1 00:00:02,544 --> 00:00:04,462 {\an8}(ナレーション) その国の王族は 2 00:00:05,005 --> 00:00:07,716 {\an8}代々 強力な 魔法使いであった 3 00:00:11,970 --> 00:00:16,891 {\an8}ある日 突然 王都に 1匹の竜が舞い降りた 4 00:00:23,773 --> 00:00:24,607 {\an8}(兵士)構え! 5 00:00:24,691 --> 00:00:26,609 {\an8}(兵士たち)クラーロ・ デ・ラディウ・ルークス! 6 00:00:26,693 --> 00:00:27,861 {\an8}(兵士)ルーメイ! 7 00:00:33,116 --> 00:00:37,037 {\an8}(兵士)バ… バカな 傷一つ ついていない 8 00:00:39,873 --> 00:00:43,877 {\an8}(人々の悲鳴) 9 00:00:43,960 --> 00:00:46,963 {\an8}(ナレーション)誰もが 絶望と恐怖に包まれ 10 00:00:47,047 --> 00:00:48,882 {\an8}もう終わりだと 思っていた 11 00:00:52,552 --> 00:00:58,892 {\an8}しかし 竜は 人間たちに 1つの警告を残すと… 12 00:01:03,354 --> 00:01:05,523 (ナレーション) 猛獣や魔獣が ばっこし 13 00:01:05,607 --> 00:01:09,277 精霊が行き交う深い森の奥 14 00:01:11,988 --> 00:01:15,116 昔 この森の洞窟に 15 00:01:15,200 --> 00:01:19,954 1匹の まだ若い 雌の火吹き竜が舞い降りた 16 00:01:59,285 --> 00:02:00,995 (竜のうめき声) 17 00:02:01,079 --> 00:02:02,288 (衝撃音) 18 00:02:16,052 --> 00:02:19,305 (ナレーション) 彼女は みごもった母猫だった 19 00:02:20,056 --> 00:02:24,477 それも 魔獣のいる森に住む ケットシーという— 20 00:02:24,561 --> 00:02:26,729 とても賢い猫である 21 00:02:24,561 --> 00:02:26,729 {\an8}(においを嗅ぐ音) 22 00:02:27,355 --> 00:02:30,316 (ママにゃん) いい洞窟ね 暖かいし 23 00:02:31,025 --> 00:02:33,403 近くに ネズミも多いわ 24 00:02:33,486 --> 00:02:36,114 何より 敵が少ないし… 25 00:02:37,907 --> 00:02:40,827 (子猫たちの鳴き声) 26 00:02:52,922 --> 00:02:54,757 (子竜の鳴き声) 27 00:02:54,841 --> 00:02:55,842 (ママにゃん)あっ 28 00:02:55,925 --> 00:02:58,344 (子竜の鳴き声) 29 00:03:09,147 --> 00:03:10,481 あらあら 30 00:03:12,233 --> 00:03:14,068 (においを嗅ぐ音) 31 00:03:14,152 --> 00:03:16,571 (ママにゃん) 危険なにおいは しないわね 32 00:03:16,654 --> 00:03:17,488 (子竜の鳴き声) 33 00:03:18,281 --> 00:03:21,451 みんな きょうだいが もう1人いたわ 34 00:03:21,534 --> 00:03:23,494 (子猫たちの鳴き声) 35 00:03:24,579 --> 00:03:28,750 (ママにゃん)以前も 他の母猫が産んだ子猫を育てたり 36 00:03:28,833 --> 00:03:33,004 フフッ… 魔獣の子供を 育てたこともあったわね 37 00:03:34,380 --> 00:03:38,259 この子は どんな子に育つのかしら? 