1 00:00:02,002 --> 00:00:04,004 (猫竜)絶対に駄目だ。 2 00:00:04,004 --> 00:00:06,006 (シロタエ)どうして わかってくれないのさ➨ 3 00:00:06,006 --> 00:00:09,176 おじちゃん! オイラ 森の外へ行きたいんだ! 4 00:00:09,176 --> 00:00:12,679 森の近くの人間の国へ 行きたいのか? 5 00:00:12,679 --> 00:00:14,681 ううん そうじゃなくて➨ 6 00:00:14,681 --> 00:00:17,351 まだ どんな猫も 見たことがない場所。 7 00:00:17,351 --> 00:00:21,188 そこで 自分だけの縄張りを 持ちたいんだよ。 8 00:00:21,188 --> 00:00:25,526 何度も話したはずだ。 森の外が いかに危険か。 9 00:00:25,526 --> 00:00:29,529 人間やクマの他に さまざまな魔獣がいるんだぞ。 10 00:00:29,529 --> 00:00:32,032 例えば ここから東にある 山脈には…。 11 00:00:32,032 --> 00:00:35,035 (シロタエ)もう耳にタコができるくらい 聞いたよ~。 12 00:00:35,035 --> 00:00:37,037 でも…。 13 00:00:37,037 --> 00:00:39,539 駄目だ。 ムゥ…。 14 00:00:41,541 --> 00:00:43,544 (ため息) 15 00:00:43,544 --> 00:00:48,048 やっぱり 森を出る最大の難関は 羽のおじちゃんだよなぁ。 16 00:00:48,048 --> 00:00:51,718 でも 諦めないぞ。 17 00:00:51,718 --> 00:00:53,887 どれだけかかっても➨ 18 00:00:53,887 --> 00:00:57,224 羽のおじちゃんを 説得してみせるぞ! 19 00:00:57,224 --> 00:00:59,927 おじちゃん! 駄目だ。 20 00:01:02,496 --> 00:01:05,666 お願いだよ…。 駄目だ。 21 00:01:05,666 --> 00:01:09,670 お おじちゃ~ん! 駄目だ~。 22 00:01:13,173 --> 00:01:15,175 行きたいんだ…。 23 00:01:15,175 --> 00:01:17,678 駄目だというのに…。 24 00:01:20,347 --> 00:01:23,350 はぁ… お前には負けた。 25 00:01:23,350 --> 00:01:25,352 それじゃ いいの!? 26 00:01:25,352 --> 00:01:27,354 ただし 条件つきだ。 27 00:01:27,354 --> 00:01:31,358 お前の位置がわかるよう 印を付けさせてもらう。 28 00:01:31,358 --> 00:01:34,061 それでもいいか? もちろん! 29 00:01:41,034 --> 00:01:43,203 行ってきま~す! 30 00:01:43,203 --> 00:01:46,206 やれやれ…。 31 00:01:46,206 --> 00:01:49,042 やった やった! 32 00:01:49,042 --> 00:01:53,847 とうとう森を出るんだ。 オイラだけの縄張りを見つけるぞ! 33 00:03:39,686 --> 00:03:41,688 《これだ…。 34 00:03:41,688 --> 00:03:44,524 羽のおじちゃんが言ってた 山脈。 35 00:03:44,524 --> 00:03:47,861 クマ以上の魔獣がいるってところ。 36 00:03:47,861 --> 00:03:50,030 危険かもしれないけど➨ 37 00:03:50,030 --> 00:03:53,200 すごくいい縄張りが 見つかるかもしれない。 38 00:03:53,200 --> 00:03:56,536 そうと決まれば 腹ごしらえして 体力つけなきゃ。 39 00:03:56,536 --> 00:03:59,206 とは言っても…。 40 00:03:59,206 --> 00:04:02,309 草原に来てから ネズミばっかりだったから➨ 41 00:04:02,309 --> 00:04:04,311 飽きちゃった》 42 00:04:07,981 --> 00:04:11,785 《あそこなら… 鳥やリス 果物だってあるかも!》 43 00:04:13,987 --> 00:04:15,989 《わぁ…。 44 00:04:15,989 --> 00:04:17,991 予想以上だ! 45 00:04:17,991 --> 00:04:21,828 さて 一番効率よく 狩りをするには…。 