:50,871 猫じゃらしを育てているのですよ。 21 00:02:50,871 --> 00:02:54,207 まぁ! 変わった猫がいるのねぇ。 22 00:02:54,207 --> 00:02:58,045 みんなが猫じゃらしを 楽しめるようにしてるのかしら。 23 00:02:58,045 --> 00:03:02,983 そのとおりですよ。 なかなか好感の持てる人物…。 24 00:03:02,983 --> 00:03:05,485 いや 猫物でしてな。 25 00:03:05,485 --> 00:03:09,156 交渉の末 種を分けていただいて 育てたんです。 26 00:03:09,156 --> 00:03:12,492 それが その猫じゃらし というわけですな。 27 00:03:12,492 --> 00:03:15,495 十猫十色とは言うけど まさか➨ 28 00:03:15,495 --> 00:03:18,498 猫じゃらしを育てる猫が いるなんてね。 29 00:03:18,498 --> 00:03:21,835 いやぁ しかし 苦労しました。 30 00:03:21,835 --> 00:03:24,838 あの森には かの猫竜様がおりますから。 31 00:03:24,838 --> 00:03:28,675 猫竜? うわさで聞いたことがあるわ。 32 00:03:28,675 --> 00:03:31,845 森の猫を守っている竜のことね。 33 00:03:31,845 --> 00:03:35,182 ええ ですから 森の猫との接触は➨ 34 00:03:35,182 --> 00:03:38,018 細心の注意が必要なんです。 35 00:03:38,018 --> 00:03:40,020 なんせ 猫竜殿は➨ 36 00:03:40,020 --> 00:03:43,356 竜の皇帝 皇竜の称号を持つお方で…。 37 00:03:43,356 --> 00:03:46,359 その一息で 一国の軍を滅ぼし➨ 38 00:03:46,359 --> 00:03:49,196 焼き払ったとの 逸話を持つほどで…。 39 00:03:49,196 --> 00:03:51,865 あ…。 40 00:03:51,865 --> 00:03:55,535 すべては その森の猫たちを 守るためらしいんですよ。 41 00:03:55,535 --> 00:03:58,371 すごいわねぇ。 42 00:03:58,371 --> 00:04:01,641 《ホントに あの子のことかしら…。 43 00:04:01,641 --> 00:04:08,148 うわさを聞けば聞くほど あの子ではない気がするわ》 44 00:04:11,985 --> 00:04:15,822 (アンネロッサ)へぇ 故郷の猫じゃらしだったんだ~。 45 00:04:15,822 --> 00:04:17,824 (ママにゃん)そうなの。 46 00:04:17,824 --> 00:04:19,993 過去を懐かしむって ガラじゃないんだけど➨ 47 00:04:19,993 --> 00:04:24,164 とっても懐かしくなってね。 そういえば➨ 48 00:04:24,164 --> 00:04:27,501 ママにゃんは その森には ずっと帰ってないよね。 49 00:04:27,501 --> 00:04:31,671 (アンネロッサ)私が あの時 ママにゃんを呼び出して以来…。 50 00:04:31,671 --> 00:04:34,508 せ~んせっ! ん? 51 00:04:34,508 --> 00:04:39,012 これから 田舎に帰ります。 気をつけてね。 52 00:04:39,012 --> 00:04:42,682 お休み明けに また元気に会いましょう。 53 00:04:42,682 --> 00:04:44,684 (生徒たち)は~い! 54 00:04:49,022 --> 00:04:52,526 そうだ ママにゃんも その森に帰ってみたらどう? 55 00:04:52,526 --> 00:04:56,196 えっ? 学校は しばらくお休みだし➨ 56 00:04:56,196 --> 00:04:59,866 久しぶりに ゆっくりしてくれば? 57 00:04:59,866 --> 00:05:02,669 う~ん…。 58 00:05:15,315 --> 00:05:18,318 ちょっとお~ いるんでしょう? 59 00:05:18,318 --> 00:05:20,320 (グレーターデーモン)あ…。 ⚟(ママにゃん)聞こえてる~? 60 00:05:20,320 --> 00:05:23,657 お母ちゃんよ~ ほら 開けて! 61 00:05:23,657 --> 00:05:27,160 あ~ け~ な~ さ…。 62 00:05:27,160 --> 00:05:30,163 あ…。 お母ちゃん 聞こえてるよ! 63 00:05:30,163 --> 00:05:33,667 なんで そんなにドアたたくんだよ ビックリしただろ! 64 00:05:33,667 --> 00:05:36,670 用がある時は あの呼び鈴 鳴らしてって➨ 65 00:05:36,670 --> 00:05:39,673 言ったよね? あら 忘れてたわ。 66 00:05:39,673 --> 00:05:43,510 新しいものって どうも苦手なのよね。 67 00:05:43,510 --> 00:05:46,513 今は 誰も見てなかったから いいけど…。 68 00:05:46,513 --> 00:05:49,849 俺にも 立場とかメンツとか あるんだからさ。 69 00:05:49,849 --> 00:05:54,154 またメンツとか言って… はいはい 気をつけるわよ。 70 00:05:59,359 --> 00:06:01,461 しょしんしゃの森? ええ➨ 71 00:06:01,461 --> 00:06:04,464 久しぶりに帰ってみようと思って。 72 00:06:04,464 --> 00:06:08,134 あんたの瞬間移動の魔法なら 一気に飛べるでしょ。 73 00:06:08,134 --> 00:06:10,470 いや それは無理だよ。 74 00:06:10,470 --> 00:06:14,307 なんで? あんた 瞬間移動のための印を➨ 75 00:06:14,307 --> 00:06:16,476 世界中に つけてるんじゃないの。 76 00:06:16,476 --> 00:06:19,813 あの森には 印をつけられないんだ。 77 00:06:19,813 --> 00:06:23,650 森全体に 竜の結界が 張られているからさ。 78 00:06:23,650 --> 00:06:27,654 竜の結界? (グレーターデーモン)羽の弟のせいだよ。 79 00:06:27,654 --> 00:06:33,660 まさか俺が 印をつけにくるとか 思わなかったんだろうな あいつ。 80 00:06:33,660 --> 00:06:37,998 ねぇ その竜って ホントに あの羽の子なの? 81 00:06:37,998 --> 00:06:41,668 そりゃあ あの森で 竜っていえば そうだろ? 82 00:06:41,668 --> 00:06:43,837 そう… かしら。 83 00:06:43,837 --> 00:06:48,842 うわさを聞けば聞くほど あの子のことと思えなくて…。 84 00:06:48,842 --> 00:06:54,180 大きくなったんだよ。 そういうことじゃなくて…。 85 00:06:54,180 --> 00:06:56,182 とにかく 森に行くには➨ 86 00:06:56,182 --> 00:06:59,519 近くの人間の街に飛んでから 歩くことになる。 87 00:06:59,519 --> 00:07:02,455 時間かかるよ。 ええ いいわ。 88 00:07:02,455 --> 00:07:04,791 大きなお城がある街でしょ。 89 00:07:04,791 --> 00:07:08,128 そこまで送ってくれたら あんたは すぐ帰っていいから。 90 00:07:08,128 --> 00:07:11,298 えっ? 俺も 森まで行くよ。 91 00:07:11,298 --> 00:07:13,633 あんたは仕事があるでしょ。 92 00:07:13,633 --> 00:07:15,802 ⚟すみませ~ん。 ほら。 93 00:07:15,802 --> 00:07:18,972 ダンジョン入り口に 生徒が来てるわよ。 94 00:07:18,972 --> 00:07:23,310 デーモン先生! 今 いいですか? 95 00:07:23,310 --> 00:07:26,479 ダンジョンで特訓したいんですけど…。 96 00:07:26,479 --> 00:07:30,317 ああん? この間 試験終わったばかりだぞ。 97 00:07:30,317 --> 00:07:36,489 勉強熱心なやつらだな。 