1 00:00:33,967 --> 00:00:35,969 (猫竜)絶対に駄目だ。 2 00:00:35,969 --> 00:00:37,971 (シロタエ)どうして わかってくれないのさ➡ 3 00:00:37,971 --> 00:00:41,141 おじちゃん! オイラ 森の外へ行きたいんだ! 4 00:00:41,141 --> 00:00:44,645 森の近くの人間の国へ 行きたいのか? 5 00:00:44,645 --> 00:00:46,647 ううん そうじゃなくて➡ 6 00:00:46,647 --> 00:00:49,316 まだ どんな猫も 見たことがない場所。 7 00:00:49,316 --> 00:00:53,153 そこで 自分だけの縄張りを 持ちたいんだよ。 8 00:00:53,153 --> 00:00:57,491 何度も話したはずだ。 森の外が いかに危険か。 9 00:00:57,491 --> 00:01:01,495 人間やクマの他に さまざまな魔獣がいるんだぞ。 10 00:01:01,495 --> 00:01:03,997 例えば ここから東にある 山脈には…。 11 00:01:03,997 --> 00:01:07,000 (シロタエ)もう耳にタコができるくらい 聞いたよ~。 12 00:01:07,000 --> 00:01:09,002 でも…。 13 00:01:09,002 --> 00:01:11,505 駄目だ。 ムゥ…。 14 00:01:13,507 --> 00:01:15,509 (ため息) 15 00:01:15,509 --> 00:01:20,013 やっぱり 森を出る最大の難関は 羽のおじちゃんだよなぁ。 16 00:01:20,013 --> 00:01:23,684 でも 諦めないぞ。 17 00:01:23,684 --> 00:01:25,852 どれだけかかっても➡ 18 00:01:25,852 --> 00:01:29,189 羽のおじちゃんを 説得してみせるぞ! 19 00:01:29,189 --> 00:01:31,892 おじちゃん! 駄目だ。 20 00:01:34,461 --> 00:01:37,631 お願いだよ…。 駄目だ。 21 00:01:37,631 --> 00:01:41,635 お おじちゃ~ん! 駄目だ~。 22 00:01:45,138 --> 00:01:47,140 行きたいんだ…。 23 00:01:47,140 --> 00:01:49,643 駄目だというのに…。 24 00:01:52,312 --> 00:01:55,315 はぁ… お前には負けた。 25 00:01:55,315 --> 00:01:57,317 それじゃ いいの!? 26 00:01:57,317 --> 00:01:59,319 ただし 条件つきだ。 27 00:01:59,319 --> 00:02:03,323 お前の位置がわかるよう 印を付けさせてもらう。 28 00:02:03,323 --> 00:02:06,026 それでもいいか? もちろん! 29 00:02:12,100 --> 00:02:15,168 行ってきま~す! 30 00:02:15,168 --> 00:02:18,171 やれやれ…。 31 00:02:18,171 --> 00:02:21,008 やった やった! 32 00:02:21,008 --> 00:02:25,812 とうとう森を出るんだ。 オイラだけの縄張りを見つけるぞ! 33 00:04:11,651 --> 00:04:13,653 《これだ…。 34 00:04:13,653 --> 00:04:16,490 羽のおじちゃんが言ってた 山脈。 35 00:04:16,490 --> 00:04:19,826 クマ以上の魔獣がいるってところ。 36 00:04:19,826 --> 00:04:21,995 危険かもしれないけど➡ 37 00:04:21,995 --> 00:04:25,165 すごくいい縄張りが 見つかるかもしれない。 38 00:04:25,165 --> 00:04:28,502 そうと決まれば 腹ごしらえして 体力つけなきゃ。 39 00:04:28,502 --> 00:04:31,171 とは言っても…。 40 00:04:31,171 --> 00:04:34,274 草原に来てから ネズミばっかりだったから➡ 41 00:04:34,274 --> 00:04:36,276 飽きちゃった》 42 00:04:39,946 --> 00:04:43,750 《あそこなら… 鳥やリス 果物だってあるかも!》 43 00:04:45,952 --> 00:04:47,954 《わぁ…。 44 00:04:47,954 --> 00:04:49,956 予想以上だ! 45 00:04:49,956 --> 00:04:53,793 さて 一番効率よく 狩りをするには…。 