38 00:03:44,098 --> 00:03:48,019 {\an8}よく見て あなたたちも覚えるのよ 39 00:03:48,102 --> 00:03:49,020 {\an8}(鳴き声) 40 00:03:50,021 --> 00:03:51,022 シャーッ! 41 00:03:51,105 --> 00:03:53,024 -(ママにゃん)はっ! -(子猫たち)にゃー! 42 00:03:53,650 --> 00:03:55,026 (ママにゃん)にゃい! 43 00:03:55,109 --> 00:03:57,028 -(ママにゃん)ウフフフッ… -(子猫たち)にゃー! 44 00:03:57,695 --> 00:04:00,156 (ナレーション) ケットシーの種族である猫たちは 45 00:04:00,240 --> 00:04:01,616 賢いだけでなく 皆 多彩な魔法を使える 46 00:04:01,616 --> 00:04:03,076 賢いだけでなく 皆 多彩な魔法を使える 47 00:04:01,616 --> 00:04:03,076 {\an8}(子猫たち)にゃい! 48 00:04:03,076 --> 00:04:04,035 賢いだけでなく 皆 多彩な魔法を使える 49 00:04:04,118 --> 00:04:06,496 {\an8}(子竜) きゅきゅきゅ きゅ… 50 00:04:12,460 --> 00:04:13,544 (子竜)あっ 51 00:04:13,628 --> 00:04:15,046 -(ママにゃん)んっ! -(子猫たち)にゃっ! 52 00:04:15,129 --> 00:04:18,633 ハハハハッ… わっ! 53 00:04:21,135 --> 00:04:22,679 (せき込み) 54 00:04:24,055 --> 00:04:24,889 エヘヘヘ… 55 00:04:24,973 --> 00:04:26,891 (子猫たち)にゃあ にゃ~い! 56 00:04:26,975 --> 00:04:30,144 あなたは みんなと違う魔法が使えるようね 57 00:04:30,144 --> 00:04:31,104 あなたは みんなと違う魔法が使えるようね 58 00:04:30,144 --> 00:04:31,104 {\an8}(物音) 59 00:04:31,104 --> 00:04:31,187 {\an8}(物音) 60 00:04:31,187 --> 00:04:32,855 {\an8}(物音) 61 00:04:31,187 --> 00:04:32,855 はっ みんな 静かに 62 00:04:32,855 --> 00:04:33,398 はっ みんな 静かに 63 00:04:34,440 --> 00:04:36,609 (長男猫)お母ちゃん あれ 何? 64 00:04:36,693 --> 00:04:38,403 (次男猫)初めて見るよ 65 00:04:38,486 --> 00:04:40,196 人間よ 66 00:04:40,279 --> 00:04:41,406 (子猫たち・子竜)人間? 67 00:04:41,489 --> 00:04:43,992 この森はね 人間に 68 00:04:44,075 --> 00:04:46,411 “しょしんしゃのもり”と 呼ばれていて 69 00:04:46,995 --> 00:04:49,747 彼らも ネズミなどを狩りに来るの 70 00:04:49,831 --> 00:04:52,917 人間は とても個性の強い生き物 71 00:04:53,001 --> 00:04:57,964 優しい個体もいる けど 残酷な個体もいるし… 72 00:04:58,047 --> 00:05:00,925 クマよりも 恐ろしい力を持つ個体もいるわ 73 00:05:01,009 --> 00:05:03,469 (子猫たち・子竜)クマよりも? 74 00:05:03,553 --> 00:05:07,724 そして 人間たちにとって 私たち ケットシーは 75 00:05:07,807 --> 00:05:09,434 とてもステキな獲物なの 76 00:05:11,352 --> 00:05:13,521 (長男猫) よく においを覚えなきゃ 77 00:05:13,604 --> 00:05:16,441 (長女猫) ええ 森で出くわさないようにね 78 00:05:16,524 --> 00:05:17,692 (においを嗅ぐ音) 79 00:05:19,277 --> 00:05:21,029 (ママにゃん)これなら 大丈夫 80 00:05:21,112 --> 00:05:24,699 この子たちも もうすぐ 巣立つことができる 81 00:05:25,783 --> 00:05:28,745 (ナレーション) それから 少しあとのある日… 82 00:05:30,288 --> 00:05:32,707 おっ お母ちゃん? 83 00:05:33,458 --> 00:05:34,625 (ママにゃん)はっ! 84 00:05:34,709 --> 00:05:36,461 (長男猫)どうしたの? 体が! 85 00:05:36,544 --> 00:05:38,463 (長女猫)体が消えてるわ! 86 00:05:38,546 --> 00:05:40,089 (一同)お母ちゃん! 