1 00:02:21,041 --> 00:02:23,043 (ママにゃん)これは…。 2 00:02:25,379 --> 00:02:28,215 フッ フッ フッ…。 3 00:02:28,215 --> 00:02:30,717 にゃあ~! 4 00:02:30,717 --> 00:02:32,653 ウフフ…。 5 00:02:32,653 --> 00:02:34,988 ハッ! アハハハ…。 6 00:02:34,988 --> 00:02:37,324 《満足!》 7 00:02:37,324 --> 00:02:40,327 アハハハ…。 おや お散歩ですかな。 8 00:02:40,327 --> 00:02:43,163 そうなのよ 庭師さん。 9 00:02:43,163 --> 00:02:46,500 やっぱり 1日1回は 散歩に出ないとね。 10 00:02:46,500 --> 00:02:50,671 しかも これ いい運動になるわねぇ。 11 00:02:50,671 --> 00:02:53,673 ハハハ… そりゃ よかった。 12 00:02:53,673 --> 00:02:57,177 でも どうして 猫じゃらしが こんなところにあるの? 13 00:02:57,177 --> 00:03:00,347 学校の庭園には 薬草しかないはずじゃ…。 14 00:03:00,347 --> 00:03:03,850 それは しょしんしゃの森と 呼ばれるところから➡ 15 00:03:03,850 --> 00:03:06,353 種を分けていただいたものです。 16 00:03:06,353 --> 00:03:09,856 えっ しょしんしゃの森!? 17 00:03:09,856 --> 00:03:12,192 はい 本来 猫じゃらしは➡ 18 00:03:12,192 --> 00:03:15,362 草原のような 開けた場所を好むのですが➡ 19 00:03:15,362 --> 00:03:20,367 とある猫の集団が 森の中に広場を作って➡ 20 00:03:20,367 --> 00:03:23,203 猫じゃらしを育てているのですよ。 21 00:03:23,203 --> 00:03:26,540 まぁ! 変わった猫がいるのねぇ。 22 00:03:26,540 --> 00:03:30,377 みんなが猫じゃらしを 楽しめるようにしてるのかしら。 23 00:03:30,377 --> 00:03:35,315 そのとおりですよ。 なかなか好感の持てる人物…。 24 00:03:35,315 --> 00:03:37,818 いや 猫物でしてな。 25 00:03:37,818 --> 00:03:41,488 交渉の末 種を分けていただいて 育てたんです。 26 00:03:41,488 --> 00:03:44,825 それが その猫じゃらし というわけですな。 27 00:03:44,825 --> 00:03:47,828 十猫十色とは言うけど まさか➡ 28 00:03:47,828 --> 00:03:50,831 猫じゃらしを育てる猫が いるなんてね。 29 00:03:50,831 --> 00:03:54,167 いやぁ しかし 苦労しました。 30 00:03:54,167 --> 00:03:57,170 あの森には かの猫竜様がおりますから。 31 00:03:57,170 --> 00:04:01,007 猫竜? うわさで聞いたことがあるわ。 32 00:04:01,007 --> 00:04:04,177 森の猫を守っている竜のことね。 33 00:04:04,177 --> 00:04:07,514 ええ ですから 森の猫との接触は➡ 34 00:04:07,514 --> 00:04:10,350 細心の注意が必要なんです。 35 00:04:10,350 --> 00:04:12,352 なんせ 猫竜殿は➡ 36 00:04:12,352 --> 00:04:15,689 竜の皇帝 皇竜の称号を持つお方で…。 37 00:04:15,689 --> 00:04:18,692 その一息で 一国の軍を滅ぼし➡ 38 00:04:18,692 --> 00:04:21,528 焼き払ったとの 逸話を持つほどで…。 39 00:04:21,528 --> 00:04:24,197 あ…。 40 00:04:24,197 --> 00:04:27,868 すべては その森の猫たちを 守るためらしいんですよ。 41 00:04:27,868 --> 00:04:30,704 すごいわねぇ。 42 00:04:30,704 --> 00:04:33,974 《ホントに あの子のことかしら…。 