46 00:04:53,793 --> 00:04:56,963 ん? 47 00:04:56,963 --> 00:04:59,466 人間の女の子? 48 00:04:59,466 --> 00:05:02,636 でも まったく 気配を感じなかったぞ》 49 00:05:02,636 --> 00:05:04,638 あっ! 50 00:05:04,638 --> 00:05:08,141 《シロタエ:完全に気配を消してる。 何者なんだ!?》 51 00:05:11,311 --> 00:05:13,813 《シロタエ:お見事! 52 00:05:13,813 --> 00:05:17,517 なかなかの狩人だ。 でも あの高さ…》 53 00:05:21,488 --> 00:05:23,590 《大丈夫かな…》 54 00:05:27,494 --> 00:05:29,496 《わぁ 頑丈な子だ》 55 00:05:29,496 --> 00:05:31,665 君 めちゃくちゃするね。 56 00:05:31,665 --> 00:05:34,267 (シロタエ)けがしてるじゃない。 57 00:05:34,267 --> 00:05:39,439 にゃんこがしゃべった…。 頭 強く打ちすぎたかな。 58 00:05:39,439 --> 00:05:43,276 そんなことないと思うよ オイラしゃべってるし。 59 00:05:43,276 --> 00:05:46,947 え~と… にゃんこって しゃべるものなの? 60 00:05:46,947 --> 00:05:49,115 そりゃあ しゃべるさ。 61 00:05:49,115 --> 00:05:52,619 オイラのお父ちゃんも お母ちゃんも 兄弟姉妹も➡ 62 00:05:52,619 --> 00:05:55,121 み~んな しゃべるよ。 そっか…。 63 00:05:55,121 --> 00:05:57,624 にゃんこって しゃべるんだ。 64 00:05:57,624 --> 00:06:02,128 それよりもさ… 君 すごい狩りの仕方するね。 65 00:06:02,128 --> 00:06:04,297 そのうち大けがするよ。 66 00:06:04,297 --> 00:06:07,634 大丈夫 私 丈夫だから。 67 00:06:07,634 --> 00:06:12,305 いや それでも めちゃくちゃだよ。 もっと効率よく やらなきゃ。 68 00:06:12,305 --> 00:06:16,643 う~ん でも 他の狩りの仕方 知らないしなぁ。 69 00:06:16,643 --> 00:06:20,981 これでいいよ。 親は教えてくれなかったの? 70 00:06:20,981 --> 00:06:24,317 親はいないんだ 孤児だから。 71 00:06:24,317 --> 00:06:26,987 孤児…。 72 00:06:26,987 --> 00:06:30,824 1羽じゃ足りないなぁ みんなに お肉食べさせなきゃ。 73 00:06:30,824 --> 00:06:33,927 一緒に住んでる人たちが いるんだね。 74 00:06:33,927 --> 00:06:36,596 うん。 何人くらい? 75 00:06:36,596 --> 00:06:39,432 子どもが6人と 先生が1人だよ。 76 00:06:39,432 --> 00:06:43,270 《この子は 狩りなんて難しいことを➡ 77 00:06:43,270 --> 00:06:47,274 独学でやっちゃうんだ。 それも家族のために》 78 00:06:47,274 --> 00:06:50,277 君を入れて8匹 だね。 79 00:06:50,277 --> 00:06:53,947 フッ… 8で合ってるけど 「匹」って…。 80 00:06:53,947 --> 00:06:57,117 オイラが狩りを手伝ってあげるよ! え? 81 00:06:57,117 --> 00:07:00,787 ここで会ったのも 何かの縁だからね。 82 00:07:00,787 --> 00:07:03,790 狩りなんてできるの? にゃんこなのに? 83 00:07:03,790 --> 00:07:05,792 にゃんこだからさ。 84 00:07:05,792 --> 00:07:09,629 猫っていうのは すご~く狩りが得意なんだよ。 85 00:07:09,629 --> 00:07:12,465 (電撃音) 86 00:07:12,465 --> 00:07:15,468 わぁ すごい! 87 00:07:15,468 --> 00:07:19,973 白にゃんこ 狩り上手なんだね! まあね。 