46 00:04:21,828 --> 00:04:24,998 ん? 47 00:04:24,998 --> 00:04:27,501 人間の女の子? 48 00:04:27,501 --> 00:04:30,670 でも まったく 気配を感じなかったぞ》 49 00:04:30,670 --> 00:04:32,672 あっ! 50 00:04:32,672 --> 00:04:36,176 《シロタエ:完全に気配を消してる。 何者なんだ!?》 51 00:04:39,346 --> 00:04:41,848 《シロタエ:お見事! 52 00:04:41,848 --> 00:04:45,552 なかなかの狩人だ。 でも あの高さ…》 53 00:04:49,523 --> 00:04:51,625 《大丈夫かな…》 54 00:04:55,529 --> 00:04:57,531 《わぁ 頑丈な子だ》 55 00:04:57,531 --> 00:04:59,699 君 めちゃくちゃするね。 56 00:04:59,699 --> 00:05:02,302 (シロタエ)けがしてるじゃない。 57 00:05:02,302 --> 00:05:07,474 にゃんこがしゃべった…。 頭 強く打ちすぎたかな。 58 00:05:07,474 --> 00:05:11,311 そんなことないと思うよ オイラしゃべってるし。 59 00:05:11,311 --> 00:05:14,981 え~と… にゃんこって しゃべるものなの? 60 00:05:14,981 --> 00:05:17,150 そりゃあ しゃべるさ。 61 00:05:17,150 --> 00:05:20,654 オイラのお父ちゃんも お母ちゃんも 兄弟姉妹も➨ 62 00:05:20,654 --> 00:05:23,156 み~んな しゃべるよ。 そっか…。 63 00:05:23,156 --> 00:05:25,659 にゃんこって しゃべるんだ。 64 00:05:25,659 --> 00:05:30,163 それよりもさ… 君 すごい狩りの仕方するね。 65 00:05:30,163 --> 00:05:32,332 そのうち大けがするよ。 66 00:05:32,332 --> 00:05:35,669 大丈夫 私 丈夫だから。 67 00:05:35,669 --> 00:05:40,340 いや それでも めちゃくちゃだよ。 もっと効率よく やらなきゃ。 68 00:05:40,340 --> 00:05:44,678 う~ん でも 他の狩りの仕方 知らないしなぁ。 69 00:05:44,678 --> 00:05:49,015 これでいいよ。 親は教えてくれなかったの? 70 00:05:49,015 --> 00:05:52,352 親はいないんだ 孤児だから。 71 00:05:52,352 --> 00:05:55,021 孤児…。 72 00:05:55,021 --> 00:05:58,858 1羽じゃ足りないなぁ みんなに お肉食べさせなきゃ。 73 00:05:58,858 --> 00:06:01,962 一緒に住んでる人たちが いるんだね。 74 00:06:01,962 --> 00:06:04,631 うん。 何人くらい? 75 00:06:04,631 --> 00:06:07,467 子どもが6人と 先生が1人だよ。 76 00:06:07,467 --> 00:06:11,304 《この子は 狩りなんて難しいことを➨ 77 00:06:11,304 --> 00:06:15,308 独学でやっちゃうんだ。 それも家族のために》 78 00:06:15,308 --> 00:06:18,311 君を入れて8匹 だね。 79 00:06:18,311 --> 00:06:21,982 フッ… 8で合ってるけど 「匹」って…。 80 00:06:21,982 --> 00:06:25,151 オイラが狩りを手伝ってあげるよ! え? 81 00:06:25,151 --> 00:06:28,822 ここで会ったのも 何かの縁だからね。 82 00:06:28,822 --> 00:06:31,825 狩りなんてできるの? にゃんこなのに? 83 00:06:31,825 --> 00:06:33,827 にゃんこだからさ。 84 00:06:33,827 --> 00:06:37,664 猫っていうのは すご~く狩りが得意なんだよ。 85 00:06:37,664 --> 00:06:40,500 (電撃音) 86 00:06:40,500 --> 00:06:43,503 わぁ すごい! 87 00:06:43,503 --> 00:06:48,008 白にゃんこ 狩り上手なんだね! まあね。 