1 00:01:07,000 --> 00:01:09,336 (ざわめき) 2 00:01:09,336 --> 00:01:12,673 (ベンヌ)ここが ヨアナの大国 マスクヴィアナか。 3 00:01:12,673 --> 00:01:15,842 (サリフィ)人がいっぱい。 くにに戻った感想➡ 4 00:01:15,842 --> 00:01:19,179 それでいいんか? 《サリフィ:故郷…。 5 00:01:19,179 --> 00:01:22,849 人間の世界… 本当は➡ 6 00:01:22,849 --> 00:01:25,185 ここが 私の…》 7 00:01:25,185 --> 00:01:27,354 ⚟そこのお嬢さん! 8 00:01:27,354 --> 00:01:29,856 その格好は巡礼者だね。 9 00:01:29,856 --> 00:01:32,359 礼拝に行くなら ローブは どうだい? 10 00:01:32,359 --> 00:01:35,696 えっ? これは 創世神マスクヴィス様の➡ 11 00:01:35,696 --> 00:01:39,199 弟の嫁の妹の親友が 身にまとったという➡ 12 00:01:39,199 --> 00:01:41,201 オリヴァの糸で織った貴重な品で…。 あっ あの…。 13 00:01:41,201 --> 00:01:43,704 (オセロット)では その品 私が買い取ろう。 14 00:01:43,704 --> 00:01:45,706 あっ…。 15 00:03:34,514 --> 00:03:38,185 (オセロット)聞こえなかったか? それほど貴重な品ならば ぜひ➡ 16 00:03:38,185 --> 00:03:40,687 国王陛下に 献上させてもらいたい。 17 00:03:40,687 --> 00:03:45,192 いえ 滅相もない。 では 私は これで…。 18 00:03:45,192 --> 00:03:48,528 ありがとうございます。 君は旅の巡礼者か? 19 00:03:48,528 --> 00:03:51,198 いえ 私は…。 私は マスクヴィアナ王国➡ 20 00:03:51,198 --> 00:03:54,534 退魔騎士団団長代理 オセロットだ。 21 00:03:54,534 --> 00:03:58,872 この大役を任されている。 はぁ…。 22 00:03:58,872 --> 00:04:03,043 ローヴァ大聖堂なら この 2つ向こうの通りを北だ。 23 00:04:03,043 --> 00:04:06,646 いえ 私は…。 ならば アトリア修道院か? 24 00:04:06,646 --> 00:04:09,149 それなら 街外れの丘陵地だが➡ 25 00:04:09,149 --> 00:04:11,818 今から向かうには少々距離が…。 26 00:04:11,818 --> 00:04:14,187 コイツ まったく話を聞かねえな。 27 00:04:14,187 --> 00:04:16,990 あの 私… 王城に行きたいんです。 28 00:04:16,990 --> 00:04:19,659 国王陛下に 謁見を賜りたくて…。 29 00:04:19,659 --> 00:04:23,497 謁見? 一般の謁見は 受け付けていないが…。 30 00:04:23,497 --> 00:04:26,333 私でよければ 用向きだけでも聞こう。 31 00:04:26,333 --> 00:04:30,003 ありがとう! 32 00:04:30,003 --> 00:04:32,339 私… サリフィといいます。 33 00:04:32,339 --> 00:04:35,342 魔族の国の使いで オズマルゴ王より➡ 34 00:04:35,342 --> 00:04:37,677 ヨアナ代表のマスクヴィアナ王へ➡ 35 00:04:37,677 --> 00:04:39,880 親書をお持ちしました。 36 00:04:41,848 --> 00:04:45,018 捕まっちゃった。 そりゃそうだ。 37 00:04:45,018 --> 00:04:47,521 いきなり 魔族の国から来た なんて➡ 38 00:04:47,521 --> 00:04:50,524 不審者としか思えねえって。 でも➡ 39 00:04:50,524 --> 00:04:53,693 取り上げられた親書が 本物だってわかれば➡ 40 00:04:53,693 --> 00:04:56,530 私の話 信じてもらえるよね? 41 00:04:56,530 --> 00:04:58,865 どうだかねぇ。 42 00:04:58,865 --> 00:05:02,369 オセロットさん 親書のこと➡ 43 00:05:02,369 --> 00:05:06,640 ちゃんと王様に報告してくれると いいんだけど…。 