43 00:04:33,974 --> 00:04:40,480 うわさを聞けば聞くほど あの子ではない気がするわ》 44 00:04:44,317 --> 00:04:48,155 (アンネロッサ)へぇ 故郷の猫じゃらしだったんだ~。 45 00:04:48,155 --> 00:04:50,157 (ママにゃん)そうなの。 46 00:04:50,157 --> 00:04:52,325 過去を懐かしむって ガラじゃないんだけど➡ 47 00:04:52,325 --> 00:04:56,496 とっても懐かしくなってね。 そういえば➡ 48 00:04:56,496 --> 00:04:59,833 ママにゃんは その森には ずっと帰ってないよね。 49 00:04:59,833 --> 00:05:04,004 (アンネロッサ)私が あの時 ママにゃんを呼び出して以来…。 50 00:05:04,004 --> 00:05:06,840 せ~んせっ! ん? 51 00:05:06,840 --> 00:05:11,344 これから 田舎に帰ります。 気をつけてね。 52 00:05:11,344 --> 00:05:15,015 お休み明けに また元気に会いましょう。 53 00:05:15,015 --> 00:05:17,017 (生徒たち)は~い! 54 00:05:21,354 --> 00:05:24,858 そうだ ママにゃんも その森に帰ってみたらどう? 55 00:05:24,858 --> 00:05:28,528 えっ? 学校は しばらくお休みだし➡ 56 00:05:28,528 --> 00:05:32,199 久しぶりに ゆっくりしてくれば? 57 00:05:32,199 --> 00:05:35,001 う~ん…。 58 00:05:47,647 --> 00:05:50,650 ちょっとお~ いるんでしょう? 59 00:05:50,650 --> 00:05:52,652 (グレーターデーモン)あ…。 ⚟(ママにゃん)聞こえてる~? 60 00:05:52,652 --> 00:05:55,989 お母ちゃんよ~ ほら 開けて! 61 00:05:55,989 --> 00:05:59,492 あ~ け~ な~ さ…。 62 00:05:59,492 --> 00:06:02,495 あ…。 お母ちゃん 聞こえてるよ! 63 00:06:02,495 --> 00:06:05,999 なんで そんなにドアたたくんだよ ビックリしただろ! 64 00:06:05,999 --> 00:06:09,002 用がある時は あの呼び鈴 鳴らしてって➡ 65 00:06:09,002 --> 00:06:12,005 言ったよね? あら 忘れてたわ。 66 00:06:12,005 --> 00:06:15,842 新しいものって どうも苦手なのよね。 67 00:06:15,842 --> 00:06:18,845 今は 誰も見てなかったから いいけど…。 68 00:06:18,845 --> 00:06:22,182 俺にも 立場とかメンツとか あるんだからさ。 69 00:06:22,182 --> 00:06:26,486 またメンツとか言って… はいはい 気をつけるわよ。 70 00:06:31,691 --> 00:06:33,793 しょしんしゃの森? ええ➡ 71 00:06:33,793 --> 00:06:36,796 久しぶりに帰ってみようと思って。 72 00:06:36,796 --> 00:06:40,467 あんたの瞬間移動の魔法なら 一気に飛べるでしょ。 73 00:06:40,467 --> 00:06:42,802 いや それは無理だよ。 74 00:06:42,802 --> 00:06:46,640 なんで? あんた 瞬間移動のための印を➡ 75 00:06:46,640 --> 00:06:48,808 世界中に つけてるんじゃないの。 76 00:06:48,808 --> 00:06:52,145 あの森には 印をつけられないんだ。 77 00:06:52,145 --> 00:06:55,982 森全体に 竜の結界が 張られているからさ。 78 00:06:55,982 --> 00:06:59,986 竜の結界? (グレーターデーモン)羽の弟のせいだよ。 79 00:06:59,986 --> 00:07:05,992 まさか俺が 印をつけにくるとか 思わなかったんだろうな あいつ。 80 00:07:05,992 --> 00:07:10,330 ねぇ その竜って ホントに あの羽の子なの? 81 00:07:10,330 --> 00:07:14,000 そりゃあ あの森で 竜っていえば そうだろ? 82 00:07:14,000 --> 00:07:16,169 そう… かしら。 83 00:07:16,169 --> 00:07:21,174 うわさを聞けば聞くほど あの子のことと思えなくて…。 