ほらほら 早くしないと。 98 00:07:36,489 --> 00:07:38,658 あと10分待ってくれ! 99 00:07:38,658 --> 00:07:43,330 え 先生 食事中? トイレじゃない? 100 00:07:43,330 --> 00:07:46,100 誰か お客さん? まさか恋人? 101 00:07:46,100 --> 00:07:49,836 いやいや えっと…。 街まで しゃっと送って➨ 102 00:07:49,836 --> 00:07:53,006 しゃっと帰って。 わかったよ。 103 00:07:53,006 --> 00:07:57,510 (グレーターデーモン)俺も休暇取れるように 働き方 変えんと…。 104 00:08:02,449 --> 00:08:04,951 ありがと。 105 00:08:04,951 --> 00:08:08,621 なんかあったら すぐに知らせなよ。 はいはい。 106 00:08:08,621 --> 00:08:11,458 念話はできるだろ? 相談してよ。 107 00:08:11,458 --> 00:08:15,962 あ~ はいはい。 あの森 クマが多いからね。 108 00:08:15,962 --> 00:08:19,632 お母ちゃんも年なんだから 向かっていったりしないで。 109 00:08:19,632 --> 00:08:22,302 んも~ 心配性だねぇ。 110 00:08:22,302 --> 00:08:26,473 大丈夫よ 早く帰りなさい 生徒が待ってるでしょ。 111 00:08:26,473 --> 00:08:29,976 う~ ホントに気をつけてよ。 112 00:08:32,812 --> 00:08:36,116 さてと 森はどっちかしら? 113 00:08:42,655 --> 00:08:44,991 (屋根をたたく音) 114 00:08:44,991 --> 00:08:48,328 あらやだ 拍手だなんて。 115 00:08:48,328 --> 00:08:52,499 (ハイブチ)いやいや 実に見事な走りっぷり。 116 00:08:52,499 --> 00:08:55,001 すばらしい魔法さばきだ。 117 00:08:55,001 --> 00:08:57,837 私はハイブチ この街に住んでいます。 118 00:08:57,837 --> 00:09:01,441 あらあら ご丁寧に どうも。 119 00:09:01,441 --> 00:09:03,610 私は使い魔なのよ。 120 00:09:03,610 --> 00:09:07,614 ホントの名前 教えちゃうと いろいろあるみたいだから➨ 121 00:09:07,614 --> 00:09:10,450 あだ名で ママにゃんって呼んでね。 122 00:09:10,450 --> 00:09:13,119 ママにゃんさん…。 123 00:09:13,119 --> 00:09:17,123 もう ママっていうより おばあちゃんって年なんだけど。 124 00:09:17,123 --> 00:09:20,460 アハハハ…。 おやおや そうは見えませんよ。 125 00:09:20,460 --> 00:09:24,964 てへ。 そうそう ちょっと お尋ねしたいの。 126 00:09:24,964 --> 00:09:28,635 この辺で 猫が栽培してる 猫じゃらしがあるって➨ 127 00:09:28,635 --> 00:09:31,471 聞いたんだけど…。 はい ございますとも。 128 00:09:31,471 --> 00:09:34,641 通称 モシャモシャ広場のことですね。 129 00:09:34,641 --> 00:09:38,645 ということは あなたは ここは初めてですか? 130 00:09:38,645 --> 00:09:42,148 (ママにゃん)いいえ 私も しょしんしゃの森出身よ。 131 00:09:42,148 --> 00:09:44,984 ん!? でも ずいぶん前に➨ 132 00:09:44,984 --> 00:09:48,154 使い魔として 人間に召喚されてねぇ。 133 00:09:48,154 --> 00:09:52,659 その頃には モシャモシャ広場 っていうのは なかったのよ。 134 00:09:52,659 --> 00:09:55,995 お~ 2本のシッポ! 135 00:09:55,995 --> 00:09:58,998 なるほど。 