88 00:07:19,973 --> 00:07:21,975 羽のおじちゃんが➡ 89 00:07:21,975 --> 00:07:24,644 森の外に出るのを 許可してくれるくらいの➡ 90 00:07:24,644 --> 00:07:26,646 実力はあるんだよね~。 91 00:07:26,646 --> 00:07:28,982 まぁ クマにあったら 逃げちゃうけど。 92 00:07:28,982 --> 00:07:33,253 でも いつかは あの英雄みたいに クマを倒せると…。 93 00:07:33,253 --> 00:07:35,422 って 何してるの? 94 00:07:35,422 --> 00:07:37,424 下処理。 95 00:07:37,424 --> 00:07:40,760 今日のうちなら スープにして 全部食べられる。 96 00:07:40,760 --> 00:07:43,263 スープ! 97 00:07:43,263 --> 00:07:46,099 (シロタエ)知ってる… ずいぶん前だけど➡ 98 00:07:46,099 --> 00:07:50,437 街に住む猫に勧められて 食べたことがある。 99 00:07:50,437 --> 00:07:52,772 そうだ! ねぇ 白にゃんこ➡ 100 00:07:52,772 --> 00:07:54,941 うちで ご飯食べていかない? 101 00:07:54,941 --> 00:07:57,610 行く! 食べる! 102 00:07:57,610 --> 00:08:02,282 ね~ね~! ね~ね~ おかえり。 ただいま! 103 00:08:02,282 --> 00:08:05,618 わぁ にゃんこ! にゃんこだ~。 104 00:08:05,618 --> 00:08:08,955 お肉がいっぱい! にゃんこが運んでる~。 105 00:08:08,955 --> 00:08:12,625 白にゃんこ ね~ね~のお手伝いしてるの? 106 00:08:12,625 --> 00:08:14,794 偉いね~。 107 00:08:14,794 --> 00:08:19,966 お手伝いしたんじゃないよ この獲物はオイラが捕ったんだ。 108 00:08:19,966 --> 00:08:22,802 にゃんこ しゃべった…。 (シロタエ)そりゃ しゃべるさ。 109 00:08:22,802 --> 00:08:24,971 今日の獲物は…。 110 00:08:24,971 --> 00:08:28,308 なんと このにゃんこが 捕まえてくれたんだよ。 111 00:08:28,308 --> 00:08:30,310 (子どもたち)へぇ。 112 00:08:30,310 --> 00:08:32,912 私も 鳥を1羽だけ捕まえたけど。 113 00:08:32,912 --> 00:08:36,249 ガリー あなたも 狩りをしたんですか? 114 00:08:36,249 --> 00:08:39,252 毎回 必ずけがをするのですから➡ 115 00:08:39,252 --> 00:08:41,588 そういったことは 慎んでくださいと➡ 116 00:08:41,588 --> 00:08:43,590 お願いしたはずなのですが…。 117 00:08:43,590 --> 00:08:47,093 《よかった ちゃんとした保護者が いるんだ》 118 00:08:47,093 --> 00:08:49,763 いえ あの… 大丈夫です 司祭さん。 119 00:08:49,763 --> 00:08:51,931 全然けがとかしてませんし…。 120 00:08:51,931 --> 00:08:56,269 ウソだよ 鼻の頭 すりむいてたじゃない。 121 00:08:56,269 --> 00:09:01,274 彼女がお世話になったようですね ありがとうございます。 122 00:09:01,274 --> 00:09:04,110 その子が あんまりにも 狩りが下手だから➡ 123 00:09:04,110 --> 00:09:09,115 手伝ってあげたんだ。 そしたら スープ食べさせてくれるって! 124 00:09:09,115 --> 00:09:13,119 そうでしたか。 彼女の作るスープはおいしいですよ。 125 00:09:13,119 --> 00:09:15,455 ぜひ 召し上がっていってください。 126 00:09:15,455 --> 00:09:18,458 待ちなさい ガリー。 127 00:09:18,458 --> 00:09:20,794 まだ話は終わっていませんよ。 128 00:09:20,794 --> 00:09:24,631 司祭さん すぐに スープを作らないと…。 129 00:09:24,631 --> 00:09:27,801 いいえ これだけは 聞いてもらわないと。 130 00:09:27,801 --> 00:09:30,804 考え方を改めてほしいのです。 