44 00:05:06,640 --> 00:05:10,810 (アミト)あぁ! サリフィ様は 本当に大丈夫なのでしょうか!? 45 00:05:10,810 --> 00:05:13,313 (ロプス)だっ 大丈夫なのだ アミト姫。 46 00:05:13,313 --> 00:05:17,317 人間のサリが 人間の国で 危ない目に遭うはずがないのだ! 47 00:05:17,317 --> 00:05:19,986 (キュク)のだのだ! (ラントベルト)どうかねぇ。 48 00:05:19,986 --> 00:05:22,822 魔族の使者なんて言ったら 怪しまれて➡ 49 00:05:22,822 --> 00:05:24,991 今頃 捕まったりしてるかもよ。 50 00:05:24,991 --> 00:05:27,160 (アミトたち)ガーン! 51 00:05:27,160 --> 00:05:30,830 しっ しっかりするのだ~! ピー! 52 00:05:30,830 --> 00:05:33,166 ハァ ダメですわね。 53 00:05:33,166 --> 00:05:35,502 私が こんなことでは…。 54 00:05:35,502 --> 00:05:38,839 (アミト)だって 私なんかよりも もっとずっと➡ 55 00:05:38,839 --> 00:05:42,342 心配していらっしゃる はずですもの➡ 56 00:05:42,342 --> 00:05:45,679 王様は…。 57 00:05:45,679 --> 00:05:48,348 (サリフィ)夜になっちゃった。 58 00:05:48,348 --> 00:05:51,017 ずっと このままだったら どうしよう? 59 00:05:51,017 --> 00:05:54,354 しようがねえ。 そんときゃ一生ここに住むか。 60 00:05:54,354 --> 00:05:58,024 ダメだよ そんなの! (オセロット)サリフィ・クライノエル。 61 00:05:58,024 --> 00:06:00,861 あっ。 待たせてすまない。 62 00:06:00,861 --> 00:06:04,698 確かに 君の名前は 先の生贄と同じであることが➡ 63 00:06:04,698 --> 00:06:07,801 確認できた。 君が魔族の国から来た➡ 64 00:06:07,801 --> 00:06:10,971 という話は 一応信用しよう。 65 00:06:10,971 --> 00:06:15,475 それじゃ 親書は…。 残念だが この国に今➡ 66 00:06:15,475 --> 00:06:19,980 禁忌とされている魔族文字を 正しく読み解ける者はいない。 67 00:06:19,980 --> 00:06:23,650 よって 内容のわからぬものを 陛下にお渡しすることは➡ 68 00:06:23,650 --> 00:06:27,320 できない。 えっ? おいおい。 69 00:06:27,320 --> 00:06:30,991 だが 辺境の村に住む ある女性が➡ 70 00:06:30,991 --> 00:06:34,160 独学で魔族文字を 研究していると聞く。 71 00:06:34,160 --> 00:06:36,162 おっ!? 72 00:06:44,037 --> 00:06:46,539 ⦅彼女であれば…。 行きます! 73 00:06:46,539 --> 00:06:49,309 会いに行きたいです! 君は…。 74 00:06:54,214 --> 00:06:56,516 では 彼女を連れてきて➡ 75 00:06:56,516 --> 00:06:58,852 親書の中身を確認してもらい➡ 76 00:06:58,852 --> 00:07:01,521 君の言うとおりだと 証明されたなら➡ 77 00:07:01,521 --> 00:07:03,523 王に とりなそう⦆ 78 00:07:05,492 --> 00:07:09,162 いいのかぁ お嬢。 簡単に引き受けちまってよぉ。 79 00:07:09,162 --> 00:07:14,000 うん。 禁止されても 一人で魔族文字を研究してる。 80 00:07:14,000 --> 00:07:16,670 本当にそんな人がいるなら➡ 81 00:07:16,670 --> 00:07:19,172 会ってみたい! 82 00:07:19,172 --> 00:07:21,508 《サリフィ:いったい どんな理由で➡ 83 00:07:21,508 --> 00:07:25,345 どんな思いで魔族文化に 触れようとしたのか…》 84 00:07:25,345 --> 00:07:27,681 えぇっ!? お嬢ちゃん そりゃ➡ 85 00:07:27,681 --> 00:07:30,684 シダイ村の 魔女のことじゃねぇのかい!? 