87 00:05:43,718 --> 00:05:45,136 (ママにゃん)これは 恐らく 88 00:05:45,219 --> 00:05:48,097 人間が使う 召喚魔法というものだわ 89 00:05:48,181 --> 00:05:49,223 そんな! 90 00:05:49,307 --> 00:05:51,601 お母ちゃん 行っちゃダメ! 91 00:05:51,684 --> 00:05:53,311 (次男猫)お母ちゃん! 92 00:05:53,394 --> 00:05:54,604 お母ちゃん… 93 00:05:55,271 --> 00:05:58,608 お前たちは もう 立派な狩人よ 94 00:05:59,400 --> 00:06:02,070 1匹1匹でも生きていける 95 00:06:02,153 --> 00:06:04,614 だけど この森は とても危険だから 96 00:06:04,697 --> 00:06:07,575 必要なときは みんなで力を合わせて 97 00:06:07,658 --> 00:06:09,619 協力し合って生きていって 98 00:06:10,328 --> 00:06:12,455 森の中で生活していれば 99 00:06:12,538 --> 00:06:15,625 お前たちのきょうだいに 出会うかもしれない 100 00:06:15,708 --> 00:06:19,629 私のにおいに気づけば きっと よくしてくれるはずよ 101 00:06:20,421 --> 00:06:25,259 いつまでも元気で 私のいとしい子供たち… 102 00:06:25,343 --> 00:06:28,262 あなたたちを誇りに思ってるわ 103 00:06:30,723 --> 00:06:32,892 (一同)お母ちゃーん! 104 00:06:41,067 --> 00:06:45,905 (ナレーション)月日は流れ 兄と姉たちは 巣立っていった 105 00:06:46,614 --> 00:06:50,868 竜は 母たち家族と暮らした 洞窟にとどまり 106 00:06:50,952 --> 00:06:53,579 1匹で狩りをして過ごした 107 00:06:55,998 --> 00:06:56,916 (竜)ハッ! 108 00:06:58,584 --> 00:07:01,420 あっ んっ… 109 00:07:10,763 --> 00:07:11,806 (竜)うん? 110 00:07:15,143 --> 00:07:16,602 お姉ちゃん? 111 00:07:16,686 --> 00:07:18,354 -(夫猫)あー… -(長女猫)ただいま 112 00:07:19,230 --> 00:07:21,774 -(長女猫)これが 一番末の弟よ -(夫猫)んー… 113 00:07:23,901 --> 00:07:25,987 (においを嗅ぐ音) 114 00:07:26,070 --> 00:07:28,614 あっ 確かに 君のきょうだいだ! 115 00:07:28,698 --> 00:07:30,116 (長女猫)フッ… でしょ? 116 00:07:38,458 --> 00:07:42,378 (ネズミの鳴き声) 117 00:07:43,838 --> 00:07:45,882 (竜)ほら もっと頭を伏せて 118 00:07:47,550 --> 00:07:50,386 ヒゲが通れる所じゃないと 肩は通れない 119 00:07:51,804 --> 00:07:55,266 獲物を見つけて うれしくても 尻尾を立ててはダメだ 120 00:07:55,349 --> 00:07:56,517 見つかってしまう 121 00:07:57,560 --> 00:07:59,312 (竜)あれが 人間だ 122 00:08:00,354 --> 00:08:02,732 決して近づいてはいけない 123 00:08:02,815 --> 00:08:04,025 (子猫たち)うん 124 00:08:07,111 --> 00:08:08,905 (元子猫1) バイバイ おじちゃーん! 125 00:08:08,988 --> 00:08:10,239 (元子猫2)さようなら! 