では 森の中も➨ 136 00:09:58,998 --> 00:10:01,835 当時とは だいぶ 変わっているかもしれません。 137 00:10:01,835 --> 00:10:04,337 よろしければ ご案内させてください。 138 00:10:04,337 --> 00:10:08,007 あら うれしいけど いいのかしら? 139 00:10:08,007 --> 00:10:10,009 ええ 遠慮はいりません。 140 00:10:10,009 --> 00:10:13,847 なに 実は私は おせっかいでしてな。 141 00:10:13,847 --> 00:10:17,684 このまま あなたを放っておいたら 気になって➨ 142 00:10:17,684 --> 00:10:20,019 夜も寝つけなくなってしまう。 143 00:10:20,019 --> 00:10:23,022 あら やだ~ 私も おせっかいだから➨ 144 00:10:23,022 --> 00:10:25,191 その気持ち わかるわ~。 145 00:10:25,191 --> 00:10:28,194 じゃあ お願いしちゃおうかしら。 146 00:10:28,194 --> 00:10:31,865 でね その子は それから ずっと➨ 147 00:10:31,865 --> 00:10:34,534 その学校で 教師をしているんだけど➨ 148 00:10:34,534 --> 00:10:37,704 いろんな魔獣が 召喚されてくるのよ。 149 00:10:37,704 --> 00:10:40,373 ほほう。 そしたら 偶然➨ 150 00:10:40,373 --> 00:10:43,209 私が前に育てた子が 現れちゃって…。 151 00:10:43,209 --> 00:10:45,545 グレーターデーモンっていう魔獣でね➨ 152 00:10:45,545 --> 00:10:49,883 学校の中にダンジョンを作ったら みんなビックリしちゃってねぇ。 153 00:10:49,883 --> 00:10:53,553 (2人)ハハハ…。 それは すごい息子さんですね。 154 00:10:53,553 --> 00:10:56,723 (ママにゃん)それでね その子が言ってるのよ。 155 00:10:56,723 --> 00:11:00,226 この森の竜が 私が 昔 育てた子だって。 156 00:11:02,328 --> 00:11:04,330 それは 羽のおじちゃんだ。 157 00:11:04,330 --> 00:11:07,033 羽の… おじちゃん? 158 00:11:09,002 --> 00:11:11,170 ⸨猫竜:1匹で 狼を見に行ってはいかんと➨ 159 00:11:11,170 --> 00:11:14,340 言ったはずだ! ほら そこ! きょうだいげんかは駄目だぞ。 160 00:11:14,340 --> 00:11:19,178 お前は もっと 魔法の練習をしなさい! 161 00:11:19,178 --> 00:11:21,181 (ため息) 162 00:11:21,181 --> 00:11:23,516 (ハイブチ)こんにちは。 ん? 163 00:11:23,516 --> 00:11:26,352 相変わらず おじちゃんは厳しいですね。 164 00:11:26,352 --> 00:11:32,192 当然だ 私に いつ何があっても この子たちが➨ 165 00:11:32,192 --> 00:11:35,028 1匹で生きていけるように してやらねば。 166 00:11:35,028 --> 00:11:38,197 何があっても って…。 167 00:11:38,197 --> 00:11:41,868 猫竜は 誰よりも強く 賢いじゃありませんか。 168 00:11:41,868 --> 00:11:44,871 私の母猫は ある日 突然➨ 169 00:11:44,871 --> 00:11:48,041 人間に 使い魔として召喚された。 えっ…。 170 00:11:48,041 --> 00:11:53,880 突然のことで 私も きょうだいたちも動揺し 嘆いた。 171 00:11:53,880 --> 00:11:59,552 だが 母猫が教えてくれたことを 守ろうと お互いに誓い合い➨ 172 00:11:59,552 --> 00:12:02,488 それを支えに生き延びた。 