86 00:07:30,684 --> 00:07:33,653 魔女!? この先の ずっと外れに➡ 87 00:07:33,653 --> 00:07:36,156 一人で住んでる娘だよ。 88 00:07:36,156 --> 00:07:38,858 なんでも 魔族の文字を読めるとかで➡ 89 00:07:38,858 --> 00:07:42,195 ここらじゃ そう呼ばれてる。 90 00:07:42,195 --> 00:07:45,532 あっ! あそこか? 91 00:07:45,532 --> 00:07:49,302 あの~ すみませ~ん! こんにちは~! 92 00:07:52,539 --> 00:07:54,607 留守かな…。 93 00:08:00,714 --> 00:08:02,682 えっ? あっ! 94 00:08:04,718 --> 00:08:07,787 うっ! (アナスタシア)くっ…。 95 00:08:07,787 --> 00:08:10,090 いきなり何すんでぇ コラァ! 96 00:08:12,459 --> 00:08:15,128 えっ。 97 00:08:15,128 --> 00:08:17,330 《サリフィ:この人…》 98 00:08:20,300 --> 00:08:23,503 だから! やめろってぇの! 99 00:08:26,306 --> 00:08:29,809 《やっぱり 似てる…。 100 00:08:29,809 --> 00:08:32,812 おーさまの… レオの➡ 101 00:08:32,812 --> 00:08:35,115 もう一つの姿に…》 102 00:08:37,150 --> 00:08:39,819 ベンヌちゃん もういいよ。 103 00:08:39,819 --> 00:08:42,822 む…。 104 00:08:42,822 --> 00:08:46,326 あなた…。 アンタ いったいなんなの? 105 00:08:46,326 --> 00:08:48,328 こんな魔物を 手なずけてるなんて。 106 00:08:48,328 --> 00:08:52,499 誰が魔物じゃ コラァ! まぁまぁ。 107 00:08:52,499 --> 00:08:56,669 私は サリフィ。 もともとは生贄だったんだけど➡ 108 00:08:56,669 --> 00:09:01,341 いろいろあって 今は魔族の国の使者です。 109 00:09:01,341 --> 00:09:05,445 なんですって? あなたにお願いがあって来たの。 110 00:09:05,445 --> 00:09:08,782 あなたが 魔族の文字を 読めるって聞いて…。 111 00:09:08,782 --> 00:09:11,117 あっ。 大方 村の連中に➡ 112 00:09:11,117 --> 00:09:13,286 何か吹き込まれて 来たんでしょうけど➡ 113 00:09:13,286 --> 00:09:16,289 私には関係のない話よ。 114 00:09:16,289 --> 00:09:18,958 帰って。 あっ 待って! 115 00:09:18,958 --> 00:09:22,629 他にも あなたに 聞きたいことが…。 116 00:09:22,629 --> 00:09:27,667 私はね 冗談でも 魔族なんかと 関わり合いになる気はないの。 117 00:09:27,667 --> 00:09:30,003 アンタに話すことは何もないし➡ 118 00:09:30,003 --> 00:09:32,839 話も聞きたくないわ。 119 00:09:32,839 --> 00:09:36,109 消えて。 次は本当に殺すわ。 120 00:09:39,512 --> 00:09:43,349 こりゃ想像以上に キレた姉ちゃんだなぁ。 121 00:09:43,349 --> 00:09:46,019 ありゃ 確かに魔女だぜ。 122 00:09:48,822 --> 00:09:52,158 《生贄? 魔族の使者? 123 00:09:52,158 --> 00:09:55,662 なんなの いったい…。 124 00:09:55,662 --> 00:09:59,065 関係ないわ 私には…》 125 00:10:03,203 --> 00:10:05,271 (ベンヌ)おいおい 本気か お嬢。 126 00:10:05,271 --> 00:10:07,273 あの姉ちゃんと話がつくまで➡ 127 00:10:07,273 --> 00:10:10,276 この山ん中で野宿するって? 128 00:10:10,276 --> 00:10:13,613 うん。 