131 00:09:30,804 --> 00:09:32,906 《叱られてる 叱られてる。 132 00:09:32,906 --> 00:09:35,909 まっ オイラが保護者でも そうするよね~》 133 00:09:35,909 --> 00:09:40,747 にゃんこ~! 真っ白 つやつや! 134 00:09:40,747 --> 00:09:44,751 ねぇ 頭なでたら 気持ちいい? 135 00:09:44,751 --> 00:09:48,588 ハハハ… 背中も気持ちいいでしょ? 136 00:09:48,588 --> 00:09:50,924 首は どう? 137 00:09:50,924 --> 00:09:52,926 しっぽも なでてあげる。 138 00:09:52,926 --> 00:09:54,928 にゃっ! 139 00:09:54,928 --> 00:09:58,431 《この子たちは子ども オイラは大人…。 140 00:09:58,431 --> 00:10:03,436 子どもの相手をするのは 成熟した猫の務めさ…》 141 00:10:03,436 --> 00:10:08,107 しっぽって 毛だけでできてるの? これって 痛いかな? 142 00:10:08,107 --> 00:10:12,612 《待って しっぽはやめて~!》 143 00:10:12,612 --> 00:10:15,448 さぁ スープが出来たよ~! 144 00:10:15,448 --> 00:10:18,785 (子どもたち)わぁ~い! 145 00:10:18,785 --> 00:10:21,120 はい 白にゃんこの。 146 00:10:21,120 --> 00:10:25,125 《久しぶりのスープだ!》 147 00:10:30,130 --> 00:10:33,032 ヴィカイヴェノアルチーウィ… いただきましょう。 148 00:10:34,968 --> 00:10:37,637 おいしい! 149 00:10:37,637 --> 00:10:40,540 やっぱり ね~ねのスープは 最高だよね! 150 00:10:44,477 --> 00:10:47,647 ん! ん~! 151 00:10:47,647 --> 00:10:51,150 白にゃんこ用に 薄味のものを 取り分けておいたんだ。 152 00:10:51,150 --> 00:10:53,553 まだ熱かったかな? 153 00:11:02,328 --> 00:11:06,100 《シロタエ:この子 ただの 狩りの下手な子じゃない…。 154 00:11:06,100 --> 00:11:11,004 めっちゃおいしいスープ 作る子だ~!》 155 00:11:14,841 --> 00:11:16,843 ハハハ…。 わぁ…。 156 00:11:16,843 --> 00:11:18,845 にゃんこ…。 157 00:11:18,845 --> 00:11:21,347 ほら みんな そろそろ寝る時間だよ。 158 00:11:21,347 --> 00:11:24,150 支度して。 (子どもたち)は~い。 159 00:11:27,353 --> 00:11:30,189 ケットシーさん。 160 00:11:30,189 --> 00:11:34,894 よければ 私の部屋で 少し お話しませんか? 161 00:11:40,300 --> 00:11:43,636 魔法の鍵? ええ。 162 00:11:43,636 --> 00:11:47,473 (シロタエ)司祭さん 前は冒険者だったの? 163 00:11:47,473 --> 00:11:50,810 そうです。 友人のものもありますが。 164 00:11:50,810 --> 00:11:54,480 以前は さまざまな場所を 冒険していました。 165 00:11:54,480 --> 00:11:57,150 もちろん あなた方の森にも。 166 00:11:57,150 --> 00:12:00,320 へぇ そうなんだ~。 167 00:12:00,320 --> 00:12:05,158 なるほど 新しい縄張りを探して…。 168 00:12:05,158 --> 00:12:08,161 うん 羽のおじちゃんを 説得するのに➡ 169 00:12:08,161 --> 00:12:10,163 何十日もかかったよ。 170 00:12:10,163 --> 00:12:14,167 ああ あなた方を守る 皇竜ですね。 171 00:12:14,167 --> 00:12:18,838 しかし 山は危険ですよ。 越えるとなれば 大仕事。 172 00:12:18,838 --> 00:12:21,341 迂回する道もありますよ? 173 00:12:21,341 --> 00:12:24,844 でも それじゃ 山の中にあるかもしれない➡ 174 00:12:24,844 --> 00:12:29,682 いい縄張りを見逃しちゃう。 