84 00:07:21,174 --> 00:07:26,513 大きくなったんだよ。 そういうことじゃなくて…。 85 00:07:26,513 --> 00:07:28,515 とにかく 森に行くには➡ 86 00:07:28,515 --> 00:07:31,851 近くの人間の街に飛んでから 歩くことになる。 87 00:07:31,851 --> 00:07:34,788 時間かかるよ。 ええ いいわ。 88 00:07:34,788 --> 00:07:37,123 大きなお城がある街でしょ。 89 00:07:37,123 --> 00:07:40,460 そこまで送ってくれたら あんたは すぐ帰っていいから。 90 00:07:40,460 --> 00:07:43,630 えっ? 俺も 森まで行くよ。 91 00:07:43,630 --> 00:07:45,966 あんたは仕事があるでしょ。 92 00:07:45,966 --> 00:07:48,134 ⚟すみませ~ん。 ほら。 93 00:07:48,134 --> 00:07:51,304 ダンジョン入り口に 生徒が来てるわよ。 94 00:07:51,304 --> 00:07:55,642 デーモン先生! 今 いいですか? 95 00:07:55,642 --> 00:07:58,812 ダンジョンで特訓したいんですけど…。 96 00:07:58,812 --> 00:08:02,649 ああん? この間 試験終わったばかりだぞ。 97 00:08:02,649 --> 00:08:08,822 勉強熱心なやつらだな。 ほらほら 早くしないと。 98 00:08:08,822 --> 00:08:10,990 あと10分待ってくれ! 99 00:08:10,990 --> 00:08:15,662 え 先生 食事中? トイレじゃない? 100 00:08:15,662 --> 00:08:19,332 誰か お客さん? まさか恋人? 101 00:08:19,332 --> 00:08:22,168 いやいや えっと…。 街まで しゃっと送って➡ 102 00:08:22,168 --> 00:08:25,338 しゃっと帰って。 わかったよ。 103 00:08:25,338 --> 00:08:29,843 (グレーターデーモン)俺も休暇取れるように 働き方 変えんと…。 104 00:08:34,781 --> 00:08:37,283 ありがと。 105 00:08:37,283 --> 00:08:40,954 なんかあったら すぐに知らせなよ。 はいはい。 106 00:08:40,954 --> 00:08:43,790 念話はできるだろ? 相談してよ。 107 00:08:43,790 --> 00:08:48,294 あ~ はいはい。 あの森 クマが多いからね。 108 00:08:48,294 --> 00:08:51,965 お母ちゃんも年なんだから 向かっていったりしないで。 109 00:08:51,965 --> 00:08:54,634 んも~ 心配性だねぇ。 110 00:08:54,634 --> 00:08:58,805 大丈夫よ 早く帰りなさい 生徒が待ってるでしょ。 111 00:08:58,805 --> 00:09:02,308 う~ ホントに気をつけてよ。 112 00:09:05,145 --> 00:09:08,448 さてと 森はどっちかしら? 113 00:09:14,988 --> 00:09:17,323 (屋根をたたく音) 114 00:09:17,323 --> 00:09:20,660 あらやだ 拍手だなんて。 115 00:09:20,660 --> 00:09:24,831 (ハイブチ)いやいや 実に見事な走りっぷり。 116 00:09:24,831 --> 00:09:27,333 すばらしい魔法さばきだ。 117 00:09:27,333 --> 00:09:30,170 私はハイブチ この街に住んでいます。 118 00:09:30,170 --> 00:09:33,773 あらあら ご丁寧に どうも。 119 00:09:33,773 --> 00:09:35,942 私は使い魔なのよ。 120 00:09:35,942 --> 00:09:39,946 ホントの名前 教えちゃうと いろいろあるみたいだから➡ 121 00:09:39,946 --> 00:09:42,782 あだ名で ママにゃんって呼んでね。 122 00:09:42,782 --> 00:09:45,452 ママにゃんさん…。 123 00:09:45,452 --> 00:09:49,456 もう ママっていうより おばあちゃんって年なんだけど。 124 00:09:49,456 --> 00:09:52,792 アハハハ…。 おやおや そうは見えませんよ。 