このままじゃ帰れないし。 129 00:10:13,613 --> 00:10:16,783 こりゃ オーサマが知ったら卒倒すんな。 130 00:10:16,783 --> 00:10:19,119 だから ナイショにしておいてね。 131 00:10:19,119 --> 00:10:21,454 どうせ言葉通じねえよ。 132 00:10:21,454 --> 00:10:26,125 あの姉ちゃんも なかなか 話通じそうにねえけど。 133 00:10:26,125 --> 00:10:28,795 そういや お嬢 他にも聞きたいことがあるとか➡ 134 00:10:28,795 --> 00:10:32,465 言ってたなぁ。 うん。 135 00:10:32,465 --> 00:10:35,301 《いくら ベンヌちゃんでも言えない。 136 00:10:35,301 --> 00:10:39,639 おーさまの人間の姿に似てるのが 気になるなんて…。 137 00:10:39,639 --> 00:10:41,641 それに…》 138 00:10:41,641 --> 00:10:43,643 ⦅消えて⦆ 139 00:10:43,643 --> 00:10:45,979 《サリフィ:冷たい目… 一瞬➡ 140 00:10:45,979 --> 00:10:49,149 おーさまに 言われたような気がして➡ 141 00:10:49,149 --> 00:10:51,551 怖かった》 142 00:10:55,655 --> 00:10:58,158 おはようございます! おいっす! 143 00:11:00,827 --> 00:11:03,163 あっ! 待って 話を! 144 00:11:03,163 --> 00:11:15,875 ♬~ 145 00:11:20,513 --> 00:11:23,516 ったく! 取りつく島もねえなぁ。 146 00:11:23,516 --> 00:11:25,618 うん…。 (ドアの開閉音) 147 00:11:28,688 --> 00:11:30,690 どこ行くんだ? 148 00:11:39,032 --> 00:11:41,868 (サリフィ)エーデルワイス➡ 149 00:11:41,868 --> 00:11:44,037 だね。 この花➡ 150 00:11:44,037 --> 00:11:46,539 あなたが育ててるの? 151 00:11:46,539 --> 00:11:49,709 だったら何? 魔女が花を育てていたら➡ 152 00:11:49,709 --> 00:11:53,046 おかしい? 魔女だなんて…。 153 00:11:53,046 --> 00:11:55,215 そんな呼び名じゃなくて…。 154 00:11:55,215 --> 00:11:57,417 あなたは なんていう名前なの? 155 00:12:01,721 --> 00:12:03,723 忘れたわ。 156 00:12:11,664 --> 00:12:14,167 あっ…。 157 00:12:14,167 --> 00:12:17,003 (サリフィ)雨…。 158 00:12:17,003 --> 00:12:19,606 俺たちも戻ろうぜ。 うん。 159 00:12:22,675 --> 00:12:24,677 ん? 160 00:12:28,848 --> 00:12:31,050 えっ? 161 00:12:36,389 --> 00:12:38,558 (サリフィ)何してるの!? 162 00:12:38,558 --> 00:12:42,895 あぁ? なんだお前は。 あなたたちこそ。 163 00:12:42,895 --> 00:12:45,198 ここは魔女の庭だ! 164 00:12:45,198 --> 00:12:49,535 そうだ。 俺たち シダイ村の人間を殺すための毒を➡ 165 00:12:49,535 --> 00:12:52,372 ここで作ってやがるんだ! 166 00:12:52,372 --> 00:12:56,876 そんな… エーデルワイスの花には 毒なんてないよ! 167 00:12:56,876 --> 00:12:59,879 いいや そんなはずはない! 168 00:12:59,879 --> 00:13:02,215 アイツは呪われた血を持つ女➡ 169 00:13:02,215 --> 00:13:04,217 恐ろしい魔女なんだ! 170 00:13:04,217 --> 00:13:06,819 うっ! うぅっ。 171 00:13:06,819 --> 00:13:10,657 なっ なんだ! おい 邪魔をするな! 172 00:13:10,657 --> 00:13:13,826 早く この毒草畑を 始末しなければ…。 