173 00:12:02,488 --> 00:12:05,992 お母さんが教えてくれたことって 何ですか? 174 00:12:05,992 --> 00:12:08,494 数えきれないが…。 175 00:12:08,494 --> 00:12:12,332 まあ みんなで力を合わせて 生きていくってことだ。 176 00:12:12,332 --> 00:12:17,003 あの… お母さんとは その後 会えたんですか? 177 00:12:17,003 --> 00:12:20,840 いや おそらく 寿命で亡くなっただろう。 178 00:12:20,840 --> 00:12:24,344 きょうだいたちも 亡くなって だいぶたつからな。 179 00:12:26,346 --> 00:12:28,348 そうですか…⸩ 180 00:12:31,517 --> 00:12:34,354 (ママにゃん)羽のおじちゃん? (ハイブチ)はい。 181 00:12:34,354 --> 00:12:37,190 森の猫を守る 竜のことです。 182 00:12:37,190 --> 00:12:40,193 いろんな点と線がつながっている。 183 00:12:40,193 --> 00:12:42,195 きっと そうに違いありません。 184 00:12:42,195 --> 00:12:47,200 でも その竜さんのうわさを聞くと ちょっと違うような…。 185 00:12:47,200 --> 00:12:50,870 (ハイブチ)しかし 猫に育てられた 竜というのは➨ 186 00:12:50,870 --> 00:12:53,039 そうそう いるものではないでしょ? 187 00:12:53,039 --> 00:12:55,375 そう? 結構いるんじゃない? 188 00:12:55,375 --> 00:12:58,544 ほら 私たちって おせっかい お世話焼きだから…。 189 00:12:58,544 --> 00:13:02,982 ハハハハ… でも もし 羽のおじちゃんだとしたら➨ 190 00:13:02,982 --> 00:13:05,151 大変なことですよ。 191 00:13:05,151 --> 00:13:08,821 だって 羽のおじちゃんは あなたは とっくに…。 192 00:13:08,821 --> 00:13:12,992 そうよねぇ 死んでいても 全然おかしくないもの。 193 00:13:12,992 --> 00:13:16,829 (ハイブチ)どうでしょう? 一度 お会いになってみては。 194 00:13:16,829 --> 00:13:20,500 (ママにゃん)そうね そんなにすごい竜さんなら➨ 195 00:13:20,500 --> 00:13:24,170 うちの子じゃなかったとしても 何かわかるかもしれないわね。 196 00:13:24,170 --> 00:13:27,840 では 早速…。 ええっと…。 197 00:13:27,840 --> 00:13:33,012 でも… その前に まずは 観光がしたいのよね~。 198 00:13:33,012 --> 00:13:36,015 その モシャモシャ広場へ 行ってみたいわ。 199 00:13:36,015 --> 00:13:40,019 ウフ…。 わかりました。 200 00:13:40,019 --> 00:13:43,690 では 案内しましょう。 201 00:13:43,690 --> 00:13:47,694 うわぁ! 202 00:13:47,694 --> 00:13:53,032 なんて大きくて立派なの! これがモシャモシャ広場…。 203 00:13:53,032 --> 00:13:55,034 あ~ ほら あそこに。 204 00:13:55,034 --> 00:13:57,704 あれが 四代目モシャモシャです。 205 00:13:57,704 --> 00:14:00,306 四代目! (モシャモシャ)ん? 206 00:14:00,306 --> 00:14:03,309 お~ ハイブチか 久しぶりだな。 207 00:14:03,309 --> 00:14:06,479 おや? (3人)あっ…。 208 00:14:06,479 --> 00:14:09,148 (ママにゃん)まぁ あなたが四代目なのね。 209 00:14:09,148 --> 00:14:13,152 こんな立派な猫じゃらしを 育ててくださって ありがとう。 210 00:14:13,152 --> 00:14:17,990 うれしいわ。 そういうあなたは…。 