125 00:09:52,792 --> 00:09:57,297 てへ。 そうそう ちょっと お尋ねしたいの。 126 00:09:57,297 --> 00:10:00,967 この辺で 猫が栽培してる 猫じゃらしがあるって➡ 127 00:10:00,967 --> 00:10:03,803 聞いたんだけど…。 はい ございますとも。 128 00:10:03,803 --> 00:10:06,973 通称 モシャモシャ広場のことですね。 129 00:10:06,973 --> 00:10:10,977 ということは あなたは ここは初めてですか? 130 00:10:10,977 --> 00:10:14,481 (ママにゃん)いいえ 私も しょしんしゃの森出身よ。 131 00:10:14,481 --> 00:10:17,317 ん!? でも ずいぶん前に➡ 132 00:10:17,317 --> 00:10:20,487 使い魔として 人間に召喚されてねぇ。 133 00:10:20,487 --> 00:10:24,991 その頃には モシャモシャ広場 っていうのは なかったのよ。 134 00:10:24,991 --> 00:10:28,328 お~ 2本のシッポ! 135 00:10:28,328 --> 00:10:31,331 なるほど。 では 森の中も➡ 136 00:10:31,331 --> 00:10:34,167 当時とは だいぶ 変わっているかもしれません。 137 00:10:34,167 --> 00:10:36,669 よろしければ ご案内させてください。 138 00:10:36,669 --> 00:10:40,340 あら うれしいけど いいのかしら? 139 00:10:40,340 --> 00:10:42,342 ええ 遠慮はいりません。 140 00:10:42,342 --> 00:10:46,179 なに 実は私は おせっかいでしてな。 141 00:10:46,179 --> 00:10:50,016 このまま あなたを放っておいたら 気になって➡ 142 00:10:50,016 --> 00:10:52,352 夜も寝つけなくなってしまう。 143 00:10:52,352 --> 00:10:55,355 あら やだ~ 私も おせっかいだから➡ 144 00:10:55,355 --> 00:10:57,524 その気持ち わかるわ~。 145 00:10:57,524 --> 00:11:00,527 じゃあ お願いしちゃおうかしら。 146 00:11:00,527 --> 00:11:04,197 でね その子は それから ずっと➡ 147 00:11:04,197 --> 00:11:06,866 その学校で 教師をしているんだけど➡ 148 00:11:06,866 --> 00:11:10,036 いろんな魔獣が 召喚されてくるのよ。 149 00:11:10,036 --> 00:11:12,705 ほほう。 そしたら 偶然➡ 150 00:11:12,705 --> 00:11:15,542 私が前に育てた子が 現れちゃって…。 151 00:11:15,542 --> 00:11:17,877 グレーターデーモンっていう魔獣でね➡ 152 00:11:17,877 --> 00:11:22,215 学校の中にダンジョンを作ったら みんなビックリしちゃってねぇ。 153 00:11:22,215 --> 00:11:25,885 (2人)ハハハ…。 それは すごい息子さんですね。 154 00:11:25,885 --> 00:11:29,055 (ママにゃん)それでね その子が言ってるのよ。 155 00:11:29,055 --> 00:11:32,559 この森の竜が 私が 昔 育てた子だって。 156 00:11:34,661 --> 00:11:36,663 それは 羽のおじちゃんだ。 157 00:11:36,663 --> 00:11:39,365 羽の… おじちゃん? 158 00:11:41,334 --> 00:11:43,503 ((猫竜:1匹で 狼を見に行ってはいかんと➡ 159 00:11:43,503 --> 00:11:46,673 言ったはずだ! ほら そこ! きょうだいげんかは駄目だぞ。 160 00:11:46,673 --> 00:11:51,511 お前は もっと 魔法の練習をしなさい! 161 00:11:51,511 --> 00:11:53,513 (ため息) 162 00:11:53,513 --> 00:11:55,848 (ハイブチ)こんにちは。 ん? 163 00:11:55,848 --> 00:11:58,685 相変わらず おじちゃんは厳しいですね。 