126 00:08:10,323 --> 00:08:12,033 (元子猫3)元気でね! 127 00:08:21,209 --> 00:08:22,043 あっ 128 00:08:22,710 --> 00:08:26,047 (竜)これは お兄ちゃんたちと同じにおい 129 00:08:27,089 --> 00:08:30,134 (雌猫)こんにちは はじめまして 130 00:08:30,218 --> 00:08:31,552 (竜)こんにちは 131 00:08:31,636 --> 00:08:36,015 (雌猫)あの… ここの洞窟で子供を産みたくて 132 00:08:36,098 --> 00:08:37,558 子供を? 133 00:08:38,142 --> 00:08:40,269 (雌猫) お父ちゃんに言われたんです 134 00:08:40,353 --> 00:08:44,565 子供を産む場所に困ったら この洞窟に行けって… 135 00:08:44,649 --> 00:08:49,654 そこにいる大きな翼を持った猫は お父ちゃんのきょうだいだから 136 00:08:49,737 --> 00:08:51,572 彼を頼りなさいって 137 00:09:09,006 --> 00:09:13,010 (ナレーション)季節が巡り 大人へと成長した竜は 138 00:09:13,094 --> 00:09:16,847 自然の中を遊ぶ 精霊たちと会話できるほどに 139 00:09:16,931 --> 00:09:19,558 魔法の力も強くなった 140 00:09:19,642 --> 00:09:20,643 えっ 141 00:09:21,227 --> 00:09:23,646 私は 猫じゃない? 142 00:09:24,647 --> 00:09:28,150 (竜)…というわけで 私は 猫ではない 143 00:09:28,901 --> 00:09:33,030 皆とは 別の… 魔獣なのだ 144 00:09:33,114 --> 00:09:35,032 (母猫)そうなんだ 145 00:09:35,116 --> 00:09:36,534 (竜)えっ? 146 00:09:36,617 --> 00:09:38,703 -(子猫1)ふーん -(子猫2)それより おじちゃん! 147 00:09:38,786 --> 00:09:40,288 (子猫3)魔法練習の続きしよ! 148 00:09:42,415 --> 00:09:43,916 (竜)ハッ… 149 00:09:49,463 --> 00:09:50,798 (竜)うん? 150 00:10:07,106 --> 00:10:08,691 (竜)なぜだ? 151 00:10:08,774 --> 00:10:11,652 人間は この猫たちを みんな食うのか? 152 00:10:12,570 --> 00:10:14,947 (精霊)食べるためではない 153 00:10:15,698 --> 00:10:19,452 彼らは ケットシーの 毛皮が欲しくて殺すのよ 154 00:10:20,244 --> 00:10:22,413 (竜)食べるのであれば しかたない 155 00:10:23,205 --> 00:10:26,876 私たちも生きるために 他の命を奪う 156 00:10:26,959 --> 00:10:28,127 だが! 157 00:10:29,003 --> 00:10:32,048 (竜) 自分は 猫たちを守る竜である! 158 00:10:32,840 --> 00:10:37,928 森で 猫を殺して回っていた 冒険者は 私が焼き払った! 159 00:10:38,012 --> 00:10:42,141 今後も 猫を殺すのであれば 街もろとも 160 00:10:42,224 --> 00:10:46,312 全ての人間が 冒険者と同じようになるであろう! 161 00:10:46,395 --> 00:10:47,229 (兵士)構え! 162 00:10:47,313 --> 00:10:49,231 (兵士たち)クラーロ・ デ・ラディウ・ルークス! 163 00:10:49,315 --> 00:10:50,524 (兵士)ルーメイ! 164 00:10:58,491 --> 00:11:03,913 (人々の悲鳴) 165 00:11:08,000 --> 00:11:09,919 (竜)人間は 残酷 166 00:11:10,002 --> 00:11:11,379 (少女の泣き声) 167 00:11:11,462 --> 00:11:14,215 (竜)焼き払うべき なのか? 168 00:11:14,298 --> 00:11:15,925 (猫の鳴き声) 169 00:11:16,008 --> 00:11:17,176 (威嚇する鳴き声) 170 00:11:20,096 --> 00:11:23,140 (竜)はっ このにおいは… 171 00:11:25,726 --> 00:11:28,646 (ママにゃん) 人間にも 優しい個体はいる 172 00:11:28,729 --> 00:11:31,357 (威嚇する鳴き声) 173 00:11:34,944 --> 00:11:36,946 (人々の悲鳴) 174 00:11:37,029 --> 00:11:38,864 (竜)いま一度 言う 175 00:11:39,448 --> 00:11:42,827 森の猫を みだりに殺すことは許さない 176 00:11:42,910 --> 00:11:48,374 食らい 己の命をつなぐ以外の 目的で殺すことも許さない 177 00:11:49,083 --> 00:11:52,336 私は 猫たちを守る竜である 178 00:11:52,420 --> 00:11:57,883 猫たちを殺そうとするときは この竜の恐ろしさを思い出せ! 