211 00:14:17,990 --> 00:14:21,327 シッポが2つあるぞ。 すご~い。 212 00:14:21,327 --> 00:14:23,496 (ハイブチ)頼みがあるんだ。 213 00:14:23,496 --> 00:14:26,165 ちょっと 広場に 入れてもらえないかな? 214 00:14:26,165 --> 00:14:28,668 実は この方は…。 215 00:14:33,339 --> 00:14:38,344 うぅ… あなたが あの 羽のおじさんのおっかさんとは! 216 00:14:38,344 --> 00:14:43,149 話にゃあ聞いていたが ご苦労されましたなぁ。 217 00:14:46,185 --> 00:14:49,021 しかし 決まりは決まりだ。 218 00:14:49,021 --> 00:14:51,691 祭りの日以外は みだりに 中に入れるわけにゃあ➨ 219 00:14:51,691 --> 00:14:53,693 いかねえ! 220 00:14:53,693 --> 00:14:56,863 おいおい モシャモシャ それはないだろう。 221 00:14:56,863 --> 00:14:59,532 まあ 聞け おめえさんたち。 222 00:14:59,532 --> 00:15:03,803 ここから広場の景色を見て どう思うかね? 223 00:15:03,803 --> 00:15:07,974 (ママにゃん)立派なものよね。 すっかり盛りじゃない。 224 00:15:07,974 --> 00:15:12,145 そのとおり。 ちょうど 今時分が盛りだ。 225 00:15:12,145 --> 00:15:16,149 猫じゃらしが盛りになったら 祭りを開く! 226 00:15:16,149 --> 00:15:19,986 それが 四代続いた 伝統ってやつよ。 227 00:15:19,986 --> 00:15:23,489 祭りの前日に 誰かを入れたとあっちゃあ➨ 228 00:15:23,489 --> 00:15:25,658 皆が うらやましがるだろう。 229 00:15:25,658 --> 00:15:28,327 おっ! では 明日が…。 230 00:15:28,327 --> 00:15:32,498 祭りだ! (3人)祭り~! 231 00:15:32,498 --> 00:15:35,668 明日 また来てやってくださいよ。 232 00:15:35,668 --> 00:15:39,672 羽のおじさんと 親子で楽しむ 猫じゃらしってわけさ。 233 00:15:39,672 --> 00:15:43,509 でも本当に うちの子かどうか…。 234 00:15:43,509 --> 00:15:46,312 会えば すぐわかるってもんよ。 235 00:15:57,523 --> 00:16:02,795 《ここは 本当に 私のいた しょしんしゃの森かしら? 236 00:16:02,795 --> 00:16:05,965 いろいろなことが 変わってしまった。 237 00:16:05,965 --> 00:16:10,636 知らない猫たち 知らない道…。 238 00:16:10,636 --> 00:16:15,541 もしかして この先にいるという 竜も…》 239 00:16:19,812 --> 00:16:24,984 なんと… それは 遠路はるばる よく来られた。 240 00:16:24,984 --> 00:16:28,487 確かに この森に 竜の子がおりました。 241 00:16:28,487 --> 00:16:33,326 だが ずいぶん昔に 亡くなりました。 242 00:16:33,326 --> 00:16:36,162 そう…。 243 00:16:36,162 --> 00:16:38,497 残念です。 244 00:16:38,497 --> 00:16:42,001 もう ごめんなさいね そうよねぇ。 245 00:16:42,001 --> 00:16:45,338 長い年月が たっているもの。 246 00:16:45,338 --> 00:16:51,010 私の育てた子たちは おそらく みんな亡くなってるはずだもの。 247 00:16:51,010 --> 00:16:55,181 いつも その時 育てる生徒たちで 精いっぱいだし➨ 248 00:16:55,181 --> 00:16:59,185 巣立った子に会おうなんて 考えたことなかったけど➨ 249 00:16:59,185 --> 00:17:02,455 でも 万が一 生きている子がいるんなら➨ 250 00:17:02,455 --> 00:17:07,560 やっぱりちょっと会いたいなって 思っちゃったのよ アハハ…。 