確かにそうですね。 175 00:12:29,682 --> 00:12:32,285 山の中を歩き回るためにも➡ 176 00:12:32,285 --> 00:12:35,288 今のうちに ゆっくりと休んでおかないと。 177 00:12:35,288 --> 00:12:38,791 では しばらく ここに 逗留されては どうでしょう? 178 00:12:38,791 --> 00:12:41,794 え? ガリーの作るスープも➡ 179 00:12:41,794 --> 00:12:46,799 気に入ってくださったようですし 子どもたちも喜びます。 180 00:12:46,799 --> 00:12:49,135 スープ…。 181 00:12:49,135 --> 00:12:54,307 《シロタエ:あのスープを毎日食べたら 森のクマとも戦えそう! 182 00:12:54,307 --> 00:12:56,309 それもあるけど…。 183 00:12:56,309 --> 00:12:59,312 問題は あの子の狩りだ! 184 00:12:59,312 --> 00:13:03,650 下手すぎる! すっごく どうにかしたい!》 185 00:13:03,650 --> 00:13:06,653 なら しばらく 寝床を借りようかな~。 186 00:13:06,653 --> 00:13:10,823 ぜひ 力を蓄えてください。 187 00:13:10,823 --> 00:13:14,494 ん? 今 一瞬 月が陰りましたね。 188 00:13:14,494 --> 00:13:16,496 うん…。 まさか…。 189 00:13:16,496 --> 00:13:18,665 まさかかも。 190 00:13:18,665 --> 00:13:23,336 (シロタエ)羽のおじちゃんって すっごい過保護なんだよね~。 191 00:13:23,336 --> 00:13:25,838 大丈夫だよ おじちゃん! 192 00:13:25,838 --> 00:13:29,342 ここの人たち いい人間だから! 193 00:13:32,779 --> 00:13:35,782 白にゃんこ~! 白にゃんこ わぁ! 194 00:13:35,782 --> 00:13:37,950 はっ は…。 195 00:13:37,950 --> 00:13:41,621 待って 待って 何!? 子どもたち増えてない? 196 00:13:41,621 --> 00:13:44,791 にゃんこ しゃべった! そりゃ しゃべるさ! 197 00:13:44,791 --> 00:13:49,295 しっぽ なでてあげる。 (シロタエ)やめて! しっぽはやめて! 198 00:13:49,295 --> 00:13:52,131 さぁ みんな 時間ですよ。 199 00:13:52,131 --> 00:13:54,967 (子どもたち) 司祭さん こんにちは。 200 00:13:54,967 --> 00:13:58,471 今日は 大きい数の引き算を やってみよう。 201 00:13:58,471 --> 00:14:01,474 (子どもたち)は~い。 202 00:14:01,474 --> 00:14:03,976 にゃんこ またあとでね。 203 00:14:06,312 --> 00:14:10,650 何? あれ…。 (ガリー)手習い塾だよ。 204 00:14:10,650 --> 00:14:13,820 へぇ。 あれ? 君はいいの? 205 00:14:13,820 --> 00:14:16,823 私は もう全部習ったから いいの。 206 00:14:16,823 --> 00:14:20,993 (シロタエ)じゃあ 塾の間 君は どうするの? 207 00:14:20,993 --> 00:14:23,329 冒険者になるの。 208 00:14:23,329 --> 00:14:26,666 ギルドへ行って すぐにできる仕事を受けて➡ 209 00:14:26,666 --> 00:14:28,668 お金をもらうんだよ。 210 00:14:28,668 --> 00:14:31,337 君の狩りじゃ 何にも捕れないじゃん! 211 00:14:31,337 --> 00:14:36,442 あのねぇ 植物や木の実の採取の 仕事だって あるんだから。 212 00:14:36,442 --> 00:14:40,613 え~ なんで 冒険者に そんな簡単なこと頼むの? 213 00:14:40,613 --> 00:14:43,282 草原や森に生えてる植物だよ? 214 00:14:43,282 --> 00:14:46,786 あの辺りは 人間にとっては 危険だから➡ 215 00:14:46,786 --> 00:14:50,123 身を守る力のある人だけが 行けるの。 