179 00:11:59,552 --> 00:12:05,224 (ナレーション) そして 竜は 森へと帰っていった 180 00:12:08,769 --> 00:12:11,439 (ナレーション) それより 月日が流れた 181 00:12:12,648 --> 00:12:15,234 (老夫人) おやすみなさいませ 王子様 182 00:12:15,317 --> 00:12:16,902 (王子)おやすみ ばあや 183 00:12:38,883 --> 00:12:41,177 (王子)ヴァルズ イグニット! 184 00:12:44,430 --> 00:12:46,098 ああ… 185 00:12:46,182 --> 00:12:48,726 ヴァルズ イグニット! 186 00:12:49,310 --> 00:12:52,188 ヴァルズ イグニット! 187 00:12:52,271 --> 00:12:54,190 ヴァルズ! ヴァルズー! 188 00:12:54,273 --> 00:12:55,566 あっ… 189 00:12:56,275 --> 00:12:59,695 ダメだ 何度やっても… 190 00:13:03,616 --> 00:13:06,160 (宮中の者1) 第一王子様の魔力の弱さは 191 00:13:06,243 --> 00:13:08,204 やはり 生まれつきのものらしい 192 00:13:08,996 --> 00:13:14,210 (宮中の者2)王位を継ぐには 相当の努力が必要ということだ 193 00:13:14,293 --> 00:13:17,963 (宮中の者3)陛下も さぞ心配されていることだろう 194 00:13:18,047 --> 00:13:19,340 (王子)フフフッ… 195 00:13:24,803 --> 00:13:26,222 諦めちゃダメだ! 196 00:13:26,305 --> 00:13:29,058 ヴァルズ イグニット! 197 00:13:33,312 --> 00:13:34,522 はっ! 198 00:13:34,605 --> 00:13:38,025 (王子の笑い声) (葉猫の喜ぶ鳴き声) 199 00:13:38,651 --> 00:13:41,111 (王子)お… 応援してくれるの? 200 00:13:41,195 --> 00:13:42,029 (鳴き声) 201 00:13:43,322 --> 00:13:47,326 どこから来たの? お城には 猫はいないし… 202 00:13:47,409 --> 00:13:49,662 (葉猫の鳴き声) 203 00:13:49,745 --> 00:13:52,748 もしかして 君 森の猫かい? 204 00:13:52,831 --> 00:13:56,043 (教師) 森の猫が 迷い込んだときは 205 00:13:56,126 --> 00:13:59,421 丁寧に 森に返さなければなりません 206 00:13:59,505 --> 00:14:02,508 もしも 傷つけたり殺してしまうと 207 00:14:02,591 --> 00:14:05,261 再び 皇竜が やってきて 208 00:14:05,344 --> 00:14:09,849 今度こそ 皆 焼き尽くされてしまうでしょう 209 00:14:09,932 --> 00:14:12,393 えっ… 迷い込んだの? 210 00:14:12,476 --> 00:14:14,019 (鳴き声) 211 00:14:14,103 --> 00:14:16,397 (王子)森に1人で帰れる? 212 00:14:16,480 --> 00:14:17,565 (葉猫の鳴き声) 213 00:14:19,733 --> 00:14:20,818 (王子)あっ… 214 00:14:28,826 --> 00:14:32,037 (王子) いない 森に帰ったのかな? 215 00:14:37,418 --> 00:14:38,335 あっ! 216 00:14:38,961 --> 00:14:40,337 アハハハッ! 217 00:14:40,421 --> 00:14:43,090 こんばんは また来たんだね 218 00:14:43,173 --> 00:14:44,341 (葉猫の鳴き声) 219 00:14:45,009 --> 00:14:47,303 {\an8}(王子) ヴァルズ イグニット! 