88 00:06:48,008 --> 00:06:50,010 羽のおじちゃんが➨ 89 00:06:50,010 --> 00:06:52,679 森の外に出るのを 許可してくれるくらいの➨ 90 00:06:52,679 --> 00:06:54,681 実力はあるんだよね~。 91 00:06:54,681 --> 00:06:57,017 まぁ クマにあったら 逃げちゃうけど。 92 00:06:57,017 --> 00:07:01,288 でも いつかは あの英雄みたいに クマを倒せると…。 93 00:07:01,288 --> 00:07:03,456 って 何してるの? 94 00:07:03,456 --> 00:07:05,458 下処理。 95 00:07:05,458 --> 00:07:08,795 今日のうちなら スープにして 全部食べられる。 96 00:07:08,795 --> 00:07:11,298 スープ! 97 00:07:11,298 --> 00:07:14,134 (シロタエ)知ってる… ずいぶん前だけど➨ 98 00:07:14,134 --> 00:07:18,471 街に住む猫に勧められて 食べたことがある。 99 00:07:18,471 --> 00:07:20,807 そうだ! ねぇ 白にゃんこ➨ 100 00:07:20,807 --> 00:07:22,976 うちで ご飯食べていかない? 101 00:07:22,976 --> 00:07:25,645 行く! 食べる! 102 00:07:25,645 --> 00:07:30,317 ね~ね~! ね~ね~ おかえり。 ただいま! 103 00:07:30,317 --> 00:07:33,653 わぁ にゃんこ! にゃんこだ~。 104 00:07:33,653 --> 00:07:36,990 お肉がいっぱい! にゃんこが運んでる~。 105 00:07:36,990 --> 00:07:40,660 白にゃんこ ね~ね~のお手伝いしてるの? 106 00:07:40,660 --> 00:07:42,829 偉いね~。 107 00:07:42,829 --> 00:07:48,001 お手伝いしたんじゃないよ この獲物はオイラが捕ったんだ。 108 00:07:48,001 --> 00:07:50,837 にゃんこ しゃべった…。 (シロタエ)そりゃ しゃべるさ。 109 00:07:50,837 --> 00:07:53,006 今日の獲物は…。 110 00:07:53,006 --> 00:07:56,343 なんと このにゃんこが 捕まえてくれたんだよ。 111 00:07:56,343 --> 00:07:58,345 (子どもたち)へぇ。 112 00:07:58,345 --> 00:08:00,947 私も 鳥を1羽だけ捕まえたけど。 113 00:08:00,947 --> 00:08:04,284 ガリー あなたも 狩りをしたんですか? 114 00:08:04,284 --> 00:08:07,287 毎回 必ずけがをするのですから➨ 115 00:08:07,287 --> 00:08:09,622 そういったことは 慎んでくださいと➨ 116 00:08:09,622 --> 00:08:11,624 お願いしたはずなのですが…。 117 00:08:11,624 --> 00:08:15,128 《よかった ちゃんとした保護者が いるんだ》 118 00:08:15,128 --> 00:08:17,797 いえ あの… 大丈夫です 司祭さん。 119 00:08:17,797 --> 00:08:19,966 全然けがとかしてませんし…。 120 00:08:19,966 --> 00:08:24,304 ウソだよ 鼻の頭 すりむいてたじゃない。 121 00:08:24,304 --> 00:08:29,309 彼女がお世話になったようですね ありがとうございます。 122 00:08:29,309 --> 00:08:32,145 その子が あんまりにも 狩りが下手だから➨ 123 00:08:32,145 --> 00:08:37,150 手伝ってあげたんだ。 そしたら スープ食べさせてくれるって! 124 00:08:37,150 --> 00:08:41,154 そうでしたか。 彼女の作るスープはおいしいですよ。 125 00:08:41,154 --> 00:08:43,490 ぜひ 召し上がっていってください。 126 00:08:43,490 --> 00:08:46,493 待ちなさい ガリー。 127 00:08:46,493 --> 00:08:48,828 まだ話は終わっていませんよ。 128 00:08:48,828 --> 00:08:52,665 司祭さん すぐに スープを作らないと…。 129 00:08:52,665 --> 00:08:55,835 いいえ これだけは 聞いてもらわないと。 130 00:08:55,835 --> 00:08:58,838 考え方を改めてほしいのです。 