216 00:14:50,123 --> 00:14:52,792 君に その力があるわけ? 217 00:14:52,792 --> 00:14:56,963 私 魔法が使えるから。 218 00:14:56,963 --> 00:14:59,465 へ? 219 00:14:59,465 --> 00:15:02,135 司祭さんに教わったの。 220 00:15:02,135 --> 00:15:06,973 司祭さん 前は冒険者で いろいろな魔法が使えるんだ。 221 00:15:06,973 --> 00:15:11,477 私に 魔法の素質があるって わかった 司祭さんがね…。 222 00:15:11,477 --> 00:15:14,480 (シロタエ)うんうん あのさ➡ 223 00:15:14,480 --> 00:15:19,485 じゃあ なんで 君 狩りのとき 魔法を使わないのさ? 224 00:15:19,485 --> 00:15:22,822 ん~ 爆炎の魔法しか 覚えてないからね。 225 00:15:22,822 --> 00:15:25,625 爆え… えぇ!? 226 00:15:28,661 --> 00:15:31,164 (ガリー)あそこが冒険者ギルドだよ。 227 00:15:31,164 --> 00:15:33,266 わぁ ちっちゃい。 228 00:15:33,266 --> 00:15:36,769 ギルドって もっと大きい建物で➡ 229 00:15:36,769 --> 00:15:38,938 人が たくさん 出入りしてるもんでしょ? 230 00:15:38,938 --> 00:15:43,276 あ~ それは王都のギルド。 おうと? 231 00:15:43,276 --> 00:15:45,611 王様とか偉い人がいて➡ 232 00:15:45,611 --> 00:15:50,116 他にもたくさん人が集まってるの。 規模が違うよ。 233 00:15:50,116 --> 00:15:54,453 そっか! こっちのギルドは 人が少ないから➡ 234 00:15:54,453 --> 00:15:56,622 小さくてもいいんだ。 235 00:15:56,622 --> 00:15:59,959 中に入ってから言わないでよ? そんなこと。 236 00:15:59,959 --> 00:16:01,961 (ドアベル) 237 00:16:01,961 --> 00:16:04,130 今日は 塾の日かい? 238 00:16:04,130 --> 00:16:06,466 うん 何かいい仕事あるかな? 239 00:16:06,466 --> 00:16:09,569 あるある。 ちょうどいいのがあるよ。 240 00:16:11,971 --> 00:16:14,307 (シロタエ)冒険者 君だけだったね。 241 00:16:14,307 --> 00:16:17,476 みんな もっと 朝早く来てるの。 242 00:16:17,476 --> 00:16:20,146 仕事で 山の中に入るの? 243 00:16:20,146 --> 00:16:22,648 あんな危ないとこ 行かないよ。 244 00:16:22,648 --> 00:16:25,818 今日は 白にゃんこと会った辺りに 行くよ。 245 00:16:25,818 --> 00:16:28,821 あのへん… なんか危険だったっけ? 246 00:16:28,821 --> 00:16:33,092 ハサミイナゴとかバイトディグとか いろいろいるんだよ。 247 00:16:33,092 --> 00:16:36,429 虫とモグラじゃん。 248 00:16:36,429 --> 00:16:38,598 そうだけど デカいじゃない。 249 00:16:38,598 --> 00:16:40,933 あいつら凶暴だし。 250 00:16:40,933 --> 00:16:44,103 まあ 私なら どうにかできるんだけどね。 251 00:16:44,103 --> 00:16:49,942 《人間って 弱っちい生き物なんだな…》 252 00:16:49,942 --> 00:16:52,111 おっ あった。 253 00:16:52,111 --> 00:16:54,280 集めるのは この草だよ。 254 00:16:54,280 --> 00:16:57,450 見たことある 森にもあったよ。 255 00:16:57,450 --> 00:17:00,453 薬を作るのに使うんだけどね…。 256 00:17:00,453 --> 00:17:03,289 根っこから葉まで ぜ~んぶ使うの。 257 00:17:03,289 --> 00:17:06,959 傷つけると 価値がなくなっちゃうんだ。 