220 00:14:51,932 --> 00:14:53,309 (王子)ヴァルズ イグニット! 221 00:14:53,392 --> 00:14:54,393 ヴァルズ イグニット! 222 00:14:54,476 --> 00:14:56,145 ヴァルズ イグニットー! 223 00:14:56,228 --> 00:14:57,855 ヴァルズ イグニット! 224 00:15:01,942 --> 00:15:02,860 やった! 225 00:15:02,943 --> 00:15:05,446 (葉猫の喜ぶ鳴き声) (王子の笑い声) 226 00:15:05,529 --> 00:15:07,364 あっ ありがとう 227 00:15:08,073 --> 00:15:09,742 (ナレーション)それから 毎夜 228 00:15:09,825 --> 00:15:13,704 魔法の練習を続ける 王子のそばに猫は現れ 229 00:15:13,787 --> 00:15:15,497 見守り続けた 230 00:15:16,040 --> 00:15:18,167 共に 時間を過ごす中で 231 00:15:18,250 --> 00:15:21,462 やがて 王子と猫は 心を許し合い 232 00:15:21,545 --> 00:15:24,381 互いに言葉を 交わすようになった 233 00:15:27,051 --> 00:15:28,385 一緒に食べよう 234 00:15:28,469 --> 00:15:30,179 {\an8}ありがとう 235 00:15:30,846 --> 00:15:34,183 {\an8}僕も 厨房(ちゅうぼう)から 持ってきたんだ 236 00:15:36,936 --> 00:15:37,770 {\an8}あっ 237 00:15:37,853 --> 00:15:40,522 {\an8}最後の1つ どうぞ 238 00:15:41,440 --> 00:15:42,274 {\an8}(葉猫)半分 239 00:15:45,903 --> 00:15:49,657 森の猫さんは 上手に魔法が使えるんだね 240 00:15:50,282 --> 00:15:51,825 僕も もっと練習して 241 00:15:51,909 --> 00:15:55,663 猫さんみたいに 魔法が使えるようにならなきゃ! 242 00:15:56,413 --> 00:16:00,167 (国王) 森に住む猫 ケットシーか… 243 00:16:04,713 --> 00:16:06,799 (侍従長) 陛下 いかがいたしましょう? 244 00:16:07,841 --> 00:16:09,551 (国王)友人なのだな? 245 00:16:09,635 --> 00:16:10,678 そうです 246 00:16:10,761 --> 00:16:14,640 (国王)お前が 無理に 引き止めたわけではないのだな? 247 00:16:14,723 --> 00:16:15,557 はい 248 00:16:16,183 --> 00:16:20,729 (国王)かつて 我が国を 滅ぼすほどの力を持ちながら 249 00:16:20,813 --> 00:16:23,065 慈悲を示した皇竜だ 250 00:16:23,148 --> 00:16:25,401 事情を説明する間もなく 251 00:16:25,484 --> 00:16:28,821 国を焼き尽くすようなことは しないだろう 252 00:16:28,904 --> 00:16:29,947 (侍従長)しかし… 253 00:16:30,030 --> 00:16:32,825 (鐘の音) (人々のざわめき) 254 00:16:32,908 --> 00:16:34,535 (兵士たち)ああっ! 255 00:16:34,618 --> 00:16:37,329 (兵士1) 竜だ! 伝説の皇竜だ! 256 00:16:37,413 --> 00:16:41,834 (人々のおびえる声) 257 00:16:41,917 --> 00:16:42,918 (兵士2)下がれ! 258 00:16:52,177 --> 00:16:53,971 (葉猫の鳴き声) 259 00:16:56,682 --> 00:16:58,684 (鳴き声) 260 00:16:58,767 --> 00:17:00,936 (竜) にゃあ… みゃみゃんみゃ みゃあ 261 00:17:01,562 --> 00:17:03,105 (隊長)おい 誰か 262 00:17:03,188 --> 00:17:05,941 ケットシーの猫語が 分かるヤツはいないか? 