173 00:13:13,826 --> 00:13:16,329 そんなこと 絶対にさせない! 174 00:13:16,329 --> 00:13:19,832 コイツ さては魔女の手先か!? 175 00:13:19,832 --> 00:13:23,503 縛り上げろ! なっ! 176 00:13:23,503 --> 00:13:26,172 《おーさま…》 177 00:13:26,172 --> 00:13:29,342 うっ! ひっ! 血… 血が! 178 00:13:29,342 --> 00:13:33,179 そう ここは魔女の庭よ。 179 00:13:33,179 --> 00:13:35,181 足を踏み入れるなら➡ 180 00:13:35,181 --> 00:13:37,684 命を捨てる覚悟で来なさい。 181 00:13:37,684 --> 00:13:40,019 ひっ! でっ 出た! 182 00:13:40,019 --> 00:13:44,023 (悲鳴) 183 00:13:52,198 --> 00:13:55,368 あ… ありがとう。 184 00:13:55,368 --> 00:13:58,871 畑の害虫を駆除しただけよ。 185 00:13:58,871 --> 00:14:01,040 これ以上 居座るつもりなら➡ 186 00:14:01,040 --> 00:14:03,042 アンタも そうするわ。 187 00:14:05,812 --> 00:14:07,980 どうして こんなことしたの? 188 00:14:07,980 --> 00:14:10,483 ただの花に…。 189 00:14:10,483 --> 00:14:13,686 それは… この花➡ 190 00:14:13,686 --> 00:14:15,855 エーデルワイスの花言葉って➡ 191 00:14:15,855 --> 00:14:19,025 大切な思い出 っていうでしょう? 192 00:14:19,025 --> 00:14:21,527 だから もしかしたら この花は➡ 193 00:14:21,527 --> 00:14:25,031 あなたにとって 何か大切な気持ちを➡ 194 00:14:25,031 --> 00:14:28,034 思い出させるものなんじゃ ないかなって…。 195 00:14:28,034 --> 00:14:30,002 ハッ…。 196 00:14:33,840 --> 00:14:35,842 ⦅えっ。 村の人の言うことなんて➡ 197 00:14:35,842 --> 00:14:39,512 気にしなくていい。 君は魔女なんかじゃない。 198 00:14:39,512 --> 00:14:42,014 僕が強くなって 証明してみせる。 199 00:14:44,350 --> 00:14:47,854 剣術を特訓して 馬術だってやってみせる。 200 00:14:47,854 --> 00:14:52,358 毎日 いっぱい走って 自分をたくさん磨いて…。 201 00:14:52,358 --> 00:14:55,528 アンタに できるわけないじゃない! 202 00:14:55,528 --> 00:14:59,365 弱虫のくせに! 何が 証明してみせるよ! 203 00:14:59,365 --> 00:15:01,367 もう放っておいて! 204 00:15:01,367 --> 00:15:03,369 会いに来ないで!⦆ 205 00:15:03,369 --> 00:15:17,817 ♬~ 206 00:15:17,817 --> 00:15:20,820 そんな花言葉 初めて知ったわ。 207 00:15:20,820 --> 00:15:25,124 ただ 昔 村にいた 幼なじみが育てていた花。 208 00:15:27,493 --> 00:15:30,496 それだけよ。 209 00:15:30,496 --> 00:15:32,999 アンタ サリフィとかいったわね。 210 00:15:35,001 --> 00:15:37,670 何か 私に頼みがあるんでしょ? 211 00:15:37,670 --> 00:15:40,506 聞くだけなら 聞いてやってもいいわよ。 212 00:15:40,506 --> 00:15:43,009 本当!? やったぜ お嬢! 213 00:15:43,009 --> 00:15:46,179 話さえ通じりゃあ あとは どうとでも…。 214 00:15:46,179 --> 00:15:49,182 じゃあ 名前を教えて。 215 00:15:49,182 --> 00:15:52,018 えっ。 あなたの名前。 216 00:15:52,018 --> 00:15:54,020 あれ? 217 00:15:54,020 --> 00:15:57,523 (アナスタシア)何よ アンタの聞きたいことって それ? 218 00:15:57,523 --> 00:16:00,359 (サリフィ)うん。 