258 00:17:06,959 --> 00:17:09,795 できるだけ たくさん 集めるんだけど➡ 259 00:17:09,795 --> 00:17:13,799 面倒で大変なの。 魔法使えばいいじゃない。 260 00:17:13,799 --> 00:17:17,637 言ったでしょ 爆炎の魔法しか 使えないの。 261 00:17:17,637 --> 00:17:19,839 (ため息) 262 00:17:26,312 --> 00:17:28,814 (シロタエ)草の球根が好きな おばちゃんがいてさ➡ 263 00:17:28,814 --> 00:17:32,818 球根を食べるために この魔法 作ったんだって。 264 00:17:38,591 --> 00:17:42,094 わぁ… 魔法って便利なんだねぇ。 265 00:17:42,094 --> 00:17:44,764 君だって使えるんでしょ? 266 00:17:44,764 --> 00:17:46,766 爆炎の魔法だけね。 267 00:17:46,766 --> 00:17:50,102 ねぇ 白にゃんこ。 ん? 268 00:17:50,102 --> 00:17:53,105 その魔法で 草集め 手伝ってくれない? 269 00:17:53,105 --> 00:17:56,108 え~ やだよ 疲れるもん。 270 00:17:56,108 --> 00:18:00,446 いいじゃない! 夕ご飯のスープの量 増やしてあげるから。 271 00:18:00,446 --> 00:18:03,950 スープ…。 272 00:18:03,950 --> 00:18:06,285 う~ん な…。 273 00:18:06,285 --> 00:18:08,788 なら いっかぁ。 274 00:18:08,788 --> 00:18:11,123 決まりね! 275 00:18:11,123 --> 00:18:16,462 (ガリー)よ~し こんなもんでいっか 終わりにしよう。 276 00:18:16,462 --> 00:18:18,464 もういいの? 277 00:18:18,464 --> 00:18:20,967 持って帰れなきゃ しようがないもの。 278 00:18:20,967 --> 00:18:22,969 もう結構重いし…。 279 00:18:22,969 --> 00:18:26,138 これだけあれば しばらく分の食べ物➡ 280 00:18:26,138 --> 00:18:28,641 買い込めるかも~ ヘヘ! 281 00:18:33,579 --> 00:18:38,584 《ハサミイナゴだ… 1匹 2匹 3匹》 282 00:18:43,255 --> 00:18:47,426 飛び出してきたら オイラが押さえてあげるから➡ 283 00:18:47,426 --> 00:18:49,762 魔法で手伝ってよ。 284 00:18:49,762 --> 00:18:51,931 任せて! 285 00:18:51,931 --> 00:18:54,934 唯一使える魔法 見せてあげるから! 286 00:18:54,934 --> 00:18:56,936 (物音) 287 00:18:56,936 --> 00:19:00,272 (鳴き声) 288 00:19:00,272 --> 00:19:02,274 ニャ~! 289 00:19:04,610 --> 00:19:07,279 ニャー! (鳴き声) 290 00:19:07,279 --> 00:19:09,281 フン…。 291 00:19:09,281 --> 00:19:11,584 (鳴き声) 292 00:19:22,128 --> 00:19:24,797 (爆発音) 293 00:19:24,797 --> 00:19:29,135 な… な…。 294 00:19:29,135 --> 00:19:32,738 よっしゃ! 295 00:19:32,738 --> 00:19:34,740 (シロタエ)何やってんのさ! 296 00:19:34,740 --> 00:19:38,911 (ガリー)言ったでしょ? 爆炎の魔法だって。 297 00:19:38,911 --> 00:19:43,416 これくらいなら連発できるよ 20連射くらい。 298 00:19:43,416 --> 00:19:46,085 魔獣とかが狩れれば いいんだけど…。 299 00:19:46,085 --> 00:19:48,587 どうしても 消し飛ばしちゃうから➡ 300 00:19:48,587 --> 00:19:52,258 必要な部位も 粉みじんなんだよね~。 301 00:19:52,258 --> 00:19:55,428 もっと練習しなよ 魔法! 302 00:19:55,428 --> 00:19:58,764 いやぁ うまくいかないんだよね。 