164 00:11:58,685 --> 00:12:04,524 当然だ 私に いつ何があっても この子たちが➡ 165 00:12:04,524 --> 00:12:07,360 1匹で生きていけるように してやらねば。 166 00:12:07,360 --> 00:12:10,530 何があっても って…。 167 00:12:10,530 --> 00:12:14,200 猫竜は 誰よりも強く 賢いじゃありませんか。 168 00:12:14,200 --> 00:12:17,203 私の母猫は ある日 突然➡ 169 00:12:17,203 --> 00:12:20,373 人間に 使い魔として召喚された。 えっ…。 170 00:12:20,373 --> 00:12:26,212 突然のことで 私も きょうだいたちも動揺し 嘆いた。 171 00:12:26,212 --> 00:12:31,884 だが 母猫が教えてくれたことを 守ろうと お互いに誓い合い➡ 172 00:12:31,884 --> 00:12:34,821 それを支えに生き延びた。 173 00:12:34,821 --> 00:12:38,324 お母さんが教えてくれたことって 何ですか? 174 00:12:38,324 --> 00:12:40,827 数えきれないが…。 175 00:12:40,827 --> 00:12:44,664 まあ みんなで力を合わせて 生きていくってことだ。 176 00:12:44,664 --> 00:12:49,335 あの… お母さんとは その後 会えたんですか? 177 00:12:49,335 --> 00:12:53,172 いや おそらく 寿命で亡くなっただろう。 178 00:12:53,172 --> 00:12:56,676 きょうだいたちも 亡くなって だいぶたつからな。 179 00:12:58,678 --> 00:13:00,680 そうですか…)) 180 00:13:03,850 --> 00:13:06,686 (ママにゃん)羽のおじちゃん? (ハイブチ)はい。 181 00:13:06,686 --> 00:13:09,522 森の猫を守る 竜のことです。 182 00:13:09,522 --> 00:13:12,525 いろんな点と線がつながっている。 183 00:13:12,525 --> 00:13:14,527 きっと そうに違いありません。 184 00:13:14,527 --> 00:13:19,532 でも その竜さんのうわさを聞くと ちょっと違うような…。 185 00:13:19,532 --> 00:13:23,202 (ハイブチ)しかし 猫に育てられた 竜というのは➡ 186 00:13:23,202 --> 00:13:25,371 そうそう いるものではないでしょ? 187 00:13:25,371 --> 00:13:27,707 そう? 結構いるんじゃない? 188 00:13:27,707 --> 00:13:30,877 ほら 私たちって おせっかい お世話焼きだから…。 189 00:13:30,877 --> 00:13:35,314 ハハハハ… でも もし 羽のおじちゃんだとしたら➡ 190 00:13:35,314 --> 00:13:37,483 大変なことですよ。 191 00:13:37,483 --> 00:13:41,154 だって 羽のおじちゃんは あなたは とっくに…。 192 00:13:41,154 --> 00:13:45,324 そうよねぇ 死んでいても 全然おかしくないもの。 193 00:13:45,324 --> 00:13:49,162 (ハイブチ)どうでしょう? 一度 お会いになってみては。 194 00:13:49,162 --> 00:13:52,832 (ママにゃん)そうね そんなにすごい竜さんなら➡ 195 00:13:52,832 --> 00:13:56,502 うちの子じゃなかったとしても 何かわかるかもしれないわね。 196 00:13:56,502 --> 00:14:00,173 では 早速…。 ええっと…。 197 00:14:00,173 --> 00:14:05,345 でも… その前に まずは 観光がしたいのよね~。 198 00:14:05,345 --> 00:14:08,347 その モシャモシャ広場へ 行ってみたいわ。 199 00:14:08,347 --> 00:14:12,351 ウフ…。 わかりました。 200 00:14:12,351 --> 00:14:16,022 では 案内しましょう。 201 00:14:16,022 --> 00:14:20,026 うわぁ! 202 00:14:20,026 --> 00:14:25,365 なんて大きくて立派なの! これがモシャモシャ広場…。 203 00:14:25,365 --> 00:14:27,366 あ~ ほら あそこに。 