だって➡ 219 00:16:00,359 --> 00:16:03,196 あなたは魔女なんかじゃないもの。 220 00:16:03,196 --> 00:16:06,599 だから知りたいの あなたの名前。 221 00:16:10,803 --> 00:16:13,139 アナスタシア…。 えっ? 222 00:16:13,139 --> 00:16:16,642 アナスタシアよ。 223 00:16:16,642 --> 00:16:18,845 アナスタシア…。 224 00:16:20,813 --> 00:16:24,150 アンタ…。 225 00:16:24,150 --> 00:16:26,152 えっ? 226 00:16:28,321 --> 00:16:31,991 ハックシュン! 大丈夫か お嬢? 227 00:16:31,991 --> 00:16:34,527 うん。 んっ。 228 00:16:34,527 --> 00:16:37,530 ほら それは自分で絞りなさい。 229 00:16:37,530 --> 00:16:41,868 あ… ありがとう。 看病してもらって…。 230 00:16:41,868 --> 00:16:44,704 あそこで死なれて 腐られたりしたら➡ 231 00:16:44,704 --> 00:16:47,874 たまんないでしょ。 232 00:16:47,874 --> 00:16:51,010 (サリフィ)優しいね アーシャって。 233 00:16:51,010 --> 00:16:54,013 ⦅ねぇ アーシャ⦆ 234 00:16:54,013 --> 00:16:57,183 アーシャって…。 アナスタシアでしょ。 235 00:16:57,183 --> 00:16:59,185 だから アーシャ。 236 00:17:01,854 --> 00:17:03,856 しばらく寝なさい。 237 00:17:03,856 --> 00:17:05,791 あ… うん。 238 00:17:05,791 --> 00:17:19,805 ♬~ 239 00:17:19,805 --> 00:17:21,974 熱は下がった? 240 00:17:21,974 --> 00:17:23,976 見た目によらず丈夫なのね。 241 00:17:25,978 --> 00:17:28,481 夜更かしだね アーシャ。 242 00:17:28,481 --> 00:17:31,484 何を読んでいるの? あっ…。 243 00:17:31,484 --> 00:17:35,655 これ… 魔族文字の本! 244 00:17:35,655 --> 00:17:37,823 私が アーシャに会いに来たのは➡ 245 00:17:37,823 --> 00:17:41,160 読んでほしい魔族文字が あるからなんだけど…。 246 00:17:41,160 --> 00:17:45,164 これは? ただの日記よ。 247 00:17:45,164 --> 00:17:50,336 私の先祖の女が あえて魔族文字で書いたみたい。 248 00:17:50,336 --> 00:17:53,839 村の連中に 見られたく なかったんでしょうね。 249 00:17:53,839 --> 00:17:57,510 どうして魔族文字を…。 250 00:17:57,510 --> 00:18:00,012 あっ 言いたくないことなら…。 251 00:18:00,012 --> 00:18:02,515 かまわないわ。 252 00:18:02,515 --> 00:18:05,117 私の何代か前の先祖は➡ 253 00:18:05,117 --> 00:18:07,954 一族郎党 後世まで蔑まれるほどの➡ 254 00:18:07,954 --> 00:18:10,623 禁忌を犯した。 255 00:18:10,623 --> 00:18:12,959 人の身でありながら➡ 256 00:18:12,959 --> 00:18:16,796 魔族と交わり 子を成したのよ。 ハッ。 257 00:18:16,796 --> 00:18:19,131 《まさか➡ 258 00:18:19,131 --> 00:18:21,467 その魔族って➡ 259 00:18:21,467 --> 00:18:23,803 おーさまのルーツ…》 260 00:18:23,803 --> 00:18:25,805 (キュク)わっせ。 (ロプス)わっせ。 おいせ。 261 00:18:25,805 --> 00:18:27,807 おいせ。 わっせ。 わっせ…。 262 00:18:27,807 --> 00:18:31,477 (アヌビス)これ 小間使いども。 