251 00:17:09,629 --> 00:17:12,031 (ハイブチ)この先が洞窟です。 252 00:17:18,471 --> 00:17:21,274 ここは… 変わらないわね。 253 00:17:26,145 --> 00:17:29,982 やぁ ハイブチ 羽のおじちゃんに何か用? 254 00:17:29,982 --> 00:17:33,653 ああ おじちゃんは 出かけてるのかな? 255 00:17:33,653 --> 00:17:37,156 少し大きい子たちを連れて 狩りの練習よ。 256 00:17:41,994 --> 00:17:44,297 《この匂い…》 257 00:17:46,666 --> 00:17:50,002 あら お客さんがいるのね。 こんにちは は? 258 00:17:50,002 --> 00:17:52,505 こんにちは。 (子猫たち)こんにちは。 259 00:17:52,505 --> 00:17:55,841 おばちゃん 誰? おばちゃんはね➨ 260 00:17:55,841 --> 00:17:58,344 ママにゃんって呼ばれてるのよ。 261 00:17:58,344 --> 00:18:02,281 ふっかふかのシッポ! シッポが2つもある! 262 00:18:02,281 --> 00:18:05,451 ウフフ… みんな元気ね。 263 00:18:05,451 --> 00:18:09,455 元気すぎて困ってますよ。 (ママにゃん)いいじゃない。 264 00:18:09,455 --> 00:18:12,291 (2人)ん? 元気じゃなきゃ困るわよ。 265 00:18:12,291 --> 00:18:16,963 何匹も育ててきたけど きち~んと 言うことを聞く子なんて➨ 266 00:18:16,963 --> 00:18:21,567 1匹もいなかったわ。 あ~ どこも同じなんですねぇ。 267 00:18:24,637 --> 00:18:27,139 《ママにゃん:この子たちからも➨ 268 00:18:27,139 --> 00:18:29,976 洞窟の周りからも➨ 269 00:18:29,976 --> 00:18:34,146 鼻をきかせれば かすかに 森全体も➨ 270 00:18:34,146 --> 00:18:36,983 あの子の匂いだ。 271 00:18:36,983 --> 00:18:40,987 小さくて頼りなかった あの子。 272 00:18:40,987 --> 00:18:45,591 今は なんて 力強い匂いなんだろう》 273 00:18:48,661 --> 00:18:51,998 (笑い声) 274 00:18:51,998 --> 00:18:53,100 おばちゃん 今日 ここ泊まる? 275 00:18:53,100 --> 00:18:57,503 おばちゃんのシッポで寝る! 276 00:18:57,503 --> 00:19:00,606 ん? 277 00:19:00,606 --> 00:19:02,808 あっ…。 278 00:19:04,944 --> 00:19:06,946 ねぇ 羽のおじちゃん。 279 00:19:06,946 --> 00:19:09,281 じゃあ どうすりゃいいのさ。 280 00:19:09,281 --> 00:19:11,617 獲物は しっかり 狙いを定めてからって➨ 281 00:19:11,617 --> 00:19:14,787 言っただろ。 それがムズいんだってば。 282 00:19:14,787 --> 00:19:16,956 明日 お手本を見せてやろう。 283 00:19:16,956 --> 00:19:20,793 ねぇねぇ 僕は 魔法の練習 うまくできたよね? 284 00:19:20,793 --> 00:19:23,963 ああ いいぞ その調子だ。 285 00:19:23,963 --> 00:19:26,966 羽のおじちゃん お久しぶりです。 286 00:19:26,966 --> 00:19:30,302 ハイブチか 珍しいな。 287 00:19:30,302 --> 00:19:33,806 そちらは客か… なっ!? 288 00:19:35,808 --> 00:19:37,810 ウフ…。 