131 00:08:58,838 --> 00:09:00,940 《叱られてる 叱られてる。 132 00:09:00,940 --> 00:09:03,943 まっ オイラが保護者でも そうするよね~》 133 00:09:03,943 --> 00:09:08,782 にゃんこ~! 真っ白 つやつや! 134 00:09:08,782 --> 00:09:12,786 ねぇ 頭なでたら 気持ちいい? 135 00:09:12,786 --> 00:09:16,623 ハハハ… 背中も気持ちいいでしょ? 136 00:09:16,623 --> 00:09:18,958 首は どう? 137 00:09:18,958 --> 00:09:20,960 しっぽも なでてあげる。 138 00:09:20,960 --> 00:09:22,962 にゃっ! 139 00:09:22,962 --> 00:09:26,466 《この子たちは子ども オイラは大人…。 140 00:09:26,466 --> 00:09:31,471 子どもの相手をするのは 成熟した猫の務めさ…》 141 00:09:31,471 --> 00:09:36,142 しっぽって 毛だけでできてるの? これって 痛いかな? 142 00:09:36,142 --> 00:09:40,647 《待って しっぽはやめて~!》 143 00:09:40,647 --> 00:09:43,483 さぁ スープが出来たよ~! 144 00:09:43,483 --> 00:09:46,820 (子どもたち)わぁ~い! 145 00:09:46,820 --> 00:09:49,155 はい 白にゃんこの。 146 00:09:49,155 --> 00:09:53,159 《久しぶりのスープだ!》 147 00:09:58,164 --> 00:10:01,067 ヴィカイヴェノアルチーウィ… いただきましょう。 148 00:10:03,002 --> 00:10:05,672 おいしい! 149 00:10:05,672 --> 00:10:08,575 やっぱり ね~ねのスープは 最高だよね! 150 00:10:12,512 --> 00:10:15,682 ん! ん~! 151 00:10:15,682 --> 00:10:19,185 白にゃんこ用に 薄味のものを 取り分けておいたんだ。 152 00:10:19,185 --> 00:10:21,588 まだ熱かったかな? 153 00:10:30,363 --> 00:10:35,034 《シロタエ:この子 ただの 狩りの下手な子じゃない…。 154 00:10:35,034 --> 00:10:39,038 めっちゃおいしいスープ 作る子だ~!》 155 00:10:42,876 --> 00:10:44,878 ハハハ…。 わぁ…。 156 00:10:44,878 --> 00:10:46,880 にゃんこ…。 157 00:10:46,880 --> 00:10:49,382 ほら みんな そろそろ寝る時間だよ。 158 00:10:49,382 --> 00:10:52,185 支度して。 (子どもたち)は~い。 159 00:10:55,388 --> 00:10:58,224 ケットシーさん。 160 00:10:58,224 --> 00:11:02,929 よければ 私の部屋で 少し お話しませんか? 161 00:11:08,334 --> 00:11:11,671 魔法の鍵? ええ。 162 00:11:11,671 --> 00:11:15,508 (シロタエ)司祭さん 前は冒険者だったの? 163 00:11:15,508 --> 00:11:18,845 そうです。 友人のものもありますが。 164 00:11:18,845 --> 00:11:22,515 以前は さまざまな場所を 冒険していました。 165 00:11:22,515 --> 00:11:25,184 もちろん あなた方の森にも。 166 00:11:25,184 --> 00:11:28,354 へぇ そうなんだ~。 167 00:11:28,354 --> 00:11:33,192 なるほど 新しい縄張りを探して…。 168 00:11:33,192 --> 00:11:36,196 うん 羽のおじちゃんを 説得するのに➨ 169 00:11:36,196 --> 00:11:38,197 何十日もかかったよ。 170 00:11:38,197 --> 00:11:42,202 ああ あなた方を守る 皇竜ですね。 171 00:11:42,202 --> 00:11:46,873 しかし 山は危険ですよ。 越えるとなれば 大仕事。 172 00:11:46,873 --> 00:11:49,375 迂回する道もありますよ? 173 00:11:49,375 --> 00:11:52,879 でも それじゃ 山の中にあるかもしれない➨ 174 00:11:52,879 --> 00:11:57,717 いい縄張りを見逃しちゃう。 