なんだそれは。 263 00:18:31,477 --> 00:18:34,814 書庫から一度に 山ほど 持ち出すなと言っておろう。 264 00:18:34,814 --> 00:18:38,985 えっと これは サリが読もうとしていた本で➡ 265 00:18:38,985 --> 00:18:41,821 今から 書庫に戻すところなのです。 266 00:18:41,821 --> 00:18:43,823 (キュク)です。 267 00:18:43,823 --> 00:18:47,660 この本は どこから持ってきた? 268 00:18:47,660 --> 00:18:50,162 これも書庫にあったのか? えっ。 269 00:18:50,162 --> 00:18:54,667 キュク 見覚えない。 おかしいのだ…。 270 00:18:54,667 --> 00:18:58,004 あっ! きっと セト様の本なのだ。 271 00:18:58,004 --> 00:19:01,507 (ロプス)前にぶつかったとき 紛れたのだな! 272 00:19:01,507 --> 00:19:03,509 フン…。 273 00:19:03,509 --> 00:19:05,778 (サリフィ)先祖が 魔族と…。 274 00:19:05,778 --> 00:19:09,448 それじゃあ アーシャ あなたにも魔族の血が? 275 00:19:09,448 --> 00:19:12,618 わからない。 魔族とつながった先祖が➡ 276 00:19:12,618 --> 00:19:15,287 そのあと どうなったかも知らない。 277 00:19:15,287 --> 00:19:18,124 それでも これは私の一族が➡ 278 00:19:18,124 --> 00:19:21,794 魔族とつながったことを示す 証拠の一つ。 279 00:19:21,794 --> 00:19:26,465 私は この本を読むために 魔族文字を解読したの。 280 00:19:26,465 --> 00:19:30,803 書かれていたのは たあいもない日常だったけど…。 281 00:19:30,803 --> 00:19:34,640 《魔族と交わった人が 書いた日記…》 282 00:19:34,640 --> 00:19:36,809 欲しいならあげるわよ。 283 00:19:36,809 --> 00:19:40,980 処分するつもりだったし。 本当にいいの? 284 00:19:40,980 --> 00:19:44,150 ヒトの日記だし 何がそんなに気になるのか➡ 285 00:19:44,150 --> 00:19:47,653 知らないけど。 もしかしたら➡ 286 00:19:47,653 --> 00:19:50,489 私の大切な人と 関係のあることが➡ 287 00:19:50,489 --> 00:19:53,159 書いてあるかもしれないの。 288 00:19:53,159 --> 00:19:56,328 ⦅レオンハート:今でも 考えてしまうことがある。 289 00:19:56,328 --> 00:20:01,667 まだ見ぬ母は 私を愛してくれただろうか。 290 00:20:01,667 --> 00:20:04,937 私は 誰かに望まれて➡ 291 00:20:04,937 --> 00:20:09,275 この世に 生まれてきたのだろうか と…⦆ 292 00:20:09,275 --> 00:20:12,278 私の大切な人にとって➡ 293 00:20:12,278 --> 00:20:15,448 おーさまにとって とても大事な答えに➡ 294 00:20:15,448 --> 00:20:17,950 つながることが…。 295 00:20:17,950 --> 00:20:21,787 大切な 王様って…。 296 00:20:21,787 --> 00:20:24,957 魔族のおーさまだよ。 297 00:20:24,957 --> 00:20:28,627 アンタ… 魔族にほれ込むなんて➡ 298 00:20:28,627 --> 00:20:30,963 私には とても理解できない。 299 00:20:30,963 --> 00:20:33,799 正直 嫌悪もする。 300 00:20:33,799 --> 00:20:37,136 だけど…。 301 00:20:37,136 --> 00:20:40,639 それで 私はどうすればいいの? 302 00:20:40,639 --> 00:20:43,642 えっ。 お嬢。 アーシャには➡ 303 00:20:43,642 --> 00:20:47,646 魔族文字で書かれた 親書の解読をお願いしたいの。 304 00:20:47,646 --> 00:20:50,049 私と一緒に王城に来てほしい。 