263 00:17:06,025 --> 00:17:08,318 -(兵士3)はっ 少しならば -(隊長)あっ… 264 00:17:09,153 --> 00:17:11,155 (葉猫の鳴き声) 265 00:17:11,238 --> 00:17:12,781 (竜)にゃあー にゃにゃ 266 00:17:12,865 --> 00:17:16,952 (兵士3)“おいら 人間の子供に 魔法を教えてやりたいんだ” 267 00:17:17,036 --> 00:17:20,748 “森を出て 人の街で 何をしているかと思えば” 268 00:17:20,831 --> 00:17:24,168 “子供というのは この国の王子だろう?” 269 00:17:24,251 --> 00:17:25,335 “そうだよ” 270 00:17:25,419 --> 00:17:30,340 いっつも 一生懸命 練習してるけど てんでダメなんだ 271 00:17:30,424 --> 00:17:33,469 人間の魔法は おじちゃんの魔法と違って 272 00:17:33,552 --> 00:17:35,387 むらっ気が多すぎるんだ 273 00:17:35,471 --> 00:17:36,597 (竜)ならん! 274 00:17:36,680 --> 00:17:39,683 人間は 危険な動物だと 教えたはずだ! 275 00:17:39,767 --> 00:17:43,687 あの子は 大丈夫だよ! 友達なんだ 276 00:17:43,771 --> 00:17:45,689 -(王子)んっ… -(兵士たち)あっ! 277 00:17:45,773 --> 00:17:46,690 (兵士4)殿下! 278 00:17:46,774 --> 00:17:49,276 (隊長) 王子 危のうございます! 279 00:17:49,359 --> 00:17:50,694 (王子)猫さん 280 00:17:51,820 --> 00:17:53,197 この子だよ 281 00:18:00,120 --> 00:18:01,497 おじちゃん 282 00:18:01,580 --> 00:18:05,501 友達は大切にしないといけないって 言ってたじゃないか! 283 00:18:05,584 --> 00:18:06,418 なっ! 284 00:18:06,502 --> 00:18:10,923 おいらが 魔法を教えて この子が 立派な王様になれば 285 00:18:11,006 --> 00:18:12,508 猫に感謝して 286 00:18:12,591 --> 00:18:15,928 大事にしてくれるかも しれないじゃないか 287 00:18:16,011 --> 00:18:19,056 (竜)うっ うーん… 288 00:18:19,765 --> 00:18:23,352 よし 私が 人間の王とやらに聞いてみよう 289 00:18:23,435 --> 00:18:26,939 その者が 許すと言えば よし ダメと言うなら 諦めろ 290 00:18:27,022 --> 00:18:28,607 (葉猫)やった! 291 00:18:28,690 --> 00:18:31,944 やっぱり 羽のおじちゃんは 話が分かるや! 292 00:18:32,027 --> 00:18:33,695 (竜)アムトアニマハトゥール 293 00:18:36,698 --> 00:18:38,992 アマヌフィールスガスヴィスカ 294 00:18:44,998 --> 00:18:46,917 王に お会いしたい 295 00:18:47,000 --> 00:18:48,418 少し前に 296 00:18:48,502 --> 00:18:52,214 兵士を焼き殺した竜と言えば 分かるであろう 297 00:18:52,297 --> 00:18:55,634 (兵士5)にっ 人間の言葉? 298 00:18:55,717 --> 00:18:57,219 わっ 分かった… 299 00:19:12,943 --> 00:19:17,072 人間の王よ お初に お目にかかる 300 00:19:17,155 --> 00:19:20,367 私は 森に住む猫たちを守る竜だ 301 00:19:20,450 --> 00:19:24,037 皇竜殿よ お初に お目にかかる 302 00:19:24,121 --> 00:19:26,123 私は この国の王だ 303 00:19:26,206 --> 00:19:29,918 私の息子が あなたが守る猫の1匹に 304 00:19:30,002 --> 00:19:32,171 世話になっているようだ 305 00:19:32,254 --> 00:19:37,718 あの子は 私が狩りを教え 魔法を教えた子供の1匹だ 306 00:19:37,801 --> 00:19:41,305 どういうわけか 