289 00:19:37,810 --> 00:19:40,813 にゃ~! 290 00:19:50,990 --> 00:19:53,492 大きくなったわね。 291 00:19:53,492 --> 00:19:57,496 おっおっ…。 魔法も上手になって。 292 00:19:57,496 --> 00:20:00,166 でも すぐに あんただってわかったわ。 293 00:20:00,166 --> 00:20:02,835 おお… お母ちゃん!? 294 00:20:02,835 --> 00:20:06,172 ウフフ…。 あ…。 295 00:20:06,172 --> 00:20:10,509 えっ? どどど… どうなってるの!? 296 00:20:10,509 --> 00:20:13,512 なっ なんで お母ちゃんが こんなところに? 297 00:20:13,512 --> 00:20:16,182 こんなところって なんだい。 298 00:20:16,182 --> 00:20:21,020 私は ここで あんたに お乳をあげて 育て上げたんだよ。 299 00:20:21,020 --> 00:20:24,857 ああ いや そういうことじゃなくて…。 300 00:20:24,857 --> 00:20:27,526 (ママにゃん)あんたが初めて 狩りができたときとか➨ 301 00:20:27,526 --> 00:20:30,696 空を飛んだときとか 火を噴いたときとか…。 302 00:20:30,696 --> 00:20:35,701 お母ちゃんは ぜ~んぶ覚えてるんだからね。 303 00:20:37,703 --> 00:20:43,375 やっぱりお母ちゃんだ。 生きて… たんだね。 304 00:20:43,375 --> 00:20:46,545 あんたもね。 305 00:20:46,545 --> 00:20:51,217 (ママにゃん)あんた ずっとこの森を 守ってくれてたのね。 306 00:20:51,217 --> 00:20:53,552 (猫竜)だって 約束しただろ。 307 00:20:53,552 --> 00:20:56,222 森は とても危険だから➨ 308 00:20:56,222 --> 00:21:00,493 みんなで協力し合って 生きていけって。 309 00:21:00,493 --> 00:21:02,661 約束? 310 00:21:02,661 --> 00:21:05,331 え~ そんなのしたかしら? 311 00:21:05,331 --> 00:21:09,335 あの時 消える前に そう言ったじゃないか! 312 00:21:09,335 --> 00:21:13,005 だから… だから 僕は➨ 313 00:21:13,005 --> 00:21:15,808 ここで ずっと…。 314 00:21:18,677 --> 00:21:21,013 ありがと。 えっ? 315 00:21:21,013 --> 00:21:23,516 2~3日 泊めてもらうわね。 316 00:21:23,516 --> 00:21:28,187 そうだ 食べ物を捕ってこないと。 と… 泊まる!? 317 00:21:28,187 --> 00:21:33,192 あ いや それは全然いいけど ちょっと 説明を先に…。 318 00:21:33,192 --> 00:21:37,029 あんたねぇ そんなの 長くなるに決まってるでしょ。 319 00:21:37,029 --> 00:21:39,198 ちょっと お母ちゃん。 320 00:21:39,198 --> 00:21:41,700 (猫竜)食べ物なら 僕が捕ってくるから➨ 321 00:21:41,700 --> 00:21:43,702 洞窟で待ってて。 (ママにゃん)まったく➨ 322 00:21:43,702 --> 00:21:46,539 年寄り扱いして! 323 00:21:46,539 --> 00:21:49,542 あっ そうだわ あんたもついてきなさい。 324 00:21:49,542 --> 00:21:53,045 どんだけ狩りがうまくなったか 見てあげる。 325 00:21:53,045 --> 00:21:57,883 待ってよ お母ちゃん もう~! 326 00:21:57,883 --> 00:22:01,487 アハハ…。 おいてかないでよ~。 327 00:22:01,487 --> 00:22:03,589 お母ちゃ~ん!