204 00:14:27,366 --> 00:14:30,036 あれが 四代目モシャモシャです。 205 00:14:30,036 --> 00:14:32,638 四代目! (モシャモシャ)ん? 206 00:14:32,638 --> 00:14:35,641 お~ ハイブチか 久しぶりだな。 207 00:14:35,641 --> 00:14:38,811 おや? (3人)あっ…。 208 00:14:38,811 --> 00:14:41,481 (ママにゃん)まぁ あなたが四代目なのね。 209 00:14:41,481 --> 00:14:45,485 こんな立派な猫じゃらしを 育ててくださって ありがとう。 210 00:14:45,485 --> 00:14:50,323 うれしいわ。 そういうあなたは…。 211 00:14:50,323 --> 00:14:53,659 シッポが2つあるぞ。 すご~い。 212 00:14:53,659 --> 00:14:55,828 (ハイブチ)頼みがあるんだ。 213 00:14:55,828 --> 00:14:58,498 ちょっと 広場に 入れてもらえないかな? 214 00:14:58,498 --> 00:15:01,000 実は この方は…。 215 00:15:05,671 --> 00:15:10,676 うぅ… あなたが あの 羽のおじさんのおっかさんとは! 216 00:15:10,676 --> 00:15:15,481 話にゃあ聞いていたが ご苦労されましたなぁ。 217 00:15:18,518 --> 00:15:21,354 しかし 決まりは決まりだ。 218 00:15:21,354 --> 00:15:24,023 祭りの日以外は みだりに 中に入れるわけにゃあ➡ 219 00:15:24,023 --> 00:15:26,025 いかねえ! 220 00:15:26,025 --> 00:15:29,195 おいおい モシャモシャ それはないだろう。 221 00:15:29,195 --> 00:15:31,864 まあ 聞け おめえさんたち。 222 00:15:31,864 --> 00:15:36,135 ここから広場の景色を見て どう思うかね? 223 00:15:36,135 --> 00:15:40,306 (ママにゃん)立派なものよね。 すっかり盛りじゃない。 224 00:15:40,306 --> 00:15:44,477 そのとおり。 ちょうど 今時分が盛りだ。 225 00:15:44,477 --> 00:15:48,481 猫じゃらしが盛りになったら 祭りを開く! 226 00:15:48,481 --> 00:15:52,318 それが 四代続いた 伝統ってやつよ。 227 00:15:52,318 --> 00:15:55,822 祭りの前日に 誰かを入れたとあっちゃあ➡ 228 00:15:55,822 --> 00:15:57,990 皆が うらやましがるだろう。 229 00:15:57,990 --> 00:16:00,660 おっ! では 明日が…。 230 00:16:00,660 --> 00:16:04,831 祭りだ! (3人)祭り~! 231 00:16:04,831 --> 00:16:08,000 明日 また来てやってくださいよ。 232 00:16:08,000 --> 00:16:12,004 羽のおじさんと 親子で楽しむ 猫じゃらしってわけさ。 233 00:16:12,004 --> 00:16:15,842 でも本当に うちの子かどうか…。 234 00:16:15,842 --> 00:16:18,644 会えば すぐわかるってもんよ。 235 00:16:29,856 --> 00:16:35,127 《ここは 本当に 私のいた しょしんしゃの森かしら? 236 00:16:35,127 --> 00:16:38,297 いろいろなことが 変わってしまった。 237 00:16:38,297 --> 00:16:42,969 知らない猫たち 知らない道…。 238 00:16:42,969 --> 00:16:47,874 もしかして この先にいるという 竜も…》 239 00:16:52,144 --> 00:16:57,316 なんと… それは 遠路はるばる よく来られた。 240 00:16:57,316 --> 00:17:00,820 確かに この森に 竜の子がおりました。 241 00:17:00,820 --> 00:17:05,658 だが ずいぶん昔に 亡くなりました。 242 00:17:05,658 --> 00:17:08,494 そう…。 243 00:17:08,494 --> 00:17:10,830 残念です。 244 00:17:10,830 --> 00:17:14,333 もう ごめんなさいね そうよねぇ。 