305 00:20:52,151 --> 00:20:54,854 《サリフィ:待ってて おーさま》 306 00:20:59,158 --> 00:21:01,494 (アヌビス)待て。 307 00:21:01,494 --> 00:21:04,997 どこへ行くつもりだ? セト。 308 00:21:04,997 --> 00:21:08,334 (セト)フフフ… ずいぶんと しらじらしい。 309 00:21:08,334 --> 00:21:12,004 これより先には あの場所しかありますまい。 310 00:21:12,004 --> 00:21:16,175 (セト)王族と 限られた神官しか 立ち入ることの許されない➡ 311 00:21:16,175 --> 00:21:18,177 禁断の書庫。 312 00:21:18,177 --> 00:21:21,180 それをご存じだからこそ これまでも たびたび➡ 313 00:21:21,180 --> 00:21:24,517 私のあとを つけておいでに なっていたのでは? 314 00:21:24,517 --> 00:21:26,685 《アヌビス:こやつ 気付いて…》 315 00:21:26,685 --> 00:21:28,854 あぁ その本は➡ 316 00:21:28,854 --> 00:21:32,358 私が先日 なくしてしまった本ですね。 317 00:21:32,358 --> 00:21:35,694 なるほど… それは王族➡ 318 00:21:35,694 --> 00:21:38,864 そして王の次に権力を持つ 神官長にのみ➡ 319 00:21:38,864 --> 00:21:42,368 閲覧が許される禁書。 320 00:21:42,368 --> 00:21:46,205 神官長は 先代王の時代に 行方不明になって以来➡ 321 00:21:46,205 --> 00:21:49,708 長らく空位ではありますが…。 322 00:21:49,708 --> 00:21:54,046 それほどの人にしか 見ることのできないものを 私が。 323 00:21:54,046 --> 00:21:57,383 王族と 一部の神官に伝わるすべを 用いねば➡ 324 00:21:57,383 --> 00:22:00,386 そもそも立ち入ることさえ 不可能な禁域へ➡ 325 00:22:00,386 --> 00:22:04,056 この私が入り 持ち出した。 326 00:22:04,056 --> 00:22:08,494 そう確信を得て じきじきに問い詰めに来た…。 327 00:22:08,494 --> 00:22:10,830 そんなところですか。 328 00:22:10,830 --> 00:22:15,000 貴様… なぜ そうも 落ち着き払っていられる? 329 00:22:15,000 --> 00:22:17,836 わかっているのか。 貴様のしていることは…。 330 00:22:17,836 --> 00:22:21,006 えぇ。 これは王家への不敬➡ 331 00:22:21,006 --> 00:22:24,343 反逆と取られても おかしくはない禁忌。 332 00:22:24,343 --> 00:22:27,179 しかし 王族であれば➡ 333 00:22:27,179 --> 00:22:29,849 そのかぎりではないでしょう。 334 00:22:29,849 --> 00:22:33,018 ハッ… セト 貴様は➡ 335 00:22:33,018 --> 00:22:36,021 いったい…。 宰相殿。 336 00:22:36,021 --> 00:22:39,191 あなたの一族は代々 王家に仕えるべき血を➡ 337 00:22:39,191 --> 00:22:41,861 受け継いでこられたのでしたね。 338 00:22:41,861 --> 00:22:45,197 そうだ。 だが私の意思で王を選んだ! 339 00:22:45,197 --> 00:22:49,034 あのお方だから 私は すべてをささげるつもりで…。 340 00:22:49,034 --> 00:22:52,538 そう 実に涙ぐましい。 341 00:22:52,538 --> 00:22:55,874 ですが 考えたことは おありですか? 342 00:22:55,874 --> 00:23:00,045 その王が 本当は 何者であるのかを。 343 00:23:00,045 --> 00:23:03,749 宰相 あなたこそ知るべきだ。 344 00:23:03,749 --> 00:23:07,820 あなたがすべてをささげる 絶対的な王➡ 345 00:23:07,820 --> 00:23:10,122 その真実を…。