303 00:19:58,764 --> 00:20:01,767 《シロタエ:魔法の力が 弱くて困るというのは➡ 304 00:20:01,767 --> 00:20:03,769 聞いたことあるけど…。 305 00:20:03,769 --> 00:20:08,607 この子は 力が強すぎて困る。 306 00:20:08,607 --> 00:20:13,012 なのに 爆炎の魔法しか 使えないなんて…》 307 00:20:16,449 --> 00:20:20,553 ねぇ オイラが 猫の魔法 教えてあげようか? 308 00:20:26,625 --> 00:20:29,462 ((私が猫の魔法を!? 309 00:20:29,462 --> 00:20:34,133 そうだよ。 でも 猫の魔法っていったら➡ 310 00:20:34,133 --> 00:20:37,303 王都の王様とか 偉い人が習えるやつでしょ? 311 00:20:37,303 --> 00:20:40,139 私 習っていいの? 312 00:20:40,139 --> 00:20:42,975 別にいいんじゃない? 313 00:20:42,975 --> 00:20:45,978 にゃは~。 314 00:20:45,978 --> 00:20:49,815 魔法って便利だね 白にゃんこ。 315 00:20:49,815 --> 00:20:53,652 ギルドの仕事も狩りも すごく楽になったよ! 316 00:20:53,652 --> 00:20:56,322 ありがとうね 白にゃんこ。 317 00:20:56,322 --> 00:21:01,494 明日も教えてね。 (シロタエ)うむ 苦しうない)) 318 00:21:01,494 --> 00:21:04,997 えぇ? いいよ 面倒くさいし。 319 00:21:04,997 --> 00:21:06,999 え~!? 320 00:21:09,335 --> 00:21:12,838 魔法が使えるようになったら 便利でしょ? 321 00:21:12,838 --> 00:21:15,174 狩りだって うまくなるかも。 322 00:21:15,174 --> 00:21:19,178 そしたら 毎日 スープに お肉が入れられるかも。 323 00:21:19,178 --> 00:21:22,515 今日だって 魔法を使ったほうが 早かったでしょ! 324 00:21:22,515 --> 00:21:24,850 自分で いろいろできるようになったら➡ 325 00:21:24,850 --> 00:21:27,686 便利だと思わない? う…。 326 00:21:27,686 --> 00:21:31,190 思わない!? まあ… じゃあ➡ 327 00:21:31,190 --> 00:21:33,459 家事の合間にでもよければ…。 328 00:21:33,459 --> 00:21:35,461 決まり~! 329 00:21:35,461 --> 00:21:39,965 オイラが君を 一流の魔法使いにしてみせる! 330 00:21:39,965 --> 00:21:42,468 あ~ 便利そうな魔法を➡ 331 00:21:42,468 --> 00:21:46,472 いくつか教えてくれるだけで いいんだけどな…。 332 00:21:51,310 --> 00:21:54,980 《猫竜:この場所から 移動する気配がないと思ったら➡ 333 00:21:54,980 --> 00:21:58,150 人間の友人か…。 334 00:21:58,150 --> 00:22:00,820 知らない土地で 縄張りを見つけると➡ 335 00:22:00,820 --> 00:22:02,822 言っていたのに…》 336 00:22:02,822 --> 00:22:05,824 ん? 337 00:22:05,824 --> 00:22:08,160 (ガリー)どうしたの? 白にゃんこ。 338 00:22:08,160 --> 00:22:10,162 なんでもないよ。 339 00:22:10,162 --> 00:22:12,832 《猫竜:人間のなかには 思っていたより多く➡ 340 00:22:12,832 --> 00:22:16,635 我らの信頼を勝ち得る者が いるのかもしれん》 341 00:22:18,671 --> 00:22:20,673 ほ~ら 練習 練習! 342 00:22:20,673 --> 00:22:23,676 ご飯の仕込み終わったらね~。 343 00:22:23,676 --> 00:22:27,179 <彼は このあとも 少女の傍らに寄り添い➡ 344 00:22:27,179 --> 00:22:31,016 やがて 無二の友人同士となっていく。 345 00:22:31,016 --> 00:22:36,021 でも それは まだ少し 先のお話…>