確かにそうですね。 175 00:11:57,717 --> 00:12:00,320 山の中を歩き回るためにも➨ 176 00:12:00,320 --> 00:12:03,323 今のうちに ゆっくりと休んでおかないと。 177 00:12:03,323 --> 00:12:06,826 では しばらく ここに 逗留されては どうでしょう? 178 00:12:06,826 --> 00:12:09,829 え? ガリーの作るスープも➨ 179 00:12:09,829 --> 00:12:14,834 気に入ってくださったようですし 子どもたちも喜びます。 180 00:12:14,834 --> 00:12:17,170 スープ…。 181 00:12:17,170 --> 00:12:22,342 《シロタエ:あのスープを毎日食べたら 森のクマとも戦えそう! 182 00:12:22,342 --> 00:12:24,344 それもあるけど…。 183 00:12:24,344 --> 00:12:27,347 問題は あの子の狩りだ! 184 00:12:27,347 --> 00:12:31,684 下手すぎる! すっごく どうにかしたい!》 185 00:12:31,684 --> 00:12:34,687 なら しばらく 寝床を借りようかな~。 186 00:12:34,687 --> 00:12:38,858 ぜひ 力を蓄えてください。 187 00:12:38,858 --> 00:12:42,528 ん? 今 一瞬 月が陰りましたね。 188 00:12:42,528 --> 00:12:44,530 うん…。 まさか…。 189 00:12:44,530 --> 00:12:46,699 まさかかも。 190 00:12:46,699 --> 00:12:51,371 (シロタエ)羽のおじちゃんって すっごい過保護なんだよね~。 191 00:12:51,371 --> 00:12:53,873 大丈夫だよ おじちゃん! 192 00:12:53,873 --> 00:12:57,377 ここの人たち いい人間だから! 193 00:13:00,813 --> 00:13:03,816 白にゃんこ~! 白にゃんこ わぁ! 194 00:13:03,816 --> 00:13:05,985 はっ は…。 195 00:13:05,985 --> 00:13:09,656 待って 待って 何!? 子どもたち増えてない? 196 00:13:09,656 --> 00:13:12,825 にゃんこ しゃべった! そりゃ しゃべるさ! 197 00:13:12,825 --> 00:13:17,330 しっぽ なでてあげる。 (シロタエ)やめて! しっぽはやめて! 198 00:13:17,330 --> 00:13:20,166 さぁ みんな 時間ですよ。 199 00:13:20,166 --> 00:13:23,002 (子どもたち) 司祭さん こんにちは。 200 00:13:23,002 --> 00:13:26,506 今日は 大きい数の引き算を やってみよう。 201 00:13:26,506 --> 00:13:29,509 (子どもたち)は~い。 202 00:13:29,509 --> 00:13:32,011 にゃんこ またあとでね。 203 00:13:34,347 --> 00:13:38,685 何? あれ…。 (ガリー)手習い塾だよ。 204 00:13:38,685 --> 00:13:41,854 へぇ。 あれ? 君はいいの? 205 00:13:41,854 --> 00:13:44,857 私は もう全部習ったから いいの。 206 00:13:44,857 --> 00:13:49,028 (シロタエ)じゃあ 塾の間 君は どうするの? 207 00:13:49,028 --> 00:13:51,364 冒険者になるの。 208 00:13:51,364 --> 00:13:54,701 ギルドへ行って すぐにできる仕事を受けて➨ 209 00:13:54,701 --> 00:13:56,703 お金をもらうんだよ。 210 00:13:56,703 --> 00:13:59,372 君の狩りじゃ 何にも捕れないじゃん! 211 00:13:59,372 --> 00:14:04,477 あのねぇ 植物や木の実の採取の 仕事だって あるんだから。 212 00:14:04,477 --> 00:14:08,648 え~ なんで 冒険者に そんな簡単なこと頼むの? 213 00:14:08,648 --> 00:14:11,317 草原や森に生えてる植物だよ? 214 00:14:11,317 --> 00:14:14,821 あの辺りは 人間にとっては 危険だから➨ 215 00:14:14,821 --> 00:14:18,157 身を守る力のある人だけが 行けるの。 