245 00:17:14,333 --> 00:17:17,670 長い年月が たっているもの。 246 00:17:17,670 --> 00:17:23,342 私の育てた子たちは おそらく みんな亡くなってるはずだもの。 247 00:17:23,342 --> 00:17:27,513 いつも その時 育てる生徒たちで 精いっぱいだし➡ 248 00:17:27,513 --> 00:17:31,517 巣立った子に会おうなんて 考えたことなかったけど➡ 249 00:17:31,517 --> 00:17:34,787 でも 万が一 生きている子がいるんなら➡ 250 00:17:34,787 --> 00:17:39,892 やっぱりちょっと会いたいなって 思っちゃったのよ アハハ…。 251 00:17:41,961 --> 00:17:44,363 (ハイブチ)この先が洞窟です。 252 00:17:50,803 --> 00:17:53,606 ここは… 変わらないわね。 253 00:17:58,477 --> 00:18:02,315 やぁ ハイブチ 羽のおじちゃんに何か用? 254 00:18:02,315 --> 00:18:05,985 ああ おじちゃんは 出かけてるのかな? 255 00:18:05,985 --> 00:18:09,488 少し大きい子たちを連れて 狩りの練習よ。 256 00:18:14,327 --> 00:18:16,629 《この匂い…》 257 00:18:18,998 --> 00:18:22,335 あら お客さんがいるのね。 こんにちは は? 258 00:18:22,335 --> 00:18:24,837 こんにちは。 (子猫たち)こんにちは。 259 00:18:24,837 --> 00:18:28,174 おばちゃん 誰? おばちゃんはね➡ 260 00:18:28,174 --> 00:18:30,676 ママにゃんって呼ばれてるのよ。 261 00:18:30,676 --> 00:18:34,613 ふっかふかのシッポ! シッポが2つもある! 262 00:18:34,613 --> 00:18:37,783 ウフフ… みんな元気ね。 263 00:18:37,783 --> 00:18:41,787 元気すぎて困ってますよ。 (ママにゃん)いいじゃない。 264 00:18:41,787 --> 00:18:44,623 (2人)ん? 元気じゃなきゃ困るわよ。 265 00:18:44,623 --> 00:18:49,295 何匹も育ててきたけど きち~んと 言うことを聞く子なんて➡ 266 00:18:49,295 --> 00:18:53,899 1匹もいなかったわ。 あ~ どこも同じなんですねぇ。 267 00:18:56,969 --> 00:18:59,472 《ママにゃん:この子たちからも➡ 268 00:18:59,472 --> 00:19:02,308 洞窟の周りからも➡ 269 00:19:02,308 --> 00:19:06,479 鼻をきかせれば かすかに 森全体も➡ 270 00:19:06,479 --> 00:19:09,315 あの子の匂いだ。 271 00:19:09,315 --> 00:19:13,319 小さくて頼りなかった あの子。 272 00:19:13,319 --> 00:19:17,923 今は なんて 力強い匂いなんだろう》 273 00:19:20,993 --> 00:19:24,330 (笑い声) 274 00:19:24,330 --> 00:19:26,332 おばちゃん 今日 ここ泊まる? 275 00:19:26,332 --> 00:19:29,835 おばちゃんのシッポで寝る! 276 00:19:29,835 --> 00:19:32,938 ん? 277 00:19:32,938 --> 00:19:35,141 あっ…。 278 00:19:37,276 --> 00:19:39,278 ねぇ 羽のおじちゃん。 279 00:19:39,278 --> 00:19:41,614 じゃあ どうすりゃいいのさ。 280 00:19:41,614 --> 00:19:43,949 獲物は しっかり 狙いを定めてからって➡ 281 00:19:43,949 --> 00:19:47,119 言っただろ。 それがムズいんだってば。 282 00:19:47,119 --> 00:19:49,288 明日 お手本を見せてやろう。 283 00:19:49,288 --> 00:19:53,125 ねぇねぇ 僕は 魔法の練習 うまくできたよね? 284 00:19:53,125 --> 00:19:56,295 ああ いいぞ その調子だ。 285 00:19:56,295 --> 00:19:59,298 羽のおじちゃん お久しぶりです。 