王子と友達になったらしい 307 00:19:41,388 --> 00:19:44,141 その友に 魔法を教えてやりたいという 308 00:19:45,058 --> 00:19:49,146 王が 許すのであれば 私は 許すつもりだ 309 00:19:49,229 --> 00:19:51,106 ですが 皇竜殿 310 00:19:51,190 --> 00:19:56,528 あなたの教えた猫たちの魔法は 魔術の奥義とも言えるものだ 311 00:19:56,612 --> 00:20:01,033 息子に教えるということは 国に教えるということ 312 00:20:01,116 --> 00:20:03,118 {\an8}(竜)一向にかまわぬ 313 00:20:03,201 --> 00:20:07,664 {\an8}私とて 精霊たちから 扱いを習っただけのこと 314 00:20:07,748 --> 00:20:10,751 精霊と話すことができる者であれば 315 00:20:10,834 --> 00:20:14,046 あの程度の魔法など 誰にでも使えるのだ 316 00:20:14,129 --> 00:20:15,172 はっ! 317 00:20:16,048 --> 00:20:18,800 (国王) 精霊より知識を与えられた魔法は 318 00:20:18,884 --> 00:20:20,719 まさに 奥義 319 00:20:20,802 --> 00:20:24,681 国と国との力関係を 引っくり返すほどの大事 320 00:20:24,765 --> 00:20:26,433 それなのに… 321 00:20:26,516 --> 00:20:28,060 皇竜殿 322 00:20:28,810 --> 00:20:32,064 その“皇竜”というのは なんなのだろうか? 323 00:20:32,147 --> 00:20:34,691 私は 火吹き竜であり 324 00:20:34,775 --> 00:20:37,319 “皇竜”というものではないのだが 325 00:20:37,402 --> 00:20:41,323 (国王)皇竜というのは “竜の皇帝”という意味だ 326 00:20:41,406 --> 00:20:43,825 強く 位の高い竜を 327 00:20:43,909 --> 00:20:48,038 人間の間では敬意を込めて そう呼ぶのだ 328 00:20:48,121 --> 00:20:50,415 (竜) それは いささか大仰すぎる 329 00:20:50,499 --> 00:20:53,335 そういう言葉で 私を表すとするならば… 330 00:20:53,418 --> 00:20:57,589 “猫竜(ねこりゅう)”というのが 適当ではないだろうか 331 00:20:57,673 --> 00:21:00,300 何せ 私は 生まれてから ずっと 332 00:21:00,384 --> 00:21:02,344 猫として育ってきたのだから 333 00:21:05,013 --> 00:21:05,847 ハハッ… 334 00:21:05,931 --> 00:21:09,935 では 親愛を込めて 猫竜殿 335 00:21:10,769 --> 00:21:14,398 (ナレーション) こうして 王子は 猫から魔法を学び 336 00:21:14,481 --> 00:21:18,860 王となって それを国民へ教え伝えた 337 00:21:18,944 --> 00:21:21,113 王に 子が産まれるたびに 338 00:21:21,196 --> 00:21:24,449 森から 猫たちが 遊びに やってくるようになり 339 00:21:24,533 --> 00:21:27,911 猫たちは 王子や姫と仲よくなると 340 00:21:27,995 --> 00:21:31,873 魔法を教え 共に遊び そばに寄り添う 341 00:21:33,000 --> 00:21:37,879 その国の人間に 猫が傷つけられることはなくなった 342 00:21:39,214 --> 00:21:41,758 人間は 森の猫を守り 343 00:21:41,842 --> 00:21:45,429 猫たちは 人々に魔法を教えている 344 00:21:46,179 --> 00:21:49,391 そして 森に住む竜は 345 00:21:49,474 --> 00:21:54,771 今日も 子猫たちに 狩りと魔法を教えている 346 00:21:55,981 --> 00:21:57,983 {\an8}♪~ 347 00:23:23,902 --> 00:23:25,904 {\an8}~♪ 348 00:23:27,155 --> 00:23:32,160 (ママにゃんの鳴き声)