216 00:14:18,157 --> 00:14:20,827 君に その力があるわけ? 217 00:14:20,827 --> 00:14:24,997 私 魔法が使えるから。 218 00:14:24,997 --> 00:14:27,500 へ? 219 00:14:27,500 --> 00:14:30,169 司祭さんに教わったの。 220 00:14:30,169 --> 00:14:35,007 司祭さん 前は冒険者で いろいろな魔法が使えるんだ。 221 00:14:35,007 --> 00:14:39,512 私に 魔法の素質があるって わかった 司祭さんがね…。 222 00:14:39,512 --> 00:14:42,515 (シロタエ)うんうん あのさ➨ 223 00:14:42,515 --> 00:14:47,520 じゃあ なんで 君 狩りのとき 魔法を使わないのさ? 224 00:14:47,520 --> 00:14:50,857 ん~ 爆炎の魔法しか 覚えてないからね。 225 00:14:50,857 --> 00:14:53,659 爆え… えぇ!? 226 00:14:56,696 --> 00:14:59,198 (ガリー)あそこが冒険者ギルドだよ。 227 00:14:59,198 --> 00:15:01,300 わぁ ちっちゃい。 228 00:15:01,300 --> 00:15:04,804 ギルドって もっと大きい建物で➨ 229 00:15:04,804 --> 00:15:06,973 人が たくさん 出入りしてるもんでしょ? 230 00:15:06,973 --> 00:15:11,310 あ~ それは王都のギルド。 おうと? 231 00:15:11,310 --> 00:15:13,646 王様とか偉い人がいて➨ 232 00:15:13,646 --> 00:15:18,151 他にもたくさん人が集まってるの。 規模が違うよ。 233 00:15:18,151 --> 00:15:22,488 そっか! こっちのギルドは 人が少ないから➨ 234 00:15:22,488 --> 00:15:24,657 小さくてもいいんだ。 235 00:15:24,657 --> 00:15:27,994 中に入ってから言わないでよ? そんなこと。 236 00:15:27,994 --> 00:15:29,996 (ドアベル) 237 00:15:29,996 --> 00:15:32,165 今日は 塾の日かい? 238 00:15:32,165 --> 00:15:34,500 うん 何かいい仕事あるかな? 239 00:15:34,500 --> 00:15:37,603 あるある。 ちょうどいいのがあるよ。 240 00:15:40,006 --> 00:15:42,341 (シロタエ)冒険者 君だけだったね。 241 00:15:42,341 --> 00:15:45,511 みんな もっと 朝早く来てるの。 242 00:15:45,511 --> 00:15:48,181 仕事で 山の中に入るの? 243 00:15:48,181 --> 00:15:50,683 あんな危ないとこ 行かないよ。 244 00:15:50,683 --> 00:15:53,853 今日は 白にゃんこと会った辺りに 行くよ。 245 00:15:53,853 --> 00:15:56,856 あのへん… なんか危険だったっけ? 246 00:15:56,856 --> 00:16:01,127 ハサミイナゴとかバイトディグとか いろいろいるんだよ。 247 00:16:01,127 --> 00:16:04,463 虫とモグラじゃん。 248 00:16:04,463 --> 00:16:06,632 そうだけど デカいじゃない。 249 00:16:06,632 --> 00:16:08,968 あいつら凶暴だし。 250 00:16:08,968 --> 00:16:12,138 まあ 私なら どうにかできるんだけどね。 251 00:16:12,138 --> 00:16:17,977 《人間って 弱っちい生き物なんだな…》 252 00:16:17,977 --> 00:16:20,146 おっ あった。 253 00:16:20,146 --> 00:16:22,315 集めるのは この草だよ。 254 00:16:22,315 --> 00:16:25,485 見たことある 森にもあったよ。 255 00:16:25,485 --> 00:16:28,487 薬を作るのに使うんだけどね…。 256 00:16:28,487 --> 00:16:31,324 根っこから葉まで ぜ~んぶ使うの。 257 00:16:31,324 --> 00:16:34,994 傷つけると 価値がなくなっちゃうんだ。 