286 00:19:59,298 --> 00:20:02,635 ハイブチか 珍しいな。 287 00:20:02,635 --> 00:20:06,138 そちらは客か… なっ!? 288 00:20:08,140 --> 00:20:10,142 ウフ…。 289 00:20:10,142 --> 00:20:13,145 にゃ~! 290 00:20:23,322 --> 00:20:25,825 大きくなったわね。 291 00:20:25,825 --> 00:20:29,829 おっおっ…。 魔法も上手になって。 292 00:20:29,829 --> 00:20:32,498 でも すぐに あんただってわかったわ。 293 00:20:32,498 --> 00:20:35,167 おお… お母ちゃん!? 294 00:20:35,167 --> 00:20:38,504 ウフフ…。 あ…。 295 00:20:38,504 --> 00:20:42,842 えっ? どどど… どうなってるの!? 296 00:20:42,842 --> 00:20:45,845 なっ なんで お母ちゃんが こんなところに? 297 00:20:45,845 --> 00:20:48,514 こんなところって なんだい。 298 00:20:48,514 --> 00:20:53,352 私は ここで あんたに お乳をあげて 育て上げたんだよ。 299 00:20:53,352 --> 00:20:57,189 ああ いや そういうことじゃなくて…。 300 00:20:57,189 --> 00:20:59,859 (ママにゃん)あんたが初めて 狩りができたときとか➡ 301 00:20:59,859 --> 00:21:03,028 空を飛んだときとか 火を噴いたときとか…。 302 00:21:03,028 --> 00:21:08,033 お母ちゃんは ぜ~んぶ覚えてるんだからね。 303 00:21:10,035 --> 00:21:15,708 やっぱりお母ちゃんだ。 生きて… たんだね。 304 00:21:15,708 --> 00:21:18,878 あんたもね。 305 00:21:18,878 --> 00:21:23,549 (ママにゃん)あんた ずっとこの森を 守ってくれてたのね。 306 00:21:23,549 --> 00:21:25,885 (猫竜)だって 約束しただろ。 307 00:21:25,885 --> 00:21:28,554 森は とても危険だから➡ 308 00:21:28,554 --> 00:21:32,825 みんなで協力し合って 生きていけって。 309 00:21:32,825 --> 00:21:34,994 約束? 310 00:21:34,994 --> 00:21:37,663 え~ そんなのしたかしら? 311 00:21:37,663 --> 00:21:41,667 あの時 消える前に そう言ったじゃないか! 312 00:21:41,667 --> 00:21:45,337 だから… だから 僕は➡ 313 00:21:45,337 --> 00:21:48,140 ここで ずっと…。 314 00:21:51,010 --> 00:21:53,345 ありがと。 えっ? 315 00:21:53,345 --> 00:21:55,848 2~3日 泊めてもらうわね。 316 00:21:55,848 --> 00:22:00,519 そうだ 食べ物を捕ってこないと。 と… 泊まる!? 317 00:22:00,519 --> 00:22:05,524 あ いや それは全然いいけど ちょっと 説明を先に…。 318 00:22:05,524 --> 00:22:09,361 あんたねぇ そんなの 長くなるに決まってるでしょ。 319 00:22:09,361 --> 00:22:11,530 ちょっと お母ちゃん。 320 00:22:11,530 --> 00:22:14,033 (猫竜)食べ物なら 僕が捕ってくるから➡ 321 00:22:14,033 --> 00:22:16,035 洞窟で待ってて。 (ママにゃん)まったく➡ 322 00:22:16,035 --> 00:22:18,871 年寄り扱いして! 323 00:22:18,871 --> 00:22:21,874 あっ そうだわ あんたもついてきなさい。 324 00:22:21,874 --> 00:22:25,377 どんだけ狩りがうまくなったか 見てあげる。 325 00:22:25,377 --> 00:22:30,216 待ってよ お母ちゃん もう~! 326 00:22:30,216 --> 00:22:33,819 アハハ…。 おいてかないでよ~。 327 00:22:33,819 --> 00:22:35,921 お母ちゃ~ん!