258 00:16:34,994 --> 00:16:37,830 できるだけ たくさん 集めるんだけど➨ 259 00:16:37,830 --> 00:16:41,834 面倒で大変なの。 魔法使えばいいじゃない。 260 00:16:41,834 --> 00:16:45,671 言ったでしょ 爆炎の魔法しか 使えないの。 261 00:16:45,671 --> 00:16:47,874 (ため息) 262 00:16:54,347 --> 00:16:56,849 (シロタエ)草の球根が好きな おばちゃんがいてさ➨ 263 00:16:56,849 --> 00:17:00,853 球根を食べるために この魔法 作ったんだって。 264 00:17:06,626 --> 00:17:10,129 わぁ… 魔法って便利なんだねぇ。 265 00:17:10,129 --> 00:17:12,798 君だって使えるんでしょ? 266 00:17:12,798 --> 00:17:14,800 爆炎の魔法だけね。 267 00:17:14,800 --> 00:17:18,137 ねぇ 白にゃんこ。 ん? 268 00:17:18,137 --> 00:17:21,140 その魔法で 草集め 手伝ってくれない? 269 00:17:21,140 --> 00:17:24,143 え~ やだよ 疲れるもん。 270 00:17:24,143 --> 00:17:28,481 いいじゃない! 夕ご飯のスープの量 増やしてあげるから。 271 00:17:28,481 --> 00:17:31,984 スープ…。 272 00:17:31,984 --> 00:17:34,320 う~ん な…。 273 00:17:34,320 --> 00:17:36,822 なら いっかぁ。 274 00:17:36,822 --> 00:17:39,158 決まりね! 275 00:17:39,158 --> 00:17:44,497 (ガリー)よ~し こんなもんでいっか 終わりにしよう。 276 00:17:44,497 --> 00:17:46,499 もういいの? 277 00:17:46,499 --> 00:17:49,001 持って帰れなきゃ しようがないもの。 278 00:17:49,001 --> 00:17:51,003 もう結構重いし…。 279 00:17:51,003 --> 00:17:54,173 これだけあれば しばらく分の食べ物➨ 280 00:17:54,173 --> 00:17:56,676 買い込めるかも~ ヘヘ! 281 00:18:01,614 --> 00:18:06,619 《ハサミイナゴだ… 1匹 2匹 3匹》 282 00:18:11,290 --> 00:18:15,461 飛び出してきたら オイラが押さえてあげるから➨ 283 00:18:15,461 --> 00:18:17,797 魔法で手伝ってよ。 284 00:18:17,797 --> 00:18:19,966 任せて! 285 00:18:19,966 --> 00:18:22,969 唯一使える魔法 見せてあげるから! 286 00:18:22,969 --> 00:18:24,971 (物音) 287 00:18:24,971 --> 00:18:28,307 (鳴き声) 288 00:18:28,307 --> 00:18:30,309 ニャ~! 289 00:18:32,645 --> 00:18:35,314 ニャー! (鳴き声) 290 00:18:35,314 --> 00:18:37,316 フン…。 291 00:18:37,316 --> 00:18:39,619 (鳴き声) 292 00:18:50,162 --> 00:18:52,832 (爆発音) 293 00:18:52,832 --> 00:18:57,169 な… な…。 294 00:18:57,169 --> 00:19:00,773 よっしゃ! 295 00:19:00,773 --> 00:19:02,775 (シロタエ)何やってんのさ! 296 00:19:02,775 --> 00:19:06,946 (ガリー)言ったでしょ? 爆炎の魔法だって。 297 00:19:06,946 --> 00:19:11,450 これくらいなら連発できるよ 20連射くらい。 298 00:19:11,450 --> 00:19:14,120 魔獣とかが狩れれば いいんだけど…。 299 00:19:14,120 --> 00:19:16,622 どうしても 消し飛ばしちゃうから➨ 300 00:19:16,622 --> 00:19:20,292 必要な部位も 粉みじんなんだよね~。 301 00:19:20,292 --> 00:19:23,462 もっと練習しなよ 魔法! 302 00:19:23,462 --> 00:19:26,799 いやぁ うまくいかないんだよね。 303 00:19:26,799 --> 00:19:29,802 《シロタエ:魔法の力が 弱くて困るというのは➨ 304 00:19:29,802 --> 00:19:31,804 聞いたことあるけど…。 305 00:19:31,804 --> 00:19:36,642 この子は 力が強すぎて困る。 306 00:19:36,642 --> 00:19:41,047 なのに 爆炎の魔法しか 使えないなんて…》 307 00:19:44,483 --> 00:19:48,587 ねぇ オイラが 猫の魔法 教えてあげようか? 308 00:19:54,660 --> 00:19:57,496 ⸨私が猫の魔法を!? 309 00:19:57,496 --> 00:20:02,168 そうだよ。 でも 猫の魔法っていったら➨ 310 00:20:02,168 --> 00:20:05,337 王都の王様とか 偉い人が習えるやつでしょ? 311 00:20:05,337 --> 00:20:08,174 私 習っていいの? 312 00:20:08,174 --> 00:20:11,010 別にいいんじゃない? 313 00:20:11,010 --> 00:20:14,013 にゃは~。 314 00:20:14,013 --> 00:20:17,850 魔法って便利だね 白にゃんこ。 315 00:20:17,850 --> 00:20:21,687 ギルドの仕事も狩りも すごく楽になったよ! 316 00:20:21,687 --> 00:20:24,356 ありがとうね 白にゃんこ。 317 00:20:24,356 --> 00:20:29,528 明日も教えてね。 (シロタエ)うむ 苦しうない⸩ 318 00:20:29,528 --> 00:20:33,032 えぇ? いいよ 面倒くさいし。 319 00:20:33,032 --> 00:20:35,034 え~!? 320 00:20:37,369 --> 00:20:40,873 魔法が使えるようになったら 便利でしょ? 321 00:20:40,873 --> 00:20:43,209 狩りだって うまくなるかも。 322 00:20:43,209 --> 00:20:47,213 そしたら 毎日 スープに お肉が入れられるかも。 323 00:20:47,213 --> 00:20:50,549 今日だって 魔法を使ったほうが 早かったでしょ! 324 00:20:50,549 --> 00:20:52,885 自分で いろいろできるようになったら➨ 325 00:20:52,885 --> 00:20:55,721 便利だと思わない? う…。 326 00:20:55,721 --> 00:20:59,225 思わない!? まあ… じゃあ➨ 327 00:20:59,225 --> 00:21:01,494 家事の合間にでもよければ…。 328 00:21:01,494 --> 00:21:03,496 決まり~! 329 00:21:03,496 --> 00:21:08,000 オイラが君を 一流の魔法使いにしてみせる! 330 00:21:08,000 --> 00:21:10,503 あ~ 便利そうな魔法を➨ 331 00:21:10,503 --> 00:21:14,507 いくつか教えてくれるだけで いいんだけどな…。 332 00:21:19,345 --> 00:21:23,015 《猫竜:この場所から 移動する気配がないと思ったら➨ 333 00:21:23,015 --> 00:21:26,185 人間の友人か…。 334 00:21:26,185 --> 00:21:28,854 知らない土地で 縄張りを見つけると➨ 335 00:21:28,854 --> 00:21:30,856 言っていたのに…》 336 00:21:30,856 --> 00:21:33,859 ん? 337 00:21:33,859 --> 00:21:36,195 (ガリー)どうしたの? 白にゃんこ。 338 00:21:36,195 --> 00:21:38,197 なんでもないよ。 339 00:21:38,197 --> 00:21:40,866 《猫竜:人間のなかには 思っていたより多く➨ 340 00:21:40,866 --> 00:21:44,670 我らの信頼を勝ち得る者が いるのかもしれん》 341 00:21:46,705 --> 00:21:48,707 ほ~ら 練習 練習! 342 00:21:48,707 --> 00:21:51,710 ご飯の仕込み終わったらね~。 343 00:21:51,710 --> 00:21:55,214 <彼は このあとも 少女の傍らに寄り添い➨ 344 00:21:55,214 --> 00:21:59,051 やがて 無二の友人同士となっていく。 345 00:21:59,051 --> 00:22:04,056 でも それは まだ少し 先のお話…>